JP2007157234A - メモリシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】4値の多値メモリセルのデータを読み出す場合、データがどの値なのかを見極めるために2回の判断を要する。このため、メモリセルの読み出し時間を要する。
【解決手段】本発明のメモリシステム1は、多値メモリセルアレイを有するメモリ装置2と、メモリ装置2を制御するコントローラ3と、物理的に同一のメモリセルに対して2回目以降の書込みシーケンスが実施されたかどうかを示す第2ページへの書込み有無情報F2を記憶する書込み有無情報記憶部4とを備え、コントローラ3は、書込み有無情報記憶部4の書込み有無情報F2に従ってメモリ装置2に対する動作シーケンスを変更する。第1ページのデータを読み出す際、第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、1回の判断で読み出すことが可能となる。この結果、読み出し時間を短縮することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のメモリシステム1は、多値メモリセルアレイを有するメモリ装置2と、メモリ装置2を制御するコントローラ3と、物理的に同一のメモリセルに対して2回目以降の書込みシーケンスが実施されたかどうかを示す第2ページへの書込み有無情報F2を記憶する書込み有無情報記憶部4とを備え、コントローラ3は、書込み有無情報記憶部4の書込み有無情報F2に従ってメモリ装置2に対する動作シーケンスを変更する。第1ページのデータを読み出す際、第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、1回の判断で読み出すことが可能となる。この結果、読み出し時間を短縮することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、多値データを記憶することが可能な多値メモリセルアレイを有するメモリ装置と、メモリ装置を制御するコントローラとを備えたメモリシステムにかかわり、特には、その読み出し制御に関するものである。
近年、電子機器の多機能化が進んでいるが、更なる大容量で高速なメモリシステムのニーズに応えるべくNAND型フラッシュメモリの1つとして、1つのメモリセルトランジスタに複数のデータを記憶する多値NAND型フラッシュメモリが提案されている。例えば、特許文献1には多値NAND型フラッシュメモリの読み出し方法が公開されている。
図10と図11は、特許文献1におけるデータの読み出し方法を示している。メモリセルに記憶されているデータを読み出す場合、先ず、第2ページのデータが読み出され、次に、第1ページのデータが読み出される。
図10に示すとおり、第2ページのデータを読み出すとき、メモリセルが状態“a”または“b”であると読み出されるデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出されるデータは“0”となる。このため、第2ページのデータを読み出す場合は、メモリセルが状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の判断で行う。
これに対して、図11に示すとおり、第1ページのデータを読み出すとき、メモリセルが状態“a”または“d”であると読み出されるデータは“1”となり、状態“b”または“c”であると読み出されるデータは“0”となる。従って、第1ページでは、メモリセルの状態が、
(1)状態“d”か、状態“c”以下かの判断と、
(2)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と
の合計2回の判断で行われる。
(1)状態“d”か、状態“c”以下かの判断と、
(2)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と
の合計2回の判断で行われる。
図12は従来のメモリシステムの概略構成図であり、1はメモリ装置2とコントローラ3で構成されたメモリシステム、2は4値(2ビット)の多値メモリセルで構成されたメモリ装置、3はメモリ装置2を制御するコントローラである。
特開2001−93288号公報(第4−5頁、第1−2図)
従来の多値メモリセルが第1ページのデータを読み出す場合、メモリセルが状態“d”か、状態“c”以下かの判断と、状態“a”か、状態“b”以上かの合計2回の判断が必要であり、判断回数が多く、データの読み出しに時間を要するという課題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、データの読み出し時間を減少させたメモリシステムを提供することを目的とする。
本発明によるメモリシステムは、
多値メモリセルアレイを有するメモリ装置と、
前記メモリ装置を制御するコントローラと、
物理的に同一のメモリセルに対して2回目以降の書込みシーケンスが実施されたかどうかを示す書込み有無情報を記憶する書込み有無情報記憶部とを備え、
前記コントローラは、前記書込み有無情報記憶部の前記書込み有無情報に従って前記メモリ装置に対する動作シーケンスを変更するように構成されている。
多値メモリセルアレイを有するメモリ装置と、
前記メモリ装置を制御するコントローラと、
物理的に同一のメモリセルに対して2回目以降の書込みシーケンスが実施されたかどうかを示す書込み有無情報を記憶する書込み有無情報記憶部とを備え、
前記コントローラは、前記書込み有無情報記憶部の前記書込み有無情報に従って前記メモリ装置に対する動作シーケンスを変更するように構成されている。
上記において、前記コントローラが前記書込み有無情報に従って変更する前記メモリ装置に対する動作シーケンスは、読み出しシーケンスである。
なお、上記の構成において、書込み有無情報記憶部は、コントローラまたはメモリ装置内に備えられる。
多値メモリが例えば4値(2ビット)を記憶するものである場合、読み出しの順序は、まず第2ページのデータを読み出し、次いで第1ページのデータを読み出す。この場合、書込み有無情報記憶部が記憶する書込み有無情報は、先行する第2ページへの書込みの有無を示す情報である。
また、多値メモリが例えば8値(3ビット)を記憶するものである場合、読み出しの順序は、まず第3ページのデータを読み出し、次いで第2ページのデータを読み出し、最後に第1ページのデータを読み出す。この場合、書込み有無情報記憶部が記憶する書込み有無情報は、先行する第3ページへの書込みの有無を示す情報または第2ページへの書込みの有無を示す情報である。
そして、本発明は、例えば4値の多値メモリの場合には、書込みデータが“0”の場合には実際に書き込み動作が行われ、書込みデータが“1”の場合には書き込み動作は行われないという動作特性を活かすものである。第2ページへの書込み有無情報が書き込み有りを示しているときは、従来の技術と同様に、2回の判断での読み出しとなる。一方、第2ページへの書込み有無情報が書き込み無しを示しているときには、第2ページのデータは“1”であることがあらかじめ分かっていることから、メモリセルの状態については、第2ページデータが“1”固定を前提に、“11”と“10”の2状態(“a”,“b”)のみとなる。従って、第2ページへの書込み有無情報が書き込み無しを示しているときは、第1ページのデータ判定において、状態“a”か状態“b”かの識別だけをすればよいことになる。閾値設定に関しては、状態“a”か状態“b”以上かの1回の判断で読み出すことができる。この結果、読み出し時間を短縮・改善することができる。
上記において、前記書込み有無情報記憶部は、前記書込み有無情報を最小単位ごとで管理するのでもよいし、あるいは、前記書込み有無情報を最小単位以上で管理するのでもよい。
また、上記において、前記書込み有無情報記憶部は、ランダムアクセス可能なメモリで構成されているのが好ましく、書込み有無情報記憶部から書込み有無情報を高速に読み出すことが可能となる。あるいは、前記書込み有無情報記憶部は、強誘電体メモリで構成されているのでもよい。これにより、突然の電源遮断時にも書込み有無情報を保持することが可能となる。
本発明によれば、書き込み順で先行するページの書込み有無情報が書き込み無しを示しているときには、該当ページのデータ判定において、閾値設定の数を制限することができる。すなわち、書き込みありを示している場合よりも少ない回数の判断でデータを読み出すことができ、読み出し時間を短縮・改善できる優れたメモリシステムを実現できる。
以下、本発明にかかわるメモリシステムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施の形態によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるメモリシステムの構成図を示す。図1において、1はメモリ装置2とコントローラ3で構成されたメモリシステム、2は4値(2ビット)の多値メモリセルで構成されたメモリ装置、3はメモリ装置2を制御するコントローラ、4は第2ページへの書き込みの有無を示す第2ページへの書込み有無情報F2を記憶する書込み有無情報記憶部である。書込み有無情報記憶部4は不揮発性メモリで構成されている。メモリシステム1は、図示のとおり2チップ構成となっている。
図1は本発明の実施の形態1におけるメモリシステムの構成図を示す。図1において、1はメモリ装置2とコントローラ3で構成されたメモリシステム、2は4値(2ビット)の多値メモリセルで構成されたメモリ装置、3はメモリ装置2を制御するコントローラ、4は第2ページへの書き込みの有無を示す第2ページへの書込み有無情報F2を記憶する書込み有無情報記憶部である。書込み有無情報記憶部4は不揮発性メモリで構成されている。メモリシステム1は、図示のとおり2チップ構成となっている。
本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4をコントローラ3内に備えている。これにより、メモリ装置2を自由に選択することが可能となる。なお、第2ページへの書込み有無情報F2は、書込み有無情報記憶部4によって図2に示す1ビット単位で管理される。
図3に4値の多値メモリセルの状態とメモリセルの閾値電圧との関係を示す。メモリセルが状態“a”〜“d”は、メモリセルの閾値電圧の低い方から高い方へと規定されている。初期状態または消去状態ではメモリセルは状態“a”=“11”となる。書込み動作によって、メモリセルの閾値電圧は高い方へとシフトする。
図4にメモリセルの状態と第1ページ、第2ページの読み出しデータを示す。
以上のように構成された本実施の形態のメモリシステムについて、以下に、その動作を説明する。
メモリセルの読み出しは、外部より入力された第1ページまたは第2ページのアドレスに基づきデータが読み出される。例えば、外部より第2ページのアドレスが入力された場合には第2ページのデータを読み出し、第1ページのアドレスが入力された場合には第1ページのデータを読み出す。
次に、第2ページと第1ページの読み出し方法の詳細を説明する。
〔A〕第2ページのデータ読み出し
第2ページのデータを読み出す場合には、図4に示すとおり、メモリセルが状態“a”または“b”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。このため、第2ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が従来と同様に、状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の動作のみで判断できる。
第2ページのデータを読み出す場合には、図4に示すとおり、メモリセルが状態“a”または“b”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。このため、第2ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が従来と同様に、状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の動作のみで判断できる。
〔B〕第1ページのデータ読み出し
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第2ページへの書込み有無情報F2を読み出す。
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第2ページへの書込み有無情報F2を読み出す。
〔B−1〕書込み有無情報なし(F2=0)のとき
第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、メモリ装置2は初期状態または消去状態であるので、メモリセルの状態については、第2ページデータが“1”固定を前提に、“11”と“10”の2状態(“a”,“b”)のみとなる。そのため、メモリセルが状態“a”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“b”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、メモリ装置2は初期状態または消去状態であるので、メモリセルの状態については、第2ページデータが“1”固定を前提に、“11”と“10”の2状態(“a”,“b”)のみとなる。そのため、メモリセルが状態“a”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“b”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、F2=0で第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているときは、第1ページのデータ判定において、状態“a”か状態“b”かの識別だけをすればよいことになる。閾値設定に関しては、状態“a”か状態“b”以上かの1回の判断で読み出すことができる。この結果、読み出し時間を短縮・改善することができる。
〔B−2〕書込み有無情報あり(F2=1)のとき
また、第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F2=1)、メモリセルが状態“a”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“b”または“c”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
また、第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F2=1)、メモリセルが状態“a”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“b”または“c”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことが可能である。
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことが可能である。
以上のように、第1ページのデータを読み出す場合、従来は必ず2回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)」という条件では、1回の判断でデータを読み出すことが可能となる。
なお、本実施の形態において、書込み有無情報記憶部4を不揮発性メモリで構成したが、揮発性メモリでも構成は可能である。ただし、電源遮断時(突発的なものも含む)に管理している情報が失われるために、揮発性メモリへのバックアップ動作が必要となる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2におけるメモリシステムの構成図を示す。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4がメモリ装置2内に備えられている。これにより、従来の多値メモリシステムを変更せずにそのまま使用することが可能となる。第2ページへの書込み有無情報は1ビット単位で管理される。その他の構成については実施の形態1の場合の図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図5は本発明の実施の形態2におけるメモリシステムの構成図を示す。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4がメモリ装置2内に備えられている。これにより、従来の多値メモリシステムを変更せずにそのまま使用することが可能となる。第2ページへの書込み有無情報は1ビット単位で管理される。その他の構成については実施の形態1の場合の図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
以上のように構成された本実施の形態のメモリシステムについて、以下に、第2ページと第1ページの読み出し方法の詳細を説明する。
〔A〕第2ページのデータ読み出し
第2ページのデータを読み出す場合、実施の形態1の場合と同様に、メモリセルが状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の動作のみで判断できる。
第2ページのデータを読み出す場合、実施の形態1の場合と同様に、メモリセルが状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の動作のみで判断できる。
〔B〕第1ページのデータ読み出し
次に、第1ページのデータを読み出す場合、〔B−1〕書込み有無情報なし(F2=0)のときも、〔B−2〕書込み有無情報あり(F2=1)のときも、実施の形態1の場合と同様であり、従来は必ず2回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)」という条件では、1回の判断でデータを読み出すことが可能となる。その他の動作および説明については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、第1ページのデータを読み出す場合、〔B−1〕書込み有無情報なし(F2=0)のときも、〔B−2〕書込み有無情報あり(F2=1)のときも、実施の形態1の場合と同様であり、従来は必ず2回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)」という条件では、1回の判断でデータを読み出すことが可能となる。その他の動作および説明については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、メモリ装置2が4値(2ビット)に代えて8値(3ビット)の多値メモリセルで構成されている。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4に、第3ページへの書き込みの有無を示す第3ページ書込み有無情報F3を記憶するように構成されている。
本発明の実施の形態3は、メモリ装置2が4値(2ビット)に代えて8値(3ビット)の多値メモリセルで構成されている。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4に、第3ページへの書き込みの有無を示す第3ページ書込み有無情報F3を記憶するように構成されている。
図6にメモリセルのデータと第1、第2、第3ページの読み出しデータを示す。また、図7に8値(3ビット)の多値メモリセルの状態とメモリセルの閾値電圧との関係を示す。
実施の形態1と同様に、外部から入力されるアドレスに基づき読み出しを行う。例えば、外部より第3ページのアドレスが入力された場合には第3ページのデータを読み出し、第2ページのアドレスが入力された場合には第2ページのデータを読み出し、第1ページのアドレスが入力された場合には第1ページのデータを読み出す。
次に、第3ページと第2ページと第1ページの読み出し方法の詳細を説明する。
〔A〕第3ページのデータ読み出し
第3ページのデータを読み出す場合には、図6に示すとおり、メモリセルが状態“a”,“b”,“c”または“d”であると読み出されるデータは“1”となり、状態“e”,“f”,“g”または“h”であると読み出されるデータは“0”となる。このため、第3ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“d”以下か、状態“e”以上かの1回の動作のみで判断できる。
第3ページのデータを読み出す場合には、図6に示すとおり、メモリセルが状態“a”,“b”,“c”または“d”であると読み出されるデータは“1”となり、状態“e”,“f”,“g”または“h”であると読み出されるデータは“0”となる。このため、第3ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“d”以下か、状態“e”以上かの1回の動作のみで判断できる。
〔B〕第2ページのデータ読み出し
次に、第2ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3を読み出す。
次に、第2ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3を読み出す。
〔B−1〕書込み有無情報なし(F3=0)のとき
第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているとき(F3=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、メモリセルの状態については、第3ページデータが“1”固定を前提に、“111”と“110”と“100”と“101”の4状態(“a”,“b”,“c”,“d”)のみとなる。そのため、メモリセルが状態“a”または“b”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているとき(F3=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、メモリセルの状態については、第3ページデータが“1”固定を前提に、“111”と“110”と“100”と“101”の4状態(“a”,“b”,“c”,“d”)のみとなる。そのため、メモリセルが状態“a”または“b”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、F3=0で第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているときは、第2ページのデータ判定において、状態“a”,“b”か、状態“c”,“d”かの識別だけをすればよいことになる。閾値設定に関しては、状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の判断で読み出すことができる。この結果、読み出し時間を短縮・改善することができる。
〔B−2〕書込み有無情報あり(F3=1)のとき
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み有りを示しているとき(F3=1)、メモリセルが状態“a”,“b”,“g”または“h”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”,“d”,“e”または“f”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み有りを示しているとき(F3=1)、メモリセルが状態“a”,“b”,“g”または“h”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”,“d”,“e”または“f”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、第2ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“b”以下か、状態“c”以上かの判断と、
(2)状態“f”以下か、状態“g”以上かの判断と
で読み出される。すなわち、第2ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことが可能である。
(1)状態“b”以下か、状態“c”以上かの判断と、
(2)状態“f”以下か、状態“g”以上かの判断と
で読み出される。すなわち、第2ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことが可能である。
以上のように、第2ページのデータを読み出す場合、従来は必ず2回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているとき(F3=0)」という条件では、1回の判断でデータを読み出すことが可能となる。
〔C〕第1ページのデータ読み出し
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3を読み出す。
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3を読み出す。
〔C−1〕書込み有無情報なし(F3=0)のとき
第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているとき(F3=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、メモリセルの状態については、第3ページデータが“1”固定を前提に、“111”と“110”と“100”と“101”の4状態(“a”,“b”,“c”,“d”)のみとなる。そのため、メモリセルが状態“a”または“d”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”または“c”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。従って、F3=0で第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているときは、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“c”か、状態“d”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは合計2回の動作で読み出すことができる。この結果、読み出し時間を短縮・改善することができる。
第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているとき(F3=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、メモリセルの状態については、第3ページデータが“1”固定を前提に、“111”と“110”と“100”と“101”の4状態(“a”,“b”,“c”,“d”)のみとなる。そのため、メモリセルが状態“a”または“d”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”または“c”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。従って、F3=0で第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているときは、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“c”か、状態“d”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは合計2回の動作で読み出すことができる。この結果、読み出し時間を短縮・改善することができる。
〔C−2〕書込み有無情報あり(F3=1)のとき
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み有りを示しているとき(F3=1)、メモリセルが状態“a”,“d”,“e”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”,“c”,“f”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み有りを示しているとき(F3=1)、メモリセルが状態“a”,“d”,“e”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”,“c”,“f”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”以上かの判断と、
(3)状態“e”以上か、状態“f”以上かの判断と、
(4)状態“g”以下か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計4回の動作で読み出すことが可能である。
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”以上かの判断と、
(3)状態“e”以上か、状態“f”以上かの判断と、
(4)状態“g”以下か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計4回の動作で読み出すことが可能である。
以上のように、第1ページのデータを読み出す場合、従来は必ず4回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示しているとき(F3=0)」という条件では、2回の判断でデータを読み出すことが可能となる。
なお、本実施の形態ではメモリ装置2を8値の多値メモリセルで構成したが、n値の多値メモリセルで構成することが可能であるのは勿論である。また、本実施の形態の技術内容は、他の実施の形態に適用することができることはいうまでもない。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、メモリ装置2が4値(2ビット)に代えて8値(3ビット)の多値メモリセルで構成されている。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4に、第2ページへの書き込みの有無を示す第2ページへの書込み有無情報F2を記憶するように構成されている。
本発明の実施の形態4は、メモリ装置2が4値(2ビット)に代えて8値(3ビット)の多値メモリセルで構成されている。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4に、第2ページへの書き込みの有無を示す第2ページへの書込み有無情報F2を記憶するように構成されている。
次に、第3ページと第2ページと第1ページの読み出し方法の詳細を説明する。
〔A〕第3ページのデータ読み出し
これは、実施の形態3の場合と同様であり、第3ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“d”以下か、状態“e”以上かの1回の動作のみで判断できる。
これは、実施の形態3の場合と同様であり、第3ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“d”以下か、状態“e”以上かの1回の動作のみで判断できる。
〔B〕第2ページのデータ読み出し
次に、第2ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
次に、第2ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
〔B−1〕書込み有無情報なし(F2=0)のとき
第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、第2ページのデータは“1”となり、読み出すことができる。
第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、第2ページのデータは“1”となり、読み出すことができる。
〔B−2〕書込み有無情報あり(F2=1)のとき
また、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F2=1)、メモリセルが状態“a”,“b”,“g”または“h”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”,“d”,“e”または“f”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
また、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F2=1)、メモリセルが状態“a”,“b”,“g”または“h”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”,“d”,“e”または“f”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、第2ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“b”以下か、状態“c”以上かの判断と、
(2)状態“f”以下か、状態“g”以上かの判断と
で読み出される。すなわち、第2ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
(1)状態“b”以下か、状態“c”以上かの判断と、
(2)状態“f”以下か、状態“g”以上かの判断と
で読み出される。すなわち、第2ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
以上のように、第2ページのデータを読み出す場合、従来は必ず2回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)」という条件では、1回の判断でデータを読み出すことが可能となる。
〔C〕第1ページのデータ読み出し
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
〔C−1〕書込み有無情報なし(F2=0)のとき
第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、第2ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“g”,“h”のいずれかである。そのため、状態“a”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)、メモリ装置2は消去状態のままなので、第2ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“g”,“h”のいずれかである。そのため、状態“a”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
このため、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“g”か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは合計2回の動作で読み出すことができる。
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“g”か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは合計2回の動作で読み出すことができる。
〔C−2〕書込み有無情報あり(F2=1)のとき
また、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F2=1)、メモリセルが状態“a”,“d”,“e”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”,“c”,“f”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
また、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F2=1)、メモリセルが状態“a”,“d”,“e”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”,“c”,“f”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”以上かの判断と、
(3)状態“e”以下か、状態“f”以上かの判断と、
(4)状態“g”以下か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計4回の動作で読み出すことが可能である。
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”以上かの判断と、
(3)状態“e”以下か、状態“f”以上かの判断と、
(4)状態“g”以下か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計4回の動作で読み出すことが可能である。
以上のように、第1ページのデータを読み出す場合、従来は必ず4回の判断が必要であったのに対して、本実施の形態では、「第2ページへの書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F2=0)」という条件では、2回の判断でデータを読み出すことが可能となる。
なお、本実施の形態ではメモリ装置2を8値の多値メモリセルで構成したが、n値の多値メモリセルで構成することが可能であるのは勿論である。また、本実施の形態の技術内容は、他の実施の形態に適用することができることはいうまでもない。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5も、実施の形態3と同様に、メモリ装置2が8値(3ビット)の多値メモリセルで構成されている。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4に、第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2との2つの書込み有無情報を記憶するように構成されている。
本発明の実施の形態5も、実施の形態3と同様に、メモリ装置2が8値(3ビット)の多値メモリセルで構成されている。本実施の形態においては、書込み有無情報記憶部4に、第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2との2つの書込み有無情報を記憶するように構成されている。
次に、第3ページと第2ページと第1ページの読み出し方法の詳細を説明する。
〔A〕第3ページのデータ読み出し
これは、実施の形態3の場合と同様であり、第3ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“d”以下か、状態“e”以上かの1回の動作のみで判断できる。
これは、実施の形態3の場合と同様であり、第3ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“d”以下か、状態“e”以上かの1回の動作のみで判断できる。
〔B〕第2ページのデータ読み出し
次に、第2ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
次に、第2ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
〔B−1〕ともに書込み有無情報なし(F3=0,F2=0)のとき
第3ページ書込み有無情報F3および第2ページ書込み有無情報F2がともに書き込み無しを示しているとき(F3=0,F2=0)、多値メモリセルは消去状態のままなので、第2ページのデータは“1”であると読み出される。
第3ページ書込み有無情報F3および第2ページ書込み有無情報F2がともに書き込み無しを示しているとき(F3=0,F2=0)、多値メモリセルは消去状態のままなので、第2ページのデータは“1”であると読み出される。
〔B−2〕書込み有無情報なしとあり(F3=0,F2=1)のとき
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F3=0,F2=1)、多値メモリセルは消去状態のままなので、第3ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“c”または“d”のいずれかである。そのため、状態“a”または“b”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み無しを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F3=0,F2=1)、多値メモリセルは消去状態のままなので、第3ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“c”または“d”のいずれかである。そのため、状態“a”または“b”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”または“d”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、第2ページのデータの読み出しは、メモリセルが、状態“b”以下か、状態“c”以上かの1回の判断で読み出すことができる。
〔B−3〕書込み有無情報ありとなし(F3=1,F2=0)のとき
また、第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み有りを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F3=1,F2=0)、第2ページのデータは“1”であると読み出される。
また、第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み有りを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F3=1,F2=0)、第2ページのデータは“1”であると読み出される。
〔B−4〕ともに書込み有無情報あり(F3=1,F2=1)のとき
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み有りを示し、さらに、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F3=1,F2=1)、メモリセルが状態“a”,“b”,“g”または“h”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”,“d”,“e”または“f”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
また、第3ページ書込み有無情報F3が書き込み有りを示し、さらに、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F3=1,F2=1)、メモリセルが状態“a”,“b”,“g”または“h”であると読み出される第2ページのデータは“1”となり、状態“c”,“d”,“e”または“f”であると読み出される第2ページのデータは“0”となる。
従って、第2ページのデータの読み出しは、メモリセルが状態“b”以下か、状態“c”以上かの判断と、状態“f”以下か、状態“g”以上かの判断で読み出される。すなわち、第2ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
〔C〕第1ページのデータ読み出し
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
次に、第1ページのデータを読み出す場合には、書込み有無情報記憶部4から第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2を読み出す。
〔C−1〕ともに書込み有無情報なし(F3=0,F2=0)のとき
第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2がともに書き込み無しを示しているとき(F3=0,F2=0)、メモリセルは消去状態のままなので、第3ページと第2ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”または“b”のいずれかである。そのため、状態“a”であると読み出される第1ページのデータは“1”、状態“b”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2がともに書き込み無しを示しているとき(F3=0,F2=0)、メモリセルは消去状態のままなので、第3ページと第2ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”または“b”のいずれかである。そのため、状態“a”であると読み出される第1ページのデータは“1”、状態“b”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルが、状態“a”か、状態“b”かの1回の判断で読み出すことができる。
〔C−2〕書込み有無情報なしとあり(F3=0,F2=1)のとき
また、第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み無しを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F3=0,F2=1)、第3ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“c”,“d”のいずれかである。そのため、状態“a”または“d”であると読み出される第1ページのデータは“1”、状態“b”または“c”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
また、第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み無しを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み有りを示しているとき(F3=0,F2=1)、第3ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“c”,“d”のいずれかである。そのため、状態“a”または“d”であると読み出される第1ページのデータは“1”、状態“b”または“c”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“c”か、状態“d”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“c”か、状態“d”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
〔C−3〕書込み有無情報ありとなし(F3=1,F2=0)のとき
また、第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み有りを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F3=1,F2=0)、第2ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“g”または“h”のいずれかである。そのため、状態“a”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”、状態“b”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
また、第3ページへの書込み有無情報F3が書き込み有りを示し、第2ページ書込み有無情報F2が書き込み無しを示しているとき(F3=1,F2=0)、第2ページのデータは“1”となり、メモリセルは状態“a”,“b”,“g”または“h”のいずれかである。そのため、状態“a”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”、状態“b”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“g”か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
(1)状態“a”か、状態“b”かの判断と、
(2)状態“g”か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計2回の動作で読み出すことができる。
〔C−4〕ともに書込み有無情報あり(F3=1,F2=1)のとき
また、第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2がともに書き込み有りを示しているとき(F3=1,F2=1)、メモリセルは状態“a”,“b”,”c”,“d”,“e”,“f”,“g”または“h”のいずれかである。そのため、状態“a”,“d”,“e”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”,“c”,“f”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
また、第3ページ書込み有無情報F3と第2ページ書込み有無情報F2がともに書き込み有りを示しているとき(F3=1,F2=1)、メモリセルは状態“a”,“b”,”c”,“d”,“e”,“f”,“g”または“h”のいずれかである。そのため、状態“a”,“d”,“e”または“h”であると読み出される第1ページのデータは“1”となり、状態“b”,“c”,“f”または“g”であると読み出される第1ページのデータは“0”となる。
従って、第1ページのデータの読み出しは、メモリセルの状態が、
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”以上かの判断と、
(3)状態“e”以下か、状態“f”以上かの判断と、
(4)状態“g”以下か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計4回の動作で読み出すことができる。
(1)状態“a”か、状態“b”以上かの判断と、
(2)状態“c”以下か、状態“d”以上かの判断と、
(3)状態“e”以下か、状態“f”以上かの判断と、
(4)状態“g”以下か、状態“h”かの判断と
で読み出される。すなわち、第1ページのデータは、合計4回の動作で読み出すことができる。
なお、本実施の形態ではメモリ装置2を8値の多値メモリセルで構成したが、n値の多値メモリセルで構成することが可能であるのは勿論である。また、本実施の形態の技術内容は、他の実施の形態に適用することができることはいうまでもない。
以上でいくつかの実施の形態の説明を行ったが、本発明は次のような形態で実施することも可能である。
(1)図8や図9に示すように、コントローラ3内の書込み有無情報記憶部4またはメモリ装置2内の書込み有無情報記憶部4をランダムアクセス可能なメモリで構成するのでもよい。こうすることにより、書込み有無情報記憶部4内の書込み有無情報を高速に読み出すことが可能となる。
(2)あるいは、コントローラ3内またはメモリ装置2内の書込み有無情報記憶部4をランダムアクセス可能な強誘電体メモリで構成するのでもよい。こうすることにより、書込み有無情報記憶部4内の書込み有無情報を高速に読み出すことが可能となるとともに、書込み有無情報F2,F3のバックアップが不必要となり、さらには突然の電源遮断時にも書込み有無情報を保持することが可能となる。
(3)コントローラ3内またはメモリ装置2内の書込み有無情報記憶部4の管理している情報を図2に示す1ページ単位にて管理する点である。こうすることにより、書込み有無情報記憶部4の面積を縮小することが可能となる。
なお、書込み有無情報記憶部4が管理する情報は1ページ単位に限定されるものではなく、1ビット以上または1ページ以上の単位など種々の変形の形態で実施可能なことは勿論である。
本発明にかかる多値メモリセルを有するメモリシステムは、書き込み順で先行するページの書込み有無情報を記憶する書込み有無情報記憶部を有し、高速読み出し可能なメモリシステム等として有用である。
1 メモリシステム
2 メモリ装置
3 コントローラ
4 書込み有無情報記憶部
F2 第2ページへの書込み有無情報
F3 第3ページへの書込み有無情報
2 メモリ装置
3 コントローラ
4 書込み有無情報記憶部
F2 第2ページへの書込み有無情報
F3 第3ページへの書込み有無情報
Claims (8)
- 多値メモリセルアレイを有するメモリ装置と、
前記メモリ装置を制御するコントローラと、
物理的に同一のメモリセルに対して2回目以降の書込みシーケンスが実施されたかどうかを示す書込み有無情報を記憶する書込み有無情報記憶部とを備え、
前記コントローラは、前記書込み有無情報記憶部の前記書込み有無情報に従って前記メモリ装置に対する動作シーケンスを変更するように構成されているメモリシステム。 - 前記コントローラが前記書込み有無情報に従って変更する前記メモリ装置に対する動作シーケンスは、読み出しシーケンスである請求項1に記載のメモリシステム。
- 前記書込み有無情報記憶部は、前記コントローラ内に備えられている請求項1または請求項2に記載のメモリシステム。
- 前記書込み有無情報記憶部は、前記メモリ装置内に備えられている請求項1または請求項2に記載のメモリシステム。
- 前記書込み有無情報記憶部は、前記書込み有無情報を最小単位ごとで管理する請求項1から請求項4までのいずれかに記載のメモリシステム。
- 前記書込み有無情報記憶部は、前記書込み有無情報を最小単位以上で管理する請求項1から請求項4までのいずれかに記載のメモリシステム。
- 前記書込み有無情報記憶部は、ランダムアクセス可能なメモリで構成されている請求項1から請求項6までのいずれかに記載のメモリシステム。
- 前記書込み有無情報記憶部は、強誘電体メモリで構成されている請求項1から請求項6までのいずれかに記載のメモリシステム。
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