JP2009148368A - 消毒用ボトル及びこの消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

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貴彦 川瀬
Shintaro Suzuki
信太郎 鈴木
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Abstract

【課題】本体部の設置状態に拘わらず、外部に対して常に通気を行うことができる通気口を備えた消毒用ボトル及びこの消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置を提供する。
【解決手段】消毒用ボトル50は、内視鏡洗浄消毒装置により内視鏡を洗浄消毒するための消毒液55を貯留するものであって、消毒液55を所定量貯留する本体部52と、本体部52に設けられ、本体部52の内部の気体を外部に排出するように通気を行うための複数の通気口53、53とを有し、これら複数の通気口53、54の少なくとも1つの通気口は、消毒液55の液面55aより重力方向の高い位置に設けて構成している。
【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置に用いられる消毒用ボトル及びこの消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置に関する。
周知のように、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をすることができる。
特に医療分野の内視鏡は、検査及び治療を目的として体腔内に挿入して使用されるものであるため、使用後に洗浄消毒が必要である。この使用済みの内視鏡を洗浄消毒する場合、例えば、内視鏡洗浄消毒装置が使用される場合がある。このとき内視鏡は、内視鏡洗浄消毒装置の洗浄槽内にセットされ、洗浄、消毒、濯ぎ及び水切りがされる。
また、内視鏡の内部には、送気送水管路、鉗子口等複数の管路を有している。これら管路内は、十分に洗浄液及び消毒液が通過し、確実に洗浄及び消毒等される必要がある。
このような、使用済みの内視鏡、その内部に有している各種管路等を洗浄及び消毒等する内視鏡洗浄消毒装置は、内視鏡を洗浄するための洗浄剤及び乾燥を促すためのアルコールや、内視鏡を消毒するための消毒液等の液体を貯留するタンクを備えている。
これらの洗浄剤及びアルコール等は、ユーザにより、装置が行う洗浄工程、アルコールフラッシュ工程等を所定の回数で行える液量がタンク内に適宜、注入され貯留される。
また、消毒液等は、ユーザにより、予め所定量貯留された消毒用ボトルを介して所定量の消毒液がタンク内に注入され貯留される。
この消毒液には、ガスを発生するものがある。そのため、この消毒液を貯留する消毒用ボトルには、発生したガスを外部へと逃がすためのリリーフ機構が設けられている。
このようなリリーフ機構が設けられた従来の消毒用ボトルの一例が図17に示されている。
図17に示すように、従来の消毒用ボトル101は、消毒液104が予め所定量貯留される本体部102と、この本体部102を構成する1面に設けられ、内視鏡洗浄消毒装置のタンクと着脱自在に取り付けるための口金としての機能を備えた通気口103とを有して構成されている。
この通気口103は、本体部102内部と連通しており、その開口部には、液体(消毒液)を透過せず、気体のみを透過する特性を有する透湿性素材(例えばゴアテックス (Gore-Tex):登録商標)で構成された蓋部103aが設けられている。
このような構成の消毒用ボトル101は、この消毒用ボトル101を例えば図17に示すように通気口103を上側に向けた状態で運搬又は保管する場合には、本体部102内の消毒液104の水面104aより上部に生じる空き領域にガスが発生して貯まったとしても、発生したガスをこの通気口103の蓋部103aを介して本体部102の外部へと逃がすことができるようになっている。
従来の消毒用ボトルの関連技術としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1には、ボトル本体の口部に設けられ、タンクの注入口に着脱自在に取り付けられる着脱部と、ボトル本体の口部を閉塞するとともにこの口部が開放されるように破断可能な薄膜部と、着脱部に設けられ、タンクの注入口に気密且つ液密に接続してボトル本体の口部を外部に対して気密且つ気密状態に保持するシール部とを備えることで、洗浄液の調合作業を容易に行えるようにした消毒液ボトルが開示されている。
また、複数の通気口を有する関連技術としては、例えば特許文献2に記載されているものがある。この特許文献2には、通気性と防水性を有する複数の通気口を有し、その複数の通気口の一部に通気性を遮断又は低下させるシール材を設けたもので、内部に自動車の電気部品等を収容する収容ケースに関する技術が開示されている。
特開2000−288069号公報 特開2006−315725号公報
しかしながら、図17に示すような従来の消毒用ボトル101では、図18に示すように本体部102を横倒し状態、或いは図19に示すように本体部102を逆さま状態で設置して運搬又は保管を行った場合には、本体部102に貯留される消毒液104の液面104aが通気口103によりも高くなり、通気口103が消毒液104により塞がれてしまうことになる。
そのため、通気口103による通気動作を行うことができないので、仮に本体部102内にガスが発生した場合には、本体部102内部の圧力が高くなってしまうため、本体部102が破裂してしまう虞れがあった。
また、特許文献1に記載の消毒用ボトルは、通気口が設けられてなく、さらに、前記同様にボトル本体を横倒し状態、又は逆さま状態にして設置して運搬又は保管した場合に、発生したガスを外部へと逃がすための構成について何等開示も示唆もされてなく、前記問題点を解決するに至ってはいない。
また、特許文献2に記載の収容ケースは、複数の通気口を備えてはいるが、内視鏡洗浄消毒装置に用いられる洗浄液を貯留するものではなく、自動車の電気部品等を収容するものであることから、内視鏡洗浄消毒装置の技術分野とは異なるため、同様に前記問題点を解決するに至っていない。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、本体部の設置状態に拘わらず、外部に対して常に通気を行うことができる通気口を備えた消毒用ボトル及びこの消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置を提供することを目的とする。
本発明の洗浄消毒用ボトルは、内視鏡洗浄消毒装置により内視鏡を洗浄消毒するための消毒液を貯留した消毒用ボトルにおいて、前記消毒液を所定量貯留する本体部と、前記本体部に設けられ、前記本体部の内部の気体を外部に排出するように通気を行うための複数の通気口と、を具備し、前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口は、前記消毒液の液面より重力方向の高い位置に設けたことを特徴とする。
また、本発明の内視鏡洗浄消毒用装置は、内視鏡洗浄消毒装置により内視鏡を洗浄消毒するための消毒液を所定量貯留する本体部と、前記本体部に設けられ、前記本体部の内部の気体を外部に排出するように通気を行うための複数の通気口とを具備し、前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口が、前記消毒液の液面より重力方向の高い位置に設けられた消毒用ボトルと、前記内視鏡を収容して洗浄消毒を行うための洗浄消毒槽と、前記消毒用ボトルの前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口が取り付けられる注入口を備え、この注入口を介して、前記洗浄消毒槽に供給するための前記消毒液を前記毒用ボトルから注入して貯留する消毒用タンクと、を具備している。
本発明によれば、本体部の設置状態に拘わらず、外部に対して常に通気を行うことができる通気口を備えた洗浄消毒用ボトル及びこの洗浄消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示し、トップカバが開放され、洗浄消毒槽に内視鏡が収納自在な状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の斜視図、図2はトップカバを閉じて洗浄消毒槽を塞いだ状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の斜視図である。
図1に示すように、第1の実施の形態の洗浄消毒用ボトルが適用される内視鏡洗浄消毒装置1は、使用済みの内視鏡100を洗浄、消毒するための装置であり、装置本体2と、その装置本体2の上部に、例えば図示しない蝶番を介して開閉自在に接続された蓋体であるトップカバ3とにより主要部が構成されている。
図2に示すように、トップカバ3が、装置本体2に閉じられている状態では、装置本体2とトップカバ3とは、装置本体2及びトップカバ3の互いに対向する位置に配設された、例えばラッチ8により固定される構成となっている。
装置本体2のユーザが近接する図中前面(以下、前面と称す)であって、例えば左半部の上部に、洗浄剤/アルコールトレイ11が、装置本体2の前方へ引き出し自在に配設されている。
洗浄剤/アルコールトレイ11には、内視鏡100を洗浄するに際して用いる液体である洗浄剤が貯留された洗浄剤タンク11a及び、洗浄消毒後の内視鏡100の各種内視鏡管路を乾燥する際に用いられる液体であるアルコールが貯留されたアルコールタンク11bが収納されている。
洗浄剤/アルコールトレイ11が、引き出し自在なことにより、各タンク11a、11bに所定の洗浄剤及びアルコールなどの液体が補充できるようになっている。
尚、洗浄剤/アルコールトレイ11には、2つの窓部11c設けられており、これらの窓部11cにより、各タンク11a、11bに注入されている洗浄剤及びアルコールの残量がユーザによって確認できるようになっている。
この洗浄剤は、給水フィルタにより滅菌処理がされた水道水により所定の濃度に希釈される濃縮洗浄剤である。
また、装置本体2の前面であって、例えば右半部の上部に、カセットトレイ12が、装置本体2の前方へ引き出し自在に配設されている。
カセットトレイ12には、内視鏡100を消毒する際に用いる液体である、例えば過酢酸等の消毒液が注入された本実施の形態の消毒用ボトル50、51が収納されている。
カセットトレイ12が、引き出し自在なことにより、これらの消毒用ボトル50、51が所定箇所にセットできるようになっている。
また、装置本体2内部には、図示はしないが、洗浄消毒槽4に供給するための消毒液を留する消毒用タンク40が設けられている。これらの各消毒用タンク40の図示しない注入口には、カセットトレイ12を例えば装置本体2内にスライドさせて各消毒液用ボトル50、51を所定箇所にセットすることで、これらの洗浄消毒用ボトル50、51が装着される。こうして、各消毒用タンク40には、各消毒用ボトル50、51内に予め所定量貯留された消毒液が注入される。
尚、本実施の形態の消毒用ボトル50、51の構成については後述する。
さらに、装置本体2の前面であって、カセットトレイ12の上部に、洗浄消毒時間の表示や、消毒液を加温するための指示釦等が配設されたサブ操作パネル13が配設されている。また、装置本体2の図中前面の下部に、装置本体2の上部に閉じられたトップカバ3を、ユーザの踏み込み操作により、図1に示すように、装置本体2の上方に開くためのペダルスイッチ14が配設されている。
また、図2に示すように、装置本体2の上面の、例えばユーザが近接する前面側の両端寄りに、装置本体2の洗浄、各種スイッチ類が配設されたメイン操作パネル15が設けられている。
また、装置本体2の上面であって、ユーザが近接する前面に対向する側に、装置本体2に水道水を供給するための、水道栓に接続されたホースが接続される給水ホース接続口11が配設されている。尚、給水ホース接続口21には、水道水を濾過するフィルタが配設されていても良い。
さらに、装置本体2の上面の略中央部に、内視鏡収納口をトップカバ3によって開閉される、内視鏡100が収納自在な洗浄消毒槽4が設けられている。洗浄消毒槽4は、槽本体30とこの槽本体30の内視鏡収納口の外周縁に連続して周設されたテラス部31とにより構成されている。
槽本体30は、使用後の内視鏡100が洗浄消毒される際、この内視鏡100が収納自在であり、槽本体30の槽内の面である底面30tには、槽本体30に供給された洗浄液、水、アルコール、消毒液等を槽本体30から排水するための排水口26が設けられている。
また、槽本体30の槽内の面である周状の側面30sの任意の位置に、槽本体30に供給された洗浄液、水、アルコール、消毒液等を、槽本体30から、後述する手段を介して内視鏡100の内部に配設された各管路に供給する、又はフィルタ等を介し、後述する給水循環ノズル18から槽本体30に再度前記液体を供給するための循環口27が設けられている。尚、循環口には、洗浄液、水、アルコール、消毒液等を濾過するフィルタが設けられていても良い。
また、前記循環口27は、槽本体30の底面30tに設けられていても良い。循環口27が槽本体30の底面30tに設けられていれば、側面30sに設けるよりも、槽本体30に供給された洗浄液、水、アルコール、消毒液等を、槽本体30から、早急に排出することができる。
また、内視鏡100の各管路、または再度槽本体30への、洗浄液、水、アルコール、消毒液等の供給を早めることができる。さらに、ユーザが循環口27に設けられたフィルタ等を交換するに際し、底面に設けられていると、ユーザがアプローチしやすくなるといった利点がある。
洗浄消毒槽4には、槽本体30の背面側に図1では不図示の超音波振動子、不図示のヒータと、槽本体30の底面30tの略中央部に管路消毒用ポート7が配設された洗浄ケース6が配設されている。この超音波振動子は洗浄消毒槽4に貯留される洗浄水、或いは水道水に振動を与えて、内視鏡100の外表面を超音波洗浄、或いは濯ぐものである。また、ヒータは、洗浄消毒槽4内に貯留される消毒液等を所定の温度に加熱するためのものである。
洗浄ケース6は、これに内視鏡100の各スコープスイッチ等のボタン類、内視鏡100に併設されている取り外し可能な部品を収容して、内視鏡100と一緒に洗浄、消毒させるものである。洗浄ケース6の管路消毒用ポート7は、後述するように、洗浄消毒ホースを介して、装置内部の管路に消毒液を供給し、この給水管を消毒するものである。
また、槽本体30の側面30sの任意の位置には、槽本体30に供給された洗浄液、水導水、アルコール、消毒液等の水位を検出するカバー付き水位センサ22が設けられている。
テラス部31のテラス面31t以外の面、即ち槽本体30の底面30tと平行な面に、槽本体30に対し、洗浄剤タンク11aから、図示しないポンプにより、水道水により所定の濃度に希釈される洗浄剤を供給するための洗浄剤ノズル16及び、消毒用ボトル50、51から、図示しないポンプにより、消毒液を供給するための消毒液ノズル17が配設されている。
さらに、テラス部31の槽本体30の底面30tと平行な面には、槽本体30に対し、アルコールタンク11bから、図2では不図示のポンプにより、アルコールを供給する、または槽本体30の循環口27から排出した洗浄液、水、アルコール、消毒液等を、再度槽本体30に供給するための給水循環ノズル18が配設されている。
尚、洗浄剤ノズル162、消毒液ノズル17及び給水循環ノズル18は、テラス面31tに配設されていても良い。
また、テラス部31のテラス面31tのユーザ近接位置4kに対向する側の面31fに、内視鏡100の内部に設けられた後述する管路に、洗浄液、水、アルコール、消毒液、エア等を供給するための複数、ここでは2つの送気送水/鉗子口用ポート23と、鉗子起上用ポート24と、漏水検知用ポート25とが配設されている。
次に、このような構成の内視鏡洗浄消毒装置1に用いられる消毒用ボトル50、51の具体的な構成について図3〜図5を用いて説明する。尚、消毒用ボトル51は消毒用ボトル50の構成と同様であるので消毒用ボトル50のみの構成について説明する。
図3は第1の実施の形態の消毒用ボトルの通常の設置状態である場合の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、第1の実施の形態の消毒用ボトル50は、前記したように消毒液55を所定量貯留する本体部52と、この本体部52に設けられ、本体部52の内部の気体を外部に排出するように通気を行うための複数の通気口53、54とを具備し、この複数の通気口53、54の少なくとも1つの通気口53(又は54)は、本体部52の載置方向に拘わらず、本体部52内に貯留している消毒液55の液面55aより重力方向の高い本体部52の位置に設けて構成されている。
尚、図3に示す第1の実施の形態では、複数の通気口として例えば2つの通気口53、54とを設けた場合の構成例を示している。
また、通気口53は、本体部52内部と連通しており、その開口部には、液体(消毒液55)を透過せず、気体のみを透過する特性を有する透湿性素材(例えばゴアテックス (Gore-Tex):登録商標)で構成された蓋部53aが設けられている。
また、もう一方の通気口54は、同様に本体部52内部と連通しており、その開口部には、液体(消毒液55)を透過せず、気体のみを透過する特性を有する透湿性素材(例えばゴアテックス (Gore-Tex):登録商標)で構成された蓋部54aが設けられている。
このような通気口53、54の少なくとも1つの通気口53(又は54)は、本体部52の載置方向に拘わらず、本体部52内に貯留している消毒液55の液面55aより重力方向の高い本体部52の位置、即ち、本体部52の対角線上となるような位置に設けられている。
つまり、図3が本体部52の正面図だとすると、通気口53は本体部52の図3中右側側面の背面側最下部に設けられるとともに、もう一方の通気口54は、通気口53が設けられた側面と対向する側面の対角線上の位置、すなわち、本体部52の図3中左側側面の手前側最上部の位置に設けられている。
また、本体部52内には、予め設定された所定量の消毒液55が貯留されるが、第1の実施の形態では、さらに、図3に示す本体部52の通常の設置状態において、通気口54が確実に消毒液55により塞がれないようにするために、本体部52内に貯留する消毒液55の量を、本体部52の総容量の半分未満の量に設定している。
例えば、本体部52の高さをLとすると、内部に貯留される消毒液55の液面55aの高さL1が本体部の高さL/2未満となるような設定量の消毒液55が本体部52内に予め注入される。
従って、このような2つの通気口53、54を有する消毒用ボトル50を、図3に示すように通常の設置状態で載置した場合、通気口53については貯留している消毒液55により閉塞されるが、もう一方の通気口54については消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、消毒液55により閉塞される通気口53は、透湿性素材で構成された蓋部53aが設けられているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、消毒液55により閉塞されてない一方の通気口54は、透湿性素材で構成された蓋部54aが設けられているので、本体部52内部の気体を外部へと透過させて排気して通気を行う。
そのため、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口54の蓋部54aを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
尚、本実施の形態では、本体部52に貯留される消毒液55の設定量は、本体部52の総容量の半分未満の量に限定されるものではなく、例えば消毒液55の液面55aが通気口54に到達しない量までの量であれば、必要に応じて適宜変更しても良い。
また、これらの通気口53,54の少なくとも1つの通気口53(又は54)は、引き出されたカセットトレイ12上に、この消毒用ボトル50を載せた後に、このカセットトレイ12を押し込んで内視鏡洗浄消毒装置1内の所定箇所にセットすることにより、装置本体2内のタンク(消毒用タンク)の注入口に取り付けられる。
このことにより、取り付けられた通気口53の蓋部53aは、消毒用タンク40の図示しない突起部により破られることで、消毒用ボトル50の本体部52内に貯留している消毒液55が消毒用タンク40内に注入される。
尚、消毒用ボトル51の構成についても、前記消毒用ボトル50と同様であり、同様の作用が生じることになる。
次に、このような構成の消毒用ボトル50を立てた状態又は傾けた状態に設置した場合の作用について図4及び図5を用いて説明する。
図4は図3の消毒用ボトルを立てた状態の構成を示す斜視図、図5は図3の消毒用ボトルを傾けた状態の構成を示す斜視図である。
ユーザが例えば、図3に示すような通常の状態で設置して運搬又は保管を行った場合には、前記したように通気口54は消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
そのため、この通気口54には、透湿性素材で構成された蓋部54aが設けられているので、この蓋部54aを介して本体部52内部の気体が外部へと透過されて排気が行われる。
このことにより、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口54の蓋部54aを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
また、ユーザが、例えば図4に示すよう本体部52を立てた状態で設置して運搬又は保管を行ったものとする。このような場合、第1の実施の形態では、通気口54については貯留している消毒液55により閉塞されるが、もう一方の通気口53については消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、消毒液55により閉塞される通気口54は、透湿性素材で構成された蓋部54aが設けられているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、消毒液55により閉塞されてない一方の通気口53は、透湿性素材で構成された蓋部53aが設けられているので、本体部52内部の気体を外部へと透過させて排気して通気を行う。
このことにより、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口53の蓋部53aを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
すなわち、本体部52を図4に示すように立てた状態で設置した場合でも、図3に示す通常の設置状態と同様の効果を有する。
また、ユーザが、例えば図5に示すよう本体部52を傾けた状態で運搬又は保管を行ったものとする。このような場合、第1の実施の形態では、通気口54については貯留している消毒液55により閉塞されるが、もう一方の通気口53については消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、消毒液55により閉塞される通気口54は、透湿性素材で構成された蓋部54aが設けられているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、消毒液55により閉塞されてない一方の通気口53は、透湿性素材で構成された蓋部53aが設けられているので、本体部52内部の気体を外部へと透過させて排気して通気を行う。
このことにより、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口53の蓋部53aを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
すなわち、本体部52を図5に示すように傾けた状態にした場合でも、図3に示す通常の設置状態と同様の効果を有する。
従って、以上の説明により、第1の実施の形態によれば、本体部52の設置状態に拘わらず、外部に対して常に通気を行うことができる通気口53、54を備えた消毒用ボトル50、51を実現することが可能となり、さらにこの消毒用ボトル50、51を用いた内視鏡洗浄消毒装置1の実現も可能となる。
(第2の実施の形態)
図6から図9は本発明の消毒用ボトルの第2の実施の形態を示し、図6は第2の実施の形態の消毒用ボトルの通常の設置状態である場合の構成を示す斜視図、図7は図6の消毒用ボトルの断面図、図8は図6の消毒用ボトルを横に倒した状態の構成を示す斜視図、図9は図6の消毒用ボトルを傾けた状態の構成を示す斜視図である。
尚、図6から図9は、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態のように複数の通気口53、54を本体部52の対角線上に配置するように設けたのではなく、本体部52内の略中心近傍に、複数の通気口56a、56b、56cを有する円形状の連通口56を設けて構成されている。
具体的には、図6及び図7に示すように、第2の実施の形態の消毒用ボトル50Aは、消毒液55を予め接設定された所定量を貯留する例えば円筒形状の本体部52を有し、この本体部52には、この本体部52の中心近傍に複数の通気口56a、56b、56cを有する円形状の連通口56が形成されている。
この連通口56は、本体部52の上面に開口する通気口56aと、本体部52の底面に開口する通気口56bと、この連通口56の略中心近傍に設けられた通気口56cとを有して構成されている。尚、通気口56a及び通気口56bの両方が開いた状態であれば、この消毒用ボトル50Aの置き方により片方が閉塞されても通気が可能である。
通気口56cは、連通孔56の所定幅の内周部分が本体部52の内部と連通している開口部を形成しており、この開口部は、第1の実施の形態と同様に、液体(消毒液55)を透過せず、気体のみを透過する特性を有する透湿性素材(例えばゴアテックス (Gore-Tex):登録商標)で構成されている。
また、本体部52内には、予め設定された所定量の消毒液55が貯留されるが、第2の実施の形態においても、この消毒液55の設定量は、図6に示す本体部52の通常の設置状態において、通気口56cが確実に消毒液55により塞がれない量に設定されている。
この場合、消毒液55の設定量は、例えば図8に示すように横に倒した状態や、図9に示すように傾けた状態であっても、通気口56cが消毒液55による塞がれない量である。
尚、通気口56cは、本体部52の高さ方向の略中心の連通口56に設けたが、この位置に限定されるものではなく、必要に応じてその高さを高くしたり、又は低くしたり構成しても良い。
また、本体部52は、円筒形状に構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、四角形状のものであっても良い。
次に、このような第2の実施の形態の消毒用ボトル50Aの作用について説明する。
ユーザが例えば、図6に示すような通常の状態で設置して運搬又は保管を行った場合には、通気口56cは消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、仮に本体部52が揺れたりして消毒液55が通気口56cに触れたとしても、この通気口56cは、透湿性素材で構成されているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、この通気口56cは、前記したように透湿性素材で構成され、且つ消毒液55の液面55aよりも高い位置に設けられているので、本体部52内部の気体を、図7に示すように、連通口56の通気口56a、56bを介して外部へと透過させて排気して通気を行う。
そのため、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口56c、連通口56の通気口56a、56bを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
また、ユーザが、例えば図8に示すよう本体部52を横に倒した状態で設置して運搬又は保管を行ったものとする。このような場合でも、通気口56cは消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、仮に本体部52が揺れたりして消毒液55が通気口56cに触れたとしても、この通気口56cは、透湿性素材で構成されているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、この通気口56cは、透湿性素材で構成され、且つ本体部52が横に倒した状態であっても消毒液55の液面55aよりも高い位置に設けられているので、本体部52内部の気体を、連通口56の通気口56a、56bを介して外部へと透過させて排気して通気を行う。
そのため、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口56c、連通口56の通気口56a、56bを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
すなわち、本体部52を図8に示すように横に倒した状態で設置した場合でも、図6に示す通常の設置状態と同様の効果を有する。
また、ユーザが、例えば図9に示すよう本体部52を傾けた状態で運搬又は保管を行ったものとする。このような場合でも、通気口56cは消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、仮に本体部52が揺れたりして消毒液55が通気口56cに触れたとしても、この通気口56cは、透湿性素材で構成されているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、この通気口56cは、透湿性素材で構成され、且つ本体部52が横に倒した状態であっても消毒液55の液面55aよりも高い位置に設けられているので、本体部52内部の気体を、連通口56の通気口56a、56bを介して外部へと透過させて排気して通気を行う。
そのため、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口56c、連通口56の通気口56a、56bを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
すなわち、本体部52を図9に示すように横に倒した状態で設置した場合でも、図6に示す通常の設置状態と同様の効果を有する。
尚、内視鏡洗浄消毒装置1の消毒用タンク40に消毒液を注入する場合には、例えば本体部52の上面又は底面に消毒用タンク40の図示しない突起部を有する注入口が挿通することで本体部52内の消毒液55の注入が可能である。
従って、第2の実施の形態によれば、本体部52内の略中心近傍に、複数の通気口56a、56b、56cを有する円形状の連通口56を設けて構成した場合でも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能となる。
(第3の実施の形態)
図10から図12は本発明の消毒用ボトルの第3の実施の形態を示し、図10は第3の実施の形態の消毒用ボトルの通常の設置状態である場合の構成を示す斜視図、図11は図10の浮き式通気口部の構成を示す拡大図、図12は図10の消毒用ボトルを横に倒した状態の構成を示す斜視図である。
尚、図10から図12は、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態のように複数の通気口53、54を本体部52の対角線上に配置するように設けたのではなく、本体部52内部と本体部52外部とが連通可能な複数の通気口58a、59aを有する浮き式通気口部57を本体部52に設けて構成されている。
具体的には、図10に示すように、第3の実施の形態の消毒用ボトル50Bは、消毒液55を予め接設定された所定量を貯留する例えば円筒形状の本体部52を有し、この本体部52には、本体部52内部と本体部52外部とが連通可能な複数の通気口58a、59aを有する浮き式通気口部57が設けられている。
この浮き式通気口部57は、図10及び図11に示すように、本体部52の外周面に設けられた開口に連通する接続チューブ58と、この接続チューブ58の他端の開口部が内部に連通されるように設けられ、内部に空間を有する例えば球形状の浮き部59とを有して構成されている。
また、この浮き部59の上部には開口部である通気口59aが設けられ、この通気口59aは、第1の実施の形態と同様に、液体(消毒液55)を透過せず、気体のみを透過する特性を有する透湿性素材(例えばゴアテックス (Gore-Tex):登録商標)で覆われている。
また、浮き部59は、本体部52内に貯留された消毒液55に浮くような素材で形成されており、また、本体部52が傾いたとしても常に通気口59aが消毒液55の液面55aに浸からないようにするための重り59bが外周面又は浮き部59の内部の所定範囲に設けられている。
尚、この重り59bは、浮き部59の浮き状態に応じて適宜増やしたり、また少なくしたりして調節可能である。
また、接続チューブ58の本体部52の外周側の開口部は、通気口58aを構成し、基端側の浮き部59内の開口部は、通気口58bを構成している。
従って、第3の実施の形態の消毒用ボトル50Bにおいても、複数の通気口58a、58b、59aを有して構成されている。
そして、このような構成によれば、本体部52内部の空間は、浮き式通気口部67の通気口59a、浮き部59内の空間、接続チューブ58の通気口58b、接続チューブ58、接続チューブ58の通気口58aを介して本体部52の外部に連通することになる。
また、本体部52内には、予め設定された所定量の消毒液55が貯留されるが、第3の実施の形態においても、この消毒液55の設定量は、図10に示す本体部52の通常の設置状態において、通気口59aが確実に消毒液55により塞がれない量に設定されている。
尚、本体部52は、円筒形状に構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、四角形状のものであっても良い。
次に、このような第3の実施の形態の消毒用ボトル50Bの作用について説明する。
ユーザが例えば、図10に示すような通常の状態で設置して運搬又は保管を行った場合には、通気口59aは、浮き部59が消毒液55の液面55aに浮くことにより、液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、仮に本体部52が揺れたりしても、浮き部59はその重り58bによって常に通気口59aが消毒液55の液面55aに浸からないように作用するとともに、この通気口59aは、透湿性素材で構成されているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、この通気口59aは、前記したように透湿性素材で構成され、且つ浮き部59によって消毒液55の液面55aよりも高い位置に設けられているので、本体部52内部の気体を、通気口59a、浮き部59内の空間、接続チューブ58の通気口58b、接続チューブ58、接続チューブ58の通気口58aを介して本体部52の外部へと排気して通気を行う。
そのため、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口59a、浮き部59内の通気口58b、接続チューブ58、通気口58aを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
また、ユーザが、例えば図12に示すよう本体部52を横に倒した状態で設置して運搬又は保管を行ったものとする。このような場合でも、通気口59cは、浮き部59が消毒液55の液面55aに浮くことにより、消毒液55の液面55aよりも上に配され且つ消毒液55により閉塞されずに開放状態となる。
この場合、仮に本体部52が揺れたりしても、浮き部59はその重り58bによって常に通気口59aが消毒液55の液面55aに浸からないように作用するとともに、この通気口59aは、透湿性素材で構成されているので、貯留している消毒液55が本体部52の外部に漏れることもない。
また、この通気口59aは、本体部52が横に倒した状態であっても、前記したように透湿性素材で構成され、且つ浮き部59によって消毒液55の液面55aよりも高い位置に設けられているので、本体部52内部の気体を、通気口59a、浮き部59内の空間、接続チューブ58の通気口58b、接続チューブ58、接続チューブ58の通気口58aを介して本体部52の外部へと排気して通気を行う。
そのため、本体部52内部に消毒液55によって例えばガスが発生し、本体部52内部に圧力が加わった場合でも、この発生したガスは消毒液55による閉塞されてない通気口59a、浮き部59内の通気口58b、接続チューブ58、通気口58aを介して本体部52の外部へと排気されて通気が行われることになり、本体部52の内部の圧力が高くなるのを防止することができ、本体部52が破裂する虞れもない。
すなわち、本体部52を図12に示すように横に倒した状態で設置した場合でも、図10に示す通常の設置状態と同様の効果を有し、また、本体部52を傾けた場合でも、同様の効果を有する。
従って、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を有する。また、本体部52内に浮き式通気口部57を設けたことにより、本体部52内に貯留する消毒液55の量を第1及び第2の実施の形態よりも多く貯留させることができるといった効果も有する。
ところで、内視鏡洗浄消毒装置1で用いられる過酢酸等の消毒液は、使用食前に第1剤と第2剤とを調合し、実用液まで希釈して使用される。しかし、ユーザーは調合のためだけに、かなりの力量で消毒用ボトルの封止部分を突き破る作業が必要であり、ユーザに対して負担になっていた。
図13はこのような従来の消毒用ボトルを内視鏡洗浄消毒装置にセットする際の問題点を説明するための説明図である。
従来では、図13に示すように、消毒用ボトル204は、第1剤を貯留しているボトル部205と、第2剤を貯留しているボトル部206とを有し、これらのボトル205、206には、内視鏡洗浄消毒装置200の装置本体201内に設けられた爪部203が挿通するための注入口205a、206aがそれぞれ設けられている。
尚、これら注入口205a、206aは、通気口をそれぞれ形成するものであり、これら開口部には、透湿性素材で形成された蓋部205b、206bがそれぞれ設けられている。
そして、消毒用ボトル204を使用する場合には、この消毒用ボトル204の注入口205a、206aを装置本体201のそれぞれの爪部203に突き当て、そして、これらの爪部203が各蓋部205b、206bを突き破ることによって、各ボトル部205、206からの第1剤及び第2剤が爪部203を介して、装置本体201内のタンク202に調合され且つ希釈されて貯留される。
しかしながら、このような従来の消毒用ボトル204では、前記したようにかなりの力量で消毒用ボトル202の蓋部205b、206bを突き破る作業が必要であり、ユーザに対して負担になっていた。
そこで、本発明では、このような問題点に鑑み、消毒液の調合作業を簡単に行うことができる消毒用ボトル及びこれを用いた内視鏡洗浄消毒装置を実現させている。
このような実施の形態を図14に示す。
(第4の実施の形態)
図14は本発明の第4の実施の形態の消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するための説明図である。
図14に示すように、トップカバ3の所定箇所には、収容される消毒用ボトル60側に向けて突起している突起部64が設けられている。この突起部64は、例えば図14に示すように先のとがった形状に構成され、さらに、その長手方向の所定箇所には、水平方向に突起する小さいな突起64aが複数設けられている。
一方、装置本体2の所定箇所には、消毒用ボトル60を収容する容器収容部11Aが設けられ、この容器収容部11Aの底面には、装置本体2内の消毒用タンク40と連通する連通管路65が設けられている。
この容器収容部11Aに収容される消毒用ボトル60は、図14に示すように円筒形状に構成され、さらに、第1剤62を貯留する第1貯留部60と、第2剤63を貯留する第2貯留部61とが高さ方向に重なるように設けられている。
尚、このような消毒ボトル60では、第1貯留部60の上面60a、第1貯留部60と第2の貯留部61との境界面61a、及び第2貯留部61の底面61bは、例えば透湿性部材等の、突起部64により突き破られ易い材質で構成されている。また、消毒用ボトル60全てを、例えば軟性材質の樹脂、又は軟性材質の袋体として構成しても良い。
このような構成の内視鏡洗浄消毒装置においては、トップカバ3を図14に示すB方向に閉じた際に、突起部64の先端部及び突起64aによって、第1貯留部60と第2貯留部61の両方を貫通させる。尚、この場合、突起部64の突起64aは、消毒用ボトル60を突き破る際に、第1貯留部60の上面60a、第1貯留部60と第2の貯留部61との境界面61a、及び第2貯留部61の底面61bに生じる穴を大きく押し広げる役割がある。
そのため、第1貯留部60内の第1剤62と、第2貯留部61内の第2剤63とは容器収容部11Aの底面側に流れ、その後、連通管路65を介して装置本体2内の消毒用タンク40内へと流れてこの消毒用タンク40内にて調合される。
従って、第4の実施の形態によれば、トップカバ3を閉める動作のみで消毒用ボトル60を突き破ることができるので、軽い力量で行うことができる。また、このような1度の動作で、第1剤62と第2剤63とを消毒用タンク40内に注入して調合することが出来るので、調合作業を簡単に行うことが可能となる。さらに、消毒用ボトル60は、軟性材質で構成されているので、調合後に小さくつぶして廃棄することができ、ゴミの容量を削減できるといった効果も有する。
(第5の実施の形態)
図15は本発明の第5の実施の形態の消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するための説明図である。
図15に示すように、第5の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置は、図4の実施の形態の装置を改良したもので、容器収容部11Bの底面に突起部68を上方向に向けて設け、さらに底面にバネ等の弾性部材67を設ける。この弾性部材67の上部にはこの容器収容部11B内を上下方向に移動可能なボトル設置台66が設けられている。
このボトル設置第66の略中央近傍には、第1剤62及び第2剤63を流し込むとともに突起部68を挿通させるための連通口61bが設けられている。
尚、突起部68は、第4の実施の形態で用いた突起部64と略同様に構成されたもので、図15に示すように、例えば先のとがった形状に構成され、さらに、その長手方向の所定箇所には、水平方向に突起する小さいな突起68aが複数設けられている。
容器収容部11Bに収容する消毒用ボトル60は、第4の実施の形態と同様である。
このような構成の内視鏡洗浄消毒装置においては、まず、容器収容部11B内の容器設置台11Bの載せるように消毒用ボトル60を収容容器部11B内に収容させる。
そして、トップカバ3を図15に示すB方向に閉じると、このトップカバ3による接触により消毒用ボトル60は下方へと押され、同時に容器設置台66が下方へと押圧される。
すると、容器設置台66の連通口61bから突起部68が突出することによって、第1貯留部60と第2貯留部61の両方を貫通させる。
そのため、第1貯留部60内の第1剤62と、第2貯留部61内の第2剤63とは容器収容部11Aの底面側に流れ、その後、連通管路65を介して装置本体2内の消毒用タンク40内へと流れてこの消毒用タンク40内にて調合される。
従って、第5の実施の形態によれば、第4の実施の形態と同様に効果を有する。
(第6の実施の形態)
図16は本発明の第6の実施の形態の消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するための説明図である。
図16に示すように、第6の実施の形態の内視鏡洗浄消毒装置は、図4の実施の形態の装置を改良したもので、1つの消毒用ボトル60で第1貯留部60及び第2貯留部61を一体的に構成したものではなく、第1剤用消毒用ボトル70と第2剤消毒用ボトル71との2つに分離して構成しても良い。
この場合、第1剤用消毒用ボトル70には第1剤72が貯留され、第2剤消毒用ボトル71には第2剤73が貯留される。
また、2つの第1剤及び第2剤消毒用ボトル70、71をそれぞれ収容する2つの容器収容部11Aを設けるとともに、突起部64についても、これら2つの容器収容部11Aの位置に合わせてトップカバ3に設けて構成している。
そして、各容器収容部11Aのそれぞれ連通管路65は、装置本体2内の消毒用タンク40にそれぞれ連通するように構成されている。
その他の構成は第4の実施の形態と同様である。
このような構成の内視鏡洗浄消毒装置においては、第4の実施の形態と同様にそれぞれの突起部64が第1、第2剤用消毒用ボトル70,71をそれぞれ同時に貫通させて、それぞれの第1剤72、第2剤73を消毒用タンク40内へと注入されて調合される。
その他の作用については第4の実施の形態と同様である。
従って、第6の実施の形態によれば、第1剤及び第2剤用消毒用ボトル70、71の2つに分離して設けた場合でも、第4の実施の携帯と同様の効果が得られる。
尚、本発明は、以上述べた実施の形態及び変形例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の第1の実施の形態に係り、トップカバが開放され、洗浄消毒槽に内視鏡が収納自在な状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の斜視図。 トップカバを閉じて洗浄消毒槽を塞いだ状態を示す内視鏡洗浄消毒装置の斜視図。 第1の実施の形態の消毒用ボトルの通常の設置状態である場合の構成を示す斜視図。 図3の消毒用ボトルを立てた状態の構成を示す斜視図。 図3の消毒用ボトルを傾けた状態の構成を示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態の消毒用ボトルの通常の設置状態である場合の構成を示す斜視図。 図6の消毒用ボトルの断面図。 図6の消毒用ボトルを横に倒した状態の構成を示す斜視図。 図6の消毒用ボトルを傾けた状態の構成を示す斜視図。 本発明の第3の実施の形態の消毒用ボトルの通常の設置状態である場合の構成を示す斜視図。 図10の浮き式通気口部の構成を示す拡大図。 図10の消毒用ボトルを横に倒した状態の構成を示す斜視図。 従来の消毒用ボトルを内視鏡洗浄消毒装置にセットする際の問題点を説明するための説明図。 本発明の第4の実施の形態の消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するための説明図。 本発明の第5の実施の形態の消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するための説明図。 本発明の第6の実施の形態の消毒用ボトルを用いた内視鏡洗浄消毒装置の主要部の構成を説明するための説明図。 従来の消毒用ボトルの構成を説明するための斜視図。 図17の消毒用ボトルを横倒し状態にした構成を示す斜視図。 図17の消毒用ボトルを逆さま状態にした構成を示す斜視図。
符号の説明
1…内視鏡洗浄消毒装置、
2…装置本体、
4…洗浄消毒槽、
11a…洗浄剤タンク
11b…アルコールタンク、
40、41…消毒用タンク、
50,51…消毒用ボトル、
52…本体部、
53、54…通気口、
53a、54a…蓋部、
55…消毒液、
55a…液面。

Claims (5)

  1. 内視鏡洗浄消毒装置により内視鏡を洗浄消毒するための消毒液を貯留した消毒用ボトルにおいて、
    前記消毒液を所定量貯留する本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記本体部の内部の気体を外部に排出するように通気を行うための複数の通気口と、を具備し、
    前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口は、前記消毒液の液面より重力方向の高い位置に設けたことを特徴とする消毒用ボトル。
  2. 前記複数の通気口は、液体を透過せず気体のみを透過させる特性を有する部材で構成された透過性部材によって開口部が閉塞されていることを特徴とする請求項1に記載の消毒用ボトル。
  3. 前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口は、前記内視鏡洗浄消毒装置内の洗浄消毒槽に供給される消毒液を貯留する消毒用タンクの注入口に取り付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消毒用ボトル。
  4. 内視鏡洗浄消毒装置により内視鏡を洗浄消毒するための消毒液を所定量貯留する本体部と、前記本体部に設けられ、前記本体部の内部の気体を外部に排出するように通気を行うための複数の通気口とを具備し、前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口が、前記消毒液の液面より重力方向の高い位置に設けられた消毒用ボトルと、
    前記内視鏡を収容して洗浄消毒を行うための洗浄消毒槽と、
    前記消毒用ボトルの前記複数の通気口の少なくとも1つの通気口が取り付けられる注入口を備え、この注入口を介して、前記洗浄消毒槽に供給するための前記消毒液を前記毒用ボトルから注入して貯留する消毒用タンクと、
    を具備したことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
  5. 前記消毒用ボトルの前記複数の通気口は、液体を透過せず気体のみを透過させる特性を有する部材で構成された透過性部材によって開口部が閉塞されていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
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