JP2007157016A - 硬貨用トレイおよび手提げ金庫 - Google Patents

硬貨用トレイおよび手提げ金庫 Download PDF

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Abstract

【課題】硬貨用トレイにおいて、溝状をなす硬貨保持部を硬貨の種類毎に用意しなくとも、複数種類の硬貨を効率的かつ適切に収納保持できるようにする。
【解決手段】硬貨主保持溝103aの溝底に、この硬貨主保持溝103aの長さ方向に沿って続く硬貨副保持溝103bを備えるようにしてなる硬貨保持部103を備えている。硬貨副保持溝103bは、その幅方向に沿った断面において、その溝底及び両溝壁を第一仮想円r1の円弧上に略位置させていると共に、硬貨主保持溝103aは、その幅方向に沿った断面において、その両溝壁を第一仮想円r1よりも大径の第二仮想円r2の円弧上に略位置させている。
【選択図】図1

Description

この発明は、トレイ表面側に溝状をなす硬貨保持部を備えており、この硬貨保持部の長さ方向に硬貨の厚さ方向を沿わせる向きで、複数の硬貨を重ね合わせ状にこの硬貨保持部において収納・保持するようにした硬貨用トレイ、および、かかる硬貨用トレイを含んで構成された手提げ金庫の改良に関する。
複数の硬貨を重ね合わせ状に収納保持する溝を備えたトレイないしはケースが、硬貨の計数器具として、あるいは、手提げ金庫のトレイや金銭用レジスターのコインケースとして用いられている。(特許文献1参照)
しかるに、硬貨はその金額に応じて径が異なるところ、従来のこれらのトレイなどは、前記溝を概ね硬貨の外径に倣った断面半円弧状に構成して硬貨の下半分をこの溝の内壁によって支持するようにしていることから、硬貨の種類分の溝を必要とするものであった。こうしたトレイなどを比較的大きく構成し得る場合には硬貨の種類毎にその保持用の溝を用意することに無理はなくても、典型的には手提げ金庫において中蓋的に機能する硬貨用トレイのようにその大きさに制限が加わる場合にはこうした溝を硬貨の種類毎に揃えることは困難であり、また、揃えられたとしてもそれを適切にレイアウトすることは困難である。
特開2003−337980号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の硬貨用トレイおよびこれを含んで構成される手提げ金庫において、溝状をなす硬貨保持部を硬貨の種類毎に用意しなくとも、複数種類の硬貨を効率的かつ適切に収納保持できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、硬貨用トレイを、
硬貨主保持溝の溝底に、この硬貨主保持溝の長さ方向に沿って続く硬貨副保持溝を備えるようにしてなる硬貨保持部を一又は二以上備えており、
硬貨副保持溝は、その幅方向に沿った断面において、その溝底及び両溝壁を第一仮想円の円弧上に略位置させていると共に、
硬貨主保持溝は、その幅方向に沿った断面において、その両溝壁を第一仮想円よりも大径の第二仮想円の円弧上に略位置させているものとした。
かかる硬貨用トレイにあっては、一つの硬貨保持部において、径の異なる二種類の硬貨を収納・保持させることができる。すなわち、第二仮想円と略等しい硬貨を保持させる場合には、硬貨主保持溝を利用して、この硬貨主保持溝の幅方向にかかる硬貨の厚さ方向が沿う向きでかかる硬貨を入れ込むことにより、複数のかかる硬貨を硬貨保持部の長さ方向に亘って重ね合わせ状に整列収納させることができる。このときは、硬貨は硬貨主保持溝の両溝壁間において硬貨の両側を挟まれるように支持され、硬貨の下端と硬貨副保持溝の溝底との間には隙間が開いた状態となる。一方、第一仮想円と略等しい硬貨を保持させる場合には、硬貨副保持溝に、この硬貨副保持溝の幅方向にかかる硬貨の厚さ方向が沿う向きでかかる硬貨を入れ込むことにより、複数のかかる硬貨を硬貨保持部の長さ方向に亘って重ね合わせ状に整列収納させることができる。このときは、硬貨はその下端側を硬貨副保持溝の溝底と両溝壁に接しさせ、かつ、その上端側を硬貨主保持溝の溝底から上方に突き出させるようにして、硬貨主保持溝の溝底側に支持される。
前記硬貨用トレイが、第一硬貨保持部と、第二硬貨保持部と、第三硬貨保持部とを有しており、
第一硬貨保持部にあっては、第一仮想円は50円硬貨の直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円は500円硬貨の直径を持った円とされており、
第二硬貨保持部にあっては、第一仮想円は1円硬貨の直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円は100円硬貨の直径を持った円とされており、
第三硬貨保持部にあっては、第一仮想円は5円硬貨の直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円は10円硬貨の直径を持った円とされるようにしておくこともある。
かかる1円、5円、10円、50円、100円、500円の硬貨は、日本国が発行しており、現在日本国で流通している円形の硬貨である。これらの硬貨のうち、50円硬貨と500円硬貨とは厚さの差が少なく、1円硬貨と100円硬貨とは厚さの差が少なく、5円硬貨と10円硬貨とは厚さの差が少ないことから、このようにした場合、一つの硬貨保持部において径の小さい硬貨を収容させた場合と、径の大きい硬貨を収容させた場合とで、収容枚数が異なり難いようにすることができる。これにより硬貨の計数が容易となる。また、現在日本国で流通している硬貨のうち、10円、100円、500円の硬貨はその利用頻度が高いことから、この三種の硬貨間では硬貨保持部を兼用させないようにすることで、利用頻度の高い硬貨をできるだけ多く硬貨用トレイに収納させることができる。
前記トレイ裏面側に、自由端をトレイ裏面から離れ出させた第一ポジションとこの自由端をトレイ裏面に接し又は近接させた第二ポジションとの間での回動可能に組み付けられたスタンド部材を備えさせておくこともある。
このようにした場合、硬貨用トレイのトレイ表面を略水平に位置づけたセッテイングの他、スタンド部材を第一ポジションに位置づけることにより、このスタンド部材の回動組み付け側を斜上側とするように、硬貨用トレイのトレイ表面側を斜めにした硬貨用トレイのセッテイングが可能であり、硬貨の出し入れを行いやすい態様での硬貨用トレイの使用ができる。
また、前記課題を達成するために、この発明にあっては、手提げ金庫を、
上面開口の本体と、この本体の開口を開閉自在に塞ぐ蓋と、前記硬貨用トレイとを備えており、
この硬貨用トレイには、その外周部に本体の開口に引っかかる下方に向いた段差面が形成されており、この段差面下を本体内に納め入れるようにして本体に組み合わされるようになっているものとした。
かかる手提げ金庫にあっては、前記硬貨用トレイを備えていることから、本体に紙幣を、また、硬貨用トレイにおいて複数の硬貨を限られたスペースの中で効率的に収納保持することができる。
また、開蓋状態において、硬貨用トレイのスタンド部材を第一ポジションに位置づけることにより、本体との回動組み付け側にある蓋の内面にスタンド部材の自由端を接しさせてこのスタンド部材が回動可能に組み付けられた側を斜上側とした状態で本体の開口上に硬貨用トレイをセットさせての使用をすることもできる。
この発明にかかる硬貨用トレイにあっては、一つの硬貨保持部において二種類の硬貨のいずれか一方のみを収納保持するように用いることができると共に、一つの硬貨保持部の一部にこれらの硬貨の一方を、この一つの硬貨保持部の残りの箇所においてこれらの硬貨の他方を、それぞれ収納保持するように用いることもでき、トレイ表面のスペースが広く確保できない場合であっても、複数種類の硬貨を効率的かつ適切に収納保持することができる。
また、この発明にかかる手提げ金庫にあっては、この手提げ金庫においてかかる硬貨用トレイを中蓋的に機能させることができると共に、かかる硬貨用トレイのトレイ表面のスペースが広く確保できない場合であっても手提げ金庫内において複数種類の硬貨を効率的かつ適切に収納保持することができる。
以下、図1ないし図11に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図7は、実施の形態にかかる硬貨用トレイ1をそれぞれ示しており、また、図8〜図11は、かかる硬貨用トレイ1を含んで構成された手提げ金庫Mをそれぞれ示している。(なお、図4〜図7においては、硬貨用トレイ1を構成するスタンド部材107の記載を省略している。)
この実施の形態にかかる硬貨用トレイ1は、そのトレイ表面100側に溝状をなす硬貨保持部103を備えており、この硬貨保持部103の長さ方向に硬貨Cnの厚さ方向を沿わせる向きで、複数の硬貨Cnを重ね合わせ状にこの硬貨Cn保持部103において収納・保持するようにしたものである。また、この実施の形態にかかる手提げ金庫Mは、かかる硬貨用トレイ1を含んで構成され、主として硬貨Cnをこの硬貨用トレイ1において、また、主として紙幣を硬貨用トレイ1が組み合わされる本体2において、収納するように用いられるものである。
(硬貨用トレイ1)
硬貨用トレイ1は、そのトレイ表面100側に一又は二以上の硬貨保持部103を備えている。この硬貨保持部103は、硬貨主保持溝103aと硬貨副保持溝103bとを備えてなる。硬貨副保持溝103bは、硬貨主保持溝103aの溝底に、この硬貨主保持溝103aの長さ方向に沿って続くように形成されている。
また、硬貨副保持溝103bは、その幅方向に沿った断面において、その溝底及び両溝壁を第一仮想円r1の円弧上に略位置させていると共に、硬貨主保持溝103aは、その幅方向に沿った断面において、その両溝壁を第一仮想円r1よりも大径の第二仮想円r2の円弧上に略位置させている。(図7)
図示の例にあっては、かかる硬貨用トレイ1は、平面視において略長方形状の外郭形状を持つように構成されている。硬貨用トレイ1のトレイ表面100側においては、その各辺部102においてそれぞれの辺部102に亘って上方に突き出す立ち上がり部104が形成されている。また、この立ち上がり部104の突き出し端側であってその外側には、外向きに突き出すフランジ部105が形成されており、このフランジ部105によって硬貨用トレイ1は下方に向いた段差面105aを有するようになっている。
また、図示の例では、硬貨保持部103は、硬貨用トレイ1の幅方向に沿って長く続くと共に、硬貨用トレイ1のトレイ表面100側から窪み込む溝状をなすように構成されている。硬貨保持部103の端部には硬貨用トレイ1の長さ方向に沿った長さ側辺部102aに平行をなすエンド面103cが形成されている。図示の例では、硬貨用トレイ1の幅方向に沿った幅側辺部102bの一方に近接した箇所に第一硬貨保持部1031が形成されていると共に、硬貨用トレイ1の長さ方向略中程の位置に第三硬貨保持部1033が形成されており、さらに、この第一硬貨保持部1031と第三硬貨保持部1033との間に第二硬貨保持部1032が形成されている。また、硬貨用トレイ1の幅側辺部102bの他方と第三硬貨保持部1033との間には、硬貨用トレイ1の幅方向に長い平面視略長方形状の凹み状をなすフリー収納凹部106が形成されている。このフリー収納凹部106の幅方向略中程の位置にはこのフリー収納凹部106の長さ方向に亘る溝106aが形成されており、このフリー収納凹部106に郵券や証紙、印鑑などを納めた際に、かかる溝106aを利用してこの郵券などを指先で把持しやすいようにしてある。
かかる硬貨用トレイ1にあっては、一つの硬貨保持部103において、径の異なる二種類の硬貨Cnを収納・保持させることができる。すなわち、第二仮想円r2と略等しい硬貨Cnを保持させる場合には、硬貨主保持溝103aを利用して、この硬貨主保持溝103aの幅方向にかかる硬貨Cnの厚さ方向が沿う向きでかかる硬貨Cnを入れ込むことにより、複数のかかる硬貨Cnを硬貨保持部103の長さ方向に亘って重ね合わせ状に整列収納させることができる。このときは、硬貨Cnは硬貨主保持溝103aの両溝壁間において硬貨Cnの両側を挟まれるように支持され、硬貨Cnの下端と硬貨副保持溝103bの溝底との間には隙間が開いた状態となる。一方、第一仮想円r1と略等しい硬貨Cnを保持させる場合には、硬貨副保持溝103bに、この硬貨副保持溝103bの幅方向にかかる硬貨Cnの厚さ方向が沿う向きでかかる硬貨Cnを入れ込むことにより、複数のかかる硬貨Cnを硬貨保持部103の長さ方向に亘って重ね合わせ状に整列収納させることができる。このときは、硬貨Cnはその下端側を硬貨副保持溝103bの溝底と両溝壁に接しさせ、かつ、その上端側を硬貨主保持溝103aの溝底から上方に突き出させるようにして、硬貨主保持溝103aの溝底側に支持される。
図示の例では、前記第一硬貨保持部1031にあっては、第一仮想円r1は50円硬貨Cnの直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円r2は500円硬貨Cnの直径を持った円とされており、
前記第二硬貨保持部1032にあっては、第一仮想円r1は1円硬貨Cnの直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円r2は100円硬貨Cnの直径を持った円とされており、
前記第三硬貨保持部1033にあっては、第一仮想円r1は5円硬貨Cnの直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円r2は10円硬貨Cnの直径を持った円とされている。(図1および図7参照/なお、図7においては第一硬貨保持部1031についてのみ第一仮想円r1と第二仮想円r2の記載をしている。)
かかる1円、5円、10円、50円、100円、500円の硬貨Cnは、日本国が発行しており、現在日本国で流通している円形の硬貨Cnである。これらの硬貨Cnのうち、50円硬貨Cnと500円硬貨Cnとは厚さの差が少なく、1円硬貨Cnと100円硬貨Cnとは厚さの差が少なく、5円硬貨Cnと10円硬貨Cnとは厚さの差が少ないことから、このようにした場合、一つの硬貨保持部103において径の小さい硬貨Cnを収容させた場合と、径の大きい硬貨Cnを収容させた場合とで、収容枚数が異なり難いようにすることができる。これにより硬貨Cnの計数が容易となる。また、現在日本国で流通している硬貨Cnのうち、10円、100円、500円の硬貨Cnはその利用頻度が高いことから、この三種の硬貨Cn間では硬貨保持部103を兼用させないようにすることで、利用頻度の高い硬貨Cnをできるだけ多く硬貨用トレイ1に収納させることができる。
図示のようにした場合、三箇所の硬貨保持部103を持った一つの硬貨用トレイ1において、三種の硬貨Cnを最大数量で保持できると共に、最大数量でなければ六種の硬貨Cnをそれぞれ適切に保持させることができる。硬貨保持部103は、硬貨用トレイ1に二箇所設けてあっても、三箇所以上設けてあっても構わない。また、第一硬貨保持部1031〜第三硬貨保持部1033のうちの一種を複数備えるようにしてあっても、これらの二種以上を複数備えるようにしてあっても構わない。また、ターゲットとなる硬貨Cnは現在日本で流通している硬貨Cnに限定されるものではない。すなわち、一つの硬貨保持部103において、径の異なる二種の硬貨Cnを保持できるようにしてあるものは、この発明の発明概念に含まれる硬貨用トレイ1である。
なお、図示の例では、各硬貨保持部103は、三枚のU字状をなす仕切り板103dによって、その長さ方向において略等しく四分割されており、硬貨保持部103の端部とこの端部に近い仕切り板103dの間の区画、および、隣り合う仕切り板103dの間の区画にそれぞれ、10枚の硬貨Cnが重ね合わせ状に納まるようになっている。これにより硬貨Cnの計数とその取り出しとが一層容易となっている。
また、図示の例にあっては、第二硬貨保持部1032の一端部のエンド面103cと、三枚の仕切り板103dの一面側とにそれぞれ、硬貨副保持溝103bの溝底からこの硬貨副保持溝103bの深さの約3分の1の位置までに亘る高さと1円硬貨Cnの厚さ分の厚さを備えた底上げ隆起部103eが形成されている。これは100円硬貨Cn10枚を重ね合わせた寸法が1円硬貨Cn11枚分を重ね合わせた寸法と略等しくなってしまうことから、この底上げ隆起部103eによって第二硬貨保持部1032の一区画においては硬貨副保持溝103b内には10枚の1円硬貨Cnしか収納されないようにしてその計数を容易とするための配慮である。
また、この実施の形態にあっては、硬貨用トレイ1のトレイ裏面101側に、自由端107aをトレイ裏面101から離れ出させた第一ポジション(図2において想像線で示される位置)とこの自由端107aをトレイ裏面101に接し又は近接させた第二ポジション(図2において実線で示される位置)との間での回動可能に、スタンド部材107が組み付けられている。
図示の例にあっては、かかるスタンド部材107は、硬貨用トレイ1の長さ側辺部102aの一方側において、硬貨用トレイ1のトレイ裏面101部に回動可能に組み付けられている。図示の例ではかかるスタンド部材107は、硬貨用トレイ1の長さ方向に長い支持棒部107bと、この支持棒部107bの両端部においてそれぞれ一端を一体に連接されてこの支持棒部107bに対し略直交する向きに突き出すアーム棒部107cとを備えている。支持棒部107bがスタンド部材107の自由端107aとなる。アーム棒部107cの末端は、他方のアーム棒部107cの側に向けて直角に屈曲されており、この屈曲端107dが回動軸として機能するようになっている。すなわち、図示の例にあっては、硬貨用トレイ1のトレイ裏面101側であって、この硬貨用トレイ1の長さ側辺部102aの一方側と幅側辺部102bとの間のコーナ内側にそれぞれ、スタンド部材107の屈曲端107dの軸穴108aを備えた軸受け部108が設けられている。一対の軸受け部108、108の外面間の間隔は一対のアーム棒部107c、107c間のピッチと略等しく、一対のアーム棒部107c、107c間のピッチをやや広げる向きにスタンド部材107を弾性変形させた状態でそれぞれの軸受け部108の軸穴108aに対応した屈曲端107dを入れ込むことでこの軸穴108aを中心にスタンド部材107を前記のように回動操作できるようになっている。図示の例では、スタンド部材107が第二ポジションにあるときには、底面視の状態において硬貨用トレイ1の外郭内にスタンド部材107が納まるようになっていると共に、トレイ裏面101の長さ側辺部102aの他方と幅側辺部102bの一方との間のコーナ内側にはこの第二ポジションにおいてスタンド部材107の自由端107a側においてアーム棒部107cに爪部109aを下方から引っかける弾性掛合片109が設けられている。第二ポジションにあるスタンド部材107はこの爪部109aの引っかかりを解くように弾性掛合片109を弾性変形させることにより第一ポジションまで回動操作できるようになっている。軸受け部108と長さ側辺部102aの一方との間には規制壁110が形成されており、スタンド部材107はアーム棒部107cをこの規制壁110に突き当てる位置まで第二ポジションからの回動操作が可能とされ、この突き当て位置が第一ポジションとなるようにしてある。図示の例ではスタンド部材107は略90度の範囲で回動されるようになっている。
これにより、この実施の形態にあっては、硬貨用トレイ1のトレイ表面100を略水平に位置づけたセッテイングの他、スタンド部材107を第一ポジションに位置づけることにより、このスタンド部材107の回動組み付け側(図示の例では硬貨用トレイ1の長さ側辺部102aの一方側)を斜上側とするように、硬貨用トレイ1のトレイ表面100側を斜めにした硬貨用トレイ1のセッテイングが可能であり、硬貨Cnの出し入れを行いやすい態様での硬貨用トレイ1の使用ができるようになっている。
(手提げ金庫M)
この実施の形態にかかる手提げ金庫Mは、上面を開口20とした本体2と、この本体2の開口20を開閉自在に塞ぐ蓋3と、以上に説明した硬貨用トレイ1とを含んで構成されている。
そして、かかる硬貨用トレイ1の外周部に形成された前記段差面105aを、本体2の開口20に引っかけ、この段差面105a下を本体2内に納め入れるようにして硬貨用トレイ1は本体2に組み合わされるようになっている。
図示の例では、硬貨用トレイ1の外郭形状は、本体2の開口20形状に倣い、かつ、略同じ大きさを持つように構成されており、一方、蓋3は、上板の四周に立ち上がり部31を有し、この立ち上がり部31の内側に閉蓋時に前記のように本体2に組み合わせた硬貨用トレイ1を納めるように構成されている。蓋3は、その長さ側にある一辺部において本体2の長さ側にある一辺部にヒンジによって回動可能に組み付けられている。蓋3の上板の中央部には、平面視の状態において蓋3の長さ方向に長い略長方形状をなす凹所32が形成されていると共に、この凹所32内には蓋3の長さ方向に回動軸33aを沿わせる設けられた棒状体よりなる提げ手33が起伏動可能に備えられている。図示の例では提げ手33が伏倒位置にあるときこれを指先で掴みやすくするための円状凹み34が凹所32内に二箇所さらに設けられている。また、図示の例では、硬貨用トレイ1の長さ側辺部102aの長さ方向略中程の位置にそれぞれ、平面視の状態において内側に向けて弧状に窪んだ弧状凹み111が形成されており、本体2に硬貨用トレイ1を前記のように組み合わせた状態からこの弧状凹み111の一方に親指を他方に人差し指をかけるようにして硬貨用トレイ1を本体2からスムースに持ち上げ外すことができるようになっている。また、本体2の開口20に硬貨用トレイ1を組み合わせた状態において、硬貨用トレイ1のトレイ裏面101と本体2の底面との間には空間Sが形成されるようになっており、この空間Sに主として紙幣を収納するようになっている。なお、図中、符号21で示されるのは閉蓋状態において互いに掛合し合っている本体2のラッチと蓋3のストライカとのこの掛合をロック機構の非ロック時においてはスライド操作によって解けるようにするボタンであり、図中符号22はロック機構を構成する鍵穴、符号23はロック機構を構成するダイヤルである。
かかる手提げ金庫Mにあっては、前記硬貨用トレイ1を備えていることから、本体2に紙幣を、また、硬貨用トレイ1において複数の硬貨Cnを限られたスペースの中で効率的に収納保持することができる。
また、開蓋状態において、硬貨用トレイ1のスタンド部材107を第一ポジションに位置づけることにより、本体2との回動組み付け側にある蓋3の内面にスタンド部材107の自由端107aを接しさせてこのスタンド部材107が回動可能に組み付けられた側を斜上側とした状態で本体2の開口20上に硬貨用トレイ1をセットさせての使用をすることもできる。(図11)
硬貨用トレイ1の斜視図(トレイ表面100側) 硬貨用トレイ1の斜視図(トレイ裏面101側) 硬貨用トレイ1の平面図 図3におけるA−A線断面図 図3におけるB−B線断面図 図3におけるC−C線断面図 図3におけるD−D線断面図 手提げ金庫Mの正面図 手提げ金庫Mの平面図 手提げ金庫Mの側面図 手提げ金庫Mの側面図(開蓋状態)
符号の説明
1 硬貨用トレイ
103 硬貨保持部
103a 硬貨主保持溝
103b 硬貨副保持溝
r1 第一仮想円
r2 第二仮想円

Claims (4)

  1. 硬貨主保持溝の溝底に、この硬貨主保持溝の長さ方向に沿って続く硬貨副保持溝を備えるようにしてなる硬貨保持部を一又は二以上備えており、
    硬貨副保持溝は、その幅方向に沿った断面において、その溝底及び両溝壁を第一仮想円の円弧上に略位置させていると共に、
    硬貨主保持溝は、その幅方向に沿った断面において、その両溝壁を第一仮想円よりも大径の第二仮想円の円弧上に略位置させていることを特徴とする硬貨用トレイ。
  2. 第一硬貨保持部と、第二硬貨保持部と、第三硬貨保持部とを有しており、
    第一硬貨保持部にあっては、第一仮想円は50円硬貨の直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円は500円硬貨の直径を持った円とされており、
    第二硬貨保持部にあっては、第一仮想円は1円硬貨の直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円は100円硬貨の直径を持った円とされており、
    第三硬貨保持部にあっては、第一仮想円は5円硬貨の直径を持った円とされ、かつ、第二仮想円は10円硬貨の直径を持った円とされていることを特徴とする請求項1記載の硬貨用トレイ。
  3. トレイ裏面側に、自由端をトレイ裏面から離れ出させた第一ポジションとこの自由端をトレイ裏面に接し又は近接させた第二ポジションとの間での回動可能に組み付けられたスタンド部材が備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の硬貨用トレイ。
  4. 上面開口の本体と、この本体の開口を開閉自在に塞ぐ蓋と、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の硬貨用トレイとを備えており、
    この硬貨用トレイには、その外周部に本体の開口に引っかかる下方に向いた段差面が形成されており、この段差面下を本体内に納め入れるようにして本体に組み合わされるようになっていることを特徴とする手提げ金庫。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5612268U (ja) * 1979-07-03 1981-02-02
JPS5810167U (ja) * 1981-07-13 1983-01-22 鳥居 伸吉 簡易硬貨集計収納器
JPH0381515U (ja) * 1989-12-08 1991-08-20
JPH11154258A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Open Kogyo Kk 硬貨計数収納器

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