JP2007151628A - 透析用カプラ - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルへの装着時における操作性及び透析液循環路の汚染を防止でき、以ってカプラの無菌状態を効果的に維持することができる透析用カプラを提供すること。
【解決手段】カプラ固定用のくびれ部を有するノズルとホースとの間を接続する透析用カプラであって、所定径の貫通孔を有し、一端部に貫通孔の円心方向に可動自在であるとともにその端部には円心方向に向かって突出した突起を有する押圧体を備え、他端部にはホースが取り付けられるカプラ本体と、ノズルの外径に相応する内径を有する貫通孔を備え、且つノズルと水密に当接される部位を備え、カプラ本体に水密に固定される弾性部材と、カプラ本体の押圧片が設けられた一端部の外周を覆うように、カプラ本体の外周面に沿って摺動可能に取り付けられたスライダーと、を備え、弾性部材はカプラ本体の押圧片が設けられた一端部の内周側に挿入されている。
【選択図】図2

Description

本発明は透析器(ダイアライザー)に透析液を供給するための透析液供給用配管に取り付けられる透析用カプラに関し、特にこのカプラの操作性を低下させることなく、カプラ内の汚染を防止した透析用カプラに関するものである。
人工透析治療においては、血液内の水分、電解質あるいは老廃物などを除去するために、透析器内を通過させることでこれらの老廃物等を除去している。この透析器内には透析液が循環されており、この透析液は透析器の側面に設けられた透析液循環用の給排水ノズルを介して透析液作成供給装置に接続されることで循環されている。そして、この透析液作成供給装置は所定長の配管とその端部に取り付けられたカプラによって透析器に取り付けられている。
この透析器のノズルに取り付けられるカプラは、その用途上、無菌状態を維持する必要がある。そして、この課題を解決する方法は特許文献において既に種々紹介されている(例えば特許文献1、2)。
図7は下記特許文献1に開示された透析器接続用カプラーが透析液用プラグに連結された状態を示す断面図である。
下記特許文献1に開示された透析器接続用カプラー101は、図7に示すように、透析器の透析液用プラグ105が嵌挿可能な連結管102と、連結管102の外周面の軸方向に摺動可能なスリーブ103と、連結管基端部から直交して連設されたプラグ108とから構成されている。連結管102と透析液用プラグ105の密着部位は、連結管内腔の中央付近から基端部方向に向かって縮径円筒状に形成された連結管内壁の内壁段部107と、透析液用プラグ先端106とが当接する部位に設けられている。該内壁段部107には、透析液用プラグ先端106と連結管内壁を圧着により密着させる環状のシール材110が取着されている。該シール材110は、透析液用プラグ先端106及びそれに隣接する連結管内壁の間を補充するように設けられ、両者間に透析液が侵入する隙間が生じることのない形状となっている。例えば、透析液用プラグの内周面111及び、密着部位より基端側の連結管内壁とが連続したフラットな面を形成するように補充されて、連結管内腔に露出する面を有したシール材であるのが好ましい。
上記構成を備えることにより、下記特許文献1に開示された透析器接続用カプラー101によれば、連結管102内壁と透析液用プラグ先端106の密着部位を透析液用プラグ先端106が連結管内壁に付き当たる部位に設け、連結管内壁と透析液用プラグとの間に透析液が滞留する隙間ができない形状としたことで、懸念されていた透析液の滞留箇所での、細菌や真菌等の菌類の繁殖、及び、コンタミネーションが生じる事なく、患者が各種の細菌の感染症に感染することを防止することができる。また本発明は、透析液用プラグの連結管への挟持が確実で、透析液用プラグへの装着及び脱着が容易なボールベアリングによる方法を採用しつつ、上述の改良がなされたものであるので、操作性を損なうことがない。
図8は下記特許文献2に開示された透析用カプラーであって、図8Aは一対のカプラーを示す正面図、図8Bは一対のカプラーを連結具により連結した状態を示す正面図である。
下記特許文献2に開示された透析用カプラー121、122は、図8に示すように、その材質は、例えばシリコンゴムや各種エラストマーが挙げられるが、特に透析液と物理的、化学的に作用しないシリコンゴムが好ましい。符号123は、連結具131、132が摺動かつ回転可能な部位であり、符号124は血液浄化器に設けたノズルを嵌合することのできる内腔である。符号125、126は、本発明の特徴点の一つである連結具により密着接合可能な軸方向垂直な平滑面である。この軸方向垂直な平滑面125および126は、連結具の該平滑面側への摺動により液密状態を形成することのできる弾性、平滑性および面積が有れば良い。ゴム状弾性のカプラー121、122は軸方向垂直な平滑面125および126を含めて一体的に成形されたものが好ましい。また、符号127は、カプラーの血液浄化器側あるいは連結ホース側から、部位123に摺動かつ回転可能に挿入された連結具131、132が抜け落ちるのを防止する連結具のストッパー部位である。
一方のカプラー連結具131は、他方のカプラー連結具132の突起部137を嵌合できる凹部140を管状部材の外表面134上に一体的に形成したものである。また、前記一方のカプラー連結具131の内腔には、他方の連結部材132の円筒状部材の前面壁部143と共に軸方向垂直な平滑面125、126を密着状態で固定・保持でき、かつ該平滑面を所定の位置で密着させることができる壁部が形成されている。また、他方の連結具132は、上述のように一方のカプラー連結具131の凹部140と嵌合できる突起部137を有する管状部材である。
上記構成を備えることにより、カプラーを液密状態で連結するためにOリングやボールベアリングなどの部品の装着を必要としないのでその内部構造が簡単で、また、洗浄の際に連結棒も必要としないので、細菌、エンドトキシンの混入や細菌繁殖の恐れが低減され、さらには簡易かつ確実に液密状態で連結可能な透析用カプラーが提供できる。
特開平10−248924号公報(図1、段落[0009]、[0027]) 特開2002−65846号公報(図1、図2、段落[0018]〜[0020]、[0023])
上記特許文献1に開示された透析器接続用カプラーによれば、透析器の透析液給排水用ノズルに簡単な方法で取り付けでき、また、ノズル当接部においてもコンタミネーション等を防ぐことができる。しかしながら、この従来技術においては、ノズルへの取り付け等は容易である反面、依然としてノズル当接部にOリング等のシール材を用いているために部材同士の間に若干の隙間が生じてしまうことは避けられず、この隙間でコンタミネーション等が発生してしまうという問題点が解消されていない。加えて、この透析器接続用カプラーを洗浄する際には、一般的に一対の上記カプラー同士をノズルと同一の接続口構造を備える連結棒により連結して、内部に洗浄液を循環させることで洗浄が行われるが、カプラーのノズルの接続口近傍の外周縁部に当接する位置は、この洗浄方法では洗浄液が供給されないために洗浄液のデッドスペースとなる。このスペースはノズル挿入後には透析液が接触することがないので例え細菌類が繁殖していたとしても透析液に直接混入されることはあまりないが、カプラーのノズル挿入時においてこのデッドスペースとなっている部分がノズルの先端部等に接触し、この際にノズル先端部に細菌等が付着する恐れがある。
また、上記特許文献2に開示された透析用カプラーによれば、洗浄時にはノズル先端部近傍の装着部位の全てが洗浄液の循環路内に位置するために上記従来技術において問題となっている洗浄時のデッドスペースが生じることなく、カプラーを無菌状態に維持しやすいという利点を持っている。しかしながら、本従来技術においては、ノズルを挿入状態で液密に固定するために、その内径はノズルより若干小さくなっているとともに、ノズルのくびれ部に接する位置はさらに縮径されているので、このカプラーをノズルに装着する際には、ノズルにカプラーの貫通孔を摩擦力に抗して捩じ込む必要があり、操作性が悪く上記特許文献1に開示されたものに比べて使い勝手が悪いという問題点を有している。
本発明者らは上記問題点に鑑み、操作性が良く、かつノズル挿入時における透析液の流路内の汚染を効果的に防止できる構造について種々検討した結果、ノズルに装着される部分をノズルの外径と同じか僅かに大きな内径を備える一体構造の円筒体からなる弾性部材とし、この弾性部材のノズルのくびれ部に位置する部分を外周部に設けた押圧片により押圧変形させることで固定するようになせば、洗浄時のデッドスペースが発生することなく、以ってノズルの汚染を防止できるとともにノズルへのカプラ挿入時においても容易に取付けが可能な透析用カプラを提供できることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明の目的は、ノズルへの装着時における操作性を向上できるとともに透析液循環路の汚染を防止でき、以ってカプラの無菌状態を効果的に維持することができる透析用カプラを提供することである。
また、本発明の他の目的は、カプラ内洗浄時において連結棒等の部材を用いることなく、かつノズル先端部近傍の外周部に当接する部分をも洗浄することが可能な透析用カプラを提供することである。
上記目的を達成するために、本願の請求項1に記載の透析用カプラの発明は、端部から所定位置にカプラ固定用のくびれ部が設けられた透析液給排水用ノズルとホースとの間を接続するための透析用カプラであって、
所定径の貫通孔を有し、一端部に前記貫通孔の円心方向に対して可動自在であるとともにその端部には円心方向に向かって突出した突起を有する押圧体を備え、他端部には前記ホースが取り付けられるカプラ本体と、
前記ノズルの外径に相応する内径を有する貫通孔を備え、且つ前記ノズルと水密に当接される部位を備え、前記カプラ本体に水密に固定される弾性部材と、
前記カプラ本体の押圧体が設けられた一端部の外周を覆うように、前記カプラ本体の外周面に沿って摺動可能に取り付けられたスライダーと、
を備え、
前記弾性部材は前記カプラ本体の押圧体が設けられた一端部の内周側に挿入されており、前記透析液給排水用ノズルが前記弾性部材内に装着された後、前記スライダーを前記カプラ本体の押圧体が設けられた方向に摺動させて、前記押圧体が前記スライダーにより押圧されることにより、前記弾性部材の前記ノズルのくびれ部に対応する位置を円心方向に突出させて前記ノズルを把持するようにしたことを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の透析用カプラにおいて、前記カプラ本体の一端部から所定距離離れた外周部には、その外径が拡径されたリング状の係止突起が設けられており、該係止突起と前記スライダーの内面の一部との間には、前記スライダーを前記カプラ本体の押圧体が設けられた方向に付勢するバネ体が設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の透析用カプラにおいて、前記弾性部材の貫通孔の一端部が前記ノズルの外径と実質的に等しいか僅かに大きな内径を備え、前記貫通孔の中間部には前記透析液給排水用ノズルの端部に当接される段部が設けられ、該段部が前記ノズルと水密に固定されることを特徴とする。
また、本願の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の透析用カプラにおいて、前記スライダーの前記カプラ本体の押圧体が設けられた方向の端部には、該端部から前記スライダーの軸心方向に向かって突出するとともにその端部が円周方向に向かって湾曲した係止爪が少なくとも2つ設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の透析用カプラにおいて、前記係止爪を備える一対の透析用カプラを、該一対の透析用カプラの前記弾性部材の一端部同士を当接させるとともに前記係止爪同士を噛合させることにより、前記一対の透析用カプラが連結可能であることを特徴とする。
また、本願の請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の透析用カプラにおいて、前記弾性部材の前記ノズルが挿入される一端部にはその径が所定長さ拡径されたフランジが一体に形成されていることを特徴とする。
本発明は上記構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏するものである。すなわち、本願の発明によれば、ノズルに当接する部材を弾性部材のみとすることで各部品同士の接触部に生じる僅かな隙間に細菌の繁殖が生じるという従来の問題点を解消することができ、また、押圧体を円心方向に可動して弾性部材を押圧し、この押圧によりノズルのくびれ部を固定することでノズルの固定を達成するので、液漏れ等が発生することなく、さらにはノズルは一体形成された弾性部材にのみ接触しているので、洗浄時にコンタミネーションが発生し難く、以ってカプラ内での細菌の繁殖を効果的に抑制できるようになる。
また、スライダーをバネ体を用いて押圧体が設けられた方向に押圧するようになせば、スライダーによる押圧体の押圧をより強固に行うことができるようになるとともにカプラの抜け等を効果的に防止できるようになる。
また、弾性部材の内径をノズルの外径と等しいか僅かに大きくすることでノズル挿入時の操作が容易に行えるようになる。加えて、弾性部材の貫通孔内に段部を設け、この段部にノズルを当接させることでノズルに液密に固定させるので、簡単な構造で液漏れを防止することができる。
また、スライダーの一端部に少なくとも2つの係止爪を設け、一対の透析用カプラを対向させてこの係止爪同士を噛合させれば、カプラ洗浄時において連結棒などの特別な部材を用いることなく、かつ、ノズルに接触する可能性のある弾性部材のほぼ全てを洗浄液の流路上に位置させた状態で洗浄を行うことができるので、洗浄工程におけるデッドスペースがなくなり、ノズルに接触する部分の洗浄を確実に行えるため、カプラの無菌状態を維持することができる。
また、弾性部材のノズル挿入側の端部にフランジを設ければ、一対の透析用カプラを連結して洗浄する際に、このフランジ部分同士が当接するため、当接面の面積を広くすることができ液漏れ等の心配がなくなる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための透析用カプラを例示するものであって、本発明をこれらに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は本発明の一実施例に係る透析用カプラの概観斜視図、図2は図1の透析用カプラの断面図、図3は図2の透析用カプラをノズルに差し込んだ状態を示す断面図、図4は図3の透析用カプラをノズルに固定した状態を示す断面図、図5は図1の透析用カプラ同士を連結した状態を示す概観斜視図、図6は図5に示す一対の透析用カプラの断面図である。
本発明の透析用カプラ1は、図1及び図2に示すように、中央部に貫通孔を備える円筒状のカプラ本体10と、カプラ本体10の透析器の透析液給排水用のノズル2挿入側の一端部の貫通孔内に取り付けられる弾性部材30と、カプラ本体10のノズル2挿入側の端部近傍の外周面を被覆するようにカプラ本体10に取り付けられたスライダー40と、から構成されている。
カプラ本体10は、円筒状部材からなりその一端部である弾性部材挿入端部12aに弾性部材30が取り付けられるノズル連結管11と、一方の端部22aがノズル連結管11に接続されるノズル連結管接続部を構成し他方の端部22bが図示しない透析液作成供給装置に連結されているホース3に接続されるホース接続部を構成し筒状体からなるとともにその中間部が略L字状に屈曲したホース連結管21と、から構成されている。
ノズル連結管11は、円筒状の弾性を備える樹脂材から形成され、中央部に形成された貫通孔13はその中間部付近の位置に段部13aが設けられ、段部13aを境に弾性部材挿入端部12a側はその内径が大きく、ホース連結管接続部12b側はその内径が比較的小さくなっている。そして、ノズル連結管11の弾性部材挿入端部12aは、円心方向へ弾性可動できる押圧片14から構成されており、この押圧片14の先端部の内側には、ノズル2のくびれ部2bの深さとほぼ等しい距離円心方向に突出した突起15が設けられている。この押圧片14としては、例えばノズル連結管11の円周方向に所定間隔で設けられた切り欠きにより分割された複数本の桿状部材によって構成されている。また、ホース連結管接続部12bはその内面に雌ネジ加工が施されている。なお、図2中の符号17は、後述するスライダー40の抜けを防止する抜け止め部である。
ホース連結管21は、その中心部にホース3の内径より若干小さな内径からなる貫通孔23を備え、ノズル連結管接続部22aの外径はノズル連結管11のホース連結管接続部12bの内径とほぼ等しく、その外周面には雄ネジが刻設されている。加えて、この雄ネジが刻設されたノズル連結管接続部22aの中心部は所定長さ突出しており、この突出部分24が後述する弾性部材30のホース連通端部31b内に圧入される。また、ホース接続部22bの外径はホース3の外径とほぼ同じが僅かに大きな径を備え、このホース接続部22bの外周部を覆うようにホース3が圧入されている。
弾性部材30は、ノズル連結管11の弾性部材挿入端部12a側の内径とほぼ等しい外径を備えた中心部に貫通孔34を備える筒状体であって、その一端部は軸心方向に直交する方向に延びるフランジ32が形成されたノズル接続部31aを構成し、他端部はノズル連結管11の形状に合わせて縮径されているとともに前記ホース連結管21の突出部分24が圧入されるホース連通端部31bを構成している。また、貫通孔34の長手方向中間部には段部33が設けられており、この段部33はノズル2が挿入された状態でこのノズル2の開口端部2aに液密に圧接するシール部となる。なおこの弾性部材30は、例えばシリコンゴム等のゴム材から構成されると好ましい。
スライダー40は、ノズル連結管11の弾性部材挿入端部周辺の外周縁部を覆うように設けられた、ノズル連結管11の長手方向の長さのほぼ半分の長さを備える筒状体からなる。このスライダー40の外周縁には、ユーザの指が掛かりやすいようにリング状の突起41、41が設けられている。また、このスライダー40のノズル2挿入端部側に位置する端部の内部には押圧片14に当接してこの押圧片14を円心方向に移動させる突条42が設けられている。
また、ノズル連結管11の長手方向中間部付近の外周縁部には、外方に向かって隆起した係止突起16が形成され、スライダー40とノズル連結管11との間にはノズル連結管11を覆うようにバネ体50が設けられているとともに、その両端部が係止突起16とスライダー40の突条42とに付勢されることでスライダー40をノズル挿入端部方向に付勢するようになっている。
加えて、スライダー40のノズル挿入端部方向の一端部には、軸心方向に向かって突出するとともに、この突出部が円周方向に湾曲されて鉤状となっている係止爪45a、45bが、スライダー40の軸心に対して点対称に2つ設けられている。この係止爪45a、45bは、スライダー40を抜け止め部材17に当接させた状態で、この透析用カプラ1の最も前方に突出している。また、この係止爪45a、45bの鉤状に湾曲した先端部に隣接する端部には切り欠き46a、46bが設けられている。
上記構成を備える透析用カプラ1をノズル2に装着する際の手順を以下に図3及び図4を参照して説明する。
先ず、図3に示すように、スライダー40を係止突起16が設けられた方向にバネ体50の付勢力に抗して引っ張る。そしてこの状態で弾性部材30の貫通孔34内にノズル2をその先端部2aから挿入する。このとき、弾性部材30の内径はノズル2の外径と同一か僅かに大きいので、摩擦力はほとんど発生することなく、容易に挿入できる。この挿入により、ノズル2の先端部2aが弾性部材30の段部33に当接すると、引っ張った状態で維持していたスライダー40を元に戻す。すると、スライダー40の突条42がバネ体50の付勢力によって押圧片14に接触し、押圧片14を円心方向へ押込みながら前方へ移動する。これにより、図4に示すように、押圧片14の先端部に形成された突起15が弾性部材30を押圧し、弾性部材30の前記押圧された部分が貫通孔34内部へ向かって隆起した状態となる。この隆起した部分は、ノズル2の先端部2aが段部33に当接された状態においてくびれ部2bに対応するようになっており、隆起した弾性部材30により、くびれ部2bが固定され、ノズル2への透析用カプラ1の取付けが行われる。
上で述べたように、本発明の透析用カプラ1はノズル2に取り付ける段階で捩じ込む必要がなく、また、接続部分のシール構造は弾性部材30の段部33にノズル2の先端部2aが圧接されることでなるので、液密に透析用カプラ1とノズル2とを固定することができる。
次に、この透析用カプラ1を透析器から取り外し、洗浄等を行う場合における態様を図5及び図6を参照して説明する。透析器に接続されるカプラは、通常透析液供給用のものと透析液排出用のものの2つが存在するので、洗浄等を行う際にはこの一対の透析用カプラ同士を接続することでカプラ内に洗浄液の流路を形成するようになっている。
上記透析用カプラ1同士を接続する場合においても、図5に示すように、そのノズル挿入端部同士を対向させ接触させることで行われる。なお、以下の説明においては、同一構造からなる一対の透析用カプラを、それぞれ一方の透析用カプラ1A及び他方の透析用カプラ1Bと区別して説明する。ただし、その構成については同一であるので、各構成部品に付される符号は同一のものとし、特に説明上必要な場合のみ異なる符合を付すものとする。
一対の透析用カプラ1A、1Bを連結する際には、互いのスライダー40、40がノズル挿入端部方向に位置している状態で、互いの弾性部材30のフランジ32、32同士を圧接するように押し付ける。このとき一方の透析用カプラ1Aの係止爪45a、45bは他方の透析用カプラ1Bの切り欠き46a'、46b'に噛み合うようにし、同じく他方の透析用カプラ1Bの係止爪45a'、45b'は一方の透析用カプラ1Aの切り欠き46a、46bに噛み合うように押し付ける。このように押し付けた状態で、互いの係止爪45a、45b及び45a'、45b'の鉤状部が噛合するように、時計方向あるいは反時計方向に回転させて噛合させる。
このように連結することで、連結部分は弾性部材30のフランジ32同士が圧接されるため、液漏れが生じることはない。また、スライダー40に係止爪45a、45b及び45a'、45b'を設けるのみで、連結棒等の連結手段を別途必要とすることがない。
さらに、連結棒等を用いることなく、弾性部材30の端部同士を圧接することで両透析用カプラ1A、1Bを接続するので、洗浄液の流路は弾性部材30の貫通孔34全面に亘り、以ってノズル2に接触する部分が全て洗浄液の流路上に位置することとなるので、ノズル2への透析用カプラ1装着時にノズル2に弾性部材30が接触してもノズル2に細菌等が付着する恐れがない。また、弾性部材30の段部33付近の隅部は、図からも分かるように全て面取りが施されているので、洗浄液によりこの隅部も良好に洗浄され、細菌等が繁殖する心配がない。
図1は本発明の一実施例に係る透析用カプラの概観斜視図である。 図2は図1の透析用カプラの断面図である。 図3は図2の透析用カプラをノズルに差し込んだ状態を示す断面図である。 図4は図3の透析用カプラをノズルに固定した状態を示す断面図である。 図5は図1の透析用カプラ同士を連結した状態を示す概観斜視図である。 図6は図5に示す一対の透析用カプラの断面図である。 図7は従来の透析器接続用カプラーが透析液用プラグに連結された状態を示す断面図である。 図8は従来の透析用カプラーであって、図8Aは一対のカプラーを示す正面図、図8Bは一対のカプラーを連結具により連結した状態を示す正面図である。
符号の説明
1、1A、1B 透析用カプラ
2 ノズル
3 ホース
10 カプラ本体
11 ノズル連結管
12a 弾性部材挿入端部
12b ホース連結管接続部
13 貫通孔
14 押圧片
15 突起
16 係止突起
17 抜け止め部
21 ホース連結管
22a ノズル連結管接続部
22b ホース接続部
23 貫通孔
24 突出部分
30 弾性部材
31a ノズル接続部
31b ホース連通端部
32 フランジ
33 段部
34 貫通孔
40 スライダー
41 突起
42 突条
45a、45b 係止爪
46a、46b 切り欠き
50 バネ体

Claims (6)

  1. 端部から所定位置にカプラ固定用のくびれ部が設けられた透析液給排水用ノズルとホースとの間を接続するための透析用カプラであって、
    所定径の貫通孔を有し、一端部に前記貫通孔の円心方向に対して可動自在であるとともにその端部には円心方向に向かって突出した突起を有する押圧体を備え、他端部には前記ホースが取り付けられるカプラ本体と、
    前記ノズルの外径に相応する内径を有する貫通孔を備え、且つ前記ノズルと水密に当接される部位を備え、前記カプラ本体に水密に固定される弾性部材と、
    前記カプラ本体の押圧体が設けられた一端部の外周を覆うように、前記カプラ本体の外周面に沿って摺動可能に取り付けられたスライダーと、
    を備え、
    前記弾性部材は前記カプラ本体の押圧体が設けられた一端部の内周側に挿入されており、前記透析液給排水用ノズルが前記弾性部材内に装着された後、前記スライダーを前記カプラ本体の押圧体が設けられた方向に摺動させて、前記押圧体が前記スライダーにより押圧されることにより、前記弾性部材の前記ノズルのくびれ部に対応する位置を円心方向に突出させて前記ノズルを把持するようにしたことを特徴とする透析用カプラ。
  2. 前記カプラ本体の一端部から所定距離離れた外周部には、その外径が拡径されたリング状の係止突起が設けられており、該係止突起と前記スライダーの内面の一部との間には、前記スライダーを前記カプラ本体の押圧体が設けられた方向に付勢するバネ体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の透析用カプラ。
  3. 前記弾性部材の貫通孔の一端部が前記ノズルの外径と実質的に等しいか僅かに大きな内径を備え、前記貫通孔の中間部には前記透析液給排水用ノズルの端部に当接される段部が設けられ、該段部が前記ノズルと水密に固定されることを特徴とする請求項1に記載の透析用カプラ。
  4. 前記スライダーの前記カプラ本体の押圧体が設けられた方向の端部には、該端部から前記スライダーの軸心方向に向かって突出するとともにその端部が円周方向に向かって湾曲した係止爪が少なくとも2つ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の透析用カプラ。
  5. 前記係止爪を備える一対の透析用カプラを、該一対の透析用カプラの前記弾性部材の一端部同士を当接させるとともに前記係止爪同士を噛合させることにより、前記一対の透析用カプラが連結可能であることを特徴とする請求項4に記載の透析用カプラ。
  6. 前記弾性部材の前記ノズルが挿入される一端部にはその径が所定長さ拡径されたフランジが一体に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の透析用カプラ。
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