JP4841313B2 - 内視鏡保管庫 - Google Patents

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Description

本発明は、洗滌済みの内視鏡を保管する内視鏡保管庫に関する。
内視鏡は、生体内に挿入して検査、処置等で使用される。そのため、使用後の内視鏡は、洗滌液による洗滌、消毒液による消毒等を行った後、直ちに内視鏡保管庫に収容され、再使用時には清浄な状態で使用される。
内視鏡保管庫は、一般的に、クリーンルーム等の特別な環境ではなく、通常の環境と代わらない保管室に設置されている。したがって、内視鏡の収容、取り出しの際、保管庫の扉を開け閉めすることによって、保管室内に浮遊している菌が該保管庫内に侵入するおそれがある。
また、内視鏡は、多くの場合、送気のための送気管路、或いは送水のための送水管路、或いは吸引のための吸引管路の何れかを備えている。内視鏡を洗滌消毒する際、内視鏡の外表面はもとより管路内も洗滌する。そのため、洗滌消毒直後の内視鏡は、少なくとも管路内に水分が付着した状態である。そして、水分が付着した状態の内視鏡が、菌の侵入した保管庫内に収容された場合、その菌が水分中で繁殖するおそれがある。
従来の内視鏡保管庫においては、庫内で菌が繁殖することを防止するため、保管庫内に殺菌装置を設けたもの、或いは内視鏡に付着した水分を除去するための乾燥装置を設けたものがある。殺菌装置を設けた保管庫は、紫外線を庫内壁面に向けて照射する紫外光発生装置、或いはオゾンガスを庫内に放出するオゾンガス発生装置を備えている。乾燥装置を設けた保管庫は、庫内に温風を供給して乾燥を促進させるもの、或いは管路に連通する口金に送気チューブを取り付けて管路内に空気を送り込んで管路内の乾燥を促進させる構成のものがある。
しかしながら、殺菌装置を設けた保管庫では、庫内に収容された内視鏡が、紫外線、或いはオゾンガスに長時間、曝される。すると、内視鏡の例えば挿入部の外表面が化学的な作用によって劣化する不具合が生じる。一方、管路内に空気を送り込むタイプの保管庫では、空気を送り込んだ際に、管路内の水分が庫内に放出され、その後、その水分が内視鏡に付着して菌がその水分中で繁殖するおそれがあった。また、庫内に温風を供給して乾燥を促進させ保管庫では、温風を供給して温度が上昇している雰囲気下に、洗滌消毒直後で水分が付着した内視鏡が配置されることによって、庫内の湿気が上昇して、庫内が菌の繁殖し易い環境になるおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡が化学的な作用によって劣化すること、内視鏡に付着していた水分によって庫内の湿度が上昇して菌が繁殖しやすい環境になること、及び内視鏡に付着している水分によって菌が繁殖することを防止する内視鏡保管庫を提供することを目的にしている。
本発明の内視鏡保管庫は、洗滌消毒済みの内視鏡が収容される収容空間内を殺菌する殺菌装置と、前記収容空間内に前記内視鏡が収容されているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記殺菌装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出手段によって前記内視鏡が前記収容空間内に収容されていない状態であると判定したとき、前記収容空間内を殺菌するために前記殺菌装置を動作状態にする。
この構成によれば、殺菌装置は、検出手段の検出結果に基づき、制御部によって動作状態と停止状態とに制御される。
本発明によれば、内視鏡が化学的な作用によって劣化することを防止する内視鏡保管庫を実現できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1乃至図4は内視鏡保管庫の第1実施形態に係り、図1は内視鏡保管庫の構成を説明する斜視図、図2は内視鏡保管庫の構成を説明するブロック図、図3は内視鏡保管庫の制御例を説明するフローチャート、図4は内視鏡保管庫の他の制御例を説明するフローチャートである。
図1に示すように内視鏡保管庫1は、収容部2aを構成する収容空間を有する保管庫本体2と、この保管庫本体2に開閉自在に取り付けられた扉3とを備えて構成されている。図2に示すように内視鏡保管庫1は、制御装置4、殺菌装置5、メインスイッチ6、扉開閉状態検出スイッチ(以下、扉スイッチと略記する)7、内視鏡検出スイッチ8とを備えて構成されている。
図1、図2に示す扉スイッチ7は保管庫本体2に対して扉3が開状態であるか、閉状態であるかを検出する。扉スイッチ7は例えば、近接スイッチ、押しボタンスイッチ、接触スイッチである。メインスイッチ6は、内視鏡保管庫1を動作状態にするか否かを手動で切り換えるための切換スイッチであり、保管庫本体2の例えば正面に設けられている。
図1に示すように収容部2aは洗滌消毒済みの内視鏡10を保管する空間であり、該内視鏡10が吊り下げられた状態で収容される。収容部2aの天井2bには内視鏡10を吊り下げるための内視鏡用ハンガー(以下、ハンガーと略記する)9が設けられている。
内視鏡10は、細長な挿入部11、操作部12、ユニバーサルコード13を備えて構成されている。ユニバーサルコード13の端部には内視鏡コネクタ14が設けられている。操作部12には湾曲部を湾曲操作するための湾曲ノブ15が設けられている。内視鏡10は、流体管路として例えば、吸引を行うための吸引管路(不図示)、送気を行うための送気管路(不図示)、送水を行うための送水管路(不図示)等を備えている。吸引管路は、挿入部11の先端部に吸引を行うための吸引管路先端開口(不図示)を備える。吸引管路は、挿入部11の後端ないし操作部12の前端付近で2つに分岐する。一方は、操作部12側に延出され、他方は鉗子口金(図12の符号12a)に連通している。送気管路と送水管路とは挿入部11の先端側で合流し、その合流した管路は先端部に設けられたノズル(不図示)に連通している。
内視鏡コネクタ14は、複数の口金16、17、18を備えている。口金16は吸引管路の基端側開口に連通する吸引口金である。口金17は送水管路の基端側開口に連通する送水口金である。口金18は送気管路の分岐部で分岐した一方の基端側開口に連通する送気口金である。
ハンガー9は固定部21と、保持部22とを備えて構成されている。固定部21は、ハンガー9を天井2bに配設するため該天井2bに配置される。保持部22には内視鏡10の操作部12が所定の状態で配置される。保持部22は主に、一対の挟持部23、24と、背当て部25とを備えて構成されている。
挟持部24には、操作部12に設けられた湾曲ノブ15が配置された側面部の一部である挿入部側が配置される。これに対して挟持部23には、湾曲ノブ15が配置された側面部とは反対側(裏側)の側面部が略全面に渡って配置される。背当て部25は、例えば術者が操作部12を把持した状態において、親指と人差し指との股部近傍が接触する面部を含む側面部の略全面が配置される。
背当て部25には図中上側に位置する第1逃がし凹部26と、図中下側に位置する第2逃がし凹部27とが設けられている。第1逃がし凹部26はユニバーサルコード13の一部が配置される凹部であり、ユニバーサルコード13の操作部12側に設けられたオレ止め部13aが配置される。第2逃がし凹部27は挿入部11の一部が配置される凹部であり、挿入部11の操作部12側に設けられたオレ止め部11aが配置される。
この構成のハンガー9によれば、内視鏡10を該ハンガー9に吊り下げたとき、操作部12の一側面全面が背当て部25に当接した状態で、その一側面部から立ち上がる両側面部が挟持部23、24の間に挟持配置された状態になる。
前記内視鏡検出スイッチ8は検出手段であって、ハンガー9に内視鏡10が吊り下げられている状態であるか否か、具体的には前記保持部22に内視鏡10の操作部12が配置されているか否かを検出する。内視鏡検出スイッチ8としては、例えば、近接スイッチ、光電スイッチ等のスイッチ、或いは内視鏡10が吊り下げられたとき内視鏡10の重量によって移動されるハンガー9によって操作される押しボタンスイッチ等である。本実施形態において内視鏡検出スイッチ8は、保持部22を構成する例えば背当て部25の操作部12との当接面側に設けられている。
殺菌装置5は収容部2内に侵入して、壁に付着した、或いは浮遊した菌等を殺菌する。本実施形態において、殺菌装置5は、収容部2aの例えば側壁に配置された一対の紫外光発生装置(以下、殺菌灯と略記する)5aである。一対の殺菌灯5aは点灯状態において紫外線を照射する。その紫外線は、収容部壁面の全面、及び扉3の背面に向けて照射される。この紫外線照射状態において、収容部2aの収容空間内が殺菌される。殺菌灯5aは通常消灯状態であり、制御装置4の制御の基、消灯状態から点灯状態、またはその逆の状態に切り換えられる。
図2に示すように制御装置4と各種スイッチ6、7、8とは電気的に接続されている。また、制御装置4と殺菌灯5aとは電気的に接続されている。制御装置4は、収容部2a内を殺菌する殺菌灯5aの点灯、消灯を制御する制御部としてのCPU4aを備えている。
メインスイッチ6は、ON位置に配置されたON状態のとき、制御装置4に動作状態を指示する信号である動作信号を出力する。扉スイッチ7は、扉3が閉状態であるとき、制御装置4に扉が閉状態であることを告知する信号である閉信号を出力する。内視鏡検出スイッチ8は、ハンガー9に内視鏡10が吊り下げられている状態を検出しているとき、制御装置4にその旨を告知する信号である有信号を出力する。
ここで、図3を参照してCPU4aによる殺菌灯5aの制御例を説明する。
ユーザーによってメインスイッチ6がON状態に切り換えられると、内視鏡保管庫1は動作状態になる。即ち、内視鏡保管庫1はCPU4aによる制御状態になる。つまり、CPU4aによる制御が開始される。
まず、CPU4aは、ステップS1に示すように扉3が開状態であるか、閉状態であるかを監視する。ここで、CPU4aは、扉3は開状態、即ち閉信号が入力されていない状態であると判定した場合、ステップS2に移行する。
ステップS2においてCPU4aは、殺菌灯5aを消灯にする制御を行った後、ステップS3に移行する。ステップS3において、CPU4aはメインスイッチ6から出力されている動作信号が入力されているか否かを判定する。
ここで、動作信号の入力を確認したとき、CPU4aはステップS1に移行する。このことによって、CPU4aは、扉3が開いている間、殺菌灯5aを消灯状態に保持する制御を行う。一方、CPU4aは、ステップS3において動作信号の入力を確認できなかった場合、殺菌灯5aを点灯させることなく制御を終了する。
次に、前記ステップS1でCPU4aは、扉3が閉状態である、即ち閉信号が入力されている状態であると判定した場合、ステップS4に移行する。ステップS4においてCPU4aは、ハンガー9に内視鏡10が吊り下げられている状態であるか否かを判定する。ここで、CPU4aは、有信号が入力されていない状態、即ちハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていない状態においては、ステップS5に移行する。
ステップS5においてCPU4aは、殺菌灯5aを点灯させる制御を行った後、ステップS6に移行する。ステップS6においてCPU4aは、扉3が開状態であるか開状態であるかを監視する。ここで、扉3が閉状態に保持されているとき、つまり、閉信号が入力されている状態であれば、CPU4aは前記ステップS3に移行して、メインスイッチ6から出力されている動作信号が入力されているか否かを判定する。ここで、動作信号の入力を確認したとき、CPU4aはステップS1に移行する。
このことによって、CPU4aは、扉3が閉じている状態で、かつハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていない場合、殺菌灯5aを点灯状態に制御する。したがって、収容部2a内は、殺菌灯5aの紫外線照射によって殺菌される殺菌状態になる。
なお、扉3が閉じている状態で、かつハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていない状態において、ステップS3において動作信号の入力を確認できなかったとき、CPU4aは、殺菌灯5aを点灯状態から消灯状態に切り換えて制御を終了する。
一方、前記ステップS4において、CPU4aは、有信号が入力されている状態である、即ちハンガー9に内視鏡10が吊り下がっている状態であると判定した場合、上述したステップS2に移行する。したがって、殺菌灯5aは消灯状態に保持される。つまり、CPU4aは、内視鏡10がハンガー9に吊り下げられている状態において、扉3が閉状態にされた場合には、殺菌灯5aを消灯状態に制御する。したがって、収容部2a内の内視鏡10が紫外線に曝されることが防止される。
また、前記ステップS6において、CPU4aは、扉3が開状態であるとき、つまり、閉信号の入力が停止された状態においては、前記ステップS1を介してステップS2に移行して殺菌灯5aを消灯させる制御を行う。このことによって、収容部2a内を殺菌している状態において、扉3が開けられた場合、CPU4aの制御の基、殺菌灯5aは点灯状態から消灯状態に切り換えられる。
このように、メインスイッチをオン状態にした後、CPUによる制御状態にして、扉スイッチ、及び内視鏡検出スイッチからそれぞれ出力される信号を基に、内視鏡保管庫の収容部内を殺菌する殺菌灯の点灯、消灯の制御を行う。その際、CPUは、扉が開状態においては殺菌灯を消灯状態にする制御を行う。また、CPUは、扉が閉状態で、かつハンガーに内視鏡が吊り下がっている状態においては殺菌灯を消灯状態にする制御を行う。言い換えれば、CPUは、扉が閉状態で、かつハンガーに内視鏡が吊り下がっていない状態において殺菌灯を点灯状態にする制御を行う。
即ち、メインスイッチがオン状態において、ハンガーに内視鏡が吊り下がっていない状態で、扉を閉状態にすることによって、殺菌灯を点灯させて収容部内を殺菌することができる。このことによって、洗滌消毒後の内視鏡が紫外線下に曝されることが防止される。
なお、本実施形態においては、殺菌装置5を殺菌灯5aとしているが、殺菌装置5は殺菌灯に限定されるものではない。例えば、殺菌装置5はオゾンガスを発生するオゾンガス発生装置等であってもよい。
また、本実施形態においては、メインスイッチ6を保管庫本体2の正面に設ける構成を示している。しかし、メインスイッチ6を図1の破線に示すように保管庫本体2内に設ける構成にしても良い。この場合、制御装置4のCPU4aは図4に示すように制御を行う。
ユーザーによってメインスイッチ6がON位置に切り換えられている状態であって、かつ扉3が閉状態にされたとき、内視鏡保管庫1はCPU4aによる制御状態になる。
まず、CPU4aはステップS7において、ハンガー9に内視鏡10が吊り下げられている状態であるか否かを判定する。ここで、CPU4aは、有信号が入力されていない状態、即ち内視鏡10がハンガー9に吊り下がっていない状態においては、ステップS8に移行する。
ステップS8においてCPU4aは、殺菌灯5aを点灯させる制御を行った後、ステップS9に移行する。ステップS9においてCPU4aは、扉3が開状態であるか、閉状態であるかを監視する。ここで、扉3が閉状態に保持されているとき、つまり、閉信号が入力されている状態であれば、前記ステップS7に移行する。このことによって、殺菌灯5aは点灯状態に保持される。
したがって、CPU4aは、扉3が閉じられた状態において、ハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていない場合、殺菌灯5aを点灯状態に制御する。したがって、収容部2a内は、殺菌灯5aの紫外線照射による殺菌状態になる。
なお、ステップS9において扉3が開状態にされたとき、つまり、閉信号の入力が停止された状態になると、CPU4aは制御を終了する。なお、CPU4aが制御を終了する際、殺菌灯5aを消灯状態にする制御信号を出力した後、制御を終了するようにしてもよい。
一方、前記ステップS7において、CPU4aは、有信号が入力されている状態、即ちハンガー9に内視鏡10が吊り下がっている状態においては、ステップS10に移行する。ステップS10においてCPU4aは、殺菌灯5aを消灯させる制御を行った後、ステップS9に移行する。ステップS9においてCPU4aは、扉3が開状態であるか、閉状態であるかを監視する。ここで、扉3が閉状態に保持されているとき、つまり、閉信号が入力されている状態であれば、前記ステップS7に移行する。このことによって、殺菌灯5aが消灯状態に保持される。
したがって、CPU4aは、扉3が閉じられた状態において、ハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていた場合、殺菌灯5aを消灯状態に制御する。したがって、収容部2a内に保管されている内視鏡10が殺菌灯5aの紫外線に曝されることが防止される。
なお、ステップS9において扉3が開状態にされたとき、つまり、閉信号の入力が停止された状態になると、CPU4aは、殺菌灯5aを消灯した状態のままで制御を終了する。
このように、メインスイッチを保管庫本体内に設けることによって、CPUはメインスイッチがオン状態で、かつ扉が閉められた状態において、制御状態になる。そして、CPUは、内視鏡検出スイッチから出力される信号を基に、内視鏡保管庫の収容部内を殺菌する殺菌灯の点灯、消灯の制御を行うことができる。
このことによって、より単純な制御で、洗滌消毒後の内視鏡が紫外線に曝されることを防止すること、及びハンガーに内視鏡が吊り下がっていない状態で扉を閉状態にすることによって、収容部内を殺菌することができる。
図5乃至図9は内視鏡保管庫の第2実施形態に係り、図5は複数の収容部を備える内視鏡保管庫の構成を説明する斜視図、図6は複数の収容部を備える内視鏡保管庫の構成を説明するブロック図、図7は複数の収容部を備える内視鏡保管庫の制御例を説明するフローチャート、図8は保管庫に備えられた殺菌灯を点灯させるか否かを判定する処理を説明するフローチャート、図9は収容部を殺菌灯の照射範囲を基に複数の領域に分割した内視鏡保管庫の構成例を説明する図である。
図5、図6に示すように内視鏡保管庫1Aは、保管庫本体2Aと、この保管庫本体2Aに開閉自在に取り付けられた扉3Aとを備えて構成されている。本実施形態において、保管庫本体2Aは収容部内に、複数、例えば2つの仕切り板30、30を配置して、1つの収容部を複数、例えば3つの収容部31、32、33に分割している。
各収容部31、32、33に対応する天井2bにはそれぞれ内視鏡10を吊り下げるためのハンガー9が配設されている。各収容部31、32、33のハンガー9を構成する保持部22にはそれぞれ内視鏡検出スイッチ8a、8b、8cが設けられている。各収容部31、32、33内には侵入した菌等を殺菌する一対の殺菌灯5b、5c、5dが設けられている。殺菌灯5b、5c、5dは、点灯状態において紫外線を照射する。その紫外線は、収容部壁面、仕切り板30の面、及び扉3の背面に照射される。このことによって、紫外線照射状態において、各収容部31、32、33内は殺菌状態になる。なお、本実施形態においては、保管庫本体2Aの例えば第2収容部32内にメインスイッチ6が設けられている。
図6に示すように制御装置4と各種スイッチ6、7、8a、8b、8cとは電気的に接続されている。また、制御装置4と殺菌灯5b、5c、5dとは電気的に接続されている。制御装置4はCPU4bを備えており、該CPU4bは、第1収容部31内を殺菌する殺菌灯5bの点灯及び消灯、第2収容部32内を殺菌する殺菌灯5cの点灯及び消灯、第3収容部33内を殺菌する殺菌灯5dの点灯及び消灯、を制御する
なお、本実施形態において内視鏡検出スイッチ8a、8b、8cは、それぞれのハンガー9に内視鏡10が吊り下げられている状態を検出しているとき、制御装置4にその旨を告知する有信号を出力する。また、本実施形態において、保管庫本体2Aは幅広である。このため、扉3Aは片開きよりも両開きが好ましい。その他の構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
ここで、図7、図8を参照してCPU4bによる各収容部31、32、33内の殺菌灯5b、5c、5dの制御例を説明する。
本実施形態の内視鏡保管庫1Aにおいては、ユーザーによってメインスイッチ6がON位置に切り換えられている状態であって、かつ、扉3Aが閉状態にされたとき、CPU4bによる制御状態になる。
図7に示すようにまず、CPU4bはステップS11において、各収容部31、32、33内に設けられているそれぞれのハンガー9の全てに内視鏡10が吊り下げられている状態であるか否かを判定する。ここで、CPU4bは、全てのハンガー9に備えられている内視鏡検出スイッチ8a、8b、8cから有信号が入力されていない状態、即ち各収容部31、32、33のそれぞれのハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていない状態において、ステップS12に移行する。ステップS12においてCPU4bは、殺菌灯5b、5c、5dを点灯させる制御を行った後、ステップS13に移行する。ステップS13においてCPU4bは、扉3Aが開状態であるか、閉状態であるかを監視する。ここで、扉3が閉状態に保持されているとき、つまり、閉信号が入力されている状態であれば、前記ステップS11に移行する。このことによって、殺菌灯5b、5c、5dが点灯状態に保持される。
したがって、CPU4bは、扉3が閉じられた状態において、各収容部31、32、33のハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていないと判定した場合、殺菌灯5b、5c、5dを点灯状態に制御する。つまり、各収容部31、32、33内に内視鏡10が保管されていない状態において、扉3Aが閉められることによって、瞬時に各殺菌灯5b、5c、5dが点灯されて、各収容部31、32、33は紫外線照射による殺菌状態になる。
なお、ステップS13において扉3Aが開状態にされて、閉信号の入力が停止された状態になると、CPU4bは、殺菌灯5b、5c、5dを点灯状態から消灯状態にして制御を終了する。
一方、CPU4bは、ステップS11において全てのハンガー9に備えられている内視鏡検出スイッチ8a、8b、8cの何れか1つから有信号が入力されている状態、即ち各収容部31、32、33にそれぞれ設けられているハンガー9のいずれかに内視鏡10が吊り下がっている状態においては、ステップS14、15、16に移行して、収容部31、32、33に備えられている殺菌灯5b、5c、5dを点灯させる制御、或いは消灯状態に保持する制御を行う。
ステップS14においてCPU4bは、図8に示す収容部殺菌灯点灯、消灯判定処理を行う。
図に示すようにまず、CPU4bは、ステップS21に示す対応する収容部である第1収容部31のハンガー9に備えられている内視鏡検出スイッチI8aから有信号-が入力されていない状態、即ち収容部31のハンガー9に内視鏡10が吊り下がっていない状態においては、ステップS22に移行する。ステップS22においてCPU4bは、殺菌灯5bを点灯させる制御を行った後、次のステップであるステップS15に移行する。
一方、CPU4bは、ステップS21において、第1収容部31のハンガー9に備えられている内視鏡検出スイッチI8aから有信号が入力されている状態、即ち収容部31のハンガー9に内視鏡10が吊り下がっている状態においては、ステップS23に移行する。ステップS23においてCPU4bは、殺菌灯5bを消灯させる制御を行った後、次のステップであるステップS15に移行する。
ステップS15において、CPU4bは上述した収容部殺菌灯点灯、消灯判定処理を行う。そして、CPU4bは、殺菌灯5bを点灯させる制御、または殺菌灯5bを消灯させる制御を行った後、ステップS16に移行する。
このステップS16においても、CPU4bは上述した収容部殺菌灯点灯、消灯判定処理を行う。そして、CPU4bは、殺菌灯5cを点灯させる制御、または殺菌灯5cを消灯させる制御を行った後、次のステップであるステップS13に移行する。
図7のステップS13においてCPU4bは、扉3Aが開状態であるか、閉状態であるかを監視する。ここで、扉3が閉状態に保持されているとき、つまり、閉信号が入力されている状態であれば、前記ステップS11に移行する。
このことによって、それぞれの収容部31、32、33に備えられた殺菌灯5b、5c、5dは、それぞれの収容部31、32、33内に内視鏡10が収容された状態であれば消灯状態に保持され、内視鏡10が収容されていない状態であれば点灯状態に保持される。
このように、内視鏡保管庫を構成する保管庫本体に仕切り板を配設して、該内視鏡保管庫の収容部に複数の内視鏡にそれぞれ対応する複数の収容部を設ける。そして、それぞれの収容部に内視鏡検出スイッチを有するハンガー、及び殺菌灯を設ける。また、メインスイッチを保管庫本体内に設ける。これらのことによって、CPUによる制御状態において、それぞれの収容部に設けられているハンガーの有する内視鏡検出スイッチから有信号が出力されているか否かを判定して、内視鏡保管庫に備えられた各収容部にそれぞれ備えられた殺菌灯を点灯状態、或いは消灯状態にする制御を行うことができる。
そして、複数の内視鏡が収容可能な内視鏡保管庫において、洗滌消毒後の内視鏡が紫外線下に曝されることを防止すること、言い換えれば、ハンガーに内視鏡が吊り下がっていない状態の収容部だけに、紫外線を照射して、殺菌を行うことができる。
なお、本実施形態においては、保管庫本体2Aの収容部を仕切り板30で複数の収容部に分割するとしている。しかし、図9に示すように保管庫本体2Aの収容部2aを、複数、例えば2つの一対の殺菌灯5e、5fの照射範囲(角度θ)を基に、収容部2a内を2つの領域に分割して、殺菌灯5e、5fを必要に応じて点灯、或いは消灯させるようにして内視鏡保管庫1Bを構成するようにしても良い。符号8d、8e、8fはハンガー9に備えられた内視鏡検出スイッチである。
この構成によれば、図示しないCPUは、内視鏡検出スイッチ8d、8e、8fの全てから有信号が出力されていると判定した場合、全ての殺菌灯5e、5fを消灯状態にする。一方、CPUは、内視鏡検出スイッチ8d、8e、8fの全てから有信号が出力されていないと判定した場合、全ての殺菌灯5e、5fを点灯状態にする。即ち、収容部2a内は紫外線照射による殺菌状態になる。
一方、内視鏡検出スイッチ8dからだけ、有信号が出力されていると判定した場合、殺菌灯5fを点灯状態にする。すると、殺菌灯5fによる破線に示す照射範囲である斜線に示す部分が紫外線の照射範囲となるので、内視鏡検出スイッチ8dを備えたハンガー9に吊り下げられている内視鏡が紫外線に曝されることを防止することができる。また、内視鏡検出スイッチ8fからだけ、有信号が出力されていると判定した場合、殺菌灯5eを点灯状態にする。すると、殺菌灯5eによる実線に示す照射範囲が紫外線の照射範囲となって、内視鏡検出スイッチ8fを備えるハンガー9に吊り下げられている内視鏡が紫外線に曝されることを防止することができる。
そして、2つの内視鏡検出スイッチから有信号が出力されている場合、CPUは殺菌灯5e、5fの両方を消灯状態にする、
なお、内視鏡検出スイッチ8eからだけ、有信号が出力されていると判定した場合、CPUは、殺菌灯5e、5fの両方を消灯状態にする、または、例えばユーザーに吊り下げる位置の変更を促す、ブザー音を発報する。
図10、図11は内視鏡保管庫の第3実施形態に係り、図10は温風供給装置と吸引ポンプと備える内視鏡保管庫の概略構成を説明するブロック図、図11は温風供給装置と吸引ポンプと備える内視鏡保管庫の概略構成を説明する斜視図である。
図10に示す内視鏡保管庫1Cは、前記第1の実施形態に加えて、温風供給装置35と吸引ポンプ36とを備えて構成されている。温風供給装置35は、庫内に例えば60℃で乾燥した温風を供給する装置であって、庫内に収容された湿気を含んだ内視鏡10を乾燥させるための装置である。一方、吸引ポンプ36は管路内の水分を除去するためのポンプである。なお、温風供給装置35及び吸引ポンプ36は、内視鏡保管庫1Cに備えられた収容部2aとは異なる空間である装置配設空間(不図示)に設置されている。
図11に示すように、内視鏡保管庫1Cには温風供給装置35から供給された温風を庫内に噴出するための吹き出し口2c、庫内の空気を吸引するための吸引口金37が設けられている。吸引口金37は庫内と吸引ポンプ36とを連通状態にする連通部である。吸引口金37の庫内側には連通手段を構成する吸引チューブ38の一端部が連結されるようになっている。吸引チューブ38の他端部には連通手段を構成する連結アダプタ39が連結されている。連結アダプタ39は筒状であって、該連結アダプタ39は内視鏡10の挿入部11の先端部に圧入によって連結される。
なお、吸引口金37の装置配設空間側には吸引ポンプ36から延出する吸引チューブ(不図示)の端部が連結される。また、吸引チューブ38、及び連結アダプタ39は使い捨てタイプであって、連結アダプタ39が吸引チューブ38の端部に一体な状態で図示しない滅菌パックに収容されている。
その他の構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態の内視鏡保管庫1Cの作用を説明する。
まず、ユーザーは、洗滌消毒済みの内視鏡10の操作部12を内視鏡保管庫1Cのハンガー9の保持部22に所定の状態に配設して、該内視鏡10を収容部2aに収容する。その後、ユーザーは滅菌パック(不図示)を開封して、該滅菌パックに収容されている連結アダプタ39、及び吸引チューブ38を取り出す。そして、連結アダプタ39を内視鏡10の挿入部11の先端部に装着する。一方、吸引チューブ38の端部を吸引口金37に取り付けられている栓部材(不図示)に替えて吸引口金37に取り付ける。このことによって、内視鏡10の挿入部11の先端に開口を有する吸引管路、送水管路、及び送気管路と、吸引ポンプ36とが吸引チューブ38、吸引口金37等を介して連通した状態になる。
次に、ユーザーは、メインスイッチ6をオン状態にして、扉3を保管庫本体2に対して閉じた状態にする。すると、本実施形態の内視鏡保管庫1Cにおいてはハンガー9に内視鏡10が吊り下がっている状態において、CPU4cによって温風供給装置35、及び吸引ポンプ36が駆動される。そして、温風供給装置35が駆動状態になることによって、吹き出し口2cを介して庫内に温風が供給される一方、吸引ポンプ36が駆動状態になることによって内視鏡10に設けられている吸引管路、送水管路、及び送気管路を介して庫内の空気が外部に排出されていく。
具体的に、本実施形態においては、温風供給装置35によって庫内に乾燥した温風が供給される。一方、吸引ポンプ36によって、吸引を開始すると同時に、吸引管路、送水管路、及び送気管路に付着している水分の除去が開始されるとともに、庫内の空気が内視鏡コネクタ14に設けられている口金16、17、18を介して各管路内に取り込まれていく。そして、管路内に取り込まれた乾燥した温風は、先端の開口、連結アダプタ39、吸引チューブ38、吸引口金37等を介して吸引ポンプ36を介して外部に排出される。
このように、内視鏡保管庫に乾燥した温風を供給する温風供給装置、及び庫内の空気を吸引するポンプを設ける。そして、収容部に吸引ポンプの吸引口となる吸引口金を設ける。そして、その吸引口金と内視鏡の挿入部の先端部とを連結アダプタ及び吸引チューブによって連結する。
このことによって、管路内に付着した水分を吸引ポンプによって吸引することによって、水分を庫内に放出することなく、速やかに外部に排出することができる。 また、庫内に送り込まれる温風を内視鏡コネクタに設けられている口金を介して管路内に取り込むことによって、内視鏡に設けられている管路の乾燥を温風によって効率的に行うことができる。さらに、温風を供給することによって、内視鏡の外表面に付着していた水分が庫内に放出されて、庫内の湿度が上昇した場合においても、常時、温風供給装置と吸引ポンプとが駆動される。
したがって、乾燥した温風の供給に伴って、湿気を含んだ空気が吸引ポンプを設けたことによって庫内から外部に徐々に排出されて、庫内の湿度が上昇して菌が繁殖しやすい環境になることが防止することができるとともに、内視鏡の外表面、及び管路内の乾燥を促進することができる。
なお、本実施形態においては、温風供給装置による温風の供給量を、吸引ポンプの吸引量に比べて多く設定している。このことによって、密閉構造ではない内視鏡保管庫においては、隙間から外部に温風が漏れ出ることにより、収容部内に外部から菌が侵入することを防止している。
また、上述した内視鏡保管庫においては温風供給装置を備える構成を示している。しかし、温風供給装置と吸引ポンプのうち吸引ポンプだけを設けて内視鏡保管庫を構成するようにしてもよい。このことによって、管路に付着した水分が庫内に放出されることを防止することができる。また、吸引ポンプによる吸引を継続して行うことによって、庫内の空気が吸引ポンプを介して外部に排出されて、庫内の湿気の除去、及び管路内の乾燥の促進を図ることができる。この構成においては、内視鏡保管庫1の保管庫本体2と扉3とを密閉構造にする一方、保管本体3の壁の一部に外部と収容部2aとを連通する空気流入口を設ける。そして、空気流入口に、収容部2a内で菌の増殖を防止する殺菌 ・酵素HEPAフィルタを配設する。このことによって、収容部2a内には殺菌 ・酵素HEPAフィルタを通過した空気のみが流入する。尚、上述した温風供給装置35を備える構成において、温風の吹き出し口2cに殺菌 ・酵素HEPAフィルタを配設することによって、より効果的に収容部2a内で菌が増殖することが防止される。
また、内視鏡保管庫に温風供給装置を備える構成においては、図12に示す構成を実現することができる。図12は内視鏡保管庫の別の構成例を説明する図である。
図12に示す内視鏡保管庫1Dにおいては収容部2aを構成する壁2dの背面側に設けられた装置配設空間に、前記温風供給装置35に加えて、第1電磁弁41、第2電磁弁42、無菌水供給装置43、アルコールフラッシュ装置44が備えられている。
第1電磁弁41は、温風供給装置35から供給される温風の流路を変更するものである。第1電磁弁41は図示しないCPUの制御の基、開閉される複数のポート(不図示)を備え、温風供給装置35から供給される温風を、それぞれのポートを介して、収容部2a内、第2電磁弁42、無菌水供給装置43、アルコールフラッシュ装置44に供給する。
無菌水供給装置43は、無菌水を貯留するタンク51と、タンク51の上面に取り付けられる吸気口金52、及び送液口金53とを備えて構成される。
アルコールフラッシュ装置44は、アルコールを貯留するタンク55と、タンク55の上面に取り付けられる吸気口金56、及び送液口金57とを備えて構成される。
第2電磁弁42は、前記壁2dに設けられた口金45に一端部が連結されたチューブ46の他端部が連結された供給口(不図示)を有する。また、電磁弁42は図示しないCPUの制御の基、開閉される複数のポート(不図示)を備える。
第1電磁弁41の第1のポートから延出される第1分岐管路61は前記吹き出し口2cに連結される。このことによって、温風供給装置36から供給される温風は第1電磁弁41、第1分岐管路61を介して庫内に供給される。
第1電磁弁41の第2のポートから延出される第2分岐管路62は無菌水供給装置43に温風を供給するための管路であり、無菌水供給装置43に設けられている吸気口金52に連通している。吸気口金52を介して無菌水供給装置43のタンク51内に温風が供給されることによって、タンク51内に貯留されている無菌水54が送液口金53、第1送液チューブ65に供給されるようになっている。送液チューブ65の端部は第2電磁弁42の第1ポートに連通している。
このことによって、第1電磁弁41の第2ポート、及び第2電磁弁の第1ポートが開放状態において、温風供給装置36からの温風が第2分岐管路62によって無菌水供給装置43に供給される。すると、無菌水54が、第1送液チューブ65、チューブ46を介して口金45まで供給される。
第1電磁弁41の第3のポートから延出される第3分岐管路63はアルコールフラッシュ装置44に温風を供給するための管路であり、アルコールフラッシュ装置44に設けられている吸気口金56に連通している。吸気口金56を介してアルコールフラッシュ装置44のタンク55内に温風が供給されることによって、タンク55内に貯留されているアルコール58が送液口金57、第2送液チューブ66に供給されるようになっている。送液チューブ66の端部は第2電磁弁42の第2ポートに連通している。
このことによって、第1電磁弁41の第3ポート、及び第2電磁弁の第2ポートが開放状態において、温風供給装置36からの温風が第3分岐管路63によってアルコールフラッシュ装置44に供給される。すると、アルコール58が、第2送液チューブ66、チューブ46を介して口金45まで供給される。
第1の電磁弁41の第4のポートから延出される第4分岐管路64は第2電磁弁42の第3ポートに連通している。このことによって、温風供給装置36から供給される温風は、第1電磁弁41の第4ポート、及び第2電磁弁の第3ポートが開放状態において、第4分岐管路64、チューブ46を介して口金45まで供給される。
なお、口金45には連結チューブ47が連結される。連結チューブ47の先端部は、ユーザーによって必要に応じて、鉗子口金12aに配置される。符号48、49、50は選択スイッチである。第1選択スイッチ48は、温風を庫内に供給することを選択するための例えば押しボタンスイッチである。第2選択スイッチ49は、アルコールフラッシュを選択するための例えば押しボタンスイッチである。第3選択スイッチ50は、無菌水の供給を選択するための例えば押しボタンスイッチである。本実施形態においては、複数のボタンを同時に押し込み操作することができない構成になっている。符号67は無菌水回収容器であり、符号68はアルコール回収容器である。
上述のように構成した内視鏡保管庫1Dの作用を説明する。
まず、ユーザーは、洗滌消毒済みの内視鏡10の操作部12を内視鏡保管庫1Dに備えられているハンガー9の保持部22に配設して、該内視鏡10を収容部2aに収容する。その後、ユーザーは内視鏡が無菌状態であるか否かの検査を行う場合、或いは吸引管路内の水分の除去(アルコールフラッシュ)を行う場合、滅菌パックを開封して、該滅菌パックに収容されている連結チューブ47を口金45に連結する。また、ユーザーは内視鏡が無菌状態であるか否かの検査を行う場合には容器67、68を用意し、吸引管路内のアルコールフラッシュを行う場合にはアルコール回収容器68を用意する。
そして、ユーザーは、内視鏡が無菌状態であるか否かの検査を行う場合、無菌水工程、アルコールフラッシュ工程の順で作業を行う。無菌水工程において、ユーザーは、無菌水回収容器67を挿入部11の先端部近傍に配置させた後、第3選択スイッチ50を押し込み操作する。
すると、CPUの制御の基、無菌水が前記口金45、連結チューブ47を通過して鉗子口金12aを介して吸引管路に所定量流し込まれる。吸引管路に流し込まれた無菌水は管路内を通過して先端部に設けられている吸引管路先端部開口を介して無菌水回収容器67に回収される。
その後、ユーザーは、無菌水の回収を完了した後、無菌水回収容器67を培養のため保存した後、アルコールフラッシュ工程に入る。即ち、ユーザーは、前記無菌水回収容器67に替えてアルコール回収容器68を挿入部11の先端部近傍に配置させる。そして、ユーザーは、吸引管路内の水分を除去するアルコールフラッシュを行うため、第2選択スイッチ49を押し込み操作する。
すると、CPUの制御の基、アルコールが口金45、連結チューブ47を通過して鉗子口金12aを介して吸引管路に所定量流し込まれる。吸引管路に流し込まれたアルコールの一部は管路内の水分とともに蒸発し、残りのアルコールは管路内を通過して先端部に設けられている吸引管路先端部開口を介してアルコール回収容器68に回収される。
なお、ユーザーが、アルコールフラッシュだけを目的とする場合には、上述したアルコールフラッシュ工程だけを行う。
一方、ユーザーは、無菌状態か否かの検査、或いはアルコールフラッシュを行うことなく、内視鏡の保管を目的とする場合、メインスイッチと第1選択スイッチ48を操作する。この操作状態において、ユーザーによって、扉3が閉じられた状態になると、温風供給装置36が駆動される。即ち、温風供給装置36から供給される温風が、吹き出し口2cを介して庫内に供給される。このことによって、内視鏡の乾燥が促進される。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
図1乃至図4は内視鏡保管庫の第1実施形態に係り、図1は内視鏡保管庫の構成を説明する斜視図 内視鏡保管庫の構成を説明するブロック図 内視鏡保管庫の制御例を説明するフローチャート 内視鏡保管庫の他の制御例を説明するフローチャート 図5乃至図8は内視鏡保管庫の第2実施形態に係り、図5は複数の収容部を備える内視鏡保管庫の構成を説明する斜視図 複数の収容部を備える内視鏡保管庫の構成を説明するブロック図 複数の収容部を備える内視鏡保管庫の制御例を説明するフローチャート 複数ある収容部のうち第1の収容部内の制御例を説明するフローチャート 収容部を殺菌灯の照射範囲を基に複数の領域に分割した内視鏡保管庫の構成例を説明する図 図10、図11は内視鏡保管庫の第3実施形態に係り、図10は温風供給装置と吸引ポンプと備える内視鏡保管庫の概略構成を説明するブロック図 温風供給装置と吸引ポンプと備える内視鏡保管庫の概略構成を説明する斜視図 内視鏡保管庫の別の構成例を説明する図
符号の説明
1…内視鏡保管庫 2a…収容部 4…制御装置 4a…CPU 5…殺菌装置 5a…紫外光発生装置(殺菌灯) 8…内視鏡検出スイッチ 9…内視鏡用ハンガー 21…固定部 22…保持部

Claims (6)

  1. 洗滌消毒済みの内視鏡が収容される収容空間内を殺菌する殺菌装置と、
    前記収容空間内に前記内視鏡が収容されているか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づき、前記殺菌装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出手段によって前記内視鏡が前記収容空間内に収容されていない状態であると判定したとき、前記収容空間内を殺菌するために前記殺菌装置を動作状態にすることを特徴とする内視鏡保管庫。
  2. 前記収容空間内に前記内視鏡の操作部が配置される保持部を有し、
    前記検出手段は、前記保持部に前記内視鏡が配置されているか否かを検出することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡保管庫。
  3. 前記収容空間に複数の内視鏡を収容する構成において、
    前記収容空間を内視鏡毎に複数の空間に分割し、分割して構成される各空間毎に前記保持部及び前記殺菌装置を設けたことを特徴とする請求項に記載の内視鏡保管庫。
  4. 前記制御部は、前記検出手段によって前記内視鏡が配置されていないことを検出した保持部を備える空間内を殺菌するために前記殺菌装置を動作状態にする請求項に記載の内視鏡保管庫。
  5. 前記収容空間に複数の内視鏡を収容する構成において、
    前記収容空間を前記殺菌装置の照射範囲を基に複数の領域に分割することを特徴とする請求項に記載の内視鏡保管庫。
  6. 前記制御部は、前記検出手段によって前記内視鏡が配置されていることを検出した保持部を備える領域が、前記殺菌装置の照射範囲から外れるとき、前記殺菌装置を動作状態にする請求項に記載の内視鏡保管庫。
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