JP2009070376A - データ処理カード及びデータ処理カードを使用して印刷ジョブの支払い情報を処理する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】印刷ジョブの支払い及び処理の方法に関する技術を改良することである。
【解決手段】データ処理カード１０は、印刷ジョブの処理に関する情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含み、前記カード１０が、印刷ジョブの前記処理に関連した未払い限度を含む。
【選択図】図１

Description

本発明は支払い処理システム及び方法に関し、特に複写コピー代金の支払いまたは課金を実行する方法及び装置に関する。

本発明者は、多くの大型小売り店が、セルフサービス環境で利用者による
文書の複写から収益を得ていることに着目した。これらの会社では、文書のコピーまたは印刷物を作成する場所において、代金と引き換えにこれらコピーまたは印刷物を販売する方法を必要としている。

現在コピー機で使用しているフォーリンデバイスインタフェースは、さまざまなサービスを提供する多数の自動販売制御装置に接続されている。コピー機によっては、それぞれの形式で通貨の役割を果たすクレジットカード、スマートカード及び磁気カードを採用している。クレジットカードとデビットカードは、銀行との金銭取引関係を反映する一方、スマートカードまたは磁気ストライプカードは、ローカルＰＯＳシステムに振り込まれている金額の確認に使用することができる。本発明者は、このアカウントが、典型的には特定のカードに関連付けされた金額のみを含むことに着目した。

これに加え、例えば法律事務所や建築事務所などの大規模な専門職企業のアカウントでは、業務結果を示す書類に基づいて収益が発生する。これらの会社では、作成した文書数を利用者ごと、時には関連する案件あるいはその他属性ごとに追跡記録する方法を必要としている。今日、これらのデータは、顧客または案件または件名を示す一連の複数桁番号によって記録されている。これらの番号は潜在的な可能性により必然的に長く、直観的でなく、覚えておくことが例え不可能でなくとも難しいことは必至であるという点に発明者は着目した。現行の方法では、オペレータは手動でこれらの数値を入力しなければならず、入力ミスによって請求書発行が遅れたり正確に行われないという問題がある。

米国特許出願公開第２００５／００７１２３３号明細書

本発明の目的は、印刷ジョブの支払い及び処理の方法に関する技術を改良することである。

本発明に係るデータ処理カードは、前記カードが、印刷ジョブの処理に関する情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含み、前記カードが、印刷ジョブの前記処理に関連した未払い限度を含むことを特徴とするデータ処理カードである。

また、本発明に係るデータ処理カードにおいて、好ましくは、前記限度は、利用限度額と利用限度との少なくとも１つである。

また、本発明に係るデータ処理カードは、前記カードが、印刷ジョブの処理情報と支払い情報との少なくとも１つに関するコンピュータによる読み込み可能なデータを含み、前記支払い情報は少なくとも１人のユーザに関連付けされた少なくとも１つの支払い源を示す情報を含み、前記データ処理カードは、前記印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関するユーザ情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータをさらに含むことを特徴とするデータ処理カードである。

また、本発明に係るデータ処理カードを使用して印刷ジョブの支払い情報を処理する方法は、印刷ジョブの代金支払いを可能にし、電子商品監視タグを備えるデータ処理カードをユーザに提供するステップと、少なくとも１台の印刷装置を提供するステップと、読み取り範囲を有する電子商品監視リーダを提供するステップとを備え、前記ユーザが前記データ処理カードを使用して前記少なくとも１台の印刷装置によって印刷ジョブを実行した後、前記電子商品監視リーダは、前記電子商品監視タグが前記リーダの読み取り範囲内にある場合に、前記電子商品監視タグを検知して警報を鳴らすことを特徴とする方法である。

ここに図示する本発明の一側面は、印刷ジョブの処理情報及び支払い情報の少なくとも１つに関するコンピュータによる読み込み可能なデータを含むデータ処理カードを提供する。支払い情報は少なくとも１人のユーザに関連付けされた少なくとも１つの支払い源を示す情報を含み、また、データ処理カードはさらに前記印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関するユーザ情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含む。

図１〜４、５Ａ、５Ｂ、５Ｃ及び６を参照して複写コピーの代金支払及び課金に関する従来の方法に関連する問題を提起するために、本発明による印刷ジョブ複写システムの一例を示している。具体的には、図１は、優先ユーザまたはカスタムユーザに関連付けされたアカウント専用に使用可能な支払いデータ処理カード１０の典型的な実施の形態を示している。カード１０は、印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関するプリインストールされたユーザ情報設定に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータ、例えば英数字データデータ１２を記録し、または含んでいる。カード１０は、クレジットカードまたはデビットカードなどの磁気ストライプカード、または電子商品監視（ＥＡＳ）タグまたはラジオ周波数識別（ＲＦＩＤ）タグを有するスマートカードを含むスマートカードであってもよい。カード１０は、ビジネスポイントオブセールまたはポイントオブサービスシステム（ＰＯＳ）上のユーザーアカウントを示すコード化された長い数字を、磁気ストライプ（またはスマートカードまたは他の種類のカード用の同様の手段）上に記憶している。アカウント内には、特定のカードに関連した金額、または報酬ポイントのようなその他の換金価値のあるものに加えて、ユーザに関する追加情報が保存され、これにより複写コピーセンターは各個人ユーザとの関係を構築したり、ユーザに個別サービスを提供することが可能となる。カード所有者またはユーザは、「優先」利用者となり、一般ユーザに提供されない特別なサービスの提供を受けたり、割引料金でコピーやその他のサービスを受けることが可能となる。カードが優先関係に関連付けされて、ユーザへの個別サービスの実施が可能になるときに、そのカードの所有者またはユーザはカスタムユーザとなる。

１つの実施の形態では、英数字データ１２に関連付けされたユーザ情報は、免税資格、印刷ジョブに対する支払いに適用される割引、及びユーザに提供されるボーナスの少なくとも１つを含んでいる。ボーナスとは、一般ユーザには提供されない商品またはサービスの特別購入オファーや、航空旅行、レンタカーまたはホテルレンタルの報酬プログラムに対する与信、または商品またはサービスのその他与信を含んでいてもよい。割引とボーナスとの少なくとも１つは、印刷ジョブに対する支払い額の大きさと、印刷ジョブリクエストの頻度との少なくとも１つに基づいて設定してもよい。例えば、割引及び／またはボーナスは、１回の印刷ジョブの金額がある額を超えたユーザや、印刷ジョブ代金の累積額がある一定額に達したユーザに提供してもよい。このように、カード所有者またはユーザはコピー複写センターの優先利用者となる。

図２を参照して、優先ユーザの印刷ジョブについての代金支払いに対する認可及び処理の方法を示している。１つの実施の形態における方法１００は、優先コピー機カード（ＰＣＣ）１０を使用して印刷ジョブの代金支払いを認可及び処理する工程を備える。詳細には、方法１００は、ユーザまたは利用者５０（以下、ユーザ５０と呼ぶ）が、ユーザ５０によって実行される印刷ジョブリクエストの対象となる原文書（original document）５４をポイントオブセールまたはポイントオブサービス（ＰＯＳ）位置５２へ持ち込むステップ１０２を備える。原文書５４は、元本として作成された原稿またはこの原稿の複写であってもよい。ユーザ５０は、ＰＣＣ１０の主所有者であってもよく、ＰＣＣ１０の使用をユーザ５０が認めた他者であってもよい。前記方法１００は、ユーザ５０がＰＯＳオペレータまたは係員５６から優先コピー機カード（ＰＣＣ）１０を入手することを可能にするステップ１０４ａ、及びＰＯＳプロセッサ５２ａが、例えば中央処理装置（ＣＰＵ）またはＰＯＳサーバ５２ｂなどメモリ機能またはメモリへのアクセス機能を有するプロセッサと通信を行うステップ１０４ｂを備える。

１つの実施の形態において、方法１００は、ＰＯＳオペレータまたは係員５６が、ユーザ／利用者５０にアクセス方法の１つを質問して、手動でＰＣＣ１０ユーザ情報の取得、アクセスを行い、優先ユーザアカウントを確立して印刷ジョブリクエストの処理を認可するステップ１０６を備える。ステップ１０４ａ、１０４ｂまたは１０６に続き、方法１００はＰＯＳサーバ５２ｂがＰＣＣ１０を認識するステップ１０８と、ＰＯＳサーバ５２ｂが、例えば中央処理装置（ＣＰＵ）または課金サーバ５８などメモリ機能またはメモリへのアクセス機能を有するプロセッサと通信を行うステップ１１０ａと、ＰＣＣ１０と関連付けされた資金の有無を判断するステップ１１０ｂを備える。

前記方法１００はステップ１１２を含み、このステップでは、例えば多機能デバイス（ＭＦＤ）等の印刷装置（ＰＤ）６０において、ユーザ５０がＰＣＣ１０を磁気カードリーダ６１（またはスマートカード、ＥＡＳ、ＲＦＩＤカード、及び必要な機能を実行可能な他の適切なカード等に適した他の適切なタイプの読取り機）に通すことにより、多機能デバイス（ＭＦＤ）または印刷装置６０のロックが（ステップ１１２ａにおいてＭＦＤまたは印刷装置プロセッサ６０ａが課金サーバ５８と通信することにより）解除される。ここで印刷装置（ＰＤ）とは、例えばコピーのような印刷のみを行う印刷装置、またはコピー等の印刷、ファイルへのスキャン、ファックス送信及びその他類似機能を含む多面的機能を実行する多機能デバイス（ＭＦＤ）を意味する。

次に、図２Ａに本発明によるＰＣＣ１０のようなデータ処理カードを図示する（データ処理カード２０に関しては図３を、データ処理カード３０Ａ、３０Ｂ及び３０Ｃに関しては図５Ａ、５Ｂ及び５Ｃをそれぞれ参照）。このデータ処理カードは、例えばＣＰＵまたはＰＯＳサーバ５２ｂ等のサーバ上、または記憶装置機能またはその記憶装置へのアクセス機能を有する他の装置上に存在するアカウントデータ４０ａ〜４０ｎ（ａ＝１でありｎ＞１）などの、ある特定の課金データセットに対応付けされる。例えば、ＰＣＣ１０をカードリーダ６１に通したときに、カードに記録された英数字データ１２などの英数字データはサーバ５２ｂに送信され、アカウントデータ４０ａ〜４０ｎの認識及び関連付けが行われ、これによりＭＦＤまたは印刷装置プロセッサ６０ａが課金サーバ５８と通信を行って印刷装置６０のロックを解除するステップ１１２ａが実行可能となる。

図２を再度参照すると、前記方法１００は、ユーザ５０が印刷装置６０で印刷ジョブを実行することを可能にするステップ１１４を備える。前記方法１００はまた、印刷ジョブコピー６２を作成する間に、課金サーバ５８が印刷装置プロセッサ６０ａによってＰＣＣ１０に関連付けされたアカウントから資金の引き落としを行うステップ１１６を備える。１つの実施の形態では、課金サーバ５８は、印刷ジョブの完了後にＰＣＣ１０に関連付けされたアカウントから引き落としを行う。１つの実施の形態では、ＰＯＳサーバ５２ｂが作成された印刷ジョブコピー６２の実際の代金を計算している間に、課金サーバ５８が利用データを記録してもよい。

前記方法１００はまた、印刷装置６０が少なくとも印刷ジョブの一部を実行することにより印刷ジョブを終える、つまり、要求された印刷ジョブコピー６２の一部またはすべてを実行することにより印刷ジョブセッションを終了するステップ１１８を備える。

ステップ１２０は、印刷ジョブの詳細な代金明細、例えばモノクロによるコピー数、カラーによるコピー数、８．５インチ×１１インチのコピー数、Ａ４コピー数などを含む印刷ジョブ領収書６４の印刷を、例えば印刷装置プロセッサ６０ａによって実行する工程を備える。

ステップ１２２では、ユーザ５０は完成した印刷ジョブ６２、原文書５４、印刷ジョブ領収書６４及びＰＣＣ１０を所持してＰＯＳ５２から立ち去ることができる。

１つの実施の形態において、ステップ１２４においてユーザ５０が印刷装置６０で印刷ジョブを実行中にＰＣＣ１０と関連付けされた資金が不足した場合、つまり、ステップ１２４ａにて課金サーバ５８が印刷装置プロセッサ６０ａと通信を行った結果、ＰＣＣ１０に関連付けされた資金の不足が示された場合、方法１００は、ユーザ５０がＰＯＳ５２のＰＯＳオペレータまたは係員５６にＰＣＣ１０を手渡すことができるステップ１２６を備える。ステップ１２８では、ユーザ５０が、例えばＰＯＳプロセッサ５２ａが課金サーバ５８と通信を行うステップ１２８ａによって、ＰＣＣ１０への資金の追加を認可し、または実行することができる。

ステップ１３０では、ユーザ５０が印刷装置５８へ戻って、ＰＣＣ１０を例えば磁気カードリーダ６１に通し、例えば印刷装置プロセッサ６０ａが課金サーバ５８と通信するステップ１３０ａによって印刷ジョブリクエストを再開し、印刷装置６０が少なくとも印刷ジョブの一部を実行することにより印刷ジョブを終える、つまり、要求された印刷ジョブコピー６２の一部またはすべてを実行することにより印刷ジョブセッションを終了するステップ１１８に戻ることができる。

その後、印刷ジョブの詳細な代金明細、例えばモノクロによるコピー数、カラーによるコピー数、８．５インチｘ１１インチのコピー数、Ａ４コピー数などを含む印刷ジョブ領収書６４の印刷を、例えば印刷装置プロセッサ６０ａによって実行し、ユーザ５０がＰＣＣ１０に関連付けされた、完成した印刷ジョブ６２、原文書５４、印刷ジョブ領収書６４及びＰＣＣ１０を所持してＰＯＳ５２を立ち去ることが可能なステップ１２０が実行され、続いて上述のステップ１２２が実行される。

次に図３では、本発明による支払いデータ処理カード２０の典型的な実施の形態を示す。この支払いデータ処理カード２０は、特定の顧客、利用者またはユーザに関するある課金データセットと関連付けすることにより有効となる少なくとも１つの特定の数２２を含む、既製品として製造してもよい。支払いデータ処理カード２０はここではクイックコピーカード（ＱＣＣ）と呼ぶ。前記少なくとも１つの特定の数２２は、少なくとも１６桁のアカウント番号でもよい。カード２０のユーザによる記入が可能な面には、自分のカード２０をはっきりと識別できるように、アカウント番号、ユーザーＩＤ番号、案件番号及び／または案件など、ユーザが識別情報を書き込めるようにしてもよい。上述のように、ＱＣＣ２０はそれぞれ少なくとも１つの特定の数２２を記憶可能な磁気ストライプカード、スマートカードまたはＥＡＳ、ＲＦＩＤカードであってもよい。ＱＣＣ２０の製造コストは比較的高く、実際ユーザから得られるコピー枚数に基づく総収益よりも高額な場合もあるため、１つの実施の形態では、ＱＣＣ２０の、印刷ジョブに関連付けされた変更可能で、事前設定が可能な限度を設けてもよい。この限度は、例えばコピーの利用限度額であってもよく、コピー枚数やコピーのサイズまたは種類のような利用限度であってもよい。１つの実施の形態では、ＱＣＣ２０は電子商品監視（ＥＡＳ）タグまたはラベル２１を備え、この監視タグまたはラベルは、読み取り範囲を有し監視タグまたはラベル２１を検知する電子商品監視リーダ（図示せず）により、ユーザ５０がＱＣＣ２０を所持したままポイントオブサービスなどの場所から立ち去ったり、立ち去ろうとした場合に、警報を鳴らす機能を有してもよい。実際に、タグまたはラベル２１がＥＡＳリーダの読み取り範囲内にある場合、ＥＡＳリーダはタグまたはラベル２１を検知する。

ＥＡＳタグまたはラベル２１はここではラジオ周波数識別（ＲＦＩＤ）タグまたはラベル、または他の適切な監視タグまたはラベルを含む。同様に、ここで使用する電子商品監視リーダとは、ＥＡＳまたはＲＦＩＤリーダ、または特定のタグまたはラベルに適した他の読取り装置を意味する。またここで使用するタグとは、タグまたはラベルのいずれかを意味する。本発明の実施の形態は、前述の開示内容により制限されることはない。

次に、図４に、クイックコピーカード（ＱＣＣ）２０を使用して印刷ジョブの支払い情報を認可し、処理する方法を示す。詳細には、方法２００は、ユーザ５０などの第一当事者が、ユーザ５０が実行する印刷ジョブリクエストの対象となる１または複数の原文書５４をＰＯＳ位置５２（または図示しないセルフサービス支払プロセッサ）へ持ち込むことを可能とするステップ２０２を備える。方法２００は、ユーザ５０がＰＯＳオペレータまたは係員５６からクイックコピーカード（ＱＣＣ）２０を入手することを可能にするステップ２０４を備える。１つの実施の形態では、方法２００は、ＰＯＳオペレータまたは係員５６が、予測されるユーザ５０の印刷ジョブの範囲及びサイズに基づいて規定の金銭上の限度額の増加または減少をＰＯＳプロセッサ５２ａに命じることにより、既定の限度額を変更するステップ２０４ａを備える。印刷ジョブが完了するまでは、ユーザ５０からの資金の受け取りやユーザ５０への振込は行われない。

また、方法２００は、印刷装置６０へ移動したユーザ５０が、カードリーダ６１によって印刷装置６０にＱＣＣ２０を通し、印刷装置６０のロックを（印刷装置プロセッサ６０ａが課金サーバ５８と通信するステップ２０６ａにより）解除するステップ２０６を備える。上述したように、ＱＣＣ２０は、例えば磁気ストライプカード、スマートカード、ＥＡＳまたはＲＦＩＤカード、または必要な機能を実行可能な他の適切なカードであってもよい。さらに、カードリーダ６１は、磁気カードリーダまたはスマートカード、ＥＡＳ、ＲＦＩＤカード、及び必要な機能を実行可能な他の適切なカード等に適した他の適切なタイプの読取り機であってもよい。

方法２００は、ユーザ５０が印刷装置６０で印刷ジョブを実行することができるステップ２０８をさらに備え、１つの実施の形態においては、印刷ジョブコピー６２の作成中に、課金サーバ５８が印刷装置プロセッサ６０ａと通信を行うことにより、コピー代金の引き落としをＱＣＣ２０に関連付けされた利用限度額または利用限度に対して行うステップ２０８ａをさらに備える。したがって、コピー代金は借りとしてＱＣＣ２０に関連付けされた限度額または利用限度に対して蓄積されてもよく、また、資金の引き落としは、印刷ジョブの完了後に実行してもよい。

また方法２００は、印刷装置６０が少なくとも印刷ジョブの一部を実行することにより印刷ジョブ出力としての印刷ジョブを終える、つまり、要求された印刷ジョブコピー６２の一部またはすべてを作成することにより印刷ジョブセッションを終了するステップ２１０を含み、また印刷ジョブ実行時、コピー６２の作成完了までの間に、課金サーバ５８がＱＣＣ２０に関連付けされた限度額または利用限度に対してコピー代金の引き落としを行うステップ２０８ａが、印刷装置プロセッサ６０ａとの通信によって実行される。したがって、コピー代金を借りとしてＱＣＣ２０に関連付けされた限度額または利用限度に対して蓄積してもよく、また、資金の引き落としは、印刷ジョブの完了後に実行してもよい。

１つの実施の形態において、印刷装置６０が印刷ジョブ出力として印刷ジョブを完了するステップ２１０に続いて、ステップ２１２では、例えば印刷ジョブの詳細な代金明細、例えばモノクロによるコピー数、カラーによるコピー数、８．５インチ×１１インチのコピー数、Ａ４コピー数などを含む印刷ジョブ請求書または領収書６４の印刷を印刷装置プロセッサ６０ａにより実行する。１つの実施の形態では、方法２００は、ユーザ５０が印刷装置６０にＱＣＣ２０を返却することを可能にするステップ２１２ａを備える。

方法２００では、ユーザ５０が、ＱＣＣ２０に関連付けされた未払い額または利用限度額に基づいて作成されたプリペイドではない請求書６４と、印刷ジョブ出力６２とを受け取ったにもかかわらず、代金を支払わずにＰＯＳ５２を立ち去るという異常事態をステップ２１４として例示している。ＱＣＣ２０に関連付けされた特定の未払い限度が存在するため、ＰＯＳ５２所有者の経済損失は、ＱＣＣ２０に関連付けされた未払い限度によって設定された金額に限定される。１つの実施の形態において、ユーザ５０などの第一当事者が、ＱＣＣ２０等のデータ処理カードを所持したままＰＯＳ５２から立ち去る、または立ち去ろうとした場合、読み取り範囲を有しタグ２１を検知するＥＡＳリーダ（図示せず）の読み取り範囲内にタグ２１が存在すると、ＥＡＳタグ２１が警報を作動させる。

１つの実施の形態では、印刷装置が印刷ジョブの詳細な代金明細、例えばモノクロによるコピー数、カラーによるコピー数、８．５インチ×１１インチのコピー数、Ａ４コピー数などを含む印刷ジョブ領収書または請求書６４の印刷を行うステップ２１２に続き、前記方法２００は、ユーザ５０が原文書５４と、印刷ジョブ出力６２と、請求書６４と、ＱＣＣ２０とを所持してＰＯＳ位置５２へ移動することを可能にするステップ２１６と、ユーザ５０がＰＯＳ位置５２のＰＯＳ利用者サービス提携者、オペレータまたは係員５６に対して、ＰＯＳプロセッサ５２ａがＰＯＳサーバ５２ｂと通信を行うステップ２１８ａにより、請求書６４の代金を払うことが可能となるステップ２１８とを備える。ユーザ５０は、請求書６４に基づいて印刷ジョブ出力６２の代金を払う。前記方法２００では、印刷装置６０の不調に起因するミスコピーに関して、ユーザ５０が与信を受けることが可能となっている。

方法２００は、ユーザ５０が完了した印刷ジョブ６２及び印刷ジョブ領収書６４を所持して、ＰＯＳ位置５２から立ち去ることを可能とするステップ２２０を備える。

図５Ａに、支払いデータ処理カード３０Ａの典型的な実施の形態を示す。この支払いデータ処理カード３０Ａは、課金処理に使用するカスタマ特有データの略式入力を可能にし、これによりカスタマ特有データの手入力を省略することができる。より詳細には、支払いデータ処理カード３０Ａは磁気ストライプカードであってもよく、カード３０Ａの裏面に配置した磁気ストライプ３４に、コンピュータによる読み込み可能なデータを少なくとも１トラックから、図５Ａに示すように最大３トラックまで格納するように構成されている。上述のように、カード３０Ａは、磁気ストライプカードに加え、例えばスマートカード、ＥＡＳまたはＲＦＩＤカード、または必要な機能を実行可能な他の適切なカードであってもよい。

磁気ストライプ３４はカード３０Ａの裏面に配置されるが、図の簡略化のため、磁気ストライプ３４はカード３０Ａの前面３１に図示している。磁気ストライプ３４はトラック３４ａ、３４ｂ及び３４ｃを含んでいてもよく、各トラック３４ａ、３４ｂ及び３４ｃはそれぞれ、例えば最大７９個の英数字文字と最大１４７個の追加番号とを記憶することができる。英数字文字は、例えば７ビットのＡＳＣＩＩフォーマットでコード化してもよい。磁気ストライプトラック３４ａ、３４ｂ及び３４ｃに格納されたデータは、既定の請求限度を含んでいてもよい。カード３０Ａもまた、表面をカスタム方式の画像と文字、並びにカスタム方式の磁気プログラミングで構成してもよい。カード３０Ａの表面３１の画像と文字は、カード３０Ａの用途を容易に認識可能な記号、ロゴまたは単純なテキストを含んでいてもよい。例えば、図５Ａは、ＡＢＣ訴訟に関してＴＢＤ社の訴訟費用を負担する仮想の法律事務所が使用する磁気カード３０Ａの実例を示す。表面３１は、少なくとも１行の可視情報を含み、例えば第１行３６ａは「顧客」が「ＴＢＤ社」であることを示し、第２行３６ｂは「案件」が「ＡＢＣ訴訟」であることを示し、第３行は「弁護士」が「スミス」であることを示す。必要に応じて行を追加することにより、さらに課金情報の識別を確実にすることができる。

したがって、英数字データ３６ａ、３６ｂ、３６ｃのようなコンピュータによる読み込み可能なデータとしてのユーザ情報は、ユーザ名、アカウント番号、ユーザーＩＤ番号、案件番号及び案件の少なくとも１つを含んでいてもよい。例えば、トラック３４ａ、３４ｂ及び３４ｃの英数字データは、印刷ジョブの費用を負担する法律事務所または建築事務所のような専門職企業の顧客番号、件名または案件番号、及び／または案件を表わしてもよい。したがって、カードにより個別の価格計算が可能となるので、カードのユーザはカスタムユーザということになる。データ処理カード３０Ａに英数字データ３６ａ、３６ｂ及び（または）３６ｃを格納することにより、印刷ジョブユーザインタフェースにより同データを手動入力するのに比べて、労力を軽減することができる。

実際のデータの符号化は、現行のゼロックスセキュアアクセスユニファイドＩＤシステム（ゼロックス株式会社、ロチェスター、ニューヨーク、アメリカ）及び業務用課金アプリケーションプログラミングインターフェース（ＡＰＩｓ）向けに特化することも可能であり、特に指定はされない。本発明による磁気ストライプカード３０Ａは、課金処理に使用するカスタマ特有データの略式入力方法として機能し、ここではカスタムコピー機カード（ＣＣＣ）と呼ぶ。ＣＣＣ３０Ａの使用により認可され、処理された印刷ジョブは、有効なアカウント番号に対して代金の請求を行うことが可能である。またカード３０Ａは、上述のようにスマートカード、ＥＡＳまたはＲＦＩＤカード、または他の適切なカードであってもよい。

図５Ｂは、本発明による別の支払いデータ処理カード３０Ｂの典型的な実施の形態を示す。この支払いデータ処理カード３０Ｂは、ある特定の顧客、利用者またはユーザに関するある課金データセットと関連付けをおこなうことにより有効となる少なくとも１つの特定の数３２を含む既製品として製造してもよい。支払いデータ処理カード３０Ｂは少なくとも１行のデータを含み、例えばＣＣＣ３０Ａの行３６ａ、３６ｂ及び３６ｃと類似の情報を格納した３行のデータ３６ａ’、３６ｂ’、３６ｃ’を含む。例えば第１行３６ａ’は「顧客」が「ＴＢＤ社」であることを示し、第２行３６ｂ’は「案件」が「ＡＢＣ訴訟」であることを示し、第３行３６ｃ’は「弁護士」が「スミス」であることを示す。必要に応じて行を追加することにより、さらに課金情報の識別を確実にすることができる。支払いデータ処理カード３０Ｂはカスタムクイックコピーカード（ＣＱＣ）と呼ぶこともできる。ＣＱＣ３０Ｂには、既定の限度額に基づいて資金を関連付けしてもよい。

上述のとおり、ＣＱＣ３０Ｂは第１トラック、第２トラック（どちらも図示せず）のような１つ以上のトラックを有する事前プログラムされた既製の磁気ストライプカードであってもよい。特定の数を第１トラックまたは第２のトラックに符号化してもよい。特定の数は、請求に関する利用者のさまざまなニーズを差別化するのに十分な長さを有する。このような既製品カードでは、少なくとも１６桁のアカウント番号を使用することができる。同カードを白いマット仕上げにして、マジックインキによって記入可能に構成してもよい。以後簡単にＣＱＣを識別できるように、利用者またはユーザ５０はＣＱＣ３０Ｂの表面に顧客、案件、件名等を記入してもよい。上記説明と同じように、カード３０Ｂは磁気ストライプカードに加え、例えばスマートカード、ＥＡＳまたはＲＦＩＤカード、または必要な機能を実行可能な他の適切なカードであってもよい。

図６において、サービス位置、すなわちＰＯＳでは、課金サーバ５８が第１及び／または第２トラックの内容を受け取ることができるように、カードリーダ６１を課金サーバ５８に接続することができる。カード３０Ｂがカードリーダに通されると、課金サーバ５８は、ＰＯＳ５２においてユーザインタフェース画面（図示せず）を表示し、これによりＰＯＳ管理者５６は顧客、案件、件名情報３６ａ’、３６ｂ’、３６ｃ’、及びユーザ５０またはユーザ５６’が特定のカード３０Ｂとの関連付けを望む関連情報を入力することが可能となる。カード３０Ｂは、既存のアカウントと接続される、つまり関連付けが行われるか、または新しいアカウントが必要な場合はサーバ５８上に新しいアカウントが新規作成される。ある特定の顧客、案件、及び／または件名に対して複数のカードが必要な場合は、前記ステップを必要に応じて何度も繰り返し行う。こうして作成されたカードは必要に応じて利用者に配布することができる。

利用者／ユーザ５０または５６’がコピーの作成を必要とする場合、利用者／ユーザ５０または５６’は、印刷装置６０に取り付けられたカードリーダ６１にカード３０Ｂを挿入する。上述したように、カードリーダ６１は磁気カードリーダまたはスマートカード、ＥＡＳ、ＲＦＩＤカード、及び必要な機能を実行可能な他の適切なカード等に適した他の適切なタイプの読取り機であってもよい。

カードリーダ６１は、第１及び／または第２及び／または第３のトラック情報を印刷装置プロセッサ６０ａに送信し、印刷装置プロセッサ６０ａは、第１及び／または第２及び／または第３のトラック情報内の特定の数を復号化のためにパートナー課金サーバ５８へ送信する。印刷装置プロセッサ６０ａは、使用情報を追跡記録するために一時的なアカウントを作成し、このユーザ情報を印刷ジョブの終了時に課金サーバ５８に受け渡す。サーバ５８はこの使用情報を、差し込まれた特定のカードへ関連付ける。その後、サーバ５８はカードから顧客、案件、件名を読み出し、適切な請求書を作成するかまたは毎月の請求書のような定期報告書の準備のためにユーザ５０の使用記録を保存する。

次に、少なくとも１枚の支払いデータ処理カード３０Ｃの典型的な実施の形態を図５Ｃに示す。支払いデータ処理カード３０Ｃは、ＰＯＳ位置５２のようなコピーユーザ領域、または一般利用者等の部外者の侵入を禁じた領域において１人以上のユーザに対して発行することができる。支払いデータ処理カード３０Ｃは、特定の利用者またはアカウント番号専用に構成してもよく、または一般的な使用に用いてもよい。上述したように、カード３０Ｃは磁気ストライプカードに加え、例えばスマートカード、ＥＡＳまたはＲＦＩＤカード、または必要な機能を実行可能な他の適切なカードであってもよい。

支払いデータ処理カード３０Ｃは、ここではストア用カード（ＳＵＣ）と呼ぶ。アカウント番号は、特定の顧客、利用者またはユーザに関するある課金データセットであってもよい。

次に、図６に３枚のカード３０Ａ、３０Ｂ及び３０Ｃを使用して印刷ジョブの課金情報を認可し、処理する方法を示す。より詳細には、方法３００は、少なくともＰＯＳ利用者サービス提携者５６などの第一当事者が、ＰＯＳエリアまたは位置５２などのコピーユーザ領域エントリポイントにおいて、コピーユーザ領域エントリポイントまたはＰＯＳプロセッサ５２ａが課金サーバ５８と通信を行うステップ３０２ａによって、少なくとも１枚のデータ処理カード３０Ａ、３０Ｂまたは３０Ｃを作成して、少なくとも第一当事者５６へ配布するステップ３０２を備える。

方法３００は、少なくとも第一当事者、及び前記例における例えば自社用または顧客や利用者などの他者用にコピー作成を望む企業の従業員など、第二当事者５６’が、少なくとも１つの原文書５４及び少なくとも１枚のカード３０Ａ、３０Ｂまたは３０Ｃを所有してＰＯＳエリアまたは位置５２へ入り、印刷装置６０へ移動するステップ３０４を備える。

ステップ３０６において、第二当事者’５６は、印刷装置６０の磁気カードリーダ６１にカード３０Ａ、３０Ｂまたは３０Ｃを通し、印刷装置プロセッサ６０ａが課金サーバ５８と通信を行うステップ３０６ａによって、印刷装置６０のロックを解除する。上述したように、カードリーダ６１は、磁気カードリーダまたはスマートカード、ＥＡＳ、ＲＦＩＤカード、及び必要な機能を実行可能な他の適切なカード等に適した他の適切なタイプの読取り機であってもよい。

ステップ３０８において、第二当事者５６’は前記少なくとも１つの原文書５４に関する１つ以上の印刷ジョブを実行して印刷ジョブ出力６２を得る。

ステップ３１０において、印刷装置６０は、少なくとも一部またはすべての要求されたコピー６２を作成することにより印刷ジョブを終え、印刷装置プロセッサ６０ａが課金サーバ５８と通信を行うステップ３１０ａによって印刷ジョブセッションを終了する。

ＣＣＣ３０Ａを読取り機に通すことによりステップ３０６、ステップ３０６ａ及び３１０を実行する際に、リーダ６１は２つのデータとしてのトラック１４ａ情報を印刷装置プロセッサ６０ａに送信する。印刷装置プロセッサ６０ａは復号化のためにパートナー課金サーバ５８にこのデータを送信する。印刷装置プロセッサ６０ａは使用情報を追跡記録するために一時的なアカウントを作成し、印刷装置プロセッサ６０ａはこの一時的なアカウントを印刷ジョブの終了時に課金サーバ５８に受け渡す。課金サーバ５８は、課金サーバ５８の内部または外部に存在するダイナミックアップデート可能なデータベース（図示せず）と通信を行う。課金サーバ５８は、コピーの使用をＣＣＣ３０Ａ上に符号化された特定の顧客、案件及び／または件名と関連付け、下記に示すような適切な請求書を作成する。

ステップ３１２では、印刷装置６０が印刷装置プロセッサ６０ａによって印刷ジョブ出力６２の詳細を含む印刷ジョブログ６４’を作成する。

ステップ３１４において、第二当事者’５６は、少なくとも１つの原文書５４と、少なくとも１つの印刷ジョブ出力６２と、印刷ジョブログ６４と、カード３０Ａ、３０Ｂまたは３０Ｃとを所持してコピーユーザ領域または位置５２から立ち去る。

方法１００、２００及び３００は、カード所持者による使用に制限が設けられていない単純な課金要件をサポートするために適用することができる。さらに、方法１００、２００及び３００は、課金サーバがプログラムされる場合には、モノクロまたはカラーコピー数、用紙サイズ範囲などのさまざまなパラメータに基づいて、ユーザのコピー可能枚数が限定されている場合に適用してもよい。印刷、スキャン及びファックスのような追加サービスの使用記録を残すことが可能であり、印刷枚数、メール送信したスキャン文書の枚数、電話回線によるファックス送信時間または長距離課金など、測定可能なパラメータに適用する利用制限を設けることも可能である。

したがって、図３及び図４に示す本発明は、ＱＣＣ２０などのデータ処理カードに関し、カード２０は印刷ジョブの処理に関する情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを備え、また前記カードは印刷ジョブの処理に関連した未払い限度を有する。前記限度は、利用限度額と利用限度との少なくとも１つであってもよい。前記限度は、変更可能であってもよい。前記利用限度は、印刷ジョブに関連したコピー枚数、コピーの種類及びコピー価格の少なくとも１つを含む利用データを有するユーザ情報に基づいた限度でもよい。データ処理カードＱＣＣ２０はさらに監視タグ２１を備えてもよい。

また図４を参照して説明した上記の例は、データ処理カードＱＣＣ２０を使用してＰＯＳ５２のようなポイントオブサービスにおいて印刷ジョブの支払い情報を処理する方法も含む。前記方法２００は、ユーザ５０が実行する印刷ジョブリクエストの対象となる少なくとも一つの原文書５４をＰＯＳ５２へと持ち込むことを可能にするステップ２０２と、ユーザ５０が印刷ジョブのためにＱＣＣ２０などのデータ処理カードを入手することを可能とするステップ２０４とを含み、データ処理カードＱＣＣ２０は印刷ジョブに関連した未払い限度を有する。また方法２００は、ユーザ５０が印刷装置６０で印刷ジョブを実行することを可能にするステップ２０８、及び前記少なくとも１つの文書５４の少なくとも一部を作成することにより、少なくとも印刷ジョブの一部を印刷ジョブ出力６２としてして完成する間に印刷ジョブの支払いに関する限度データを蓄積することを可能とするステップ２１０を備える。印刷ジョブの少なくとも一部を印刷ジョブ出力６２としてして完成することを可能とするステップ２１０に続き、前記方法２００はさらに、印刷ジョブ領収書６４の印刷を可能にするステップ２１２、及びユーザ５０がＰＯＳ５２内にデータ処理カードＱＣＣ２０を返却可能にするステップ２１２ａを備える。印刷ジョブ領収書または請求書６４の印刷を可能にするステップ２１２に続き、前記方法では、ユーザ５０がポイントオブサービス５２を立ち去る前にステップ２１８によって印刷ジョブの支払を印刷ジョブ請求書６４に基づいて行うことができる。印刷ジョブに関連する限度は、利用限度額と利用限度との少なくとも１つであってもよい。

方法２００では、印刷ジョブに関連した限度を増加または減少するようにＣＰＵであるＰＯＳサーバ５２ｂやＣＰＵである課金サーバ５８などのプロセッサに命じて変更を可能とするステップ２０４ａを備える。１つの実施の形態では、方法２００において、ポイントオブサービス５２は、前記限度データが送信されるセルフサービス支払プロセッサ（図示せず）を備える。ユーザ５０は、限度データに基づいてセルフサービス支払プロセッサにおいて印刷ジョブの代金を払うことが可能であり、ポイントオブサービス５２を立ち去る前にポイントオブサービス５２内にデータ処理カードＱＣＣ２０を返却することができる。

１つの実施の形態における前記方法２００において、ポイントオブサービス５２は、ユーザ５０が印刷ジョブ領収書または請求書６４に基づいて印刷ジョブの代金を払うことができるように構成されたセルフサービス支払プロセッサ（図示せず）を備える。

また上記の説明から理解されるように、方法２００では、データ処理カードを使用して印刷ジョブの支払い情報を処理し、ステップ２０４によってユーザ５０に電子商品監視タグ２１を備えるデータ処理カードＱＣＣ２０を提供することが可能であり、データ処理カードＱＣＣ２０は印刷ジョブの代金支払いを可能にする。前記方法では、ステップ２０６によって少なくとも１台の印刷装置６０と、読み取り範囲を有する電子商品監視リーダ（図示せず）とを提供し、ユーザ５０がデータ処理カードＱＣＣ２０を使用して前記少なくとも１台の印刷装置６０によって印刷ジョブを実行した後、電子商品監視タグ２１がリーダの読み取り範囲内にある場合に、電子商品監視リーダは電子商品監視タグ２１を検知して警報を鳴らす。

また上記の説明から理解されるように、本発明は、図１、５Ａ、５Ｂ及び５ＣにおけるＰＣＣ１０、ＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０ＢまたはＳＵＣ３０Ｃなどのデータ処理カードに関する。各カードＰＣＣ１０、ＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０ＢまたはＳＵＣ３０Ｃは、コンピュータによる読み込み可能なデータを含む。ＰＣＣ１０では、コンピュータによる読み込み可能なデータは印刷ジョブの支払い情報に関し、ＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ及びＳＵＣ３０Ｃでは、コンピュータによる読み込み可能なデータが印刷ジョブの処理情報に関する。

ＰＣＣ１０では、支払い情報は、例えば図２におけるユーザ５０である、またはユーザ５０でない優先ユーザである少なくとも１人のユーザに関連付けされた少なくとも１つの支払い源を示す英数字データ１２等の情報を含む。またＰＣＣ１０では、コンピュータによる読み込み可能なデータは印刷ジョブの支払い情報に関するユーザ情報に対応するデータを含む。ユーザ情報は、免税資格、印刷ジョブに対する支払いに適用される割引、及びユーザに提供されるボーナスの少なくとも１つを含んでいてもよい。割引とボーナスとの少なくとも１つは、印刷ジョブに対する支払い額の大きさと印刷ジョブリクエストの頻度との少なくとも１つに基づいて設定してもよい。ユーザ情報は、印刷ジョブに関連したコピー枚数、コピーの種類及びコピー価格の少なくとも１つを含む利用データを含んでもよい。

また図２及び２Ａにおいて、方法１００は優先ユーザの印刷ジョブに関する代金支払いの認可、処理方法である。方法１００は、ＰＣＣ１０等の優先データ処理カードが同カードに関連付けされた資金を有しているかどうかを判断するステップ１１０ａ及び１１０ｂのうちの１つを含み、ＰＣＣ１０に対して資金の対応付けがない場合、優先データ処理カードに関連付けされたアカウントに対する資金の追加を実行する。また方法１００は、優先ユーザ５０から情報を得て優先ユーザアカウントへアクセスするか、または優先ユーザアカウントを確立し、印刷ジョブ処理を認可するステップ１０６を備える。また方法１００は、印刷装置６０における印刷ジョブの実行を可能にするステップ１１４、優先ユーザアカウントから引き落としを行うステップ１１６、及び少なくとも印刷ジョブの一部の完成を可能にするステップ１１８を備える。

１つの実施の形態におけるステップ１１６では、ＰＯＳ５２ｂまたは課金サーバ５８等のプロセッサは、印刷ジョブコピー６２を作成する間に、プロセッサ６０ａ等の印刷装置のプロセッサによって優先ユーザアカウントから引き落としを行うことが実行されてもよい。優先ユーザ情報は、ユーザ名、アカウント番号、ユーザーＩＤ番号、印刷ジョブ番号、案件番号及び案件の少なくとも１つを含んでもよい。また優先ユーザ情報は、免税資格、印刷ジョブに対する支払いに適用される割引、及びユーザに提供されるボーナスの少なくとも１つを含んでいてもよい。割引とボーナスとの少なくとも１つは、印刷ジョブに対する支払い額の大きさと印刷ジョブリクエストの頻度との少なくとも１つに基づいて設定してもよい。

カードＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ及びＳＵＣ３０Ｃをそれぞれ示す図５Ａ、５Ｂ及び５Ｃにおいて、コンピュータによる読み込み可能なデータはまた、印刷ジョブの処理に関するユーザ情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含む。１つの実施の形態では、ユーザ情報はユーザ名、アカウント番号、ユーザーＩＤ番号、印刷ジョブ番号、案件番号及び案件の少なくとも１つを含み、これにより印刷ジョブ終了直後の即時払いではなく定期的なまたはインボイス方式での印刷ジョブに関する後の請求書発行が可能になる。

ＣＣＣ３０Ａでは、ユーザ情報はカードＣＣＣ３０Ａにプレインストールされたユーザ情報設定として事前プログラムされ、特定のユーザにカスタマイズされている。ＣＱＣ３０Ｂでは、ユーザ情報は変更可能であり、繰り返しリセットすることにより、後に別のユーザに関するユーザ情報として使用することができる。ＳＵＣ３０Ｃでは、処理情報はコピー枚数、コピーの種類等の利用データログの印刷に限定される。

図５Ａ、５Ｂ、５Ｃ並びに図６において、各データ処理カードＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ及びＳＵＣ３０Ｃは、コンピュータによる読み込み可能なデータを含むよう構成してもよく、各カードは、例えば特定の会社の従業員であるユーザ５６のような第一当事者が、コンピュータによる読み込み可能なデータを印刷ジョブの支払い及び処理の少なくとも１つに関連付けてプログラムすることができるように構成してもよい。各カードＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ及びＳＵＣ３０Ｃは、ユーザ５６などの第一当事者が、ユーザ５６などの第一当事者と、例えばユーザ５６と同じ会社の従業員であるユーザ５６’などの少なくとも１人の第二当事者とのうちの１人に関連したアカウントを少なくとも作成するか、または同アカウントにアクセスするようプログラムすることができるように構成してもよい。各カードＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ及びＳＵＣ３０Ｃはそれぞれ、第一当事者及び少なくとも１人の第二当事者のうちの１人のアカウントに基づく印刷ジョブの処理及び支払いに関する情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含んでいる。

より詳細には、ＣＣＣ３０Ａは例えばユーザ５６などの第一当事者が、ユーザ５６などの第一当事者及び少なくともユーザ５６’などの少なくとも１人の第二当事者のうちの１人に関連した専用アカウントとしてカードをプログラムできるように構成してもよく、またカードＣＣＣ３０Ａは、印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関係する情報に関するプレインストール設定に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含む。

再び図５及び６において、方法３００は、印刷ジョブの処理及び支払い情報の少なくとも１つに関する認可及び処理を実現することができる。方法３００は、印刷ジョブの処理情報及び支払い情報の少なくとも１つに関係のあるコンピュータによる読み込み可能なデータを含むＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ、ＳＵＣ３０Ｃのようなデータ処理カードを提供するステップ３０２を備え、前記支払い情報は少なくとも１人のユーザに関連付けされた少なくとも１つの支払い源を示す情報を含み、ＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ、ＳＵＣ３０Ｃのようなデータ処理カードはさらに印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関するユーザ情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含む。

方法３００はさらに、ステップ３０６、３０６ａ及び３１０によって、データ処理カードに関連付けされたアカウントから資金の引き落としを行うプロセッサが、印刷ジョブを実行した後に前記少なくとも１つの支払い源から資金の引き落としを行うステップを備えてもよい。

ＣＣＣ３０Ａ、ＣＱＣ３０Ｂ及びＳＵＣ３０Ｃに関して上述したように、前記方法ではユーザ情報はユーザ名、アカウント番号、ユーザーＩＤ番号、印刷ジョブ番号、案件番号及び案件の少なくとも１つを含み、前記ユーザ情報は、印刷ジョブに関するコピー枚数、コピーの種類、コピー価格の少なくとも１つを含む利用データを含む。

なお、本発明として、以下の（１）から（８）の少なくとも１の構成を採用することができる。
（１）データ処理カードであって、
前記カードが、コンピュータによる読み込み可能なデータを含み、
前記カードは、第一当事者が、前記コンピュータによる読み込み可能なデータを印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関連付けてプログラムすることができるように構成され、
前記カードは、前記第一当事者が、前記第一当事者及び少なくとも１人の第二当事者のうちの１人に関連したアカウントを少なくとも作成する、または同アカウントにアクセスするようプログラムすることができるように構成され、
前記カードは、前記第一当事者及び少なくとも１人の第二当事者のうちの１人のアカウントに基づく印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関する情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含むことを特徴とするデータ処理カード。
（２）データ処理カードを使用してポイントオブサービスにおいて印刷ジョブの支払い情報を処理する方法であって、
ユーザが、前記ユーザが実行する印刷ジョブリクエストの対象となる少なくとも１つの文書をポイントオブサービスへ持ち込むことを可能にするステップと、
前記ユーザが印刷ジョブのために、前記印刷ジョブに関連した未払限度を有するデータ処理カードを入手することを可能とするステップと、
前記ユーザが印刷装置で印刷ジョブを実行することを可能とするステップと、
前記少なくとも１つの文書の少なくとも一部を作成することにより少なくとも印刷ジョブの一部を印刷ジョブ出力として完成する間に、印刷ジョブの代金支払いに関する限度データを蓄積することを可能とするステップとを備えることを特徴とする方法。
（３）上記の（２）に記載の方法であって、
前記少なくとも印刷ジョブの一部を印刷ジョブ出力として完成するステップに続いて、
印刷ジョブ請求書の印刷を可能にするステップと、
ユーザが前記ポイントオブサービス内に前記データ処理カードを返却することを可能にするステップとをさらに備えることを特徴とする方法。
（４）上記の（３）に記載の方法であって、
前記印刷ジョブ請求書の印刷を可能とするステップに続き、前記ユーザが前記ポイントオブサービスを立ち去る前に前記印刷ジョブ請求書に基づいて前記印刷ジョブの代金を支払うことを可能とするステップをさらに備えることを特徴とする方法。
（５）上記の（２）に記載の方法であって、前記印刷ジョブに関連する前記限度は、利用限度額と利用限度との少なくとも１つであることを特徴とする方法。
（６）上記の（２）に記載の方法であって、
前記印刷ジョブに関連した前記限度を増加または減少するようプロセッサに命じて前記限度の変更を可能とするステップを備えることを特徴とする方法。
（７）上記の（２）に記載の方法であって、
前記ポイントオブサービスは、前記限度データが送信されるセルフサービス支払プロセッサを備え、
前記ユーザは、前記限度データに基づいて前記セルフサービス支払プロセッサにおいて前記印刷ジョブの代金を支払うことが可能であり、
前記ユーザは、前記ポイントオブサービスから立ち去る前に前記ポイントオブサービス内に前記データ処理カードを返却することが可能であることを特徴とする方法。
（８）上記の（３）に記載の方法であって、
前記ポイントオブサービスは、前記ユーザが前記印刷ジョブ請求書に基づいて前記印刷ジョブの代金を支払うことができるように構成されたセルフサービス支払プロセッサを備えることを特徴とする方法。

本発明による印刷ジョブリクエストの処理を目的としたある優先ユーザまたはカスタムユーザに関連付けされたアカウント専用に使用可能な支払いデータ処理カードの典型的な実施の形態の一つを示す図である。 本発明により、図１の支払いデータ処理カードを使用して、優先ユーザまたはカスタムユーザの印刷ジョブリクエストを認可し、処理する方法の一つを示す図である。 サーバまたは記憶装置機能を有する他の装置に保存されたある特定の課金データセットに対応付けされた本発明によるデータ処理カードを示す図である。 本発明により印刷ジョブリクエストを処理するための支払いデータ処理カードの典型的な実施の形態の一つを示し、この支払いデータ処理カードは少なくとも１つの特定の数を含み、この１つの特定の数はある特定の顧客、利用者またはユーザに関する１つの課金データセットと関連付けすることにより有効にすることができる支払いデータ処理カードを示す図である。 本発明により、図３の支払いデータ処理カードを使用して印刷ジョブリクエストを処理する方法を示す図である。 本発明による印刷ジョブリクエストの処理を目的としたある優先ユーザまたはカスタムユーザに関連したアカウント専用に使用可能な別の支払いデータ処理カードの典型的な実施の形態の一つを示す図である。 図５Ａの支払いデータ処理カードの別の実施の形態を示す図である。 本発明によるコピーユーザ領域において１人以上のユーザーに発行可能なデータ処理カードの典型的な実施の形態の一つを示す図である。 図５Ａ、５Ｂ、５Ｃの支払いデータ処理カードを使用して本発明の印刷ジョブリクエストを処理する方法の一つを示す図である。

符号の説明

１０ 支払いデータ処理カード、１２ 英数字データ。

Claims (4)

1. データ処理カードであって、
   前記カードが、印刷ジョブの処理に関する情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータを含み、
   前記カードが、印刷ジョブの前記処理に関連した未払い限度を含む
   ことを特徴とするデータ処理カード。
2. 請求項１に記載のデータ処理カードであって、前記限度は、利用限度額と利用限度との少なくとも１つであることを特徴とするデータ処理カード。
3. データ処理カードであって、
   前記カードが、印刷ジョブの処理情報と支払い情報との少なくとも１つに関するコンピュータによる読み込み可能なデータを含み、
   前記支払い情報は少なくとも１人のユーザに関連付けされた少なくとも１つの支払い源を示す情報を含み、
   前記データ処理カードは、前記印刷ジョブの処理及び支払いの少なくとも１つに関するユーザ情報に対応するコンピュータによる読み込み可能なデータをさらに含む
   ことを特徴とするデータ処理カード。
4. データ処理カードを使用して印刷ジョブの支払い情報を処理する方法であって、
   印刷ジョブの代金支払いを可能にし、電子商品監視タグを備えるデータ処理カードをユーザに提供するステップと、
   少なくとも１台の印刷装置を提供するステップと、
   読み取り範囲を有する電子商品監視リーダを提供するステップとを備え、
   前記ユーザが前記データ処理カードを使用して前記少なくとも１台の印刷装置によって印刷ジョブを実行した後、前記電子商品監視リーダは、前記電子商品監視タグが前記リーダの読み取り範囲内にある場合に、前記電子商品監視タグを検知して警報を鳴らすことを特徴とする方法。

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