JP2007160744A - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消耗品の流通を促し、かつ、販売店に利益をもたらすようにする。
【解決手段】印刷部によって画像の印刷を行う印刷装置であって、プリペイドカードにアクセスするためのプリペイドカードアクセス部と、前記印刷部に供給する駆動信号に基づいて、印刷量に関係する測定値を導き出す印刷制御部と、導き出した前記測定値に基づいて、アクセスした前記プリペイドカードに記憶されたクレジットの残量を増減させる制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像の印刷を行う際に、プリペイドカードを利用して課金処理を行う技術に関するものである。
Xerox社が提案したコピー機の課金方法が、20世紀来の事務機器工業界で慣用されてきた。この課金方法としては、次の2つの方法が採られてきた。
1.カウンタチャージによるページ単位の課金
2.トナー(インク)供給による消耗品販売を介した課金
近年では、コンピュータ用のプリンタの台頭によって、これらの課金から、課金方法そのものを変える動きがある。
一つは、Pay Per Print方式と呼ばれるもので、これは前述のXerox社の提案した課金方法1を再現したものである。メーカ側は、装置や消耗品を無償もしくは安い価格で市場に供給し、1ページ印刷する毎に所定の金額を課金するようにする。この方法によれば、利益の元となる課金ベースが消耗品価格に上乗せされないために、消耗品はユーザに負担の少ない価格で流通可能であり、しかも、印刷したページ数毎に課金されるのでユーザの不利益が少ない。
しかし、この方法の実現には、1ページの印刷完了をどのように認知し、確実に該当ページが印刷されたかどうかを、どのように保証するか、などの「処理済みの確認」に関する問題を抱えている。例えば、印刷途中で紙ジャムが発生した場合、そのページは課金対象からはずさなければならない。また、1ページ印刷完了する以前にトナー(インク)切れになった場合、そのリカバリー手段をどうするか、そのときの課金をどのように処理するか、など、検討しなければならない課題が多い。
また、不正な利用に対する対応も難しい。例えば、A4サイズで1ページだけの原稿を印刷するのに、A3サイズの用紙にA4見開き2ページで割り付けて印刷開始し、所望の原稿ページの印刷が完了した時点(A3用紙の半分までの処理が完了した時点)でプリンタの電源が切られ、その印刷された用紙が取り出された場合、1ページ印刷が完了したとは言えないので、課金できないまま、不正に利用されることになる。これを防ぐために、原稿のデータを解析して原稿データ単位で課金する方法も考えられるが、そうすると、印刷出力物が、先に挙げたような紙ジャムやトナー(インク)切れによって正常に得られなかった場合に課金しないようにする必要があり、そのためのシステム構築が非常に複雑かつ煩雑になり、実現が困難であった。
このほかに、Pay Per Print方式ではなく、Pay Per Process方式として、所定のプロセス単位に課金する方法も幾つか提案されている。例えば、消耗品の消費量を正確に測定し、これに応じて課金する方法である。トナーやインクの使用量を測定し、従量課金する方法には、様々な提案がなされてきている。この方法では、課金自体がプロセスの稼動に応じて実行されるので、Pay Per Printの場合と同様に、消耗品はユーザに負担の少ない価格で流通可能であり、しかも、印刷した処理量毎に課金されるので、ユーザの不利益が少ない。更には、1ページという印刷出力物に対する保証単位を持たないので、Pay Per Print方式のような煩雑な管理システムを必要としない。Pay Per Process方式に関する既提案例としては、例えば、下記の特許文献1に記載のものが挙げられる。
この文献には、プリンタの使用量に応じた従量課金、具体的には、各色インクのドットカウント数に応じた課金の仕方が開示されている。
特開2002−215368号公報
しかし、Pay Per Print方式もPay Per Process方式も、共に抱えている共通の問題として、消耗品の流通に応じた利益の還元に関する仕組みに大きな問題がある。これら両方式では、ユーザからの利用料の支払いの発生が印刷後となり、利用料の回収をするための仕組みを創出しなければならない。Xerox社のシステムでは、コピー機にインクリメンタルカウンタを装備し、サービスマンがそのカウンタを定期的に点検しに行って課金額をユーザに請求する方法、または、サービスマンの訪問の代わりに、オンラインでカウンタ値を取得して、課金額をユーザに請求する方法が採られている。
近年提案されているものとしては、後者のオンラインチェックによる課金方法が主であり、これに伴って、Pay Per Print方式の抱える様々な問題を、コピー機のステータスログなどを参照することにより、解決すること(例えば、紙ジャムのログが残っていたら、その分のカウンタ数を差し引くなど)が提案されてきている。
また、回収された料金に応じた利益を、販売店などの仲介業者に還元する方法も考えなければならない。上記した両方式では、回収した料金をどこの仲介業者に還元したらよいのかを管理するために、仲介業者のIDや、所定のプリンタの利用に伴う回収金額に関わった業者がだれなのかを管理できるようなシステムを構築して、管理、維持しなければならない。
これらの問題は、プリンタの構成自身が抱えている問題ではないにしても、プリンタの継続的利用をサポートするサービス体制全体を鑑みる時に、無視できない問題となる。具体例としては、課金方法をどのように変えるにしても、消耗品の流通は、ユーザビリティの観点から十分に簡単にユーザが消耗品を入手できる形で、実現されていなければならない。例えば、インクが無くなった時にオンラインで注文して、翌日または翌々日にならないと届かない、というような状態では、ユーザにとって不便である。このような流通の問題を解決する方法としては、消耗品が無くなる日を予測して、事前に購入を促したりユーザに届けるシステムが提案されている。しかし、こういった予測システムの運用のためには、消耗品の無くなる日を予測する仕組みをどこかに設ける必要があると共に、その結果に応じて、消耗品供給者側からユーザに何らかの警告ないしはサービスを与える仕組みが必要となる。従って、最も理想的なのは、ユーザが最寄の販売店でいつでも必要な消耗品を入手できる体制を維持することである。しかし、上記した両方式の場合、消耗品の供給自体によって利益が発生しないため、消耗品を流通すること自体は利益につながらない。ユーザ最寄の販売店が消耗品の流通に関与するためには、消耗品の流通を促し、かつ、販売店に利益をもたらす新たな仕組みが必要とされる。
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、消耗品の流通を促し、かつ、販売店に利益をもたらすことが可能な技術を提供することにある。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の印刷装置は、画像の印刷を行う印刷装置であって、
課金引き落とし手段受入れ部と、
前記課金引き落とし手段受入れ部に挿入された課金引き落とし手段から課金情報を読み書きする課金情報読出し部と、
読み出した前記課金情報を記憶する課金情報記憶部と、
印刷制御部から出力される印刷駆動信号を取得する印刷駆動信号取得部と、
取得された前記印刷駆動信号を前記課金情報に換算する印刷駆動信号換算部と、
前記課金情報記憶部に記憶された前記課金情報から前記印刷駆動信号換算部で換算された前記課金情報を加減算する演算部と、
を備えることを要旨とする。
このように、本発明の第1の印刷装置においては、課金情報読出し部が、課金引き落とし手段受入れ部に挿入された課金引き落とし手段から課金情報を読み書きし、課金情報記憶部が、読み出した課金情報を記憶する。そして、印刷駆動信号取得部が、印刷制御部から出力される印刷駆動信号を取得し、印刷駆動信号換算部が、その印刷駆動信号を課金情報に換算する。さらに、演算部が、課金情報記憶部に記憶された課金情報から印刷駆動信号換算部で換算された課金情報を加減算する。
このような構成の第1の印刷装置を導入して、課金引き落とし手段から印刷量に応じた課金情報の引き落としを行うことにより、印刷に関する課金を、消耗品販売によってではなく、課金引き落とし手段の販売によって行うことができる。そのため、消耗品をユーザに負担の少ない価格で流通させることができる。また、販売店については、消耗品の流通によって利益が得られなくても、課金引き落とし手段の販売によって利益を得ることができるため、消耗品の流通を促し、かつ、販売店にも利益をもたらすことが可能となる。
本発明の第1の印刷装置において、前記課金引き落とし手段はプリペイドカードであることが好ましい。
プリペイドカードは、取り扱いやすく、しかも、課金情報のやり取りを容易に行うことができるからである。
本発明の第1の印刷装置において、前記印刷装置は、インクジェット印刷装置から成り、
前記印刷駆動信号は、前記インクジェット印刷装置における印字ノズル駆動信号であってもよい。
印刷装置がインクジェット印刷装置である場合、印刷駆動信号としては、印字ノズル駆動信号が用いられるからである。
本発明の第1の印刷装置において、前記課金情報の読出し単位が、前記印刷駆動信号換算で1ラスタ印刷に要する駆動量に相当する量であることが好ましい。
印刷装置がインクジェット印刷装置である場合、1ラスタ単位での課金が、課金管理上、適していると考えられるからである。
本発明の第1の印刷装置において、前記印刷装置は、レーザビーム式印刷装置から成り、
前記印刷駆動信号は、前記レーザビーム式印刷装置におけるレーザパルス駆動信号であってもよい。
印刷装置がレーザビーム式印刷装置である場合、印刷駆動信号としては、レーザパルス駆動信号が用いられるからである。
本発明の第1の印刷装置において、前記課金情報の読出し単位が、前記印刷駆動信号換算で1ページ印刷に要する駆動量に相当する量であることが好ましい。
印刷装置がレーザビーム式印刷装置である場合、1ページ単位での課金が、課金管理上、適していると考えられるからである。
本発明の第1の印刷装置において、前記演算部の計算結果に基づいて残りの課金情報を前記課金引き落とし手段に書き戻すことが好ましい。
このように残りの課金情報を課金引き落とし手段に書き戻すことにより、課金引き落とし手段が、印刷装置から取り外されても、課金情報が印刷装置内に残ることがない。
本発明の第2の印刷装置は、印刷部によって画像の印刷を行う印刷装置であって、
プリペイドカードにアクセスするためのプリペイドカードアクセス部と、
前記印刷部に供給する駆動信号に基づいて、印刷量に関係する測定値を導き出す印刷制御部と、
導き出した前記測定値に基づいて、アクセスした前記プリペイドカードに記憶されたクレジットの残量を増減させる制御部と、
を備えることを要旨とする。
このように、第2の印刷装置では、プリペイドカードアクセス部が、プリペイドカードにアクセスすると共に、印刷の際に、印刷制御部が、印刷部に供給する駆動信号に基づいて、そのときの印刷量に関係する測定値を導き出し、制御部が、導き出した測定値に基づいて、アクセスしたプリペイドカードに記憶されているクレジットの残量を増減させるようにしている。ここで、クレジットとは、金銭の量を、課金情報として記憶したものをいう。
このような構成の第2の印刷装置を導入して、プリペイドカードから印刷量に応じたクレジットの引き落としを行うことにより、印刷に関する課金を、消耗品販売によってではなく、プリペイドカードの販売によって行うことができる。そのため、消耗品をユーザに負担の少ない価格で流通させることができる。また、販売店については、消耗品の流通によって利益が得られなくても、プリペイドカードの販売によって利益を得ることができるため、消耗品の流通を促し、かつ、販売店にも利益をもたらすことが可能となる。
本発明の第2の印刷装置において、前記印刷部は、インクジェットヘッドを備え、前記印刷制御部は、前記インクジェットヘッドに供給する駆動信号に基づいて、前記インクジェットヘッドにおけるヘッドショット数をカウントし、カウントした前記ヘッドショット数を前記測定値として導き出すようにしてもよい。
このように、印刷装置が、いわゆるインクジェット方式の場合、インクジェットヘッドにおけるヘッドショット数が、実際の印刷量を反映している指標の一つであると考えられるからである。
本発明の第2の印刷装置において、前記印刷部は、感光体に光線を照射する光源を備え、前記印刷制御部は、前記光源に供給する駆動信号に基づいて、前記光源からの前記光線の照射時間を積算し、積算した前記照射時間を前記測定値として導き出すようにしてもよい。
このように、印刷装置が、いわゆるレーザ方式の場合、光源からの光線の、積算した照射時間が、実際の印刷量を反映している指標の一つであると考えられるからである。
本発明の第3の印刷装置は、画像の印刷を行う印刷装置であって、
当該印刷装置に対し、プリペイドカードがアクセス可能に配置された場合に、所定量の印刷が完了するたびに、その印刷量に応じたクレジットを、前記プリペイドカードにアクセスすることにより、前記プリペイドカードから引き落とすことを要旨としている。
このように、第2の印刷装置を導入して、アクセス可能に配置されたプリペイドカードから、印刷量に応じたクレジットの引き落としを行うことにより、第1の印刷装置の場合と同様に、印刷に関する課金をプリペイドカードの販売によって行うことができる。従って、販売店については、消耗品の流通によって利益が得られなくても、プリペイドカードの販売によって利益を得ることができるため、消耗品の流通を促し、かつ、販売店にも利益をもたらすことが可能となる。
本発明のプリペイドカードは、画像の印刷を行う印刷装置に用いられるプリペイドカードであって、
前記印刷装置における印刷量に応じて増減され得るクレジットの情報と、
当該プリペイドカードを適用することが可能な前記印刷装置の機種を示す機種情報と、
正規のプリペイドカードであることを示す認証情報と、
を記憶したことを要旨とする。
このように、印刷装置における印刷量に応じて増減され得るクレジットの情報を含むことによって、かかるプリペイドカードを用いて、印刷装置で行われる画像の印刷に対し課金処理を行うことができる。また、機種情報と認証情報とを含むことによって、かかるプリペイドカードを印刷装置に用いる場合に、その印刷装置に適合するかどうかを、それら情報から容易に判断することが可能となる。
本発明の第1の制御方法は、画像の印刷を行う印刷装置の制御方法であって、
(a)課金引き落とし手段受入れ部に挿入された課金引き落とし手段から課金情報を読み書きする工程と、
(b)読み出した前記課金情報を課金情報記憶部に記憶する工程と、
(c)印刷制御部から出力される印刷駆動信号を取得する工程と、
(d)取得された前記印刷駆動信号を前記課金情報に換算する工程と、
(e)前記課金情報記憶部に記憶された前記課金情報から、換算された前記課金情報を加減算する工程と、
を備えることを要旨とする。
印刷装置に対し、このような制御方法を採ることにより、前述した第1の印刷装置と同様の作用及び効果を奏することができる。
本発明の第2の制御方法は、印刷部によって画像の印刷を行う印刷装置の制御方法であって、
(a)プリペイドカードにアクセスする工程と、
(b)前記印刷部に供給する駆動信号に基づいて、印刷量に関係する測定値を導き出す工程と、
(c)導き出した前記測定値に基づいて、アクセスした前記プリペイドカードに記憶されたクレジットの残量を増減させる工程と、
を備えることを要旨とする。
印刷装置に対し、このような制御方法を採ることにより、前述した第2の印刷装置と同様の作用及び効果を奏することができる。
本発明の印刷課金方法は、印刷装置で行われる画像の印刷に対し課金を行うための印刷課金方法であって、
(a)プリペイドカードを有償で提供する工程と、
(b)提供されたプリペイドカードを、前記印刷装置に対して、前記印刷装置からアクセスされ得るように配置する工程と、
(c)前記印刷装置において所定量の印刷が完了するたびに、その印刷量に応じたクレジットを、前記印刷装置からのアクセスによって、前記プリペイドカードから引き落とす工程と、
を備えることを要旨とする。
このような印刷課金方法を採ることによって、前述した第3の印刷装置の場合と、同様の効果を奏することが可能となる。
なお、本発明は、上記した印刷装置などの装置発明の態様や制御方法などの方法発明としての態様に限ることなく、その他の態様で実現することも可能である。例えば、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例の構成:
B.実施例の動作:
C.実施例の効果:
D.変形例:
A.実施例の構成:
図1は本発明の一実施例としての印刷装置の構成を示すブロック図である。本実施例の印刷装置100は、インクジェット複合機であって、図1に示すように、主として、ファームウェアなどのプログラムに従って各構成部の制御や種々の処理を行うCPU102と、上記プログラムを格納すると共に、種々のデータを記憶するメモリ104と、操作パネルなどから成り、ユーザからの種々の指示を受け付けるための操作部106と、液晶パネルなどから成り、ユーザに種々の情報を報知するための表示部108と、その表示部108を制御するための表示制御部110と、プリペイドカードスロット(図示せず)に挿入されたプリペイドカード128を装着するためのプリペイドカード装着部112と、プリペイドカード128に記憶されたクレジットを読み書きするためのプリペイドカード制御部114と、メモリカードスロット(図示せず)に挿入されたメモリカード130を接続するためのメモリカード接続部116と、メモリカード130に記録された画像データなどを読み書きするためのメモリカード制御部118と、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各インクが充填された4つのインクカートリッジ120と、それらインクカートリッジが装着され、インク色毎に複数のノズルを有するインクジェットヘッド122と、インクジェットヘッド122の移動や用紙送りなどを行う印刷機構部124と、インクジェットヘッド122及び印刷機構部124を制御すると共に、各インクカートリッジ120の内部に設けられたICチップ120aに対し、インク残量などの情報を読み書きするための印刷制御部126と、を備えている。その他、この印刷装置100は、原稿などを読み取るためのスキャナ部、スキャナ制御部、コンピュータなどをUSBを介して接続するためのUSBデバイスコネクタ、USBデバイスコントローラ、デジタルカメラなどをUSBを介して接続するためのUSBホストコネクタ、USBホストコントローラ、赤外線信号を受信するためのIrDA受信部、IrDAコントローラなども備えるが、図1では省略されている。
本実施例の印刷装置100は、プリペイドカード128が挿入され、印刷時にインクジェットヘッド122におけるヘッドショット数をカウントし、得られたヘッドショット数に応じたクレジットをプリペイドカード128から引き落とすようにすることを特徴としている。なお、本実施例において、インクジェットヘッド122などは、請求項における印刷部に、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112は、請求項におけるプリペイドカードアクセス部に、印刷制御部126は、請求項における印刷制御部に、CPU102は、請求項における制御部に、それぞれ対応している。
本実施例の前提として、消耗品であるインクカートリッジ120は、図2に示すようにして、メーカから販売店を介してユーザに販売される。また、印刷装置100に用いられるプリペイドカード128も、同じ販売ルート、すなわち、メーカから販売店を介してユーザに販売される。従って、ユーザは、インク切れの場合には、販売店からインクカートリッジ120を購入し、また、印刷に必要なプリペイドカード128は、印刷に先立ち、販売店から購入しておく。購入したプリペイドカード128には、一定量のクレジットが暗号化されて記憶されている。プリペイドカード128には、この他、正規のプリペイドカードであることを示す認証情報が記憶されている。また、適用可能な複合機やプリンタの機種を示す機種情報などを記憶しておいても良い。
B.実施例の動作:
それでは、本実施例の印刷装置100の動作について説明する。例えば、デジタルカメラなどで撮影されメモリカード130に記録された画像データを、印刷する場合を例に挙げて説明する。
まず、ユーザが、画像データの記録されたメモリカード130を、印刷装置100のメモリカードスロットに挿入すると、そのメモリカード130はメモリカード接続部116に接続される。CPU102は、メモリカード制御部118,メモリカード接続部116を介して、メモリカード130に記録された画像データを読み出し、それら画像データからプレビュー画像を生成して、表示制御部110を介して表示部108に表示させる。ユーザは、表示部108に表示されたプレビュー画像を見ながら、操作部106を操作して、印刷すべき画像データを選択し、その後、その画像データについて印刷を指示すると、図3及び図4に示す課金・印刷処理が開始される。
図3及び図4は図1の印刷装置100で実行される課金・印刷処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理が開始されると、まず、CPU102は、印刷すべき画像データを、メモリカード130からメモリカード接続部116,メモリカード制御部118を介して、メモリ104のバッファメモリ領域に記憶させる(ステップS102)。
次に、CPU102は、プリペイドカード制御部114を介して、プリペイドカードスロットにプリペイドカード128が挿入されているか否かを検出し、挿入されていない場合には、表示制御部110を介して、表示部108に、「プリペイドカードを挿入してください。」などのメッセージを表示させる(ステップS106)。
既にプリペイドカードが挿入されているか、または、カード挿入要求に基づきユーザによりプリペイドカードが挿入された場合には、次に、CPU102は、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112を介して、プリペイドカード128にアクセスし、そのプリペイドカード128から機種情報と認証情報とを読み出して、それら情報に基づいて、そのプリペイドカード128が当該印刷装置100に適合するプリペイドカードであるか否かを判定する(ステップS108)。
判定の結果、適合するプリペイドカードでない場合には、CPU102は、表示部108に「このプリペイドカードはこの複合機に適合していません。」などのメッセージを表示させ(ステップS110)、その後、プリペイドカード制御部114によってプリペイドカード128を排出させ(ステップS112)、一連の処理を終了する。
ステップS108の判定の結果、適合するプリペイドカードである場合には、CPU102は、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112を介して、プリペイドカード128にアクセスし、プリペイドカード128から、記憶されているクレジットの残量を読み出す(ステップS114)。なお、記憶されているクレジットの情報は暗号化されているので、その都度、CPU102は、読み出したクレジットの情報を復号化する。そして、CPU102は、その読み出したクレジットの残量がゼロより大きいか否かを判定し(ステップS116)、残量がゼロであれば、表示部108に「このプリペイドカードにはクレジット残量がありません。」などのメッセージを表示させ(ステップS118)、その後、プリペイドカード制御部114によってプリペイドカード128を排出させ(ステップS112)、一連の処理を終了する。
クレジットの残量がゼロより大きければ、CPU102は、再度、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112を介して、プリペイドカード128にアクセスし、プリペイドカード128から、記憶されているクレジットを所定数量分読み出し、メモリ104のテンポラリメモリ領域に記憶させる(ステップS120)。ここで、所定数量とは、1ラスタ分の印刷を行う際にユーザに課すべき金額に対応するクレジットの数量をいう。なお、読み出す際、プリペイドカード128に記憶されているクレジットが、所定数量に満たない場合には、残っている全てのクレジットを読み出すようにする。
次に、CPU102は、読み出したクレジットの、テンポラリメモリ領域への記憶が正常に完了したか否かをチェックし(ステップS122)、正常に完了していない場合には、表示部108にエラー表示を行い(ステップS124)、その後、プリペイドカード制御部114によってプリペイドカード128を排出させ(ステップS112)、一連の処理を終了する。
ステップS122のチェックの結果、クレジットの記憶が正常に完了していれば、CPU102は、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112を介して、プリペイドカード128にアクセスし、プリペイドカード128からクレジットを所定数量分消去する(ステップS126)。この結果、プリペイドカード128内のクレジットの残量は、所定数量分減ることになる。
次に、図4において、CPU102は、メモリ104のバッファメモリ領域から、記憶されている印刷ジョブデータのうち、所定量のデータを読み出す(ステップS202)。ここで、所定量とは、1ラスタ分のデータ量をいう。なお、記憶されている印刷ジョブデータのうち、読み出されずに残っているデータが、所定量に満たない場合には、残っている全てのデータを読み出す。
そして、CPU102は、読み出すデータがあったか否かを判定し(ステップS204)、読み出すデータがあった場合には、読み出したデータについて、印刷処理を実行する(ステップS206)。具体的には、CPU102は、読み出したデータに対して、色変換,ハーフトーン,画質補正などの画像処理を施し、その後、印刷制御部126が、処理後のデータに基づいて、インクジェットヘッド122及び印刷機構部124を制御して、印刷用紙に画像の印刷を行う。このとき、印刷制御部126は、インクジェットヘッド122に供給する駆動信号に基づいて、インクジェットヘッド122におけるヘッドショット数をカウントする。ヘッドショット数としては、インクジェットヘッド122の有する全ノズルのショット数を全てカウントする。このように、本実施例では、インクジェットヘッド122に供給する駆動信号に基づいて、インクジェットヘッド122におけるヘッドショット数をカウントすることによって、印刷装置100において実際に行われた印刷の量に関係する値を測定し、導き出すようにしている。
読み出したデータ分について印刷が完了したら、CPU102は、印刷制御部126から、カウントしたヘッドショット数を取得し(ステップS208)、取得したヘッドショット数から、消去すべきクレジットの数量を算出する(ステップS210)。具体的には、単位ヘッドショット数に対して、ユーザに課すべき金額に対応するクレジットの数量が、予め設定されており、その設定値に基づいて、クレジットの数量を計算する。なお、その設定を行う際には、例えば、ヘッドショット数10000ショットを1クレジットとするなど、数値の丸めを行う。なぜなら、ヘッドショット数は非常に大きな値となるため、仮に、1ショット:1クレジットとすると、プリペイドカードに記憶されるクレジット残量の桁数が大きくなり過ぎるからである。
次に、CPU102は、メモリ104のテンポラリメモリ領域から、クレジットを、算出した数量分消去する(ステップS212)。この結果、テンポラリメモリ領域内のクレジットの残量は、算出数量分減ることになる。
続いて、CPU102は、メモリ104のテンポラリメモリ領域に記憶されているクレジットの残量と、前述の所定数量(1ラスタ分の印刷を行う際にユーザに課すべき金額に対応するクレジットの数量)と、を比較し、クレジットの残量が所定数量を超えていれば、処理をステップS202に戻し、メモリ104のバッファメモリ領域から、記憶されている印刷ジョブデータのうち、次の所定量のデータを読み出し、以下、前述と同様の処理を繰り返す。反対に、クレジットの残量が所定数量以下である場合には、処理を図3のステップS114に戻し、CPU102は、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112を介して、プリペイドカード128にアクセスし、再度、プリペイドカード128から記憶されているクレジットの残量を読み出し、以下、前述と同様の動作を繰り返す。
こうして、CPU102は、メモリ104のバッファメモリ領域から印刷ジョブデータを所定量ずつ読み出しながら、画像の印刷を行い、印刷量(すなわち、ヘッドショット数)に応じて、プリペイドカード128からクレジットを引き落としていく。
その後、CPU102は、ステップS204の判定の結果、バッファメモリ領域に記憶されている印刷ジョブデータが全て読み出されてしまったため、読み出したデータがない場合には、メモリ104のテンポラリメモリ領域から、記憶されているクレジットを全て読み出し、プリペイドカード制御部114,プリペイドカード装着部112を介して、プリペイドカード128にアクセスし、読み出したクレジットをプリペイドカード128に書き戻し(ステップS216)、一連の処理を終了する。
以上のようにして、印刷ジョブデータに基づいた画像印刷に対し、印刷量に応じたクレジットがプリペイドカード128から引き落とされたことになる。
C.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例の印刷装置100を導入することにより、ユーザに対する印刷に関する課金を、インクカートリッジ120などの消耗品販売によってではなく、プリペイドカード128の販売によって、行うことができる。そのため、消耗品をユーザに負担の少ない価格で流通させることができる。また、販売店については、消耗品の流通によって利益が得られなくても、プリペイドカードの販売によって利益を得ることができるため、消耗品の流通を促し、かつ、販売店にも利益をもたらすことが可能となる。さらに、今までの流通システムに変更を加える必要が無く、販売店や流通業者への不利益,負担がない。
また、印刷に関する課金をプリペイドカードを用いて行っているため、ユーザからの印刷に関する料金の徴収を、印刷前に行うことになり、料金を回収するための仕組みや、販売店へ利益還元するための仕組みなど、付帯管理システムの創出を必要とせず、システムの構築・管理・運用コストが要らない。
さらに、印刷に関する課金をプリペイドカードを用いて行っているため、例えば、印刷装置がインクカートリッジにインク残量が未だ多く残っている状態で故障していまい、その印刷装置を他の印刷装置に買い換えた場合に、元の印刷装置で使っていたインクカートリッジが新たな印刷装置で使えなかったとしても、インクカートリッジそのものが十分安価に供給されてさえいれば、ユーザは、損に感じることがない。
D.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
上記した実施例において、印刷装置100は、インクジェット複合機であったが、インクジェットプリンタであってもよいし、或いは、インクの代わりにトナーを用いるレーザ複合機やレーザプリンタであってもよい。
図5は、本発明の変形例として、印刷装置がレーザ複合機である場合の主要部の構成を示すブロック図である。レーザ複合機は、インクジェット複合機と、印刷方法が異なるため、実際の印刷に関係する各構成部も異なっている。すなわち、図5に示すように、この変形例の印刷装置は、半導体レーザや発光ダイオードなどから成り、光線を照射するための光源140と、照射された光線144を受光して、帯電させ、トナーなどを付着させる感光ドラム142を含むと共に、照射された光線144の走査や、感光ドラム142の回転駆動や、印刷用紙の感光ドラム142への圧着などを行う印刷機構部124’と、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各トナーが充填された4つのトナーカートリッジ146と、光源140及び印刷機構部124’を制御すると共に、各トナーカートリッジ126の内部に設けられたICチップ126aに対し、トナー残量などの情報を読み書きするための印刷制御部126’と、を備える。これら実際の印刷に関係する構成部以外の構成は、図1に示す構成と同様である。なお、この変形例において、光源140などは、請求項における印刷部に、感光ドラム142は、感光体に、それぞれ対応している。
この変形例では、印刷機構部124’は、ヘッドショット数をカウントする代わりに、光源140に供給する駆動信号に基づいて、光源140の発する光線144の照射時間を積算するようにしている。これによって、印刷装置において実際に行われた印刷の量に関係する値を測定し、導き出している。なお、当然ながら、この場合、CPU102は、図4のステップS208において、印刷制御部126’から、積算した照射時間を取得し、ステップS210において、取得した照射時間から、消去すべきクレジットの数量を算出するようにする。
また、このような光線の照射時間を積算することに代えて、印刷ページ数に換算可能な照射量をカウントするようにして、印刷量に関係する値を測定するようにしてもよい。
上記した実施例においては、通常印刷以外の動作について、特に言及しなかったが、クレジットの引き落としの基準となるヘッドショット数は、あくまで、通常の印刷時に発生したヘッドショットの数であって、フラッシング,クリーニング,ノズルチェック印刷,Bi−D補正印刷など、通常の印刷以外で発生するヘッドショットの数は、クレジットの引き落としの基準となるヘッドショット数に含めない方がユーザビリティ上好ましい。
上記した実施例においては、各インクカートリッジ120の内部に設けられたICチップ120aについて、特に言及しなかったが、これらICチップ120aに記憶されているインク残量の情報を用いて、例えば、インクカートリッジ120のインクエンドが近い場合には、プリペイドカード128にクレジットが残っていても、印刷させないようにしたり、反対に、インクカートリッジ120にインクが十分残っていても、プリペイドカード128にクレジットが余り残っていない場合には、印刷させないようにしてもよい。
上記した実施例においては、メモリ104のバッファメモリ領域から印刷ジョブデータを所定量(すなわち、1ラスタ分のデータ量)ずつ読み出しながら、画像の印刷を行っており、所定量読み出して印刷した後に、プリペイドカード128内のクレジットの残量がなくなっていたら、印刷の途中であっても、クレジット残量なしを表示して(ステップS118)、プリペイドカード128を排出し(ステップS124)、印刷を中断することになる。しかしながら、このように、或るページの印刷の途中でプリペイドカードの入れ替えを行うために、印刷を中断させると、その印刷ページに色ムラが発生したり、印字不良が発生したりして、印刷品質が劣化する可能性があるため、そのように、或るページの印刷の途中で、プリペイドカード128内のクレジットの残量がなくなった場合でも、そのページについては、印刷が完了するまで、印刷を継続させるようにしてもよい。
上記した実施例では、ステップS202において、メモリ104のバッファメモリ領域から印刷ジョブデータを読み出す際、所定量として、1ラスタ分のデータ量を読み出すようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1ページ分のデータ量を読み出すようにしてもよい。また、ステップS120またはS126において、プリペイドカード128からクレジットを所定数量読み出したり、消去したりする際、その所定数量を、1ラスタ分の印刷を行う際に課すべき金額に対応するクレジットの数量としていたが、これに代えて、1ページ分の印刷を行う際に課すべき金額に対応するクレジットの数量としてもよい。なお、メモリ104のバッファメモリ領域から印刷ジョブデータを読み出す際の所定量が、1ページ分のデータ量である場合は、プリペイドカード128からクレジットを読み出したり消去したりする際の所定数量を、1ページ分の印刷を行う際に課すべき金額に対応するクレジットの数量として、互いに、1ページ分として一致させることが好ましい。
上記した実施例においては、プリペイドカード128の詳細について、特に言及しなかったが、プリペイドカード128としては、以下のような種々のメディアが考えられる。 ・磁気カード
・ICカード
・メモリカード
・光ディスク
・USBメモリ(この場合、USBホストコネクタに接続される。)
・無線タグ(この場合、非接触となるため、電気的なコネクタは不要となる。)
また、プリペイドカードとは、一般には代金前払いカードや料金先払いカードを言うが、本明細書においては、さらに、プリペイドカードには、リチャージ可能な電子マネーカード(例えば、SUICAやEdy(何れも登録商標))なども含まれる。
なお、無線タグの場合、非接触でよいため、他のメディアのように、印刷装置100に挿入したり、装着したり、接続したりする必要がなく、印刷装置100からアクセスできる範囲、すなわち、無線の届く範囲に配置するようにすればよい。
また、プリペイドカード128は、同じメーカで製造された複合機やプリンタなどに対しては汎用であることが望ましい。プリペイドカード128を他の機種でも同様に使用することができれば、クレジットが無駄にならなくて済むからである。
また、プリペイドカード128としては、使い捨てカードであってもよいし、販売店の店頭などに設置された専用の端末でクレジットをチャージすることができる再使用可能なカードであってもよい。
また、専用の端末でクレジットをチャージする場合、チャージの通算が或る金額を超えると、割引サービスを行うようにしてもよい。割引サービスには、以下のものが考えられる。
・チャージした金額より10%余分にクレジットを与える。
・インクカートリッジの割引券を発行する。
・複合機本体やプリンタ本体の割引券を発行する。
上記した実施例では、メモリカード130に記録された画像を印刷する場合を例として説明したが、複合機である印刷装置100において、これ以外の印刷が実行されるモードとしては、次のモードがある。
・コンピュータに記憶された画像をUSB経由で印刷する場合
・カメラ付き携帯電話に記録された画像を印刷する場合(この場合、例えば、IrDAまたはBluetoothを通信手段として使用する。Bluetoothの場合はアダプタを、複合機のUSBホストコネクタに接続する。)
・コピー実行の場合(すなわち、スキャナ部で読み取った画像を印刷する場合)
上記した実施例においては、表示部108に表示されるユーザインタフェースについて詳しく説明しなかったが、プリペイドカード128に記憶されているクレジットの残量を確認できるメニューを設けるようにしてもよい。また、プリペイドカード128を認識するタイミング(例えば、プリペイドカード128を挿入した時または挿入したまま印刷装置100の電源がONになった時)で、プリペイドカード128に、クレジットの残量を表示するようにしてもよい。また、印刷中にプリペイドカード128が抜かれたら、印刷を中止し、印刷用紙を排紙すると共に、表示部108に、「プリペイドカードが抜かれました。印刷を中止します。」というメッセージを数秒間表示するようにしてもよい。さらに、プリペイドカード128が未挿入の場合、表示部108の一部、例えば、インク残量が表示されている領域に、未挿入であることを示すアイコンを表示するようにしてもよい。その場合、そのアイコンをインク残量表示と並べて表示するようにしてもよいし、インク残量表示に代えて表示するようにしてもよい。
上記した実施例においては、印刷装置100がプリペイドカード装着部112やプリペイドカード制御部114を内蔵するようにしていたが、これらを、別筐体のプリペイドカードリーダ・ライタとして、USBホストコネクタを介して外部に接続するようにしてもよい。
上記した実施例においては、インクカートリッジ120について詳しく言及しなかったが、本実施例の印刷装置100で用いられるインクカートリッジ120は、プリペイドカード128に対応していない複合機やプリンタでは用いることができないようにする方が好ましい。そのためには、例えば、本実施例の印刷装置100で用いられるインクカートリッジ120の装着部の形状を変えて、プリペイドカード非対応の複合機等に物理的に装着できないようにしたり、あるいは、インクカートリッジ120の内部に設けられたICチップ120aに記憶された情報を利用して、本実施例の印刷装置100で用いられるインクカートリッジ120が、プリペイドカード非対応の複合機等に装着された場合に、不正のインクカートリッジであると判断されるようにするなどの方法が考えられる。
本発明の一実施例としての印刷装置の構成を示すブロック図である。 図1の印刷装置で用いられるプリペイドカード及びインクカートリッジの販売ルートを説明するための説明図である。 図1の印刷装置で実行される課金・印刷処理の流れを示すフローチャートである。 図1の印刷装置で実行される課金・印刷処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の変形例として、印刷装置がレーザ複合機である場合の主要部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100…印刷装置
102…CPU
104…メモリ
106…操作部
108…表示部
110…表示制御部
112…プリペイドカード装着部
114…プリペイドカード制御部
116…メモリカード接続部
118…メモリカード制御部
120…インクカートリッジ
120a…ICチップ
122…インクジェットヘッド
124,124’…印刷機構部
126,126’…印刷制御部
128…プリペイドカード
130…メモリカード
140…光源
142…感光ドラム
144…光線
146…トナーカートリッジ
146a…ICチップ

Claims (15)

  1. 画像の印刷を行う印刷装置であって、
    課金引き落とし手段受入れ部と、
    前記課金引き落とし手段受入れ部に挿入された課金引き落とし手段から課金情報を読み書きする課金情報読出し部と、
    読み出した前記課金情報を記憶する課金情報記憶部と、
    印刷制御部から出力される印刷駆動信号を取得する印刷駆動信号取得部と、
    取得された前記印刷駆動信号を前記課金情報に換算する印刷駆動信号換算部と、
    前記課金情報記憶部に記憶された前記課金情報から前記印刷駆動信号換算部で換算された前記課金情報を加減算する演算部と、
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記課金引き落とし手段は、プリペイドカードである印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
    前記印刷装置は、インクジェット印刷装置から成り、
    前記印刷駆動信号は、前記インクジェット印刷装置における印字ノズル駆動信号である印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記課金情報の読出し単位が、前記印刷駆動信号換算で1ラスタ印刷に要する駆動量に相当する量である印刷装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
    前記印刷装置は、レーザビーム式印刷装置から成り、
    前記印刷駆動信号は、前記レーザビーム式印刷装置におけるレーザパルス駆動信号である印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    前記課金情報の読出し単位が、前記印刷駆動信号換算で1ページ印刷に要する駆動量に相当する量である印刷装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちの任意の1つに記載の印刷装置において、
    前記演算部の計算結果に基づいて残りの課金情報を前記課金引き落とし手段に書き戻す印刷装置。
  8. 印刷部によって画像の印刷を行う印刷装置であって、
    プリペイドカードにアクセスするためのプリペイドカードアクセス部と、
    前記印刷部に供給する駆動信号に基づいて、印刷量に関係する測定値を導き出す印刷制御部と、
    導き出した前記測定値に基づいて、アクセスした前記プリペイドカードに記憶されたクレジットの残量を増減させる制御部と、
    を備える印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は、インクジェットヘッドを備え、
    前記印刷制御部は、前記インクジェットヘッドに供給する駆動信号に基づいて、前記インクジェットヘッドにおけるヘッドショット数をカウントし、カウントした前記ヘッドショット数を前記測定値として導き出すことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項8に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は、感光体に光線を照射する光源を備え、
    前記印刷制御部は、前記光源に供給する駆動信号に基づいて、前記光源からの前記光線の照射時間を積算し、積算した前記照射時間を前記測定値として導き出すことを特徴とする印刷装置。
  11. 画像の印刷を行う印刷装置であって、
    当該印刷装置に対し、プリペイドカードがアクセス可能に配置された場合に、所定量の印刷が完了するたびに、その印刷量に応じたクレジットを、前記プリペイドカードにアクセスすることにより、前記プリペイドカードから引き落とすことを特徴とする印刷装置。
  12. 画像の印刷を行う印刷装置に用いられるプリペイドカードであって、
    前記印刷装置における印刷量に応じて増減され得るクレジットの情報と、
    当該プリペイドカードを適用することが可能な前記印刷装置の機種を示す機種情報と、
    正規のプリペイドカードであることを示す認証情報と、
    を記憶したことを特徴とするプリペイドカード。
  13. 画像の印刷を行う印刷装置の制御方法であって、
    (a)課金引き落とし手段受入れ部に挿入された課金引き落とし手段から課金情報を読み書きする工程と、
    (b)読み出した前記課金情報を課金情報記憶部に記憶する工程と、
    (c)印刷制御部から出力される印刷駆動信号を取得する工程と、
    (d)取得された前記印刷駆動信号を前記課金情報に換算する工程と、
    (e)前記課金情報記憶部に記憶された前記課金情報から、換算された前記課金情報を加減算する工程と、
    を備える制御方法。
  14. 印刷部によって画像の印刷を行う印刷装置の制御方法であって、
    (a)プリペイドカードにアクセスする工程と、
    (b)前記印刷部に供給する駆動信号に基づいて、印刷量に関係する測定値を導き出す工程と、
    (c)導き出した前記測定値に基づいて、アクセスした前記プリペイドカードに記憶されたクレジットの残量を増減させる工程と、
    を備える制御方法。
  15. 印刷装置で行われる画像の印刷に対し課金を行うための印刷課金方法であって、
    (a)プリペイドカードを有償で提供する工程と、
    (b)提供されたプリペイドカードを、前記印刷装置に対して、前記印刷装置からアクセスされ得るように配置する工程と、
    (c)前記印刷装置において所定量の印刷が完了するたびに、その印刷量に応じたクレジットを、前記印刷装置からのアクセスによって、前記プリペイドカードから引き落とす工程と、
    を備える印刷課金方法。
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