JP6418303B2 - ドロア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ドロア装置に関する。
例えば、電子レジスタにおいては、特許文献1に記載されているように、装置本体内に紙幣や硬貨、商品券などの複数種類の金銭を収納する収納ケースをスライド可能に設けたドロア装置を備えた構成のものが知られている。
特開平08−83380号公報
このような電子レジスタのドロア装置では、収納ケース内に複数種類の金銭を種類ごとに収納するために、複数の金銭収納部を平面的に仕分けして設けた構成であるから、収納ケース全体が平面的に大きくなり、これに伴って装置本体も平面的に大きくなる。このため、この電子レジスタでは、設置面積が大きくなるばかりか、使用時に収納ケースをスライドさせて引き出すため、使用時における平面的な使用面積も大きくなるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、コンパクトで、設置面積および使用面積を小さくすることができるようにすることである。
この発明に係るドロア装置は、奥行き方向よりも高さ方向が長く形成された装置本体内に閉じ状態時には紙幣投入口側が上向きとなるように配置され、前記紙幣投入口側が前記装置本体の外側に向けて回転開放可能に設けられた紙幣収納部と、前記紙幣収納部と連動して回転開放可能に、且つ、少なくとも開放状態時には前記紙幣収納部に対して上段側となるように、且つ、閉じ状態時には前記奥行き方向及び前記高さ方向において少なくとも一部が前記紙幣収納部と重なるように、設けられた硬貨収納部と、を備え、前記紙幣収納部は、紙幣が並べて収納されるように間仕切るための仕切板が設けられており、前記仕切板は、閉じ状態時においても前記硬貨収納部との干渉を避けられるように、当該仕切板の高さが紙幣投入口側で低くなるように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、装置本体をコンパクトに構成することができると共に、装置全体の設置面積および使用時おける使用面積を小さくすることができる。
この発明を電子レジスタに適用した第1実施形態を示した斜視図である。 図1に示された電子レジスタの金銭収納装置を示した背面側の斜視図である。 図1に示された金銭収納装置のA−A矢視における断面図である。 図3に示された金銭収納装置において、開閉蓋を開いて第1の金銭収納部と第2の金銭収納部とを装置本体の外部に露出させた状態を示した斜視図である。 図4に示された金銭収納装置において、装置本体、開閉蓋、第1の金銭収納部、および第2の金銭収納部を分解して示した斜視図である。 図4に示された金銭収納装置のB−B矢視において、装置本体の上部に入力装置を配置した状態を示した断面図である。 図1に示された金銭収納装置において、装置本体上の支持蓋を開いた状態を示した斜視図である。 図7に示された金銭収納装置を示した背面側の斜視図である。 図1に示された金銭収納装置において、装置本体の上部に取手部を取り出した状態を示した斜視図である。 図9に示された金銭収納装置の取手部の取り出し手順を示し、(a)は開閉蓋を開いて取手部をスライドさせて引き出した状態を示した側面図、(b)はその状態で取手部を装置本体上に起立させて、開閉蓋を閉じた状態を示した側面図である。 図1に示された電子レジスタの回路構成を示したブロック図である。 この発明を電子レジスタに適用した第2実施形態を示した斜視図である。 図12に示された電子レジスタを示した背面側の斜視図である。 図12に示された電子レジスタのC−C矢視における断面図である。 図14に示された電子レジスタにおいて、開閉蓋を開いて第1の金銭収納部と第2の金銭収納部とを装置本体の外部に露出させた状態を示した斜視図である。 図15に示された電子レジスタのD−D矢視における断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図11を参照して、この発明を電子レジスタに適用した第1実施形態について説明する。
この電子レジスタは、図1に示すように、紙幣や硬貨、商品券などの金銭を収納する金銭収納装置1と、売上データなどの各種のデータを入力する入力装置2とを備えている。
金銭収納装置1は、図1および図2に示すように、装置本体3を備えている。この装置本体3は、奥行きが短く上下方向に長い縦長形状のほぼ箱状に形成されている。この装置本体3は、その上面が図1において前側から後側に向けて次第に高くなる傾斜面に形成されている。また、この装置本体3の前面には、図1〜図4に示すように、開閉蓋4が開閉可能に取り付けられている。
この開閉蓋4は、図1および図3に示すように、装置本体3の前面部を構成するものであり、図5および図6に示すように、装置本体3内の前側下部に位置する内面に設けられた支持穴3aに回転可能に取り付けられた支持軸5によって、上下方向に回転可能に取り付けられるように構成されている。
すなわち、この開閉蓋4は、図5に示すように、平板状の蓋本体4aと、この蓋本体4aの両側部にそれぞれ起立して設けられた各取付板4bとを備えている。この場合、各取付板4bには、軸孔4cがそれぞれ設けられている。これにより、開閉蓋4は、図3および図6に示すように、各軸孔4cに各支持軸5が取り付けられ、この各支持軸5を中心に上下方に回転するように構成されている。
この開閉蓋4は、図3に示すように、支持軸5を中心に図3において時計回りに回転して起立した際に、装置本体3の前面を塞ぐように構成されている。また、この開閉蓋4は、図4および図6に示すように、支持軸5を中心に図6において反時計回りに回転した際に、装置本体3の前面から外部に突出して、前上がり(図6では左上り)に傾斜した状態で配置されるように構成されている。
また、この装置本体3内には、図3〜図6に示すように、第1の金銭収納部6と第2の金銭収納部7とがそれぞれ回転移動可能に設けられている。第1の金銭収納部6は、紙幣や商品券などの金券を種分けして収納するものであり、第2の金銭収納部7は、硬貨を収納するものである。
第1の金銭収納部6は、図3〜図6に示すように、開閉蓋4の内面側に配置された状態で支持軸5に回転可能に取り付けられている。これにより、第1の金銭収納部6は、支持軸5を中心に装置本体3の内部から外側に向けて円弧状の軌道(つまり円弧状の移動軌跡)を描いて回転開閉するように構成されている。
この場合、第1の金銭収納部6は、図3〜図6に示すように、開閉蓋4とほぼ同じ大きさの板状に形成され、その両側部に各側板部6eがそれぞれ起立して設けられ、この各側板部6eに軸取付部6fがそれぞれ設けられ、この各軸取付部6fに支持軸5がそれぞれ回転可能に取り付けられるように構成されている。また、この第1の金銭収納部6は、その支持軸5の軸方向(図4では左右方向)に沿って複数の仕切板6aが設けられている。この仕切板6aは、図4および図6に示すように、後部側の高さが前部側の高さよりも高く形成されている。
また、この第1の金銭収納部6の後部には、図3〜図6に示すように、底板部6bが設けられており、複数の仕切板6aの上部には、カバー板6cが設けられている。さらに、この第1の金銭収納部6の内面、つまり第1の金銭収納部6の上面および底板部6bの内面には、図4および図5に示すように、仕切板6aを任意の位置に着脱可能に取り付けるための多数の取付溝6dが設けられている。
また、この第1の金銭収納部6は、図3に示すように、開閉蓋4が支持軸5を中心に図3において時計回りに回転して装置本体3の前面を塞いだ際に、この開閉蓋4と共に支持軸5を中心に回転して起立し、この起立した状態で、装置本体3内に収納されるように構成されている。この場合、装置本体3内には、第1の金銭収納部6が装置本体3内に収納された際に、第1の金銭収納部6を着脱可能にロックするロック機構部(図示せず)が設けられている。
さらに、この第1の金銭収納部6は、図4〜図6に示すように、開閉蓋4が支持軸5を中心に図6において反時計回りに回転して装置本体3の前面から外部に突出した際に、この開閉蓋4と共に装置本体3の前面から外部に突出して前上がり(図6では左上り)に傾斜した状態で配置されるように構成されている。
この場合、第1の金銭収納部6は、図4〜図6に示すように、装置本体3の前面から外部に突出した状態で、その外部に位置する先端を持ち上げると、図6に2点鎖線で示すように、開閉蓋4との間に隙間が生じ、この隙間を第3の収納部として利用できるように構成されている。
一方、第2の金銭収納部7は、図3〜図6に示すように、第1の金銭収納部6よりも後部側に位置した状態で、装置本体1内に配置され、この状態で支持軸5に回転可能に取り付けられるように構成されている。すなわち、この第2の金銭収納部7は、硬貨を種類ごとに収納する硬貨収納部9と、この硬貨収納部9を保持する一対の保持アーム部10と、を備え、これら一対の保持アーム部10の各支持穴10aにそれぞれ取り付けられた各支持軸5によって、回転可能に取り付けられるように構成されている。
これにより、第2の金銭収納部7は、図3〜図6に示すように、支持軸5を中心に装置本体3の内部から外側に向けて円弧状の軌道(つまり円弧状の移動軌跡)を描いて回転開閉し、装置本体3の外部に露呈した際に、第1の金銭収納部6の上方に配置されるように構成されている。この場合、硬貨収納部9はほぼ丸樋形状に形成されており、その内部には複数の仕切板9aが設けられている。この第2の金銭収納部7の内面にも、仕切板9aを任意の位置に着脱可能に取り付けるための多数の取付溝9bが設けられている。
一対の保持アーム部10は、図3、図5および図6に示すように、硬貨収納部9の両側下部に設けられ、その各下端部が支持軸5に回転可能に取り付けられている。また、硬貨収納部9の両側部には、ガイドピン11がそれぞれ装置本体3内の両側面に向けて突出して設けられている。このガイドピン11は、装置本体3の両側内面に設けられたガイド溝12内に移動可能に挿入されている。このガイド溝12は、支持軸5を中心とする円弧状に湾曲して形成されている。
また、この第2の金銭収納部7は、図3、図5および図6に示すように、連動機構部13によって第1の金銭収納部6の回転開閉動作に連動して回転開閉するように構成されている。すなわち、この連動機構部13は、一対の保持アーム部10にそれぞれ設けられた連動ピン14aと、第1の金銭収納部6の両側に位置する各側板部6eにそれぞれ設けられた円弧状の各ガイド溝14bと、開閉蓋4の両側に位置する各取付板4bにそれぞれ貫通して設けられた円弧状の各ガイド溝14cと、を備えている。
この場合、開閉蓋4のガイド溝14cは、図3、図5および図6に示すように、開閉蓋4の回転中心である支持軸5を中心する円弧に沿って形成された円弧状のスリット孔である。また、第1の金銭収納部6のガイド溝14bは、第1の金銭収納部6の回転中心である共通の支持軸5を中心する円弧に沿って形成された円弧状の凹溝であり、開閉蓋4のガイド溝14cに対応するように構成されている。
連動ピン14aは、図3に示すように、開閉蓋4のガイド溝14cを通して第1の金銭収納部6のガイド溝14b内に移動可能な状態で挿入され、第1の金銭収納部6と第2の金銭収納部7とが装置本体3内に収納された状態のときに、第1の金銭収納部6のガイド溝14bと開閉蓋4のガイド溝14cとの各円弧に沿う方向におけるほぼ中間部に位置する状態で、保持アーム部10に設けられている。
また、この連動ピン14aは、図6に示すように、開閉蓋4が開いて第1の金銭収納部6が装置本体3から外部に向けて回転移動する際に、第1の金銭収納部6のガイド溝14bと開閉蓋4のガイド溝14cとの各後端部に遅れたタイミングで当接して、第2の金銭収納部7を装置本体3内から外部に向けて回転移動させるように構成されている。
これにより、連動機構部13は、図3および図6に示すように、開閉蓋4を開いて第1の金銭収納部6を装置本体3内から外部に向けて回転移動させる際に、第2の金銭収納部7の連動ピン14aが時間差をもって、第1の金銭収納部6のガイド溝14bと開閉蓋4のガイド溝14cとの各後端部に当接することにより、第1の金銭収納部6が第2の金銭収納部7を遅れたタイミングで装置本体3内から外部に向けて回転移動させるように構成されている。
また、この連動機構部13は、図3および図6に示すように、開閉蓋4を閉じて第1の金銭収納部6を装置本体3内に向けて回転移動させる際に、第2の金銭収納部7の連動ピン14aが第1の金銭収納部6のガイド溝14bと開閉蓋4のガイド溝14cとの各後端部から各ガイド溝14b、14cの各中間部に向けて離れた状態で、第1の金銭収納部6が第2の金銭収納部7を装置本体3内に向けて遅れたタイミングで押すことにより、第2の金銭収納部7を装置本体3内に収納するように構成されている。
このように、この連動機構部13は、図3〜図6に示すように、第1の金銭収納部6の回転開閉動作に対してタイミングをずらして第2の金銭収納部7を回転開閉させることにより、第2の金銭収納部7の回転開閉移動距離を第1の金銭収納部6の回転開閉移動距離よりも短くするように構成されている。
ところで、この装置本体3内には、図3および図6に示すように、印刷装置15が設けられている。この印刷装置15は、ロール状に巻かれた記録紙16aを保持する記録紙保持部17と、この記録紙保持部17から引き出された記録紙16aに順次売上データなどの情報を印刷して装置本体3のレシート発行口15aから送り出す印刷部18と、ジャーナル紙16bを巻き取るジャーナル部19と、を備えている。
この場合、装置本体3内には、図3および図6に示すように、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7に対する印刷装置15の領域を仕切る仕切壁20が設けられている。この仕切壁20は、装置本体3内に収納された第2の金銭収納部7のほぼ輪郭、および後述する取手部27の握り部27bを収納する握り収納部28cの輪郭に沿って設けられている。これにより、仕切壁20は、その上下方向における中間部が印刷装置15側に食い込んだ形状に形成されている。
また、装置本体3の上部には、図1〜図8に示すように、入力装置2を支持するための支持蓋21が上下方向に回転可能に設けられている。この支持蓋21は、図3および図7に示すように、装置本体3の上面に設けられた蓋収納凹部22内に開閉可能に配置されるように構成されている。また、この支持蓋21は、その後部下面(図3では右側部の下面)に軸部21aが設けられ、この軸部21aが蓋収納凹部22内の両側壁に回転可能に取り付けられている。
また、この支持蓋21は、図6に示すように、軸部21aを中心に上方(時計回り方向)に向けて回転して開いた際に、軸部21aの上側に位置する支持蓋21の背面が蓋収納凹部22の後端部の上縁に当接することにより、後方に傾いた状態で起立するように構成されている。この場合、蓋収納凹部22内には、支持板23が設けられている。この支持板23は、前部(図3では左側部)にほぼV字状の係止溝部23aが設けられ、後部に平坦な載置部23bが設けられた構成になっている。
これにより、支持蓋21は、図3に示すように、軸部21aを中心に反時計回りに回転した際に、支持板23の載置部23bに当接して保持され、この状態で蓋収納凹部22を塞ぐように構成されている。また、この支持蓋21は、図6に示すように、軸部21aを中心に時計回りに回転して、後方に傾いた状態で起立した際に、入力装置2を傾けた状態で支持するように構成されている。
この場合、入力装置2は、図1に示すように、携帯型のタブレット端末であり、四角形の平板状に形成されている。この入力装置2は、入力表示部2aを有し、この入力表示部2aの画面をタッチ操作することにより、売上データなどのレジスタ機能に必要な各種のデータを入力するように構成されている。また、この入力装置2は、データを送受信する通信機能を備えている。
さらに、この入力装置2は、図6および図7に示すように、装置本体3上に着脱自在に配置されるように構成されている。すなわち、この入力装置2は、支持蓋21を後方に傾けて起立させた状態で、入力装置2の下端部を蓋収納凹部22内の支持板23の係止溝部23aに係止させて、入力装置2の背面を支持蓋21に当接させることにより、装置本体3上に傾いた状態で配置されるように構成されている。
また、この装置本体3の背面における上部には、図2および図8に示すように、表示部24が設けられている。この表示部24は、売上金額などの情報をお客に見せるためのものであり、液晶表示パネルやEL表示パネルなどの平面型の表示パネルからなり、電気光学的に情報を表示するように構成されている。
また、この装置本体3内には、図3および図6に示すように、回路基板25が設けられている。この回路基板25には、レジスタ機能に必要な各種の電子部品(図示せず)が搭載されているほか、通信部26が設けられている。この通信部26は、入力装置2などの外部機器との間でデータの送受信を行うように構成されている。
さらに、この装置本体3には、図9および図10に示すように、金銭収納装置1を持ち運ぶための取手部27が設けられている。この取手部27は、装置本体3の上部両側に取り付けられた一対のアーム部27aと、これら一対のアーム部27aの各先端部を連結する握り部27bと、を備えている。
一対のアーム部27aは、図9および図10に示すように、その各先端部が下側に向けて折り曲げられた形状に形成されている。これら各アーム部27aの各後端部には、取付軸27cがそれぞれ設けられている。また、一対のアーム部27aは、これら各取付軸27cによって装置本体3の上部両側に取り付けられるように構成されている。
この場合、装置本体3の上部両側部には、図9および図10に示すように、一対のアーム部27aをそれぞれ配置されるアーム収納凹部28aが上部および前部に開放されて設けられている。このアーム収納凹部28a内には、アーム部27aの取付軸27cがスライド可能に取り付けられる長孔28bが前後方向に沿って設けられている。また、この装置本体3内の前側上部には、握り部27bを収納する握り収納部28cが、アーム収納凹部28aの下側に位置して装置本体3の前側に開放された状態で設けられている。
これにより、取手部27は、図1および図2に示すように、一対のアーム部27aが装置本体3の各アーム収納凹部28a内にそれぞれスライド可能に配置されると共に、握り部27bが装置本体3の握り収納部28c内に配置されるように構成されている。この場合、握り収納部28cは、開閉蓋4が閉じられた際に、開閉蓋4および第1の金銭収納部6によって塞がれて外部に露呈せずに隠されるように構成されている。
また、この取手部27は、図9および図10に示すように、開閉蓋4が開いた際に、装置本体3の握り収納部28c内に配置された握り部27bが装置本体3の外部に露呈することにより、この露呈した握り部27bを装置本体3内から外部に引き出させるように構成されている。
これにより、取手部27は、図9および図10に示すように、握り部27bを装置本体3内から外部に引き出すと、アーム部27aの取付軸27cがアーム収納凹部28aの長孔28b内を後部側から前側に向けて移動することにより、各アーム部27aがアーム収納凹部28a内から前側に向けてそれぞれスライドして突出するように構成されている。
また、この取手部27は、図9および図10に示すように、握り部27bを装置本体3内から外部に引き出した状態で、握り部27bを上方に引き上げると、アーム部27aの取付軸27cを中心にアーム部27aが上方に向けて回転し、握り部27bが装置本体3の上方に配置され、この握り部27bを手で握って金銭収納装置1を持ち運べるように構成されている。
次に、図11に示されたブロック図を参照して、この電子レジスタの回路構成について説明する。
この電子レジスタは、CPU30、メモリ部31、入力装置2、表示部24、通信部26、印刷装置15、ロック解除部32を備えている。
メモリ部31は、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)を備えている。CPU30は、メモリ部31のROMに記憶されたプログラムに基づいて電子レジスタ全体の処理を行うものである。メモリ部31のROMには、CPU30で行われる処理を制御するプログラムを記憶している。
入力装置2は、タブレット端末であり、売上データなどの情報を入力するものである。この入力装置2は、データを送受信する通信機能を備えている。表示部24は、CPU30からの指令に基づいて売上データなどの情報を表示するものである。通信部26は、CPU30からの指令に基づいて入力装置2などの外部機器との間でデータの送受信を行うものである。
印刷装置15は、CPU30からの指令に基づいて売上データなどの情報を記録紙16aに印刷するものである。ロック解除部32は、開閉蓋4を閉じた際に開閉蓋4を装置本体3に対してロックするロック機構部(図示せず)によるロックを、CPU30からの指令に基づいて解除するものである。
次に、このような電子レジスタの作用について説明する。
まず、入力装置2で売上データを入力する場合には、タブレット端末である入力装置2の入力表示部2aをタッチ操作して売上データを入力する。このときには、入力装置2は、金銭収納装置1の装置本体3上に立て掛けた状態で入力操作しても良く、また入力装置2を手に持った状態で入力操作しても良い。
このように入力された売上データを金銭収納装置1の装置本体3に送信する場合には、入力装置2の入力表示部2aをタッチ操作してデータを通信機能によって送信する。この送信されたデータは装置本体3の通信部26で受信され、この受信されたデータはCPU30によってメモリ部31に登録されると共に、表示部24に表示され、この表示されたデータをお客が見て確認することができる。
表示部24に表示されたデータをお客が見て確認した際には、金銭収納装置1の装置本体3の開閉蓋4を開いて清算処理をする。このときには、入力装置2の入力表示部2aをタッチ操作して清算開始を入力する。すると、この清算開始の指示データが通信機能によって送信され、装置本体3の通信部26で受信される。これにより、CPU30がロック解除部32にロック解除を指示する。
これにより、ロック機構部(図示せず)による開閉蓋4のロックが解除されて、開閉蓋4が開く。このときには、開閉蓋4がその自重によって支持軸5を中心に図3において反時計回りに自動的に回転する。すると、この開閉蓋4と共に第1の金銭収納部6が支持軸5を中心に同方向に回転して装置本体3内から外部に向けて円弧状の軌道を描いて引き出されると共に、連動機構部13によって第2の金銭収納部7も支持軸5を中心に同方向に回転して装置本体3内から外部に向けて円弧状の軌道を描いて引き出される。
このときに、第1の金銭収納部6が開閉蓋4と共に所定角度回転すると、第2の金銭収納部7の保持アーム部10に設けられた連動機構部13の連動ピン14aが、第1の金銭収納部6に設けられたガイド溝14bと、開閉蓋4に設けられたガイド溝14cとの各後端部に、遅れたタイミングで当接する。
この状態で、第1の金銭収納部6が開閉蓋4と共に支持軸5を中心に更に円弧状の軌道を描いて回転移動すると、連動機構部13の連動ピン14aが第1の金銭収納部6のガイド溝14bと開閉蓋4のガイド溝14cとの各後端部によって押される。このため、第2の金銭収納部7が支持軸5を中心に回転を開始すると共に、第2の金銭収納部7のガイドピン11が装置本体3の内面のガイド溝12に沿って移動を開始する。
そして、第1の金銭収納部6が円弧状の軌道を描いて装置本体3内から外部に引き出されると、これに伴って第2の金銭収納部7も円弧状の軌道を描いて装置本体3内から外部に引き出される。この状態では、図4および図6に示すように、開閉蓋4および第1の金銭収納部6が装置本体3の内部から外部に向けて前上がりに傾斜した状態で突出する。また、第2の金銭収納部7は、第1の金銭収納部6の上方に位置した状態で、装置本体3の内部から外部に突出する。
この状態で、現金の受け渡しを行う際には、紙幣を第1の金銭収納部6から出し入れし、硬貨を第2の金銭収納部7から出し入れする。また、商品券や小切手などの高額な金券は、第1の金銭収納部6と開閉蓋4との間に収納する。すなわち、第1の金銭収納部6の先端を持ち上げると、図6に2点鎖線で示すように、第1の金銭収納部6が支持軸5を中心に回転して、開閉蓋4との間に隙間ができるので、この隙間に商品券や小切手などの高額な金券を収納することができる。
このようにして、現金を受け渡した後は、表示されたデータを印刷処理する。このときには、入力装置2の入力表示部2aをタッチ操作して印刷開始を入力する。すると、この印刷開始の指示データが通信機能によって送信され、装置本体3の通信部26で受信される。これにより、CPU30が印刷装置15に印刷開始を指示する。
すると、印刷装置15の印刷部18が記録紙保持部17にロール状に巻かれた記録紙16aを順次引き出し、この引き出された記録紙16aに売上データを順次印刷する。この印刷された記録紙16aは、装置本体3のレシート発行口15aからレシートとして発行される。また、このときには、売上データが印刷されたジャーナル紙16bがジャーナル部19に巻き取られる。
このようして、清算処理が終了した後は、開閉蓋4を閉じる。このときには、開閉蓋4を押し上げると、開閉蓋4が支持軸5を中心に図6において時計回りに回転し、これに伴って第1の金銭収納部6も支持軸5を中心に同方向に回転する。そして、第1の金銭収納部6が第2の金銭収納部7に遅れたタイミングで当接すると、第1の金銭収納部6と共に第2の金銭収納部7が支持軸5を中心に同方向に回転する。
これにより、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7が装置本体3内に収納され、開閉蓋4が閉じてロック機構部(図示せず)によってロックされる。このときには、取手部27の各アーム部27aが装置本体3の各アーム収納凹部28a内にそれぞれ配置されると共に、握り部27bが装置本体3の握り収納部28c内に配置されている。このため、開閉蓋4が閉じられると、この開閉蓋4および第1の金銭収納部6によって握り収納部28cが塞がれて握り部27bが外部に露呈せずに隠される。
また、金銭収納装置1を取手部27によって携帯する際には、まず、開閉蓋4のロックを解除して開閉蓋4を開く。このときには、入力装置2の入力表示部2aをタッチ操作して、ロック解除の指示データを装置本体3の通信部26に送信し、この送信されたロック解除の指示データによって、CPU30がロック解除部32にロック解除を指示する。これにより、ロック機構部(図示せず)による開閉蓋4のロックが解除されて、開閉蓋4が開く。
すると、装置本体3の握り収納部28c内に配置された取手部27の握り部27bが装置本体3の外部に露呈して、装置本体3内から外部に引き出させる状態になる。この状態で、取手部27の握り部27bを装置本体3内から外部に引き出すと、アーム部27aの取付軸27cがアーム収納凹部28aの長孔28b内を前側に向けて移動するので、各アーム部27aがアーム収納凹部28a内から前側に向けてそれぞれスライドして突出する。
そして、取手部27の握り部27bを装置本体3内から外部に引き出された状態で、握り部27bを上方に引き上げると、アーム部27aの取付軸27cを中心にアーム部27aが上方に向けて回転し、握り部27bが装置本体3の上方に配置される。この状態で、開閉蓋4を閉じてロック機能部でロックする。そして、取手部27の握り部27bを手で握って装置本体3を持ち運ぶことができる。
このように、この電子レジスタによれば、金銭収納装置1の装置本体3に着脱可能に配置されて売上データを入力する入力装置2と、装置本体3に配置されて入力装置2で入力された売上データを表示する表示部24と、装置本体3内に配置され、この装置本体3の外側に向けて円弧状の軌道を描いて回転開閉する第1の金銭収納部6と、装置本体3内に配置され、装置本体1の外側に向けて円弧状の軌道を描いて回転開閉し、装置本体3の外部に露呈した際に、第1の金銭収納部6の上方に配置される第2の金銭収納部7と、を備えていることにより、装置本体3がコンパクトで、装置全体の設置面積および使用面積を小さくすることができる。
すなわち、この電子レジスタでは、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7を金銭収納装置1の装置本体3内の外側に向けて円弧状の軌道を描いて回転開閉させることができるので、装置本体3をその奥行きが短く上下方向に長い縦長形状に形成することができ、これにより第1の金銭収納部6と第2の金銭収納部7とを上下方向に多段に重ねることができる。このため、装置本体3をコンパクトに構成することができると共に、装置全体の設置面積および使用時おける使用面積を小さくすることができる。
また、この電子レジスタでは、入力装置2が金銭収納装置1の装置本体3の上部に着脱可能に配置されるタブレット端末であることにより、売上データを入力する際に、入力装置2を金銭収納装置1の装置本体3上に配置した状態で入力操作することができるほか、入力装置2を手に持った状態で入力操作することができる。このため、入力操作が何処でも簡単にかつ手軽にできるので、使い勝手が良い。
この場合、装置本体3の上面には、蓋収納凹部22が設けられ、この蓋収納凹部22には、入力装置2を立て掛けるための支持蓋21が開閉可能に設けられているので、入力装置2を装置本体3上に配置する際に、支持蓋21を回転させて後方に傾けて開くことにより、この支持蓋21によって入力装置2を傾けた状態で立て掛けることができ、また入力装置2を手に持って入力操作する際には、蓋収納凹部22を支持蓋21で塞ぐことができるので、外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができる。
また、この電子レジスタでは、第1の金銭収納部6が紙幣や商品券などの金券を収納し、第2の金銭収納部7が硬貨を収納することにより、紙幣や商品券などの金券および硬貨を、効率良く収納することができると共に良好に出し入れすることができる。すなわち、第2の金銭収納部7は第1の金銭収納部6の上方に配置されているので、第2の金銭収納部7に硬貨を出し入れし易く、また第1の金銭収納部6が第2の金銭収納部7よりも装置本体3の外部に突出しているので、第1の金銭収納部6に紙幣や商品券などの金券を出し入れし易い。
また、この電子レジスタでは、第1の金銭収納部6が金銭収納装置1の装置本体3の前面を開閉する開閉蓋4を備えていることにより、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7を装置本体3内に収納した際に、装置本体3の前面を開閉蓋4によって塞ぐことができ、これにより金銭などを安全に保管することができる。この場合、第1の金銭収納部6は、開閉蓋4と共に回転開閉するので、開閉蓋4の開閉操作に応じて第1の金銭収納部6を良好に回転開閉することができる。
また、この電子レジスタでは、第1の金銭収納部6の回転開閉動作に連動して第2の金銭収納部7を回転開閉させる連動機構部13を備えているので、第1の金銭収納部6を回転開閉させる際に、連動機構部13によって第2の金銭収納部7を自動的に回転開閉することができる。
この場合、連動機構部13は、第2の金銭収納部7の保持アーム部10に設けられた連動ピン14aと、第1の金銭収納部6および開閉蓋4にそれぞれ設けられた円弧状の各ガイド溝14b、14cとを備え、第1の金銭収納部6と第2の金銭収納部7とが装置本体3内に収納された状態のときに、連動ピン14aが各ガイド溝14b、14cのほぼ中間部に位置する構成であるから、第1の金銭収納部6の回転開閉動作に対してタイミングをずらして第2の金銭収納部7を回転開閉させることができ、これにより第2の金銭収納部7の回転開閉移動距離を第1の金銭収納部6の回転開閉移動距離よりも短くすることができる。
このため、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7を装置本体3内から外部に突出させた際には、第1の金銭収納部6が装置本体3内から外部に大きく突出しても、第2の金銭収納部7が装置本体3の外部に突出する突出量を小さくできるので、第2の金銭収納部7を第1の金銭収納部6の後部側の上方に良好に重ねて配置することができる。また、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7を装置本体3内に収納した際には、第2の金銭収納部7を第1の金銭収納部6に接近させてコンパクトに収納することができる。
さらに、この電子レジスタでは、金銭収納装置1の装置本体3を携帯するためにユーザが把持する取手部27を備えていることにより、この取手部27によって装置本体3を良好にかつ手軽に持ち運ぶことができるので、金銭収納装置1の設置位置を自由に変えることができ、これにより売上処理をする場所が限定されることないので、使い勝手の良いものを提供することができる。
この場合、取手部27は、装置本体3に設けられ、第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7が回転開放された際に、装置本体3から使用可能な状態に引き出される構成であることにより、第3者が勝手に取手部27を引き出して装置本体3を持ち運ぶことができないため、盗難に対する安全性を確保することができる。
また、この電子レジスタでは、入力装置2と金銭収納装置1との間で売上データを送受信する通信部26を備えていることにより、入力装置2と装置本体3とを接続ケーブルで電気的に接続する必要がないので、入力装置2を金銭収納装置1の装置本体3上に配置した状態で入力操作しても、入力装置2を手に持った状態で入力操作しても、入力装置2で入力された売上データや他の外部機器のデータを確実にかつ良好に装置本体3に取り込むことができる。
さらに、この電子レジスタでは、売上データを印刷する印刷装置15を備えていることにより、入力装置2で入力された売上データを記録紙16aに印刷してレシートとして発行することができる。すなわち、この印刷装置15は、ロール状の記録紙16aを保持する記録紙保持部17と、この記録紙保持部17から引き出された記録紙16aに情報を印刷する印刷部18と、を備えているので、記録紙保持部17から引き出された記録紙16aに売上データを印刷部18によって順次印刷して、装置本体3のレシート発行口15aからレシートとして良好に発行することができる。
(第2実施形態)
次に、図12〜図16を参照して、この発明を電子レジスタに適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図11に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子レジスタは、図12および図13に示すように、金銭収納装置1の装置本体3の上部にキーボード部40を設けた構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
この場合、装置本体3は、第1実施形態と同様、その上面が前側から後側に向けて次第に高くなる傾斜面に形成されている。この装置本体3の上面には、図12〜図16に示すように、キーボード部40を収納するキーボード収納部41と、売上データなどの情報を表示する表示部42と、開閉蓋4を施錠するための施錠部43とが設けられている。
キーボード部40は、図12〜図16に示すように、テンキー、売上キー、印刷キー、清算キーなどの電子レジスタに必要な各種のキーを備え、図12に示すように、装置本体3の上面におけるほぼ右半分の領域に設けられている。このキーボード部40は、装置本体3内に設けられた回路基板25と電気的に接続されている。
表示部42は、第1実施形態と同様、液晶表示パネルやEL表示パネルなどの平面型の表示パネルからなり、電気光学的に情報を表示するように構成されている。この表示部42は、図13に示すように、装置本体3の後側上部におけるほぼ右半分の領域において、装置本体3の上面から背面に亘って設けられている。
これにより、この表示部42は、図13に示すように、装置本体3の上面に位置する個所と、装置本体3の背面に位置する個所と、に売上金額などの情報を表示することにより、この表示された情報が使用者とお客との両方から見せるように構成されている。施錠部43は、図12および図15に示すように、装置本体3の上面における表示部42の手前側に位置する個所に設けられている。
この施錠部43は、使用者が鍵を刺し込んで回すことにより、開閉蓋4の施錠またはその施錠解除を行うように構成されている。すなわち、この施錠部43は、開閉蓋4を施錠した場合に、キーボード部40のキー操作による入力処理ができず、キー操作によって開閉蓋4が開放されないように構成されている。また、この施錠部43は、開閉蓋4の施錠を解除した場合に、キーボード部40のキー操作を可能にし、このキー操作によって開閉蓋4が開閉するように構成されている。
次に、このような電子レジスタの作用について説明する。
この電子レジスタのキーボード部40で売上データを入力する場合には、まず、施錠部43による施錠を解除する。このときには、使用者が施錠部43に鍵を刺し込んで回して、キーボード部40のキー操作を可能にする。この状態で、キーボード部40をキー操作して売り上げデータを入力する。
このように入力された売り上げデータは、表示部42に表示される。このときには、装置本体3の上面に位置する表示部42の個所と、装置本体3の背面に位置する表示部42の個所と、に売上金額などのデータが表示される。これにより、表示部42に表示されたデータを使用者とお客との両方が見て確認することができる。
そして、表示部42に表示されたデータをお客が見て確認した際には、装置本体3の開閉蓋4を開いて清算処理をする。このときには、キーボード部40の清算キーを操作してロック機構部(図示せず)による開閉蓋4のロックを解除する。すると、第1実施形態と同様、開閉蓋4が開くと共に、第1の金銭収納部6が円弧状の軌道を描いて装置本体3内から外部に引き出される。これに伴って、第2の金銭収納部7も円弧状の軌道を描いて装置本体3内から外部に引き出される。
この状態では、図15および図16に示すように、開閉蓋4および第1の金銭収納部6が装置本体3の内部から外部に向けて前上がりに傾斜した状態で突出する。また、第2の金銭収納部7は、第1金銭収納部6の上方に位置した状態で、装置本体3の内部から外部に突出する。これにより、第1実施形態と同様、紙幣を第1の金銭収納部6から出し入れし、硬貨を第2の金銭収納部7から出し入れすることにより、現金の受け渡しを行うことができる。
また、この電子レジスタによる売上げ処理を終了する場合には、まず、開閉蓋4を閉じて第1の金銭収納部6および第2の金銭収納部7を装置本体3内に収納する。この状態で、施錠部43によって開閉蓋4を施錠する。このときには、使用者が施錠部43に鍵を刺し込んで回して、キーボード部40のキー操作による入力処理ができないように施錠する。これにより、キーボード部40のキー操作による開閉蓋4の開閉がロックされる。
このように、この電子レジスタによれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、金銭収納装置1の装置本体3の上面にキーボード部40が設けられているので、一般的な電子レジスタと同様、キーボード部40のキー操作によって売上げデータを処理することができ、これによりコンパクトで、使い勝手の良いものを提供することができる。
また、この電子レジスタでは、第1実施形態と同様、取手部27によって金銭収納装置1の装置本体3を手軽に持ち運ぶことができるので、金銭収納装置1の設置位置を自由に変えることができ、これにより売上処理をする場所が限定されることないので、これによっても使い勝手の良いものを提供することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、売上データを入力する入力部と、前記入力部で入力された前記売上データを表示する表示部と、装置本体内に配置され、前記装置本体の外側に向けて回転開閉する金銭収納部と、を備える売上データ処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記金銭収納部は、前記装置本体内に配置され、前記装置本体の外側に向けて回転開閉する第1の金銭収納部と、前記装置本体内に配置され、前記装置本体の外側に向けて回転開閉し、前記装置本体の外部に露呈した際に、前記第1の金銭収納部の上方に配置される第2の金銭収納部と、を備える請求項1に記載の売上データ処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記入力部は、前記装置本体の上部に着脱可能に配置される入力装置である請求項1または2に記載の売上データ処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記入力部は、前記装置本体の上部に設けられたキーボード部である請求項1または2に記載の売上データ処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第1の金銭収納部は複数種の紙幣を収納し、前記第2の金銭収納部は複数種の硬貨を収納する請求項2〜4のいずれかに記載の売上データ処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第1の金銭収納部は、前記装置本体の前面を開閉可能に塞ぐ開閉蓋を備える請求項2〜5のいずれかに記載の売上データ処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の金銭収納部の回転開閉動作に連動して前記第2の金銭収納部を回転開閉させる連動機構部を備える請求項2〜6のいずれかに記載の売上データ処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記装置本体を携帯するためにユーザが把持する取手部を備える請求項1〜7のいずれかに記載の売上データ処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記取手部は、前記装置本体に設けられ、前記第1の金銭収納部および前記第2の金銭収納部が回転開放された際に、前記装置本体から使用可能な状態に引き出される請求項8に記載の売上データ処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記入力部と前記装置本体との間で前記売上データを送受信する通信部を備える請求項1〜9のいずれかに記載の売上データ処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記入力部で入力された前記売上データを印刷する印刷部を備える請求項1〜10のいずれかに記載の売上データ処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記金銭収納部は、前記装置本体内の前側に配置され、前記印刷部は、前記装置本体内の後側に配置される請求項11に記載の売上データ処理装置である。
1 金銭収納装置
2 入力装置
3 装置本体
4 開閉蓋
5 支持軸
6 第1の金銭収納部
7 第2の金銭収納部
13 連動機構部
14a 連動ピン
14b、14c ガイド溝
15 印刷装置
24、42 表示部
26 通信部
40 キーボード部

Claims (3)

  1. 奥行き方向よりも高さ方向が長く形成された装置本体内に閉じ状態時には紙幣投入口側が上向きとなるように配置され、前記紙幣投入口側が前記装置本体の外側に向けて回転開放可能に設けられた紙幣収納部と、
    前記紙幣収納部と連動して回転開放可能に、且つ、少なくとも開放状態時には前記紙幣収納部に対して上段側となるように、且つ、閉じ状態時には前記奥行き方向及び前記高さ方向において少なくとも一部が前記紙幣収納部と重なるように、設けられた硬貨収納部と、
    を備え、
    前記紙幣収納部は、紙幣が並べて収納されるように間仕切るための仕切板が設けられており、
    前記仕切板は、閉じ状態時においても前記硬貨収納部との干渉を避けられるように、当該仕切板の高さが紙幣投入口側で低くなるように形成されていることを特徴とするドロア装置。
  2. 前記紙幣収納部と前記硬貨収納部は、互いに共通の支持軸を中心にして回転開放するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドロア装置。
  3. 前記紙幣収納部の底側裏面の少なくとも一部を覆う開閉蓋を備え、
    前記紙幣収納部と前記開閉蓋との間の隙間が更なる収納部となるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のドロア装置。
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