JP4687615B2 - フィラメントランプ - Google Patents
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RTPにおいて用いられる加熱装置としては、例えば、光透過性材料からなる発光管の内部にフィラメントが配設されてなる白熱ランプ等の光源からの光照射によって、被処理物を接触することなくこれを加熱することのできる光照射式の加熱装置が広く利用されている。
このような光照射式の加熱装置を用いて、例えば、半導体ウエハのRTPを行う場合には、半導体ウエハを1050℃以上に加熱する際に半導体ウエハに温度分布の不均一が生じると、半導体ウエハに「スリップ」と呼ばれる現象、すなわち、結晶転移の欠陥が発生し、不良品となるおそれがある。そのため、半導体ウエハの全面の温度分布が均一になるように、加熱、高温保持、冷却を行うことが必要とされている。すなわち、RTPにおいては、被処理物の高精度な温度均一性が求められる。
第1の手段は、石英ガラスから成る発光管の管軸方向に沿って順に配置された3つ以上のフィラメント、および該3つ以上のフィラメントの各々に連結され個別に電力を供給するリードを有する複数のフィラメント体と、前記リードの各々に電気的に接続された導電性部材と、該導電性部材が配置され前記発光管の両端に設けられた2つの封止部と、を具備する半導体ウエハ急速加熱用のフィラメントランプにおいて、少なくとも一方の前記封止部には石英板が設けられ、前記導電性部材に近接するガラス層の熱膨張率は該導電性部材の熱膨張率に近く、該石英板側に近接するガラス層の熱膨張率は該石英板の熱膨張率に近いガラスを巻付けた前記導電性部材が該石英板に3つ以上ロッドシールされていることを特徴とするフィラメントランプである。
第2の手段は、第1の手段において、一方の封止部側の複数の前記リードを1個の導電性部材に電気的に接続し、該導電性部材を前記封止部においてロッドシールしたことを特徴とするフィラメントランプである。
第3の手段は、第2の手段において、一方の封止部側の複数の前記リードを共通リードに接続し、該共通リードを導電性部材に接続し、該導電部材を前記封止部においてロッドシールしたことを特徴とするフィラメントランプである。
請求項2に記載の発明によれば、一方の封止部側の複数のリードを1個の導電性部材に接続して複数のフィラメントに共用の導電性部材とし、該導電性部材を封止部においてロッドシールしたので、大電流を流せると同時に該封止部の構成がより一層簡素化され、フィラメントランプの製造時の作業がより一層簡素化される。
請求項3に記載の発明によれば、一方の封止部側の複数のリードを共通リードに接続し、該共通リードを導電性部材に接続し、該導電性部材を封止部においてロッドシールしたので、線径が違っていても溶接に支障をきたすことがなくフィラメント体と導電性部材とを電気的に接続して大電流を流すことが可能となる。
図1は、本発明に係るマルチフィラメントランプ1を搭載した光照射式加熱装置の構成を示す図である。
同図に示すように、この光照射式加熱装置100は、チャンバ3を有する。チャンバ3の内部は、石英窓4によりランプユニット収容空間S1と加熱処理空間S2とに分割される。ランプユニット収容空間S1に収容される第1のランプユニット10、第2のランプユニット20から放射される光を、石英窓4を介して加熱処理空間S2に設置される被処理物6に照射することにより、被処理物6の加熱処理を行う。
ランプユニット収容空間S1に収容される第1のランプユニット10、第2のランプユニット20は、例えば、10本のマルチフィラメントランプ1を所定の間隔で並列に配置して構成され、両ランプユニット10、20は互いに対向するように配置される。ここで、ランプユニット10を構成するマルチフィラメントランプ1の中心軸方向は、ランプユニット20構成するマルチフィラメントランプ1の中心軸方向と互いに交差するように配置される。
各マルチフィラメントランプ1に吹き付けられ、熱交換により高温になった冷却風は、チャンバ3に設けられた冷却風排出口83から排出される。
一方、第2のランプユニット20の各マルチフィラメントランプ1は、不図示の第2の固定台により支持される。第2の固定台は、第1の固定台と同様に、導電台、保持台とから構成される。第2のランプユニット20を構成するマルチフィラメントランプ1の本数をn2、各マルチフィラメントランプ1が有するフィラメントの個数をm2とすると、各フィラメントの全てに独立に電力を供給する場合、一対の第2の固定台の組数はn2×m2組となる。
同図に示すように、このマルチフィラメントランプ1は、例えば、石英ガラス等の光透過性材料からなる発光管11を備える。発光管11は、内部にハロゲンガスが導入されている。発光管11の両端部は石英板13a、13bで封着され、内部が気密に封止され、発光管11の両端部に各々封止部12a、12bが形成される。
まず、図3(a)に示すように、導電性部材18aとなるタングステン棒を用意し、タングステン棒の表面を電解研磨し、光沢表面とする。次に、図3(b)に示すように、タングステン棒に熱膨張率の異なるガラス21を溶着して数層巻き付ける。ガラス21は、導電性部材18aに近いガラス層の熱膨張率はタングステンの熱膨張率に近く、外側(すなわち、石英から成る封止板13aに近い)のガラス層ほど石英の熱膨張率に近いガラス21を巻き付ける。次に、図3(c)に示すように、穴開け加工した石英からなる封止板13aに、ガラス巻きしたタングステン棒18aを入れて溶着する。同様に、穴開け加工した封止板13aに、ガラス巻きしたタングステン棒18b、18cを入れて溶着する。次に、図示されていないが、タングステン棒からなる導電性部材18a、18b、18cの各々をフィラメント体14のリード14a、フィラメント体15のリード15a、フィラメント体16のリード16aを溶接し、図3(d)に示すように、それら全体を発光管11に挿入し、封止板13aの周縁を発光管11の端部内において溶着し、図3(e)に示すように、ロッドシールされた封止部12aを完成する。なお、ここでは、導電性部材18a、18b、18cをリード14a、15a、16aに溶接してから封止板13aと発光管11の端部を溶着したが、先に、封止板13aと発光管11を溶着した後に、導電性部材18a、18b、18cをリード14a、15a、16aに溶接するようにしても良い。
リード14a〜14cは各々導電性部材である金属箔22a〜22cに電気的に接続され、導電性部材である金属箔22a〜22cは各々外部リード25a〜25cに電気的に接続されている。導電性部材である金属箔22a〜22cの各々が、例えば、石英ガラスからなる棒状のシール用絶縁体23の外周面上に概ね等間隔にシール用絶縁体23の長手方向に沿って平行に配設され、発光管24とシール用絶縁体23とが両者間に導電性部材である金属箔22a〜22cを介して気密に箔シールされている。また他方の封止部12bは、例えば、タングステン棒からなる導電性部材18gがロッドシールされて封止されている。
なお、封止部12a側を箔シールで構成したが、ロッドシールで構成しても良いことはいうまでもない。
100 光照射式加熱装置
10 第1のランプユニット
20 第2のランプユニット
2 反射鏡
3 チャンバ
4 石英窓
5 処理台
500、501 第1の固定台
51 導電台
52 保持台
6 被処理物
7 電源部
71、72 電源供給ポート
800 プロセスガスユニット
81 冷却風供給ノズル
82 吹出し口
83 冷却風排出口
84 ガス供給ノズル
85 吹出し口
86 排出口
9 温度計
91 温度測定部
11 発光管
12a、12b 封止部
13a、13b 石英板
14、15、16 フィラメント体
14a リード
14b フィラメント
14c リード
15a リード
15b フィラメント
15c リード
16a リード
16b フィラメント
16c リード
17 アンカー
18a〜18g 導電性部材
19a〜19d 支持部材
21 ガラス
22a〜22c 金属箔
23 シール用絶縁体
24 発光管
25a〜25c 外部リード
26 共通リード
S1 ランプユニット収容空間
S2 加熱処理空間
Claims (3)
- 石英ガラスから成る発光管の管軸方向に沿って順に配置された3つ以上のフィラメント、および該3つ以上のフィラメントの各々に連結され個別に電力を供給するリードを有する複数のフィラメント体と、前記リードの各々に電気的に接続された導電性部材と、該導電性部材が配置され前記発光管の両端に設けられた2つの封止部と、を具備する半導体ウエハ急速加熱用のフィラメントランプにおいて、
少なくとも一方の前記封止部には石英板が設けられ、前記導電性部材に近接するガラス層の熱膨張率は該導電性部材の熱膨張率に近く、該石英板側に近接するガラス層の熱膨張率は該石英板の熱膨張率に近いガラスを巻付けた前記導電性部材が該石英板に3つ以上ロッドシールされていることを特徴とするフィラメントランプ。 - 一方の封止部側の複数の前記リードを1個の導電性部材に電気的に接続し、該導電性部材を前記封止部においてロッドシールしたことを特徴とする請求項1に記載のフィラメントランプ。
- 一方の封止部側の複数の前記リードを共通リードに接続し、該共通リードを導電性部材に接続し、該導電部材を前記封止部においてロッドシールしたことを特徴とする請求項2に記載のフィラメントランプ。
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