JP2007157780A - 光照射式加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェハに対する照度分布を損なわず、フィラメントランプの本数および電源部の個数を少なくすることにより、コストの低減化を図った光照射式加熱装置を提供すること。
【解決手段】発光管の管軸に沿って配設された複数のフィラメントに個別に電力が供給される複数のフィラメントランプ1A〜1Oが並列に配置されてなる光源部10と、光の照射位置に被処理物6が配置された光照射式加熱装置であって、中央側のフィラメントランプ群U1において隣接するフィラメントランプ間距離L1が、フィラメントランプ群U1の外側に位置するフィラメントランプ群U2、U3において隣接するフィラメントランプ間距離に比して大きく、フィラメントランプは、被処理物6の外周部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度が、被処理物6の中央部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度に比して大きいことを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、板状の被処理物、特に半導体ウェハを、成膜、拡散、アニール等のために、急速加熱・高温保持・急速冷却処理する光照射式加熱装置に関する。
半導体製造工程における光照射式加熱処理は、成膜、拡散、アニール等、広い範囲に渡って行なわれている。いずれの処理も、板状の被処理物等の半導体ウェハ(以下、単にウェハとも呼ぶ)を高温に加熱処理するものである。この加熱処理に光照射式加熱処理を使用すれば、ウェハを急速に加熱することができ、1000℃以上にまで数秒間〜数十秒間で昇温させることができる。そして、光照射を停止すれば、急速に冷却することができる。特に1050℃以上の温度において、ウェハに温度分布の不均一が生じると、ウェハにスリップと呼ばれる現象、即ち結晶転移の欠陥が発生し、不良品となるおそれがある。そこで、光照射式加熱装置を用いてウェハを加熱処理する場合には、ウェハの温度分布が均一となるよう、加熱・高温保持・冷却する必要がある。さらに、成膜のためにウェハを加熱する場合においても同様に、均一な厚さで膜を形成するためには、ウェハの温度分布が均一となるよう、ウェハを加熱しなければならない。
光照射式加熱装置においてウェハを高温状態に保持しているとき、ウェハ全面を均一な放射照度で照射していても、ウェハの周辺部の温度が低くなり、ウェハの温度分布が不均一となり上記スリップが発生することがある。ウェハ周辺部の温度が低くなるのは、ウェハの側面から熱が放射されるためである。ウェハ側面からの熱放射により、ウェハに熱の流れが生じ、温度分布が生じる。従って、ウェハを全面に渡り均一な温度にするためには、ウェハ側面からの熱放射で温度が低下する分だけ、ウェハ周辺部に対し、ウェハ中央部よりも大きな放射照度で光照射しなければならない。
一方、ウェハ周辺部の温度が低くなるのを防止する方法の1つとして、以前より、ウェハと同等の熱容量の補助材をウェハの外周を取囲むように配置する方法が提案されている。このような補助材は、一般にガードリングと呼ばれている。
ウェハとガードリングとが一体化した一枚の仮想板状体とみなせるようにして、ウェハとガードリングとが共に均一な光照射により加熱される場合について考える。この場合、ウェハの周辺部が上記仮想板状体の周辺部とならないので、ウェハ側面から熱放射が発生せず、ウェハ周辺部の温度が低下することはない。また、ガードリングは、ウェハの外周を取り囲むように設けられるので、これにウェハの周縁部を保持するような機構を付加すれば、ウェハ保持材として兼用できる。したがって、ガードリングにウェハを保持する機能を持たせる場合も多い。即ち、ガードリングは、ウェハの側面またはその近傍から熱が放射されることにより生ずる温度低下を補償しウェハの温度を均一に保持するよう意図された部材であり、ウェハ保持材として使用される場合も多い。
しかしながら、実際は、ガードリングをウェハと一体とみなせるように、即ち、熱容量が同等になるように、製作することは困難である。その理由を以下に説明する。
第1に、ガードリングをウェハと同じ材質で製作することが非常に困難なことである。ガードリングを、ウェハと同じ材質であるケイ素(Si)によって製作すれば、ウェハとガードリングの熱容量を等しくできる。しかし、ケイ素はウェハを保持するような形状に加工することが非常に難しい上、繰り返し大きな温度差にさらされると、変形してしまい、ガードリングとしての機能を果たさなくなる。
第2に、加工が比較的容易で、ケイ素よりも熱容量はやや大きいが近い値の材質として、炭化ケイ素(SiC)があり、ガードリングは、一般にこの炭化ケイ素が用いられている。しかし、炭化ケイ素は加工上の問題(歩留まり)により厚さを1mmより薄くできないので、ウェハの厚さ0.7〜0.8mmよりも厚くなってしまう。
第3に、上記したケイ素と炭化ケイ素の比熱の違い、および厚さの違いにより、ガードリングの熱容量は、高温に加熱した時、ウェハに比べ単位面積あたり1.5倍程大きくなる。したがって、ウェハとガードリングとの前記熱容量差を解消するためには、ガードリングをウェハよりも大きな放射照度で光照射する必要がある。
一方、ウェハを保持するガードリング自体は、サポータにより光照射式加熱装置の加熱処理空間に支持される。サポータは石英ガラスや炭化ケイ素等のセラミックスで構成され、加熱処理空間の構成要素である金属製のチャンバに設けられる。一般に、サポータはガードリングの外周部を支持する。ガードリングの支持構造は上記のように構成されるので、ガードリングの外周部は、側面からの熱放射に加え、サポータを介してガードリングから金属製チャンバへの熱移動が発生する。よって、ガードリングに対して均一な放射照度で光照射を行ったとしても、ガードリング外周部において温度低下が発生し、ガードリングには温度分布が生じることになる。
上記したようにガードリングは炭化ケイ素等で厚みが薄く製作されるので、ガードリングにストレスが生じた場合には破損する場合がある。上記したようなガードリング外周部における温度分布によって発生するストレスが許容値を超えた場合、ガードリングは破損する。このようなストレスによるガードリングの破損が生じる可能性のある放射照度条件でガードリングの光照射が成される場合は、ガードリング外周部表面での放射照度をガードリングの外周部以外の部位における表面での放射照度より大きくして、ガードリングの温度分布の偏差を小さくすることが必要となる。
即ち、ガードリングを使った場合でも、使わない場合でも、被処理物(ウェハとガードリングが一体化した一枚の仮想板状体を含む)の外周部には被処理物の中央部よりも大きな放射照度で光照射する必要がある。
図1は、光照射時のウェハ温度を均一にするための理想的な放射照度分布を示す図である。図1(a)は、ガードリングを使わなかった場合の理想的な放射照度を示す図であり、図1(b)は、ガードリングを使った場合の理想的な放射照度を示す図である。横軸はウェハ中心からの距離であり、これらの図の中心軸がウェハの中央部である。縦軸はウェハおよびガードリング面に照射される放射照度の相対値である。
なお、理解を容易にするために、ウェハ表面の輻射率(emmisivity)分布は均一であるとする。即ち、光照射されたウェハの温度は、ウェハ表面における放射照度に比例するものとする。
図1(a)に示すように、ガードリングを用いない場合の理想的な放射照度分布は、ウェハ中央部の表面における放射照度が均一である。また、ウェハ外周部の表面における放射照度は、ウェハ中央部の表面における放射照度と比較すると大きい。これは、ウェハ端面からの熱放射による温度低下を補償するためである。
一方、図1(b)に示すように、ガードリングを用いた場合の理想的な放射照度分布は、ガードリングによりウェハ外周部における放熱の影響が抑制されるので、ウェハ全面における放射照度が均一である。一方、ガードリング表面における放射照度はウェハ表面における放射照度と比較すると大きく、特に、ガードリング外周部の表面における放射照度は、上記外周部以外のガードリング表面における放射照度と比較すると大きい。
ここで、図1(b)のガードリング表面における放射照度の大きさは、図1(a)におけるウェハ外周部の表面での放射照度より大きい。これは、上記したように、ガードリングの熱容量がウェハの熱容量より大きい分について補償するためである。
また、ガードリング外周部の表面における放射照度が、上記外周部以外のガードリング表面における放射照度と比較すると大きくなっているのは、上記したようなガードリング外周部で発生する温度低下の影響を抑制するためである。なお、上記したようなガードリング外周部で発生する温度低下に起因するガードリングの破損が生じないような光照射条件下、即ち、照射により発生したストレスが許容値以下になる場合には、ガードリングへの照度分布は均一でも構わない。
図2は、従来技術に係る光照射式加熱装置の構成の一例を示す図である。図3は、図2に示す光照射式加熱装置に係わり、フィラメントランプとウェハとガードリングとの位置関係を示す図であり、光照射式加熱装置の上方から見た図である。
これらの図に示すように、光照射式加熱装置100’は、チャンバ300’、石英窓4’、ガードリング5’、および加熱手段である光源部10’等を備えている。チャンバ300’と石英窓4’によって、ウェハ6’が配置されている加熱処理空間S2’が形成されている。ガードリング5’は、炭化ケイ素等のセラミックス材料からなり、その内縁部にウェハ6’の外周部を保持する機構50’を備えウェハ6’を保持している。ガードリング5’に設けられたウェハ6’を保持する保持機構50’は、例えば特開2000−58471号に例示されている。ガードリング5’はガードリング外周部51’にてサポータ9’により加熱処理空間S2’内に支持される。サポータ9’の下端は、チャンバ300’と接している。
光源部10’は、複数の直管状のフィラメントランプ1A’ないし1S’を並列に配置して構成されている。各フィラメントランプ1’は、通常、内部に一本のフィラメントが設置されている。フィラメントランプ1A’ないし1S’内の各フィラメントが電源部7’を構成する給電装置19A−1’、19B−1’・・・19S−1’から各々電力供給を受けることにより、放射エネルギーを放出する。各フィラメントランプ1A’ないし1S’から放射される放射エネルギーは、直接または反射鏡2’に反射されて石英窓4’を介して加熱処理空間S2’に導かれ、加熱処理空間S2’内に配置されたウェハ6’およびガードリング5’を加熱する。
しかしながら、従来の光照射式加熱装置には、以下の問題があった。
上記のとおり、ウェハ6’に対する加熱処理においてウェハ6’の温度を均一にするためには、ガードリング5’をウェハ6’よりも大きな放射照度で加熱する必要がある。しかし、光照射式加熱装置100’は、図3に示すように、ウェハ6’に対して設けられたフィラメントランプ1C’ないし1Q’のフィラメントがウェハ6’およびガードリング5’の両者に跨って配列されている。
一方、上記したように各フィラメントランプ1A’ないし1S’は、内部に一本のフィラメントが設けられているものであるので、電力が供給されたフィラメントからガードリング5’およびウェハ6’に対して放射される放射照度は同一となる。よって、ウェハ6’を所定の温度で加熱する場合、ガードリング5’もウェハ6’と同じ放射照度で加熱されることになる。即ち、従来の光照射式加熱装置では、ガードリング5’表面における放射照度をウェハ6’表面における放射照度よりも大きくなるように設定して加熱することはできない。
特開2003−31517号 特開2000−58471号
本発明者らは、先に出願した特願2005−191222号において、上記のような問題点を解決する方法を提案した。
図4は、この出願に示された光照射式加熱装置に係わり、フィラメントランプと被処理物であるウェハとガードリングとの位置関係を示す図であって、光照射式加熱装置の上方から見た図である。なお、この光照射式加熱装置は、光源部を構成するフィラメントランプおよび電源部を除けば、図2に示した光照射式加熱装置の構成と同じである。
光源部10’は、直管状のフィラメントランプが、各々の中心軸間の離間距離が等間隔になるよう並列に配置されている。ここで、この出願において提案された各フィラメントランプは、発光管内に複数のフィラメントが配設され、各フィラメントに個別に給電することができるように構成されている点が特徴である。なお、フィラメントランプの詳細な構造は図13で説明する。
図4において、フィラメントランプ1A’、1B’、・・・、1S’は、図2に示した光照射式加熱装置と同様に、ウェハ6’およびガードリング5’の上側空間に配置されている。ここで、各フィラメントランプ1A’、1B’、・・・、1S’に設けられている複数のフィラメントの個数および長さは、ウェハ6’およびガードリング5’の形状に対応して各々設定されている。
各フィラメントランプ1A’、1B’、・・・、1S’における複数のフィラメントの個数は、以下のように設定されている。光源部10’の中央側に位置するフィラメントランプ群U1’に属するフィラメントランプ1F’ないし1N’には、各々5つのフィラメントが設けられている。これらの5つのフィラメントは、ウェハ6’、ガードリング内周部52’、およびガードリング外周部51’の領域に対応して、それぞれ1本、2本、2本設けられている。
また、フィラメントランプ群U1’の両外側に位置するフィラメントランプ群U2’に属するフィラメントランプ1C’ないし1E’、および1O’ないし1Q’には、各々3つのフィラメントが設けられている。これらの3つのフィラメントは、ガードリング内周部52’、およびガードリング外周部51’の領域に対応して、それぞれ1本、2本設けられている。
さらに、フィラメントランプ群U2’の両外側に位置するフィラメントランプ群U3’に属するフィラメントランプ1A’、1B’、1R’、1S’には、ガードリング外周部51’の領域に対応して、1つのフィラメントが設けられている。
次に、各フィラメントランプ1A’、1B’、・・・、1S’における複数のフィラメントの長さは、以下のように設定されている。
フィラメントランプ群U1’に属するフィラメントランプ1F’ないし1N’において、ウェハ6’に対して設けられた各フィラメント1F−3’ないし1N−3’は、それらの端部を結んで形成される輪郭がウェハ6’外周の近似形状となるよう、それぞれの長さが設計されている。
また、フィラメントランプ群U1’、U2’に属するフィラメントランプ1C’ないし1Q’において、ガードリング内周部52’に対して設けられた各フィラメント1C−2’ないし1Q−2’、および1F−4’ないし1N−4’は、それらの端部を結んで形成される輪郭がガードリング内周部52’の外周およびウェハ6’の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。
更に、フィラメントランプ群U1’、U2’、U3’に属するフィラメントランプ1A’ないし1S’において、ガードリング外周部51’に対して設けられたフィラメント1A−1’ないし1S−1’、1C−3’ないし1E−3’、1O−3’ないし1Q−3’、および1F−5’ないし1N−5’は、それらの端部を結んで形成される輪郭がガードリング外周部51’の外周およびガードリング内周部52’の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。
図4に示す各フィラメントランプ1A’、1B’、・・・、1S’は、個別に給電可能な複数のフィラメントを有し、また上記複数のフィラメント個数および長さは、ウェハ6’、ガードリング内周部52’、ガードリング外周部51’の形状に対応して、各々設定されている。
よって、ガードリング5’に対して設けられた各フィラメントからの放射エネルギーを、ウェハ6’に対して設けられた各フィラメントからの放射エネルギーに比して大きく設定することが可能である。また、ガードリング外周部51’に対して設けられた各フィラメントからの放射エネルギーを、ガードリング内周部52’に対して設けられた各フィラメントからの放射エネルギーに比して大きく設定することが可能である。
これにより、図1(b)に示すような理想的な照度分布に近い照度分布をウェハおよびガードリング表面で設定することが可能となり、光照射式加熱において、ウェハ6’の温度が均一になるように加熱することができる。
しかし、図4に示す光照射式加熱装置においては、各フィラメントランプ 1A’、1B’、・・・、1S’に設けられた複数のフィラメントに個別に給電するので、各フィラメントランプ1A’、1B’、・・・、1S’の発光管内に配設されたフィラメントの個数分の給電装置が必要となる。しかし、給電装置の個数が増えると電源部が大型化しコストが増大してしまう。
光照射式加熱装置のコストを下げるためには、単純には、光源部を構成するフィラメントランプの個数を減らせば良い。しかし、単純にフィラメントランプの個数を減らすと、照射面での放射照度分布が不均一となってしまう。
図5は、フィラメントランプの個数と照射面での放射照度分布との関係を説明するための図である。
図5(a)に比べて、図5(b)の示すようにフィラメントランプの個数が少なくなると、照射面での放射照度分布の均一性が悪くなることが分かる。
特に、被照射物がシリコンウェハであって1050℃以上で加熱する場合、ウェハに対する放射照度が不均一となると、先にも述べたように、結晶転移の欠陥が発生するという問題が生じる。
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、被照射物に対する照度分布を損なわず、かつフィラメントランプの本数および給電部の個数を極力少なくすることにより、コストを低く抑えることを可能にした光照射式加熱装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、発光管の管軸に沿って配設された複数のフィラメントに個別に電力が供給されるフィラメントランプを含む複数本のフィラメントランプが並列に配置されてなる光源部と、該光源部から放射される光の照射位置に被処理物が配置された光照射式加熱装置であって、前記光源部は、複数の隣接するフィラメントランプ間の離間距離が不均一であることを特徴とする光照射式加熱装置である。
第2の手段は、第1の手段において、前記光源部は、中央側のフィラメントランプ群において隣接するフィラメントランプ間の離間距離が、前記中央側のフィラメントランプ群の外側に位置する端部側のフィラメントランプ群において隣接するフィラメントランプ間の離間距離に比して大きいことを特徴とする光照射式加熱装置である。
第3の手段は、第1の手段または第2の手段において、前記発光管の管軸に沿って配設された複数のフィラメントに個別に電力が供給されるフィラメントランプは、前記被処理物の周辺部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度が、前記被処理物の中央部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度に比して大きいことを特徴とする光照射式加熱装置である。
第4の手段は、第1の手段または第2の手段において、前記光源部は、前記各フィラメントランプから放射される光を前記被処理物に反射する反射鏡を備えていることを特徴とする光照射式加熱装置である。
第5の手段は、第1の手段または第2の手段において、隣接する前記フィラメントランプ間の離間距離をD、前記フィラメントランプと前記被処理物間の距離をHとしたとき、D/H≦1の関係式を満たすことを特徴とする光照射式加熱装置である。
第6の手段は、第1の手段または第2の手段において、前記被処理物の周辺には、ガードリングが設けられていることを特徴とする光照射式加熱装置である。
請求項1に記載の発明によれば、光源部のフィラメントランプの本数を任意に調節することにより、フィラメントランプの本数を減らすことができ、その結果、各フィラメントランプ内の各フィラメントに電力を供給する給電部の個数を減らすことができるので、電源部を小型化することができ、コストの低減化を図ることができる。また隣接するフィラメントランプ間の離間距離を適宜設定することにより、被処理部の光照射面上における所望の照度分布を精度良く実現することもできる。
請求項2に記載の発明によれば、隣接するフィラメントランプ間の離間距離が均一となるようにフィラメントランプを配置するものと比べて、光源部の中央側のフィラメントランプ群におけるフィラメントランプの本数を減らすことができる。その結果、各フィラメントランプ内の各フィラメントに電力を供給する給電部の個数を減らすことができるので、電源部を小型化することができ、コストの低減化を図ることができる。またフィラメントランプ本数の減少に加え、隣接するフィラメントランプ間の離間距離を適宜設定することにより、被処理部の光照射面上における所望の照度分布を精度良く実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、被処理物の周辺部での放射照度が被処理物の中央部での放射照度より大きくなるように光照射することが可能となる。よって被処理物の周辺部における側面からの熱放射等による温度低下の影響を補償することができる。
請求項4に記載の発明によれば、被照射物に対する放射照度分布を損なうことなく、隣接するフィラメントランプ間の離間距離等を大きくすることができるため、フィラメントランプの本数をさらに減らすことができ、より一層電源部の個数を減らすことが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、複数のフィラメントランプから照射される光の像が互いに重なり合う部分が大きくなるため、被照射物表面に照射される光は、被照射物表面上で略平均化され、被照射物表面での放射照度分布の均一性が良好となる。
請求項6に記載の発明によれば、被照射物の側面またはその近傍から熱が放射されることにより生ずる温度低下を補償し被照射物の温度をより一層均一に保持することができる。
はじめに、被処理物の照射面における放射照度の定義について以下に説明する。
図6は、被処理物の照射面における放射照度の定義を説明するための図である。
まず、各フィラメントランプA、B、CのフィラメントF1、F2、F3によって構成される平面を放射面Sとする。なお、フィラメントランプを光照射式加熱装置の光源部として並列に配置する際、配置精度やフィラメントランプの製作精度によっては、フィラメントF1、F2、F3によって構成される面が必ずしも平面とならないこともある。その場合は、被処理物平面と略並行で、かつ、フィラメントF1、F2、F3の近傍に位置する平面S’(図示せず)を放射面Sとする。
フィラメントランプA、B、Cの発光管内に配設されたフィラメントF1、F2、F3の定格電力密度をW(W/cm)とし、隣接するフィラメントランプA、B、Cの離間距離を、各フィラメントランプA、B、Cに設けられたフィラメントF1、F2、F3の中心軸間距離とする。例えば、フィラメントランプAとフィラメントBとの離間距離は、フィラメントランプAのフィラメントF1の中心軸X1とフィラメントランプBのフィラメントF2の中心軸X2との間の距離D1(cm)となる。同様に、フィラメントランプBとフィラメントCの離間距離は、フィラメントランプBのフィラメントF2の中心軸X2とフィラメントランプCのフィラメントF3の中心軸X3との間の距離D2(cm)となる。
なお、上記した平面S’を放射面Sとする場合は、平面S’に投影される各フィラメントの投影像に基づき、各フィラメントランプに設けられたフィラメントの中心軸間距離を隣接するフィラメントランプの離間距離とする。
ここで、放射面Sにおいて、フィラメントランプBのフィラメントF2から放射される光の単位面積・単位時間あたりの放射エネルギーP’2(W/cm)を以下のように定義する。
放射面Sにおいて、単位長さあたりのフィラメントF2が寄与する放射面S上における放射領域を領域Sbとする。領域Sbの面積は、図6に示すように、線分X1X2の中点p1と線分X2X3の中点p2とを結ぶ線分p1p2(長さ:D1/2+D2/2)と、フィラメントF2の単位長さ(長さ:1cm)との積で与えられる。
また、フィラメントF2の定格電力密度W2(W/cm)が単位長さあたりのフィラメントF2が放射する光の単位時間あたりの放射エネルギーに相当するものとする。
以上により上記した放射エネルギーP’2は、下記(式1)のように定義される。
P’2=W2/(D1/2+D2/2) (式1)
ここで、フィラメントランプBのフィラメントF2の単位長さから放射されるエネルギーが、領域Sb全体から均一に放射されるものとすると、上記放射エネルギーP’2は、領域Sbにおける単位面積・単位時間あたりの放射エネルギーとなる。
被処理物の照射面における放射照度は、放射面Sと被処理物の照射面との距離に依存するものであり、放射面Sと被照射面との距離が大きくなるにつれて変動するものである。しかし、本発明に係る光照射式加熱装置は、放射面S(フィラメントランプのフィラメント)と被処理物の照射面との距離が、被照射物および発光領域の大きさに比して50mm程度と十分に小さい。そのため、放射面Sから放射される光の単位面積・単位時間当りの放射エネルギーと被処理物の照射面における放射照度とは概ね一致すると考えて差し支えない。
よって、フィラメントランプBのフィラメントF2から放射される光(即ち、放射領域Sbから放射される光)の被処理物の照射面での放射照度P2は、上記した放射エネルギーP’2に一致するものとして、下記(式2)のように定義される。
P2=W2/(D1/2+D2/2) (式2)
フィラメントランプAのフィラメントF1から放射される光の被処理物の照射面での放射照度P1や、フィラメントランプCのフィラメントF3から放射される光の被処理物の照射面での放射照度P3も、上記(式2)と同様に定義される。
即ち、図6において、フィラメントランプAとフィラメントランプAの左側に配置されるフィラメントランプ(図示せず)との離間距離をD0(cm)、フィラメントF1の定格電力密度をW1(W/cm)とするとき、フィラメントランプAのフィラメントF1から放射される光の被処理物の照射面での放射照度P1は、下記(式3)のように定義される。
P1=W1/(D0/2+D1/2) (式3)
同様に、図6において、フィラメントランプCとフィラメントランプCの右側に配置されるフィラメントランプ(図示せず)との離間距離をD3(cm)、フィラメントF3の定格電力密度をW3(W/cm)とするとき、フィラメントランプCのフィラメントF3から放射される光の被処理物の照射面での放射照度P3は、下記(式4)のように定義される。
P3=W3/(D2/2+D3/2) (式4)
以上をまとめると、フィラメントランプのフィラメントFから放射される光による被処理物の照射面における放射照度Pを、フィラメントFの定格電力密度をW(W/cm)、フィラメントランプと当該フィラメントランプの両側に隣接するフィラメントランプとの間の離間距離をD、D’とするとき、下記(式5)のように定義することにする。
P=W/(D/2+D’/2) (式5)
即ち、被照射物の表面における放射照度分布は、上記(式5)に基づき、各フィラメントの定格電力密度や各フィラメントランプの離間距離を適宜設定することにより、設定可能となる。
ここで、本発明に用いる光照射式加熱装置は、後述する図13に示すような発光管内に複数のフィラメントが配設され、各フィラメントに個別に給電することができるフィラメントランプを並列に配置した光源部を有する。また、各フィラメントランプに設けられている複数のフィラメントの個数および長さは、例えば、図4に示すように、ウェハおよびガードリングの形状に対応して、設定可能となっている。
よって、従来の光照射式加熱装置と比較すると、高精度に被照射物の表面における放射照度分布を設定することが可能となる。よって、図1に示す理想的な照度分布に高精度に近似した照度分布を設定することが可能となる。
即ち、ガードリングがない場合、図1(a)に示すように、ウェハ外周部の表面における放射照度が、ウェハ中央部の表面における放射照度より大きくなるように設定することが可能となる。
また、ガードリングがある場合には、ガードリング表面における放射照度がウェハ表面における放射照度より大きくなるように設定することが可能となる。また必要に応じて、ガードリング外周部の表面における放射照度を上記外周部以外のガードリング表面における放射照度より大きくなるように設定することが可能となる。
フィラメントランプの中心軸方向においては、(式5)において、フィラメントランプの両側に隣接するフィラメントランプとの離間距離D、D’は一定であるので、単純にウェハ、ガードリングの外周部以外の領域、ガードリング外周部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度のみを各々調整することにより、図1(b)に示すような放射照度分布を設定することができる。
また、フィラメントランプの中心軸と直交する方向においては、(式5)に基づき、ウェハ、ガードリングの外周部以外の領域、ガードリング外周部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度、離間距離D、D’を各々調整することにより、上記したような所望の放射照度を設定することができる。
ここで、製作可能なフィラメントの定格電力密度の範囲内で、上記(式5)を満たす条件を保ったまま、隣接するフィラメントランプ間の離間距離D、D’を広くして、かつ、当該フィラメントランプのフィラメントの定格電力密度Wを大きくすることにより、フィラメントランプの本数を減らすことが可能となる。
しかし、ウェハの外周部側やガードリングに対して設けられるフィラメントランプ群、即ち、光源部の中央側のフィラメントランプ群の外側に位置する、端部側のフィラメントランプ群におけるフィラメントランプの本数を単純に減らすことは、以下の理由から困難である。
即ち、フィラメントランプの本数を減らすと、(式5)において、フィラメントランプの離間距離D、D’の値が大きくなる。そのため所望の放射照度Pを維持するためには、(式5)から明らかなように、フィラメントの定格電力密度Wを大きくする必要がある。
特に、大きい放射照度を必要とするガードリングに対応したフィラメントの場合、フィラメントランプの本数を減らすと、定格電力密度Wの値をかなり大きくする必要がある。
一方、光源部の端部側のフィラメントランプ群(例えば、図4のU3’)に属するフィラメントランプにおけるガードリングを横切るフィラメントの長さは、光源部の中央側のフィラメントランプ群(例えば、図4のU1’)に属するフィラメントランプにおけるガードリングを横切るフィラメントの長さより大きい。
ここで、フィラメントランプにおけるフィラメントと発光管の放熱との関係について説明する。
図7は、フィラメントと発光管の放熱との関係を示す図であり、図7(a)はフィラメントの長さが長い場合、図7(b)はフィラメントの長さが短い場合を示している。
フィラメントの中心部において放射された光は主に発光管の中央部を加熱し、その発光管中央部の熱は、熱伝導により発光管の両端部付近から放熱される。図7(a)においてフィラメントの中心部Fc1とフィラメントの端部Fe1との距離をd1とすると、フィラメントの中心部Fc1直近の発光管の管壁温度はTc1となり、その熱は、距離d1だけ発光管材料内を熱伝導して発光管の端部Fe1以遠から放熱される。なお、発光管の他端部からも同様に放熱される。
一方、図7(b)においてフィラメントの中心部Fc2とフィラメントの端部Fe2との距離d2とすると、フィラメントの中心部Fc2直近の発光管の管壁温度はTc2となり、その熱は距離d2だけ発光管材料内を熱伝導して発光管の端部Fe2以遠から放熱される。なお、発光管の他端部からも同様に放熱される。
図7から明らかなように距離d1>距離d2である。そのため、図7(a)に示す場合の方が、図7(b)に示す場合と比較して、フィラメント中央部Fc1直近の発光管の熱が伝熱により逃げ難く、Tc1>Tc2となる。すなわち、フィラメントランプにおいて、フィラメント中央部に対応する発光管の管壁温度は図7(a)に示す場合の方が図7(b)に示す場合と比較して高温となる。
よって、光源部の端部側のフィラメントランプ群(例えば、図4のU3’)に属するフィラメントランプにおけるガードリングを横切るフィラメントの中央部に対応する発光管の管壁温度は、光源部の中央側のフィラメントランプ群(例えば、図4のU1’)に属するフィラメントランプにおけるガードリングを横切るフィラメントの中央部に対応する発光管の管壁温度より高温となる。
こういった状況下にある光源部の端部側のフィラメントランプ群において、フィラメントランプの本数を減らし、上記(式5)を満たすようにフィラメントの定格電力密度を増加させると、光源部の端部側のフィラメントランプ群(例えば、図4のU3’)に属するフィラメントランプにおけるガードリングを横切るフィラメントの中央部に対応する発光管の管壁温度は著しく高温になってしまう。その結果、発光管の構成材料である石英ガラスが、熱変形したり、再結晶化することにより失透(不透明化)し易くなるという問題を生じる。
この熱の問題が生じない程度にフィラメントの定格電力密度を設定し、その値から取り得る隣接するフィラメントランプ間の離間距離が決められるため、光源部の端部側のフィラメントランプ群においては、光源部の中央側のフィラメントランプ群よりもフィラメントランプの本数を減らせる割合は小さくなる。
従って、ウェハ中央部を横切るフィラメントの長さが比較的長い光源部の中央側のフィラメントランプ群については、上記した発光管の熱の問題が生じるフィラメントの定格電力密度の値に余裕があるので、隣接するフィラメントランプ間の離間距離D、D’を広げてフィラメントランプの本数を減らすとともに、当該フィラメントランプ群におけるフィラメントランプについて、フィラメントの定格電力密度Wを上げるようにする。
一方、光源部の中央側に配置されたフィラメントランプ群の外側に位置する、端部側のフィラメントランプ群については、当該フィラメントランプ群に属するフィラメントランプのフィラメントの定格電力密度Wを上記した熱の問題が生じない程度に設定し、それに応じて隣接するフィラメントランプ間の離間距離D、D’を決めてフィラメントランプを配列する。
結果的に、光源部は、中央側のフィラメントランプ群において隣接するフィラメントランプ間の離間距離が、当該中央側のフィラメントランプ群の外側に位置する端部側のフィラメントランプ群において隣接するフィラメントランプ間の離間距離に比して大きい構成となる。
なお、上記したように、(式5)は、フィラメントランプのフィラメントから放射される光の照射面上における放射照度Pを示すものである。ここで、上記した放射面Sにおいて上記フィラメントが寄与する領域(図6に示すフィラメントF2の場合は、領域Sb)から均一に光が放射される場合には、(式5)を満たすように光源部の各フィラメントランプのフィラメントの定格電力密度や各フィラメントランプ間の離間距離を適宜設定することにより、被処理物の光照射面上の照度分布を理論上は均一にすることができる。
例えば、図4に示すウェハ6’の全面において、図1(b)に示すように照度分布を均一に設定することが可能となる。
しかし、実際には、放射面Sにおいて上記フィラメントが寄与する領域から、均一に光が放射されるわけではない。そのため、単に(式5)に基づいて、上記熱の問題を発生しない定格電力密度Wの上限値を代入して各フィラメントランプ間の離間距離を設定すると、被処理物の光照射面上での照度分布の偏差が許容範囲を越える場合もある。よって、その場合は、各フィラメントランプ間の離間距離と定格電力密度を(式5)に基づいて上記照度分布の偏差が許容範囲内となるように小さく設定することが望ましい。
次に、本発明の一実施形態を図8なしい図14を用いて説明する。
図8は、本実施形態の発明に係る光照射式加熱装置の構成を示す図、図9ないし図11は、フィラメントランプと、ウェハと、ガードリングと、電源部との関係を示す図であり、図8に示す光照射式加熱装置を上方から見た図である。
である。
図8に示すように、この光照射式加熱装置100は、チャンバ300を有し、チャンバ300の内部は、石英窓4により光源部収容空間S1と加熱処理空間S2とに分割されている。
光源部収容空間S1に収容される第1の光源部10、第2の光源部20から放出される光を、石英窓4を介して加熱処理空間S2に設置される被照射物であるウェハ6に照射することにより、ウェハ6の加熱処理を行っている。
光源部収容空間S1に収容される第1の光源部10、第2の光源部20は、所定の本数の直管状のフィラメントランプを所定の間隔で並列に配置して構成され、両光源部10、20は、積層するように配置されている。さらに、図8に示すように、第1の光源部10を構成する直管状のフィラメントランプ1の軸方向は、第2の光源部20を構成する直管状のフィラメントランプ1の軸方向と互いに交差するように配置されている。なお、後述する図9ないし図11においては、便宜上、第2の光源部20は省略されている。
加熱処理空間S2には、必要に応じてウェハ6が固定されるガードリング5が配置されている。ガードリング5は、例えば炭化ケイ素(SiC)等のセラミック材料からなる薄板の環状体であり、その内縁部にウェハ6の外周部を保持する段差部50を設けてウェハ6を支持している。
ガードリング5の外周部には、ガードリング5を支持するためのサポータ9が設けられている。なお、ガードリング5を設けない場合には、ウェハ6の外周部にサポータ9が直接設けられることになる。
次に、図9ないし図11を用いて、フィラメントランプ1、ウェハ6、ガードリング5、電源部7の関係について説明する。
図9は、光照射式加熱装置の第1の実施例に係り、フィラメントランプ1A〜1Oと、ウェハ6と、電源部7との関係を示す図であり、ガードリングを設けない場合である。
ウェハ6の寸法は、図10および図11よりも大きく示されているが、図9はウェハの外径が300mmのときの図であり、図10および図11はウェハの外径が200mmのときを示している。
図9に示すように、第1の光源部10の中央側のフィラメントランプ群U1は、フィラメントランプ1Eないし1Kの7本で構成されている。フィラメントランプ群U1の両外側には、フィラメントランプ1C、1Dおよび1L、1Mの計4本が配設されることにより、フィラメントランプ群U2が構成されている。フィラメントランプ群U2の両外側には、フィラメントランプ1A、1Bおよび1Nおよび1Oの計4本が配設されることにより、フィラメントランプ群U3が構成されている。即ち、光源部10は、15本のフィラメントランプによって構成されている。
フィラメントランプ群U1、U2、U3において、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1、L2、L3は、それぞれ24mm、20mm、16mmである。即ち、光源部の中央側のフィラメントランプ群U1において隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1は、当該中央側のフィラメント群の両外側に位置する端部側のフィラメントランプ群U2、U3において隣接するフィラメントランプ間の離間距離L2、L3に比して大きくなっている。
フィラメントランプ1Cないし1Mは、後述する図13に示すフィラメントランプにおいて、発光管内に3つのフィラメントが配設されている。なお、フィラメントランプ1A、1B、1Nおよび1Oは、従来のフィラメントランプと同じく発光管内に1つのフィラメントのみが配設されている。
図9において、フィラメントランプ1Cないし1Mは、各フィラメント1C−2ないし1M−2の長さがウェハ6の形状に対応するよう、以下のように設計されている。破線で示すウェハ中央部62に対して設けられた各フィラメント1C−2ないし1M−2は、端部を結んで形成される輪郭がウェハ中央部62の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。実線で示すウェハ外周部61に対して設けられた各フィラメント1A−1ないし1O−1および1C−3ないし1M−3は、端部を結んで形成される輪郭がウェハ外周部61の外周およびウェハ中央部62の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。
図9に示すように、フィラメントランプ1A、1Bは、給電装置19A−1、19B−1に電気的に接続されている。フィラメントランプ1Cは、フィラメント1C−1に対して給電装置19C−1が接続され、フィラメント1C−2に対して給電装置19C−2が接続され、フィラメント1C−3に対して給電装置19C−3が接続されている。フィラメントランプ1Dないし1Oについても同様にして、1つのフィラメントに対して1つの給電装置が接続されている。光源部20のフィラメントランプについても、光源部10と同様に、1つのフィラメントに対して1つの給電装置が接続されているが、便宜上図示を省略している。
以下、複数の給電装置を総称して電源部7と称することもある。図9においては、電源部7は、光源部10および光源部20に対して74個の給電装置を有している。
図10は、光照射式加熱装置の第2の実施例に係り、フィラメントランプ1A〜1Sと、ウェハ6と、ガードリング5との関係を示す図であり、ガードリング5を設け、ガードリング5に対して、ガードリング外周部51からの放熱を補填するためにフィラメントを設けるように構成されている。
同図に示すように、第1の光源部10の中央側のフィラメントランプ群U1は、フィラメントランプ1Gないし1Mの7本で構成されている。フィラメントランプ群U1の両外側には、フィラメントランプ1E、1Fおよび1N、1Oの計4本が配設されることにより、フィラメントランプ群U2が構成されている。フィラメントランプ群U2の両外側には、フィラメントランプ1Aないし1Dおよび1Pないし1Sの計8本が配設されることにより、フィラメントランプ群U3が構成されている。即ち、光源部10は、19本のフィラメントランプによって構成されている。
フィラメントランプ群U1、U2、U3において、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1、L2、L3は、それぞれ24mm、20mm、16mmである。即ち、光源部の中央側のフィラメントランプ群U1において隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1は、当該中央側のフィラメント群の両外側に位置する端部側のフィラメントランプ群U2、U3において隣接するフィラメントランプ間の離間距離L2、L3に比して大きくなっている。
フィラメントランプ1Fないし1Nは、後述する図13に示したフィラメントランプと同様のフィラメントランプにおいて、発光管内に5つのフィラメントが配設されている。フィラメントランプ1Cないし1Eおよび1Oないし1Qは、図13に示すようなフィラメントランプの発光管内に3つのフィラメントが配設されている。フィラメントランプ1A、1B、1R、1Sは、従来のフィラメントランプと同じく発光管内に1つのフィラメントが配設されている。
図10において、フィラメントランプ1Aないし1Sは、各フィラメントの長さがウェハ6およびガードリング5の形状に対応するよう、以下のように設計されている。実線で示すウェハ6に対して設けられた各フィラメント1F−3ないし1N−3は、端部を結んで形成される輪郭がウェハ6の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。破線で示すガードリング内周部52に対して設けられた各フィラメント1C−2ないし1Q−2および1F−4ないし1N−4は、端部を結んで形成される輪郭がガードリング内周部52の外周およびウェハ6の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。実線で示すガードリング外周部51に対して設けられた各フィラメント1A−1ないし1S−1、1C−3ないし1E−3、1O−3ないし1Q−3、1F−5ないし1N−5は、端部を結んで形成される輪郭がガードリング外周部51の外周およびガードリング内周部52の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。
図10に示すように、フィラメントランプ1A、1Bは、給電装置19A−1、19B−1に電気的に接続されている。フィラメントランプ1Cは、フィラメント1C−1に対して給電装置19C−1が接続され、フィラメント1C−2に対して給電装置19C−2が接続され、フィラメント1C−3に対して給電装置19C−3が接続されている。フィラメントランプ1Dないし1Sについても同様にして、1つのフィラメントに対して1つの給電装置が接続されている。光源部20のフィラメントランプも、光源部10と同様に、1つのフィラメントに対して1つの給電装置が接続されているが、便宜上図示を省略している。図10においては、電源部7は光源部10および光源部20に対して134個の給電装置を有している。
なお、1つのフィラメントに対して1つの給電装置を接続することは、理想的であるが、必須条件ではない。即ち、複数のフィラメントに対して1つの給電装置を接続することもできる。例えば、図10において、フィラメント1J−3が設けられた領域に対し、フィラメント1J−3に代えて2つ以上のフィラメントを設け、当該2つ以上のフィラメントに対して1つの給電部を接続することもできる。この場合にも、ガードリング5に対する放射照度をウェハ6に対する放射照度より大きくすることは可能であるため、図1(b)に示す放射照度分布を得ることができる。
図11は、光照射式加熱装置の第3の実施例に係り、フィラメントランプ1A〜1Sと、ウェハ6と、ガードリング5と、電源部7との関係を示す図であり、ガードリング5を設けた場合である。図10のものと異なる点は、ガードリング5に対して、ガードリング外周部51からの放熱を補填するためのフィラメントが設けられていない点である。
同図に示すように、第1の光源部10の中央側のフィラメントランプ群U1は、フィラメントランプ1Gないし1Mの7本で構成されている。フィラメントランプ群U1の両外側には、フィラメントランプ1E、1Fおよび1N、1Oの計4本が配設されることにより、フィラメントランプ群U2が構成されている。フィラメントランプ群U2の両外側には、フィラメントランプ1Aないし1Dおよび1Pないし1Sの計8本が配設されることにより、フィラメントランプ群U3が構成されている。即ち、光源部10は、19本のフィラメントランプによって構成されている。
フィラメントランプ群U1、U2、U3において、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1、L2、L3は、それぞれ24mm、20mm、16mmである。即ち、光源部の中央側のフィラメントランプ群U1において隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1は、当該中央側のフィラメント群の両外側に位置する端部側のフィラメントランプ群U2、U3において隣接するフィラメントランプ間の離間距離L2、L3に比して大きくなっている。
フィラメントランプ1Fないし1Nは、後述する図13に示すフィラメントランプの発光管内に、3つのフィラメントが配設されている。フィラメントランプ1Aないし1Eおよび1Oないし1Sは、従来のフィラメントランプと同じく発光管内に1つのフィラメントのみが配設されている。
図11において、フィラメントランプ1Aないし1Sは、各フィラメントの長さがウェハ6およびガードリング5の形状に対応するよう、以下のように設計されている。実線で示すウェハ6に対して設けられた各フィラメント1F−2ないし1N−2は、端部を結んで形成される輪郭がウェハ6の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。実線で示すガードリング5に対して設けられた各フィラメント1A−1ないし1S−1および1F−3ないし1N−3は、端部を結んで形成される輪郭がガードリング5の外周およびウェハ6の外周の近似形状となるよう、その長さが設計されている。
図11に示すように、フィラメントランプ1Aないし1Eは、給電装置19A−1ないし19E−1に電気的に接続されている。フィラメントランプ1Fは、フィラメント1F−1に対して給電装置19F−1が接続され、フィラメント1F−2に対して給電装置19F−2が接続され、フィラメント1F−3に対して給電装置19F−3が接続されている。フィラメントランプ1Gないし1Sについても同様にして、1つのフィラメントに対して1つの給電装置が接続されている。光源部20のフィラメントランプも、光源部10と同様に、1つのフィラメントに対して1つの給電装置が接続されているが、便宜上図示を省略している。図11においては電源部7は、光源部10および光源部20に対して74個の給電装置を有している。
なお、図11によれば、図10におけるガードリング外周部51に対し、ガードリング外周部51からの放熱分を補填するためのフィラメントを設けていないことから、ガードリング外周部51の温度が低下し、図1(b)に示す理想的な放射照度分布を得られないように考えられる。しかし、ガードリング5は、温度が均一でなくてもウェハ6さえ温度が均一になるのであれば差し支えない。ただし、ガードリング5において例えばガードリング5の厚みが1mmである場合には、温度差が50℃を超える箇所があると、ガードリング5が熱歪によって損傷するおそれがあるため、このような温度差を生じない範囲とする必要がある。
図9ないし図11において、ウェハ6は、ケイ素(Si)からなり、外径が図9においては300mmであり、図10および図11においては200mmであり、厚みが0.7mmである。図10および図11において、ガードリング5は、幅が75mm、厚みが1mmである。フィラメントランプ1Aないし1Sとウェハ6との距離は50mmである。
次に、上記ウェハおよびガードリングを250℃/秒の昇温速度で昇温させる場合は、ウェハに対する放射照度を80(W/cm)で均一にし、ガードリングに対する放射照度を120(W/cm)で均一にすることができる。また、被処理物(ウェハとガードリングが一体化した一枚の仮想板状体を含む)の側面およびサポータ接続面からの放熱、即ち、被処理物の外周部からの放熱を補填するためには、被処理物の中央部の約1.2倍の放射照度とする必要がある。
上記の条件とするためのフィラメントの定格電力密度と隣接するフィラメントランプ間の離間距離の設定値を図12の表1ないし表3に示す。
同図において、表1は図9のものに対応し、表2は図10のものに対応し、表3は図11のものに対応している。
図9において、フィラメントランプ1Fないし1Jは、ウェハ中央部62の真上に位置するフィラメント(1F−2、1G−2・・・・・1J−2)の定格電力密度Wが190(W/cm)であり、ウェハ外周部61の真上に位置するフィラメント(1F−1、1G−1・・・・・1J−1、1F−3、1G−3・・・・・1J−3)の定格電力密度Wが230(W/cm)である。上記のとおり、フィラメントランプ1Fないし1Jは、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1が24mmであるため、(式5)のD、D’の値は何れも24mmとなる。
従って、上記(式5)により、ウェハ中央部62の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−2)からの放射照度Pは、190/2.4=80(W/cm)となり、ウェハ周辺部61の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−1)からの放射照度Pは、230/2.4=96(W/cm)となる。
また、フィラメントランプ1E、1Kは、ウェハ中央部62の真上に位置するフィラメント(1E−2、1K−2)の定格電力密度Wが175(W/cm)であり、ウェハ周辺部61の真上に位置するフィラメント(1E−1、1E−3、1K−1、1K−3)の定格電力密度が211(W/cm)である。フィラメントランプ1Eは、隣接するフィラメントランプ1Fとの離間距離L1が24mm、隣接するフィラメントランプ1Dとの離間距離L2が20mmである。フィラメントランプ1Kは、隣接するフィラメントランプ1Jとの離間距離L1が24mm、隣接するフィラメントランプ1Lとの離間距離L2が20mmである。これにより、(式5)のD、D’の値は、それぞれ24mm、20mmとなる。
従って、(式5)により、ウェハ中央部62の真上に位置するフィラメント1E−2、1K−2からの放射照度Pは、175/2.2=80(W/cm)となり、ウェハ周辺部61の真上に位置するフィラメント1E−1、1E−3、1K−1、1K−3からの放射照度Pは、211/2.2=96(W/cm)となる。
以下は、上記と同様に図12の表1に示す条件を満たすように、フィラメントの定格電力密度と隣接するフィラメントランプ間の離間距離を設定した。
図10において、フィラメントランプ1Hないし1Lは、ウェハ6の真上に位置するフィラメント(1H−3、1I−3・・・・・1L−3)の定格電力密度Wが190(W/cm)であり、ガードリング内周部52の真上に位置するフィラメント(1H−2、1I−2・・・・・1L−2、1H−4、1I−4・・・・・1L−4)の定格電力密度Wが290(W/cm)であり、ガードリング外周部51の真上に位置するフィラメント(1H−1、1I−1・・・・・1L−1、1H−5、1I−5・・・・・1L−5)の定格電力密度Wが345(W/cm)である。上記のとおり、フィラメントランプ1Hないし1Lは、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1が24mmであるため、(式5)のD、D’の値は何れも24mmとなる。
従って、上記(式5)により、ウェハ6の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−3)からの放射照度Pは、190/2.4=80(W/cm)となる。ガードリング内周部52の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−2)からの放射照度Pは、290/2.4=120(W/cm)となる。ガードリング外周部51の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−1)からの放射照度Pは、345/2.4=144(W/cm)となる。
フィラメントランプ1G、1Mは、ウェハ6の真上に位置するフィラメント(1G−3、1M−3)の定格電力密度Wが175(W/cm)である。ガードリング内周部52の真上に位置するフィラメント(1G−2、1G−4、1M−2、1M−4)の定格電力密度が265(W/cm)である。ガードリング外周部51の真上に位置するフィラメント(1G−1、1G−5、1M−1、1M−5)の定格電力密度が318(W/cm)である。フィラメントランプ1Gは、隣接するフィラメントランプ1Hとの離間距離L1が24mm、隣接するフィラメントランプ1Fとの離間距離L2が20mmである。フィラメントランプ1Mは、隣接するフィラメントランプ1Lとの離間距離L1が24mm、隣接するフィラメントランプ1Nとの離間距離L2が20mmである。これにより、(式5)のD、D’の値は、それぞれ24mm、20mmとなる。
従って、(式5)により、ウェハ6の真上に位置するフィラメント1G−3、1M−3からの放射照度Pは、175/2.2=80(W/cm)となる。ガードリング内周部52の真上に位置するフィラメント1G−2、1G−4、1M−2、1M−4からの放射照度Pは、265/2.2=120(W/cm)となる。ガードリング外周部51の真上に位置するフィラメント1G−1、1G−5、1M−1、1M−5からの放射照度Pは、317/2.2=144(W/cm)となる。
以下は、上記と同様に図12の表2に示す条件を満たすように、フィラメントの定格電力密度と隣接するフィラメントランプ間の離間距離を設定した。
図11において、フィラメントランプ1Hないし1Lは、ウェハ6の真上に位置するフィラメント(1H−2、1I−2・・・・・1L−2)の定格電力密度Wが190(W/cm)であり、ガードリング5の真上に位置するフィラメント(1H−1、1I−1・・・・・1L−1、1H−3、1I−3・・・・・1L−3)の定格電力密度Wが290(W/cm)である。上記のとおり、フィラメントランプ1Hないし1Lは、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1が24mmであるため、(式5)のD、D’の値は何れも24mmとなる。
従って、上記(式5)により、ウェハ6の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−2)からの放射照度Pは、190/2.4=80(W/cm)となる。ガードリング5の真上に位置するフィラメント(例えば、1H−1)からの放射照度Pは、290/2.4=120(W/cm)となる。
フィラメントランプ1G、1Mは、ウェハ6の真上に位置するフィラメント(1G−2、1M−2)の定格電力密度Wが175(W/cm)である。ガードリング5の真上に位置するフィラメント(1G−1、1G−3、1M−1、1M−3)の定格電力密度が265(W/cm)である。フィラメントランプ1Gは、隣接するフィラメントランプ1Hとの離間距離L1が24mm、隣接するフィラメントランプ1Fとの離間距離L2が20mmである。フィラメントランプ1Mは、隣接するフィラメントランプ1Lとの離間距離L1が24mm、隣接するフィラメントランプ1Nとの離間距離L2が20mmである。これにより、(式1)のD1、D2の値は、それぞれ24mm、20mmとなる。
従って、(式1)により、ウェハ6の真上に位置するフィラメント1G−2、1M−2からの放射照度Pは、175/2.2=80(W/cm)となる。ガードリング5の真上に位置するフィラメント1G−1、1G−3、1M−1、1M−3からの放射照度Pは、265/2.2=120(W/cm)となる。
以下は、上記と同様に図12の表3に示す条件を満たすように、フィラメントの定格電力密度と隣接するフィラメントランプ間の離間距離を設定した。
上記図12の表3の条件設定によるガードリング外周部51での温度低下は、ガードリング内周部52と比べて50℃未満となり、ガードリング5が損傷することはない。
図13は、先に出願した特願2005−57803号で提案したフィラメントランプ1の詳細構造を示す図である。
同図に示す構造は、例えば、図9に示したフィラメントランプ1Cの構造に対応する。
同図に示すように、フィラメントランプ1の発光管11は、ピンチシールにより、一端側に封止部12a、他端側に封止部12bが形成され、発光管11内部が気密に封止されている。ここで、ピンチシールは、封止部12aに金属箔13a、13b及び13cが埋設され、封止部12bに金属箔13d、13eおよび13fが埋設されている。
金属箔13a、13b、13c、13d、13e、および13fには、それぞれ、外部リード18a、18b、18c、18d、18e、および18fが電気的に接続されている。
発光管11の内部には、略同一軸上に沿って、3つのフィラメント1C−1、1C−2、1C−3が順番に配置されている。フィラメント1C−1と1C−2の間には絶縁体15aが設けられ、フィラメント1C−2と1C−3の間には絶縁体15bが設けられている。フィラメント1C−1は、金属箔13a、13fに、フィラメント1C−2は、金属箔13b、13eに、フィラメント1C−3は、金属箔13c、13dに、それぞれ電気的に接続されている。
なお、フィラメントの個数は、図13に示す例では3つであるが、必要に応じて適宜増減することができる。
また、フィラメントランプ1において、外部リード18aと18fの間に第1の給電装置19C−1が接続され、外部リード18bと18eの間に第2の給電装置19C−2が接続され、外部リード18cと18dの間に第3の給電装置19C−3が接続されている。即ち、フィラメント1C−1、1C−2、及び1C−3は、それぞれ個別の給電装置19C−1、19C−2、19C−3によって独立に給電される。給電装置19C−1、19C−2、及び19C−3は、可変電源であり、必要に応じて給電量を調整可能となっている。
再び図8に戻り、本実施形態の発明に係る光照射式加熱装置の構成について説明する。
同図において、第1の光源部10の上方には、光源部10、20を構成するフィラメントランプ1からの光をウェハ6側に反射する反射鏡2が配置されている。なお、反射鏡2の形状は、図2に示した反射鏡2’のように波型でも良いし、図8に示した平板形状でも良い。光源部10、20からの光は、光源部10,20に設けられる各フィラメントランプ1から直接、または反射鏡2に反射され、石英窓4を介してガードリング5に保持されたウェハ6に照射される。このような反射鏡2を設けたことにより、フィラメントランプ1間の離間距離が大きくなったとしても、さらにウェハ6に照射される光の均一性を向上させることができる。
前述の図5(b)に示すように、反射鏡2がないとき放射照度分布が悪くなる場合においては、図5(c)に示すように、反射鏡2を設けることにより、ウェハ6に対する放射照度分布を損なうことなく、隣接するフィラメントランプ間の離間距離L1等を大きくすることができる。これにより、フィラメントランプの本数をさらに減らすことができるため、電源の個数を減らすことができ、コスト面でさらに有利になる。
ここで、光源部10、20と被処理物であるウェハ6との間の照射距離Hが、隣接するフィラメントランプ間の離間距離Dに比して大きいことが必要である理由について説明する。
図14は、光源部を構成する各フィラメントランプの管軸とウェハ6の表面との距離である照射距離Hと、各フィラメントランプ間の離間距離D(図9ないし図11におけるL1,L2、L3等)と、ウェハ6における照射面上での放射照度分布との関係を模式的に示した図である。
図14(a)は、照射距離Hと離間距離Dとの関係が、D/H>1/2なる関係にあるときのウェハ6における照射面上での放射照度分布を示す図である。
同図から明らかなように、D/H>1/2であるとき、放射照度分布における偏差が大きく、放射照度分布の均一性は良くない。
一方、図14(b)は、照射距離Hと離間距離Dとの関係が、D/H≦1/2なる関係にあるときのウェハ6における照射面上での放射照度分布を示す図である。
同図から明らかなように、D/H≦1/2であるとき、放射照度分布における偏差が小さく、放射照度分布の均一性は良好となる。
光源部と被処理物であるウェハとの距離が近い場合、ウェハ表面上での光の像は、フィラメントランプの配置構造を反映しやすい。即ち、互いに離間して並列に配置された複数のフィラメントランプから照射される光の像は、互いに重なり合う部分が小さく、その結果、ウェハ表面では離散的になる。そのため、ウェハ表面での照度分布は図14(a)に示すような均一性の悪い分布となる。
一方、光源部と被処理物であるウェハとの距離が遠い場合、各フィラメントからウェハ表面に照射される光は拡散光であるので、ウェハ表面での光の像はある程度広がる。そのため、互いに離間して並列に配置される複数のフィラメントランプから照射される光の像は、互いに重なり合う部分が大きくなる。そのため、ウェハ表面に照射される光は、ウェハ表面上で略平均化され、ウェハ表面での放射照度分布は、図14(b)に示すような均一性が良好となる。
発明者等の実験の結果、照射距離Hと離間距離Dとの関係が、D/H≦1/2である場合、図14(b)のような均一性が良好な放射照度分布が得られることが判明した。
特に、光源部からの光を被処理物であるウェハ側に反射する反射鏡を設け、反射鏡の形状を適宜設定することにより、照射距離Hと離間距離Dとの関係が、D/H≦1としても、図14(b)のような均一性が良好な放射照度分布が得られることが判明した。
換言すれば、隣接するフィラメントランプ間の離間距離D(L1等)は、フィラメントランプ1とウェハ6との間の照射距離Hを越えない範囲で設定することができる。
なお、図8に示す光照射式加熱装置の場合、光源部20と被処理物であるウェハ6との距離が、光源部10とウェハ6との距離より近いので、上記照射距離Hは、光源部20を構成する各フィラメントランプの管軸と被処理物であるウェハ6表面との距離とすることが望ましい。
再び図8に戻り、光源部収容空間S1には、冷却風ユニット8からの冷却風がチャンバ300に設けられた冷却風供給ノズル81の吹出し口82から導入される。光源部収容空間S1に導入された冷却風は、第1の光源部10及び第2の光源部20における各フィラメントランプ1に吹き付けられ、各フィラメントランプ1を構成する発光管11を冷却する。ここで、各フィラメントランプ1の封止部12a、12bは他の箇所に比して耐熱性が低い。そのため、冷却風供給ノズル81の吹出し口82は、各フィラメントランプ1の封止部12a、12bに対向して配置され、封止部12a、12bを優先的に冷却するように構成されることが望ましい。各フィラメントランプ1に吹き付けられ、熱交換により高温になった冷却風は、チャンバ300に設けられた冷却風排出口83から排出される。なお、冷却風の流れは、熱交換されて高温になった冷却風が逆にフィラメントランプ1を加熱しないように考慮されている。
上記冷却風は、反射鏡2も同時に冷却するように風の流れが設定される。なお、反射鏡2が不図示の水冷機構により水冷されているような場合は、必ずしも反射鏡2も同時に冷却するように風の流れを設定しなくともよい。
ところで、加熱されるウェハ6からの輻射熱により石英窓4での蓄熱が発生する。蓄熱された石英窓4から2次的に放射される熱線により、被処理物6は不所望な加熱作用を受けることがある。
この場合、被処理物の温度制御性の冗長化(例えば、設定温度より被処理物の温度が高温になるようなオーバーシュート)や、蓄熱される石英窓4自体の温度ばらつきに起因する被処理物における温度均一性の低下等の不具合が発生する。また、ウェハ6の降温速度の向上が難しくなる。
よって、これらの不具合を抑制するため、図8に示すように、冷却風供給ノズル81の吹出し口82を石英窓4の近傍にも設け、冷却風ユニット8からの冷却風により石英窓4を冷却するようにすることが望ましい。
第1の光源部10の各フィラメントランプ1は、一対の第1の固定台500、501により支持される。第1の固定台は、導電性部材で形成された導電台51と、セラミックス等の絶縁部材で形成された保持台52とからなる。保持台52は、チャンバ300の内壁に設けられ、導電台51を保持する。
第1の光源部10を構成するフィラメントランプの本数をn1、フィラメントランプが有する分割されたフィラメントの個数をm1として、各フィラメント全てに独立に電力が供給する場合、一対の第1の固定台500、501の組数は、n1×m1組となる。
一方、第2の光源部20の各フィラメントランプ1は、第2の固定台により支持される。第2の固定台は、第1の固定台と同様、導電台、保持台とからなる。
第2の光源部20を構成するフィラメントランプの本数をn2、フィラメントランプが有する分割されたフィラメントの個数をm2として、各フィラメント全てに独立に電力が供給する場合、一対の第2の固定台の組数は、n2×m2組となる。
チャンバ300には、電源部7の給電装置からの給電線が接続される一対の電源供給ポート71、72が設けられる。なお、図8では1組の電源供給ポート71、72が示されているが、フィラメントランプ1の個数、各フィラメントランプ内のフィラメントの個数等に応じて、一組の電源供給ポートの個数が決められる。
図8の光照射式加熱装置においては、電源供給ポート71は、第1のランプ固定台500の導電台51と電気的に接続されている。また、電源供給ポート72は、第1のランプ固定台501の導電台51と電気的に接続されている。
第1のランプ固定台500の導電台51は、例えば、第1の光源部10における1つのフィラメントランプの給電装置である外部リード18a(図13参照)と電気的に接続されている。第1のランプ固定台501の導電台51は、例えば、外部リード18f(図13参照)と電気的に接続されている。このような構成により、給電装置から、第1の光源部10における1つのフィラメントランプ1のフィラメント1C−1への給電が可能となる。
フィラメントランプ1の他のフィラメント1C−2、1C−3、また、第1の光源部10の他のフィラメントランプ1の各フィラメント、第2の光源部20の各フィラメントランプ1の各フィラメントについても、他の一対の電源供給ポート71、72より、各々同様の電気的接続がなされる。
加熱処理空間S2には、加熱処理の種類に応じて、プロセスガスを導入・排気するプロセスガスユニット800を接続してもよい。例えば、熱酸化プロセスを行う場合は、加熱処理空間S2に酸素ガス、及び、加熱処理空間S2をパージするためのパージガス(例えば、窒素ガス)を導入・排気するプロセスガスユニット800を接続する。プロセスガスユニット800からのプロセスガス、パージガスは、チャンバ300に設けられたガス供給ノズル84の吹出し口85から加熱処理空間S2に導入される。また、排気は排出口86から行われる。
図9においては、外径300mmのウェハに対し、15本のフィラメントランプを配列している。15本のフィラメントランプは、フィラメントランプ群U1における隣接するフィラメント間の離間距離L1が24mm、フィラメントランプ群U2における隣接するフィラメント間の離間距離L2が20mm、フィラメントランプ群U3における隣接するフィラメント間の離間距離L3が16mmとなるように配列されている。
仮に、従来のように隣接するフィラメントランプ間の離間距離を16mmで固定して、ウェハとガードリングとからなる領域をカバーしようとした場合、19本のフィラメントランプが必要となる。
従って、図9の場合は、光源部10に属するフィラメントランプを4本削減することができ、光源部20も同様にすることにより、合計8本のフィラメントランプを削減することができる。これにより、フィラメントに接続する給電部の個数が少なくて済むことから電源部が小型化され、光照射式加熱装置の作製に要するコストを抑えることができる、という効果を有する。
また、図10および図11によれば、外径が200mmのウェハと幅が75mmのガードリングとからなる外径350mmの領域に対し、19本のフィラメントランプを配列している。19本のフィラメントランプは、フィラメントランプ群U1における隣接するフィラメント間の離間距離L1が24mm、フィラメントランプ群U2における隣接するフィラメント間の離間距離L2が20mm、フィラメントランプ群U3における隣接するフィラメント間の離間距離L3が16mmとなるように配列されている。
仮に、隣接するフィラメントランプ間の離間距離を16mmで固定して、ウェハとガードリングとからなる領域をカバーしようとした場合、23本のフィラメントランプが必要となる。
従って、図10および図11の場合は、光源部10に属するフィラメントランプを4本削減することができ、光源部20も同様にすることにより、合計8本のフィラメントランプを削減できる。これにより、フィラメントに接続する給電部の個数が少なくて済むことから電源部が小型化され、光照射式加熱装置の作製に要するコストを抑えることができる、という効果を有する。
なお、フィラメントランプ1Hないし1Lと同等の定格電力密度(290W/cm)を有するフィラメントランプを、隣接するフィラメントランプ間の離間距離を24mmで固定して均等に配列すれば、更にフィラメントランプの本数を削減できると、一見考えられる。しかし、実際には以下のような不具合が生じることから、このような構成を採用することはできない。
第1に、光源部の中央側のフィラメントランプ群の周辺側のフィラメントランプ群U2、U3に属するフィラメントランプは、ガードリングの真上に位置するフィラメントの全長が、光源部の中央側のフィラメントランプ群U1に属するフィラメントランプのフィラメントに比して長くなる。例えば、フィラメント1C−1と1J−1とを比較すると、1C−1の方が長いことは明らかである。そうすると、全長の長いフィラメントを有するフィラメントランプは、伝熱により熱が逃げ難いフィラメント中央部近傍の発光管の管壁温度が上昇することにより、発光管の構成材料である石英ガラスが変形したり、また、再結晶化により石英ガラスが失透する、という不具合を生じる。
第2に、第1の問題を避けようとしてフィラメント中央部近傍の管壁が十分に冷えるように空冷条件(冷却風量)を設定すると、フィラメントの定格電力密度が低い部分に対しては過冷却の条件になってしまい、ハロゲンサイクルが正常に機能せず、ランプ寿命が短くなる。
なお、この熱による隣接するフィラメントランプ間の離間距離の制限(制約)等は、先に述べたとおり、250℃/秒もの高速度での昇温が求められているために、フィラメントの定格電力密度をフィラメントランプの発光管の温度限界ぎりぎりまで大きく設定することが必須条件であることによる。
更に、本発明に係るフィラメントランプは、前述のとおり発光管形状が直管状のものについて説明しているが、これに限られないことは勿論のことである。具体的には、発光管の一部が湾曲した形状を有するもの等であってもよい。
光照射時のウェハの温度を均一にするための理想的な放射照度分布を示す図である。 従来技術に係る光照射式加熱装置の構成の一例を示す図である。 図2に示す光照射式加熱装置に係わり、フィラメントランプとウェハとガードリングとの位置関係を示す図である。 先に出願した光照射式加熱装置に係わり、フィラメントランプとウェハとガードリングとの位置関係を示す図である。 フィラメントランプの個数と照射面での放射照度分布との関係を説明するための図である。 被処理物の照射面における放射照度の定義を説明するための図である。 フィラメントランプのフィラメントと発光管の放熱との関係を示す図である。 本発明に係る光照射式加熱装置の構成を示す図である。 本発明の光照射式加熱装置の第1の実施例に係り、フィラメントランプとウェハと電源部との関係を示す図である。 本発明の光照射式加熱装置の第2の実施例に係り、フィラメントランプとウェハとガードリングと電源部との関係を示す図である。 本発明の光照射式加熱装置の第3の実施例に係り、フィラメントランプとウェハとガードリングと電源部との関係を示す図である。 フィラメントの定格電力密度と隣接するフィラメントランプ間の離間距離の設定値を示す表である。 先の出願に係るフィラメントランプの詳細構造を示す図である。 光源部を構成する各フィラメントランプの管軸とウェハの表面との距離である照射距離Hと、各フィラメントランプ間の離間距離Dと、ウェハにおける照射面上での放射照度分布との関係を模式的に示す図である。
符号の説明
1 フィラメントランプ
1A〜1S フィラメントランプ
1A−1、1B−1・・・1S−1 フィラメント
2 反射鏡
4 石英窓
5 ガードリング
50 段差部
51 ガードリング外周部
52 ガードリング内周部
6 ウェハ
61 ウェハ周辺部
62 ウェハ中央部
7 電源部
71、72 電源供給ポート
8 冷却風ユニット
11 発光管
12a、12b 封止部
13a、13b、13c、13d、13e、13f 金属箔
18a、18b、18c、18d、18e、18f 外部リード
19a、19b 絶縁体
19A−1、19B−1・・・19S−1 給電装置
8 冷却風ユニット
81 冷却風供給ノズル
82 吹出し口
83 冷却風排出口
84 ガス供給ノズル
85 吹出し口
86 排気は排出口
10 第1の光源部
20 第2の光源部
100 光照射式加熱装置
300 チャンバ
500,501 一対の第1の固定台
800 プロセスガスユニット
A、B、C フィラメントランプ
F1、F2、F3 フィラメント
S 放射面
D、D’ フィラメントランプの離間距離
Fc1 フィラメントの中心部
Fe1 フィラメントの端部
Fc2 フィラメントの中心部
Fe2 フィラメントの端部
Tc1 フィラメントの中心部Fc1に対する発光管の管壁温度
Tc2 フィラメントの中心部Fc2に対する発光管の管壁温度
D 隣接するフィラメントランプ間の離間距離
H 光源部と被処理物との間の照射距離
S1 光源部収容空間
S2 加熱処理空間
U1、U2、U3 フィラメントランプ群
L1、L2、L3 フィラメントランプ間の離間距離

Claims (6)

  1. 発光管の管軸に沿って配設された複数のフィラメントに個別に電力が供給されるフィラメントランプを含む複数本のフィラメントランプが並列に配置されてなる光源部と、該光源部から放射される光の照射位置に被処理物が配置された光照射式加熱装置であって、
    前記光源部は、複数の隣接するフィラメントランプ間の離間距離が不均一であることを特徴とする光照射式加熱装置。
  2. 前記光源部は、中央側のフィラメントランプ群において隣接するフィラメントランプ間の離間距離が、前記中央側のフィラメントランプ群の外側に位置する端部側のフィラメントランプ群において隣接するフィラメントランプ間の離間距離に比して大きいことを特徴とする請求項1に記載の光照射式加熱装置。
  3. 前記発光管の管軸に沿って配設された複数のフィラメントに個別に電力が供給されるフィラメントランプは、前記被処理物の周辺部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度が、前記被処理物の中央部に対して設けられたフィラメントの定格電力密度に比して大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射式加熱装置。
  4. 前記光源部は、前記各フィラメントランプから放射される光を前記被処理物に反射する反射鏡を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射式加熱装置。
  5. 隣接する前記フィラメントランプ間の離間距離をD、前記フィラメントランプと前記被処理物間の距離をHとしたとき、
    D/H≦1の関係式を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射式加熱装置。
  6. 前記被処理物の周辺には、ガードリングが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射式加熱装置。
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