JP5689840B2 - 折り畳みヘルメット - Google Patents

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Description

この発明は、平常時には折り畳んでおき、例えば地震などの非常時あるいは作業を行う場合に、迅速に組み立てて使用することができる折り畳みヘルメットに関する発明である。
主として、地震や火災といった非常時に使用することができる折り畳み式の帽子やヘルメットが、従来から提案されている。
特許文献1には、折り曲げ部で連続する前頭部を覆う前側の平板と、後頭部を覆う後側の平板とで構成し、折り曲げ部で折り曲げることによって偏平状態となり、折り曲げ部を左右両側から狭めることによって帽子形状が形成される構造が開示されている。特許文献2には、頭頂折曲部を介して前面板部と後面板部が連結され、前面板部の側面に固定される前方の側面板部と後面板部の側面に固定される後方の側面板部を側面板折曲部で連続し、前面板部と後面板部を折り畳むときに、側面板部が内側に折り畳まれる構造が開示されている。
特許文献3には、湾曲させた複数の短冊状部材の両端部を連結具で軸支し、展開させることによって帽体形状とする思想が開示されている。
特開2007−162179号公報 特開2010−270403号公報 特開2007−92198号公報
特許文献1に記載された発明は、帽子として使用する場合に、後側及び前側の平板を弾性に抗して強い力で押し縮める必用があり、帽子(ヘルメット)として組み立てる操作が必ずしも容易ではない。特に女性、子供のような力の弱い人には組み立てが困難であるという欠点があった。また、ヘルメットとしての強度は、組立時に使用者が湾曲させる後側及び前側の平板の強度に依存し、十分な強度を備えることが困難である。すなわち、頭部を覆う後側及び前側の平板の強度を向上させるためには、例えば平板の板厚を大きくする必用があり、板厚を大きくすると組立操作の弾性変形が困難となる。
特許文献2に記載された発明では、帽子やヘルメットとしての形状が不自然な形状であって着用しにくいとともに、ヘルメット、安全帽として十分な強度を実現することが困難である。また、特許文献3に記載された発明では、帽体そのものが、短冊状部材の組み合わせであるため、保護帽子としての強度及び保護帽子(ヘルメット)としての形状を維持することが困難である。
上記、従来技術の欠点に鑑み本発明は、使用時には通常のヘルメットである略半球殻状の形状を実現し、しかも偏平に折り畳むことができるとともに、ヘルメットとしての十分な強度を実現することができる、折り畳みヘルメットを実現することを目的とする発明である。
また、本発明は、上記折り畳みヘルメットを比較的簡単な構造で容易に実現し、簡単に組み立てることができる構造を実現することである。
上記目的を達成する請求項記載の発明は、略半球殻状の帽体1を、頭頂部中心を通る前後方向の中心線に沿って右半帽体2と左半帽体3に分割する。分割した右半帽体2と左半帽体3には、それぞれ中央部の対向位置に、下端開口縁から上方の一定範囲を占める略台形の右中央殻2aおよび左中央殻3aを配置する。
そして、右中央殻2aの上辺にヒンジ構造で連続させて右上周辺殻2bと、右中央殻2aの前辺にヒンジ構造で連続させて右前周辺殻2cと、右中央殻2aの後辺にヒンジ構造で連続させて右後周辺殻2dを形成する。同じように、左中央殻3の上辺にヒンジ構造で連続させて左上周辺殻3bと、左中央殻3aの前辺にヒンジ構造で連続させて左前周辺殻3cと、左中央殻3aの後辺にヒンジ構造で連続させて左後周辺殻3dを形成する。
さらに、右半帽体2及び左半帽体3における隣接する周辺殻と周辺殻は、当接可能な状態とするとともに、
右上周辺殻2bの上辺と左上周辺殻3bの上辺を、右前周辺殻2cの上辺と左前周辺殻3cの上辺を、右後周辺殻2dの上辺と左後周辺殻3dの上辺をそれぞれ回動可能なヒンジ構造で連結して折り畳みヘルメットとする。
請求項記載の発明は、二つの半帽体をいずれも合成樹脂材で成型し、二つの半帽体の対応する周辺殻と周辺殻の連結は、周辺殻のそれぞれ対向位置に相互にアリ嵌合をする連結部5、5を配置し、アリ嵌合をする連結部5、5は、いずれもそれぞれ周辺殻とヒンジ機能を有する薄肉部6で連続させて一体に成型することである。
請求項記載の発明は、二つの半帽体の周辺殻どうしを連結する複数の連結部5、5に、連結部5、5ごとに連結状態の連結部上方を覆う連結部カバー8を固定したことである。請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、複数の連結部5、5もしくは連結部上方を覆う連結部カバー8の対向する端面に、端面どうしが嵌合する嵌合手段を形成することである。
請求項1記載の発明によれば、通常の略半球殻状の帽体1を、頭頂部中心を通る前後方向の中心線に沿って、右半帽体と左半帽体の二つの半帽体に分割し、さらに、分割した二つの半帽体は、それぞれ右中央殻2aおよび左中央殻3aと、右中央殻2aおよび左中央殻3aに隣接する複数の周辺殻、すなわち、右上周辺殻2b、右前周辺殻2c、右後周辺殻2d、左上周辺殻3b、左前周辺殻3c、左後周辺殻3dに区画する。そして、区画した中央殻と周辺殻を回動可能なヒンジ構造で連続させるとともに、二つの半帽体の対応する周辺殻と周辺殻を回動可能なヒンジ構造で連結する。
この構造とすることによって、各半帽体の中央殻と周辺殻のヒンジ構造を平たく展開する方向に折曲し、二つの半帽体の周辺殻と周辺殻のヒンジ構造を二つ折りとする鋭角方向に折曲することで、半球殻状である帽体を偏平に折り畳むことができる。
すなわち、一つの略半球殻状である帽体1を、展開した二つの半帽体を折り重ねた状態に折り畳むことができ、保管や携行に嵩張らない形状とすることができる。
本発明の最大の特徴は、略半殻状である帽体1を、曲面の形状を維持したまま中央殻や周辺殻に区画し、折り畳み及び組立を可能としたことである。そのために、組み立てた使用時の形状が、ヘルメットとして最適の略半球殻形状を維持し、従来の折り畳みヘルメットのように、ヘルメットとしての形状が損なわれないことである。そして、区画した中央殻や周辺殻は、自由な肉厚に形成することができるため、強度的にも優れた折り畳み式ヘルメットを実現することができる。
ヘルメットの自然な帽体形状は、一般的には前後方向にやや長い半球殻状である。請求項記載の発明によれば、帽体1を長手方向に切断し、これを折り畳むことになるためヘルメットとして使い易い形状であるとともに、折り畳み状態をなるべくコンパクトに形成することができる。また、頭頂部中心を通る中心線に沿って分割する二つの半帽体は、なるべく正確な対称形であることが好ましいが、請求項記載の発明によれば、前方部分と後方部分の形状が異なるヘルメット、例えば前鍔を備えたヘルメットを、対称形である右半帽体2と左半帽体3に分割する折り畳みヘルメットとして実施することができる。
請求項記載の発明によれば、二つの半帽体の連結構造及びヒンジ構造を、合成樹脂材で成型する個々の半帽体に一体で形成するため、半帽体とは別の連結部材を必要とせず、製造が容易となり本発明折り畳みヘルメットをなるべく安価に提供することができる。
また、半帽体と半帽体の連結構造、具体的には二つの半帽体の対応する周辺殻と周辺殻の連結構造が、アリ嵌合をする連結部が中心に位置し、連結部の側面に薄肉部で連続するヒンジ構造が位置することになる。したがって、二つの半帽体を折り返す際に、連結部が一定厚みの間隔部材として機能し、厚みのある半帽体を折り返し易く、また折り畳み状態で内装品などを収容し易い構造を実現することができる。
請求項記載の発明によれば、連結部カバー8によって連結部分の表面を化粧的に覆って見栄え良くすることができる。このことは、連結部5の存在によって露出する可能性右折がある凹所やヒンジ構造を覆い隠すとともに、例えば連結部カバー8の上面を左右両側に隣接する周辺殻の表面と面一となるように形成し、使用状態において帽体全体を面一の略半球殻状に形成することができる。また、連結部カバー8を周辺殻の表面から突出する寸法にすると、ヘルメットの表面からの突出する連結部カバー8の断面積が必然的に大きくなり、ヘルメットの中心線上に位置する連結部カバー8が構造部材として補強効果を発揮する。さらに、連結部カバー8は半帽体とは別体に形成するため、連結部カバー8の材質や色彩を変えることによって、該部分に意匠的な趣向をこらすこともできる。
また、連結部カバーは、二つの半帽体とは異なる材質、例えばより強度の高い材質で構成することもできる。
請求項記載の発明によれば、折り畳み状態において相互に分離している複数の連結部5、5もしくは連結部カバー8、8が、使用状態である組立時において隣接するものどうしが嵌合し、ガタ付くようなことがなくしっかりと連結される。そのため、帽体1の中心線上に連結部5、5もしくは連結部カバーによって強固な骨組みとなるラインが形成され、ヘルメットとしての強度より一層向上させる効果がある。
図1は、本発明に係る折り畳みヘルメットの、帽体全体の前方斜視図、 図2は、本発明に係る折り畳みヘルメットの、帽体全体の後方斜視図、 図3は、帽体全体の平面図、 図4は、帽体全体の背面図、 図5は、帽体全体の側面図、 図6は、帽体全体の底面図、 図7は、図3のVII−VII線断面図、 図8は、図5のVIII−VIII線断面図、 図9は、折り畳み状態の帽体全体の底面図、 図10は、折り畳み状態の背面図、 図11は、折り畳み状態の底面図、 図12は、図9のXII−XII線断面図、 図13は、折りたたみ状態の側面図、 図14は、展開状態の右半帽体の内側面図、 図15は、展開状態の右半帽体の内側から見た斜視図、 図16は、展開しない状態の半帽体の内側から見た斜視図、 図17は、変形実施例の半帽体と半帽体の連結部の縦断面図。
以下、本発明に係る折り畳みヘルメットの実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は、ヘルメットの帽体全体の前方斜視図、図2は後方斜視図、図3は、平面図である。
図示実施形態の折り畳みヘルメットは、全体を合成樹脂材によって成型するものであって、略半球殻状の帽体1を、頭頂部中心を通る前後方向の中心線に沿って二つの半帽体、すなわち右半帽体2と左半帽体3に分割する。
右半帽体及び左半帽体は、それぞれ対向位置に下端開口縁から上方の一定範囲を占める中央殻と、中央殻に隣接する複数の周辺殻に区画する。
右半帽体2と左半帽体3は対称形とする。図3に示すように右半帽体2は、ほぼ中央にあって下端開口縁から上方に向けて一定範囲を占める右中央殻2aと、右中央殻の上方に連続する右上周辺殻2bと、中央殻の前方に連続する右前周辺殻2cと、右中央殻の後方に連続する右後周辺殻2dに区画する。右中央殻2aと、右上周辺殻2b、右前周辺殻2c、右後周辺殻2dは回動可能なヒンジ構造で連続させる。右上周辺殻2bと右前周辺殻2cと右後周辺殻2dの境界は分離させて当接可能な状態とする。
左半帽体3は、上記右半帽体2と対称形であって、左半帽体3は、左中央殻3aと、左上周辺殻3bと、左後周辺殻3dに区画し、左中央殻3aと、左上周辺殻3b、左前周辺殻3c、左後周辺殻3dは回動可能なヒンジ構造で連続させ、左上周辺殻3bと左前周辺殻3cと左後周辺殻3dの境界は分離させて当接可能な状態とする。左半帽体3の左中央殻3a、左上周辺殻3b、左前周辺殻3c及び左後周辺殻3dの形状や大きさは、前記右半帽体2の右中央殻2a、右上周辺殻2b、右前周辺殻2c、右後周辺殻2dとそれぞれ対応する。
図示実施形態においては、図13、図14に示すように、中央殻2a、3aを台形に形成し、下端開口縁を除く上方を直線的な三辺に区画し、各辺の外方にそれぞれ右上周辺殻2bと左上周辺殻3b、右前周辺殻2cと左前周辺殻3c、右後周辺殻2dと左後周辺殻3dを配置しているが、中央殻の大きさを小さなものとし、周辺殻の形状を扇形に近いものとすることもできる。しかしながら、ヒンジ構造の強度や一つの中央殻及び周辺殻の湾曲状態を考慮すると中央殻の大きさは周辺殻とバランスのとれた大きさとするのが好ましい。
中央殻と周辺殻のヒンジ構造は、例えば金属製のヒンジ軸で軸支する構造であってもよいが、図示実施形態の折り畳みヘルメットでは、右中央殻2a及び左中央殻3aの外周を直線状に区画し、この直線部分において薄肉部4、4で中央殻2a、3aと周辺殻2b〜2d、3b〜3dをそれぞれ連続させることによって薄肉のヒンジ構造を実現し、全体を一体に成型している。
図示実施形態では、中央殻と周辺殻の区画を直線状としているが、例えば中央殻と周辺殻を曲線状に区画し、曲線の両端部においてのみヒンジ構造で連続させて回動可能な構造とすることもできる。
右半帽体2と左半帽体3の対応する周辺殻と周辺殻、具体的には周辺殻2bと3b、2cと3c、2dと3dは、それぞれ回動可能なヒンジ構造で連結する。
上記、対応する周辺殻は、周辺殻の外周辺どうしを、例えばピン構造で直接接続することもできるが、図示実施形態においては、図15から理解されるように、相互に嵌合するアリ5aとアリ溝5bを形成した連結部5を設け、この連結部5を薄肉部6によって周辺殻と連続させて一体に成型している。この構成により、図12に示すように、右半帽体2と左半帽体3は、連結部5、5の両側に位置する薄肉部6、6を中心として回動して折り畳まれる。そのため、折り畳んだ帽体の内部にある程度の空間が形成される結果、図示していない内装体を無理なく位置させることができる。
右帽体の周辺殻2b、2c、2dと、左帽体の周辺殻3b、3c、3dの連結は、着脱自在とするものではなく、連結状態が維持されるものとする。そのため、図示実施形態においては、図12に示すように、アリ嵌合をする連結部5の下方を下カバー7で覆うとともに、連結状態の連結部5の上方に連結部カバー8を固定している。連結部5の上方に、連結部カバー8を配置することによって、図8に示すように連結部5の存在で帽体1の上面に露出する可能性がある、溝状の接続部を覆うことができる。また、連結部カバー8、8を連結部5、5に固定することによって、例えば帽体1の外表面を面一に形成することができる。
図示実施形態では、連結部カバー8を、右帽体2の各周辺殻(2b、2c、2d)と左帽体3の各周辺殻(3b、3c、3d)の表面よりも突出させている。この実施形態では、連結部カバー8の断面積が必然的に大きなものとなるため、帽体全体の強度を向上させる上において有効である。また、中心部の突出構造によって意匠的な趣向を凝らすことができる。
上記、右半帽体2と左半帽体3の連結構造は、右上周辺殻2bと左上周辺殻3bの連結位置、右前周辺殻2cと左前周辺殻3cの連結位置、右後周辺殻2dと左後周辺殻3dの連結位置のそれぞれに、独立して位置することになる。そして、折り畳み状態においては、図13に示すように連結部や連結部カバー8は隣接するものどうしが離れ、ヘルメットとして使用する組立状態においては、図1ないし図8に示すように、連結部5や連結部カバー8は隣接するものどうしが当接することになる。
図1ないし図8に示す、組立状態のヘルメットを折り畳む場合、右半帽体2及び左半帽体3のそれぞれの中央殻と周辺殻のヒンジ構造である薄肉部4、4を平たく展開する方向に折曲するとともに、右半帽体2と左半帽体3の周辺殻どうしヒンジ構造である連結部5、具体的には連結部5の薄肉部6を二つ折りとする鋭角方向に折曲することにより、図9ないし図13に示す折り畳み状態とすることができる。
折り畳み状態においては、図9、図13から理解されるように連結部カバー8と8の間隔、右上周辺殻2bと右前周辺殻2c及び右後周辺殻2dの間隔、左上周辺殻3bと左前周辺殻3c及び左後周辺殻3dの間隔はいずれも広がった状態となる。組立状態にあるヘルメットを、上記折り畳み状態とするには、右半帽体2と左半帽体3を左右側面から押圧することによって、各ヒンジ構造を折り畳み方向に折曲させ、簡単に折り畳むことができる。
折り畳み状態にある帽体を、ヘルメット形状である半球殻状に組み立てるには、ヘルメットを前後方向に圧縮することによって、隣接する連結部5、5や連結部カバー8、8を接近させて帽体に組み立てることができる。
複数の連結部5と5は、各々分離したものである。そのため、例え組立状態において、互いに当接する状態であっても、帽体として形を保ちにくく、ヘルメットとしての強度を保ちにくい可能性がある。そこで、図示実施形態の折り畳みヘルメットでは、隣接する連結部5と5あるいは連結部カバー8、8を相互に嵌合させることによって、ヘルメット形状を強固に保持することができるようにしている。具体的には、連結部5の上方を覆う大きな断面積とした連結部カバー8の長手方向端面に、突起と該突起が嵌合する嵌合孔10を設け、組立状態において突起と嵌合孔10が嵌合して、位置ずれを起こさない強固な連結状態を維持することができるようにしている。
図示実施形態においては、連結部カバー8の長手方向端面に突起9と嵌合孔10を設けているが、連結部5、5の端面に突起と嵌合孔の嵌合手段を設けることもできる。また嵌合手段は、実施形態のように突起9と嵌合孔10以外の嵌合構造とすることができる。
なお、図13、14に示すように周辺殻2bと2cの対向側面、周辺殻2bと2dの対向側面においても、周辺殻の側辺に突起11と、該突起11が係合する凹所12を設けることによって、半球殻状である帽体1の形状をより強固に維持することができるようにしている。
折り畳みヘルメットは、ヘルメットとして装着する場合に、不用意に折り畳まれるようなことがなく、帽状であるヘルメット形状が維持されることが必要である。ヘルメットとして装着する形状が維持されるのであれば、例えばクリック機構によってパチンと簡単に係合するようなものであってもよい。
しかしながら、ヘルメットとして使用するには、しっかりと組立した状態が維持され、安心して着用できるようにするのが好ましい。この問題は、ヘルメットとしての組立状態を強固に維持するロック手段を備えることによって解決することができる。
ヘルメット形状である半球殻状を維持するロック手段は、折りたたみ状態のヘルメットを組み立てるために使用することができる締付紐13を利用する。締付紐13は、右半帽体2と左半帽体3の周辺殻どうしを連結する連結部5において、一端に位置する連結部5と、他端に位置する連結部5の間に掛け渡し、締付紐13で一端の連結部5と他端の連結部5を引き寄せることによってヘルメットの形状に組み立てるものである。したがって、ヘルメットとしての組立状態を維持するロック構造は、連結部5、5を引き寄せた状態の締付紐13をロック爪14で係止することによって実現できる。
締付紐13は図7に示すように、一端を右後周辺殻2dと左後周辺殻3dを連結する後方の連結部5に設けた支持軸15に支持させ、右前周辺殻2cと左前周辺殻3cを連結する前方の連結部5に設けた巻回軸16に掛け渡し、後方の連結部5に形成した窓孔17から器外に引き出している。したがって、器外に引き出した締付紐13を引っ張ることによって、折り畳み状態にある帽体1を半球殻状であるヘルメット形状に組み立てることができる。
ロック爪14は図7に示すように、前記窓孔17を形成した連結部5もしくは連結部カバー8の窓孔部分に一部が突出する位置に、軸18によって回動自在に配置している。ロック爪14の外表面には、締付紐13の表面に係合して滑り止めとなる鋸歯14aを形成し、締付紐13に係合したロック爪18が空転しない構造とすることによって実現している。締付紐13は、例えば上方に持ち上げることによってロック爪14との係合が外れ、器外に引き出されている部分を器内に送り込むことで折り畳みを可能としている。器外に引き出された締付紐13は、連結部5に、具体的には連結部カバー8の外表面に形成した収納溝19に位置させ、締付紐13の先端をヘルメットの一部、例えば後頭部の内面に係止し、締付紐13が邪魔にならないようにしておくと便利である。
もっとも、ロック手段は上記構造のロック爪14によるロック機構に限らず、公知のラチェット機構等を採用することもできる。
右半帽体2の周辺殻(2b、2c、2d)と左半帽体3の周辺殻(3b、3c、3d)の連結に際しては、先に述べた右半帽体と左半帽体の周辺殻の外周辺部分に、それぞれ一体に形成したアリ嵌合をする連結部5、5で連結させるだけでなく、図17に示すように、別体である連結部材20を用いることもできる。
図17に示す実施形態では、連結部材20を断面略台形であって周辺殻の外周辺と一致する長さに形成する。そして、連結部材20の右辺に右帽体2の周辺殻(2b、2c、2d)の上辺をそれぞれ、軸21によって軸支する。連結部材20の左辺には、左帽体3の周辺殻(3b、3c、3d)の上辺を軸22によってそれぞれ軸支している。
すなわち、連結部材20の一方の辺に一方の半帽体の周辺殻を、他方の辺に他方の半帽体の周辺殻をそれぞれヒンジ構造で連結している。
図17に示す実施形態のように、右半帽体2や左半帽体3とは別部材である連結部材20を用いる場合、その材質を任意に選定することができる。そのため、連結部材20を半帽体と同じ材質の合成樹脂材で形成することもできるが、高強度の材質で形成し組み立てた帽体1の中心を前後方向に通る骨組みとして機能させることができる。また、材質の違いや色彩の異なる材質を用いることによって、意匠的な趣向を凝らすこともできる。
連結部材20と半帽体の周辺殻とのヒンジ構造は、長さ方向の全長に亘る、もしくはある程度長寸の軸21、22で軸支するものとすることができる。この場合、連結部材20の側辺と、周辺殻の外周辺である上辺は、直線状に形成する。これに対して、連結部材20と周辺殻を、長さ方向の両端部で軸支する構造とすることもできる。この場合、連結部材20の側辺及び半帽体の周辺殻の上辺を曲線状に形成することができる。
連結部材20の長手方向の端面には、先の実施形態において連結部カバー8に形成した突起9と嵌合孔10に相当する、突起と嵌合孔、あるいは他の係合手段を形成することができる。このとき、突起と嵌合孔あるいは他の係合手段で係合する連結部材20は、ヘルメットとして半球殻状に組み立てた際に、隣接する連結部材20と連結部材20が位置ずれを起こすことがない。
ヘルメットには、ハンモックやクッション材といった内装品を装着するのが一般的である。本発明に係る折り畳みヘルメットにおいても、必要に応じて内装品を装着する。そのため、図示実施形態においては、右半帽体2及び左半帽体3の中央殻2a、3aの下端部であって前後二箇所の内面に、内装品取付杆23、23を突出形成している。図示実施形態の内装品取付杆23は、半帽体と一体に形成することによって構造を簡略化するとともに、内装品取付杆23の形成部分を肉厚に形成することによって、必用な強度を確保している。
1…帽体、 2…右半帽体、 2a…右中央殻、 2b…右上周辺殻、 2c…右前周辺殻、 2d…右後周辺殻、 3…左半帽体、 3a…左中央殻、 3b…左上周辺殻、 3c…左前周辺殻、 3d…左後周辺殻、 4…薄肉部、 5…連結部、 5a…アリ、 5b…アリ溝、 6…薄肉部、 7…下カバー、 8…連結部カバー、 9…突起、 10…嵌合孔、 11…突起、 12…凹所、 13…締付紐、 14…ロック爪、 14a…鋸歯、 15…支持軸、 16…巻回軸、 17…窓孔、 18…軸、 19…収納溝、 20…連結部材、 21、22…軸、 23…内装部品取付杆。

Claims (4)

  1. 略半球殻状の帽体を、頭頂部中心を通る前後方向の中心線に沿って右半帽体と左半帽体に分割し、
    右半帽体と左半帽体にはそれぞれ中央部の対向位置に、下端開口縁から上方の一定範囲を占める略台形の右中央殻および左中央殻を配置し、右中央殻の上辺にヒンジ構造で連続させて右上周辺殻と、右中央殻の前辺にヒンジ構造で連続させて右前周辺殻と、右中央殻の後辺にヒンジ構造で連続させて右後周辺殻を形成し、左中央殻の上辺にヒンジ構造で連続させて左上周辺殻と、左中央殻の前辺にヒンジ構造で連続させて左前周辺殻と、左中央殻の後辺にヒンジ構造で連続させて左後周辺殻を形成し、右半帽体及び左半帽体における隣接する周辺殻と周辺殻は、当接可能な状態とするとともに、右上周辺殻の上辺と左上周辺殻の上辺を、右前周辺殻の上辺と左前周辺殻の上辺を、右後周辺殻の上辺と左後周辺殻の上辺をそれぞれ回動可能なヒンジ構造で連結したことを特徴とする折り畳みヘルメット。
  2. 二つの半帽体はいずれも合成樹脂材で成型し、二つの半帽体の対応する周辺殻と周辺殻の連結は、周辺殻のそれぞれ対向位置に相互にアリ嵌合をする連結部を配置し、アリ嵌合をする連結部はいずれもそれぞれ周辺殻とヒンジ機能を有する薄肉部で連続させて一体に成型したことを特徴とする請求項記載の折り畳みヘルメット。
  3. 二つの半帽体の周辺殻どうしを連結する複数の連結部に、連結部ごとに連結状態の連結部上方を覆う連結部カバーを固定したことを特徴とする請求項記載の折り畳みヘルメット。
  4. 複数の連結部もしくは連結部上方を覆う連結部カバーの対向する端面に、端面どうしが嵌合する嵌合手段を形成したことを特徴とする請求項記載の折り畳みヘルメット。
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