JP2005059226A - 印刷システム、印刷制御装置、およびプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタの機能が予め制限されているとき、一定期間内に限り、一定の条件を満たすときにその制限を解除するための技術を提供する。
【解決手段】ホスト装置1は、所定種類のインクカートリッジ40を使用可能にするキーを、そのキーの有効期間内にプリンタ2へ送信するキー管理部16と、プリンタ2で印刷するための印刷コマンドを生成する印刷コマンド生成部15と、印刷コマンドをプリンタへ送信するプリンタインタフェース11と、を備える。プリンタ2は、インクカートリッジ40を着脱可能に装着する装着部31と、装着部31に装着されているインクカートリッジ40が、所定種類のものであるか判定し、装着部31に所定種類のインクカートリッジが装着されているとき、キーがホスト装置1から送られてきているか確認するカートリッジ管理部23と、キーがホスト装置1から送られてきていれば、印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷機構30とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ホスト装置1は、所定種類のインクカートリッジ40を使用可能にするキーを、そのキーの有効期間内にプリンタ2へ送信するキー管理部16と、プリンタ2で印刷するための印刷コマンドを生成する印刷コマンド生成部15と、印刷コマンドをプリンタへ送信するプリンタインタフェース11と、を備える。プリンタ2は、インクカートリッジ40を着脱可能に装着する装着部31と、装着部31に装着されているインクカートリッジ40が、所定種類のものであるか判定し、装着部31に所定種類のインクカートリッジが装着されているとき、キーがホスト装置1から送られてきているか確認するカートリッジ管理部23と、キーがホスト装置1から送られてきていれば、印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷機構30とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタの使用を管理するための技術に関し、特に一定の条件を満たすとき以外は、印刷を制限する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像やテキストなどの印刷を行う印刷装置であるプリンタでは、通常、そのプリンタが有する機能を自由に使って印刷することができる。実際には、ユーザごとにプリンタの使用態様は様々であるから、より多くのユーザのニーズに合致するような、プリンタの使用管理方法が特許文献1には開示されている。つまり、特許文献1では、キーが入力されることによって初めて、予め定められた動作能力まで動作することが許容されるプリンタの使用方法が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
再表01/061459号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、動作能力の制限に対して有効期間を設けることは記載されていない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、予め制限されている機能を、一定期間内に限り、一定の条件を満たすときにその制限を解除するための技術を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、印刷装置の機能制限を解除するための情報を管理するための技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの実施態様に従う印刷システムは、印刷制御装置と印刷装置とを備える。前記印刷制御装置は、所定種類の画像形成媒体収容器を使用可能にする特定の情報を、前記特定の情報の有効期間内に前記印刷装置へ送信する手段と、前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成する手段と、前記印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する手段と、を備える。前記印刷装置は、画像形成媒体収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている画像形成媒体収容器が、前記所定種類のものであるか判定する手段と、前記装着部に前記所定種類の画像形成媒体収容器が装着されているとき、前記特定の情報が前記印刷制御装置から送られてきているか確認する手段と、前記特定の情報が前記印刷制御装置から送られてきていれば、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0008】
これにより、一定の期間内に限り、特定種類の画像形成媒体収容器を使用して印刷することができる。
【0009】
本発明の一つの実施態様に従う印刷制御装置は、有効期限が予め定められていて、画像形成媒体を収容した所定の種類の収容器を印刷装置で使用可能にする特定の情報を取得する手段と、前記取得した特定の情報を記憶する記憶手段と、前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成する手段と、前記記憶手段に記憶された特定の情報の有効期限が経過しているか判定する手段と、前記特定の情報の有効期限が経過していないときは、前記特定の情報、および前記生成手段が生成した印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する手段と、を備える。
【0010】
これにより、一定の期間内に限り、所定種類の画像形成媒体収容器が装着されている印刷装置に印刷を実行させることができる。
【0011】
好適な実施形態では、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている特定の情報を前記印刷コマンドに付加して送信するようにしてもよい。また、好適な実施形態では、前記特定の情報の有効期限が経過しているときは、前記送信手段は前記特定の情報を前記印刷装置へ送信しないようにしてもよい。
【0012】
本発明の一つの実施態様に従う印刷装置は、画像形成媒体を収容した収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている収容器が有する記憶素子から、前記収容器の識別情報を読み出す手段と、前記収容器の識別情報に基づいて、前記装着部に装着されている収容器が所定種類の収容器であるか判定する手段と、前記所定の種類の収容器を使用可能にする特定の情報、および印刷コマンドを受信する手段と、前記受信手段が前記特定の情報を受信すると、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0013】
これにより、所定種類の画像形成媒体収容器が装着されているときは、特定の情報を受信した場合に印刷制限を解除して、印刷を実行することができる。
【0014】
好適な実施形態では、前記受信手段が受信した特定の情報の正当性を検証する手段をさらに備え、前記印刷手段は、前記受信手段が受信した特定の情報が正当なものであるときに、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行うようにしてもよい。
【0015】
これにより、特定の情報が偽造されている場合には、印刷ができないようにすることができ、不正使用を防止できる。
【0016】
本発明の一つの実施態様に従う印刷装置は、記憶手段と、画像形成媒体を収容した収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている収容器が有する記憶素子から、前記収容器を一意に識別する識別情報を読み出す手段と、前記所定の種類の収容器を使用可能にする特定の情報、および印刷コマンドを受信する手段と、前記受信手段が前記特定の情報を受信すると、前記記憶素子から読み出された前記収容器の識別情報を前記記憶手段に格納する手段と、前記記憶手段に格納されている収容器の識別情報と、前記装着部に装着されている収容器の識別情報とが一致する場合、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0017】
これにより、一定期間内であれば、所定種類の画像形成媒体収容器を、それが装着されている印刷装置で使用可能な状態にすることができる。
【0018】
好適な実施形態では、前記記憶手段は不揮発性であり、前記印刷装置は、前記装着部に装着されている収容器が取り外されると、前記記憶手段に格納されている収容器の識別情報を消去する手段をさらに備えるようにすることもできる。
【0019】
これにより、所定種類の画像形成媒体収容器が使用可能な状態になっても、印刷装置から取り外されるとそれを解除するようにすることができる。
【0020】
本発明の一つの実施態様に従う印刷システムは、所定種類の画像形成媒体収容器を使用可能にする特定の情報を記憶した記憶手段と、印刷コマンドを生成する手段と、画像形成媒体収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている画像形成媒体収容器が所定種類のカートリッジであるか判定する手段と、前記装着部に所定種類の収容器が装着されている場合、前記記憶手段に前記特定の情報が記憶されていて、かつ、前記特定の情報が予め定められている有効期間内であるか判定する手段と、前記記憶手段に有効期間内の前記特定の情報が記憶されている場合、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0021】
これにより、一定の期間内に限り、所定種類の画像形成媒体収容器が装着されている印刷システムで印刷することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態に係る印刷システムについて、図面を用いて説明する。本システムの全体構成を図1に示す。本システムは、同図に示すように、ホスト装置1と、プリンタ2と、キー管理サーバ5とを備える。ホスト装置1は、キー管理サーバ5とネットワーク9を介して接続されている。ホスト装置1には、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置6と、液晶ディスプレイなどの表示装置7が接続されている。
【0023】
ホスト装置1およびキー管理サーバ5は、典型的にはパーソナルコンピュ―タのような汎用型のコンピュータである。以下に説明するホスト装置1およびキー管理サーバ5が備える各機能ないし構成は、例えば、所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。この結果、ホスト装置1は、プリンタ制御装置として動作する。
【0024】
以下に説明する実施形態では、プリンタ2は印刷用紙などの印刷媒体にインクを吐出して画像を形成する、カラー印刷が可能なインクジェットプリンタを例にとって説明する。しかし、本システムは、インクジェットプリンタ以外のプリンタ、例えばトナーを利用するレーザプリンタにも適用することもできる。
【0025】
また、ホスト装置1およびプリンタ2からなる印刷システムは、一つの筐体内に収容されていてもよい。例えば、この印刷システムをコピーシステムにおける印刷機能を実現するために適用することができる。
【0026】
図1に示すように、ホスト装置1は、プリンタインタフェース11と、印刷データを生成してプリンタに印刷を実行させ、プリンタの管理または制御を行うプリンタドライバ12と、ネットワークインタフェース13とを備える。
【0027】
同図において、プリンタインタフェース11は、プリンタ2側のホストインタフェース21と、有線または無線通信手段により接続される。通信は予め定めたプロトコルに従って行う。プリンタインタフェース11は、プリンタ2へ印刷データを送信したり、プリンタ2から種々の情報を受信したりする。
【0028】
ネットワークインタフェース13は、ネットワーク9との間で情報の入出力を行い、ネットワーク9に接続されたキー管理サーバ5とキーに関する情報の送受信を行う。
【0029】
プリンタドライバ12は、印刷コマンド生成部15と、キー管理部16とを備える。
【0030】
印刷コマンド生成部15は、例えば、ホスト装置1内の図示しないアプリケーションプログラムなどから印刷要求を受け付けると、プリンタが印刷を実行するための印刷コマンドを生成する。例えば、印刷要求で印刷条件、および印刷するデータファイルなどが指定されていれば、印刷コマンド生成部15は、これらに基づいて印刷コマンドを生成する。
【0031】
キー管理部16は、プリンタ2の印刷制限を解除するためのキーを管理する。ここで、印刷制限とは、例えば、プリンタ2に特定種類のインクカートリッジ40が装着されている場合、このキーがないと印刷ができないようにすることである。つまり、キーは特定種類のインクカートリッジを用いて印刷を実行するために必要な特定の情報である。
【0032】
キー管理部16は、例えば、ネットワークインタフェース13を介してキー管理サーバ5へアクセスし、キーの発行要求を行う。キーの発行要求には、少なくとも、ホスト装置1またはホスト装置1のユーザを特定するための情報を含むようにしてもよい。そして、キー管理サーバ5のキー発行部52が後述するようにしてキーを発行すると、キー管理部16はその発行されたキーを取得し、図示しないメモリなどに格納して保持する。
【0033】
また、後述するように、キーには有効期限が設定されている。そこで、キー管理部16は、ホスト装置1が備える図示しないカレンダ機能から現在日時を取得し、保持されているキーが有効期間内であるかを判定する。
【0034】
ここで、プリンタ2に印刷を実行させるときのプリンタドライバ12の処理の詳細について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
まず、プリンタドライバ12が図示しないアプリケーションソフトウェアなどから印刷要求を受け付けると(S11)、印刷コマンド生成部15がこの印刷要求に従って印刷コマンドを生成する(S12)。
【0036】
次に、キー管理部16がキーを保持しているか、およびキーを保持しているときは、その有効期限を確認する(S13)。キーが存在し、かつ、そのキーの有効期限が経過していなければ(S13:Yes)、キー管理部16は印刷コマンドにキーを添付し、キーが付加された印刷コマンドをプリンタ2へ送信する(S14)。もし、キーが存在しなかったり、すでに有効期限を過ぎたりしているときは(S13:No)、キーを付加せずに印刷コマンドをプリンタ2へ送信する(S15)。
【0037】
これにより、ホスト装置1が有効なキーを保持しているときは、印刷コマンドと共にプリンタ2へ送信される。
【0038】
再び図1を参照すると、キー管理サーバ5は、ネットワークインタフェース51と、キー発行部52と、キー管理データベース53とを備える。ネットワークインタフェース51は、ネットワーク9との間で情報の入出力を行い、ネットワーク9に接続されたホスト装置1との間で種々の情報を送受信する。
【0039】
キー発行部52は、ホスト装置1からのキー発行要求を受け付けると、キーを発行する。キー発行部52が発行するキーには、有効期限を設定してもよい。例えば、キーが有効な期間をキーの発行日から1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年など任意の期間を設定できる。例えば、キー発行部52は、それぞれのキーに有効期限(キーが有効な最終日)を示す情報を含ませてもよい。
【0040】
また、キー発行部52がキーを発行するときに、ホスト装置1のユーザに対して課金してもよい。料金は、例えば、キーの有効期間に応じて定めることができる。
【0041】
キー発行部52が発行したキーに関する情報は、キー管理データベース53に格納される。キー管理データベース53には、例えば、データ項目として図2に示すように、ユーザID531と、キーの発行日532と、キーの有効期限533と、キー534とを有する。ユーザID531は、例えば、発行したキーを提供したユーザの識別情報であり、そのユーザの電子メールアドレスでもよい。ユーザの電子メールアドレスは、例えば、ホスト装置1から送信されるキー発行要求に含まれていてもよい。
【0042】
キー発行部52は、キー管理データベース53を参照して有効期限が近づいている発行済みキーを抽出すると、そのキーを提供したユーザへキー更新または有効期間の延長などを促す電子メールを送信するようにしてもよい。
【0043】
さらに、キー管理サーバ5では、ホスト装置1からオンラインでインクカートリッジの注文を受け付ける機能を備えてもよい。キー管理サーバ5は、インクカートリッジの注文を受け付けたユーザ別の履歴を記憶しておき、過去の注文量、例えば、個数などの実績に基づいてキー更新時の価格を割り引いたり、キーの有効期間を延長したりしてもよい。キー管理サーバ5で履歴を保持する代わりに、プリンタ2またはホスト装置1でインクカートリッジの使用実績(シリアルナンバーおよび着脱された日時など)を蓄積しておき、キー更新時、あるいはカートリッジ注文時などにキー管理サーバ5へ送信するようにしてもよい。
【0044】
次に、プリンタ2は、ホストインタフェース21を介してホスト装置1に接続されている。プリンタ2は、実際に印刷を行う印刷機構30と、その印刷機構を制御する印刷機構制御部22とを備える。印刷機構制御部22は、例えば、各種プログラムを実行するためのプロセッサ(図示しない)、プログラムおよびデータを記録するためのメモリ24などを備える。このメモリ24は、不揮発性の記憶素子、例えばEEPROMなどで実現することができる。
【0045】
印刷機構30は、例えば、印刷ヘッド32、紙送り機構(図示しない)、これらを制御する制御回路(図示しない)などを備える。印刷機構30は、さらに、インクを収容したインクカートリッジ40を着脱可能に装着するための装着部31を備える。
【0046】
印刷ヘッド32は、装着部31にインクカートリッジ40が装着されているときに、印刷媒体上に画像を形成するためにインクカートリッジ40から供給されるインクを吐出する。
【0047】
装着部31に着脱可能なインクカートリッジ40は、インクを収容した収容部(図示しない)と、記憶素子42とを備える。記憶素子42は、例えば、IC(集積回路)などの半導体素子であってもよい。記憶素子42には、例えば、インクカートリッジ40の型番、インクカートリッジ40を一意に識別する情報、例えば、シリアルナンバー、インクカートリッジ40の種別を示す種別情報、内部に収容されているインクの残量(または使用量)を示すインク管理情報などが記憶されている。
【0048】
ここで、インクカートリッジ40の種別情報は、例えば、インクカートリッジ40が特定の種類に属することを示す情報でもよい。本実施形態では、種別情報はプリンタ2での使用が制限される特定種類のカートリッジであるかどうかを識別するための情報である。さらに、カートリッジのシリアルナンバーでカートリッジの種別を判別できるように、予めシリアルナンバーを定めておけば、シリアルナンバーが種別情報を兼ねることができる。
【0049】
印刷機構30は、さらに、装着部31にインクカートリッジ40が装着されているときに、各記憶素子42に記憶されているデータを読み出し、あるいは、データを書き込むためのリーダ/ライタ33を備える。例えば、リーダ/ライタ33は、接触または非接触で記憶素子42へアクセスし、記憶素子42に記憶されているシリアルナンバーおよび種別情報などを読み出す。
【0050】
なお、インクカートリッジ40は、黒インクのみを収容するもの、複数のカラーインクを収容するものなど、どのようなものでもよい。また、複数のカラーインクについて、それぞれインクカートリッジが別体で構成されるときは、それぞれのインクカートリッジごとに記憶素子42およびリーダライタ33を備えてもよい。
【0051】
印刷機構制御部22は、ホスト装置1から送信された印刷コマンドに基づいて、印刷機構30を制御して印刷を実行する。ここで、装着部31に装着されているインクカートリッジ40が特定の種類のものであるときは、そのインクカートリッジ40内のインクを使って印刷することが制限されている。そして、一定の条件を満たす場合にだけ、その制限が解除されて印刷可能となる。一定の条件とは、例えば、プリンタ2が所定のキーを保持しているときとしてもよい。
【0052】
本実施形態では、キーは印刷コマンドに付加されてホスト装置1から送信されてくるが、キーの取得方法は必ずしもこれに限定されない。すなわち、印刷コマンドとは別にホスト装置1から取得してもよい。また、プリンタ2が図示しない拡張スロットを備えているときには、そこに装着されたメモリカードなどの記憶装置から読み込んでもよい。取得したキーはメモリ23に格納しておき、図5に示すフローチャートのステップS33のキー確認処理は、このキーを対象に行うようにしてもよい。なお、この場合、プリンタ2がキーの有効期限の確認機能を備えてもよい。
【0053】
印刷機構制御部22は、さらに、カートリッジ管理部23と、メモリ24とを備える。カートリッジ管理部23は、カートリッジの種別確認を、図4に示すフローチャートに従って処理を行う。なお、このカートリッジチェックは、プリンタ2の電源が投入されたとき、あるいは、装着部31にカートリッジ40が装着されたときなどに行うようにしてもよい。
【0054】
まず、カートリッジ管理部23は、リーダ/ライタ33を制御して記憶素子42から種別情報を読み出させ、これを取得する。そして、この種別情報に基づいて、装着部31に装着されているカートリッジ40が所定種類のカートリッジであるかどうかを判定する(S21)。
【0055】
装着されているのが所定種類のカートリッジである場合、印刷制限の対象カートリッジであることを示すフラグに1をセットして、メモリ24に格納する(S22)。一方、装着されているのが所定種類のカートリッジではなく、通常のカートリッジである場合は、フラグに0をセットしてメモリ24に格納する(S23)。
【0056】
さらに、カートリッジ管理部23は、ホストインタフェース21を介してホスト装置1から印刷コマンドを受信すると、図5に示すような処理を行う。
【0057】
すなわち、印刷機構制御部22が印刷コマンドを受信すると(S31)、カートリッジ管理部23は、メモリ24に格納されているフラグを確認する(S32)。ここで、フラグに1がセットされているときは、所定種類のカートリッジ40が装着部31に装着されているので、キー確認を行う(S33)。例えば、カートリッジ管理部23が印刷コマンドにキーが添付されているか確認する。さらに、キーが添付されているときは、予め定められている処理手順に従って、このキーが正当なものであるかどうかを確認してもよい。印刷コマンドにキーが添付されていないとき、あるいは、添付されていたキーが正当なものでないときは(S33:NG)、印刷コマンドを破棄し、印刷を実行せずに処理を終了する。このとき、所定のエラーメッセージなどを表示させるために、ホスト装置1へ印刷できないことを通知してもよい。
【0058】
ステップS33において、キーが添付されている、あるいはキーが添付されていて、かつそのキーが正当であるときは(S33:OK)、印刷機構制御部22が印刷コマンドに基づいて印刷機構30に印刷を行わせる(S34)。
【0059】
また、ステップS32でフラグに0がセットされているときは、印刷制限のない通常のカートリッジであるので、ステップS33をスキップし、ステップS34で印刷を実行する。
【0060】
これにより、特定種類のインクカートリッジについては、そのカートリッジを用いてプリンタ2で印刷することを制限できる。さらに、ホスト装置1からプリンタ2へキー送信するなどして、プリンタ2がキーを保持していれば、その制限を解除して印刷することができる。このとき、キーの有効期限を確認し、キーが有効な期間内であれば印刷制限を解除するようにすれば、キーを管理することにより特定種類のカートリッジの使用制限ができる。
【0061】
この結果、例えば、上記の特定種類のカートリッジの販売価格を通常よりも安くし、キー管理サーバ5でのキーの発行を有料とすることにより、一定数以上のカートリッジを消費するユーザに対してはより安価なインクを提供することができる。また、特定種類のカートリッジには、特殊または高級なインクが収容されているときに、キーを保持している特定のユーザだけが使用できるようにしてもよい。
【0062】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では印刷を実行するときにキーの確認を行っているが、第2の実施形態では、予めキーの確認を行って印刷制限を解除しておき、印刷実行時にはキーの確認をせず、印刷制限が解除されていることを確認して印刷を行う。第2の実施形態では、第1実施形態と同様の構成を備える。従って、以下では第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態と同じ機能または構成については説明を省略する場合がある。
【0063】
まず、プリンタ2がキーの確認を行ってカートリッジに課されている制限を解除し、アクティブ化する処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、任意のタイミングで行うことができるが、例えば、ホスト装置1またはプリンタドライバ12が起動されたとき、プリンタ2から要求があったときなどに行うこともできる。
【0064】
ホスト装置1は、第1の実施形態において既に説明したような処理を行って予めキーを取得しておく。ここで、キー管理部16は、第1の実施形態と同様の処理でキーの確認をする(S41)。すなわち、キー管理部16は、保持されているキーが有効期限を過ぎていないか確認する。
【0065】
ここで、キーが有効であるときは(S41:Yes)、プリンタインタフェース11を介してプリンタ2へカートリッジの種別情報の取得を要求する(S42)。プリンタ2では、第1の実施形態で説明したような処理を行って、カートリッジ40の記憶素子42から種別情報を取得してホスト装置1へ送信する。
【0066】
キー管理部16は、取得した種別情報に基づいて、装着部31に装着されているカートリッジが特定の種類のものであるかを判定する(S43)。なお、カートリッジの種別情報を取得して特定種類のカートリッジであるかを判定する代わりに、第1の実施形態のフラグの値を取得して判定してもよい。
【0067】
この判定の結果、プリンタ2に装着されているのが対象のカートリッジであったときは、キー管理部16はプリンタ2へキーを送信する(S44)。
【0068】
プリンタ2では、キーを受信すると、リーダ/ライタ33が記憶素子42から読み出したカートリッジ40のシリアルナンバーを、カートリッジ管理部23がメモリ24へ格納する(S45)。このとき、カートリッジ管理部23が、受信したキーの正当性を確認してから上記処理を行うようにしてもよい。
【0069】
以上の処理を行うことにより、次の説明からも分かるように、プリンタ2に装着されている特定種類のカートリッジの印刷制限が解除され、そのカートリッジが使用可能(アクティブ化された状態)になっている。
【0070】
なお、メモリ24は不揮発性であるから、メモリ24に記憶された情報はプリンタ2の電源がオフされても保持される。そこで、メモリ24に記憶されたシリアルナンバーは、所定のタイミング、例えば、カートリッジ40が装着部31から取り外されたときに消去するようにしてもよい。さらに、キーの有効期間内であれば、図6のアクティブ化処理は何度でも行うことができるようにしてもよい。
【0071】
また、メモリ24は揮発性の記憶装置であってもよい。揮発性の場合、プリンタ2の電源がオフされると、メモリ24に記憶されている情報は消去されるので、プリンタ2の電源がオンされる度に上述のアクティブ化を行うようにする。
【0072】
次に、印刷を行うときの処理について説明する。本実施形態では、プリンタドライバ12が、印刷コマンド生成部15が生成した印刷コマンドにキーを付加しない状態で、つまり、通常の場合と同様の状態で印刷コマンドをプリンタ2送信する。
【0073】
そして、プリンタ2が印刷コマンドを受信したときの処理手順について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0074】
ホスト装置1から送信された印刷コマンドは、ホストインタフェース21を介して印刷機構制御部22が受信する(S51)。そして、カートリッジ管理部23は、メモリ24に記憶されている、図4のカートリッジチェックの結果であるフラグを確認し、装着部31に装着されているカートリッジが特定種類のものであるかを判定する(S52)。
【0075】
フラグが特定種類のカートリッジを示す1であるとき、カートリッジ管理部23は、リーダ/ライタ33に記憶素子42からシリアルナンバーを読み出させ、読み出されたシリアルナンバーと同一のシリアルナンバーがメモリ24に記憶されているかを判定する(S53)。
【0076】
この判定の結果、記憶素子42から読み出されたシリアルナンバーとメモリ24に格納されているシリアルナンバーとが一致すれば、そのカートリッジは既にアクティブ化されているので、これを使って印刷可能である。従って、印刷機構制御部22は、受信した印刷コマンドに基いて、印刷機構30に印刷を実行させる(S54)。一方、記憶素子42から読み出されたシリアルナンバーがメモリ24に格納されていないときは、受信した印刷コマンドを破棄し、印刷を行わない。
【0077】
これにより、印刷を実行する度にキーの確認を行わなくても、特定種類のインクカートリッジの使用制限およびその解除を行うことができる。
【0078】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。
【図2】キー管理データベース53のデータ構造の一例である。
【図3】プリンタドライバ12の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】プリンタ2でインクカートリッジを確認する手順を示すフローチャートである。
【図5】プリンタ2が印刷コマンドを受信したときの手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態で、インクカートリッジをアクティブ化する手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態で、印刷時の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ホスト装置、2…プリンタ、5…キー管理サーバ、6…入力装置、7…表示装置、9…ネットワーク、12…プリンタドライバ、15…印刷コマンド生成部、16…キー管理部、22…印刷機構制御部、23…カートリッジ管理部、24…メモリ、30…印刷機構、31…装着部、33…リーダ/ライタ、40…インクカートリッジ、42…記憶素子。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタの使用を管理するための技術に関し、特に一定の条件を満たすとき以外は、印刷を制限する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像やテキストなどの印刷を行う印刷装置であるプリンタでは、通常、そのプリンタが有する機能を自由に使って印刷することができる。実際には、ユーザごとにプリンタの使用態様は様々であるから、より多くのユーザのニーズに合致するような、プリンタの使用管理方法が特許文献1には開示されている。つまり、特許文献1では、キーが入力されることによって初めて、予め定められた動作能力まで動作することが許容されるプリンタの使用方法が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
再表01/061459号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、動作能力の制限に対して有効期間を設けることは記載されていない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、予め制限されている機能を、一定期間内に限り、一定の条件を満たすときにその制限を解除するための技術を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、印刷装置の機能制限を解除するための情報を管理するための技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの実施態様に従う印刷システムは、印刷制御装置と印刷装置とを備える。前記印刷制御装置は、所定種類の画像形成媒体収容器を使用可能にする特定の情報を、前記特定の情報の有効期間内に前記印刷装置へ送信する手段と、前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成する手段と、前記印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する手段と、を備える。前記印刷装置は、画像形成媒体収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている画像形成媒体収容器が、前記所定種類のものであるか判定する手段と、前記装着部に前記所定種類の画像形成媒体収容器が装着されているとき、前記特定の情報が前記印刷制御装置から送られてきているか確認する手段と、前記特定の情報が前記印刷制御装置から送られてきていれば、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0008】
これにより、一定の期間内に限り、特定種類の画像形成媒体収容器を使用して印刷することができる。
【0009】
本発明の一つの実施態様に従う印刷制御装置は、有効期限が予め定められていて、画像形成媒体を収容した所定の種類の収容器を印刷装置で使用可能にする特定の情報を取得する手段と、前記取得した特定の情報を記憶する記憶手段と、前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成する手段と、前記記憶手段に記憶された特定の情報の有効期限が経過しているか判定する手段と、前記特定の情報の有効期限が経過していないときは、前記特定の情報、および前記生成手段が生成した印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する手段と、を備える。
【0010】
これにより、一定の期間内に限り、所定種類の画像形成媒体収容器が装着されている印刷装置に印刷を実行させることができる。
【0011】
好適な実施形態では、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている特定の情報を前記印刷コマンドに付加して送信するようにしてもよい。また、好適な実施形態では、前記特定の情報の有効期限が経過しているときは、前記送信手段は前記特定の情報を前記印刷装置へ送信しないようにしてもよい。
【0012】
本発明の一つの実施態様に従う印刷装置は、画像形成媒体を収容した収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている収容器が有する記憶素子から、前記収容器の識別情報を読み出す手段と、前記収容器の識別情報に基づいて、前記装着部に装着されている収容器が所定種類の収容器であるか判定する手段と、前記所定の種類の収容器を使用可能にする特定の情報、および印刷コマンドを受信する手段と、前記受信手段が前記特定の情報を受信すると、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0013】
これにより、所定種類の画像形成媒体収容器が装着されているときは、特定の情報を受信した場合に印刷制限を解除して、印刷を実行することができる。
【0014】
好適な実施形態では、前記受信手段が受信した特定の情報の正当性を検証する手段をさらに備え、前記印刷手段は、前記受信手段が受信した特定の情報が正当なものであるときに、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行うようにしてもよい。
【0015】
これにより、特定の情報が偽造されている場合には、印刷ができないようにすることができ、不正使用を防止できる。
【0016】
本発明の一つの実施態様に従う印刷装置は、記憶手段と、画像形成媒体を収容した収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている収容器が有する記憶素子から、前記収容器を一意に識別する識別情報を読み出す手段と、前記所定の種類の収容器を使用可能にする特定の情報、および印刷コマンドを受信する手段と、前記受信手段が前記特定の情報を受信すると、前記記憶素子から読み出された前記収容器の識別情報を前記記憶手段に格納する手段と、前記記憶手段に格納されている収容器の識別情報と、前記装着部に装着されている収容器の識別情報とが一致する場合、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0017】
これにより、一定期間内であれば、所定種類の画像形成媒体収容器を、それが装着されている印刷装置で使用可能な状態にすることができる。
【0018】
好適な実施形態では、前記記憶手段は不揮発性であり、前記印刷装置は、前記装着部に装着されている収容器が取り外されると、前記記憶手段に格納されている収容器の識別情報を消去する手段をさらに備えるようにすることもできる。
【0019】
これにより、所定種類の画像形成媒体収容器が使用可能な状態になっても、印刷装置から取り外されるとそれを解除するようにすることができる。
【0020】
本発明の一つの実施態様に従う印刷システムは、所定種類の画像形成媒体収容器を使用可能にする特定の情報を記憶した記憶手段と、印刷コマンドを生成する手段と、画像形成媒体収容器を着脱可能に装着する装着部と、前記装着部に装着されている画像形成媒体収容器が所定種類のカートリッジであるか判定する手段と、前記装着部に所定種類の収容器が装着されている場合、前記記憶手段に前記特定の情報が記憶されていて、かつ、前記特定の情報が予め定められている有効期間内であるか判定する手段と、前記記憶手段に有効期間内の前記特定の情報が記憶されている場合、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える。
【0021】
これにより、一定の期間内に限り、所定種類の画像形成媒体収容器が装着されている印刷システムで印刷することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態に係る印刷システムについて、図面を用いて説明する。本システムの全体構成を図1に示す。本システムは、同図に示すように、ホスト装置1と、プリンタ2と、キー管理サーバ5とを備える。ホスト装置1は、キー管理サーバ5とネットワーク9を介して接続されている。ホスト装置1には、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置6と、液晶ディスプレイなどの表示装置7が接続されている。
【0023】
ホスト装置1およびキー管理サーバ5は、典型的にはパーソナルコンピュ―タのような汎用型のコンピュータである。以下に説明するホスト装置1およびキー管理サーバ5が備える各機能ないし構成は、例えば、所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。この結果、ホスト装置1は、プリンタ制御装置として動作する。
【0024】
以下に説明する実施形態では、プリンタ2は印刷用紙などの印刷媒体にインクを吐出して画像を形成する、カラー印刷が可能なインクジェットプリンタを例にとって説明する。しかし、本システムは、インクジェットプリンタ以外のプリンタ、例えばトナーを利用するレーザプリンタにも適用することもできる。
【0025】
また、ホスト装置1およびプリンタ2からなる印刷システムは、一つの筐体内に収容されていてもよい。例えば、この印刷システムをコピーシステムにおける印刷機能を実現するために適用することができる。
【0026】
図1に示すように、ホスト装置1は、プリンタインタフェース11と、印刷データを生成してプリンタに印刷を実行させ、プリンタの管理または制御を行うプリンタドライバ12と、ネットワークインタフェース13とを備える。
【0027】
同図において、プリンタインタフェース11は、プリンタ2側のホストインタフェース21と、有線または無線通信手段により接続される。通信は予め定めたプロトコルに従って行う。プリンタインタフェース11は、プリンタ2へ印刷データを送信したり、プリンタ2から種々の情報を受信したりする。
【0028】
ネットワークインタフェース13は、ネットワーク9との間で情報の入出力を行い、ネットワーク9に接続されたキー管理サーバ5とキーに関する情報の送受信を行う。
【0029】
プリンタドライバ12は、印刷コマンド生成部15と、キー管理部16とを備える。
【0030】
印刷コマンド生成部15は、例えば、ホスト装置1内の図示しないアプリケーションプログラムなどから印刷要求を受け付けると、プリンタが印刷を実行するための印刷コマンドを生成する。例えば、印刷要求で印刷条件、および印刷するデータファイルなどが指定されていれば、印刷コマンド生成部15は、これらに基づいて印刷コマンドを生成する。
【0031】
キー管理部16は、プリンタ2の印刷制限を解除するためのキーを管理する。ここで、印刷制限とは、例えば、プリンタ2に特定種類のインクカートリッジ40が装着されている場合、このキーがないと印刷ができないようにすることである。つまり、キーは特定種類のインクカートリッジを用いて印刷を実行するために必要な特定の情報である。
【0032】
キー管理部16は、例えば、ネットワークインタフェース13を介してキー管理サーバ5へアクセスし、キーの発行要求を行う。キーの発行要求には、少なくとも、ホスト装置1またはホスト装置1のユーザを特定するための情報を含むようにしてもよい。そして、キー管理サーバ5のキー発行部52が後述するようにしてキーを発行すると、キー管理部16はその発行されたキーを取得し、図示しないメモリなどに格納して保持する。
【0033】
また、後述するように、キーには有効期限が設定されている。そこで、キー管理部16は、ホスト装置1が備える図示しないカレンダ機能から現在日時を取得し、保持されているキーが有効期間内であるかを判定する。
【0034】
ここで、プリンタ2に印刷を実行させるときのプリンタドライバ12の処理の詳細について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
まず、プリンタドライバ12が図示しないアプリケーションソフトウェアなどから印刷要求を受け付けると(S11)、印刷コマンド生成部15がこの印刷要求に従って印刷コマンドを生成する(S12)。
【0036】
次に、キー管理部16がキーを保持しているか、およびキーを保持しているときは、その有効期限を確認する(S13)。キーが存在し、かつ、そのキーの有効期限が経過していなければ(S13:Yes)、キー管理部16は印刷コマンドにキーを添付し、キーが付加された印刷コマンドをプリンタ2へ送信する(S14)。もし、キーが存在しなかったり、すでに有効期限を過ぎたりしているときは(S13:No)、キーを付加せずに印刷コマンドをプリンタ2へ送信する(S15)。
【0037】
これにより、ホスト装置1が有効なキーを保持しているときは、印刷コマンドと共にプリンタ2へ送信される。
【0038】
再び図1を参照すると、キー管理サーバ5は、ネットワークインタフェース51と、キー発行部52と、キー管理データベース53とを備える。ネットワークインタフェース51は、ネットワーク9との間で情報の入出力を行い、ネットワーク9に接続されたホスト装置1との間で種々の情報を送受信する。
【0039】
キー発行部52は、ホスト装置1からのキー発行要求を受け付けると、キーを発行する。キー発行部52が発行するキーには、有効期限を設定してもよい。例えば、キーが有効な期間をキーの発行日から1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年など任意の期間を設定できる。例えば、キー発行部52は、それぞれのキーに有効期限(キーが有効な最終日)を示す情報を含ませてもよい。
【0040】
また、キー発行部52がキーを発行するときに、ホスト装置1のユーザに対して課金してもよい。料金は、例えば、キーの有効期間に応じて定めることができる。
【0041】
キー発行部52が発行したキーに関する情報は、キー管理データベース53に格納される。キー管理データベース53には、例えば、データ項目として図2に示すように、ユーザID531と、キーの発行日532と、キーの有効期限533と、キー534とを有する。ユーザID531は、例えば、発行したキーを提供したユーザの識別情報であり、そのユーザの電子メールアドレスでもよい。ユーザの電子メールアドレスは、例えば、ホスト装置1から送信されるキー発行要求に含まれていてもよい。
【0042】
キー発行部52は、キー管理データベース53を参照して有効期限が近づいている発行済みキーを抽出すると、そのキーを提供したユーザへキー更新または有効期間の延長などを促す電子メールを送信するようにしてもよい。
【0043】
さらに、キー管理サーバ5では、ホスト装置1からオンラインでインクカートリッジの注文を受け付ける機能を備えてもよい。キー管理サーバ5は、インクカートリッジの注文を受け付けたユーザ別の履歴を記憶しておき、過去の注文量、例えば、個数などの実績に基づいてキー更新時の価格を割り引いたり、キーの有効期間を延長したりしてもよい。キー管理サーバ5で履歴を保持する代わりに、プリンタ2またはホスト装置1でインクカートリッジの使用実績(シリアルナンバーおよび着脱された日時など)を蓄積しておき、キー更新時、あるいはカートリッジ注文時などにキー管理サーバ5へ送信するようにしてもよい。
【0044】
次に、プリンタ2は、ホストインタフェース21を介してホスト装置1に接続されている。プリンタ2は、実際に印刷を行う印刷機構30と、その印刷機構を制御する印刷機構制御部22とを備える。印刷機構制御部22は、例えば、各種プログラムを実行するためのプロセッサ(図示しない)、プログラムおよびデータを記録するためのメモリ24などを備える。このメモリ24は、不揮発性の記憶素子、例えばEEPROMなどで実現することができる。
【0045】
印刷機構30は、例えば、印刷ヘッド32、紙送り機構(図示しない)、これらを制御する制御回路(図示しない)などを備える。印刷機構30は、さらに、インクを収容したインクカートリッジ40を着脱可能に装着するための装着部31を備える。
【0046】
印刷ヘッド32は、装着部31にインクカートリッジ40が装着されているときに、印刷媒体上に画像を形成するためにインクカートリッジ40から供給されるインクを吐出する。
【0047】
装着部31に着脱可能なインクカートリッジ40は、インクを収容した収容部(図示しない)と、記憶素子42とを備える。記憶素子42は、例えば、IC(集積回路)などの半導体素子であってもよい。記憶素子42には、例えば、インクカートリッジ40の型番、インクカートリッジ40を一意に識別する情報、例えば、シリアルナンバー、インクカートリッジ40の種別を示す種別情報、内部に収容されているインクの残量(または使用量)を示すインク管理情報などが記憶されている。
【0048】
ここで、インクカートリッジ40の種別情報は、例えば、インクカートリッジ40が特定の種類に属することを示す情報でもよい。本実施形態では、種別情報はプリンタ2での使用が制限される特定種類のカートリッジであるかどうかを識別するための情報である。さらに、カートリッジのシリアルナンバーでカートリッジの種別を判別できるように、予めシリアルナンバーを定めておけば、シリアルナンバーが種別情報を兼ねることができる。
【0049】
印刷機構30は、さらに、装着部31にインクカートリッジ40が装着されているときに、各記憶素子42に記憶されているデータを読み出し、あるいは、データを書き込むためのリーダ/ライタ33を備える。例えば、リーダ/ライタ33は、接触または非接触で記憶素子42へアクセスし、記憶素子42に記憶されているシリアルナンバーおよび種別情報などを読み出す。
【0050】
なお、インクカートリッジ40は、黒インクのみを収容するもの、複数のカラーインクを収容するものなど、どのようなものでもよい。また、複数のカラーインクについて、それぞれインクカートリッジが別体で構成されるときは、それぞれのインクカートリッジごとに記憶素子42およびリーダライタ33を備えてもよい。
【0051】
印刷機構制御部22は、ホスト装置1から送信された印刷コマンドに基づいて、印刷機構30を制御して印刷を実行する。ここで、装着部31に装着されているインクカートリッジ40が特定の種類のものであるときは、そのインクカートリッジ40内のインクを使って印刷することが制限されている。そして、一定の条件を満たす場合にだけ、その制限が解除されて印刷可能となる。一定の条件とは、例えば、プリンタ2が所定のキーを保持しているときとしてもよい。
【0052】
本実施形態では、キーは印刷コマンドに付加されてホスト装置1から送信されてくるが、キーの取得方法は必ずしもこれに限定されない。すなわち、印刷コマンドとは別にホスト装置1から取得してもよい。また、プリンタ2が図示しない拡張スロットを備えているときには、そこに装着されたメモリカードなどの記憶装置から読み込んでもよい。取得したキーはメモリ23に格納しておき、図5に示すフローチャートのステップS33のキー確認処理は、このキーを対象に行うようにしてもよい。なお、この場合、プリンタ2がキーの有効期限の確認機能を備えてもよい。
【0053】
印刷機構制御部22は、さらに、カートリッジ管理部23と、メモリ24とを備える。カートリッジ管理部23は、カートリッジの種別確認を、図4に示すフローチャートに従って処理を行う。なお、このカートリッジチェックは、プリンタ2の電源が投入されたとき、あるいは、装着部31にカートリッジ40が装着されたときなどに行うようにしてもよい。
【0054】
まず、カートリッジ管理部23は、リーダ/ライタ33を制御して記憶素子42から種別情報を読み出させ、これを取得する。そして、この種別情報に基づいて、装着部31に装着されているカートリッジ40が所定種類のカートリッジであるかどうかを判定する(S21)。
【0055】
装着されているのが所定種類のカートリッジである場合、印刷制限の対象カートリッジであることを示すフラグに1をセットして、メモリ24に格納する(S22)。一方、装着されているのが所定種類のカートリッジではなく、通常のカートリッジである場合は、フラグに0をセットしてメモリ24に格納する(S23)。
【0056】
さらに、カートリッジ管理部23は、ホストインタフェース21を介してホスト装置1から印刷コマンドを受信すると、図5に示すような処理を行う。
【0057】
すなわち、印刷機構制御部22が印刷コマンドを受信すると(S31)、カートリッジ管理部23は、メモリ24に格納されているフラグを確認する(S32)。ここで、フラグに1がセットされているときは、所定種類のカートリッジ40が装着部31に装着されているので、キー確認を行う(S33)。例えば、カートリッジ管理部23が印刷コマンドにキーが添付されているか確認する。さらに、キーが添付されているときは、予め定められている処理手順に従って、このキーが正当なものであるかどうかを確認してもよい。印刷コマンドにキーが添付されていないとき、あるいは、添付されていたキーが正当なものでないときは(S33:NG)、印刷コマンドを破棄し、印刷を実行せずに処理を終了する。このとき、所定のエラーメッセージなどを表示させるために、ホスト装置1へ印刷できないことを通知してもよい。
【0058】
ステップS33において、キーが添付されている、あるいはキーが添付されていて、かつそのキーが正当であるときは(S33:OK)、印刷機構制御部22が印刷コマンドに基づいて印刷機構30に印刷を行わせる(S34)。
【0059】
また、ステップS32でフラグに0がセットされているときは、印刷制限のない通常のカートリッジであるので、ステップS33をスキップし、ステップS34で印刷を実行する。
【0060】
これにより、特定種類のインクカートリッジについては、そのカートリッジを用いてプリンタ2で印刷することを制限できる。さらに、ホスト装置1からプリンタ2へキー送信するなどして、プリンタ2がキーを保持していれば、その制限を解除して印刷することができる。このとき、キーの有効期限を確認し、キーが有効な期間内であれば印刷制限を解除するようにすれば、キーを管理することにより特定種類のカートリッジの使用制限ができる。
【0061】
この結果、例えば、上記の特定種類のカートリッジの販売価格を通常よりも安くし、キー管理サーバ5でのキーの発行を有料とすることにより、一定数以上のカートリッジを消費するユーザに対してはより安価なインクを提供することができる。また、特定種類のカートリッジには、特殊または高級なインクが収容されているときに、キーを保持している特定のユーザだけが使用できるようにしてもよい。
【0062】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では印刷を実行するときにキーの確認を行っているが、第2の実施形態では、予めキーの確認を行って印刷制限を解除しておき、印刷実行時にはキーの確認をせず、印刷制限が解除されていることを確認して印刷を行う。第2の実施形態では、第1実施形態と同様の構成を備える。従って、以下では第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態と同じ機能または構成については説明を省略する場合がある。
【0063】
まず、プリンタ2がキーの確認を行ってカートリッジに課されている制限を解除し、アクティブ化する処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、任意のタイミングで行うことができるが、例えば、ホスト装置1またはプリンタドライバ12が起動されたとき、プリンタ2から要求があったときなどに行うこともできる。
【0064】
ホスト装置1は、第1の実施形態において既に説明したような処理を行って予めキーを取得しておく。ここで、キー管理部16は、第1の実施形態と同様の処理でキーの確認をする(S41)。すなわち、キー管理部16は、保持されているキーが有効期限を過ぎていないか確認する。
【0065】
ここで、キーが有効であるときは(S41:Yes)、プリンタインタフェース11を介してプリンタ2へカートリッジの種別情報の取得を要求する(S42)。プリンタ2では、第1の実施形態で説明したような処理を行って、カートリッジ40の記憶素子42から種別情報を取得してホスト装置1へ送信する。
【0066】
キー管理部16は、取得した種別情報に基づいて、装着部31に装着されているカートリッジが特定の種類のものであるかを判定する(S43)。なお、カートリッジの種別情報を取得して特定種類のカートリッジであるかを判定する代わりに、第1の実施形態のフラグの値を取得して判定してもよい。
【0067】
この判定の結果、プリンタ2に装着されているのが対象のカートリッジであったときは、キー管理部16はプリンタ2へキーを送信する(S44)。
【0068】
プリンタ2では、キーを受信すると、リーダ/ライタ33が記憶素子42から読み出したカートリッジ40のシリアルナンバーを、カートリッジ管理部23がメモリ24へ格納する(S45)。このとき、カートリッジ管理部23が、受信したキーの正当性を確認してから上記処理を行うようにしてもよい。
【0069】
以上の処理を行うことにより、次の説明からも分かるように、プリンタ2に装着されている特定種類のカートリッジの印刷制限が解除され、そのカートリッジが使用可能(アクティブ化された状態)になっている。
【0070】
なお、メモリ24は不揮発性であるから、メモリ24に記憶された情報はプリンタ2の電源がオフされても保持される。そこで、メモリ24に記憶されたシリアルナンバーは、所定のタイミング、例えば、カートリッジ40が装着部31から取り外されたときに消去するようにしてもよい。さらに、キーの有効期間内であれば、図6のアクティブ化処理は何度でも行うことができるようにしてもよい。
【0071】
また、メモリ24は揮発性の記憶装置であってもよい。揮発性の場合、プリンタ2の電源がオフされると、メモリ24に記憶されている情報は消去されるので、プリンタ2の電源がオンされる度に上述のアクティブ化を行うようにする。
【0072】
次に、印刷を行うときの処理について説明する。本実施形態では、プリンタドライバ12が、印刷コマンド生成部15が生成した印刷コマンドにキーを付加しない状態で、つまり、通常の場合と同様の状態で印刷コマンドをプリンタ2送信する。
【0073】
そして、プリンタ2が印刷コマンドを受信したときの処理手順について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0074】
ホスト装置1から送信された印刷コマンドは、ホストインタフェース21を介して印刷機構制御部22が受信する(S51)。そして、カートリッジ管理部23は、メモリ24に記憶されている、図4のカートリッジチェックの結果であるフラグを確認し、装着部31に装着されているカートリッジが特定種類のものであるかを判定する(S52)。
【0075】
フラグが特定種類のカートリッジを示す1であるとき、カートリッジ管理部23は、リーダ/ライタ33に記憶素子42からシリアルナンバーを読み出させ、読み出されたシリアルナンバーと同一のシリアルナンバーがメモリ24に記憶されているかを判定する(S53)。
【0076】
この判定の結果、記憶素子42から読み出されたシリアルナンバーとメモリ24に格納されているシリアルナンバーとが一致すれば、そのカートリッジは既にアクティブ化されているので、これを使って印刷可能である。従って、印刷機構制御部22は、受信した印刷コマンドに基いて、印刷機構30に印刷を実行させる(S54)。一方、記憶素子42から読み出されたシリアルナンバーがメモリ24に格納されていないときは、受信した印刷コマンドを破棄し、印刷を行わない。
【0077】
これにより、印刷を実行する度にキーの確認を行わなくても、特定種類のインクカートリッジの使用制限およびその解除を行うことができる。
【0078】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。
【図2】キー管理データベース53のデータ構造の一例である。
【図3】プリンタドライバ12の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】プリンタ2でインクカートリッジを確認する手順を示すフローチャートである。
【図5】プリンタ2が印刷コマンドを受信したときの手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態で、インクカートリッジをアクティブ化する手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態で、印刷時の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ホスト装置、2…プリンタ、5…キー管理サーバ、6…入力装置、7…表示装置、9…ネットワーク、12…プリンタドライバ、15…印刷コマンド生成部、16…キー管理部、22…印刷機構制御部、23…カートリッジ管理部、24…メモリ、30…印刷機構、31…装着部、33…リーダ/ライタ、40…インクカートリッジ、42…記憶素子。
Claims (11)
- 印刷制御装置と印刷装置とを備えた印刷システムであって、
前記印刷制御装置は、
所定種類の画像形成媒体収容器を使用可能にする特定の情報を、前記特定の情報の有効期間内に前記印刷装置へ送信する手段と、
前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成する手段と、
前記印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する手段と、を備え、
前記印刷装置は、
画像形成媒体収容器を着脱可能に装着する装着部と、
前記装着部に装着されている画像形成媒体収容器が、前記所定種類のものであるか判定する手段と、
前記装着部に前記所定種類の画像形成媒体収容器が装着されているとき、前記特定の情報が前記印刷制御装置から送られてきているか確認する手段と、
前記特定の情報が前記印刷制御装置から送られてきていれば、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える印刷システム。 - 有効期限が予め定められていて、画像形成媒体を収容した所定の種類の収容器を印刷装置で使用可能にする特定の情報を取得する手段と、
前記取得した特定の情報を記憶する記憶手段と、
前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成する手段と、
前記記憶手段に記憶された特定の情報の有効期限が経過しているか判定する手段と、
前記特定の情報の有効期限が経過していないときは、前記特定の情報、および前記生成手段が生成した印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する手段と、を備える印刷制御装置。 - 前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている特定の情報を前記印刷コマンドに付加して送信する請求項2記載の印刷制御装置。
- 前記特定の情報の有効期限が経過しているときは、前記送信手段は前記特定の情報を前記印刷装置へ送信しないことを特徴とする請求項2記載の印刷制御装置。
- 画像形成媒体を収容した収容器を着脱可能に装着する装着部と、
前記装着部に装着されている収容器が有する記憶素子から、前記収容器の識別情報を読み出す手段と、
前記収容器の識別情報に基づいて、前記装着部に装着されている収容器が所定種類の収容器であるか判定する手段と、
前記所定の種類の収容器を使用可能にする特定の情報、および印刷コマンドを受信する手段と、
前記受信手段が前記特定の情報を受信すると、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える印刷装置。 - 前記受信手段が受信した特定の情報の正当性を検証する手段をさらに備え、
前記印刷手段は、前記受信手段が受信した特定の情報が正当なものであるときに、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う請求項5記載の印刷装置。 - 記憶手段と、
画像形成媒体を収容した収容器を着脱可能に装着する装着部と、
前記装着部に装着されている収容器が有する記憶素子から、前記収容器を一意に識別する識別情報を読み出す手段と、
前記所定の種類の収容器を使用可能にする特定の情報、および印刷コマンドを受信する手段と、
前記受信手段が前記特定の情報を受信すると、前記記憶素子から読み出された前記収容器の識別情報を前記記憶手段に格納する手段と、
前記記憶手段に格納されている収容器の識別情報と、前記装着部に装着されている収容器の識別情報とが一致する場合、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える印刷装置。 - 前記記憶手段は不揮発性であり、
前記印刷装置は、
前記装着部に装着されている収容器が取り外されると、前記記憶手段に格納されている収容器の識別情報を消去する手段をさらに備える請求項7記載の印刷装置。 - 所定種類の画像形成媒体収容器を使用可能にする特定の情報を記憶した記憶手段と、
印刷コマンドを生成する手段と、
画像形成媒体収容器を着脱可能に装着する装着部と、
前記装着部に装着されている画像形成媒体収容器が所定種類のカートリッジであるか判定する手段と、
前記装着部に所定種類の収容器が装着されている場合、前記記憶手段に前記特定の情報が記憶されていて、かつ、前記特定の情報が予め定められている有効期間内であるか判定する手段と、
前記記憶手段に有効期間内の前記特定の情報が記憶されている場合、前記印刷コマンドに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備える印刷システム。 - 印刷装置での使用を管理するための方法であって、
有効期限が予め定められていて、所定の種類の画像形成媒体を収容した収容器を印刷装置で使用可能にする特定の情報を取得し、
前記取得した特定の情報を記憶手段に記憶し、
前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成し、
前記記憶手段に記憶された特定の情報の有効期限が経過しているか判定し、
前記特定の情報の有効期限が経過していないときは、前記特定の情報、および前記生成手段が生成した印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する印刷装置の使用管理方法。 - コンピュータに実行されると、
有効期限が予め定められていて、所定の種類の画像形成媒体を収容した収容器を印刷装置で使用可能にする特定の情報を取得し、
前記取得した特定の情報を記憶手段に記憶し、
前記印刷装置で印刷するための印刷コマンドを生成し、
前記記憶手段に記憶された特定の情報の有効期限が経過しているか判定し、
前記特定の情報の有効期限が経過していないときは、前記特定の情報、および前記生成手段が生成した印刷コマンドを前記印刷装置へ送信する、印刷装置の使用管理のためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207330A JP2005059226A (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 印刷システム、印刷制御装置、およびプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003207330A JP2005059226A (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 印刷システム、印刷制御装置、およびプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005059226A true JP2005059226A (ja) | 2005-03-10 |
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ID=34363847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003207330A Pending JP2005059226A (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 印刷システム、印刷制御装置、およびプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005059226A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-08-12 JP JP2003207330A patent/JP2005059226A/ja active Pending
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