JP3228349U - フェイスガード - Google Patents
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Abstract
【課題】構成する各部品を1枚の透明なプラスチックフィルムにより一体的に形成することにより、加工工数及び組立工数を低減できるフェイスガードを提供する。【解決手段】フェイスガード10のガード本体12は使用者11の顔11aを覆う大きさを有する。庇部13は、ガード本体12の幅方向の中央上縁に前縁が接続され、かつ使用状態で水平になる長方形状に形成される。一対の帯状片14、15は、庇部13の後縁に接続され、かつガード本体12の幅方向に延びて形成され、更に使用者11の頭部11bに巻き付け可能な長さを有する。長さ調節係止機構16は、一対の帯状片14、15にそれぞれ形成され、かつ上記巻き付け可能な長さを調節可能であって互いに係止可能に構成される。ガード本体12と庇部13と一対の帯状片14、15と長さ調節係止機構16は可撓性を有する透明プラスチックにより一体的に形成される。【選択図】図1
Description
本考案は、医療従事者や対面で長時間の接客を伴う店舗の従事者等が自己の顔を保護するために着用するフェイスガードに関するものである。
従来、弾性を有する湾曲体の外面に複数の係止体が取付けられ、これらの係止体に透明な面材を係止させることにより、面材が複数の係止体に支持されるとともに湾曲状に保持されるフェイスガードが開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、段落[0009]、段落[0011]、段落[0031]、図1〜図4)参照。)。このフェイスガードでは、湾曲体が首を外側から挟み込んだ状態で装着される。また、湾曲体が面材の下端部に位置した状態で首の正面側に装着されて、顔及び首、更には耳が面材に保護されるようになっている。なお、湾曲体を頭部に装着して使用することも可能である。
このように構成されたフェイスガードでは、首に装着される湾曲体に係止体が設置されているので、首付近で面材の断面が最小となり、係止体から上方で面材によって外側へ傾斜する斜面が形成される。このため、係止体が面材を湾曲体の外面付近で係止し、面材が首の位置で顔より内側に配設されても、面材は顔及び首を覆いつつ、顔との距離を確保することができる。一方、天井での塗装作業のように、上方から粉塵等が落下する場合、湾曲体を頭部に装着する方が確実に粉塵等から顔を防護することができる。また、湾曲体と面材との距離が殆どないので、頭部に設置された湾曲体で湾曲体と面材との間からの粉塵等の浸入が防止されるとともに、顔及び首、更に耳が防護される。
しかし、上記特許文献1に示されたフェイスガードでは、湾曲体と係止体と面材とが別部材により形成されているため、加工工数及び組立工数が増大する不具合があった。また、上記特許文献1に示されたフェイスガードにおいて、湾曲体を頭部に装着して使用する場合、フェイスガードの使用者の頭部と湾曲体との間に殆ど隙間がなく、また湾曲体と面材との間の隙間は極めて小さいため、フェイスガードの使用者の顔と面材との間に熱がこもってしまう問題点もあった。また、近年、感染症(例えば、新型コロナウィルス肺炎のCOVID-19)が大流行しており、健常者や医療従事者が、上記特許文献1に示されたフェイスガードの湾曲体を首に装着して使用する場合、面材の上端が顔から離れているため、周囲の感染者が咳やくしゃみ等をすることによりウィルスを含む飛沫が飛散し、この飛沫が空気中を浮遊して面材と顔との間に斜め上方から入り、フェイスガードを使用している健常者等が上記飛沫を鼻や口から吸い込むか、或いは上記飛沫がその健常者等の目に入ることにより、上記健常者等が感染症にかかるおそれがあった。更に、上記特許文献1に示されたフェイスガードでは、湾曲体がリング状ではなく、円弧状であるため、面材に意図しない力が作用すると、その力が比較的小さくても、フェイスガードが首又は頭部から脱落してしまう問題点もあった。
本考案の第1の目的は、フェイスガードを構成する各部品を1枚の透明なプラスチックフィルムにより一体的に形成することにより、加工工数及び組立工数を低減できる、フェイスガードを提供することにある。本考案の第2の目的は、ガード本体と使用者の顔との間に熱がこもるのを防止できる、フェイスガードを提供することにある。本考案の第3の目的は、周囲にいる人が感染者である場合に、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫を、フェイスガードの使用者がその前方から顔に受けるのをガード本体が防止できるとともに、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫が、フェイスガードの使用者の顔とガード本体との間に斜め上方から入ることを庇部が抑制できる、フェイスガードを提供することにある。本考案の第4の目的は、ガード本体に意図しない力が作用しても、フェイスガードの使用者の頭部から脱落し難い、フェイスガードを提供することにある。本考案の第5の目的は、一対の帯状片を使用者の頭部に巻き付けたときに、フィット感を向上できる、フェイスガードを提供することにある。
本考案の第1の観点は、図1〜図4に示すように、使用者11の顔11aを覆う大きさを有するガード本体12と、ガード本体12の幅方向の中央上縁に前縁が接続され、かつ使用状態で水平になる長方形状の庇部13と、庇部13の後縁に接続され、かつガード本体12の幅方向に延びて形成され、更に使用者11の頭部11bに巻き付け可能な長さを有する一対の帯状片14,15と、一対の帯状片14,15にそれぞれ形成され、かつ上記巻き付け可能な長さを調節可能であって互いに係止可能に構成された長さ調節係止機構16とを備え、ガード本体12と庇部13と一対の帯状片14,15と長さ調節係止機構16が可撓性を有する透明プラスチックにより一体的に形成されたフェイスガード10である。
本考案の第2の観点は、第1の観点に基づく考案であって、更に図3及び図4に示すように、長さ調節係止機構16が、一対の帯状片14,15のうち一方の帯状片14に長手方向に間隔をあけて形成された複数又は複数対の第1係止片16a,16aと、一対の帯状片14,15のうち他方の帯状片15に長手方向に間隔をあけて形成された複数の第1被係止部16bとを有し、複数又は複数対の第1係止片16a,16aのいずれか1つ又は一対の第1係止片16a,16aが複数の第1被係止部16bのいずれか1つに選択的に係止するように構成されたことを特徴とする。
本考案の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく考案であって、更に図1、図2及び図4に示すように、ガード本体12の上部両側縁に一対の第2被係止部12a,12aがそれぞれ形成され、一対の第2被係止部12a,12aに対向して一対の帯状片14,15に一対の第2係止片14a,15aがそれぞれ形成されたことを特徴とする。
本考案の第4の観点は、第1又は第2の観点に基づく考案であって、更に図3〜図5に示すように、一対の帯状片14,15を使用者11の頭部11bに巻き付けたときに、長さ調節係止機構16が使用者11の耳11cより下方で一対の帯状片14,15を互いに係止するように、一対の帯状片14,15が下方に屈曲してそれぞれ形成されたことを特徴とする。
本考案の第5の観点は、第1ないし第4の観点に基づく考案であって、更に図1〜図4に示すように、一対の帯状片14,15のいずれか一方又は双方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツ14b,15bがそれぞれ形成されたことを特徴とする。
本考案の第1の観点のフェイスガードでは、ガード本体と庇部と一対の帯状片と長さ調節係止機構を可撓性のある透明プラスチックにより一体的に形成する、即ちフェイスガードを構成する各部品を1枚の透明なプラスチックフィルムにより一体的に形成したので、フェイスガードの加工工数及び組立工数を低減できる。また、使用者の顔を覆う大きさを有するガード本体の幅方向の中央上縁に長方形状の庇部の前縁を接続し、この庇部は使用状態で水平になるので、ガード本体とフェイスガードの使用者の顔との間であって庇部の両側縁に比較的大きな一対の開口部が形成されるので、使用者の呼吸等により放出された熱が上昇して一対の開口部から排出される。この結果、ガード本体と使用者の顔との間に熱がこもるのを防止できる。また、周囲にいる人が感染者である場合に、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫を、フェイスガードの使用者がその前方から顔に受けるのをガード本体が防止できるとともに、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫が、フェイスガードの使用者の顔とガード本体との間に斜め上方から入ることを庇部が抑制できる。また、庇部の両側縁に一対の開口部が形成されており、これらの開口部には上昇気流が生じているため、周囲にいる感染者の咳やくしゃみ等による飛沫が一対の開口部からガード本体とフェイスガードの使用者の顔との間に侵入し難くなっている。更に、一対の帯状片にそれぞれ形成された長さ調節係止機構により、フェイスガードの使用者の頭部への一対の帯状片の巻き付け長さを調節して一対の帯状片を互いに係止するので、ガード本体に意図しない力が作用しても、フェイスガードの使用者の頭部から脱落し難い。
本考案の第2の観点のフェイスガードでは、長さ調節係止機構のうち一方の帯状片に形成された複数又は複数対の第1係止片のいずれか1つ又は一対の第1係止片が、他方の帯状片に形成された複数の第1被係止部のいずれか1つに選択的に係止するので、上記と同様に、フェイスガードの使用者の頭部への一対の帯状片の巻き付け長さを調節して互いに係止する。この結果、上記と同様に、ガード本体に意図しない力が作用しても、フェイスガードの使用者の頭部から脱落し難い。
本考案の第3の観点のフェイスガードでは、ガード本体の上部両側縁に一対の第2被係止部をそれぞれ形成し、一対の第2被係止部に対向して一対の帯状片に一対の第2係止片をそれぞれ形成したので、一対の第2係止片を一対の第2被係止部にそれぞれ係止することにより、ガード本体が一対の帯状片に沿って湾曲する。この結果、ガード本体がフェイスガードの使用者の顔の正面のみならず両側面も覆うので、周囲にいる人が感染者である場合に、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫を、フェイスガードの使用者がその前方から顔に受けるのをガード本体が防止できるのみならず、フェイスガードの使用者がその両側方から顔に受けるのをガード本体が防止できる。
本考案の第4の観点のフェイスガードでは、一対の帯状片を使用者の頭部に巻き付けたときに、長さ調節係止機構が使用者の耳より下方で一対の帯状片を互いに係止するように、一対の帯状片を下方に屈曲してそれぞれ形成したので、一対の帯状片を使用者の頭部に巻き付けたときに、ガード本体に意図しない力が作用しても、フェイスガードの使用者の頭部から更に脱落し難くなり、フェイスガードの頭部へのフィット感を向上できる。
本考案の第5の観点のフェイスガードでは、一対の帯状片のいずれか一方又は双方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツをそれぞれ形成したので、一対の帯状片を使用者の頭部に巻き付けたときに、一対の帯状片による使用者の頭部の締め付け感を低減でき、フェイスガードの頭部へのフィット感を向上できる。
次に本考案を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、フェイスガード10は、使用者11の顔11aを覆う大きさを有するガード本体12と、ガード本体12の幅方向の中央上縁に前縁が接続された横長の長方形状の庇部13と、庇部13の後縁に接続された一対の帯状片14,15と、一対の帯状片14,15にそれぞれ形成された長さ調節係止機構16とを備える。ガード本体12と庇部13と一対の帯状片14,15と長さ調節係止機構16は、可撓性を有する透明なプラスチックにより一体的に形成される。この透明なプラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の透明なプラスチックが挙げられる。また、上記プラスチックの厚さは0.01mm〜0.5mmの範囲内であることが好ましい。
ガード本体12は、この実施の形態では、上部が略方形状に形成されるとともに、下部が略半円状に形成される(図4及び図5)。このガード本体12がフェイスガード10の使用者11の顔11aに沿って湾曲することにより、その使用者11の顔の正面及び両側面を覆うことができるようになっている(図1及び図2)。また、庇部13は、使用状態で水平になるように構成される。更に、一対の帯状片14,15は、ガード本体12の幅方向に延びて形成されるとともに、使用者11の頭部11bに巻き付け可能な長さを有する(図1及び図3)。
一方、長さ調節係止機構16は、使用者11の頭部11bに巻き付け可能な長さを調節可能であって、互いに係止可能に構成される(図3)。この長さ調節係止機構16は、一対の帯状片14,15のうち一方の帯状片14に長手方向に間隔をあけて形成された複数対の第1係止片16a,16aと、一対の帯状片14,15のうち他方の帯状片15に長手方向に間隔をあけて形成された複数の第1被係止部16bとを有する(図3及び図4)。複数対の第1係止片16a,16aは、この実施の形態では、一方の帯状片14,15の両側縁に互いに背中合せにかつ幅方向の外方に突出する一対の第1係止片16a,16aが一方の帯状片14の長手方向に沿って間隔をあけて複数対形成される。また、複数の第1被係止部16bは、この実施の形態では、他方の帯状片15の長手方向に沿って間隔をあけて複数形成された略半円状の切欠部である。上記背中合せの一対の第1係止片16a,16aの先端間の長さは、第1被係止部16bの根元の長さより大きく形成され、背中合せの一対の第1係止片16a,16aの根元間の長さは、第1被係止部16bの根元の長さより僅かに小さく形成される。そして、複数対の第1係止片16a,16aのいずれか一対の第1係止片16a,16aが複数の第1被係止部16bのいずれか1つに選択的に係止するように構成される。なお、図3〜図5中の符号16cは、略半円状の第1被係止部16bの根元間を直線状に結ぶ折り目である。
一方、ガード本体12の上部両側縁には、一対の第2被係止部12a,12aがそれぞれ形成される(図1、図2、図4及び図5)。また、一対の第2被係止部12a,12aに対向して一対の帯状片14,15に一対の第2係止片14a,15aがそれぞれ形成される。一対の第2被係止部12a,12aは、この実施の形態では、縦方向に延びる一対の長孔である。また、一対の第2係止片14a,15aは、略半円状の切欠部である。上記略半円状の第2係止片14a,15aの直径は、第2被係止部12a,12aの長さより大きく形成され、略半円状の第2係止片14a,15aの根元間の長さは、第2被係止部12a,12aの長さより僅かに小さく形成される。
一方、一対の帯状片14,15を使用者11の頭部11bに巻き付けたときに、長さ調節係止機構16が使用者11の耳11cより下方で一対の帯状片14,15を互いに係止するように、一対の帯状片14,15が下方に略クランク状に屈曲してそれぞれ形成される(図3〜図5)。また、一対の帯状片14,15の双方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツ14b,15bがそれぞれ形成される(図1〜図5)。この実施の形態では、一方の帯状片14に3つの折り目14cで1つのプリーツ14bが形成され、他方の帯状片15に3つの折り目15cで1つのプリーツ15bが形成される。
このように構成されたフェイスガード10を1枚の透明フィルムから打ち抜く方法を図4の展開図に基づいて説明する。ガード本体12の上縁に沿って一対の帯状片14,15が延びて設けられる。また、ガード本体12の上縁中央に、ガード本体12の内部に食い込んだ状態で横長の長方形状の庇部13が設けられる。この庇部13の下縁はガード本体12に折り目13aを付けた状態で連設され、庇部13の上縁は一対の帯状片14,15の中央部に折り目13bを付けた状態で連設される。また、ガード本体12と帯状片13とは切り離され、一対の帯状片14,15は先端に向う途中で上方に略クランク状に屈曲して形成される。また、一方の帯状片14,15には、複数対の第1係止片16a,16aと、プリーツ14bを形成するための3つの折り目14cと、第2係止片14aとが設けられ、他方の帯状片15には、複数の第1被係止部16bと、プリーツ15bを形成するための3つの折り目15cと、第2係止片15aとが設けられる。更に、ガード本体12の両側縁には、一対の第2被係止部14a,15aが設けられる。これらの部材は、単一の抜き型により1回の工程で打ち抜いてもよいが、複数の抜き型により複数回の工程で打ち抜いてもよい。また、各折り目13a,13b,14b,15b,16cは、上記打ち抜きと同時に付けてもよいが、打ち抜き後に付けてもよい。このようにフェイスガード10を構成する各部品を1枚の透明なプラスチックフィルムにより一体的に形成したので、フェイスガード10の加工工数及び組立工数を低減できる。そして、図4に示すように打ち抜いて折り目13a,13b,14b,15b,16cが付けられたフェイスガード10は、図5に示すように折畳まれた状態で梱包されて搬送される。このとき、一対の帯状部14,15にそれぞれ形成された3つの折り目14c,15cで蛇腹状に折り曲げることによりプリーツ14b,15bをそれぞれ形成する。また、フェイスガード10を上記のように折畳むと、A4サイズの書類を入れる封筒で送れる大きさになるので、送料を低減できる。
このように折畳まれたフェイスガード10を受取った顧客は、先ず、ガード本体12と庇部13とのなす角度を90度にし、一対の帯状片14,15と庇部13とのなす角度を90度にして、庇部13を水平にする。次に、一対の帯状片14,15の一対の第2係止片14a,15aをガード本体12の両側縁の第2被係止部12a,12aにそれぞれ係止する。更に、一対の帯状片14,15にそれぞれ形成された長さ調節係止機構16により、フェイスガード10の使用者11の頭部11bへの一対の帯状片14,15の巻き付け長さを調節して一対の帯状片14,15を互いに係止する。具体的には、一対の帯状片14,15の中央を使用者11の額11dに当接させた状態で、一対の帯状片14,15の巻き付け長さがフェイスガード10の使用者11の頭囲に略一致するように調節して、一対の帯状片14,15のうち一方の帯状片14に形成された複数対の第1係止片16a,16aのいずれか一対の第1係止片16a,16aを、他方の帯状片15に形成された複数の第1被係止部16bのいずれか1つに選択的に係止する。この結果、ガード本体12に意図しない力が作用しても、フェイスガード10の使用者11の頭部11bから脱落し難い。
一方、一対の帯状片14,15をそれらの途中で下方に略クランク状に屈曲してそれぞれ形成したので、一対の帯状片14,15を使用者11の頭部11bに巻き付けたときに、長さ調節係止機構16が第1被係止部16bに使用者の耳より下方で一対の帯状片14,15を互いに係止する、即ち一方の帯状片14に形成された第1係止片16a,16aが他方の帯状片15に形成された第1被係止部16bに使用者11の耳11dより下方で係止する。この結果、一対の帯状片14,15を頭部11bに巻き付けたときに、ガード本体12に意図しない力が作用しても、フェイスガード10の使用者11の頭部11bから更に脱落し難くなり、フェイスガード10の頭部11bへのフィット感を向上できる。また、一対の帯状片14,15の双方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツ14b,15bをそれぞれ形成したので、一対の帯状片14,15を使用者11の頭部11bに巻き付けたときに、一対の帯状片14,15による頭部11bの締め付け感を低減できる。この結果、フェイスガード10の頭部11bへのフィット感を向上できる。
一方、フェイスガード10の使用状態で長方形状の庇部13が水平になり、一対の第2係止片14a,15aを一対の第2被係止部12a,12aにそれぞれ係止することにより、使用状態でガード本体12が一対の帯状片14,15に沿って湾曲するので、ガード本体12とフェイスガード10の使用者11の顔11aとの間であって庇部13の両側縁に比較的大きな一対の開口部10a,10bが形成される。この結果、使用者11の呼吸等により放出された熱が上昇して一対の開口部10a,10bから排出されるので、ガード本体12とフェイスガード10の使用者11の顔11aとの間に熱がこもるのを防止できる。また、周囲にいる人が感染者である場合に、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫を、フェイスガード10の使用者11がその前方から顔11aに受けるのをガード本体12が防止できるとともに、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫が、フェイスガード10の使用者11の顔11aとガード本体12との間に斜め上方から入ることを庇部13が抑制できる。このとき、庇部13の両側縁に形成された一対の開口部10a,10bには上昇気流が生じているため、周囲にいる感染者の咳やくしゃみ等による飛沫が一対の開口部10a,10bからガード本体12とフェイスガード10の使用者11の顔11aとの間に侵入し難くなっている。更に、一対の第2係止片14a,15aを一対の第2被係止部12a,12aにそれぞれ係止することにより、使用状態でガード本体12が一対の帯状片14,15に沿って湾曲するので、ガード本体12がフェイスガード10の使用者11の顔11aの正面のみならず両側面も覆う。この結果、周囲にいる人が感染者である場合に、その感染者の咳やくしゃみ等による飛沫を、フェイスガード10の使用者11がその前方から顔11aに受けるのをガード本体12が防止できるのみならず、フェイスガード10の使用者11がその両側方から顔11aに受けるのをガード本体12が防止できる。
なお、上記実施の形態では、一対の帯状片の双方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツをそれぞれ形成したが、一対の帯状片のいずれか一方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツをそれぞれ形成してもよい。また、上記実施の形態では、蛇腹状のプリーツを3つの折り目で1つ形成したが、蛇腹状のプリーツを5つ以上の折り目で2つ以上形成してもよい。更に、上記実施の形態では、一対の帯状片のうち一方の帯状片に長手方向に間隔をあけて複数対の第1係止片を形成したが、一方の帯状片に長手方向に間隔をあけて複数の第1係止片を形成してもよい。この場合、複数の第1係止片のいずれか1つの第1係止片が複数の第1被係止部のいずれか1つに選択的に係止するように構成される。
10 フェイスガード
11 フェイスガードの使用者
11a 使用者の顔
11b 使用者の頭部
11c 使用者の耳
12 ガード本体
12a 第2被係止部
13 庇部
14,15 帯状片
14a,15a 第2係止片
14b,15b プリーツ
16 長さ調節係止機構
16a 第1係止片
16b 第1被係止部
11 フェイスガードの使用者
11a 使用者の顔
11b 使用者の頭部
11c 使用者の耳
12 ガード本体
12a 第2被係止部
13 庇部
14,15 帯状片
14a,15a 第2係止片
14b,15b プリーツ
16 長さ調節係止機構
16a 第1係止片
16b 第1被係止部
Claims (5)
- 使用者の顔を覆う大きさを有するガード本体と、
前記ガード本体の幅方向の中央上縁に前縁が接続され、かつ使用状態で水平になる長方形状の庇部と、
前記庇部の後縁に接続され、かつ前記ガード本体の幅方向に延びて形成され、更に前記使用者の頭部に巻き付け可能な長さを有する一対の帯状片と、
前記一対の帯状片にそれぞれ形成され、かつ前記巻き付け可能な長さを調節可能であって互いに係止可能に構成された長さ調節係止機構と
を備え、
前記ガード本体と前記庇部と前記一対の帯状片と前記長さ調節係止機構が可撓性を有する透明なプラスチックにより一体的に形成されたフェイスガード。 - 前記長さ調節係止機構が、前記一対の帯状片のうち一方の帯状片に長手方向に間隔をあけて形成された複数又は複数対の第1係止片と、前記一対の帯状片のうち他方の帯状片に長手方向に間隔をあけて形成された複数の第1被係止部とを有し、前記複数又は複数対の第1係止片のいずれか1つ又は一対が前記複数の第1被係止部のいずれか1つに選択的に係止するように構成された請求項1記載のフェイスガード。
- 前記ガード本体の上部両側縁に一対の第2被係止部がそれぞれ形成され、前記一対の第2被係止部に対向して前記一対の帯状片に一対の第2係止片がそれぞれ形成された請求項1又は2記載書フェイスガード。
- 前記一対の帯状片を前記使用者の頭部に巻き付けたときに、前記長さ調節係止機構が前記使用者の耳より下方で前記一対の帯状片を互いに係止するように、前記一対の帯状片が下方に屈曲してそれぞれ形成された請求項1又は2記載のフェイスガード。
- 前記一対の帯状片のいずれか一方又は双方に弾性変形可能な蛇腹状のプリーツがそれぞれ形成された請求項1ないし4いずれか1項に記載のフェイスガード。
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JP2020002771U JP3228349U (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | フェイスガード |
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Cited By (2)
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JP2022101481A (ja) * | 2021-11-24 | 2022-07-06 | 大日本印刷株式会社 | フェイスガード |
JP7508107B2 (ja) | 2020-12-23 | 2024-07-01 | 学校法人福岡大学 | フェイスシールド |
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2020
- 2020-07-07 JP JP2020002771U patent/JP3228349U/ja active Active
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JP2022101481A (ja) * | 2021-11-24 | 2022-07-06 | 大日本印刷株式会社 | フェイスガード |
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