JP2007161422A - 紙葉類分離装置及び紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類分離装置及び紙葉類取扱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な構成によって、紙葉類の厚さや剛性の変化に対応させて、フィードローラとゲートローラによる紙葉類の分離能力を自動調整して紙葉類の分離不能を低減する。
【解決手段】 回転するピックアップローラ3を集積された紙葉類Pの表面に当接して紙葉類を送り出し、送り出される紙葉類をフィードローラ5と一対のゲートローラ7を対向配置してなる隙間に通し、フィードローラをピックアップローラと同一方向に回転させて紙葉類を分離する。一対のゲートローラは、フィードローラの両側に位置させて、かつフィードローラとゲートローラの外周縁の位置を互いに径方向にオーバーラップさせて設け、一対のゲートローラを軸方向に移動自由に、かつ、復帰ばね22によりフィードローラの方向に付勢するように形成し、紙葉類の剛性に応じて一対のゲートローラの間隔を変化させて紙葉類の分離能力を自動調整する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、集積部に集積された紙葉類を一枚ずつ繰り出す紙葉類分離装置及びそれを用いた紙葉類取扱装置に関する。
紙葉類取扱装置の一例として、例えば、現金自動取扱装置が知られており、この現金自動取扱装置には紙葉類である紙幣を集積部に集積したり、集積部から繰り出したりする紙葉類集積分離装置が備えられている。この紙葉類集積分離装置は、通常、紙葉類を搬送する手段と、紙葉類を安定して集積部に集積する手段と、紙葉類を集積部から一枚ずつ搬送路に繰り出す繰り出し手段と、搬送されてくる紙葉類を集積手段まで案内するガイド手段などを備えて構成される。
紙葉類を集積部から一枚ずつ搬送路に繰り出す紙葉類分離装置は、集積された紙葉類の表面に当接されたピックアップローラを回転させてローラ面と紙葉類との摩擦力により紙葉類を送り出す送出手段と、集積された紙葉類をピックアップローラに押圧する昇降手段を含んで構成されている。また、送出手段から送出される紙葉類を挟んで対向配置された少なくともフィードローラと一対のゲートローラを有し、フィードローラをピックアップローラの回転方向と同一方向に回転させて送出手段から送出される紙葉類を分離して繰り出すゲート手段を備えて構成されている。
特に、ゲート手段は、例えば、送出手段から送出される紙葉類が重なって複数枚送り出されても、1枚ずつ分離して搬送路に繰り出すため、フィードローラに対向して配置される一対のゲートローラは、フィードローラの回転軸に平行に配設されたゲートローラ軸に、フィードローラの両側に位置させて、かつフィードローラとゲートローラの外周縁の位置を互いに径方向に重ならせて構成されている。つまり、フィードローラとゲートローラの外周縁を空間的にオーバーラップさせて設け、フィードローラとゲートローラは隙間を持った非接触状態にある。その隙間を紙葉類が通過する際に、フィードローラの回転によりフィードローラ側の紙葉類は摩擦力により繰り出される。一方、ゲートローラは回転しないから、複数枚の紙葉類が通過しようとしても、ゲートローラ側の紙葉類はゲートローラの摩擦抵抗力により繰り出されないようになる。
しかし、この繰り出し機構では、紙葉類の厚さの変化や剛性の変化などの異常があると、重なって通過する紙葉類を分離できない場合がある。
そこで、従来は、特許文献1に記載されているように、ゲートローラの軸を回転可能なアームに取り付け、アームの回転角度位置をモータで変えて、ゲートローラ軸の位置を調整し、フィードローラとゲートローラのオーバーラップ量を変化させて、紙葉類に対して適正な分離力を与えることにより安定して繰り出せるようにしている。
特開平5−147767号公報
しかし、特許文献1に記載されたオーバーラップ量を調整する機構は、アームやモータ等を必要とするから、構造が複雑となる。また、オーバーラップ量を自動的に調整する場合は、紙葉類の厚さや剛性を検出するセンサ等をオーバーラップ部より下流側に設けて調整することになるが、紙葉類ごとにオーバーラップ量を調整することは困難である。
そこで、本発明は、簡単な構成によって、紙葉類の厚さや剛性の変化に対応させて、フィードローラとゲートローラによる紙葉類の分離能力を自動調整して紙葉類の分離不能を低減することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の紙葉類分離装置は、集積された紙葉類の表面に当接されたピックアップローラを回転させてローラ面と前記紙葉類との摩擦力により前記紙葉類を送り出す送出手段と、前記送出手段から送出される前記紙葉類を挟んで対向配置された少なくとも1つのフィードローラと一対のゲートローラを有し、前記フィードローラを前記ピックアップローラの回転方向と同一方向に回転させて前記送出手段から送出される前記紙葉類を分離して繰り出すゲート手段とを備え、前記一対のゲートローラは、前記フィードローラの回転軸に平行に配設されたゲートローラ軸に、前記フィードローラの両側に位置させて、かつ前記フィードローラと前記ゲートローラの外周縁の位置を互いに径方向に重ならせて、つまりオーバーラップさせて設けられ、前記紙葉類の剛性に応じて前記フィードローラと前記一対のゲートローラとの外周縁の軸方向の隙間が変化するように構成する。
すなわち、ゲート手段を紙葉類が通過するとき、紙葉類はフィードローラと一対のゲートローラのオーバーラップによって波打ち様に曲げられる。この曲がりによって紙葉類の厚みや剛性に応じた接触力が一対のゲートローラに作用し、これにより、フィードローラと一対のゲートローラとの外周縁の軸方向の隙間が広げられる。これにより、紙葉類に作用するフィードローラと一対のゲートローラの接触力が低減され、例えば重なって通過する紙葉類の相互間に作用する摩擦力が低減されるから、フィードローラに接する1枚目の紙葉類のみを分離して繰り出すことができる。
また、厚みの厚い又は剛性の高い紙葉類がフィードローラと一対のゲートローラの隙間を通過するとき、紙葉類に過大な変形力が作用して、紙葉類に損傷を与える恐れがある。この点、本発明によれば、紙葉類に過大な変形力が作用したときは、一対のゲートローラが軸方向に変位してフィードローラと軸方向間隔が広がるから、紙葉類に作用する変形力を自動的に低減することができる。その結果、紙葉類の厚さや剛性に依存することなく、紙葉類の損傷やダメージを軽減することができ、取扱いできる紙葉類の種類を拡大できる。
具体的に、本発明の一対のゲートローラは、ゲートローラ軸の軸方向に移動自由に装着され、かつ、ゲートローラ軸に設けられた弾発付勢手段によりフィードローラの方向に付勢されてなるものとすることができる。この場合、一対のゲートローラは、ゲートローラ軸に設けられたスペーサにより互いの間隔を規制するようにすることが好ましい。これにより、ゲートローラを初期状態に位置決めすることができる。また、弾発付勢手段は、例えば、コイルばね、皿ばねなどのばね材、スプリングワッシャ、ゴムや樹脂などの弾性部材を適用することができる。
また、本発明の一対のゲートローラは、軸方向に変形可能な材料で形成することができる。これによれば、弾発付勢手段を用いる場合に比べて、構成を一層簡単化することができる。
また、本発明によれば、一対のゲートローラの軸方向間隔が、紙葉類の剛性と弾発付勢手段との釣り合いにより自動的に決定され、かつ接触力も適正化されるため、フィードローラと一対のゲートローラの位置関係を厳密に調整する必要がなく、部材の製作性や組み立て性が向上し、構造の単純化によるコストダウンを図ることができる。
本発明によれば、簡単な構成によって、紙葉類の厚さや剛性の変化に対応させて、フィードローラとゲートローラによる紙葉類の分離能力を自動調整して紙葉類の分離不能を低減することができる。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照して説明する。図1は、本発明の紙葉類分離装置を適用してなる一実施形態の紙葉類取扱装置の主要部の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態の紙葉類分離装置の側面図である。図3は、本発明の紙葉類分離装置の特徴部に係る一実施形態のゲートローラの断面図である。図4は、図3のゲートローラの動作を説明する図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態の紙葉類取扱装置は、箱状の筐体1内に、押し板2が設けられ、押し板2の上に紙葉類Pが接して集積されるようになっている。押し板2の上に形成された紙葉類の集積部の上方に、本発明の特徴に係る紙葉類分離装置が配置されている。
このように構成される紙葉類分離装置の詳細構成を、図1及び図2の側面図を参照して説明する。複数のピックアップローラ3は、所定の間隔を空けてピックアップローラ軸4に装着され、図示していない回転駆動機構により図示矢印Bの方向に回転されるようになっている。各ピックアップローラ3は、ローラ面の一定角度範囲に高摩擦部材11が設けられている。ピックアップローラ軸4は、アーム12の一端に回転自由に支持されている。アーム12は、押圧ばね13によって図示矢印Cの方向にピックアップローラ3を押圧するようになっている。これにより、ピックアップローラ3を押し板2の上に集積された紙葉類Pの表面に当接させて、ピックアップローラ3を図示矢印Bの方向に回転させることにより、ローラ面と紙葉類Pとの摩擦力により紙葉類Pを送り出す送出手段が構成されている。なお、押し板2は、図示していない昇降手段により、集積された紙葉類Pを紙葉類Pの面に対して垂直な方向に移動可能に設けられている。
また、ピックアップローラ3により送出される紙葉類Pを挟むように、複数のフィードローラ5と複数のゲートローラ7が対向して配設されている。複数のフィードローラ5は、所定の間隔を空けてフィードローラ軸6に装着されている。また、各フィードローラ5は、ローラ面の一定角度範囲に高摩擦部材14が設けられている。フィードローラ軸6は、フィードローラ5とピックアップローラ3の外周面に接する平面と、紙葉類Pの長辺と短辺とで作る平面とが平行になるように配置され、筐体1に回転自由に支持されている。また、フィードローラ軸6にはアーム12の他端が回転自由に支持されている。すなわち、アーム12は、フィードローラ軸6の周りに揺動可能に支持されている。また、フィードローラ軸6は、図示していないが、ピックアップローラ軸4と同一の回転駆動機構により同期して回転されるようになっている。
複数のゲートローラ7は、所定の間隔を空けて、フィードローラの回転軸に平行に配設されたゲートローラ軸8に装着されている。ゲートローラ7は、1つのフィードローラ5ごとに一対のゲートローラ7が対向配置されている。一対のゲートローラ7は、ゲートローラ軸8に、対応するフィードローラ5の両側に位置させて、かつフィードローラ5とゲートローラ7の外周縁の位置を互いに径方向に重ならせて設けられている。言い換えれば、ゲートローラ7の外周面は、フィードローラ5の外周面と対向せず、互いに外れた位置に配置されており、かつゲートローラ7とフィードローラ5との外周円が重なり合う、つまり、オーバーラップするように構成されている。このゲートローラ7とフィードローラ5の外周円の半径方向の重なり量をオーバーラップ量という。ゲートローラ7とフィードローラ5は、隙間を持った非接触状態にあり、この隙間を紙葉類Pが通過する。また、ゲートローラ7は、紙葉類Pが集積される方向に搬送される時は回転し、繰り出される方向に搬送される時は停止する構造となっている。これらのフィードローラ5とゲートローラ7によって、紙葉類を分離して繰り出すゲート手段が構成されている。
ここで、本発明の特徴部を説明する前に、上述のように構成された本実施形態による紙葉類分離装置の基本動作について説明する。図2において、集積された紙葉類Pを繰り出す場合、押し板2は集積された紙葉類Pを介してピックアップローラ3を押圧する方向に移動し、ピックアップローラ3に所定の押圧力が作用すると移動を停止する。その後、ピックアップローラ3及びフィードローラ5は、図2の矢印A、Bのように同一の方向に回転する。ピックアップローラ3が回転することにより、最上部の紙葉類Pをゲートローラ7とフィードローラ5とによって構成される隙間方向へずらし移動させる。ずらし移動させられた紙葉類Pは、ピックアップローラ3とフィードローラ5により摩擦力を受けて搬送され、ゲートローラ7とフィードローラ5により形成される隙間を通過して図示していない次の搬送路に搬送される。このとき、上述したようにゲートローラ7は停止されており、集積された紙葉類の2枚目以降の紙葉類Pが一緒に繰り出されないように、繰り出し方向と逆向きに摩擦力を付与して、紙葉類Pを一枚ずつ安定して繰り出すように作用する。
ところで、このようなフィードローラ5とゲートローラ7から構成されるゲート手段は、繰り出す紙葉類Pに厚みの変化や剛性の変化などの異常があると、重なって通過する紙葉類を分離できない場合がある。このような問題を解決する本実施形態の特徴部について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態の特徴に係るゲートローラ7とゲートローラ軸8の断面図である。ゲートローラ7は、円環状のボス部7bの外周に装着された円環状のローラ部7aを有して構成されている。ローラ部7aは、例えばゴムなどの高摩擦部材を用いて形成される。ボス部7bは、例えばアルミや樹脂などにより形成され、ゲートローラ軸8の軸方向に移動可能に装着されている。また、1つのフィードローラ5の両側に位置させて配置される2つのゲートローラ7を一対として、一対のゲートローラ7の間に、円環状のスペーサ21をゲートローラ軸8に装着して設けられ、これにより一対のゲートローラ7の間隔の初期位置が規制されている。また、一対のゲートローラ7の外側のゲートローラ軸8に、各ゲートローラ7をスペーサ21側に押し付けるコイル状の復帰ばね22が装着されている。この復帰ばね22の一方の端部は、ゲートローラ軸8に係止されたストッパ23に当接して設けられている。つまり、一対のゲートローラ7は、ゲートローラ軸8の軸方向に移動自由に装着され、かつ、ゲートローラ軸8に設けられた弾発付勢手段によりフィードローラ5の方向に付勢されている。
このように構成されるフィードローラ5と一対のゲートローラ7とによる紙葉類Pの繰り出し動作について、図4を参照して説明する。図4(a)に示すように、フィードローラ軸6に取り付けられたフィードローラ5と一対のゲートローラ7により形成される隙間に紙葉類Pが進入すると、紙葉類Pが波打ち様に変形して、紙葉類Pの厚さや剛性に応じた接触力が一対のゲートローラ7に作用する。この接触力により、一対のゲートローラ7は復帰ばね22を圧縮させて、図4(b)に示す矢印Eに示す方向へ移動し、紙葉類Pの変形を緩和して接触力を低減する。そして、接触力のゲートローラ軸8の軸方向成分と、圧縮された復帰ばね22のばね力が釣り合う位置で一対のゲートローラ7は静止する。次いで、紙葉類Pが一対のゲートローラ7とフィードローラ5が形成する隙間を通過すると、復帰ばね22が伸長して各ゲートローラ7が戻され、スペーサ21に当接して初期位置に復帰する。
このように、本実施形態によれば、紙葉類Pの厚みや剛性に応じてフィードローラ5と一対のゲートローラ7との外周縁の軸方向の隙間が変化するように構成されている。つまり、ゲートローラ7を軸方向へ移動可能する単純な構成で、紙葉類Pと各ゲートローラ7の接触力が低減される。これにより、紙葉類が重なって進入された場合でも、紙葉類の1枚目と2枚目との間に作用する摩擦力が低減されるから分離能力が向上し、フィードローラ5の摩擦力によって繰り出される1枚目の紙葉類に伴って、2枚目以降の紙葉類が重なって搬送されることを防止することができる。
特に、厚みの厚い又は剛性の高い紙葉類がフィードローラ5とゲートローラ7の固定された隙間を通過すると、紙葉類に過大な変形力が作用する恐れがあるが、本実施形態によれば、紙葉類に作用する過大な変形力によってゲートローラ7が移動し、自動的に紙葉類に作用する接触力を低減することができる。その結果、紙葉類の厚さや剛性に依存することなく、紙葉類の損傷を軽減することが可能である。
また、紙葉類の剛性によりゲートローラ7の位置が復帰ばね22との釣り合いにより自動的に決定され、かつ接触力も適正化されるため、フィードローラ5とゲートローラ7との位置関係を厳密に調整する必要がなく、部材の製作性や組み立て性が向上する。
なお、本実施形態の復帰ばね22は、コイル状のばねとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば、皿ばね、スプリングワッシャなどを適用することができる。
(実施形態2)
図5に、本発明の特徴部であるゲート手段に係るゲートローラ7の他の実施形態の断面図を示す。本実施形態が実施形態1と相違する点は、復帰ばね22に代えて、弾性を有する筒状弾性部材を用いたことを特徴とする。その他の点は、実施形態1と同一であることから、同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態は、図5に示すように、一対のゲートローラ7の外側のゲートローラ軸8に、各ゲートローラ7をスペーサ21側に押し付ける筒状弾性部材25が装着されている。筒状弾性部材25には、弾性を有するゴム、樹脂、又はベローズを適用することができる。この筒状弾性部材25の一方の端部は、ゲートローラ軸8に係止されたストッパ23に当接して設けられている。つまり、一対のゲートローラ7は、ゲートローラ軸8の軸方向に移動自由に装着され、かつ、ゲートローラ軸8に設けられた弾発付勢手段によりフィードローラ5の方向に付勢されている。
このように構成されることから、本実施形態によれば、図6(a)に示すように、フィードローラ5と一対のゲートローラ7により形成される隙間に紙葉類Pが進入すると、紙葉類が変形して紙葉類Pの厚さや剛性に応じた接触力がゲートローラ7に作用する。この接触力によりゲートローラ7は、図6(b)に示す矢印Fに示す方向へ移動し、紙葉類Pの変形を緩和して接触力を低減する。そして、低減された接触力のゲートローラ軸8の軸方向成分と、変形した筒状弾性部材25の弾性変形力が釣り合って静止する。紙葉類Pがゲートローラ7とフィードローラ5が形成する隙間を通過すると、変形した筒状弾性部材25の弾性変形力により、ゲートローラ7はスペーサ21に突き当って初期位置に復帰する。
したがって、本実施形態によれば、実施形態1と同一の効果を奏することができる。また、本実施形態によれば、ゲートローラ7をボス部7bとローラ部7aに分けて構成せずに、例えばゴムや樹脂などの高摩擦部材を用いて一体に形成することができる。特に、筒状弾性部材25をゲートローラ7と一体に形成することができる。
(実施形態3)
図7に、本発明の特徴部であるゲート手段のゲートローラのさらに他の実施形態の断面図を示す。本実施形態が実施形態1、2と相違する点は、ゲートローラ7を変形可能な材料を用いて形成し、これにより復帰ばね22や筒状弾性部材25、スペーサ21、ストッパ23を省略したことにある。その他の点は、実施形態1と同一であることから、同一の符号を付して、説明を省略する。
すなわち、図7に示すように、本実施形態のゲートローラ26は、可撓性を有する材料により一体形成され、ゲートローラ軸8に装着されている。なお、図示していないが、ゲートローラ26は、ゲートローラ軸8に対して軸方向の移動が拘束され、紙葉類Pを集積する際にはゲートローラ軸8に対して回転可能に、繰り出しする際にはゲートローラ軸8に対して固定されるようになっている。
このように構成されることから、本実施形態によれば、図8(a)に示すように、フィードローラ5とゲートローラ26により形成される隙間に紙葉類Pが進入すると、紙葉類が変形して紙葉類Pの厚さや剛性に応じた接触力がゲートローラ26に作用する。この接触力によりゲートローラ26は、図8(b)に示すように矢印Gに示す方向へ弾性変形し、紙葉類Pの変形を緩和して接触力を低減する。低減された接触力のゲートローラ軸8の軸方向成分と、ゲートローラ26の弾性変形力が釣り合った状態でゲートローラ26の変形が止まる。そして、紙葉類Pがゲートローラ26とフィードローラ5が形成する隙間を通過すると、変形したゲートローラ26の弾性変形力により初期位置に復帰する。
このようにして、ゲートローラ26を弾性変形させてゲートローラ26とフィードローラ5の軸方向間隔を広げたり狭くしたりすることができる。その結果、可能な単純な構成で、接触力が低減されることにより分離力が向上し、紙葉類が重なって進入された場合でも、紙葉類の1枚目と2枚目との間に作用する摩擦力が低減される。その結果、フィードローラ5の摩擦力によって繰り出される1枚目の紙葉類に伴って、2枚目以降の紙葉類が重なって搬送されることを防止することができる。
また、厚みの厚い又は剛性の高い紙葉類Pがフィードローラ5とゲートローラ26の隙間を通過しても、紙葉類に作用する過大な変形力によってゲートローラ26が変形し、自動的に紙葉類に作用する接触力を低減することができる。その結果、紙葉類の厚さや剛性に依存することなく、紙葉類の損傷を軽減することが可能である。
また、紙葉類の剛性とゲートローラ26の変形との釣り合いにより接触力が自動的に決定され、かつ接触力も適正化されるため、フィードローラ5とゲートローラ27との位置関係を厳密に調整する必要がなく、部材の製作性や組み立て性が向上する。
(実施形態4)
図9に、本発明の特徴部であるゲート手段のゲートローラのさらに他の実施形態の断面図を示す。上述した実施形態1〜3は、1つのフィードローラ5に対向させて一対のゲートローラ7を設けるものについて説明したが、本発明はそれらに限られるものではない。例えば、本実施形態のように、3つのフィードローラ5に対向させ一対のゲートローラ7を設けた構成の紙葉類分離装置に適用することができる。その他の点は、実施形態2と同一であることから、同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態は、図9に示すように、一対のゲートローラ7に対向させて、3つのフィードローラ5a、5b、5cをフィードローラ軸6に等間隔に装着している。各ゲートローラ7と真中のフィードローラ5bとの軸方向の中心間距離L1は、各ゲートローラ7と両端のフィードローラ5a、5cとの軸方向の中心間距離L2は、L1<L2の関係になっている。
このように構成することにより、本実施形態によれば、L1<L2の関係になっていることから、真中のフィードローラ5bと一対のゲートローラ7とにより生ずる紙葉類Pの変形力のほうが、両端のフィードローラ5a、5cと一対のゲートローラ7とにより生ずる変形力よりも大きい。その結果、真中のフィードローラ5bと一対のゲートローラ7に作用する紙葉類Pの変形力によって、一対のゲートローラ7が軸方向に変位して紙葉類Pに作用する変形力、ひいては接触力を緩和することになり、実施形態1〜3と同等の効果を奏することができる。
なお、本実施形態は、実施形態2に適用したものとして説明したが、実施形態1又は実施形態3に本実施形態を適用することができ、同一の効果を奏することができる。
本発明の紙葉類分離装置を適用してなる一実施形態の紙葉類取扱装置の主要部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙葉類分離装置の側面図である。 本発明の紙葉類分離装置の特徴部に係る一実施形態のゲートローラの断面図である。 図3のゲートローラの動作を説明する図である。 本発明の特徴部に係る他の実施形態のゲートローラの断面図である。 図5のゲートローラの動作を説明する図である。 本発明の特徴部に係るさらに他の実施形態のゲートローラの断面図である。 図7のゲートローラの動作を説明する図である。 本発明の特徴部に係るさらに他の実施形態のゲートローラの断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 押し板
3 ピックアップローラ
4 ピックアップローラ軸
5 フィードローラ
6 フィードローラ軸
7 ゲートローラ
7a ローラ部
7b ボス部
8 ゲートローラ軸
21 スペーサ
22 復帰ばね
23 ストッパ
25 筒状弾性部材
26 ゲートローラ

Claims (8)

  1. 集積された紙葉類の表面に当接されたピックアップローラを回転させてローラ面と前記紙葉類との摩擦力により前記紙葉類を送り出す送出手段と、前記送出手段から送出される前記紙葉類を挟んで対向配置された少なくとも1つのフィードローラと一対のゲートローラを有し、前記フィードローラを前記ピックアップローラの回転方向と同一方向に回転させて前記送出手段から送出される前記紙葉類を分離して繰り出すゲート手段とを備え、前記一対のゲートローラは、前記フィードローラの回転軸に平行に配設されたゲートローラ軸に、前記フィードローラの両側に位置させて、かつ前記フィードローラと前記ゲートローラの外周縁の位置を互いに径方向に重ならせて設けられ、前記紙葉類の剛性に応じて前記フィードローラと前記一対のゲートローラとの外周縁の軸方向の隙間が変化するように構成されてなる紙葉類分離装置。
  2. 前記一対のゲートローラは、前記ゲートローラ軸の軸方向に移動自由に装着され、かつ、前記ゲートローラ軸に係止された弾発付勢手段により前記フィードローラの方向に付勢されてなることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類分離装置。
  3. 前記一対のゲートローラは、前記ゲートローラ軸に設けられたスペーサにより互いの間隔が規制されてなることを特徴とする請求項2に記載の紙葉類分離装置。
  4. 前記ゲートローラは、前記ゲートローラ軸に装着された円環状のボス部と、該ボス部の外周に装着された高摩擦材料からなるローラ部とを有することを特徴とする請求項3に記載の紙葉類分離装置。
  5. 前記弾発付勢手段は、コイルばね、皿ばね、スプリングワッシャ、筒状弾性部材の少なくとも1つであることを特徴とする請求項3に記載の紙葉類分離装置。
  6. 前記一対のゲートローラは、軸方向に変形可能な材料で形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類分離装置。
  7. 前記フィードローラが少なくとも3つ設けられ、前記一対のゲートローラは、3つの前記フィードローラの真中のフィードローラの両側に位置させて、かつ該フィードローラの外周縁の位置を互いに径方向に重ならせて設けられてなり、前記各ゲートローラと真中のフィードローラとの軸方向の中心間距離L1が、前記各ゲートローラと両端のフィードローラとの軸方向の中心間距離L2よりも小さく配置されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の紙葉類分離装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の紙葉類分離機構を備えてなる紙葉類取扱装置。
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