JP2005267676A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不揮発性記憶装置の初期化に必要な時間を短縮する。
【解決手段】多値メモリセルによって構成される不揮発性メモリにおいて、物理ブロックを構成する各ページは、4つの領域に区分される。第1の領域(512B)には任意のデータが書き込まれ、第2の領域(10B)には第1の領域に書き込まれた任意のデータの誤りを訂正するための誤り訂正符号が書き込まれ、第3の領域(3B)には第1の領域に書き込まれた任意のデータに関係する管理情報が書き込まれ、第4の領域(3B)には第3の領域に書き込まれた管理情報を訂正するための誤り訂正符号が書き込まれる。第3,第4の領域は、2値メモリとして使用することにより、データ保持能力を向上させて、訂正能力に低い誤り訂正回路でも十分なデータ保持信頼性が得られるようにする。
【選択図】図8

Description

本発明は、不揮発性半導体メモリを使用した記憶媒体としての不揮発性記憶装置に関する。
近年、フィルム交換の手間無しに多くの写真を撮影できるデジタルカメラを含め携帯機器の市場が急成長している。デジタルカメラ等携帯機器に求められる機能・性能として様々なものがあるが、その中でデジタルカメラであれば電源を投入してから撮影可能な状態になるまでの起動時間、つまり携帯機器としてのセットアップ時間(電源投入後使用可能となるまでの時間)というのもひとつの要素である。その起動時間にはデジタルカメラをはじめとして様々な携帯機器の外部記憶として使用されているフラッシュメモリを主な記憶媒体とした不揮発性メモリの初期化時間というのが無視できない。不揮発性メモリとしてその初期化時間を短縮することは、システムとしての携帯機器の性能を左右する大きなパラメータである。また外部の不揮発性メモリとしてもデジタルカメラの高画質化により大きな記憶容量が求められている。
不揮発性メモリの記憶容量を大きくするためには、搭載する不揮発性メモリの容量を増やす必要があるが、そのひとつの解としてひとつのメモリセルに複数ビットの状態を記憶させる多値メモリというのが提案されている。例えば、特許文献1に記載の発明は、選択的に2値または4値のメモリとして動作させ、2値の領域をバッファ領域として使用するものである。
以下では、2値メモリを例にとって従来の不揮発性メモリについて説明し、多値メモリを使用する場合の課題を明確にする。
不揮発性記憶装置として、従来の2値メモリを用いた不揮発性メモリと、電源投入後の初期化処理について、図面を用いて説明する。
不揮発性記憶装置としてのメモリーカードは、ホスト機器と接続され、搭載する不揮発性メモリに対してデータの読み書きを行う。不揮発性メモリは、フラッシュメモリであり、コンローラを介してホスト機器からのコマンドに基づいたデータの記録、再生、消去を行う。コントローラがフラッシュメモリを制御する際に、その内部の物理ブロック単位に1ビットの情報で、消去済みであるか書き込み済みであるかを示す消去済みテーブルを用いる。また、実際にデータの読み書きを行う際は、どの論理ブロックアドレスのデータがフラッシュメモリの、どの物理アドレスに書き込まれているかを示す論物変換テーブルを用いる。
図10は、フラッシュメモリの内部の構成を示す模式図である。フラッシュメモリは、PB0〜1023の番号が振られた複数の物理ブロック(ここでは、1024の物理ブロック)から構成される。物理ブロックはデータの消去を行う単位であり、消去済テーブルや論物変換テーブルは物理ブロック単位でデータの管理を行っている。一つの物理ブロックの容量は16kBであり、図10に示すフラッシュメモリの容量は、従って16MBとなる。
図11は、フラッシュメモリの内部に複数有する物理ブロックの内部の構成を示す概念図である。物理ブロックは、ページ0〜31の複数の物理ページ(ここでは、32ページ)から構成される。物理ページは容量が512Bでデータを書き込むためのデータ領域と、管理情報を書き込むための16Bの管理領域からなり、合計(512+16)Bの容量を持つ。物理ページはデータの書き込みを行う単位であり、その先頭ページであるページ0の管理領域には、その物理ブロックに書き込まれたデータの論理アドレス情報も同時に書き込まれている。この論理アドレスを基に、メモリーカードへの電源投入後のメモリーカード初期化時間に、上述の消去済テーブルや論物変換テーブルを作成する。
図12は、フラッシュメモリの物理ブロックの内部のメモリセルの構成を示す回路図である。図に示すように、WL0〜31の32本のワード線と、BL0〜4223の4224本のビット線がある。ワード線の番号は物理ブロック内のページ番号に相当し、物理ブロック内のページ0〜31を表している。ビット線は1ページ内のビット位置を表しており、1ページの容量である4224bitに相当する。ここで、1ページは、(512+16)B=528B=528×8bit=4224bitである。
ワード線とビット線の交点にはそれぞれMC0〜MC135167までのメモリセルがつながっており、それぞれのメモリセルは1ビット(0か1か)の情報を記憶できるようになっている。
図13は、2値メモリにおけるメモリセルに流すことのできる電流量(縦軸)と、その電流量に対応するメモリセル数(横軸)のヒストグラムを表したものである。判定レベルよりもメモリセル電流が大きいところと、判定レベルよりもメモリセル電流が小さいところの2箇所にメモリセルが分布している。消去を行ったメモリセルは、判定レベルよりもメモリセル電流が多く、データ”1”のところに分布し、書き込みを行ったメモリセルは判定レベルよりもメモリセル電流が少なく、データ”0”のところに分布する。2値メモリはこのように2つのいずれかの状態を取ることのできるメモリセルを用いたメモリである。
図14は、フラッシュメモリ内部の物理ブロックのデータ構成を示す概念図である。ページ0のデータ領域(512B)には512Bのデータが書き込まれ、管理領域(16B)にはデータ領域に書かれたデータの誤り訂正のための6BのデータECCと、物理ブロックに書き込まれたデータの論理アドレスを含む管理情報が書き込まれた10Bの管理情報と、管理領域に書き込まれた管理情報の誤り訂正のための6Bの管理ECCとが書き込まれる。以降、ページ1からページ31まで同様のデータ構成をとる。電源投入後のメモリーカードの初期化処理において、ページ0の管理領域に含まれた論理アドレス情報を基に論物変換テーブルは作成される。この6BのECCとは、1ビット訂正、2ビット検出の能力を持つECCで、従来の不揮発性メモリに使用される2値のメモリセルではこの能力のECCで十分な信頼性が得られることがわかっている。
図9は、電源投入後のメモリーカードの初期化処理における消去済テーブルと論物変換テーブルの作成の流れを示すフローチャートである。
まず、最初にステップ901で物理ブロックを0に設定する。次にステップ902でフラッシュメモリの設定された物理ブロックの先頭ページの管理領域を読み出す。最初は、物理ブロック0の先頭ページの管理領域を読み出すことになる。次にステップ903の判定処理で、読み出した管理領域が消去済であったか、それとも書き込み済みであったかを判定する。消去済であればステップ904で消去済テーブルに、今読み出したブロックが消去済ブロックであることを登録する。また書き込み済みであり消去済でなければ、読み出した管理領域の論理アドレスを基にステップ905で論物変換テーブルに読出しを行った物理ブロックのアドレスを登録する。次にステップ906の判定処理でフラッシュメモリの最終ブロックであるかを判定し、最終ブロック出なければステップ907で物理ブロックのアドレスを1つインクリメントしステップ902へと戻り、再度、設定された物理ブロックの先頭ページの読出しと消去済テーブルまたは論物変換テーブルに登録を行う。最終的に全ての物理ブロックに対して読出しを行った後、ステップ906の判定処理で最終ブロックであることを判定し、初期化処理を終了する。
この初期化処理に要する時間のうち、支配的なのはステップ902でのフラッシュメモリに対するページデータ読出し処理である。この時間はフラッシュメモリの読出しビジー時間(例えば、25μs)に、管理情報(10B)と管理ECC(6B)の読出し時間を加えた、約30μsの時間である。これを物理ブロックの数だけ繰り返すので、初期化処理に必要な時間は、30μs×1024ブロック≒30ms、となる。
この従来の方法に対して、大容量化のために多値メモリを用いることの課題を図5、図14を用いて説明する。
図5は、多値メモリとして、4値メモリにおけるメモリセルに流すことのできる電流量(縦軸)と、その電流量に対応するメモリセル数(横軸)のヒストグラムを表したものである。
判定レベルが1〜3までの3つ存在し、判定レベル3よりもメモリセル電流が多いところとは消去を行ったメモリセルのメモリセル電流が分布する領域でデータ”11”(2進数)を表す。メモリセル電流が判定レベル3よりも少なく判定レベル2よりも多いところはデータ”01”を表す。メモリセル電流が判定レベル2よりも少なく判定レベル1よりも多いところはデータ”10”を表す。メモリセル電流が判定レベル1よりも少ないところはデータ”00”を表す。このように多値メモリは、2よりも多い状態を取りうることができるメモリセルを用いたメモリであり、その状態によって1ビットよりも大きな情報量、例えば4つの状態をとりうるときには2ビットの情報量をひとつのメモリセルで記憶することができる。
2値フラッシュメモリと同じメモリセルの数で倍の情報を書き込むことができる多値メモリではあるが、より多くの状態を取りうるがゆえにデータ保持特性が2値メモリに比べて悪いという特徴がある。そのために多値メモリを使用するときには2値メモリのときよりもより訂正能力の高い誤り訂正符号を搭載する必要がある。実際には多値メモリでは、4ビットの訂正能力が必要とされているが4ビットの訂正を行うためには10Bの領域が必要となる。しかし16Bしか管理領域にデータ用誤り訂正符号(データECC)と管理情報用誤り訂正符号(管理ECC)の2つのECC符号を使用することはできない。そこで図15に示すような構成をとることにより4ビットの訂正を可能にしている。
図15は、多値メモリを用いた時の物理ブロックのデータ構成を示す概念図である。同図において、16Bの管理領域には、6Bの管理情報と10Bのデータ&管理ECCを書込む。2値メモリを用いていた従来に比べ、データと管理情報併せて誤り訂正回路を適用することにより4ビットの誤り訂正能力を持っている。
このようなデータ構成をとることにより、多値メモリを使用することができるが、データと管理情報を併せて誤り訂正するために管理情報だけを読み出したいときでもデータ情報も併せて読み出してECCを確認する必要がある。つまり初期化時に読み出すべきデータの量は1ページのデータ全てである。1ページのデータを読み出すために必要な時間は、多値フラッシュメモリの読出しビジー時間50μsに1ページ(512+16B)の読出しを加えた約105μsである。従って初期化時間も、105μs×1024ブロック≒105ms、と長くなる。
特開2001−6374号公報
上記の様に多値メモリセルを用いた不揮発性メモリーカードの電源投入後の初期化処理において、管理領域だけではないデータ領域も併せて読み出してECCの処理を行うために、例えば105msと長い時間を要するという課題が存在していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためのもので、電源投入後の初期化処理をより高速に行うことができ、ユーザ利便性の高いセットアップ時間の短い携帯機器を提供する。
上記課題を解決するために本発明は、不揮発性メモリを備える不揮発性記憶装置であって、不揮発性メモリは複数の物理ブロックからなり、物理ブロックは複数の物理ページから構成され独立してデータの消去を行うことができ、物理ページは独立してデータの書き込みを行うことができ、少なくとも第1から第4の4つの領域に区分され、第1の領域には任意のデータが書き込まれ、第2の領域には第1の領域に書き込まれた任意のデータの誤りを訂正するための誤り訂正符号が書き込まれ、第3の領域には第1の領域に書き込まれた任意のデータに関係する管理情報が書き込まれ、第4の領域には第3の領域に書き込まれた管理情報を訂正するための誤り訂正符号が書き込まれることを特徴とするものである。
これにより、第3、第4の領域に書き込まれた管理情報および誤り訂正符号の読み出し時間を短縮するために、第1、第2の領域とは異なった取扱いが可能となる。
本発明によれば、不揮発性記憶装置の初期化処理における管理テーブルの作成時間を大幅に短縮することができ、また、本発明による不揮発性記憶装置を用いることにより、セットアップ時間の短い携帯機器を実現することができる、という効果が得られる。
本発明の請求項1に係る発明は、不揮発性メモリを備える不揮発性記憶装置であって、前記不揮発性メモリは複数の物理ブロックからなり、前記物理ブロックは複数の物理ページから構成され独立してデータの消去を行うことができ、前記物理ページは独立してデータの書き込みを行うことができ、少なくとも第1から第4の4つの領域に区分され、前記第1の領域には任意のデータが書き込まれ、前記第2の領域には前記第1の領域に書き込まれた前記任意のデータの誤りを訂正するための誤り訂正符号が書き込まれ、前記第3の領域には前記第1の領域に書き込まれた前記任意のデータに関係する管理情報が書き込まれ、前記第4の領域には前記第3の領域に書き込まれた前記管理情報を訂正するための誤り訂正符号が書き込まれることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の領域の誤り訂正符号と、前記第4の領域の誤り訂正符号との誤り訂正能力が異なることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1記載の発明において、ひとつの前記物理ブロックに含まれる少なくとも2以上の前記物理ページの前記第3の領域および前記第4の領域には、各々同じ書き込みが行われていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか記載の発明において、前記不揮発性メモリは、複数の多値メモリセルによって構成され、前記物理ページは、少なくとも3値以上の状態を取って書き込みと消去を行う多値領域と、2値の状態を取って書き込みと消去を行う2値領域との少なくとも2つの領域に区分することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4記載の発明において、前記第1、第2の領域を前記多値領域とし、前記第3、第4の領域を前記2値領域とすることを特徴とする。
これらによって、不揮発性記憶装置の初期化処理において、第3、第4の領域に書き込まれた管理情報および誤り訂正符号を読み出し、管理テーブルを作成するので、これら第3、第4の領域を第1、第2の領域とは異なった取扱いが可能となり、管理テーブルの作成等の初期化時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。以下では、多値のフラッシュメモリを使用した、本発明の不揮発性記憶装置としてのメモリーカードと、その電源投入後の初期化処理について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるメモリーカードの構成を示したブロック図である。
図1において、101はメモリーカード、102はメモリーカード101に対してデータの書き込み、読出しを行うホスト、103はメモリーカード内部に搭載されホスト102が書き込み、読出しを行うデータが書き込まれているフラッシュメモリ、104はメモリーカード内部で消去済テーブル105と論物変換テーブル106を用いてホスト102とのインターフェースとフラッシュメモリ103とのインターフェースを行うコントローラである。また、105はフラッシュメモリ103内部の物理ブロック単位に1ビットの情報で、消去済であるか書込み済みであるかを示す消去済テーブル、106はどの論理ブロックアドレスのデータがフラッシュメモリ103のどの物理ブロックに書き込まれているかを示す論物変換テーブルである。
図2は、フラッシュメモリ103の内部の構成を示す概念図である。同図において、フラッシュメモリ103はPB0〜1023の番号が振られた複数の物理ブロック(ここでは、1024個の物理ブロック)から構成される。物理ブロックはデータの消去を行う単位であり、消去済テーブル105や論物変換テーブル106は物理ブロック単位でデータの管理を行っている。一つの物理ブロックの容量は32kBであり、フラッシュメモリ103の容量は従って32MBとなる。
図3は、フラッシュメモリ103の物理ブロックの内部の構成を示す概念図である。物理ブロックは、ページ0〜63の複数の物理ページ(ここでは、64の物理ページ)から構成される。各物理ページは、容量が512Bでデータを書き込むためのデータ領域と、管理情報を書き込むための16Bの管理領域からなり、合計(512+16)Bの容量を持つ。物理ページはデータの書き込みを行う単位であり、その先頭ページであるページ0の管理領域には、その物理ブロックに書き込まれたデータの論理アドレス情報も同時に書き込まれている。この論理アドレスを基に、メモリーカード101への電源投入後の初期化時間に消去済テーブル105や論物変換テーブル106を作成する。
図4は、フラッシュメモリ103の物理ブロックの内部のメモリセルの構成を示す回路図である。WL0〜31の32本のワード線と、BL0〜4223の4224本のビット線がある。1本のワード線は、物理ブロック内の2つのページに相当する。例えばWL0につながるメモリセルは、図内の破線で示されているが、このメモリセルにはページ0とページ1のデータが書き込まれており、32本のワード線で物理ブロック内のページ0〜63を表している。ビット線は1ページ内のビット位置を表しており、1ページの容量である4224ビットに相当する。ここで、1ページの容量は、(512+16)B=528B=528×8bit=4224bitである。
ワード線とビット線の交点にはそれぞれMC0〜MC135167までのメモリセルがつながっており、それぞれのメモリセルは、4値メモリセルであり、2ビットの情報を記憶できるようになっている。
図5は、多値メモリにおけるメモリセルに流すことのできる電流量(縦軸)と、その電流量に対応するメモリセル数(横軸)のヒストグラムを表したものである。概要は従来例で説明したが、1本のワード線に相当する物理ページのうち偶数ページに相当するデータが下位ビットに相当し、奇数ページに相当するデータが上位ビットに相当している。
例を挙げて説明すると、消去を行った後のメモリセルは判定レベル3よりもメモリセル電流の多いデータ”11”のところに分布する。この段階で偶数ページを読み出してもデータは”1”で奇数ページを読み出してもデータは”1”である。
偶数ページにも奇数ページにも書き込みを行わなかったときは、メモリセル電流は判定レベル3よりもメモリセル電流の多いデータ”11”のところに分布したままであり、この段階で偶数ページを読み出してもデータは”1”で奇数ページを読み出してもデータは”1”である。
次に偶数ページにデータ”0”を書き込むとメモリセル電流は判定レベル2よりも少なく判定レベル1よりも多いデータ”10”のところに分布する。この段階で偶数ページを読み出したらデータは”0”で奇数ページを読み出したらデータは”1”である。
次に奇数ページにデータ”0”を書き込むとメモリセル電流は判定レベル1よりも少ないデータ”00”のところに分布する。この段階で偶数ページを読み出したらデータは”0”で奇数ページを読み出してもデータは”0”である。
一方、データ“11”の状態から、偶数ページにデータ”0”を書き込まずに奇数ページにデータ”0”を書き込むとメモリセル電流は判定レベル3よりも少なく判定レベル2よりも多いデータ”01”のところに分布する。この段階で偶数ページを読み出したらデータは”1”で奇数ページを読み出してもデータは”0”である。
従来例での課題でも述べたように多値メモリの課題は、2値メモリに比べてデータ保持特性が悪いということである。図6に示すように、4つのメモリセル電流のとりうる状態から、判定レベルを越えてそれぞれ隣接する状態へと変化してしまう可能性があり、その際のビット誤りを訂正するために1ページ(約512B)単位で4ビットの訂正能力をもつ訂正符号を適用する必要がある。
しかし、図7に示す斜線部にのみメモリセル電流の状態を分布させる、つまり、ひとつのメモリセルに1ビットの情報を持たせるように(2値メモリセルのように)使用することにより、普通に多値メモリを使用したときに比べて非常に良好なデータ保持特性が得られる。
偶数ページと奇数ページに同じデータを書き込むことにより、双方のページにデータ”1”を書き込んでメモリセル電流の状態を判定レベル3よりも多い状態か、双方のページにデータ”1”を書き込んでメモリセル電流の状態を判定レベル1よりも少ない状態にする、そしてデータの読出しは偶数ページのみで行う。そうすることによりメモリセル電流の状態が判定レベルを越えて隣接する分布領域へと変化したとしても書き込みを行った1ビットの情報を正しく読み出すことができる。
図8は、本実施の形態によるフラッシュメモリ103の物理ブロックのデータ構成を示す概念図である。同図において、ページ0のデータ領域(512B)には512Bのデータが書き込まれ、管理領域(16B)にはデータ領域に書かれたデータの4ビットまでの誤り訂正のための10BのデータECC(データ用誤り訂正符号)と、物理ブロックに書き込まれたデータの論理アドレスを含む管理情報が書き込まれた3Bの管理情報と、管理領域に書き込まれた管理情報の1ビットの誤り訂正のための3Bの管理ECC(管理情報用誤り訂正符号)とが書き込まれる。
ページ1のデータ(512B)とデータECC(10B)は、ページ0のデータとデータECCとは異なるデータを書き込み、管理情報(3B)と管理ECC(3B)は、ページ0と全く同じ情報を書き込む。以降、順次データ(512B)とデータECC(10B)はページ毎にユニークな情報を書き込み、管理情報(3B)と管理ECC(3B)は2ページ単位で全く同一の情報を書き込む。
書き込まれるデータ(512B)とデータECC(10B)は4ビットまでの訂正能力を持つ誤り訂正符号を記録できるので多値メモリを多値メモリとして使用してデータの信頼性も十分保て、またページ毎にユニークな情報を記録できる。一方管理情報(3B)と管理ECC(3B)は1ビットまでの訂正能力しか持たないので、多値メモリを2値メモリとして使用している。つまり偶数ページと奇数ページには全く同じ情報が書き込まれ、かつ読出しを行うのは偶数ページのみである。
同じ書き込み単位であるひとつの物理ページ内においても、このように書き込むデータに併せて適切な訂正符号を付加する、つまり多値メモリを多値として使用する領域と2値として使用する領域に分けてデータを書き込むことにより、多値メモリを使用するにもかかわらず、物理ブロックの先頭ページの管理領域のみを読み出して正しい論理アドレスを得ることができる。
図8に示すデータ構成を持った物理ブロックに対して、図9のフローチャートに従い電源投入後のメモリーカード101の初期化処理における消去済テーブル105と論物変換テーブル106の作成を行う。初期化処理の流れの詳細は、従来例で示したものと同じであるので、ここでは省略する。
物理ブロック毎の初期化に要する時間は、例えば、多値フラッシュメモリの読出しビジー時間50μsに、管理情報(3B)と管理ECC(3B)の読出し時間を加えた、約55μsの時間である。これを物理ブロックの数だけ繰り返すので、フラッシュメモリにおける初期化処理に必要な時間は、55μs×1024ブロック≒55ms、となる。これは、従来の105msに比べて、ほぼ半減している。
以上のように本実施の形態によれば、物理ブロックの各ページを、データを記憶する第1の領域と、データECCを記憶する第2の領域と、管理情報を記憶する第3の領域と、管理ECCを記憶する第4の領域とに区分し、管理情報および管理ECCを記憶する第3、第4の領域を2値メモリセルとして使用することで、初期化処理の際にこれらのデータを読み出す時間を短縮することができ、その結果、メモリーカードへの電源投入後の初期化時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態において、図8に示すように書き込み単位である物理ページを4つの領域に区分して、2つの誤り訂正符号を書き込む構成としたが、データの信頼性や構成に応じて、それ以上、例えば6つの領域に区分して、3つの誤り訂正符号を書き込む構成としてもかまわない。
本発明にかかる不揮発性記憶装置は、不揮発性記憶装置の初期化処理における管理テーブルの作成時間を大幅に短縮することができるという特有の効果を有し、不揮発性半導体メモリを使用した記憶媒体やメモリーカード、またこれを用いた機器等として有用である。
本発明の実施の形態によるメモリーカードの構成とホスト機器との接続関係を示すブロック図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリの内部の構成を示す概念図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリの物理ブロック内部の構成を示す概念図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリの内部のメモリセルの構成を示す回路図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリ(4値)におけるメモリセル電流とメモリセル数の分布を示すヒストグラムを示す図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリ(4値)におけるメモリセル電流とメモリセル数の分布を示すヒストグラムを示す図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリ(4値)におけるメモリセル電流とメモリセル数の分布を示すヒストグラムを示す図 同メモリーカードにおけるフラッシュメモリのデータ構成を示す概念図 従来のメモリーカードにおける初期化処理におけるテーブル作成の流れを示すフローチャート 従来のフラッシュメモリ内部の構成を示すブロック概念図 従来のフラッシュメモリの物理ブロック内部の構成を示す概念図 従来のフラッシュメモリの内部のメモリセルの構成を示す回路図 従来のフラッシュメモリ(2値)におけるメモリセル電流とメモリセル数の分布を示すヒストグラムを示す図 従来のフラッシュメモリ(2値)を用いる場合のデータ構成を示す概念図 従来のフラッシュメモリ(多値)を用いる場合のデータ構成を示す概念図
符号の説明
101 メモリーカード
102 ホスト
103 フラッシュメモリ
104 コントローラ
105 消去済テーブル
106 論物変換テーブル

Claims (5)

  1. 不揮発性メモリを備える不揮発性記憶装置であって、
    前記不揮発性メモリは複数の物理ブロックからなり、
    前記物理ブロックは複数の物理ページから構成され独立してデータの消去を行うことができ、
    前記物理ページは独立してデータの書き込みを行うことができ、少なくとも第1から第4の4つの領域に区分され、
    前記第1の領域には任意のデータが書き込まれ、前記第2の領域には前記第1の領域に書き込まれた前記任意のデータの誤りを訂正するための誤り訂正符号が書き込まれ、前記第3の領域には前記第1の領域に書き込まれた前記任意のデータに関係する管理情報が書き込まれ、前記第4の領域には前記第3の領域に書き込まれた前記管理情報を訂正するための誤り訂正符号が書き込まれることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記第2の領域の誤り訂正符号と、前記第4の領域の誤り訂正符号との誤り訂正能力が異なることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  3. ひとつの前記物理ブロックに含まれる少なくとも2以上の前記物理ページの前記第3の領域および前記第4の領域には、各々同じ書き込みが行われていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記不揮発性メモリは、複数の多値メモリセルによって構成され、
    前記物理ページは、少なくとも3値以上の状態を取って書き込みと消去を行う多値領域と、2値の状態を取って書き込みと消去を行う2値領域との少なくとも2つの領域に区分することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記第1、第2の領域を前記多値領域とし、前記第3、第4の領域を前記2値領域とすることを特徴とする請求項4記載の不揮発性記憶装置。
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