JP3300889B2 - 透析器無菌接続ソケット - Google Patents

透析器無菌接続ソケット

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JP3300889B2 JP18247098A JP18247098A JP3300889B2 JP 3300889 B2 JP3300889 B2 JP 3300889B2 JP 18247098 A JP18247098 A JP 18247098A JP 18247098 A JP18247098 A JP 18247098A JP 3300889 B2 JP3300889 B2 JP 3300889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工透析治療を行
う透析器の接続口に接続する接続ソケットの無菌消毒を
実施し、この接続ソケットを透析器の接続口に挿着する
際の汚染を完全に防止するようにした透析器無菌接続ソ
ケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から人工透析治療に使用されている
透析器(ダイアライザー)は、円筒形の容器内に半透膜
を成す極細の細管を多数集束して成り、これらの細管内
に患者の体内から取り出した血液を流通させると共に、
細管の外側に透析液を供給することにより、半透膜を介
して生じる浸透圧によって血液中の体液を透析液側に抜
き取る一方、透析液中の必要物質を含む溶液を血液側に
補給して体内と交換させる。
【0003】このような人工透析治療においては、患者
を細菌汚染から保護するために、回路中の透析液を無菌
状態で透析器内に供給する必要がある。このため、従来
から透析治療後において、透析液回路内を洗浄消毒する
ことにより、回路の無菌性を確保することが行われてい
る。
【0004】図9は、従来の接続ソケット50を洗浄装
置60の接続口61に挿着した状況を示すものである。
この図において、接続ソケット50は、一端を開口した
挿着口51と回路チューブ52を挿着した連結口53と
が内部通路54を介して連通され、挿着口51の内周の
内方にはOリング55が装着され、挿着口51の内周の
外方には複数個のボール56が嵌合された取付穴51a
が設けられている。
【0005】また、挿着口51の外周に摺動自在に設け
られたスライドクランプ57の内周にはスプリング58
を収容した環状の凹部59が形成され、スプリング58
の端部を接続ソケット50の環状の段部51bで支持し
た構成とされている。
【0006】また、洗浄装置60のパネル60aに固定
された接続口61は、接続ソケット50の挿着口51の
内側に挿着される外径を有する。この挿着口51の先端
には環状段部62が形成され、内方の外周には環状凹部
63が形成されている。一方、洗浄装置60の内方には
接続口61に連通した連結口64が形成され、この連結
口64の外周にチューブ65が挿着されている。
【0007】このような構成において、接続ソケット5
0のスライドクランプ57をスプリング58の弾性力に
抗して内方(図9の右方向)へ移動してボール56の外
周を解放状態にし、接続ソケット50の挿着口51を洗
浄装置60の接続口61の外周に挿入すると、接続ソケ
ット50のボール56が挿着口51の環状凹部63に嵌
合される一方、接続口61の環状段部62が接続ソケッ
ト50のOリング55に圧着されてシーリングを行う。
さらに、スライドクランプ57をその弾性力によって自
然状態に復帰すると、スライドクランプ57がボール5
6の外周を抑え付けて、接続ソケット50の挿着口51
と洗浄装置60の接続口61との挿着状態が固定され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の挿着状態で洗浄
液または消毒液を流通すると、接続ソケット50の内部
通路と接続ソケット50の挿着口51の内部通路54と
を流通して消毒または洗浄が行われる。
【0009】このような消毒洗浄操作においては、図1
0に示す接続ソケット50のOリング55を境とする内
方が洗浄域となるが、Oリングを境とする外方(二点鎖
線の斜線で示す部分)は洗浄液または消毒液が流通しな
い汚染帯域となり、透析治療において流通した体液や外
部からの埃が付着したままとなる。特に、ボール56の
周り、スプリング58の周りは、体液中の細菌や埃等が
堆積したまま繁殖するという極めて汚染度の高い帯域と
なる。
【0010】このような接続ソケット50を接続ソケッ
ト60の接続口61から抜き出した後、図11に示すよ
うに透析器30の接続口31に挿着すると、その挿着操
作の際に、上記の汚染帯域が透析器30の接続口31の
端部等に当たって汚染物質を付着するという事態が生じ
る。そして、図12に示すように、透析器30の接続口
31に接続ソケット50を挿着した状態で透析液を流通
すると、透析器30の接続口31に付着した汚染物質が
透析器30内に入り、これが患者に対する細菌感染の原
因となるのである。
【0011】本発明は、上記のような従来の問題点を解
消するために成されたもので、人工透析治療を行う透析
器の接続口に接続する接続ソケットの無菌消毒を実施
し、この接続ソケットを透析器の接続口に挿着する際の
汚染を完全に防止するようにした透析器無菌接続ソケッ
トを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の透析器無菌接続ソケットは、透析器に設
けられた透析液回路の接続口に挿着される挿着口を有す
る接続ソケットにおいて、弾性材から成る前記挿着口が
前記接続ソケットの内部通路を介して回路チューブに連
結され、洗浄装置の接続口の内周に挿着される前記接続
ソケットの挿着口の外周に形成された液止環状凸部が前
記洗浄装置の接続口の内径に密着する外径を有すると共
に、前記接続ソケットの端部外周が前記洗浄装置の接続
口の内周より小径とされたことにより、前記接続ソケッ
トの内部を流通する消毒液または洗浄液が前記挿着口の
端部外周を経て前記液止環状凸部に至る周部に流通して
これらの帯域を前記接続ソケットの内部と共に消毒また
は洗浄するようにしたものである。
【0013】また、前記接続ソケットの挿着口の内周に
前記透析器の接続口の外周に形成された環状凹部に嵌合
する内周凸部が形成されると共に、前記接続ソケットの
挿着口の外周に該挿着口の外周を摺動自在に嵌合するロ
ックリングが設けられ、前記接続ソケットを前記透析器
の接続口に挿着する際、前記ロックリングを前記挿着口
の内周凸部の外周に移動することにより、前記接続ソケ
ットの内周凸部が前記透析器の接続口の環状凹部に嵌合
した状態を外周から圧迫して固定状態にするのが好まし
い。
【0014】また、前記接続ソケットの挿着口の前記内
周凸部から先端に至る内周が開口側に向かって拡がるテ
ーパ形状とするのが好ましい。
【0015】また、前記接続ソケットの挿着口の端部外
周が外方に膨出されて成る環状リップ部を有すると共に
該環状リップ部と前記液止環状凸部との間の周部に汚染
液遮断溝が形成された構成としてもよい。
【0016】さらに、前記接続ソケットの本体の側部に
掛止用凹部が設けられ、前記洗浄装置の接続口または前
記接続ソケット同士を連結する連結ソケットに回動自在
に枢支されたセットアップレバーの掛止部を前記接続ソ
ケットの掛止用凹部に掛止することにより、前記接続ソ
ケットの挿着状態の抜け止めを行うようにした構成とし
てもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0018】図1において、接続ソケット2の本体はシ
リコンラバーまたはウレンタンラバー等の軟質性を有す
る弾性の合成樹脂材料を用いて形成され、一端に開口を
有する挿着口3が形成されると共に、この挿着口3に連
通した内部通路4を介して連結口6が形成され、この連
結口6に回路チューブ5を挿着して接着剤等により固定
している。なお、挿着口3の内方にはその内径を縮小し
た内周段部3aが形成されている。
【0019】このような接続ソケット2の挿着口3は、
図2に示すように、洗浄装置10の接続口11の内周に
挿着される形状を有する。
【0020】ここで、接続ソケット2の挿着口3の形状
について説明するにあたり、図2の洗浄装置10の接続
口11について説明すると、この接続口11は洗浄装置
10の前面パネル12に設けられた貫通孔13にナット
14等で結合され、接続口11の内方には消毒液又は洗
浄液を流通させるチューブ15を接続するための連結口
16が突出形成されている。
【0021】また、この洗浄装置10の接続口11は、
接続ソケット2の外周に形成された液止環状凸部7の外
径を密着させる内径を有する内側内周17と、接続ソケ
ット2の外周に移動自在に嵌合されたロックリング20
の外径を挿入し得る外側内周18とを有し、チューブ1
5の連結口16と内側内周17とはテーパ状の絞り口1
9で連繋されている。
【0022】このような洗浄装置10の接続口11に挿
着される接続ソケット2の挿着口3の内周には、図1に
示すように、透析器30(図4参照)の接続口31の外
周に形成された環状凹部32に嵌合する内周凸部8が形
成されると共に、接続ソケット2の挿着口3の外周に該
挿着口3の外周を摺動自在に嵌合するロックリング20
が設けられている。
【0023】このロックリング20は後方外端(図1の
ロックリング20の右側外端)に環状の後方係止部21
を有し、この後方係止部21は、図2に示すように洗浄
装置10の接続口11の端縁に係止される。また、ロッ
クリング20の前端外周の水平方向には環状の前方係止
部22が形成され、この前方係止部22は、図4に示す
ように液止環状凸部7の外周に係合される。
【0024】また、ロックリング20は、接続ソケット
2の挿着口3の外周を移動して接続ソケット2の内周凸
部8の外周を締付けたり解放したりすることができる。
このため、接続ソケット2の挿着口3の外周はロックリ
ング20が移動するための均等外径部24を有し、接続
ソケット2の挿着口3の後方(図1の右側)位置には環
状段部25が形成され、ロックリング20はこの段部2
5に係止されてその移動が停止される。
【0025】また、図1に示すように、接続ソケット2
はその内周凸部8から先端に至る先端口26の内周が開
口側に向かって拡がるテーパ形状とされると共に、挿着
口3の端部外周が外方に膨出されて成る環状リップ部2
7が形成され、さらには内周凸部8のやや前方の外周に
は液止環状凸部7が形成され、上記の環状リップ部27
と液止環状凸部7との間の外周には汚染液遮断溝28が
形成されている。
【0026】なお、液止環状凸部7が内周凸部8のやや
前方の外周に設けられたのは、上記のように内周凸部8
の均等外径部24の外周にロックリング20を移動する
余地を確保するためである。
【0027】液止環状凸部7の外径は環状リップ部27
の外径よりも大径であり、図2に示すように、接続ソケ
ット2を洗浄装置10の接続口11の内周に挿着したと
き、弾性を有する液止環状凸部7が洗浄装置10の接続
口11(内側内周17)の内径に密着する。
【0028】また、接続ソケット2の端部外周、即ち環
状リップ部27が洗浄装置10の接続口11の内周より
小径とされ、図2のように接続ソケット2を洗浄装置1
0の接続口11の内周に挿着したとき、洗浄装置10の
接続口11(内側内周17)の内周と環状リップ部27
の周辺との間に液を流通可能とした隙間を有する構成と
されている。
【0029】さらに、図2のように接続ソケット2を洗
浄装置10の接続口11の内周に挿着すると、ロックリ
ング20の後方係止部21が接続口11の端縁に係止さ
れ、該ロックリング20が後方(図2の右方)へ移動す
ると、接続ソケット2の環状段部25に当接してそれ以
上の移動が停止され、この状態でロックリング20の外
周が洗浄装置10の接続口11の内周に密着して接続ソ
ケット2の挿着姿勢を横振れのない固定状態にすること
ができ、環状リップ部27の周辺に生じた隙間を一定の
状態に保つことができる。
【0030】このような構成により、図2のように接続
ソケット2を洗浄装置10の接続口11の内周に挿着し
た状態で、洗浄装置10のチューブ15及び連結口16
を経て消毒液または洗浄液を流通すると、図2の二点鎖
線の矢印で示すように、消毒液または洗浄液が接続ソケ
ット2の内部を流通すると共に、挿着口3の端部外周
(環状リップ部27の周辺)を経て液止環状凸部7に至
る周辺に流通される。
【0031】このため、本実施例においては、図1の二
点鎖線の矢印で示すように、接続ソケット2の内部と共
に、挿着口3の端部外周を経て液止環状凸部7に至る帯
域を洗浄または消毒することが可能となり、この帯域が
本発明による消毒又は洗浄帯域となる。
【0032】また、接続ソケット2を透析器30の接続
口31に接続するには、図3に示すように、ロックリン
グ20を接続ソケット2の段部まで移動することによ
り、内周凸部8の締め付けを解除しておき、透析器30
の接続口31の外周に接続ソケット2の挿着口3を挿入
すると、弾性を有する挿着口3の内周凸部8が透析器3
0の接続口31の外径に対して拡張した状態で挿入を進
める。このとき、接続ソケット2の先端口26のテーパ
形状によって挿入が容易とされる。
【0033】そして、図4に示すように、接続ソケット
2の内周段部3aが透析器30の接続口31の先端付近
の周状段部33に当接してそれ以上の進入が停止される
と、接続ソケット2の内周凸部8が透析器30の接続口
31の環状凹部32に嵌合された状態となる。
【0034】この状態で、ロックリング20を挿着口3
の内周凸部8の外周に移動すると、接続ソケット2の内
周凸部8が外周から圧迫され、内周凸部8が透析器30
の接続口31の環状凹部32に嵌合した状態を固定す
る。
【0035】また、接続ソケット2を透析器30の接続
口31から取り出すときは、再びロックリング20を図
3のように解除方向に移動して接続ソケット2を透析器
30の接続口31から引き出せばよい。
【0036】上記のように接続ソケット2を透析器30
の接続口31に挿着する動作において、本実施例におい
ては、接続ソケット2の内部通路4から挿着口3の先端
口26を巡ってさらに環状リップ部27及び汚染液遮断
溝28を経て液止環状凸部7に至る帯域が消毒又は洗浄
帯域であるため、接続ソケット2の挿着口3の端部等が
透析器30の接続口31の端部等に当たったとしても、
透析器30の接続口31に汚染物質が付着することがな
い。
【0037】図5は上記の接続ソケット2を透析器30
の両側の接続口31、31に挿着した状態を示すもので
ある。
【0038】ところで、図2に示すように、透析治療終
了後、洗浄装置10の接続口11に接続ソケット2を挿
着して消毒又は洗浄を行う際に、内部を流通する消毒液
又は洗浄液の内圧によって接続ソケット2が洗浄装置1
0の接続口11から抜け出るおそれがある。このような
ことを防止するために、図6又は図7に示すように、セ
ットアップレバー40によって挿着状態を固定するのが
好ましい。
【0039】このセットアップレバー40の実施例とし
ては、図6に示すように、一本の金属棒が略U字形に折
曲形成され、洗浄装置に設けられる動脈側と静脈側の単
体の接続口41の両側部に設けられた枢支用凹部42に
回動自在に枢設される枢支部43と端部中央に突出され
た指掛け部44とその両側における折曲箇所を掛止部4
6としている。
【0040】また、接続ソケット2の後端側部には掛止
用凹部45が形成され、セットアップレバー40の掛止
部46をこの掛止用凹部45に掛止することにより、単
体の接続口41に挿着された接続ソケット2の挿着状態
を固定して、内部を流通する消毒液又は洗浄液の内圧に
よる抜け出しを防止することができる。
【0041】なお、セットアップレバー40を設けた単
体の接続口41の内部構造は上記の洗浄装置10の接続
口11と同様に構成され、動脈側と静脈側の接続口41
の内部通路41aは互いに連通されている。
【0042】また、各単体の接続口11の両側にはセッ
トアップレバー40の回動を規制する平面三角形状の溝
47が形成され、セットアップレバー40を接続ソケッ
ト2の掛止用凹部45から解除するための回動角を制限
するようにしている。
【0043】また、図8に示すものは、左右一対の接続
ソケット2、2を連結ソケット48を介して連結した構
成を示すもので、この連結ソケット48の両側には上記
のようにセットアップレバー40を回動自在に枢支して
あり、連結ソケット48の両側の内部構造は上記の洗浄
装置10の接続口11と同様に構成され、内部通路48
aによって連通されている。
【0044】このような連結ソケット48の両側に上記
の接続ソケット2を挿着し、セットアップレバー40を
水平状に回動して夫々の掛止部45、45を夫々の接続
ソケット2、2の掛止用凹部45に掛止することによ
り、各接続ソケット2、2の挿着状態を固定して抜け出
しを防止しすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の透析器無
菌接続ソケットによれば、弾性材から成る挿着口が接続
ソケットの内部通路を介して回路チューブに連結され、
洗浄装置の接続口の内周に挿着される接続ソケットの挿
着口の外周に形成された液止環状凸部が洗浄装置の接続
口の内径に密着する外径を有すると共に、接続ソケット
の端部外周が洗浄装置の接続口の内周より小径とされた
ことにより、接続ソケットの内部を流通する消毒液また
は洗浄液が挿着口の端部外周を経て液止環状凸部に至る
周部に流通してこれらの帯域を接続ソケットの内部と共
に消毒または洗浄することが可能となり、接続ソケット
を透析器の接続口に挿着する際に、接続ソケットの挿着
口の端部等が透析器の接続口の端部に当たったとして
も、透析器の接続口の端部に汚染物質が付着することが
なく、接続ソケットの挿着時の汚染を完全に防止するこ
とが可能となる。
【0046】また、本発明において、接続ソケットの挿
着口の内周に透析器の接続口の外周に形成された環状凹
部に嵌合する内周凸部が形成されると共に、接続ソケッ
トの挿着口の外周に該挿着口の外周を摺動自在に嵌合す
るロックリングが設けられたことにより、接続ソケット
を透析器の接続口に挿着する際、ロックリングを挿着口
の内周凸部の外周に移動して、接続ソケットの内周凸部
が透析器の接続口の環状凹部に嵌合した状態を外周から
圧迫して固定状態にすることができ、接続ソケットを透
析器の接続口に挿着した際の抜け出しを防止することが
可能となる。
【0047】また、接続ソケットの挿着口の内周凸部か
ら先端に至る内周が開口側に向かって拡がるテーパ形状
とされたことにより、接続ソケットを透析器の接続口に
挿着する操作を行い易くすることが可能となる。
【0048】また、接続ソケットの挿着口の端部外周が
外方に膨出されて成る環状リップ部を有すると共に該環
状リップ部と液止環状凸部との間の周部に汚染液遮断溝
が形成されたことにより、環状リップ部に汚染物質が残
留していたとしても液止環状凸部に滴下して、接続ソケ
ットの挿着口の端部に付着することを防止することが可
能となる。
【0049】さらに、接続ソケットの本体の側部位置で
洗浄装置接続口に掛止用凹部が設けられ、洗浄装置の接
続口または接続ソケット同士を連結する連結ソケットに
回動自在に枢支されたセットアップレバーの掛止部を接
続ソケットの掛止用凹部に掛止することにより、接続ソ
ケットの挿着状態の抜け止めを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透析器無菌接続ソケットの縦断面
図である。
【図2】本発明による透析器無菌接続ソケットを洗浄装
置の接続口に挿着した状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明による透析器無菌接続ソケットを透析装
置の接続口に挿着する途中の状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】本発明による透析器無菌接続ソケットを透析装
置の接続口に挿着した状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明による透析器無菌接続ソケットを透析装
置の動静脈側両方の接続口に挿着した状態を示す縦断面
図である。
【図6】本発明による透析器無菌接続ソケットを洗浄装
置の単体の接続口に挿着してセットアップレバーを掛止
した状態を示す上面図であり、セットアップレバーの取
付け部は断面で示してある。
【図7】本発明による透析器無菌接続ソケットを洗浄装
置の単体の接続口に挿着してセットアップレバーを接続
ソケットの掛止用凹部に掛止した状態を示す側面図であ
る。
【図8】本発明による透析器無菌接続ソケットを左右か
ら連結ソケットに挿着してセットアップレバーを掛止し
た状態を示す側面図である。
【図9】従来の接続ソケットを洗浄装置の接続口に挿着
した状態を示す縦断面図である。
【図10】従来の接続ソケットの汚染帯域を示す縦断面
図である。
【図11】従来の接続ソケットを透析装置の接続口に直
面させた状態を示す縦断面図である。
【図12】従来の接続ソケットを透析装置の接続口に挿
着した状況を示す縦断面図である。
【符合の説明】
2…接続ソケット、3…挿着口、4…内部通路、5…回
路チューブ、6…連結口、7…液止環状凸部、8…内周
凸部、10…洗浄装置、11…接続口、15…チュー
ブ、16…連結口、19…絞り口、20…ロックリン
グ、21…後方係止部、22…前方係止部、24…均等
外径部、25…段部、26…先端口、27…環状リップ
部、28…汚染液遮断溝、30…透析器、31…接続
口、32…環状凹部、33…周状段部、40…セットア
ップレバー、41…接続口、42…枢支用凹部、43…
枢支部、44…指掛け部、46…掛止部、48…連結ソ
ケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/14 A61M 39/00 - 39/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透析器に設けられた透析液回路の接続口に
    挿着される挿着口を有する接続ソケットにおいて、弾性
    材から成る前記挿着口が前記接続ソケットの内部通路を
    介して回路チューブに連結され、洗浄装置の接続口の内
    周に挿着される前記接続ソケットの挿着口の外周に形成
    された液止環状凸部が前記洗浄装置の接続口の内径に密
    着する外径を有すると共に、前記接続ソケットの端部外
    周が前記洗浄装置の接続口の内周より小径とされたこと
    により、前記接続ソケットの内部を流通する消毒液また
    は洗浄液が前記挿着口の端部外周を経て前記液止環状凸
    部に至る周部に流通してこれらの帯域を前記接続ソケッ
    トの内部と共に消毒または洗浄するようにしたことを特
    徴とする透析器無菌接続ソケット。
  2. 【請求項2】前記接続ソケットの挿着口の内周に前記透
    析器の接続口の外周に形成された環状凹部に嵌合する内
    周凸部が形成されると共に、前記接続ソケットの挿着口
    の外周に該挿着口の外周を摺動自在に嵌合するロックリ
    ングが設けられ、前記接続ソケットを前記透析器の接続
    口に挿着する際、前記ロックリングを前記挿着口の内周
    凸部の外周に移動することにより、前記接続ソケットの
    内周凸部が前記透析器の接続口の環状凹部に嵌合した状
    態を外周から圧迫して固定状態にするようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の透析器無菌接続ソケット。
  3. 【請求項3】前記接続ソケットの挿着口の前記内周凸部
    から先端に至る内周が開口側に向かって拡がるテーパ形
    状とされたことを特徴とする請求項1記載の透析器無菌
    接続ソケット。
  4. 【請求項4】前記接続ソケットの挿着口の端部外周が外
    方に膨出されて成る環状リップ部を有すると共に該環状
    リップ部と前記液止環状凸部との間の周部に汚染液遮断
    溝が形成されたことを特徴とする請求項1記載の透析器
    無菌接続ソケット。
  5. 【請求項5】前記接続ソケットの本体の側部に掛止用凹
    部が設けられ、前記洗浄装置の接続口または前記接続ソ
    ケット同士を連結する連結ソケットに回動自在に枢支さ
    れたセットアップレバーの掛止部を前記接続ソケットの
    掛止用凹部に掛止することにより、前記接続ソケットの
    挿着状態の抜け止めを行うようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の透析器無菌接続ソケット。
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