JP3988338B2 - 光照射式急速加熱処理装置の制御装置 - Google Patents

光照射式急速加熱処理装置の制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成膜、拡散、アニール等の処理を行うため、半導体ウエハ等の被処理物に赤外線を含む光を照射して被処理物を急速加熱する光照射式急速加熱処理装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路の高集積化・微細化がますます要求され、例えばイオン注入により半導体ウエハのSi結晶に不純物を打ち込んで拡散させる工程において、不純物の拡散層を薄くし、浅い接合面を形成する必要性が大きくなってきている。
イオン注入法による不純物拡散では、イオン化した不純物を電界で加速してSi結晶に打ち込む注入工程と、注入により結晶が受けたダメージを回復しつつ結晶内に拡散させるアニール工程が行われるが、浅い拡散層を形成するためには、急速熱処理(RTP)が必要であり、半導体ウエハの表面温度を均一に保ちながら高速で昇温させる必要がある。拡散層の膜厚の要求が例えば0.13〜0.15μmであれば、150〜200°C/秒の昇温速度が必要となる。
【0003】
フィラメントランプから放射される赤外線を含む光を照射して半導体ウエハ等の被加熱物を加熱する光照射式急速加熱処理装置は上記急速加熱処理(RTP)に好適であり、被加熱物を例えば数秒で1000°C以上の温度まで昇温させることが可能である。
図17は上記した光照射式急速加熱処理装置(以下加熱処理装置と略記する)の断面構成を示す図である。
ランプ室2に複数本のフィラメントランプ1(以下ランプと略記する)が配置され、ランプ1の背面にはミラー3が設けられている。処理室4内にはワーク保持台5が設けられ、加熱処理される半導体ウエハ等の被加熱物(以下ワークWという)がワーク保持台5の上に載置される。また、ランプ室2と処理室4の間は例えば石英窓6等により区画される。
【0004】
図18に上記ランプ1の構成の一例を示す。ランプ1は同図に示すように円環状の発光管1aと発光管1aの端部に直角に形成された一対の導入管1bからなり、発光管1a内にコイル状のフィラメント1cが配置されている。導入管1bの端部にはシール部1dが形成され、フィラメント1cの端部にリード線1eがモリブデン箔1fを介して接続されている。
図17においては、上記図18に示す円環状のランプ1を例えば同心円状に配置しており、上記複数本のランプ1を点灯させることにより、ランプ1から放射される赤外線を含む光が石英窓6を介して処理室内に配置されたワークWに照射される。これにより、ワークWは急速加熱され、またランプ1を消灯させることによりワークWは急速に冷却する。
図示しない制御装置は、ワークW全体が均一に加熱されるように各ランプ1に供給される電力量を制御し、例えばワークWを数秒で1000°C以上の温度まで昇温させる。
【0005】
図19〜図20は上記したランプの点灯の制御を行う制御装置の従来の構成例を示す図である。図19は全体構成を示し、図20は各ランプを制御するランプ点灯制御装置のさらに詳細な構成を示している。
図19〜図20において、100はCPU等から構成される制御部、101は温度調節器(以下温調器という)、102はサイリスタユニット、1はランプ、103は温度検出器であり、同図に示すように温調器101、サイリスタユニット102、温度検出器103がランプ1に対応して(もしくは複数本のランプに対応して)それぞれ設けられ、温度検出器103は、各ランプ1から放射される光により加熱されるワークWの温度を検出する。温度検出器103により検出された温度は温調器101にフィードバックされ、温調器101は制御部100から送られてくる温度設定値(アナログ信号もしくはデジタル信号)と、温度検出器103により検出された温度の偏差に応じた制御信号(アナログ信号)をサイリスタユニット102に送出する。
【0006】
ランプ1に供給される電圧、電流はそれぞれサイリスタユニット102にフィードバックされ、サイリスタユニット102は、上記制御信号に基づき、ランプ1に供給される電力量を制御する。
サイリスタユニット102は、例えば図21に示すような構成を備え、サイリスタSCR1,SCR2のゲート電流を流すタイミングを変化させることにより、ランプ1に入力する電力を制御する。
【0007】
サイリスタによる電力制御には以下の2つの方式、導通角制御とゼロクロス制御があげられる。
(a) 導通角制御
図21において、サイリスタユニット102に交流商用電源21から交流を入力する。サイリスタユニット102には第1のサイリスタSCR1と、第2のサイリスタSCR2とからなるランプ点灯制御回路200を設ける。ランプ点灯制御回路200のサイリスタSCR1,SCR2のゲートG1,G2にゲート電流を流すと、サイリスタSCR1,SCR2が導通し、サイリスタSCR1,SCR2に供給される電流が0になるまで、サイリスタユニット102からランプ1に電流が出力される。
【0008】
図22(a)はサイリスタユニット102の入力電圧波形である。図22(b)はサイリスタSCR1,SCR2のゲートG1,G2にゲート電流を流すタイミングの例を示す図であり、▲1▼は第1のサイリスタSCR1のゲート電流を、▲2▼は第2のサイリスタSCR2のゲート電流を示す。図22(c)は同図(a)のタイミングでゲート電流を流したときの出力電流の波形を示す。
サイリスタユニット102からの出力電力は、図22(c)の斜線部で示される出力電圧波形と出力電流波形とを掛け合わせたものとなり、サイリスタSCR1,SCR2に与えるゲート電流のタイミングを変化させることにより、出力電流波形及び出力電圧波形を変えることができ、サイリスタユニットの出力電力すなわちランプ入力電力を変えることができる。
【0009】
(b) ゼロクロス制御
制御回路構成は、図21と同じであり、サイリスタSCR1,SCR2のゲート電流を流すタイミングを図23(b)のようにする。ここで、▲1▼は第1のサイリスタSCR1のゲート電流を、▲2▼は第2のサイリスタSCR2のゲート電流を示す。
図23(b)のタイミングでゲート電流を流したときの出力電流及び出力電圧は同図(c)のようになる。すなわち、同図(c)に示すように、波形が間引かれた電流・電圧を出力することにより、ランプ入力電力を変化させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の制御方式には次のような問題点がある。
(1)制御遅れの問題
光照射式急速加熱処理装置により急速熱処理(RTP)を行うには、前記したように半導体ウエハを、その表面温度を均一に保ちながら例えば数秒で1000°C以上の温度まで昇温させることが要求される。特に、半導体ウエハの周辺部分と中心部部分では放熱特性が異なるので、半導体ウエハの温度が均一になるように、周辺部分の加熱量を中心部分の加熱量よりやや大きく保ちながら急速に昇温させる必要がある。
このため、ランプ電力を制御する制御装置は、各ランプ電力の配分を適切に保ちながらランプに供給する電力を高速に制御することが必要となる。
【0011】
図19〜図20に示した制御方式を用いた場合、上記のような制御を行うには次のような問題があった。
▲1▼ 温度検出器103により検出した温度を温調器101にフィードバックして温度制御を行っているため、温度検出器103による検出遅れなどにより制御遅れが生じ高速な制御が困難である。
▲2▼ サイリスタユニット102の応答が遅いため、ランプ電力を高速に制御することができない。また、前記した導通角制御を行う場合には、サイリスタ導通時に、立ち上がりノイズと呼ばれるノイズが発生し、装置の制御系が誤動作する原因となる場合がある。また、ランプフィラメントに突入電流が流れるので、フィラメントは過負荷な状態になり、フィラメント切れが発生しやすくなる。
▲3▼ 制御部100から温調器101にデジタルもしくはアナログの制御信号を送出しているが、デジタル信号を送出する場合には温調器101でアナログ信号に変換する必要があり変換遅れが発生する。また、アナログ信号を送出する場合には、制御部100でデジタル信号をアナログ信号に変換する必要があり同様に変換遅れが生ずる。
【0012】
(2)高調波歪みの発生
図22に示した導通角制御を行なう場合を例に取ると、前記したように、出力側の電力制御を行なう場合、出力電圧と出力電流は、それぞれ図24(a)(b)のようになる。
一方、サイリスタユニット102の入力電圧の波形は、図24(c)のように商用交流電源21の電圧波形である。また、入力電流の波形は、図24(d)のように出力電流の波形と同じになる。
入力電流がこのように波形になると次の問題が生じる。図24(d)の丸印の波形部分が非線型な部分であり、これにより入力電流に高調波歪みが発生する。このような高調波歪みは規制の対象になりつつある。
同様の問題は前記図23に示したゼロクロス制御においても生じる。図24(e)の丸印の部分は波形が非線型であり、高調波歪みが発生する。
【0013】
(3)無効電力の発生
図22において、入力電圧をV、入力電流をIとし、Wを実効電力、V×Iを皮相電力とすると、入力電圧の波形と入力電流の波形とが、ともに正弦波で位相差がなければ、次の関係が成り立つ。
V×I=W
ここで、Wは出力電力(ランプ入力電力)と考えることができる。
しかしながら、図24(d)のように、歪んだ波形の場合、無効電力(=V×I−W)が必ず発生する。したがって、図24(d)のような歪んだ波形において、ある実効電力Wを出力しようとすると、波形が正弦波のものに比べると、より大きな皮相電力V×Iが必要になる。
同様に、ゼロクロス制御の場合には、図24(e)矢印部分が1周期と考えられるので無効電力が生じる。
【0014】
上記、無効電力に関して言うと、出力電力を制御したとたん無効電力が発生することになる。このことは、実用の装置を製作する場合において大きな問題になる。
即ち、以下の理由により、サイリスタユニット102の出力電力は常に制御されることになるから必ず無効電力が発生することになり力率が低下する。
▲1▼ 実用上、光照射式急速加熱処理装置のような装置においては、例えばランプ点灯装置に商用の200Vを入力する場合、10%の電圧変動を考慮し、使用するランプは入力電圧よりも約10%小さい定格の例えば180V定格のものを用い、装置に余裕を持たせるのが常識である。したがって、ランプを定格で点灯する場合においても、ランプ点灯装置の出力は制御されることになる。
▲2▼ さらに、光照射式加熱処理装置では、複数本のランプに供給する電力を制御するが、使用するランプによって、定格が異なる(フィラメントの長さが異なる)場合がある。この場合も、常に出力電力を制御することになる。
【0015】
特に、光照射式急速加熱処理装置を前記した急速加熱処理(RTP)に適用する場合には、ワークの温度を数秒で約1000°Cまで急速昇温させる必要があり、ランプ1に供給する電力量は全体で数十kW〜200kWという極めて大きな値となり、入力電流も非常に大きな値となる。このため無効電力の発生を極力小さくして効率を向上させ、入力電流を減少させて省エネルギー化を図る必要がある。
本発明は上記した事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、表面温度を均一に保ちながら制御遅れなく被加熱物を急速昇温させることができ、また、力率を低下させることなく、さらに高調波歪みが発生することない光照射式急速加熱処理装置の制御装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記課題を次のようにして解決する。
(1)複数のフィラメントランプを有し、該フィラメントランプから放射される赤外線を含む光を被処理物に照射することにより、被処理物を急速加熱する光照射式急速加熱処理装置の制御装置において、上記複数のフィラメントランプを配置した領域を、該領域の中心からの距離に応じた複数のゾーンに分割し、各ゾーンに少なくとも1以上のフィラメントランプを設置する。そして、上記制御装置を、上記ゾーンに対応してそれぞれ設けられ交流電源から供給される交流正弦波もしくはその全波整流波をスイッチングするスイッチング素子を具備した複数のランプ電力制御ユニットと、制御部と、交流電源の位相を検出する位相検出手段から構成する。
上記制御部は、上記複数のランプ電力制御ユニットのそれぞれのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティを変化させ、上記各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御するとともに、上記位相検出手段により検出された交流電源のゼロクロス点で、各ゾーンのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティ比を変更する。
(2)上記(1)において、被処理物の放熱特性と各ゾーンに属するフィラメントランプの相互干渉を考慮して、各ゾーンのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティ比の時間的変化パターンを求めて、該時間的変化パターンを上記制御部に予め記憶させておき、制御部は該時間的変化パターンを読み出して、各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御する。
【0017】
本発明の請求項1の発明においては、上記(1)のように構成したので、制御遅れなく被処理物の温度を制御することができる。また、電力制御ユニットのそれぞれのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティを変化させ、各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御しているので、高調波を減少させ力率の改善を図ることができ、効率を向上させることができる。
本発明の請求項2の発明においては、上記(2)のように構成したので、高速な制御が可能になるとともに、被処理物の温度を均一に制御することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例の光照射式急速加熱処理装置用制御装置の概略構成を示す図である。同図において、11はCPU等から構成される制御部、12はランプ1に供給する電力を制御するランプ電力制御ユニット(以下電力制御ユニットと略記する)であり、制御部11から出力されるPWM信号が各電力制御ユニット12に与えられる。
電力制御ユニット12にはスイッチング素子が設けられており、上記制御部11が出力するPWM信号によりスイッチング素子のオン時間とオフ時間の比率(以下デューティという)を変化させ、ランプ1に供給する電力を制御する。
【0019】
ランプ1は、前記図17に示したようにランプ室2内に配置され、処理室4内にはワーク保持台5が設けられ、加熱処理されるワークWがワーク保持台5の上に載置される。
また、ランプ1を配置した領域は、該領域の中心からの距離に応じた複数のゾーンに分割され、各ゾーンに少なくとも1以上のランプが設置されている。電力制御ユニット12は各ゾーンに対応して設けられており、各電力制御ユニット12により各ゾーンに属するランプ1に供給するパワーをそれぞれ制御する。
【0020】
図2,図4,図5はランプの配置例を示す図である。
図2は、図3に示すように半円状のランプ1,1’を2本合わせて円環状に形成し、これらを同心円に配置した場合を示している。
ランプ1,1’は図3に示すように、発光管1aと発光管1aの端部に直角に形成された一対の導入管1bからなる半円状のランプ1,1’を2本合わせて、円環状としたものであり、発光管1a内にコイル状のフィラメント1cが配置され、導入管1bの端部にはシール部1dが形成され、フィラメント1cの端部にリード線1eがモリブデン箔1fを介して接続されている。
これらのランプを配置した領域は、図2に示すように同心円状のゾーン1〜4に分けられており、前記電力制御ユニット12は、上記ゾーン毎に設けられ、各ゾーンに属する1ないし複数本のランプに供給される電力を制御する。なお、図2、図3では半円状のランプ1,1’を2本合わせて円環状に形成した場合について示しているが、前記図18に示した円環状のランプを同心円状に配置したものを使用することもできる。
【0021】
図4は、加熱処理を行うワークの形状が例えば4角形である場合に対応して、直線状のランプ1、直角状に曲げられたランプ1’を組み合わせて、ランプを矩形状に配置した場合を示しており、この場合もランプ1,1’を配置した領域は、同図に示すように領域の中心からの距離に応じた複数のゾーン1〜5に分けられ、電力制御ユニット12は、上記ゾーン毎に設けられ、各ゾーンに属する1ないし複数本のランプに供給される電力を制御する。
図5(a)は、シール部が1ケ所のシングルエンドと呼ばれる図5(b)に示すランプ1を用いた場合を示しており、各ランプ1には例えば図5(b)に示すように碗状のミラー3が取り付けられ、各ランプが図5(a)に示すように同心円状に配置される。この場合もランプ1,1’を配置した領域は、同図に示すように領域の中心からの距離に応じた複数のゾーン1〜nに分割されている。
【0022】
図6は、図1に示した制御部11の具体的構成例を示す図である。同図において、11は制御部であり、制御部11はCPU13とPWM制御回路14から構成されており、CPU13とPWM制御回路14はバス15を介して接続されている。PWM制御回路14には各電力制御ユニット12に対応したチャンネルCH1〜CH4のPWMカウンタ14cが設けられており、各PWMカウンタ14cから出力されるPWM信号により各電力制御ユニット12は各ゾーンに属するランプのパワーを制御する(この例ではゾーンが4の場合を示している)。
また、位相検出回路16が設けられており、位相検出回路16により電源21の電圧位相を検出する。
【0023】
図7は位相検出回路16の構成例を示す図であり、位相検出回路16は同図に示すように例えばフォトカプラPh1,Ph2と抵抗R1〜R3、シュミットトリガインバータINVから構成される。そして、電源17の電圧が正位相になるとフォトカプラPh1が導通し、また負位相になるとフォトカプラPh2が導通する。このため、シュミットトリガインバータINVの入力は電源電圧が正位相のときハイレベル、負位相のときローレベルとなり、シュミットトリガインバータINVの出力には電源位相に応じてハイレベル、ローレベルの出力が発生する。すなわち、電源電圧のゼロクロス点で位相検出回路16の出力はハイレベル→ローレベルもしくはローレベル→ハイレベルに変化する。
【0024】
図6に戻り、制御部11のCPU13には、後述するように予め各ゾーンに属するランプ1に供給するパワーの時間的変化パターン等が記憶されており、加熱処理が開始されるとCPU13は各ゾーンの属するランプに供給するパワーに対応したデジタルデータをアドレス信号と共に出力する。
上記アドレス信号はアドレスデコーダ14bによりデコードされ、そのデコード結果に応じて、CPU13が出力するデジタルデータは、PWM制御回路14に設けられたレジスタ14aの上記アドレス信号に対応した領域にセットされる。
【0025】
一方、位相検出回路16の出力はエッジ検出同期回路14fに入力され、エッジ検出同期回路14fは位相検出回路16が出力する位相信号の立ち上がり、立ち下がりエッジ(電源電圧のゼロクロス点)を検出する。そして、電源電圧のゼロクロス点で、エッジ検出同期回路14fはPWMデータセット信号を出力する。上記PWMデータセット信号が出力されると、前記レジスタ14aの各領域にセットされていたデジタルデータが各PWMカウンタ14cに転送されプリセットされる。なお、デジタルデータを高速に転送するため、レジスタ14aとPWMカウンタ14c間は例えば12ビットの並列転送ラインで接続されている。
また、発振器14dが出力するクロックパルスが分周器14eにより分周され、PWMカウンタスタート信号としてPWMカウンタ14cに与えられる。
PWMカウンタ14cに上記PWMカウンタスタート信号が入力されると、PWMカウンタ14cは図示しないクロック信号のカウントを開始し、カウント値が前記プリセット値に達するとゼロリセットされる。そして、次のPWMカウンタスタート信号が入力されると再びカウントを開始し、以下同様の動作を繰り返す。
【0026】
PWMカウンタ14cがカウントをしている期間、PWMカウンタ14cはハイレベルの出力を発生する。このため、PWMカウンタ14cから、前記PWMデータセット信号によりセットされたプリセット値に応じた時間幅のパルス信号が、分周器14eが出力するPWMカウンタスタート信号の周期で繰り返し出力され、この信号は各電力制御ユニット12に与えられる。
図8はPWM制御回路14の出力信号を示す図であり、同図に示すように、PWM制御回路14は、例えば20kHzの繰り返し周期(PWMカウンタスタート信号の周期)で前記レジスタ14aにセットされたデジタルデータに応じたデューティのパルス信号を出力する。
ここで、前記したようにPWMデータセット信号は電源電圧のゼロクロス点で出力されるので、電源電圧の半周期の間はPWMカウンタ14cが出力するPWM信号のデューティは変化しない。このため、各電力制御ユニット12に流入する電流値は各半周期において略正弦波状に変化する。これにより、高調波歪みを低減化させることができ、力率の低下を防ぐことができる。
【0027】
図9は、ワークWを急速加熱する際の昇温パターンと電力制御ユニット12に与えられるデューティ信号の一例を示す図である。
ワークWを急速加熱する際には、同図(a)に示すように、まずワークWを同図A点まで上昇させた後、所定時間その温度に保つ。このためPWM制御回路14は同図(b)に示すようにA点までは比較的デューティの大きなPWM信号を出力し、A点に達するとPWM信号のデューティを小さくする。
同図(a)のB点に達すると再びワークWの温度を上昇させる。このためPWM制御回路14が出力するPWM信号のデューティは同図(c)に示すように大きくなる。
ワークWの温度が再び上昇しC点に達すると所定時間その温度に保つ。このためPWM制御回路14が出力するPWM信号のデューティは、C点で同図(d)に示すように小さくなる。
ワークWの温度を所定時間一定に保ったのち、D点に達するとワークWの温度を低下させる。PWM制御回路14が出力するPWM信号のデューティは、同図(e)に示すようにD点で0となりランプは消灯する。
【0028】
図9では、電力制御ユニット12に供給するPWM信号の典型例を示したが、ワークWは端面から放熱し、またランプ1からの光は相互に干渉する。したがって、これらを考慮して各ゾーンに属するランプに供給するパワーを配分する必要がある。
すなわち、複数のランプ1からワークWに光が照射されるため図10(a)に示すように光が相互に干渉する(同図のハッチング部分)。このため、各ランプから放出される光量を等しくしたのではワークWの表面を必ずしも一定の温度にすることはできない。
また、ワークWは端面から放熱するため、ワークWの放熱特性は同図(b)に示すようになる。したがって、ワークWの温度を一定にするにはその分だけ周辺部のランプのパワーを大きくする必要がある。しかし、周辺部のランプパワーを大きくするとその内側のワーク表面の温度が上昇するので、その部分のランプパワーはやや低下させる必要がある。
【0029】
以上のことから、ランプ1に供給する電力比を、例えば図10(c)のようにすることにより、ワークWの表面温度を図10(d)に示すように略一定の温度とすることができる。
上記した各ランプに供給するパワーの時間的変化パターン、各ゾーンのランプのパワー配分等は、実験あるいは理論式等により求めることができ、予め実験、理論式等によりワークWの加熱処理量に応じた各ゾーンに属するランプに供給する電力量を定める。そして、CPU13の図示しない記憶部に対応する制御信号を記憶させておき、設定電力が入力されるとCPU13はそれに対応した制御信号を読み出して、前記したPWM制御回路14に出力する。
【0030】
本実施例においては、以上のようにCPU13に予め記憶されたデジタルデータをバス15を介してPWM制御回路14に送出し、PWM制御回路14においてPWM信号を生成して各電力制御ユニットに送出しているので、前記した従来例のようにフィードバック遅れによる制御遅れが発生することがなく、また、デジタルデータをアナログ信号に変換する際の変換遅れ等が発生することがない。このため、高速な制御が可能となる。
【0031】
次に上記電力制御ユニットについて説明する。
図11は図1、図6に示したランプ電力制御ユニット12の構成例を示す図である。
同図において、21は交流電源、22はランプ点灯制御回路(以下点灯制御回路と略記する)である。点灯制御回路22のスイッチング素子はゲート信号発生回路22aから与えられるゲート信号により制御され、交流電源21から供給される交流入力を制御して、ランプ1に電力を供給する。
ゲート信号発生回路22aは、前記したPWM制御回路14の出力に基づき、スイッチング信号を発生し、各点灯制御回路22のスイッチング素子をON/OFFさせる。
【0032】
すなわち、図12(a)に示す入力電圧(電流)を同図(b)に示すスイッチング信号でON/0FFし、同図(c)に示す出力電流を得る。なお、同図は、デューテイが略50%の場合を示しており、負荷に並列に転流用のスイッチング回路を設けるとともに、ランプ1に直列にインダクタンスを設け、入力側に直列に接続されたスイッチング回路がオフになったとき、上記転流用のスイッチング回路をオンにして、出力電流を上記転流回路を介して継続的に流すように構成した場合を示している。
同図(c)に示す波形でもスイッチング信号の周波数を高くすれば、正弦波に近い波形を得ることができるが、同図(c)に示す出力電流を更にフィルタリングすることにより、同図(d)に示す正弦波出力を得ることができる。また、入力電流もローパスフィルタを通すことにより正弦波とすることができる。
【0033】
次に、図11に示した点灯制御回路の動作について説明する。
図13は図11に示した本実施例の点灯制御回路の構成を示す図であり、同図は、図11に示した点灯制御回路22の一つを抜き出して示したものである。同図において、22は点灯制御回路、21は交流電源、Tr1〜Tr4はスイッチング素子、D1〜D4はダイオード、C1はコンデンサ、L1はインダクタンス、1はランプである。
スイッチング素子Tr1〜Tr4は図11に示したゲート信号発生回路22aが発生するゲート信号により前記図12に示したように所定の駆動周波数でON/OFFする。この駆動周波数は所定の高周波、例えば前記したように20kHz程度に選定される。この周波数は低くしすぎると出力側に設けたコンデンサC1の容量が大きくなり、また音を発するようになる。一方、高くしすぎるとスイッチング素子における効率が悪化するので、両者の間の領域で適宜設定すれば良い。
【0034】
図13において、点灯制御回路22は次のように動作する。
点灯制御回路22に交流電源21から商用交流電源を供給する。入力電流は図13のA方向に流れる場合と、B方向に流れる場合とがある。それぞれの場合に図14に示すように各スイッチング素子を制御する。
(1)入力電流がA方向に流れる場合
▲1▼ 第1および第3のスイッチング素子Tr1,Tr3をON、スイッチング素子Tr2,Tr4はOFFとする。出力電流は、第1のスイッチング素子Tr1→インダクタンスL1→ランプ4→第4のダイオードD4と流れる。
▲2▼ 第3のスイッチング素子をONにしたまま、第1のスイッチング素子Tr1をOFFとし、ほかのスイッチング素子Tr2,Tr4はOFFのままとする。インダクタンスL1に残留する電流が、インダクタンスL1→ランプ4→第3のスイッチング素子Tr3→第2のダイオードD2→インダクタンスL1と流れる。▲3▼ 上記▲1▼▲2▼の組み合わせのスイッチングを繰り返す。
【0035】
(2)入力電流がB方向に流れる場合
▲4▼ 第2および第4のスイッチング素子Tr2,Tr4をON、スイッチング素子Tr1,Tr3はOFFとする。出力電流は、第4のスイッチング素子Tr4→ランプ4→インダクタンスL1→第1のダイオードD1と流れる。
▲5▼ 第2のスイッチング素子Tr2をONにしたまま、第4のスイッチング素子Tr4をOFFとし、スイッチング素子Tr1,TR3はOFFのままとする。インダクタンスL1に残留する電流が、インダクタンスL1→第2のスイッチング素子Tr2→第3のダイオードD3→ランプ4ーインダクタンスL1と流れる。
▲6▼ 上記▲4▼▲5▼の組み合わせのスイッチングを繰り返す。
【0036】
上記のように制御することにより、点灯制御回路22の各部の波形は前記図12に示したようになる。なお、ここでは、点灯制御回路22には、50Hzの商用交流電源が入力され、スイッチング素子Tr1〜Tr4のスイッチング周波数は20kHzであるとする。
入力電圧の波形は、前記図12(a)に示した波形であり、スイッチングを約50%のデューティで行なった場合、スイッチング信号は前記図12(b)に示したようになる。ここで、同図中▲1▼は回路が上記(1)▲1▼の動作をしているとき、▲2▼は(1)▲2▼の動作をしているときを示す。▲4▼▲5▼も同様に、回路が(2)▲4▼▲5▼の動作をしているときである。
上記スイッチングを行うことにより、点灯制御回路22の出力電流波形は、前記図12(c)のようになる。
【0037】
すなわち、図12(b)▲1▼の時は、交流商用電源からの電流がそのまま出力され、ランプの電流値は徐々に増加する。また、図12(b)▲2▼に移ると出力側は交流商用電源から切り離されることになるが、インダクタンスL1に電流が残っているためにランプ4に流れる電流が徐々に小さくなる。残留する電流が0になる前に再び上記▲1▼となるようにすれば、出力電流は再び増加する。これは▲4▼▲5▼についても同様である。
なお、図12(c)では説明のため凹凸を極端に示しているが、実際には例えば20kHzでスイッチングを行なうと、凹凸はきわめて小さくなり、出力波形は出力側にフィルタ回路を設けなくとも略正弦波となる。必要であれば、例えば出力側に設けたコンデンサC1により平坦化すれば、図12(d)に示すようによりきれいな正弦波となる。
【0038】
ここで、デューティーが1のときは、▲1▼のみでありランプヘの入力波形はランプ点灯装置に入力される波形と同じになり、一方、デューティーが0のときは、▲2▼のみでランプヘの入力0となる。
したがって、スイッチングのデューティを0から1の間で変えることにより、0≦〔出力電流のピーク値Ip’〕≦〔入力電流のピーク値Ip〕の範囲でピーク値が可変の正弦波である波形の出力電流を得ることができる。すなわち、ランプ4に対し連続的に変化可能な電流を与えることができる。
一方、点灯制御回路22への入力電流の波形は、スイッチング素子のデューティによってON/OFFが繰り返されているので、前記図12(a)のようになり(同図中の斜線部分参照)、入力電流は高調波歪みの大きな波形となる。そこで、点灯制御回路22の入力側に図11に示すようにインダクタンスL2とコンデンサC2を設ける。これにより、入力電流を平滑化し高調波歪みを低減化することができる。ここで、インダクタンスL2については、特定の素子を設けず配線のインダクタンスを利用することもできる。
なお、本出願人が先に提案したように(特願平10−273342号参照)、各点灯制御回路22のスイッチング素子を時間差を設けて順番に動作させても、同様に入力電流の高調波歪みを低減化し力率を改善することができる。
【0039】
以上のように、入力電圧(電流)をスイッチング回路によりチョッピングし、出力電圧(電流)を制御することにより、出力電流・出力電圧・入力電流の波形を略正弦波にすることができ、高調波歪みを低減化することができる。また、無効電力を発生させることなく、入力の力率を改善してランプに大きな突入電流を流さず、かつ、応答速度が迅速で連続的に制御を行うことができる。
すなわち、前記したように位相検出手段を設けて、電源位相を検出し、電源位相に同期したPWM信号を発生させ、電源位相に同期させてスイッチング素子を動作させているので無効電力を発生させることなく入力の力率を改善し、高調波歪みを低減することができる。すなわち、交流電源から供給される交流正弦波が正位相の半周期であるか負位相の半周期であるかを検出することで、電力制御ユニットはそれに応じて所定のスイッチング素子を駆動することができる。
さらに、PWM信号のデューティを変更させるときは、点灯制御回路のスイッチング素子を駆動するPWM信号のデューティ比を、交流電源のゼロクロス点で変更するようにしているので、入力電流波形が略正弦波状になり高調波歪みの発生を防止することができる。
このため、無効電力の発生を抑えることができ、入力電流を減少させることができるとともに、高調波歪みを減少させることが可能となる。
【0040】
図15はランプ電力制御ユニットの他の構成例を示す図である。
図15において、22はランプ点灯制御回路(以下点灯制御回路と略記する)、21は交流電源、23は全波整流回路、Tr10はスイッチング素子、D10はダイオード、L1はインダクタンス、C1はコンデンサ、1はランプ、22aはゲート信号発生回路である。
同図に示すスイッチング素子Tr10はゲート信号発生回路22aが発生するゲート信号により所定の駆動周波数でON/OFFする。この駆動周波数は、前記した図11と同様、所定の高周波、例えば20kHz程度に選定される。
【0041】
図15において、点灯制御回路は次のように動作する。
図16は図15に示す点灯制御回路22の各部の波形を示す図であり、同図により本実施例の点灯制御回路の動作を説明する。
点灯制御回路22に交流電源21から商用交流電源を供給する。入力電圧は全波整流回路23により全波整流され、スイッチング素子Tr10には図16(a)に示す全波整流電圧が供給される。
▲1▼ ゲート信号発生回路22aからスイッチング素子Tr10にオン信号が供給され、スイッチング素子Tr10がオンになると、出力電流は、全波整流回路23→スイッチング素子Tr10→インダクタンスL1→ランプ1→全波整流回路23と流れる。
▲2▼ 次いで、スイッチング素子Tr10がオフになると、インダクタンスL1に残留する電流が、インダクタンスL1→ランプ1→ダイオードD10→インダクタンスL1と流れる。
▲3▼ 上記▲1▼▲2▼の組み合わせのスイッチングを繰り返す。
【0042】
上記のように制御することにより、点灯制御回路22の各部の波形は図16に示したようになる。なお、ここでは、点灯制御回路には、50Hzの商用交流電源が入力され、スイッチング素子Tr10のスイッチング周波数は20kHzであるとする。
入力電圧の波形は、図16(a)に示した波形であり、スイッチングを約50%のデューティで行なった場合、点灯制御回路の出力電流波形は、前記図16(b)のようになる。
すなわち、スイッチング素子Tr10がオンになったときは、交流商用電源からの電流がそのまま出力され、ランプ1の電流値は徐々に増加する。また、スイッチング素子Tr10がオフになると、出力側は全波整流回路23から切り離されることになるが、インダクタンスL1に電流が残っているためにランプ1に流れる電流が徐々に小さくなる。残留する電流が0になる前に再びスイッチング素子Tr10をオンにすれば、出力電流は再び増加する。
【0043】
なお、図16(b)では説明のため凹凸を極端に示しているが、実際には例えば20kHzでスイッチングを行なうと、第1の実施例と同様凹凸はきわめて小さくなり、出力波形は出力側にフィルタ回路を設けなくとも略正弦波となる。必要であれば、例えば出力側に設けたコンデンサC1により平坦化すれば、図16(d)に示すようによりきれいな正弦波となる。
したがって、スイッチング素子Tr10のスイッチングのデューティを0から1の間で変えることにより、前記したようにピーク値が可変の全波整流波形の出力電流を得ることができる。すなわち、ランプ1に対し連続的に変化可能な電流を与えることができる。
【0044】
一方、点灯制御回路22への入力電流の波形は、スイッチング素子Tr10のデューティによってON/OFFが繰り返されているので、前記図16(c)のようになり、点灯制御回路の入力電流は、高調波歪みの大きな波形となる。
そこで、この場合にも、前記したように点灯制御回路22の入力側に図15に示すようにインダクタンスL2とコンデンサC2を設ける。これにより、入力電流を平滑化し高調波歪みを低減化することができる。ここで、インダクタンスL2については、特定の素子を設けず配線のインダクタンスを利用することもできる。
なお、前記したように各点灯制御回路22のスイッチング素子を時間差を設けて順番に動作させ、入力側の高調波歪みを小さくすることもできる。
【0045】
図15に示す点灯制御回路を用いることにより、前記図11に示したものと同様な効果を得ることができる。また、1個のスイッチング素子で点灯制御装置を構成することができ、回路構成を簡単にすることができ、さらに、交流入力の半サイクル毎にランプへの出力電流が略0に近い値まで低下するので、交流点灯の場合と同様に、ランプのフィラメント切れが発生したとしても直流で点灯させた場合のように切れたフィラメント間でアークが持続することもない。
PWM信号のデューティを変化させるときは、交流電源のゼロクロス点において、電力制御ユニットのスイッチング素子を駆動するPWM信号のデューティ比を変更しているので、電力制御ユニット12の入力電流波形が略全波整流波形となり、交流電源の入力電流は略交流正弦波であり、高調波歪みの発生を防止できる。また、無効電力の発生を抑えて入力の力率を改善することもできる。
なお、本実施例においては、常に同一位相である全波整流波形に対して、電力制御ユニットのスイッチング素子がオン/オフ駆動するので、交流電源からの交流正弦波が正位相であるか負位相であるかを検知する必要はない。
なお、以上の説明では、ワークWの温度を検出する温度検出素子を設けず、CPU13に予め記憶された制御信号(PWM信号の時間的変化パターン)のみに基づきランプに供給するパワーを制御する場合について説明したが、ワークWの温度を検出する温度検出素子を設け、該温度検出素子で検出されたワークWの温度をCPU13に取り込んで、ワークWが所定の温度まで上昇したか等の確認を行うようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては以下の効果を得ることができる。
(1)複数のフィラメントランプを配置した領域を、該領域の中心からの距離に応じた複数のゾーンに分割し、各ゾーンに少なくとも1以上のフィラメントランプを設置し、該フィラメントランプに供給する電力を制御する制御装置を、上記ゾーンに対応してそれぞれ設けられ交流電源から供給される交流正弦波もしくはその全波整流波をスイッチングするスイッチング素子を具備した複数のランプ電力制御ユニットと、上記複数のランプ電力制御ユニットのそれぞれのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティを変化させ、上記各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御する制御部とから構成したので、制御遅れなく被処理物の温度を制御することができる。また、高調波を減少させ力率の改善を図ることができ、効率を向上させることができる。
(2)被処理物の放熱特性と各ゾーンに属するフィラメントランプの相互干渉を考慮して、各ゾーンのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティ比の時間的変化パターンを求めて、該時間的変化パターンを上記制御部に予め記憶させておき、制御部が該時間的変化パターンを読み出して、各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御するようにしたので、高速な制御が可能になるとともに、被処理物の温度を均一に制御することができる。
(3)交流電源の位相を検出する位相検出手段を設け、上記制御部が、上記位相検出手段により検出された交流電源のゼロクロス点で、各ゾーンのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティ比を変更するようにしたので、高調波を一層低減化し、力率を改善することができる。
(4)交流電源の位相を検出する位相検出手段を設け、上記ランプ電力制御ユニットが、上記位相検出手段により検出された交流電源の位相信号に同期して、交流電源から供給される交流正弦波をスイッチングするようにしたので、高調波を低減化し力率を改善することができ、入力電流を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成を示す図である。
【図2】ランプの配置例(1)を示す図である。
【図3】半円状のランプを2本合わせて円環状としたランプの構成例を示す図である。
【図4】ランプの配置例(2)を示す図である。
【図5】ランプの配置例(3)を示す図である。
【図6】制御部の具体的構成例を示す図である。
【図7】位相検出回路の構成例を示す図である。
【図8】PWM制御回路から出力されるPWM信号を示す図である。
【図9】昇温パターンとデューティ信号の一例を示す図である。
【図10】ランプから放出される光の相互干渉、ワークの放熱特性、ランプに供給する電力比を説明する図である。
【図11】ランプ電力制御ユニットの構成例を示す図である。
【図12】図11に示すランプ電力制御ユニットの各部の波形を示す図である。
【図13】図11におけるランプ点灯制御回路の構成を示す図である。
【図14】各スイッチング素子を駆動するゲート信号を説明する図である。
【図15】ランプ電力制御ユニットの他の構成例を示す図である。
【図16】図15に示すランプ電力制御ユニットの各部の波形を示す図である。
【図17】光照射式急速加熱処理装置の断面構成を示す図である。
【図18】円環状に形成されたランプの一例を示す図である。
【図19】ランプの点灯の制御を行う制御装置の従来の構成例を示す図である。
【図20】図19におけるランプ点灯制御装置の詳細構成を示す図である。
【図21】図19、図20に示すサイリスタユニットの構成を示す図である。
【図22】サイリスタの導通角制御を行った場合の各部の波形を示す図である。
【図23】サイリスタのゼロクロス制御を行った場合の各部の波形を示す図である。
【図24】導通角制御、ゼロクロス制御を行った場合の入力、出力電流、電圧波形を示す図である。
【符号の説明】
1 フィラメントランプ
2 ランプ室
3 ミラー
4 処理室
5 ワーク保持台
11 制御部
12 ランプ電力制御ユニット
13 CPU
14 PWM制御回路
14a レジスタ
14b アドレスデコーダ
14c PWMカウンタ
14d 発振器
14e 分周器
14f エッジ検出同期回路
15 バス
16 位相検出回路
21 交流電源
22 ランプ点灯制御回路
22a ゲート信号発生回路

Claims (2)

  1. 複数のフィラメントランプを有し、該フィラメントランプから放射される赤外線を含む光を被処理物に照射することにより、被処理物を急速加熱する光照射式急速加熱処理装置の制御装置であって、
    上記複数のフィラメントランプを配置した領域を、該領域の中心からの距離に応じた複数のゾーンに分割し、各ゾーンには少なくとも1以上のフィラメントランプを設置し、
    上記制御装置を、
    上記ゾーンに対応してそれぞれ設けられ交流電源から供給される交流正弦波もしくはその全波整流波をスイッチングするスイッチング素子を具備した複数のランプ電力制御ユニットと、
    上記複数のランプ電力制御ユニットのそれぞれのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティを変化させ、上記各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御する制御部と、前記交流電源の位相を検出する位相検出手段とから構成し、
    上記制御部は、上記位相検出手段により検出された交流電源のゼロクロス点で、各ゾーンのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティ比を変更する
    ことを特徴とする光照射式急速加熱処理装置の制御装置。
  2. 上記制御部には、被処理物の放熱特性と各ゾーンに属するフィラメントランプの相互干渉を考慮して定めた、各ゾーンのスイッチング素子のオン/オフ信号のデューティ比の時間的変化パターンが予め記憶されており、
    制御部は上記デューティ比の時間的変化パターンを読み出して、上記各ゾーンに属するフィラメントランプに供給される電力をそれぞれ制御する
    ことを特徴とする請求項1の光照射式急速加熱処理装置の制御装置。
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