JP3153705U - 頭部被り物 - Google Patents
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Abstract
Description
この組立て式のサンバイザーは、庇部と、組立て状態で該庇部の後縁から上方に立ち上がる立上り部と、該立上り部の下部の左右両側部から延出された一対のバンド部とを有する。
そこで、本考案は、前記課題を解決した頭部被り物を提供することを目的とする。
展開状態において、前記覆い部の上下中途部の左右両側から前記バンド部の側部分が下方に延出されると共に該バンド部の左右の側部分が覆い部の下方側でバンド部の後部分で連結されており、
前記バンド部を覆い部の正面側から該覆い部の上方を越えて該覆い部の背面へと折り返すことにより、立体状態においてバンド部が覆い部から後方に延出状となるように、バンド部の左右側部分と覆い部との連設部分に、展開状態で左右方向外方に行くに従って下方に移行する傾斜状の傾斜谷折り線を設けたことを特徴とする。
前記立上り部と前記重合部との境界が、展開状態で左右方向直線状の横谷折り線とされ、
前記重合部と前記庇部との境界が、前記横谷折り線の一端から他端にかけて設けられていて展開状態で下方に向けて凸となる湾曲状の湾曲山折り線とされているのがよい。
また、前記バンド部の左右側部分と前記覆い部との連設部分に設けられた前記傾斜谷折り線は、展開状態で前記湾曲山折り線の左右端部から左右方向外方に行くに従って下方に移行する傾斜状であるのがよい。
また、前記頭部接当片とバンド部の前記コーナー部との境界線の中途部から頭部接当片とは反対側に延出された掛止片を設けるのがよい。
これによって、バンド部の連結の手間を要することのない頭部被り物を提供することができる。
図1〜4において、1は1枚の紙(シート材)で形成された頭部被り物である。この頭部被り物1は、図1に示す平面状の展開状態から図2〜4に示す立体状態に組み立てられ、該立体状態で頭に被って使用されるものである。
展開状態の頭部被り物1は、平面状の紙素材(シート素材)を打ち抜くこと等により形成される。本実施形態では、この頭部被り物1として組立て式のサンバイザーを例示している。
頭部被り物1は、外形が正面視、縦長の略矩形状を呈しており、覆い部2と、バンド部3と、頭部接当片4と、掛止片5とを有する。
覆い部2は、上部の立上り部6と、下部の庇部7と、これらの間の重合部8とからなり、図例のものでは、立上り部6が鹿の頭部を呈し庇部7が鹿の顔部を呈するデザインとされている。
なお、覆い部2のデザインとしては、他の動物、乗り物、建物等、何でもよく、また、特別のデザインでなくてもよい。
なお、左右方向外方とは頭部被り物1の左右方向中央から左右の縁部に向かう方向をいう。
この立上り部6の左右の角部分9の基端部間には、上方に向けて凸となる湾曲状の第1山折り線12と、下方に向けて凸となる湾曲状の第2山折り線13とが、一方の角部分9の基端部から他方の角部分9の基端部にわたるように設けられている。
重合部8と立上り部6の本体部分11との境界線は左右方向で直線状とされ、この境界線上に、該境界線の左右一端から他端にわたる直線状の横谷折り線14が設けられている。
また、庇部7には、前記湾曲山折り線15の左右両側から庇部7の下端の左右方向中央側にかけて、湾曲状の左右一対の縦山折り線16が左右の間隔が徐々に狭くなるように設けられている。
前記バンド部3は、立上り部6の本体部分11の左右両側部11aに連設されており、立上り部6の本体部分11の左右両側部11aから下方に向けて延出された左右一対の側部分17と、左右の側部分17を連結する後部分18とから正面視で上向き開放状のコ字形に形成されている。
また、庇部7の下方で且つバンド部3の内側には左右一対の頭部接当片4が設けられている。
左右の各頭部接当片4はバンド部3の側部分17と後部分18とのコーナー部20の内側に連設されている。
また、掛止片5はバンド部3の前記各コーナー部20に打抜き等によって形成されている。
この掛止5は、バンド部部3のコーナー部20の内側から外側に向けて凸となる円弧状であって、該円弧の弦が、頭部接当片4とバンド部3との境界線上の中途部(中央側)で頭部接当片4に連設されている(掛止片5は、前記頭部接当片4とバンド部3の前記コーナー部20との境界線の中途部から頭部接当片4とは反対側に延出されている)。
また、頭部接当片4のバンド部3との境界線上には折り線22が設けられている。
前記展開状とされた頭部被り物1の正面側(表面側)には着色、文字、図形、ロゴ、マーク、広告、折り線等が印刷等によって施され、本実施形態の頭部被り物1は展開状態でポスターとして使用可能である。
次に、頭部被り物1を展開状から立体状態に組み立てる手順を説明する。
そして、バンド部3と立上り部6との連設部分に設けられた傾斜谷折り線19で谷折りする。
これにより、バンド部3が覆い部2の立上り部6の下部から後方に向けて突出状となる。また、バンド部3の左右の側部分17の基端側が立上り部6の本体部分11の左右側部11aに重ね合わされてバンド部3の左右の側部分17の前部が縦向きとなる。バンド部3の後部分18は横向きである。
また、頭部接当片4は、折り線22にて上側又は下側に折られ縦向きとされる。この頭部接当片4の折曲部分は中途部で掛止片5によって途切れているので、折曲部分の弾性復元力が低下し、頭部接当片4が元に戻るのを防止している。
なお、この頭部接当片4を下側に折ることにより、展開状態で正面側となる面が立体状態で後方を向くこととなるので、この頭部接当片4に広告等を印刷する場合に、頭部被り物1の展開状態で正面側となる面に印刷をすればよく、頭部被り物1に対する印刷は展開状態で正面側にのみすればよく、片面印刷で済むという利点がある。
前記重合部8は横谷折り線14で谷折りされて立上り部6の正面下部に重ね合わされる。また、庇部7は重合部8に対して湾曲山折り線15で山折りされる。これにより、庇部7が立上り部6の正面下部から前方側に突出状となる。
また、展開状態において、前記傾斜谷折り線19の上端と湾曲山折り線15の端部とが一致しているので、立体状態にしたときに、庇部7の後縁(湾曲山折り線15)とバンド部3の側部分17の上縁とが連続状となる。
また、立上り部6の上部に設けた第1山折り線12と第2山折り線13とを山折りして、立上り部6の上部の左右の角部分9の間の部分23を後方に向けて突出状とさせる。
これにより、角部分9が立体的となる。また、立上り部6の上部の左右の角部分9の間の部分23は、上からの日光を遮る日除けとして機能する。
以上にようにして、頭部被り物1が立体状態に組み立てられる。
また、立体状態において、バンド部3の後部分18は横向きであるが、左右の頭部接当片4が縦向きであるので、該左右の頭部接当片4が後頭部の左右両側に接当する。
なお、左右の掛止片5の切込み21に輪ゴムを引っ掛けて、該輪ゴムによって左右の掛止片5を相互に引き寄せることにより、バンド部3を子供など頭のサイズが小さい人にフィットさせることができる。
また、頭部被り物1を頭に被ったときにおいて、立上り部6の背面下部が人の前頭部に接当すると共にバンド部3の後部分18及び頭部接当片4が後頭部に接当して、通常、バンド部3の側部分17が後方に引かれる。
また、このとき、立体状態で庇部7の後縁とバンド部3の側部分17の上縁とが連続状となっているので、バンド部3の側部分17は、庇部7の後縁の近傍を引っ張ることとなり、前述した効果を良好に発揮させることができる。
また、覆い部2は、庇部7が立上り部6から下方に垂下状となる態様でも使用でき、すなわち、頭部被り物1は、お面として使用可能である。
3 バンド部
4 頭部接当片
5 掛止片
6 立上り部
7 庇部
8 重合部
14 横谷折り線
15 湾曲山折り線
17 バンド部の側部分
18 バンド部の後部分
19 傾斜谷折り線
20 バンド部の側部分と後部分とのコーナー部
22 折り線
Claims (5)
- 1枚のシート材によって形成され、平面状の展開状態から立体状態に組み立てられる頭部被り物であって、覆い部(2)とバンド部(3)とを有する頭部被り物において、
展開状態において、前記覆い部(2)の上下中途部の左右両側から前記バンド部(3)の側部分(17)が下方に延出されると共に該バンド部(3)の左右の側部分(17)が覆い部(2)の下方側でバンド部(3)の後部分(18)で連結されており、
前記バンド部(3)を覆い部(2)の正面側から該覆い部(2)の上方を越えて該覆い部(2)の背面へと折り返すことにより、立体状態においてバンド部(3が覆い部(2)から後方に延出状となるように、バンド部(3)の左右側部分(17)と覆い部(2)との連設部分に、展開状態で左右方向外方に行くに従って下方に移行する傾斜状の傾斜谷折り線(19)を設けたことを特徴とする頭部被り物。 - 前記覆い部(2)は、上部の立上り部(6)と、下部の庇部(7)と、これら立上り部(6)と庇部(7)との間にあって立体状態で立上り部(6)に重ね合わされる重合部(8)とを有し、
前記立上り部(6)と前記重合部(8)との境界が、展開状態で左右方向直線状の横谷折り線(14)とされ、
前記重合部(8)と前記庇部(7)との境界が、前記横谷折り線(14)の一端から他端にかけて設けられていて展開状態で下方に向けて凸となる湾曲状の湾曲山折り線(15)とされていることを特徴とする請求項1に記載の頭部被り物。 - 前記バンド部(3)の左右側部分(17)と前記覆い部(2)との連設部分に設けられた前記傾斜谷折り線(19)は、展開状態で前記湾曲山折り線(15)の左右端部から左右方向外方に行くに従って下方に移行する傾斜状であることを特徴とする請求項2に記載の頭部被り物。
- 展開状態で覆い部(2)の下方で且つバンド部(3)の内側に位置していて、バンド部(3)の側部分(17)と後部分(18)とのコーナー部(20)の内側に連設された左右一対の頭部接当片(4)が設けられ、この頭部接当片(4)とバンド部(3)の前記コーナー部(20)との境界に折り線(22)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の頭部被り物。
- 前記頭部接当片(4)とバンド部(3)の前記コーナー部(20)との境界線の中途部から頭部接当片(4)とは反対側に延出された掛止片(5)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の頭部被り物。
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