JP2009211644A - カートリッジ回収用システム及びカートリッジ回収用システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カートリッジ回収用システムは、通信回線で相互に接続された回収ボックスとサーバとからなる。回収ボックスは、カートリッジ投入口に投入されたカートリッジからカートリッジに備えられた記憶装置に予め書き込まれたプリンタ識別番号を読み取る読取手段と、プリンタ識別番号をサーバへ送信する送信手段とを備える。サーバは、プリンタ識別番号、プリンタ識別番号と関連付けされたユーザ識別番号、及びユーザ識別番号に関連付けされたポイントを記憶する記憶手段と、所定の要求に応じてポイントを送信するポイント送信手段と、プリンタ識別番号の受信毎に所定ポイントをポイントへ加算する一方で、所定の要求時に使用されたポイントをポイントから減算するポイント計数手段とを備える。
【選択図】図6
Description
例えば、特許文献1には、ユーザが発注時にカートリッジを返還するとしたことにより経済的な利益を受けられるようにし、カートリッジの再利用を促進することが提案されている。
また、特許文献2には、回収箱に使用済み商品を投入すると割引料金設定になるか又は割引券を発行することで、利用者の回収意欲を掻き立てることが提案されている。
また、特許文献3には、使用済みのカートリッジをリサイクルボックスに投入したときに読み取ったカートリッジの消耗品特定情報に基づいてICカードに所定の特典情報を書き込み、ユーザが新しいカートリッジを購入する際にはこの特典情報に基づいて所定の特典をユーザに与えることで、カートリッジの回収率を高めることが提案されている。
また、特許文献4には、ユーザが実際に提供した再利用可能品に関するリサイクル情報をユーザに還元することで、再利用可能品の回収を促進することが提案されている。
また、特許文献2においては、正規のカートリッジであるかを全く確認することができず、リサイクル等が適正に行われない可能性がある。
また、特許文献3においては、使用済みのカートリッジをリサイクルボックスに投入する度にICカードに所定の特典情報を書き込む手間が必要である。また、ICカードを所持していないときには特典情報を書き込めない。更に、特典情報がICカードに書き込まれているので、ICカードを所持していないと所定の特典を享受できない。
また、特許文献4においては、返還したカートリッジとユーザとを結びつける為のユーザ情報を回収時にその都度入力しており、その手間が必要となる。
このように特許文献1〜4に記載の技術は、単に使用済みカートリッジを回収するだけに比較すれば回収の動機付けが大きくなると考えられるが、回収率を向上させる余地はまだまだ残されており、更なる回収率の向上が望まれる。
従って、ユーザは、特別な操作をすることなく例えばカートリッジの返還とユーザとを結びつける為の特別な手間を掛けることなく、回収ボックスに使用済みカートリッジを投入するだけでポイントの還元を受けることができる。よって、ユーザはカートリッジの回収に協力することに対して一層意欲的になるので、カートリッジの回収率を一層向上させることができる。
(1)カートリッジ回収用システムの概略構成
(2)カートリッジ回収用システムの流れ
(3)変形例
(4)まとめ
図1は本発明の一実施形態に係るカートリッジ回収用システム100の概要図、図2はプリンタ10の要部構成図、図3は回収ボックス20の要部構成図、図4はサーバ30の要部構成図を示している。図1〜4において、カートリッジ回収用システム100は、通信回線40で相互に接続された回収ボックス20とサーバ30とからなり、ユーザが所有するプリンタ10の使用済みカートリッジ12を回収するシステムである。
印刷機構部16は、紙送り装置、プリンタエンジン等を備え、給紙された用紙上への印刷を実際に行う機構である。
NFCタグライタ18は、カートリッジ12(NFCタグ13)の近傍に配設され、プリンタ制御部14からの指令によりNFCタグ13に所定の電子情報(電子データ)を書き込む書込装置である。。
カートリッジ投入口22は、ユーザ等が使用済みの不要なカートリッジ12を投入するための投入口である。
ボックス制御部24は、CPU、RAM、ROM等を備え、カートリッジ12の投入時に所定の処理を行うユニットである。
通信I/F26は、所定の通信に対応したインターフェース回路等を備え、回収ボックス20とサーバ30との間で所定の通信を行うためのインターフェースである。
NFCタグリーダ28は、NFCタグ13のチップ用アンテナと無線通信することによりICチップから情報を読み出す為のリーダ用アンテナ等を備え、カートリッジ投入口22から投入されたカートリッジ12がカートリッジ投入口22以降に通過する近傍に配置されて無線通信によりNFCタグ13に記録された電子情報を読み出す。
サーバ制御部32は、CPU、RAM、ROM等を備え、所定の要求等に応じた各種処理等を行うユニットである。
記憶部34は、プリンタID、プリンタIDと関連付けされたユーザID、及びユーザIDに関連付けされたポイントPを記憶する記憶手段として機能する。このユーザIDは、プリンタを購入したユーザを識別する為にプリンタメーカから付与されるユーザ識別番号である。また、ポイントPは、ユーザが新しいカートリッジ12を購入する際に割引等を受けられる特典であって、回収ボックス20による使用済みカートリッジ12の回収に協力したユーザに使用済みカートリッジ12の返還毎に与えられる。
通信I/F36は、所定の通信に対応したインターフェース回路等を備え、回収ボックス20とサーバ30との間、及び販売店に備えられたPOS(Point Of Sales)端末50とサーバ30との間で所定の通信を行うためのインターフェースである。
このように構成されたサーバ30において、サーバ制御部32は、所定の要求例えばPOS端末50からのポイント確認(使用)要求に応じてポイントPを送信(発行)するポイント送信手段と、回収ボックス20からのプリンタIDの受信毎に所定ポイントをポイントPへ加算する一方で、所定の要求時に使用された使用ポイントをポイントPから減算するポイント計数手段とを機能的に備えている。
図5は、ユーザ登録に関する流れを示す図である。図5において、ユーザ側からプリンタメーカに対して購入したプリンタ10のプリンタIDがオンラインや郵送等の所定の方法により通知(登録)される(ステップ1)。プリンタメーカにおいて、通知されたプリンタIDに対してユーザIDが発行され、プリンタID、ユーザID、及びポイントP等のユーザ情報がサーバに登録(記録)される(ステップ2)。プリンタメーカからユーザに対してユーザIDが記憶されたユーザIDカード60が送付(発行)される(ステップ3)。尚、既にユーザIDを持つユーザが新たにプリンタを購入した場合には、上記ユーザ情報に新たに購入したプリンタのプリンタIDが追加登録されればよい。
図8は、前述したカートリッジ回収用システム100が更に備える機能を説明する図である。図8において、記憶部34は、ユーザID毎に回収したカートリッジ12の追跡情報及びユーザID毎に回収したカートリッジ12に関する回収情報を更に記憶している。この追跡情報は、例えば回収したカートリッジ12がどのような処理がなされたか、現在どのような状態とされているかなどの情報である。また、回収情報は、例えば回収したカートリッジ12の合計の回収量、合計の回収量から換算した二酸化炭素の削減量などの情報である。
また、サーバ制御部32は、例えば回収したカートリッジ12のリサイクル処理等を行うリサイクルセンタ70から通信回線40を介してプリンタIDに関連付けられた追跡情報を取得して逐次更新する追跡情報取得手段と、その追跡情報をユーザからの要求に応じて開示する追跡情報開示手段と、プリンタIDの受信毎に前記回収情報を更新する回収情報更新手段と、その回収情報をユーザからの要求に応じて開示する回収情報開示手段とを機能的に更に備えている。
このようなカートリッジ回収用システム100において、ユーザは、パーソナルコンピュータ等の端末80を利用することにより通信回線40を介してサーバ30から前記追跡情報や前記回収情報やユーザ登録情報などを閲覧することができる。この際、追跡情報や回収情報がグラフィカルに表示されるとなお良い。
上記のように構成されたカートリッジ回収用システム100において、ユーザは、特別な操作をすることなく例えばカートリッジ12の返還とユーザとを結びつける為の特別な手間を掛けることなく、回収ボックス20に使用済みのカートリッジ12を投入するだけでポイントの還元を受けることができる。よって、ユーザはカートリッジ12の回収に協力することに対して一層意欲的になるので、カートリッジ12の回収率を一層向上させることができる。
また、プリンタIDはカートリッジ12がプリンタ10に装着されているときにNFCタグ13に書き込まれるので、ユーザは特別な操作をすることなく通常通りカートリッジ12をプリンタ10に装着するだけでプリンタIDがNFCタグ13に書き込まれる。
また、非接触でNFCタグ13にプリンタIDが読み書きされるので、回収ボックス20にて一層簡単にカートリッジ12からプリンタIDが読み取られる。
また、サーバ30は回収したカートリッジ12の追跡情報や回収情報をプリンタID毎に収集/更新してユーザに開示可能に記憶しているので、ユーザは、回収されたカートリッジ12のリサイクル等の状況や自身が行った環境改善への貢献度を確認することができ、環境意識が向上したり、カートリッジの回収に協力することに対してより一層意欲的になる。
例えば、ユーザIDが記憶されたユーザIDカード60の送付(発行)に加えて、或いは替えて、ユーザIDとパスワードとを発行しても良い。このユーザIDとパスワードとを使って、例えば携帯電話や専用カードを用いた電子決済サービスシステムや通信販売での新規カートリッジの購入においてポイントを還元するようにしても良い。もちろん、店頭での購入においてもユーザIDカード60の使用に替えて例えばユーザIDとパスワードとを打ち込むようにしても良い。
また、前述の実施例では、カートリッジに備えられた記憶装置として非接触型のNFCタグ13(無線ICタグ)を例示したが、カートリッジをプリンタへ装着するだけで、且つカートリッジを回収ボックスへ投入する(置く)だけでプリンタ識別番号を読み書きできる記憶装置であれば本発明は適用され得る。例えば、電気的に接触型のICチップなどであっても良い。
また、本発明にかかる技術的思想は、上述したカートリッジ回収用システム100以外の発明としても捉えることができる。一例として、上述したカートリッジ回収用システム100における各手段に対応する工程を有するカートリッジ回収用システム100の制御方法としても発明を把握することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
Claims (6)
- プリンタの使用済みカートリッジを回収するカートリッジ回収用システムであって、
通信回線で相互に接続された回収ボックスとサーバとからなり、
前記回収ボックスは、
カートリッジ投入口に投入された前記カートリッジから該カートリッジに備えられた記憶装置に予め書き込まれたプリンタ識別番号を読み取る読取手段と、
前記プリンタ識別番号を前記サーバへ送信する送信手段とを備え、
前記サーバは、
前記プリンタ識別番号、該プリンタ識別番号と関連付けされたユーザ識別番号、及び該ユーザ識別番号に関連付けされたポイントを記憶する記憶手段と、
所定の要求に応じて前記ポイントを送信するポイント送信手段と、
前記プリンタ識別番号の受信毎に所定ポイントを前記ポイントへ加算する一方で、前記所定の要求時に使用されたポイントを前記ポイントから減算するポイント計数手段とを備える
ことを特徴とするカートリッジ回収用システム。 - 前記プリンタ識別番号は、前記カートリッジが前記プリンタに装着されているときに前記記憶装置に書き込まれることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ回収用システム。
- 前記記憶装置は、非接触で前記プリンタ識別番号が読み書きされる無線ICタグであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカートリッジ回収用システム。
- 前記サーバは、回収したカートリッジの追跡情報を前記記憶手段に記憶しており、
前記追跡情報を取得して逐次更新する追跡情報取得手段と、
前記追跡情報をユーザに開示する追跡情報開示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のカートリッジ回収用システム。 - 前記サーバは、前記ユーザ識別番号毎に回収したカートリッジに関する回収情報を前記記憶手段に記憶しており、
前記プリンタ識別番号の受信毎に前記回収情報を更新する回収情報更新手段と、
前記回収情報をユーザに開示する回収情報開示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のカートリッジ回収用システム。 - プリンタの使用済みカートリッジを回収するカートリッジ回収用システムの制御方法であって、
回収ボックスにおいて該回収ボックスのカートリッジ投入口に投入された前記カートリッジから該カートリッジに備えられた記憶装置に予め書き込まれたプリンタ識別番号を読み取る読取工程と、
前記プリンタ識別番号を前記回収ボックスと通信回線で相互に接続されたサーバへ送信する送信工程と、
前記プリンタ識別番号、該プリンタ識別番号と関連付けされたユーザ識別番号、及び該ユーザ識別番号に関連付けされたポイントを前記サーバ内に記憶する記憶工程と、
前記サーバへの所定の要求に応じて前記ポイントを該サーバから送信するポイント送信工程と、
前記プリンタ識別番号が前記サーバへ送信される度に所定ポイントを前記ポイントへ加算する一方で、前記所定の要求時に使用されたポイントを前記ポイントから減算するポイント計数工程と
を、備えることを特徴とするカートリッジ回収用システムの制御方法。
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