JP3228106U - 飛沫防止具 - Google Patents

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幸也 中田
幸也 中田
正義 大森
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Abstract

【課題】鍔を有する冠り物を使用する場合であっても、装着可能な飛沫防止具を提供する。【解決手段】飛沫防止具は、飛沫の付着を防止するシールド板2と、シールド板の一縁部2cに折り線7を介して連結する連結部4と、連結部に、平面視円弧形をなす折り線(ミシン目10)を介して連結する取付板3とを備える。好ましくは、一縁部に略直交する方向に沿って、シールド板に折り線6、5を介して連結する第1側板11、12と、取付板に折り線8、9を介して連結し、第1側板に略平行な第2側板21、22とを備え、第1側板及び第2側板の一方に係止部(舌片32)が設けられ、他方に被係止部(スリット43)が設けられる。【選択図】図1

Description

本技術は、飛沫がユーザに付着することを防止する飛沫防止具に関する。
従来、可撓性シールド部材に装着バンドを取り付けた顔面保護シールドが提案されている。装着バンドは、例えばユーザの頭部に装着される。顔面保護シールドによって、外部からの飛沫がユーザに付着することを防止できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−287561号公報
しかし、ユーザが鍔を有する冠り物、例えば帽子又はバイザーを使用する場合、鍔が、顔面保護シールドの装着を妨げるという問題がある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、鍔を有する冠り物を使用する場合であっても、装着可能な飛沫防止具を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る飛沫防止具は、飛沫の付着を防止するシールド板と、該シールド板の一縁部に折り線を介して連結する連結部と、該連結部に、平面視円弧形をなす折り線を介して連結する取付板とを備える。
本開示の一実施形態に係る飛沫防止具にあっては、シールド板をユーザの顔の前側に配置させ、取付板を鍔の上側に取り付ける。取付板と連結部との間の折り線は平面視円弧形をなし、鍔の形状に対応する。そのため、鍔を有する冠り物を使用する場合であっても、ユーザは飛沫防止具を装着することができる。
実施の形態1に係る飛沫防止具の展開図である。 前斜め上方から視認される組み立てた状態の飛沫防止具の略示斜視図である。 後斜め上方から視認される組み立てた状態の飛沫防止具の略示斜視図である。 図3に示すIV−IV線を切断線とした略示背面断面図である。 帽子の鍔に取り付けられた飛沫防止具の略示斜視図である。 帽子の鍔に取り付けられた飛沫防止具におけるクリップ付近の構成を略示する部分拡大背面断面図である。 実施の形態2に係る飛沫防止具の展開図である。 前斜め上方から視認される組み立てた状態の飛沫防止具を示す略示斜視図である。 帽子に取り付けられた飛沫防止具の略示右側面図である。 図9のX−X線を切断線とした帽子の略示背面断面図である。 クラウンの内側から視認される掛止片の略示側面図である。 図11のXII−XII線を切断線とした略示断面図である。 帽子に取り付けられた飛沫防止具の右側の舌片付近の略示右側面部分拡大図である。
(実施の形態1)
以下、本考案を実施の形態1に係る飛沫防止具1を示す図面に基づいて説明する。図1は、飛沫防止具1の展開図である。以下の説明において、図1に示す前後左右を使用する。飛沫防止具1は、シールド板2と、二つの第1側板11、12と、取付板3と、二つの第2側板21、22と、連結板4を備える。シールド板2、第1側板11、12、取付板3、第2側板21、22及び連結板4は、いずれも透明な部材によって、構成されている。図1において、ハッチングにて示された部分がシールド板2の領域を示す。シールド板2は、前後に延びた矩形状をなす。
シールド板2の右縁部2aに第1側板11が連なる。該第1側板11は、上底11bが後側に、下底11aが前側に配置された台形状をなす。
第1側板11の左脚11cは、シールド板2の右縁部2aに連なる。第1側板11の右脚11dにおける後側略1/4部分は、左脚11cと略平行であり、残余部分は、前側に向かうに従って、第1側板11の左右幅が短くなるように傾斜する。
第1側板11の上底11bの左右方向中央部には、前方に向けて窪んだ切欠状の凹部30が形成されている。第1側板11には、前後に延び、左方に向けて突出した円弧状の二つのスリット31、31が形成され、左右に並ぶ。スリット31の両端部は、右方に向けて突出したフック状に形成されている。二つのスリット31、31は、左脚11cと、右脚11dにおける左脚11cに略平行な部分との間に配置されている。スリット31の内側は舌片32を構成する。左右方向において、凹部30は二つのスリット31、31の間であって、左側のスリット31寄りに配置されている。
左脚11cと右縁部2aとの連結部分に、前後に直線的に延びる溝が形成されている。該溝は折り線6を構成する。折り線6は、左脚11cにおける後側略2/3部分、即ち、左脚11cの後端から左脚11cの中央よりもやや前側に亘って形成される。左脚11cにおける前側略1/3部分(図1において、一点鎖線によって示された部分)には、折り線6は形成されていない。
シールド板2の左縁部2bに第1側板12が連なる。該第1側板12は、上底12bが後側に、下底12aが前側に配置された台形状をなす。
第1側板12の右脚12dは、シールド板2の左縁部2bに連なる。第1側板12の左脚12cにおける後側略1/4部分は、右脚12dと略平行であり、残余部分は、前側に向かうに従って、左右幅が短くなるように傾斜する。
第1側板12の上底12bの左右方向中央部には、前方に向けて窪んだ切欠状の凹部30が形成されている。第1側板12には、前後に延び、右方に向けて突出した円弧状の二つのスリット31、31が形成され、左右に並ぶ。スリット31の両端部は、左方に向けて突出したフック状に形成されている。二つのスリット31、31は、右脚12dと、左脚12cにおける右脚12dに略平行な部分との間に配置されている。スリット31の内側は舌片32を構成する。左右方向において、凹部30は二つのスリット31、31の間であって、右側のスリット31寄りに配置されている。
右脚12dと左縁部2bとの連結部分に、前後に直線的に延びる溝が形成されている。該溝は折り線5を構成する。折り線5は、右脚12dにおける後側略2/3部分、即ち、右脚12dの後端から右脚12dの中央よりもやや前側に亘って形成される。右脚12dにおける前側略1/3部分(図1において、一点鎖線によって示された部分)には、折り線5は形成されていない。
シールド板2の後縁部(一縁部)2cには、連結板4を介して、取付板3が連結されている。なお後縁部2cと、右縁部2a及び左縁部2bとは略直交する。取付板3は左右に延び、前方に向けて突出した平面視円弧状をなす前縁部(以下、第1縁部3a(円弧形縁部)という)と、前方に向けた突出した平面視円弧状をなす後縁部(以下、第2縁部3bという)と、第1縁部3a及び第2縁部3bの右端を連結し、前後に延びる右縁部(以下、第3縁部3dという)と、第1縁部3a及び第2縁部3bの左端を連結し、前後に延びる左縁部(以下、第3縁部3cという)とを備える。
第1縁部3a及び第2縁部3bの曲率中心は、第1縁部3a及び第2縁部3bの後方、即ちシールド板2の反対側に位置する。第2縁部3bの曲率は第1縁部3aの曲率よりも大きい。左右方向において、第1縁部3a及び第2縁部3bの右端は略同じ位置に配され、第1縁部3a及び第2縁部3bの左端は略同じ位置に配される。そのため、左右に配置された二つの第3縁部3c、3dは略平行に配置される。取付板3の左右両端部それぞれに、前後に延びる第2貫通孔42が形成されている。
右側の第3縁部3dに第2側板21が連なる。第2側板21は、前後に延びた矩形状をなし、前辺21a、後辺21b、右辺21d及び左辺21cを備える。左辺21c全体が第3縁部3dに連なる。右辺21dの前部分は、前側に向かうに従って、第2側板21の左右幅が短くなるように、傾斜する。第2側板21には、第1貫通孔41が形成されている。第1貫通孔41は左辺21cの略中央に配置されている。前後方向において、第1貫通孔41及び第2貫通孔42は略同じ位置に配されている。
第2側板21には、前後に並んだ二つのスリット43、43が形成されている。各スリット43は、左右に延び、後方に向けて僅かに突出した円弧状をなす。二つのスリット43、43の前後間隔は、右側の第1側板11における二つの舌片32、32の左右間隔と略同じである。即ち、スリット43及び舌片32は互いに対応した位置に形成されている。第1貫通孔41は、二つのスリット43、43の間であって、前側のスリット43寄りに配置されている。
第3縁部3d及び左辺21cの連結部分に、前後に直線的に延びる溝が形成されている。該溝は折り線8を構成する。折り線8は折り線6に略平行である。
左側の第3縁部3cに第2側板22が連なる。第2側板22は、前後に延びた矩形状をなし、前辺22a、後辺22b、右辺22d及び左辺22cを備える。右辺22d全体が第3縁部3cに連なる。左辺22cの前部分は、前側に向かうに従って、第2側板22の左右幅が短くなるように、傾斜する。第2側板22には、第1貫通孔41が形成されている。第1貫通孔41は右辺22dの略中央に配置されている。前後方向において、第1貫通孔41及び第2貫通孔42は略同じ位置に配されている。
第2側板22には、前後に並んだ二つのスリット43、43が形成されている。各スリット43は、左右に延び、後方に向けて僅かに突出した円弧状をなす。二つのスリット43、43の前後間隔は、左側の第1側板12における二つの舌片32、32の左右間隔と略同じである。即ち、スリット43及び舌片32は互いに対応した位置に形成されている。第1貫通孔41は、二つのスリット43、43の間であって、前側のスリット43寄りに配置されている。
第3縁部3c及び右辺22dの連結部分に、前後に直線的に延びる溝が形成されている。該溝は折り線9を構成する。折り線9は折り線5に略平行である。
連結板4は、左右に延びる矩形状をなし、第1縁部3aに平行な円弧形の後縁部4bと、シールド板2の後縁部2cに平行な前縁部4aとを備える。後縁部4bと第1縁部3aとは連なり、前縁部4aとシールド板2の後縁部2cとは連なる。後縁部4bと第1縁部3aとの連結部分には、複数のスリットが左右に断続的に形成され、第1縁部3aに沿った平面視円弧形のミシン目10(折り線)が形成されている。折り線をミシン目10にすることによって、折り曲げやすくなる。連結板4の前縁部4aとシールド板2の後縁部2cとの連結部分に、左右に直線的に延びる溝が形成されている。該溝は折り線7を構成する。
展開状態の飛沫防止具1は、各折り線5〜9を山折りにし、ミシン目10を谷折りにし、舌片32をスリット43に挿入させることによって、組み立てられる。
図2は、前斜め上方から視認される組み立てた状態の飛沫防止具1の略示斜視図、図3は、後斜め上方から視認される組み立てた状態の飛沫防止具1の略示斜視図、図4は、図3に示すIV−IV線を切断線とした略示背面断面図である。以下の説明では、図2〜図4に示す上下前後左右を使用する。なお組み立てた状態における上下は、展開状態におけるシールド板2の前後に対応する。また組み立てた状態における前後は、展開状態における取付板3の前後、及び、展開状態における第1側板11、12及び第2側板21、22の左右に対応する。
図2〜図4に示すように、シールド板2は、図1の表側を前側にして、上下に延び、取付板3はシールド板2の上部背面から後方に突出する。連結板4は、ミシン目10から上側に延び、シールド板2の上縁に連結する。二つの第1側板11、12は、シールド板2の左右縁から後方に延びる。第2側板21、22は第1側板11、12の内側に配置され、凹部30及び第1貫通孔41は左右に隣接する。第2側板21、22は第1側板11、12に対向し、両者は略平行である。
図5は、帽子60の鍔61に取り付けられた飛沫防止具1の略示斜視図、図6は、帽子60の鍔61に取り付けられた飛沫防止具1におけるクリップ50付近の構成を略示する部分拡大背面断面図である。図5に示すように、帽子60を被ったユーザは、組み立てた飛沫防止具1を帽子60に取り付けることができる。より詳細には、取付板3を鍔61に取り付けることができる。
図6に示すように、ユーザは、U形のクリップ50を使用することができる。U形のクリップ50は、互いに対向する一端側部分51及び他端側部分52を備える。他端側部分52は一端側部分51に向けて突出した突部52aを有する。
クリップ50の一端側部分51は、凹部30及び第1貫通孔41に挿入され、鍔61の下側に配置される。またクリップ50の他端側部分52は、取付板3の上側に配置される。前記突部52aは、第2貫通孔42に上側から挿入される。突部52aは第2貫通孔42の縁に係止され、クリップ50は飛沫防止具1及び鍔61から外れにくくなる。クリップ50は、取付板3及び鍔61を挟持する。シールド板2はユーザの顔の前側に配置され、外部からの飛沫の付着を防止することができる。
なお、帽子60は冠り物の一例であり、他の冠り物、例えばバイザーの鍔に飛沫防止具1を取り付けてもよい。また第2貫通孔42を設けなくてもよい。上述の実施の形態においては、舌片32を第1側板11、12に設け、スリット43を第2側板21、22に設けているが、舌片を第2側板21、22に設け、スリットを第1側板11、12に設けてもよい。飛沫防止具1は、例えば、透明なシート原反を打ち抜き成形することによって、製造される。
実施の形態1に係る飛沫防止具1にあっては、シールド板2をユーザの顔の前側に配置させ、取付板3を鍔61の上側に取り付ける。取付板3の第1縁部3a及び第2縁部3bは、平面視円弧形をなし、鍔61の形状に対応する。そのため、鍔61を有する冠り物、例えば帽子60を使用する場合であっても、ユーザは飛沫防止具1を装着することができる。
(実施の形態2)
以下、本考案を実施の形態2に係る飛沫防止具1Aを示す図面に基づいて説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同様な構成には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。飛沫防止具1Aは、実施の形態1と異なり、第1貫通孔41、第2貫通孔42、凹部30を備えていない。
図7は、飛沫防止具1Aの展開図である。第1側板11の右後隅部に、掛止片13が設けられている。掛止片13は、前記右後隅部から斜め右後方向に突出した平面視帯状の中央部13aと、該中央部13aの右側に配置され、中央部13aと略平行な平面視帯状の右部13bと、中央部13aの左側に配置され、中央部13aと略平行な平面視帯状の左部13cとを備える。
右部13b及び左部13cそれぞれの右後端部は、中央部13aの突出端部に連なる。右部13b及び左部13cは、中央部13aの突出端部にのみ連なっており、中央部13aにおける他の部分には連なっていない。即ち、右部13b及び左部13cと、中央部13aにおける他の部分との間には、スリット13dが形成されている。
中央部13aには、第3貫通孔15と、第4貫通孔16とが形成されている。第3貫通孔15は、第1側板11との境界付近に配置されている。第4貫通孔16は、中央部13aの長手方向中央部に配置されている。中央部13aの長手方向において、右部13b及び左部13cそれぞれの左前端部は、第3貫通孔15及び第4貫通孔16の間に位置する。
第1側板12の左後隅部に、掛止片14が設けられている。掛止片14は、前記左後隅部から斜め左後方向に突出した平面視帯状の中央部14aと、該中央部14aの右側に配置され、中央部14aと略平行な平面視帯状の右部14bと、中央部14aの左側に配置され、中央部14aと略平行な平面視帯状の左部14cとを備える。
右部14b及び左部14cそれぞれの左後端部は、中央部13aの突出端部に連なる。右部14b及び左部14cは、中央部14aの突出端部にのみ連なっており、中央部14aにおける他の部分には連なっていない。即ち、右部14b及び左部14cと、中央部14aにおける他の部分との間には、スリット14dが形成されている。
中央部14aには、第3貫通孔15と、第4貫通孔16とが形成されている。第3貫通孔15は、第1側板12との境界付近に配置されている。第4貫通孔16は、中央部14aの長手方向中央部に配置されている。中央部14aの長手方向において、右部14b及び左部14cそれぞれの左前端部は、第3貫通孔15及び第4貫通孔16の間に位置する。
取付板3の右前隅部に、左後向きに突出した平面視円弧状をなすスリット44が形成されている。スリット44の内側部分は、舌片45を構成する。取付板3の左前隅部に、右後向きに突出した平面視円弧状をなすスリット44が形成されている。スリット44の内側部分は、舌片45を構成する。
図8は、前斜め上方から視認される組み立てた状態の飛沫防止具1Aを示す略示斜視図である。以下の説明では、図8に示す上下前後左右を使用する。なお組み立てた状態における上下は、展開状態におけるシールド板2の前後に対応する。また組み立てた状態における前後は、展開状態における取付板3の前後、及び、展開状態における第1側板11、12及び第2側板21、22の左右に対応する。
図8に示すように、掛止片13は第1側板11の後上隅部に配置され、斜め上後方向に突出する。掛止片14は第1側板12の後上隅部に配置され、斜め上後方向に突出する。
取付板3の前左隅部に、スリット44及び舌片45は配置される。また取付板3の前右隅部に、スリット44及び舌片45は配置される。
図9は、帽子60に取り付けられた飛沫防止具1Aの略示右側面図である。帽子60の鍔61の上に取付板3は取り付けられる。取付板3は鍔61の上面に対向する。掛止片13は帽子60のクラウン62の内側に配置される。なお図示は省略するが、掛止片14もクラウン62の内側に配置される。
掛止片13の第3貫通孔15は、鍔61よりも後側に配置され、クラウン62の右部よりも下側に配置される。なお図示は省略するが、掛止片14の第3貫通孔15は、鍔61よりも後側に配置され、クラウン62の左部よりも下側に配置される。
図10は、図9のX−X線を切断線とした帽子60の略示背面断面図である。クラウン62の内側には、クラウン62の下縁部に沿って帯状のビン皮63が設けられている。ビン皮63の下縁部はクラウン62の下縁部に連結する。そのため、ビン皮63とクラウン62との間には隙間63aが形成される。
図11は、クラウン62の内側から視認される掛止片13の略示側面図、図12は、図11のXII−XII線を切断線とした略示断面図である。右部13b及び左部13cは、隙間63aに上側から挿入され、掛止片13はビン皮63に掛止する。
中央部13aの第4貫通孔16は、クラウン62の内側において、第3貫通孔15の上側に配置される。第3貫通孔15にクリップ50が挿入され、クリップ50の一端側部分51はクラウン62の外側に配置され、他端側部分52はクラウン62の内側に配置される。他端側部分52の突部52aは、クラウン62の内側から第4貫通孔16に挿入される。突部52aは第4貫通孔16の縁に係止され、クリップ50は飛沫防止具1A及びクラウン62から外れにくくなる。クリップ50は、掛止片13、ビン皮63及びクラウン62を挟持する。
なお、掛止片14も、クラウン62の左側において、掛止片13と同様に、ビン皮63に掛止され、クリップ50は、掛止片14、ビン皮63及びクラウン62を挟持する。
鍔61が軟性部材によって構成されている場合、鍔61に取付板3を取り付けても、鍔61が変形し、シールド板2がユーザの顔の前側に配置されないおそれがある。実施の形態2にあっては、クラウン62に飛沫防止具1Aが取り付けられるので、鍔61の剛性に拘わらず、飛沫防止具1Aを帽子60又はバイザーなどに取り付けることができる。
図13は、帽子60に取り付けられた飛沫防止具1Aの右側の舌片45付近の略示右側面部分拡大図である。右側の舌片45は下方に押され、鍔61の前端部下側に配置されている。即ち、前記舌片45は鍔61に係止する。なお、左側の舌片45も、同様に、鍔61に係止する。
クリップ50が掛止片13、14、ビン皮63及びクラウン62を挟持した場合、取付板3が鍔61から浮く、即ち上側に移動することがある。舌片45を押して、鍔61の前端部下側に配置させることによって、取付板3は鍔61に係止され、取付板3が鍔61から浮くことを防止できる。なお実施の形態1に係る飛沫防止具1に、舌片45を設けてもよい。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲内での全ての変更及び実用新案登録請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1、1A 飛沫防止具
2 シールド板
2a 右縁部
2b 左縁部
2c 後縁部(一縁部)
3 取付板
3a 第1縁部
3b 第2縁部
4 連結板(連結部)
5〜9 折り線
10 ミシン目
11、12 第1側板
13、14 掛止片(掛止部)
15 第3貫通孔(第3挿入孔)
16 第4貫通孔(第4挿入孔)
21、22 第2側板
30 凹部(挿入孔)
32 舌片(係止部)
41 第1貫通孔(挿入孔)
42 第2貫通孔(第2挿入孔)
43 スリット(被係止部)
45 舌片(第2係止部)
60 帽子
61 鍔
62 クラウン
63 ビン皮(被掛止部材)

Claims (8)

  1. 飛沫の付着を防止するシールド板と、
    該シールド板の一縁部に折り線を介して連結する連結部と、
    該連結部に、平面視円弧形をなす折り線を介して連結する取付板と
    を備える
    飛沫防止具。
  2. 前記一縁部に略直交する方向に沿って、前記シールド板に折り線を介して連結する第1側板と、
    前記取付板に折り線を介して連結し、前記第1側板に略平行な第2側板と
    を備え、
    前記第1側板及び第2側板の一方に係止部が設けられ、他方に被係止部が設けられる
    請求項1に記載の飛沫防止具。
  3. 前記第1側板及び第2側板に、クリップの一端側部分を挿入する挿入孔が形成される
    請求項2に記載の飛沫防止具。
  4. 前記取付板に、前記クリップの他端側部分の少なくとも一部を挿入する第2挿入孔が形成される
    請求項3に記載の飛沫防止具。
  5. 前記第1側板に、被掛止部材に掛止する掛止部が設けられる
    請求項2に記載の飛沫防止具。
  6. 前記掛止部に、クリップを挿入する第3挿入孔及び第4挿入孔が形成される
    請求項5に記載の飛沫防止具。
  7. 前記取付板に第2係止部が設けられる
    請求項1から6のいずれか一つに記載の飛沫防止具。
  8. 前記平面視円弧形をなす折り線はミシン目によって構成される
    請求項1から7のいずれか一つに記載の飛沫防止具。
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