JP4866117B2 - 不揮発性記憶装置、そのデータ書き込み方法、不揮発性記憶システム及びメモリコントローラ - Google Patents

不揮発性記憶装置、そのデータ書き込み方法、不揮発性記憶システム及びメモリコントローラ Download PDF

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Description

本発明は、多値データの記録が可能な不揮発性半導体記憶素子を用いた不揮発性記憶装置、そのデータ書き込み方法、不揮発性記憶システム及びメモリコントローラに関する。
音楽コンテンツや、映像データなどのデジタルデータを記録する記録媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、様々な種類が存在する。これら記録媒体の1つである半導体メモリカードは、その記憶素子にフラッシュメモリなどの不揮発性半導体メモリを使用しており、小型化が容易であることから、デジタルスチルカメラや携帯電話端末など、小型の携帯機器を中心に急速に普及しつつある。デジタルカメラなどでは近年、高い記録画質が求められるようになり、不揮発性半導体メモリには、高い記録密度とともに高いデータ記録速度が必要とされている。
フラッシュメモリの記録容量をより向上させることを目的として、1つのメモリセルに複数ビットのデータ記憶が可能なフラッシュメモリが開発されている。これは多値データの記録が可能なフラッシュメモリであるため、多値フラッシュメモリと呼んでいる。これによると、フラッシュメモリの単位面積当たりの記録密度を高めて記録容量を大きくすることができるので、同一記録容量におけるメモリセルの数を少なくすることができ、同一容量に対するフラッシュメモリの低価格化が可能となる。
以下、この多値フラッシュメモリの記録方法について説明する。一般にフラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリは、メモリセルのフローティングゲート、またはトラップゲートに電子が注入されるとメモリセルの閾値電圧が変化するという現象を利用して、データを記憶する。ちなみにメモリセルの閾値電圧は、電子がフローティングゲート中に存在すると高くなり、電子がフローティングゲート中に存在しないと低くなる。
図13は、1つのメモリセルに2ビットのデータを記憶する4値フラッシュメモリにおける、メモリセルの閾値電圧の分布を示した図である。メモリセルの閾値電圧は対応する2ビットデータに応じて、領域L0、L1、L2、L3のいずれかに分布する。領域L0、L1、L2、L3は、2ビットデータの“11”、“10”、“00”、“01”にそれぞれ対応している。
データの書き込みは、各メモリセルの閾値電圧を変化させるプログラムを検証電圧VV(VV1,VV2,VV3)を超えるまで繰り返すことで実現される。データが書き込まれていないメモリセルの閾値電圧は領域L0であり、データ“11”が書き込まれるときは閾値電圧を変化させるプログラムは実行しない。これに対して、メモリセルにデータ“10”を書き込む場合、そのメモリセルの閾値電圧が検証電圧VV1を超えるまで、プログラム動作を繰り返し、閾値電圧を領域L1の範囲に入るように変化させる。
データの読み出しは、メモリセルの閾値電圧を、参照電圧VR(VR1,VR2,VR3)と比較することで実現される。メモリセルの閾値電圧が参照電圧VR1より低いとき、メモリセルに保持されているデータは、“11”であると判定し、メモリセルの閾値電圧が参照電圧VR1とVR2の間にあるとき、メモリセルに保持されているデータは“10”であると判定する。同様にメモリセルの閾値電圧が参照電圧VR2とVR3の間にあるときは“00”、メモリセルの閾値電圧が参照電圧VR3より高いときは“01”であると判定する。
メモリセルのデータの消去は、消去するメモリセルの制御ゲートに低電圧を供給し、メモリセルのウエル領域に高電圧を供給して、フローティングゲートに蓄積されている電子を放出することで完了する。このとき、消去しないメモリセルの制御ゲートは、例えば電源供給から切り離されたフローティング状態に置かれる。
一つのメモリセルに多値データを記録する場合、不揮発性メモリセルへのデータの書き込みは複数段階に分けて行われる。例えば、図13に示したように、領域L0、L1、L2、L3が、2ビットデータの“11”、“10”、“00”、“01”にそれぞれ対応しているときに、下位1ビットデータの書き込みと上位1ビットデータの書き込みとの2段階に分けて2ビットデータを書き込む。以降、メモリセルに対する2段階目以降の書き込みを「追記書き込み」と呼ぶ。
例えば、1つのメモリセルの下位1ビットにデータ“1”を書き込む場合は、領域L0に、下位1ビットデータにデータ“0”を書き込む場合は領域L1になるように当該メモリセルの閾値電圧を設定する。その後、上位1ビットにデータを追記書き込みする場合において、上位1ビットデータが“1”の場合は、閾値電圧を変化させる必要はない。上位1ビットのデータが“0”の場合は、さらに閾値電圧を変化させるプログラム動作を繰り返して、領域L0から領域L3、もしくは領域L1から領域L2に閾値電圧を変化させる。
このような多値フラッシュメモリを用いた特許文献1の半導体記憶装置では、メモリアレイがその物理ブロックアドレスによって、多値データを記憶する多値領域と2値データを記憶する2値領域とに分けられており、高い書き込み信頼性を必要とするデータは2値領域に書き込まれ、大容量を必要とするデータは多値領域に書き込まれるようになっている。
特開2000−173281号
しかし、特許文献1のような技術には以下のような問題がある。多値データの書き込みにおいて、例えばメモリセルの閾値電圧が、図13に示した領域L0から領域L3に変化する過程で電源が途絶えると、メモリセルの閾値電圧は領域L3までは到達せずに領域L1や領域L2または領域外にとどまる場合がある。このように、上位1ビットデータの追記書き込み中に電源遮断が発生すると、書き込み中の上位1ビットデータに加えて、既に書き込み済の下位1ビットデータまでもが誤ったデータに変わってしまう。以上のような理由から2ビット以上の多値を記憶するメモリはデータのエラーが発生しやすく、2値を1ビットで記憶するメモリと比べてデータ書き込みの信頼性が低い。
そこで特許文献1は2値での書き込みと多値での書き込みを使い分ける方法を示しているが、この使い分けでは、多値メモリセルを2値メモリセルのように使用するので、格納可能なデータ量が本来の量よりも大幅に減少し、単位データ量あたりのメモリのコストが増加する。2ビットの多値データを記憶する4値メモリセルを1ビットの2値データを記憶する2値メモリセルのように使用した場合にはメモリに格納可能なデータ量は半減し、単位データ量あたりのコストは倍増する。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、データの書き込み中に電源が途絶えても書き込み済みのデータが破壊されずに、さらに多値フラッシュメモリの持つ単位データ量あたりの経済性を損なうことなく多値フラッシュメモリを有効に利用することを目的とする。
この課題を解決するため、本発明の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法は、M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である物理ブロックを複数備える不揮発性メモリと、前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラと、を有する不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法であって、前記不揮発性メモリの物理ブロックは、前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、データが消去された状態の空きブロックと、を含み、前記メモリコントローラは、前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行うものである。
この課題を解決するため、本発明の不揮発性記憶装置は、M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である物理ブロックを複数備える不揮発性メモリと、前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラと、を具備する不揮発性記憶装置であって、前記不揮発性メモリの物理ブロックは、前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、データが消去された状態の空きブロックと、を含み、前記メモリコントローラは、前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行うものである。
この課題を解決するため、本発明の不揮発性記憶システムは、M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である複数の物理ブロック備える不揮発性メモリと、前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラと、前記コントローラに対して前記不揮発性メモリへのデータの書き込み及び読み出しを指示するアクセス装置と、を具備する不揮発性記憶システムであって、前記不揮発性メモリの物理ブロックは、前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、データが消去された状態の空きブロックと、を含み、前記メモリコントローラは、前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行うものである。
この課題を解決するため、本発明のメモリコントローラは、M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である物理ブロックは、前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、データが消去された状態の空きブロックと、を含んでいる不揮発性メモリに対して、前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラであって、前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行うものである。
ここで前記メモリコントローラは、前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する際に、書き込み用ブロックと論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックがなければ、データの書き込まれていない空きブロックを前記書き込み完結ブロックとして用いるようにしてもよい。
ここで前記メモリコントローラは、前記アクセス装置が指定するアドレスから得られる論理アドレスと、前記書き込み完結ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第1テーブルと、前記論理アドレスと前記書き込み用ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第2テーブルとを有する論物変換テーブルを含むようにしてもよい。
ここで前記メモリコントローラは、前記集約処理において前記物理ページと対応する論理アドレスの単位ごとに最新のデータを複写するものであり、前記アクセス装置が指定する論理アドレスに基づいて、前記2値モード書き込みにより複写するか、前記多値モード書き込みにより複写するかを決定するようにしてもよい。
ここで前記不揮発性メモリは、前記アクセス装置から任意にアクセスしてデータの読出し及び書き込みができる通常領域と、前記アクセス装置からのアクセスを認証した場合にのみデータの読出し及び書き込みができる認証領域とを有し、前記認証領域での集約処理を、前記多値モード書き込みによって行うようにしてもよい。
ここで前記2値モード書き込みにおいて使用する2つの閾値電圧領域は、全ての閾値電圧領域のうち閾値電圧値の隣り合う2つを選択するようにしてもよい。
ここで前記不揮発性メモリは、複数の物理ブロックから構成されるスーパーブロックを複数有し、前記書き込み完結ブロック、書き込み用ブロック及び空きブロックは前記スーパーブロックの単位からなるようにしてもよい。
本発明のデータ書き込みは常に、書き込み済みデータが未格納であるメモリセルに対する第1セルページのみへの書き込みであるため、電源遮断によって書き込み済みのデータが破壊されることはない。データが書き込まれた物理ブロックに対するデータの集約処理は、書き込み済みデータを別の物理ブロックに複写する処理なので、集約処理の途中で電源遮断が発生しても複写前の書き込み済みデータが破壊されることはない。さらに、物理ブロックの全ての第1セルページにデータが書き込まれるとすぐに集約処理を行うので、書き込み済みデータを高密度化することができ、単位データ量あたりのコストの増大を防ぐことができる。
図1は、本実施の形態の不揮発性記憶システムを示す図であり、不揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置にアクセスするアクセス装置とを含んでいる。不揮発性記憶装置100は半導体メモリカードであり、アクセス装置200は、不揮発性記憶装置100に対してデータの書き込み及び読み出しを行うホスト機器である。不揮発性記憶装置100は、アクセス装置からの指示に従って不揮発性メモリ120へのデータの書き込み及び読み出しを制御するメモリコントローラ110と、不揮発性メモリ120とを含む。
メモリコントローラ110は、アクセス装置200との間でコマンドやデータのやりとりを行うホストインターフェース111と、アクセス装置200が指定する論理アドレスを不揮発性メモリ120内の物理アドレスに変換するテーブルである論物変換テーブル112とを含む。さらにメモリコントローラ110は、不揮発性メモリ120内の使用状況を管理する空きブロック管理テーブル113と、不揮発性メモリ120に対してデータの書き込み及び読出しの制御を行う読出し/書き込み制御部114とを含む。
不揮発性メモリ120は、データの消去単位となる物理ブロックを複数有するNAND型フラッシュメモリで構成されており、管理データ格納領域121とデータ格納領域122とを有する。管理データ格納領域121には、ユーザが直接アクセスできない情報、つまり、アクセス装置200からはアクセスすることのできない情報が格納される。ユーザが直接アクセスできない情報には、アドレス管理情報の一部や、システム情報が含まれる。また、データ格納領域122には、ユーザがアクセスすることができるデータ、すなわち、アクセス装置200から論理アドレスを指定して書き換え、または読み出しを行うことができるデータが記録される。ファイルシステムの情報もこの領域に存在する。尚、本実施の形態では、データ格納領域122をFATファイルシステムによって管理するものとする。
図2は不揮発性メモリ120の内部の状態を表したブロック図である。不揮発性メモリ120はPB0〜PB1023の1024の物理ブロックから構成されている。物理ブロックは不揮発性メモリ120のデータの消去単位で、容量は256kB(バイト)である。不揮発性メモリ120全体のデータ格納用の容量は256MBとなる。
図3は、1つの物理ブロックの内部を示したブロック図である、物理ブロックはPP0〜PP127の128の物理ページで構成されている。物理ページは不揮発性メモリ120におけるデータ書き込みの最小単位で、各物理ページはデータ格納用の2kBと管理情報格納用の64Bのデータ容量を持つ。
図4は論物変換テーブル112の内容を示している。論物変換とは、アクセス装置200が指定した論理アドレスから得られる論理ブロックLBを、不揮発性メモリ120の物理ブロックと対応付けるものであり、各論理ブロックLBは複数の論理ページLPを有している。このような論物変換テーブル112は、不揮発性メモリ120の物理ブロックのうちで、物理ブロック内の全ての物理ページにデータの書き込みが行なわれた書き込み完結ブロックを管理するテーブル112Aと、データが書き込まれていない物理ページがある書き込み途中ブロックを管理するテーブル112Bとを有する。図4では、論理ブロックLB1は物理ブロックPB358とPB38に対応している。即ち、物理ブロックPB358は、全ての物理ページにデータが書き込まれた書き込み完結ブロックとなっているが、物理ブロックPB38は、データを書き込む物理ページが残っている書き込み途中ブロックとして登録されていることを示している。これは、物理ブロックPB358のデータと同じ論理ブロックのデータが、物理ブロックPB38に書き込まれていることを表している。このように、1つの論理ブロックには、1つの書き込み完結ブロックと1つの書き込み途中ブロックの、最大で2つの物理ブロックを対応させることができる。
この書き込み途中ブロックとして登録されているブロックは、新しくデータを書き込むための書き込み用ブロックとして用いられ、最大3つの物理ブロックまで登録される。書き込み途中ブロックとして3組の論理ブロックと物理ブロックが登録されていて、新たに論理ブロックと物理ブロックを登録する必要がある場合は、既に登録されている物理ブロックのデータに対して、後に説明する集約処理を行い、集約処理の終了後に当該物理ブロックと対応する論理ブロックの登録を取り消して、新たな論理ブロックと物理ブロックを登録する。
次に図5は、空きブロック管理テーブル113の構成を示した図である。空きブロック管理テーブル113は各物理ブロックについて、書き込み完結ブロックとして使用されているか、もしくは使用されていない空きであるかを示すテーブルである。図中、使用中とは、物理ブロックが書き込み完結ブロック又は書き込み途中ブロックとなっていることを示しており、空きとは、物理ブロック内にデータを書き込むための物理ページがあることを示している。このように物理ブロックには、不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、有効なデータが書き込まれていない状態の空きブロックとがある。
[多値メモリセルの使用方法]
本実施の形態の不揮発性メモリ120は多値メモリセルを有している。多値メモリセルは、M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧の領域を持っており、閾値電圧をその領域まで変化させることでデータを書き込む。本実施の形態のメモリセルは、4つの閾値電圧の領域を用いて“00”〜“11”の2ビットデータを書き込むことができる。多値メモリセルは2つのセルページで構成されており、各セルページにはそれぞれ1ビットデータが書き込まれる。メモリセルに書き込まれた2ビットデータのうち、下位1ビットは第1セルページのデータ、上位1ビットは第2セルページのデータである。つまり、第1セルページと第2セルページはメモリセルを共用している1つの組であって、多値メモリセルは、第1、第2セルページの組み合わせによって2ビットデータを記憶している。このような第1セルページが複数集まって書き込み単位である物理ページが構成され、また同様に、第2セルページも複数集まって書き込み単位である物理ページが構成される。尚本実施の形態では、どちらの物理ページも同じ容量を持つ。
以上のようなメモリセルに2ビットデータを書き込む手順を、図6を用いて説明する。2ビットデータの書き込みは、下位1ビットのデータをメモリセルの第1セルページに書き込み、次いで上位1ビットのデータを第2セルページに書き込むという段階を経るので、この段階に準じて2ビットデータの書き込みを説明する。
メモリセルの初期状態は、閾値電圧が参照電圧VR1以下の領域L0の状態となっている。領域L0は2ビットデータ“11”を示す領域であり、第1、第2セルページが共にデータ“1”を記憶していることを示す領域である。ただし初期状態では、当該メモリセルがデータ“11”を記憶しているとは扱われておらず、データが書き込まれていないメモリセルとして扱われる。
ここで、メモリセルの第1セルページにデータ“1”を書き込む場合、メモリセルの閾値電圧を下位1ビットが“1”を示す領域に変更する。領域L0とL3は下位1ビットが“1”であることを示すが、メモリセルの初期状態では領域L0に閾値電圧があるので、領域を変更せずにデータの書き込みを終える。これに続いて、第2セルページへデータ“0”を書き込む場合、閾値電圧が領域L0のままでは第2セルページにはデータ“1”が書き込まれていることになるので、第2セルページのデータが“0”を示す領域L3に閾値電圧を変更する必要がある。そこで、第1セルページのデータは“1”であって、第2セルページのデータが“0”であることを示す領域L3までメモリセルの閾値電圧を変化させる。
また、第1セルページにデータ“0”を書き込む場合、初期状態の領域L0は第1セルページに“1”が書き込まれていることを示すので、下位1ビットが“0”を示す領域L1までメモリセルの閾値電圧を変化させて、第1セルページへのデータの書き込みは完了する。これに続いて、第2セルページに “0”を書き込む場合、閾値電圧が領域L1のままでは第2セルページにはデータ“1”が書き込まれていることになるので、第1セルページがデータ“0”を示し、第2セルページもデータ“0”を示す領域L2までメモリセルの閾値電圧を変更して第2セルページへのデータ“0”の書き込みを終了する。
以上のような手順に従って2ビットデータを書き込んだ場合、第2セルページへのデータの書き込み中に電源が途絶えると、第1セルページ及び第2セルページの両方のデータが破壊される可能性がある。例えば上述の領域L0から領域L3への閾値電圧の変化の途中で電源が途絶え、領域L1で留まってしまった場合は、下位1ビットが示す第1セルページのデータが“0”となってしまい、第1セルページのデータが変わってしまう。さらに第2セルページのデータも“0”ではなく“1”となってしまい、正しいデータではなくなってしまう。
以上の説明において、第1セルページだけを用いたデータの書き込みは、1つのメモリセルに対して1ビットデータを書き込む従来の2値メモリへの書き込みに相当するので、以下の説明では2値モード書き込みと呼ぶ。また、第1セルページに加えて第2セルページも用いたデータの書き込みは、1つのメモリセルに対して2ビットデータを書き込む多値メモリへの書き込みであるので、以下の説明では多値モード書き込みと呼ぶ。
[データ書き込みモードと物理ページの関係]
多値フラッシュメモリの各メモリセルは先に述べたとおり、第1セルページと第2セルページのデータを記憶することができるが、本実施の形態でデータを書き込むときは、上述の2値モード書き込みと多値モード書き込みとを選択的に用いる。
2値モード書き込みであれば、1つのメモリセルに対する1ビットデータの書き込みであるので、1つのメモリセルに1度の書き込みだけで済む。例えば、図6に示した領域L0とL1とだけを用いて、それぞれの領域を“0”又は“1”の1ビットの値に対応させて、第1セルページのデータを示すことにおけば、従来の2値のフラッシュメモリのように用いることができる。このように通常は、書き込み速度の速い領域の組み合わせを用いるので、本実施の形態では領域L0とL1の組み合わせを用いて2値モード書き込みを行う。
次に、各物理ページには第1セルページか第2セルページかのどちらかのデータが書き込まれるので、その分担を決める方法を、図3と図7を用いて説明する。フラッシュメモリへのデータの書き込みは、物理ページを単位として行なわれる。ある1つの物理ページを第1又は第2セルページのデータを書き込む物理ページであると決めると、その物理ページに対応するすべてのメモリセルには第1又は第2セルページのどちらかのデータが書き込まれる。上述のとおり図3は、1つの物理ブロックに存在する物理ページPP0からPP127を表している。物理ページPP0は物理ページPP4と破線で結ばれているが、これは例えば、第1セルページのデータが書き込まれた物理ページPP0と第2セルページのデータが書き込まれた物理ページPP4が1つの組となって、同一のメモリ領域、つまりメモリセルを使用することを表している。
図7は、このような物理ページの組分けを示している。第1セルページ担当の欄には第1セルページのデータが書き込まれる物理ページの番号が示されており、第2セルページ担当の欄には第2セルページのデータが書き込まれる物理ページの番号が示されている。尚、図中のnは、不等式0≦n≦29を満たす整数である。図7において隣り合わせの物理ページが1つの組を成して互いに同一のメモリ領域を使用する。ここでは、物理ページPP0とPP4、PP1とPP5、PP122とPP126というように組になっている。
図8Aに2値モード書き込みを行った後の物理ブロックの状態を示す。図8Aの物理ブロックは、PP0からPP127の128の物理ページを有しているが、第1セルページのデータを格納する物理ページには、全て斜線が付されてデータが書き込まれていることを示している。
一方図8Bは、多値モード書き込みを行なった後の物理ブロックの状態を示す。第2セルページのデータを格納する物理ページにも全て斜線が付されて、データが書き込まれていることを示している。尚、本実施の形態では、各物理ページに書き込まれたデータの論理ページを示すデータも当該物理ページ内に格納されている。2値モード書き込み及び多値モード書き込みにおけるデータ書き込みでは、物理ページの番号順に物理ページを用いる。
[データ書き込み処理の手順]
以下に、フラッシュメモリ120へデータを書き込む際の処理の手順を説明し、あわせてその中で行なわれる2値モード集約と多値モード集約についても説明する。まず、図9は、アクセス装置200が不揮発性記憶装置100に対して初期化コマンドを送信したときの、不揮発性記憶装置100の動作を示すフローである。
初期化コマンドはアクセス装置200の電源投入時や、不揮発性記憶装置100の装着時などに送信される。不揮発性記憶装置100が初期化コマンドを受信すると、メモリコントローラ110は論物変換テーブル112及び空きブロック管理テーブル113などの内部メモリの消去や、不揮発性メモリ120の接続確認などのハードウェアの初期化処理を行う(ステップ101)。その後、読出し/書込み制御部114は不揮発性メモリ120の管理データ格納領域121に格納されているアドレス管理情報等を取得し(ステップ102)、取得した情報を元に論物変換テーブル112及び空きブロック管理テーブル113を作成して不揮発性記憶装置100の初期化処理を完了する(ステップ103)。
続いて、アクセス装置200が不揮発性記憶装置100に対して書き込みコマンド及び書き込みデータを送信した場合の不揮発性記憶装置100の動作を、図10を用いて説明する。メモリコントローラ110のホストインターフェース111はアクセス装置200が指定した書き込みを開始する論理アドレスを取得し(ステップ201)、読出し/書き込み制御部114に通知する。
読出し/書き込み制御部114は、書き込みを開始する論理アドレス(セクタ単位、すなわち512B単位)から書き込みを開始する論理ブロック(ブロック単位、すなわち256kB単位)を算出し、次に説明するように論物変換テーブル112を利用して、書き込みを開始する論理ブロックに対応する物理ブロックを決定する。
読出し/書き込み制御部114は、書き込みを開始する論理ブロックに対応した物理ブロックが論物変換テーブル112の書き込み途中ブロックに登録されている場合には、この物理ブロックを書き込み用物理ブロックとする。書き込み途中ブロックとして物理ブロックが登録されていない場合には、空きブロック管理テーブル113を利用して空きブロックを取得し、空きブロックが消去済みでなければ当該空きブロックのデータを消去する(ステップ202)。続いて、取得した物理ブロックを書き込み途中ブロックに登録して書き込み用物理ブロックとして決定する。
次に、読出し/書き込み制御部114は、アクセス装置200からのデータを2値モード書き込みで書き込み用物理ブロックに書き込む(ステップ203)。さらに読出し/書き込み制御部114は、未書き込みのデータがあるかどうかを確認し、全てのデータの書き込みが完了したかどうかを判断する(ステップ204)。全てのデータが書き込まれ、未書き込みのデータがなければデータの書き込みを終了する。
未書き込みのデータが残っている場合には、書き込み用物理ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれた状態になったか否かを確認する(ステップ205)。書き込み用物理ブロックに未書き込みの物理ページが残っている場合は、ステップ203に戻って未書き込みのデータを書き込む。
書き込み用物理ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれた場合は、当該物理ブロックに対応する論理ブロックの番号から、書き込んだデータが格納されている領域を論理ブロックに基づいて判定し、集約処理の方法を決定する(ステップ206)。尚、データが格納されている領域とは、ファイルシステムの情報が記録されている領域か、ユーザデータが記録されている領域かのどちらかである。
本実施の形態では、論理ブロックLB0のデータであれば、重要なデータであるFATファイルシステムの情報が記録されている領域と判定して2値モード集約を行う(ステップ207)。それ以外の論理ブロックならばユーザデータが記録されている領域と判定して、多値モード集約を行う(ステップ208)。
このような各々の集約処理後、集約元である書き込み完結ブロックと書き込み用ブロックは、空きブロック管理テーブル113において「使用中」から「空き」に更新され、集約先の物理ブロックは「空き」から「使用中」に更新される。また、論物変換テーブル112において、テーブル112Aの論理ブロックには集約元の書き込み完結ブロックに代えて集約先の物理ブロックが割り当てられる。集約元の書き込み用物理ブロックが登録されているテーブル112Bでは、当該物理ブロックとともに対応する論理ブロックも登録が取り消される。
本実施の形態の集約処理とは、同じ論理アドレスの2つの物理ブロックに書き込まれたデータを、別の1つの物理ブロックにまとめる処理のことである。ステップ207の2値モード集約は、2値モード書き込みでデータが書き込まれた2つの物理ブロックのデータを2値モード書き込みで集約する。ステップ208の多値モード集約は、多値モード書き込みでデータが書き込まれた物理ブロックと、2値モード書き込みでデータが書き込まれた物理ブロックのデータを多値モード書き込みで集約する。
以上のような集約処理が終わると、図10のステップ209の処理に移る。ここでは、ステップ207又はステップ208の集約処理によって、論理ブロックに対する物理ブロックの割当てが変わったことを記録するために、論物変換テーブル112と空きブロック管理テーブル113と管理データ格納領域121に格納されているアドレス管理情報とを更新して、集約元の書き込み完結ブロックと書き込み用ブロックのデータを消去する(ステップ209)。以降、ステップ202に戻って全てのデータが書き込まれるまで処理を繰り返す。
次に、2値モード集約の方法を、図11を用いて説明する。物理ブロックPB1は書き込み完結ブロックであり、第1セルページのデータを記憶する全ての物理ページに2値モード書き込みでデータが書き込まれている。データが書き込まれている各物理ページはLP0からLP63の64の論理ページに対応している。
書き込み用物理ブロックPB2の、第1セルページのデータを書き込む全ての物理ページには、物理ブロックPB1と同一の論理ブロックのデータが2値モード書き込みで書き込まれている。ここでは、物理ブロックPB1に現れる論理ページの一部が物理ブロックPB2で新しいデータに更新されている。
物理ブロックPB1と同じ論理ページのデータが物理ブロックPB2に書き込まれていれば、物理ブロックPB1のデータは旧データであり、その論理ページに対応する新しいデータは、物理ブロックPB2に書き込まれている。このように更新が行なわれたデータと、物理ブロックPB1に元々書き込まれていて物理ブロックPB2で更新されていないデータとを、別の物理ブロックPB3にまとめる。つまり、物理ブロックPB3には各物理ページの最新のデータが集められる。
2値モード集約において、物理ページPB1とPB2の同じ論理ページのデータから最新のデータを決定するために次の2つのルールを用いる。
ルール1、書き込み完結ブロックよりも書き込み用物理ブロックのデータは新しい。
ルール2、書き込み用物理ブロック内においては物理ページ番号の大きいデータの方が新しい。
これらのルールに従って、論理ページLP0〜LP3のデータは、物理ブロックPB1の物理ページPP0〜PP3に書き込まれたデータが最新であるとわかるので、そのデータを集約先の物理ブロックPB3の物理ページPP0からPP3に複写する。
次にLP4、LP5のデータを物理ブロックPB3に複写しなくてはならないが、先に示したルールにより、論理ページLP4、LP5のデータは、物理ブロックPB2の物理ページPP122、123に書き込まれたデータが最新であるとわかる。従って、物理ブロックPB2のPP122、123のデータをPB3のPP6、7に複写する。以上のようにして、残りの最新データも物理ブロックPB3に集約する。
2値モード集約において書き込み完結ブロックが存在しない場合は、データの書き込まれていない物理ブロックを書き込み完結ブロックの代わりに用いて、上記と同様の2値モード集約を行なう。この場合には、書き込み用物理ブロックの64の論理ページのデータを、集約先の物理ブロックの64の物理ページに集約する。2値モード集約において、集約先の物理ブロックは64の物理ページを使用することができるので、この2値モード集約で集約先の物理ブロックは書き込み完結ブロックとなる。
次に多値モード集約の方法を、図12を用いて説明する。物理ブロックPB4は書き込み完結ブロックであり、多値モード書き込みで全ての物理ページにデータが書き込まれている。データが書き込まれている各物理ページは、論理ページLP0からLP127に対応している。
書き込み用物理ブロックPB5の、第1セルページのデータが書き込める全ての物理ページには、物理ブロックPB4と同一の論理アドレスのデータが2値モード書き込みで書き込まれている。ここでは、物理ブロックPB4に保持されている論理ページの一部が物理ブロックPB5で新しいデータに更新されている。
多値モード集約も、書き込み完結ブロックPB4と書き込み用ブロックPB5のデータのうち最新のデータを物理ブロックPB6にまとめることであるので、2値モード集約で示した2つのルールに従って最新のデータを判断する。これに従うと、論理ページLP0〜LP3のデータは、物理ブロックPB4の物理ページPP0〜PP3のデータが最新であるとわかるので、そのデータを集約先の物理ブロックPB6の物理ページPP0〜PP3に複写する。
次に、論理ページLP4のデータを、物理ブロックPB6に複写する。ルール1、2により、論理ページLP4のデータは物理ブロックPB5のPP0に書き込まれたデータが最新であるとわかるので、そのデータを物理ブロックPB6の物理ページPP4に複写する。以上のようにして、残りの最新データも物理ブロックPB6に集約する。
本実施の形態の物理ブロックPB5は、最大で64の論理ページを扱うので、PB4の128の物理ページのうち最大で64の物理ページが、新しいデータに書き換えられることになる。
尚、多値モード集約において書き込み完結ブロックが存在しない場合は、データの書き込まれていない物理ブロックを書き込み完結ブロックの代わりに用いて、同様の多値モード集約を行う。この場合には、書き込み用物理ブロックの64の論理ページのデータを、集約先の物理ブロックの64の物理ページに集約する。残りの64の物理ページにはデータの代わりに初期値を書き込んで集約処理を終える。この集約先の物理ブロックと、別の論理ページのデータを持つ書き込み用物理ブロックとの間でさらに多値モード集約を行なえば、集約先の物理ブロックは書き込み完結ブロックとなる。
本実施の形態ではアクセス装置からの書き込みデータを不揮発性メモリ120に書き込む場合に、まず2値モード書き込みを行う。このとき常に、書き込み済みのデータがないメモリセルに対して1ビットデータを書き込むため、書き込み途中の電源遮断によって書き込み済みのデータが破壊されることはない。また、その後集約処理における書き込みは、物理ブロックに書き込み済みのデータを別の物理ブロックに複写する処理であり、複写の途中での消去はしないので、この複写過程で電源遮断が発生しても複写前の書き込み済みデータが破壊されることはない。
さらに加えて、ステップ207及びステップ208の集約処理の途中で電源遮断が発生した場合でも、電源遮断が起こった時点では論物変換テーブル112、空きブロック管理テーブル113、アドレス管理情報等が更新されていない。よって、電源復帰後の初期化におけるステップ102の処理で管理データ格納領域121から読み出されるアドレス管理情報や論物変換テーブル112、空きブロック管理テーブル113は集約処理前のものである。これは集約先の物理ブロックは「空き」のままであって、集約処理前に書き込まれた集約元のデータは破壊されていないので、集約処理前の論物変換テーブル112、空きブロック管理テーブル113、アドレス管理情報等を用いて電源遮断前と同じ処理をもう一度行うことができることを示している。
なお、本願発明の実施の形態について上記のように説明したが、本願発明は本実施の形態に限定されるものではない。本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。例えば以下のような場合も本願発明に含まれる。
(1)本実施の形態の不揮発性メモリ120として、4値データの記録が可能なメモリセルを用いたNAND型フラッシュメモリを使用したが、4値データに限らずより多値のデータ記録が可能なメモリセルを用いた不揮発性メモリであっても本願発明と同様の構成を実現でき、同様の効果を得ることができる。
(2)本実施の形態では、「2値モード集約」及び「多値モード集約」のいずれを行うかをファイルシステムの管理情報を格納している領域かユーザデータを格納している領域かで判定する例を示したが、これに限らず任意の判定基準で決定してよい。例えば、データ格納領域122には、ユーザが自由に読み書きできる通常領域と、認証処理を経た場合にのみ読み書きできる保護領域とが存在することがある。このときに、通常領域は「多値モード集約」、認証領域は「2値モード集約」という判定基準、或いは逆の通常領域は「2値モード集約」、認証領域は「多値モード集約」という判定基準で両集約を使い分けてもよいし、領域によらず常に「多値モード集約」を行ってもよい。
(3)本実施の形態では、アクセス装置200からのデータを常に、2値モード書き込みと集約処理の2段階で書き込む例を示したが、2段階で書き込む領域を不揮発性メモリの一部の領域に限定してもよい。
(4)本実施の形態では、2値モード書き込みにおいて、1ビットデータを第1セルページのみに書き込む構成としたが、第2セルページのみに書き込む構成でもよい。書き込み速度を向上させるためには、メモリセルを共有しているページのうち、平均の書き込み速度がもっとも速いページにのみ書き込むようにするほうが望ましい。
(5)本実施の形態では、データ消去の最小単位であるブロックを単位として論物変換テーブル112、空きブロック管理テーブル113を生成し、書き込み完結ブロック及び書き込み途中ブロックは1個のブロックから構成される例を示したが、複数のブロックによって構成されるスーパーブロックを単位として上記テーブルや書き込み完結ブロック、書き込み用ブロックなどを構成してもよい。このとき、管理すべきスーパーブロックの数は、ブロックの数よりも少ないので論物変換テーブル112や空きブロック管理テーブル113のサイズを減らすことでき、単位データ量あたりのコストダウンが期待できる。
(6)2値及び多値モード集約において書き込み完結ブロックが存在しない場合に、データの書き込まれていない、初期値だけが書き込まれた物理ブロックを書き込み完結ブロックの代わりに用いた。しかし、実際の物理ブロックを用いなくとも、必要に応じて初期値を集約先の物理ブロックに書き込むようにすれば、同様の集約を行なうことができる。
本発明は、デジタルAV機器、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ等の電子機器に用いられる大容量かつ高信頼性が要求される情報記録媒体に適用することができる。特に、本願発明は、記録密度が高い多値フラッシュメモリに適用でき、より多値化が進むフラッシュメモリを用いた半導体メモリカードにおいてさらに有効であるため、低コストが求められる不揮発性記憶装置に好適である。
本発明の実施の形態における不揮発性記憶システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における不揮発性メモリの構成を示す図である。 本発明の実施の形態における物理ブロックの構成を示す図である。 本発明の実施の形態における論物変換テーブルの構成を示す図である。 本発明の実施の形態における空きブロック管理テーブルの構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるメモリセルの閾値電圧の分布を示す図である。 本発明の実施の形態における第1セルページと第2セルページを担当する物理ページの組合せを示す表である。 本発明の実施の形態における2値モード書き込み後の書き込み用物理ブロックの状態を示す図である。 本発明の実施の形態における多値モード書き込み後の書き込み用物理ブロックの状態を示す図である。 本発明の実施の形態における不揮発性記憶装置の初期化コマンド受信後の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における不揮発性記憶装置の書き込みコマンド受信後の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における2値モード集約前後の物理ブロックの状態を示す図である。 本発明の実施の形態における多値モード集約前後の物理ブロックの状態を示す図である。 従来技術におけるメモリセルの閾値電圧の分布を示す図である。
符号の説明
100 不揮発性記憶装置
110 メモリコントローラ
111 ホストインターフェース
112 論物変換テーブル
113 空きブロック管理テーブル
114 読出し/書き込み制御部
120 不揮発性メモリ
121 管理データ格納領域
122 データ格納領域
200 アクセス装置

Claims (28)

  1. M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である物理ブロックを複数備える不揮発性メモリと、
    前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラと、を有する不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法であって、
    前記不揮発性メモリの物理ブロックは、
    前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、
    前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、
    データが消去された状態の空きブロックと、を含み、
    前記メモリコントローラは、
    前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、
    前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行う不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  2. 前記メモリコントローラは、前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する際に、書き込み用ブロックと論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックがなければ、データの書き込まれていない空きブロックを前記書き込み完結ブロックとして用いる請求項1に記載の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  3. 前記メモリコントローラは、
    前記アクセス装置が指定するアドレスから得られる論理アドレスと、前記書き込み完結ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第1テーブルと、前記論理アドレスと前記書き込み用ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第2テーブルとを有する論物変換テーブルを含む請求項1又は2に記載の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  4. 前記メモリコントローラは、前記集約処理において前記物理ページと対応する論理アドレスの単位ごとに最新のデータを複写するものであり、
    前記アクセス装置が指定する論理アドレスに基づいて、前記2値モード書き込みにより複写するか、前記多値モード書き込みにより複写するかを決定する請求項1から3のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  5. 前記不揮発性メモリは、前記アクセス装置から任意にアクセスしてデータの読出し及び書き込みができる通常領域と、前記アクセス装置からのアクセスを認証した場合にのみデータの読出し及び書き込みができる認証領域とを有し、
    前記認証領域での集約処理を、前記多値モード書き込みによって行う請求項1から4のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  6. 前記2値モード書き込みにおいて使用する2つの閾値電圧領域は、全ての閾値電圧領域のうち閾値電圧値の隣り合う2つを選択する請求項1から5のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  7. 前記不揮発性メモリは、複数の物理ブロックから構成されるスーパーブロックを複数有し、
    前記書き込み完結ブロック、書き込み用ブロック及び空きブロックは前記スーパーブロックの単位からなる請求項1から6のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置のデータ書き込み方法。
  8. M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である物理ブロックを複数備える不揮発性メモリと、
    前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラと、を具備する不揮発性記憶装置であって、
    前記不揮発性メモリの物理ブロックは、
    前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、
    前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、
    データが消去された状態の空きブロックと、を含み、
    前記メモリコントローラは、
    前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、
    前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行う不揮発性記憶装置。
  9. 前記メモリコントローラは、前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する際に、書き込み用ブロックと論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックがなければ、データの書き込まれていない空きブロックを前記書き込み完結ブロックとして用いる請求項8に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 前記メモリコントローラは、
    前記アクセス装置が指定するアドレスから得られる論理アドレスと、前記書き込み完結ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第1テーブルと、前記論理アドレスと前記書き込み用ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第2テーブルとを有する論物変換テーブルを含む請求項8又は9に記載の不揮発性記憶装置。
  11. 前記メモリコントローラは、前記集約処理において前記物理ページと対応する論理アドレスの単位ごとに最新のデータを複写するものであり、
    前記アクセス装置が指定する論理アドレスに基づいて、前記2値モード書き込みにより複写するか、前記多値モード書き込みにより複写するかを決定する請求項8〜10のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置。
  12. 前記不揮発性メモリは、前記アクセス装置から任意にアクセスしてデータの読出し及び書き込みができる通常領域と、前記アクセス装置からのアクセスを認証した場合にのみデータの読出し及び書き込みができる認証領域とを有し、
    前記認証領域での集約処理を、前記多値モード書き込みによって行う請求項8から11のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置。
  13. 前記2値モード書き込みにおいて使用する2つの閾値電圧領域は、全ての閾値電圧領域のうち閾値電圧値の隣り合う2つを選択する請求項8から12のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置。
  14. 前記不揮発性メモリは、複数の物理ブロックから構成されるスーパーブロックを複数有し、
    前記書き込み完結ブロック、書き込み用ブロック及び空きブロックは前記スーパーブロックの単位からなる請求項8から13のいずれか1項に記載の不揮発性記憶装置。
  15. M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である複数の物理ブロック備える不揮発性メモリと、
    前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラと、
    前記コントローラに対して前記不揮発性メモリへのデータの書き込み及び読み出しを指示するアクセス装置と、を具備する不揮発性記憶システムであって、
    前記不揮発性メモリの物理ブロックは、
    前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、
    前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、
    データが消去された状態の空きブロックと、を含み、
    前記メモリコントローラは、
    前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、
    前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行う不揮発性記憶システム。
  16. 前記メモリコントローラは、前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する際に、書き込み用ブロックと論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックがなければ、データの書き込まれていない空きブロックを前記書き込み完結ブロックとして用いる請求項15に記載の不揮発性記憶システム。
  17. 前記メモリコントローラは、
    前記アクセス装置が指定するアドレスから得られる論理アドレスと、前記書き込み完結ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第1テーブルと、前記論理アドレスと前記書き込み用ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第2テーブルとを有する論物変換テーブルを含む請求項15又は16に記載の不揮発性記憶システム。
  18. 前記メモリコントローラは、前記集約処理において前記物理ページと対応する論理アドレスの単位ごとに最新のデータを複写するものであり、
    前記アクセス装置が指定する論理アドレスに基づいて、前記2値モード書き込みにより複写するか、前記多値モード書き込みにより複写するかを決定する請求項15から17のいずれか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  19. 前記不揮発性メモリは、前記アクセス装置から任意にアクセスしてデータの読出し及び書き込みができる通常領域と、前記アクセス装置からのアクセスを認証した場合にのみデータの読出し及び書き込みができる認証領域とを有し、
    前記認証領域での集約処理を、前記多値モード書き込みによって行う請求項15から18のいずれか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  20. 前記2値モード書き込みにおいて使用する2つの閾値電圧領域は、全ての閾値電圧領域のうち閾値電圧値の隣り合う2つを選択する請求項15から19のいずれか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  21. 前記不揮発性メモリは、複数の物理ブロックから構成されるスーパーブロックを複数有し、
    前記書き込み完結ブロック、書き込み用ブロック及び空きブロックは前記スーパーブロックの単位からなる請求項15から20のいずれか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  22. M個(M>3、Mは整数)の閾値電圧領域を持つメモリセルを複数有し、前記複数のメモリセルで構成されたデータの書き込み単位である複数の物理ページから成り、データの消去単位である物理ブロックは、
    前記不揮発性記憶装置外部のアクセス装置が指定する論理アドレスに対応して前記複数の物理ページ全てにデータが書き込まれている書き込み完結ブロックと、
    前記アクセス装置が指定するアドレスに対応したデータが書き込まれる書き込み用ブロックと、
    データが消去された状態の空きブロックと、を含んでいる不揮発性メモリに対して、前記M個の閾値電圧領域のうち2つの閾値電圧領域を用いてデータを書き込む2値モード書き込みと、M個の閾値電圧領域を用いてデータを書き込む多値モード書き込みのいずれかによって前記不揮発性メモリにデータを書き込み、及び不揮発性メモリよりデータを読み出すメモリコントローラであって、
    前記書き込み用ブロックへは、常に前記2値モード書き込みでデータを書き込み、
    前記書き込み用ブロックの全ての物理ページにデータが書き込まれたときに、論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する集約処理を行うメモリコントローラ。
  23. 前記書き込み完結ブロックと前記書き込み用ブロックのデータを2値モード書き込みまたは多値モード書き込みで前記空きブロックへ複写する際に、書き込み用ブロックと論理アドレスが共通する前記書き込み完結ブロックがなければ、データの書き込まれていない空きブロックを前記書き込み完結ブロックとして用いる請求項22に記載のメモリコントローラ。
  24. 前記アクセス装置が指定するアドレスから得られる論理アドレスと、前記書き込み完結ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第1テーブルと、前記論理アドレスと前記書き込み用ブロックを示す物理アドレスとを関係付ける第2テーブルとを有する論物変換テーブルを含む請求項22又は23に記載のメモリコントローラ。
  25. 前記集約処理において前記物理ページと対応する論理アドレスの単位ごとに最新のデータを複写するものであり、
    前記アクセス装置が指定する論理アドレスに基づいて、前記2値モード書き込みにより複写するか、前記多値モード書き込みにより複写するかを決定する請求項22〜24のいずれか1項に記載のメモリコントローラ。
  26. 前記不揮発性メモリは、前記アクセス装置から任意にアクセスしてデータの読出し及び書き込みができる通常領域と、前記アクセス装置からのアクセスを認証した場合にのみデータの読出し及び書き込みができる認証領域とを有し、
    前記認証領域での集約処理を、前記多値モード書き込みによって行う請求項22から25のいずれか1項に記載のメモリコントローラ。
  27. 前記2値モード書き込みにおいて使用する2つの閾値電圧領域は、全ての閾値電圧領域のうち閾値電圧値の隣り合う2つを選択する請求項22から26のいずれか1項に記載のメモリコントローラ。
  28. 前記不揮発性メモリは、複数の物理ブロックから構成されるスーパーブロックを複数有し、
    前記書き込み完結ブロック、書き込み用ブロック及び空きブロックは前記スーパーブロックの単位からなる請求項22から27のいずれか1項に記載のメモリコントローラ。
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