JP4614563B2 - 容器の物品装着機構およびそれを備えた液体容器 - Google Patents

容器の物品装着機構およびそれを備えた液体容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、容器に所定の物品を装着するための容器の物品装着機構および該物品装着機構を備えた液体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、例えば、医療現場では、診療・治療・手術などに使用され患者に直接に接触する器具(例えば医療用の鋏やメス或いはピンセット等の器具)については、使用後、十分に洗浄・消毒あるいは殺菌した上で、清潔に保管し次の使用に供する必要がある。
このような小物の器具の消毒・殺菌に用いられる方法の一つとして、所謂、浸漬法が知られている。この浸漬法は、所定の薬液(消毒液)を一定容積の容器(浸漬槽)内に貯えておき、予備洗浄を済ませた消毒対象たる器具を浸漬させるもので、消毒対象物の表面に消毒液を十分に接触させて消毒・殺菌を行うことができ、小物の器具に対する消毒法の基本をなすものである。
【0003】
かかる浸漬法に用いられる薬液としては、主として、グルタルアルデヒトやホルムアルデヒド等のアルデヒト系、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系、クレゾール石鹸液などのフェノール系あるいは過酢酸などの過酸化物系のものが挙げられる。
これら薬液は、器具の消毒や殺菌には有効であるが、反面、強い刺激臭を有するとともに揮発性があるものも多く、その揮発性ガスを多量に吸い込むと有害で、また、肌に直接にふれると「かぶれ」等の皮膚障害を引き起こす場合もある。
従って、その取り扱いには十分な注意を要するものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、浸漬法に用いられる浸漬槽は、基本的には、一定容積の容器に単に蓋を設けただけのもの(所謂、蓋付きバケツ)であり、薬液をボトルから容器内に供給する際および容器内から薬液を排出させる際には、容器の蓋が全面的に或いは少なくともその一部が開放されるので、強い刺激臭や揮発ガスの周囲への放散を回避することができなかった。更に、場合によっては、薬液が作業担当者の肌に直接触れることもあり得る。
【0005】
従って、浸漬槽などの容器内にボトル内の液体(薬液)を供給する場合、容器の蓋を開放することなく供給作業を行えるようにすることが望まれている。
尚、上記のような薬液ボトルの場合、ボトルのキャップを外しただけでは、たとえボトルが倒れても、或いはボトルを上下逆さまにしても、内部の液体が外部に洩れ出ることが無いように、その給液口部が箔片状のシール材などで封止されることが望ましい。
【0006】
また、一般に、上記浸漬槽内の圧力は、消毒対象物を一定時間浸漬させている消毒・殺菌を行っている間に、薬液が揮発ガスを発生することにより高められるのであるが、特に、例えば過酢酸や次亜塩素酸ナトリウム溶液などのような揮発量が比較的多い薬液を用いた場合には、この浸漬槽の内圧が過度に高められる結果、内圧による力が、蓋の容器に対する固定力を越えたり、又は、容器および蓋の強度を越えることも考えられる。
【0007】
このような場合には、浸漬槽内部の揮発ガスの一部を外部に放出する所謂、ガス抜きが必要であるが、単に、蓋にガス抜き用の開口を設けただけでは、この開口の面積と内圧の大きさに応じて、薬液の刺激臭や揮発ガスが周囲に放散されることになる。従って、浸漬槽などの液体容器について、所謂ガス抜きを行って内部圧力の上昇防止を図る際には、液体に刺激臭や揮発ガスの発生がある場合には、それらの周囲への放散を極力抑制することが求められる。
【0008】
そこで、この発明は、液体ボトルその他の所要の物品を容易かつ確実に容器に対して着脱できるようにし、これにより、容器の蓋を開放することなく容器内への供給作業を行えるようにし、また、容器内の液体に刺激臭や揮発ガスの発生がある場合には、それらの周囲への放散を極力抑制できるようにすることを、基本的な目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本願の請求項1に係る発明(以下、本願の第1の発明という)は、略円筒状の取付口部を有する物品を容器に装着するための容器の物品装着機構であって、上記物品の取付口部の内周部に挿入され該内周部に対して封止状態で嵌合する外周部を有する第1円筒部と、該第1円筒部の外側に同軸状に配置され第1円筒部よりも低く設定された第2円筒部とを備え、該第2円筒部には、上記物品の取付口部の外周部の先端近傍に設けられた突起部を挿通させる切欠部と、該切欠部から挿通した上記突起部と係合し得る螺旋状の案内面を備えたガイド部と、該ガイド部により容器側に案内された上記突起部を係止する係止部とが設けられており、上記物品の取付口部の内周部を上記第1円筒部の外周部に嵌合させる一方、上記取付口部の突起部を上記第2円筒部の切欠部に挿通させた上で、上記取付口部を所定方向に回転させることにより、上記突起部が上記ガイド部で容器側に案内された後に上記係止部で係止され、上記物品が上記容器に装着されることを特徴としたものである。
【0010】
また、本願の請求項2に係る発明(以下、本願の第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記物品の取付口部が箔状の封止材で封止されており、上記第1円筒部は、その軸方向に沿ったスリットによって複数の壁部に分割されていることを特徴としたものである。
【0011】
更に、本願の請求項3に係る発明(以下、本願の第3の発明という)は、上記請求項1または請求項2に記載の物品装着機構を備え、所定の液体を貯えた液体ボトルを上記物品装着機構を介して装着することにより、上記液体が容器内に注入されることを特徴としたものである。
【0012】
また更に、本願の請求項4に係る発明(以下、本願の第4の発明という)は、上記第3の発明において、上記物品装着機構を介し第1物品としての液体ボトルを装着して液体を容器内に注入した後、上記液体ボトルを取り外し、その後、上記物品装着機構を介し第2物品としての吸着剤ケースが装着されることを特徴としたものである。
【0013】
また更に、本願の請求項5に係る発明(以下、本願の第5の発明という)は、上記第3の発明において、上記物品装着機構を介し第1物品としての液体ボトルを装着して液体を容器内に注入した後、上記液体ボトルを取り外し、その後、上記物品装着機構を介し第2物品としての閉塞部材が装着され、該閉塞部材にはガス抜き機構が設けられていることを特徴としたものである。
【0014】
また更に、本願の請求項6に係る発明(以下、本願の第6の発明という)は、上記第3〜第5の発明のいずれか一において、上記容器の底部に排出口が形成され、該排出口には、排出用管部材のコネクタを接続した場合に開弁する常時閉弁状態のバルブ機構が設けられていることを特徴としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、例えば、浸漬槽に薬液ボトルや吸着剤ケース等を装着する場合を例に取って、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る液体容器としての浸漬槽の全体斜視図、図2はこの浸漬槽の内部構造を示す分解斜視図、図3は上記浸漬槽に薬液ボトルを装着する装着作業を説明する浸漬槽および薬液ボトルの斜視図、また、図4はこの薬液ボトルの装着作業を示す浸漬槽と薬液ボトルの取り合い部分の拡大斜視図である。
【0016】
これらの図に示すように、上記浸漬槽1は、上部が開口したボックス状の容器本体10と、該容器本体10の上部開口を開閉可能に覆う蓋体20と、上記容器本体10の内部に収納されるトレイ12とを備えている。上記容器本体10および蓋体20は共に耐薬品性のある材料(例えば、耐薬品性のある合成樹脂等)で形成され、また、トレイ12も耐薬品性のある材料(例えば、ステンレス鋼板あるいは耐薬品性のある合成樹脂等)で形成されており、該トレイ12の壁面には多数の連通穴が設けられている。
尚、上記蓋体20は、ヒンジ部2を介して、容器本体10に対し開閉可能に組み立てられている。
【0017】
上記蓋体20の略中央には、薬液ボトル60あるいは吸着剤ケース70等の物品を装着させる物品装着機構を備えた物品装着部30が設けられている。この物品装着部30には、容器本体10内に所定の薬液を供給する際には当該薬液の薬液ボトル60が装着され、薬液供給作業終了後には、例えば脱臭剤を収納した吸着剤ケース70が装着される。
また、上記蓋体20の所定部位には、この浸漬槽1内での浸漬時間(つまり、浸漬槽による消毒・殺菌時間)を計測するタイマ(不図示)を収納するタイマ収納部が設けられ、該収納部はタイマカバー22で覆われている。尚、上記タイマ自体は、従来から良く知られているものと同様の基本構成を備え同様の作用をなすものであるので、その構造等の詳細な説明および図示は省略する。
【0018】
また、容器本体10の底部には、後述するように、該容器本体10内部の薬液を外部に排出させる際に排出用ホースが接続される排出口部40が設けられている。この排出口部40には、後で詳しく説明するように、排出用ホースのコネクタを接続した場合に開弁する常時閉弁状態のバルブ機構が設けられている。
【0019】
そして、消毒・殺菌処理を行なうべき器具類(例えば、医療用の鋏やメス或いはピンセット等の比較的小物の器具類:不図示)が上記トレイ12内に保持された状態で、該トレイ12を容器本体10内に収納させて蓋体20を閉じ、上記物品装着部30に所定の薬液ボトル60を装着して、容器本体10内に当該薬液を供給する。これにより、トレイ12内の器具類が薬液に浸漬され、消毒・殺菌が開始される。上記薬液の供給作業を終えると、タイマ12による計時が開始され、また、薬液ボトル60が物品装着部30から取り外され、今度は脱臭剤入りの吸着剤ケース70が取り付けられる。これにより、容器10内の薬液の臭気が周囲に放散されることが抑制される。
【0020】
以下、蓋体20に設けられた上記物品装着部30の構造について説明する。
図5及び図6は装着作業開始時における物品装着部に対する薬液ボトルの取り合い状態を示す説明図で、図5は図6におけるY5−Y5線に沿った横方向の断面説明図、また、図6は図5におけるY6−Y6線に沿った上下方向の断面に相当する説明図である。
更に、図7及び図8は装着作業完了時時における物品装着部に対する薬液ボトルの取り合い状態を示す説明図で、図7は図8におけるY7−Y7線に沿った横方向の断面説明図、図8は図7におけるY8−Y8線に沿った上下方向の断面に相当する説明図である。また更に、図9は、物品装着部の内部構造を示すために、その外面部分の一部を切り欠いて示した部分断面斜視図である。
【0021】
これらの図に示すように、薬液ボトル60を浸漬槽1の蓋体20に設けられた物品装着部30に装着するに先立って、上記薬液ボトル60の給液口部61には、略円筒状の取付口部66を備えたアダプタ64が装着されている。
該アダプタ64は、内壁面に雌ネジ65aが設けられた本体部65と略円筒状の上記取付口部66とを備え、該取付口部66と本体部65の境界部分の段部には、薬液ボトル60の給液口61を封止するために、薄膜シート片でなるシール箔69が装着されている。このシール箔69としては、耐薬品性のある材料で製作された薄膜シート材が用いられ、例えば、所謂ゴアテックスシートと発泡PEシートでなる複合材等の合成樹脂製もしくはプラスチック製のもの、或いは、例えばアルミニウム箔片等の金属製のものなど、種々のタイプのものを適用することができる。
尚、上記アダプタ64の取付口部66および後述する吸着剤ケース70の取付口部が、本願請求項に記載した「(略円筒状の)取付口部」に相当している。
【0022】
そして、薬液ボトル60の給液口部61の外周部に形成された雄ネジ61aにアダプタ64の本体部65の雌ネジ65aを螺着させて締め付けることにより、該アダプタ65が薬液ボトル60の給液口部61に装着される。
このとき、該給液口部61はアダプタ65内のシール箔69によって覆われることにより、たとえボトル60が転倒したとしても、また、物品装着部30への装着のために薬液ボトル60を上下逆さまにしたとしても、内部の薬液が外へ洩れ出ることが無いようになっている。
【0023】
上記アダプタ64の取付口部66の外周部の先端近傍には、例えば一対の所定幅および所定突出量の突起部67が180度対向位置に設けられている。この突起部67が設けられた部位に略対応する取付口部66の先端近傍の内壁面は、より好ましくは、先端側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。
【0024】
一方、浸漬槽1の蓋体20に設けられた物品装着部30は、上記薬液ボトル60側の(つまり、アダプタ64の)取付口部66の内周部に挿入され該内周部に対して封止状態で嵌合する外周部を有する第1円筒部31と、該第1円筒部31の外側に同軸状に配置され第1円筒部31よりも低く設定された第2円筒部32とを備えている。上記第1円筒部31は、その軸方向に沿ったスリット31sによって複数の壁部31wに分割されている。
【0025】
また、上記第2円筒部32の上面には、上記アダプタ取付口部66の突起部67を挿通させる一対の切欠部33が設けられ、更に、図9から良く分かるように、第2円筒部32の内面側には、上記切欠部33から挿通した上記突起部67と係合し得る螺旋状の案内面を備えたガイド部34と、該ガイド部34により浸漬槽1側に案内された上記突起部67を係止する係止部35とが設けられている。
【0026】
以上の構成において、薬液ボトル60内の薬液を浸漬槽1内に供給する際には、まず、薬液ボトル60の給液口部61に上記アダプタ64を取りつけて締結固定する。この状態では、薬液ボトル60の給液口部61は、アダプタ64内のシール箔69によって封止されている(図6参照)。そして、浸漬槽1の容器本体10を蓋体20で閉じたままで、該蓋体20の物品装着部30に対して薬液ボトル60を装着する。
【0027】
すなわち、薬液ボトル60の給液口部61に取り付けた上記アダプタ64の取付口部66の内周部を上記物品装着部30の第1円筒部31の外周部に嵌合させながら、上記取付口部66の各突起部67を物品装着部30の第2円筒部32の各切欠部33に挿通させる。このとき、より好ましくは、アダプタ64の取付口部66の先端近傍の内壁面は先端側に向かって拡径するテーパ状に形成されているので、取付口部66の内周部を上記物品装着部30の第1円筒部31の外周部に嵌合させる嵌合操作を容易に行える。特に、アダプタ取付口部66の内周部と第1円筒部31の外周部とが、液密に封止状態で嵌合するように寸法設定されている場合でも、その嵌合操作を比較的容易に行うことができる。
【0028】
そして、このようにアダプタ取付口部66の内周部を第1円筒部31の外周部に嵌合させ、且つ上記取付口部66の各突起部67を第2円筒部32の各切欠部33に挿通させた上で、上記アダプタ取付口部66を(つまり、薬液ボトル60を)所定方向に回転させることにより、上記各突起部67が第2円筒部32の内壁に形成された螺旋状の案内面を備えたガイド部34で容器本体10側に案内される(つまり、薬液ボトル60が容器本体10側に進行する)。
【0029】
このようにして上記取付口部66を上記所定方向に所定角度回転させることにより、上記各突起部67がガイド部34の終端部分に位置する係止部35に達し、この係止部35で係止される。図5〜図8に示した例では、アダプタ取付口部66を(つまり、薬液ボトル60を)図5における時計回り方向に略120度回転させることにより、取付口部66の各突起部67がガイド部34の終端の係止部35に達して係止される。
これにより、上記アダプタ取付口部66が(つまり、薬液ボトル60が)蓋体20の物品装着部30に装着されるようになっている(図8参照)。
【0030】
以上のボトル装着過程において、アダプタ取付口部66の内周部を第1円筒部31の外周部に嵌合させ、且つ上記取付口部66の各突起部67を第2円筒部32の各切欠部33に挿通させた初期状態から、上記アダプタ取付口部66を(つまり、薬液ボトル60を)所定方向に回転させることにより、薬液ボトル60が容器本体10側に進行するが、このとき、薬液ボトル60の給液口部61を封止していたシール箔69が、第2円筒部32よりも高く設定された第1円筒部31の壁部31wによって突き上げられ、その周縁部が突き破られるか若しくはアダプタ64に対する固定が外される(図8参照)。
【0031】
これにより、薬液ボトル60の内部と容器本体10の内部とが連通させられ、薬液ボトル60内の薬液の容器本体10内への供給が始まるようになっている。
尚、薬液ボトル60内の薬液が全て容器本体10内に供給された後、当該ボトル60を蓋体20の物品装着部30から取り外す際には、上述の装着作業と全く逆の手順で行えば良い。
【0032】
このように、上記物品装着部30の第1円筒部31はその外側の第2円筒部32よりも高く設定されているので、薬液ボトル60の給液口部61が箔状の封止材69(シール箔)で封止されている場合でも、該ボトル60を装着する際に、上記取付口部64の内周部に対して封止状態で嵌合する外周部を有する上記第1円筒部31によって、上記シール箔69の周縁部を突き破るか若しくはアダプタ64に対する固定を外し、シール箔69を開いて薬液ボトル60の内部と容器本体10の内部とを連通させることができる。
【0033】
特に、上記第1円筒部31は、その軸方向に沿ったスリット31sによって複数の壁部31wに分割されているので、第1円筒部の先端が連続した環状の平面で形成されている場合に比べて、容易かつ確実にシール箔69による給液口部61の封止状態を解除して薬液ボトル60の内部と容器本体10の内部とを連通させることができる。また、固定の外れたシール箔69が第1円筒部31の先端に貼り付くことを防止できる。
すなわち、薬液ボトル60の給液口部61が箔状の封止材69で封止されている場合でも、この封止材69を事前に除去する必要なしに装着作業を行うことができるのである。
【0034】
尚、本実施の形態では、第1円筒部31をその軸方向に沿ったスリット31sによって複数の壁部31wに分割するに際して、4分割するようにしていたが、この分割数は第1円筒部の径方向サイズ(換言すれば、薬液ボトルの給液口部に装着された箔状封止材の径方向サイズ)や箔状封止材の材質などに応じて、例えば2分割あるいは3分割など、物品の装着によって箔状封止材ができるだけスムースに開かれるように、種々変更されるものである。
また、本実施の形態では、スリット31sによって分割された複数の壁部31wは、その全てが略面一となるように設定されていたが、これら複数の壁部のうち一部のものが他のものよりも突出するようにしても良い。
【0035】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、薬液ボトル60に取り付けたアダプタ64の取付口部66の内周部を物品装着部30の第1円筒部31の外周部に嵌合させる一方、上記取付口部66の各突起部67を第2円筒部32の切欠部33に挿通させた上で、上記取付口部66を所定方向に回転させることにより、上記各突起部67が第2円筒部32内のガイド部34で容器本体10側に案内された後に係止部35で係止され、薬液ボトル60が物品装着部30に装着されるので、外周部の先端近傍に突起部67が設けられた略円筒状の取付口部66を有する所要の物品60(薬液ボトル)を、容易かつ確実に浸漬槽1に装着することができる。また、上記と逆の操作を行うことにより、装着された薬液ボトル60を容易に浸漬槽1から取り外すことができる。
【0036】
そして、上述のように、所定の液体(消毒液)を貯えた薬液ボトル60を上記物品装着部30を介して浸漬槽1に装着することにより薬液が容器本体10内に注入されるので、浸漬槽1の蓋体20を開放することなく容器本体1内への薬液の供給作業を行うことができる。従って、薬液ボトル60内の液体が刺激臭や揮発ガスの発生があるものである場合でも、供給作業時にそれらが周囲へ放散することを極力抑制することができるのである。
【0037】
上述のようにして、薬液ボトル60内の薬液が全て容器本体10内に供給され、当該ボトル60が蓋体20の物品装着部30から取り外されると、図10〜図12に示すように、上記薬液ボトル60に代わって、吸着剤としての脱臭剤80を収納した吸着剤ケース70が物品装着部30に装着される。
この吸着剤ケース70は、図13〜図15に示すように、脱臭剤80を載置して受け合うケース本体71と、ヒンジ部79を介してケース本体71に対し開閉可能に設けられたケース蓋体76とを備えている。
【0038】
このケース蓋体76の平坦部分には複数の開口76hが設けられており、また、このケース蓋体76の周壁の略中央部分には、ケース本体71の周壁の略中央部分に形成された爪部74に係止される係止部77が設けられている。
一方、上記ケース本体71の下側の略中央部分には、略円筒状の取付口部72が一体的に形成されており、この取付口部72の外周部の先端近傍には、例えば一対の所定幅および所定突出量の突起部73が180度対向位置に設けられている。この突起部73が設けられた部位に略対応する取付口部72の先端近傍の内壁面は、より好ましくは、先端側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。
【0039】
この吸着剤ケース70のケース本体71に形成された取付口部72は、前述の薬液ボトル60を浸漬槽1の物品装着部30に装着する際に用いられたアダプタ64の取付口部66と、全く同一の形状および寸法に設定されている。
すなわち、吸着剤ケース70のケース本体71に形成された取付口部72は、上記アダプタ64の取付口部66と、浸漬槽1の物品装着部30への装着に関して完全な互換性を有している。従って、上記アダプタ64を介して薬液ボトル60を装着したのと同一の手順により、吸着剤ケース70を上記物品装着部30に装着することができる。
【0040】
かかる吸着剤ケース70を浸漬槽1の上記物品装着部30に装着することにより、浸漬槽1の容器本体10の内部が、吸着剤ケース70の取付口部72及び脱臭剤80並びにケース蓋体76の開口76hを介して、外部と連通することになる。
従って、容器本体10の内圧が上昇した場合には、上記の経路によって有効にガス抜きが行なわれ、内圧が過度に高まることはない。しかも、このガス抜きは脱臭剤80を通して行なわれるので、ガス抜きの過程で薬液の刺激臭や揮発ガスが吸着され、周囲への放散が極力抑制される。
【0041】
このように、上記物品装着部30を介し第1物品としての薬液ボトル60を浸漬槽1に装着して薬液を容器本体10内に注入した後、上記薬液ボトル60を取り外し、その後、上記物品装着部30を介し第2物品としての吸着剤ケース70が装着されるので、薬液ボトル60内の薬液が刺激臭や揮発ガスの発生があるものである場合でも、供給作業時にそれらが周囲へ放散することが抑制されるだけでなく、供給作業を終えた後においても、物品装着部30を介し吸着剤ケース70が装着されることにより、脱臭剤80で薬液の刺激臭や揮発ガスを吸着させて周囲への放散を極力抑制することができる。つまり、容器本体10の内圧が過度に上昇することを回避できるとともに、内部の薬液の刺激臭や揮発ガスの周囲への放散を極力抑制することができるのである。
【0042】
尚、以上の例は、浸漬槽1の物品装着部30に装着されるべき第1物品としての薬液ボトル60を取り外した後、上記物品装着部30を介し第2物品としての吸着剤ケース70を装着するようにしたものであったが、薬液ボトル内の液体が刺激臭や揮発ガスの発生が無いものである場合には、上記のような吸着剤ケース70の代わりに、浸漬槽1の物品装着部30に装着されるべき第2物品として、比較的単純な閉塞部材を装着し、この閉塞部材に、容器の内圧が過度に上昇することを防止するガス抜き機構を設けておくようにしても良い。
この場合のガス抜き機構としては、例えば、単なる連通穴を閉塞部材に設けても良く、或いは、一定以上の圧力で開弁する逆止弁機構などを連通穴に組み込んだものなどを用いても良い。
【0043】
次に、容器本体10の底部に設けられた上記排出口部40の構造について、図16〜図22を参照しながら説明する。
図16〜図19に示すように、上記排出口部40は、本体容器10の底部の一部分を略水平方向に伸びる円筒状に形成することにより、上記本体容器10と一体的に設けられている。この排出口部40内には、通常時は閉弁状態に維持されるバルブ機構45が配設されている。
本体容器10の底壁10bは、より好ましくは、少なくともその内面が、排出口部40に向かって若干傾斜し、該排出口部40の入口部分では排出口部40の円筒下端部の内面と略面一に近く、滑らかに繋げられている。従って、排出口部40から容器本体10内の液体を排出させる際に、容器本体10内に液が残存することが殆ど無いようになっている。
【0044】
上記排出口部40に組み付けられるバルブ機構45は、バルブディスク46aとバルブステム46bとで成り断面形状が略T字状に形成された弁体46と、該弁体46を閉弁方向に付勢するための例えばコイル状の付勢バネ47と、上記弁体46のステム46bの先端側に取り付けられる板状のスプリング受け48と、上記弁体46のディスク46aの外周溝部46cに装着される環状のシール部材49とを備えている。
【0045】
一方、上記排出口部40には、弁体46のディスク46aに装着されたシール部材49と組み合わされるテーパ状のシート部41が円筒の入口部分に形成されるとともに、該円筒の途中部には、弁体46のステム46bをその軸方向にスライド自在に支持するステム保持部42が設けられている。該ステム保持部42は円筒状で、複数のリブ42aによって排出口部40の円筒部分に結合・支持され、残りの開口部分を通じて流体がバルブステム46bの軸方向に流通できるようになっている。
また、排出口部40の円筒の先端部には、以下に述べる排出用ホース50のコネクタ11を係止するためのコネクタ係止部43が形成されている。
【0046】
以上の構成において、バルブ機構45を排出口部40に組み込む際には、まず、シール部材49を弁体46のディスク46aの外周溝部46cに装着した上で、弁体46のステム46bを排出口部40のステム保持部42に挿通させる。この挿通作業は、容器本体10の内側から外側に向かって(つまり、図における左側から右側に向かって)バルブステム46bをスライドさせて行われる。
【0047】
次に、バルブステム46bの外周部に先端側から付勢バネ47を装着し、最後にステム46bの先端部にスプリング受け48を取り付ける。このスプリング受け48の取り付けは、例えば、バルブステム46bの先端部に形成されたクリップ部46dにスプリング受け48の内周部を嵌合させることによって行われる。この結果、スプリング受け48が付勢バネ47の付勢力によって容器本体10の外側(図19における右側)、つまり弁体46の閉弁方向に付勢される。これにより、バルブディスク46aのシール部材49が排出口部40のシート部41に押し付けられ、バルブ機構45の閉弁状態が維持される。
尚、上記スプリング受け48のバルブステム46bの先端部への取り付けを、例えばネジ結合等の他の手法で行うようにしても良い。
【0048】
以上の構成において排出口部40から容器本体10内の液体を外部に排出させる際には、コネクタ51が先端部に取り付けられた排出用ホース50が接続される。上記コネクタ51は、ホース50の先端部が装着されるコネクタ本体部52と、上記排出口部40の内周部に嵌合する外周部を有する円筒状の先端ガイド部53と、該ガイド部53の外側に設けられ排出口部40のコネクタ係止部43と組み合わされる複数(本実施の形態では、例えば2個)の円周等配状に設けられた爪部54とを備えており、上記先端ガイド部53の外周部には、排出口部40の内周部との間をシールする環状のシール部材55が装着されている。
【0049】
上記コネクタ51は、耐薬品性を有し、且つ、ある程度の弾性を有する材料、例えば耐薬品性を備えた樹脂材料で形成されている。また、排出用ホース50も、耐薬品性を有し、且つ、好ましくはある程度の弾性を有する材料、例えば耐薬品性を備えたゴム材料で形成されている。
【0050】
そして、排出口部40から容器本体10内の液体を外部に排出させる際には、コネクタ51の先端ガイド部53を排出口部40内に差し込むことにより、このコネクタ51を介して排出用ホース50が容器本体10の排出口部40に接続される。
すなわち、上記先端ガイド部53が排出口部40内に一定深さ挿入されると、コネクタ51の爪部54の内周側先端部が排出口部40先端のコネクタ係止部43の外周側先端部に接触・当接する。このコネクタ係止部43の外周側先端部および上記爪部54の内周側先端部は、共にテーパ状もしくは曲面状に形成されており、コネクタ51の先端ガイド部53を更に挿入することにより、上記爪部54の内周側先端部が上記コネクタ係止部43の外周側先端部で押し上げられながら、つまり、各爪部54が開かれるように弾性的に撓みながら、上記先端ガイド部53の挿入が進行する。そして、最終的に上記コネクタ係止部43の外周側後端部が上記各爪部54の後側に嵌り込むことにより、先端ガイド部53の挿入が完了する。
【0051】
これにより、コネクタ51の各爪部54がコネクタ係止部43に係止された状態で排出口部40の先端側に装着され、排出用ホース50が排出口部40に接続される。この接続状態では、単にホース50を引っ張っただけでは抜けることは無い。排出用ホース50を取り外す際には、コネクタ51の各爪部54を開くように撓ませて(つまり、爪部54のコネクタ係止部43に対する係止状態を解除して)コネクタ51を引き抜くことにより、コネクタ51を排出口部40から抜脱させれば良い。
【0052】
上述のように排出用ホース50が排出口部40に接続された状態では、コネクタ51の先端ガイド部53の先端部がバルブ機構45のスプリング受け48を、所定量だけバルブ開弁側(図22における左側に)に押圧するように設定されており、これにより、弁体46が開弁側にスライドさせられ、容器本体10内の液体がホース50側に流れ込むようになっている。尚、ホース50の後端側は、所定の廃液容器59側(図17参照)に導かれている。
【0053】
以上のように、容器本体10底部に形成された排出口部40に設けられた上記バルブ機構45は、通常時は閉じられ排出用管ホース50のコネクタ51を排出口部40に接続した場合にのみ開弁するのである。従って、容器本体10内の液体を外部に排出する場合には、容易かつ確実に排出作業を行うことができる。また、コネクタ51が接続されていない通常時には確実に閉弁状態が維持される。すなわち、従来、排出用バルブとして、レバー操作の所謂ボールバルブ等が付設されていた場合には、容器の使用中に作業者や物が操作レバーにぶつかったりした場合には、操作レバーが不用意に駆動されて排出バルブが開弁する惧れがあったが、本実施の形態に係るバルブ機構45によれば、かかる従来の不具合を確実に解消することができるのである。
【0054】
尚、上記実施の形態は、浸漬槽1に薬液ボトル60又は吸着剤ケース70若しくは閉塞部材(不図示)を装着する場合についてのものであったが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、略円筒状の取付口部を有する物品を容器に装着する他の種々の場合にも適用できる。
このように、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
本願の第1の発明によれば、物品の取付口部の内周部を第1円筒部の外周部に嵌合させる一方、物品の上記取付口部の突起部を第2円筒部の切欠部に挿通させた上で、上記取付口部を所定方向に回転させることにより、上記突起部が上記ガイド部で容器側に案内された後に上記係止部で係止され、上記物品が上記容器に装着されるので、外周部の先端近傍に突起部が設けられた略円筒状の取付口部を有する所要の物品を、容易かつ確実に容器に装着することができる。また、上記と逆の操作を行うことにより、装着された物品を容易に取り外すことができる。
【0056】
また、本願の第2の発明によれば、基本的には上記第1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、上記物品装着機構の第1円筒部はその外側の第2円筒部よりも高くなっているので、上記物品の取付口部が箔状の封止材で封止されている場合でも、該物品を装着する際に、物品の取付口部の内周部に対して封止状態で嵌合する外周部を有する上記第1円筒部によって、物品の取付口部の封止材を突き破ることができる。しかも、上記第1円筒部は、その軸方向に沿ったスリットによって複数の壁部に分割され、これら複数の壁部のうち一部のものは他のものよりも突出しているので、第1円筒部の先端が平坦に形成されている場合のように、突き破られた封止材が第1円筒部の先端側に貼り付く惧れはなくなる。
すなわち、物品の取付口部が箔状の封止材で封止されている場合でも、この封止材を事前に除去する必要なしに装着作業を行うことができる。
【0057】
更に、本願の第3の発明に係る液体容器によれば、上記請求項1または請求項2に記載の物品装着機構を備え、所定の液体を貯えた液体ボトルを上記物品装着機構を介して装着することにより上記液体が容器内に注入されるので、上記液体ボトルを容器に装着するに際して、上記請求項1または請求項2と同様の作用効果を奏することができる。従って、容器の蓋を開放することなく容器内への液体の供給作業を行うことができる。従って、液体ボトル内の液体が刺激臭や揮発ガスの発生があるものである場合でも、供給作業時にそれらが周囲へ放散することを極力抑制することができる。
【0058】
また更に、本願の第4の発明によれば、基本的には上記第3の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、上記物品装着機構を介し第1物品としての液体ボトルを装着して液体を容器内に注入した後、上記液体ボトルを取り外し、その後、上記物品装着機構を介し第2物品としての吸着剤ケースが装着されるので、液体ボトル内の液体が刺激臭や揮発ガスの発生があるものである場合でも、供給作業時にそれらが周囲へ放散することが抑制されるだけでなく、供給作業を終えた後においても、物品装着機構を介し吸着剤ケースが装着されることにより、吸着剤で液体の刺激臭や揮発ガスを吸着させて周囲への放散を極力抑制することができる。つまり、容器の内圧が過度に上昇することを回避できるとともに、内部の液体の刺激臭や揮発ガスの周囲への放散を極力抑制することができる。
【0059】
また更に、本願の第5の発明によれば、基本的には上記第3の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、上記物品装着機構を介し第1物品としての液体ボトルを装着して液体を容器内に注入した後、上記液体ボトルを取り外し、その後、上記物品装着機構を介し第2物品としての閉塞部材が装着され、該閉塞部材にはガス抜き機構が設けられているので、液体ボトル内の液体が刺激臭や揮発ガスの発生が無いものである場合には、上記ガス抜き機構を有する閉塞部材を装着することにより、容器の内圧が過度に上昇することを確実に防止することができる。
【0060】
また更に、本願の第6の発明によれば、基本的には上記第3〜第5の発明のいずれか一と同様の作用効果を奏することができる。特に、上記容器の底部に排出口が形成され、該排出口には、排出用管部材のコネクタを接続した場合に開弁する常時閉弁状態のバルブ機構が設けられているので、容器内の液体を外部に排出する場合には、容易かつ確実に排出作業を行うことができる。また、上記バルブ機構は上記排出用管部材のコネクタを接続した場合に開弁するので、該コネクタが接続されていない場合には確実に閉弁状態が維持される。すなわち、従来、レバー操作の所謂ボールバルブ等が付設されていた場合のように、容器の使用中に操作レバーに物がぶつかったりして不用意に排出バルブが開弁するなどの、不具合発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る浸漬槽の全体斜視図である。
【図2】 上記浸漬槽の内部構造を示す分解斜視図である。
【図3】 上記浸漬槽に薬液ボトルを装着する装着作業を説明する浸漬槽および薬液ボトルの斜視図である。
【図4】 薬液ボトルの装着作業を示す浸漬槽と薬液ボトルの取り合い部分の拡大斜視図である。
【図5】 装着作業開始時における物品装着部に対する薬液ボトルの取り合い状態を示す説明図で、図6におけるY5−Y5線に沿った横方向の断面説明図である。
【図6】 装着作業開始時における物品装着部に対する薬液ボトルの取り合い状態を示す説明図で、図5におけるY6−Y6線に沿った上下方向の断面に相当する説明図である。
【図7】 装着作業完了時における物品装着部に対する薬液ボトルの取り合い状態を示す説明図で、図8におけるY7−Y7線に沿った横方向の断面説明図である。
【図8】 装着作業完了時における物品装着部に対する薬液ボトルの取り合い状態を示す説明図で、図7におけるY8−Y8線に沿った上下方向の断面に相当する説明図である。
【図9】 物品装着部の内部構造を示す部分断面斜視図である。
【図10】 上記浸漬槽および吸着剤ケースの斜視図である。
【図11】 上記浸漬槽に吸着剤ケースを装着する装着作業を説明する浸漬槽および吸着剤ケースの斜視図である。
【図12】 上記吸着剤ケースの装着作業を示す浸漬槽と吸着剤ケースの取り合い部分の拡大斜視図である。
【図13】 上記吸着剤ケースの構造を説明する説明図で、図14におけるY13−Y13線に沿った部分断面説明図である。
【図14】 上記吸着剤ケースの蓋体を開いた状態における底面説明図である。
【図15】 上記吸着剤ケースの構造を説明する説明図で、図14におけるY15−Y15線に沿った部分断面説明図である。
【図16】 上記浸漬槽の容器本体の内部を示す斜視図である。
【図17】 上記浸漬槽の容器本体から液体を排出させる排出工程を説明するための斜視図である。
【図18】 上記容器本体の排出口部に排出用ホースを接続するホース接続作業を示す斜視図である。
【図19】 排出用のバルブ機構が組み込まれた上記容器本体の排出口部の上下方向の断面説明図である。
【図20】 上記バルブ機構の各部品を分解して示す説明図である。
【図21】 上記容器本体の排出口部および排出用ホースの接続前の状態を示す上下方向の断面説明図である。
【図22】 上記容器本体の排出口部および排出用ホースの接続後の状態を示す上下方向の断面説明図である。
【符号の説明】
1…浸漬槽
10…容器本体
10b…容器本体の底壁
20…蓋体
30…物品装着部
31…第1円筒部
31s…(第1円筒部の)スリット
31w…(第1円筒部の)壁部
32…第2円筒部
33…切欠部
34…ガイド部
35…係止部
40…排出口部
41…シート部
45…バルブ機構
50…排出用ホース
51…コネクタ
60…薬液ボトル
61…(薬液ボトルの)給液口部
64…アダプタ
66…(アダプタの)取付口部
67…(取付口部の)突起部
69…シール箔
70…吸着剤ケース
72…(吸着剤ケースの)取付口部
73…(取付口部の)突起部
80…脱臭剤

Claims (6)

  1. 略円筒状の取付口部を有する物品を容器に装着するための容器の物品装着機構であって、
    上記物品の取付口部の内周部に挿入され該内周部に対して封止状態で嵌合する外周部を有する第1円筒部と、該第1円筒部の外側に同軸状に配置され第1円筒部よりも低く設定された第2円筒部とを備え、
    該第2円筒部には、上記物品の取付口部の外周部の先端近傍に設けられた突起部を挿通させる切欠部と、該切欠部から挿通した上記突起部と係合し得る螺旋状の案内面を備えたガイド部と、該ガイド部により容器側に案内された上記突起部を係止する係止部とが設けられており、
    上記物品の取付口部の内周部を上記第1円筒部の外周部に嵌合させる一方、上記取付口部の突起部を上記第2円筒部の切欠部に挿通させた上で、上記取付口部を所定方向に回転させることにより、上記突起部が上記ガイド部で容器側に案内された後に上記係止部で係止され、上記物品が上記容器に装着されることを特徴とする容器の物品装着機構。
  2. 上記物品の取付口部が箔状の封止材で封止されており、上記第1円筒部は、その軸方向に沿ったスリットによって複数の壁部に分割されていることを特徴とする請求項1記載の容器の物品装着機構。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載の物品装着機構を備え、所定の液体を貯えた液体ボトルを上記物品装着機構を介して装着することにより、上記液体が容器内に注入されることを特徴とする液体容器。
  4. 上記物品装着機構を介し第1物品としての液体ボトルを装着して液体を容器内に注入した後、上記液体ボトルを取り外し、その後、上記物品装着機構を介し第2物品としての吸着剤ケースが装着されることを特徴とする請求項3記載の液体容器。
  5. 上記物品装着機構を介し第1物品としての液体ボトルを装着して液体を容器内に注入した後、上記液体ボトルを取り外し、その後、上記物品装着機構を介し第2物品としての閉塞部材が装着され、該閉塞部材にはガス抜き機構が設けられていることを特徴とする請求項3記載の液体容器。
  6. 上記容器の底部に排出口が形成され、該排出口には、排出用管部材のコネクタを接続した場合に開弁する常時閉弁状態のバルブ機構が設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一に記載の液体容器。
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