JP2021180697A - 内視鏡保管庫および内視鏡保管ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】内視鏡検査時の細菌感染による死亡事故を防止するための内視鏡保管庫を提供する。【解決手段】内視鏡保管庫1に温度制御手段10を備え、内視鏡保管庫1の庫内を温度制御手段10により所定温度に制御することにより、庫内温度を内視鏡の乾燥の至適温度範囲に制御することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、内視鏡を保管するための内視鏡保管庫および内視鏡保管ユニットに関する。
2015年にアメリカ食品医薬品局(FDA)は、内視鏡検査により2年間で135人の耐性菌感染が起こったと発表した。その後、フロリダ・ペンシルバニア・シアトル・ロスアンゼルスで527人が耐性菌に感染し、そのうちロスアンゼルスのロナルドレーガンUCLA医療センターでは、十二指腸内視鏡検査の耐性菌感染により、127名が感染して2名が死亡、耐性菌のDNAを検査したところ同一DNAの耐性菌と判明したことから大きな社会問題となっている。
通常、内視鏡検査においては、検査が終了した後、使用後の内視鏡は洗浄・完全滅菌処理され、洗浄・滅菌処理後に再び手動で内視鏡保管庫まで運搬して内視鏡保管庫内で収納して保管している。
消火器内視鏡の再生処理に関するマルチソサエティガイドライン(Petersen BT,et al.Multisociety guideline on reprocessing flexible gastrointestinal endoscope:2011.Gastrointest Endosc.)によると、洗浄前においては、使用時点で外表面を清拭し、送気/送水チャンネルおよび生検鉗子チャンネル内から界面活性剤を吸引する。その後、ブラッシングによる物理的な汚染除去を行い、洗浄においては、水および酵素洗浄剤を用いて機械的に洗浄する。高水準消毒/滅菌においては、スコープを浸漬し、暴露時間の間、すべてのチャンネルに高水準消毒薬/滅菌剤を灌流させる(2%以上のグルタルアルデヒドを20℃で20分間)。すすぎにおいては、スコープとチャンネルを滅菌水、ろ過水または水道水ですすぎ、その後、チャンネルをアルコールでフラッシュし、乾燥させる。乾燥においては、挿入チューブおよびチャンネルを乾かすため強制送気を使用する。保管においては、乾燥しやすくするために垂直に吊るし、汚染を防止する方法で保管することが示されている。
さらに、消化器内視鏡の感染制御に関するマルチソサエティ実践ガイド(改訂版)によると、保管においては、内視鏡チャンネル内に水分が残っていると、保管中に細菌が増殖するため、チャンネル内を十分に乾燥させ、その後、乾燥のために内視鏡は送気・送水ボタン、吸引ボタン、鉗子栓などを装着せずにハンガーなどに掛けて清潔な保管庫に保管する必要があると示されている。
しかしながら、洗浄された内視鏡は、内視鏡保管庫からの運搬時や、洗浄後に内視鏡保管庫内に収納する場合などの移動作業を伴う各工程において、作業者の手や足、あるいは壁や床などの予測外の箇所に接触して内視鏡が汚染されるおそれがある。さらに、内視鏡保管庫への格納時等に、内視鏡保管庫内で複数の内視鏡同士が接触した場合、交差感染を引き起こすことがある。
一方、内視鏡は、特に十二指腸内視鏡はその先端がL字型などや複雑な構造で、内視鏡保管庫内で吊り下げたとしても十分に水分を除去することができず、細菌が増殖するおそれがあり、残存した水分を温床として、浮遊菌などの細菌が生息・増殖し、その部位が感染源になることがある。
また、内視鏡保管庫には、洗浄後の内視鏡を内視鏡保管庫内で保管している際に、内視鏡管内の水滴が滴り落ちることがあり、吸水シート等により、このような水滴を受け止めるために、内視鏡保管庫内の床面に吸水シートが備え付けられている。また、内視鏡が壁面に接触して破損するのを防ぐために壁面にクッションなどの緩衝材が備え付けられている。
これら多孔性の吸水シートや緩衝材等に空気中に浮遊する浮遊菌が付着した場合、吸水シートや緩衝材等を媒体として菌が増殖して汚染源となり、保管庫内全体が汚染されるおそれがある。
内視鏡を格納する保管庫は、手動にてアルコールなどを用いて年に数度しか殺菌消毒されていないのが実態であり、また、殺菌消毒処理をしたとしても、その後の浮遊菌等の付着や、残存している菌の増殖は防止されておらず、保管庫内自体が汚染されることにより、洗浄・滅菌処理された内視鏡が耐性菌などに汚染される。
ところで、特許文献1では、クリーンユニットと内視鏡保管ユニットを備えた内視鏡保管庫であって、クリーンユニットは、吸気部、送風機、フィルターと送気部を備えており、外気を吸気して清浄エアを送風する機構であり、内視鏡保管ユニットは、清浄エア吸気部、内部に内視鏡ハンガーを備え、緩衝材が離脱自在に内壁面および底面に配置され、下部に排気部が形成されていることを特徴とする内視鏡保管庫が開示されている。この内視鏡保管庫では、フィルターと強制換気機構を設けることにより、洗浄消毒済みの内視鏡の乾燥を促進し、庫内に空気や水蒸気が滞留することを防止している。
しかしながら、特許文献1のように、内視鏡保管庫内の空気を強制的に換気するだけでは、十二指腸内視鏡のような側視内視鏡では、その先端が複雑な構造で、隙間に水分が残留している場合がある。
ところで、内視鏡本体は洗浄・滅菌処理を施したとしても、内視鏡に微細な傷などがある場合、その微細な傷に体液等の汚物等が入り込み、十分に洗浄できない。そのため、その後の滅菌処理では、微細な傷に入り込んだ汚物等の上部の細菌は凝固死滅するが、その凝固死滅部がいわゆる蓋のような役割となり、その蓋の下には水分を含んだ体液・汚物等がそのまま残存し、細菌が生息・増殖してしまう。このような内視鏡の微細な傷に入り込み、体液・汚物の凝固死滅部の下部に残存する水分を含んだ体液・汚物等による細菌の生息・増殖を防止するためには、自然乾燥や単に空気を特許文献1のように強制的に換気するだけでは不十分である。
例えば、多耐性緑膿菌は、わずかな有機物と水があれば増殖し、多耐性緑膿菌が生着すると、排除は困難となる。消毒後保管前の内視鏡の乾燥が不十分であったことや内視鏡保管庫内の環境(拭き取りタオルの交換頻度、保管庫の吸水シートと内視鏡の接触、吸水シートの交換頻度)が不適切であったことなどの保管環境が原因となって、内視鏡が多耐性緑膿菌に汚染され、患者が死亡した可能性が指摘されている(平成22年(ネ)271 損害賠償請求控訴事件)。
洗浄・滅菌処理された内視鏡は、運搬時や格納時に不潔になるおそれがある。また、内視鏡保管時においても、上述した内視鏡の微細な傷に残存した体液・汚物等を感染源とした汚染や、内視鏡保管庫の開け閉めにより浮遊している浮遊菌が付着して、増殖することによる保管庫内全体の汚染により、内視鏡が汚染されるおそれがある。これらの菌の増殖を抑えるためには、より迅速に内視鏡保管庫内、及び内視鏡を乾燥させる必要があり、特許文献1のように単に空気を強制的に換気するだけでは不十分である。さらに、菌の「増殖」を抑えるだけでは菌は死滅せずに残存しているため、洗浄・滅菌処理された内視鏡が不潔になるのを一層防止するためには、保管庫内の常在菌並びに侵入した菌を滅菌処理によって完全滅菌することが望まれる。
加えて、滅菌処理としては、内視鏡保管庫内を例えば200℃以上の高温に保持することや、内視鏡保管庫内に紫外線照射を照射すること、または、滅菌ガス(例えばエチレンオキサイドガス、オゾンガス、ホルムアルデヒドガス、次亜塩素酸ガス等)を内視鏡保管庫内に噴射すること等が考えられる。これらの滅菌処理において内視鏡保管庫内に内視鏡があると内視鏡が破損するおそれがあり、滅菌処理を実施する場合には、すべての内視鏡を内視鏡保管庫外に運搬することが好ましく、このような内視鏡の運搬作業は非常に煩雑である。
本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、内視鏡検査時の細菌感染による死亡事故を防止するための内視鏡保管庫を提供することを主たる課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の内視鏡保管庫においては、内視鏡保管庫に温度制御手段を備え、内視鏡保管庫の庫内を温度制御手段により所定温度に制御することにより、庫内温度を内視鏡の乾燥の至適温度範囲に制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項2の内視鏡保管庫においては、請求項1記載の内視鏡保管庫において、完全滅菌処理手段を備えることを特徴とするものである。
本発明の請求項3記載の内視鏡保管ユニットは、請求項2記載の内視鏡保管庫と、当該内視鏡保管庫内に出し入れ可能に収納され、底面側に移動用回転体を有する内視鏡スタンドとを備える内視鏡保管ユニットである。
本発明の請求項1に係る内視鏡保管庫によれば、温度制御手段により内視鏡保管庫内の温度を内視鏡の乾燥の至適温度範囲に制御するので、隙間に水分が残留しやすい十二指腸内視鏡のような先端が複雑な構造の内視鏡における水分残存部での細菌の増殖や、内視鏡の微細な傷に入り込み、体液・汚染物の凝固死滅部の下部に残存する水分を含んだ体液・汚物等による細菌の増殖を防止することができる。
本発明の請求項2に係る内視鏡保管庫によれば、さらに、菌の増殖を防止することができるとともに、発生した菌を滅菌処理により内視鏡保管庫内の菌を滅菌することができ、内視鏡保管庫内で内視鏡の細菌汚染をより一層防止することができる。
本発明の請求項3に係る内視鏡保管庫ユニットによれば、底面側に移動用回転体を有する内視鏡スタンドを備えているので、内視鏡保管庫から内視鏡の移動作業を伴う各工程において、そのまま内視鏡を内視鏡スタンドで移動させることができ、内視鏡の手動での移動作業を軽減することができる。その結果、作業者の手や足、あるいは壁や床などの予測外の箇所に接触による内視鏡の汚染を防止することができる。また、内視鏡保管庫内の滅菌処理を施す場合に、すべての内視鏡を内視鏡保管庫外に運搬することが容易となる。なお、従来の内視鏡保管庫は、内視鏡をかける部分が固定されており、不潔で滅菌できない。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内視鏡保管庫1を示す正面図である。内視鏡保管庫1は、内視鏡保管庫1内の温度を制御する温度制御手段10を備えている。内視鏡保管庫1は、例えば直方体形状であり、図略の開閉扉や操作パネルなどが設けられている。
内視鏡保管庫1は、例えば内視鏡保管空間2を形成する箱体である。内視鏡保管庫1の外殻材料は防錆処理冷間圧延鋼板、内槽材料はステンレス鋼板を用いてもよく、内視鏡保管空間2を囲む断熱壁を有しても良い。断熱壁の断熱部材としては、種々の断熱材料を用いることができ、特に限定されるものではないが、例えばガラスファイバーやロックウール、ケイ酸カルシウムなどを用いることができる。
内視鏡保管空間2には、より乾燥を促進させるために内視鏡を垂直に吊るす内視鏡スタンドを有しても良い。より好ましくは、内視鏡スタンドには底面側に移動用回転体4を有する内視鏡スタンドを備えていることが好ましい。この内視鏡スタンドは、内視鏡保管ととともに内視鏡保管ユニットを構成する。この内視鏡スタンド3により、内視鏡保管庫1から内視鏡の移動作業を伴う各工程において、そのまま内視鏡を内視鏡スタンド3で移動させることができ、内視鏡の手動での移動作業が軽減されるため、内視鏡の汚染が防止される。また、内視鏡保管庫内の滅菌処理を実施する場合に、すべての内視鏡を内視鏡保管庫1外に運搬することが容易となる。
内視鏡保管庫1は、温度制御手段10を備え、内視鏡保管庫1の庫内を温度制御手段10により所定温度に制御することができる。
この温度制御手段10は、図2に示すように、例えば、内視鏡保管庫1内の空気(内視鏡保管空間2の空気)の温度を検知する温度センサ21と、内視鏡保管庫1内の空気を加熱するヒータ22と、内視鏡保管庫空間2に空気の流れを形成してヒータ22により加熱された空気を循環させるファン23と、温度制御装置24とを有する。その他、内視鏡保管庫1は、内視鏡保管空間2の空気を冷却する冷却機構を備えても良い。
ヒータ22はシーズヒータを用いてもよく、ファン23はステンレス製シロッコファンを用いても良い。また、ヒータ22及びファン23を内視鏡保管庫1の外部に設置して、それらを送風管で接続し、当該送風管より加熱された空気を庫内に供給する構成としても良い。
図3は、温度制御装置24の機能構成の一例を示す図である。温度制御装置24は、図略の中央演算処理装置(CPU)、メモリ、入出力インターフェース、AD変換器などを有する専用又は汎用のコンピュータである。そして、温度制御装置24は、メモリに格納してあるプログラムに基づいてCPUやその周辺機器が協働することにより、温度制御部31、加熱電力制御部32、記録部33などとしての機能を発揮する。
この温度制御装置24は、内視鏡保管空間2の温度Tを検知する温度センサ31からの温度データを受け付けて、この温度データに基づいてヒータ22の加熱電力Pを調整する制御を行う。
温度制御部31は、温度センサ31によって検知される内視鏡保管庫空間2の空気の温度を温度Tとし、内視鏡保管庫空間2の空気の温度の目標値をT0とし、また、ヒータ22への加熱電力を加熱電力Pとし、加熱電力Pの目標値をP0とした場合、内視鏡保管空間2の空気の温度Tと内視鏡保管庫空間2の温度目標値T0とに差があり、T0とTの差に基づいて、加熱電力制御部32では加熱電力の目標値P0を算出し、加熱電力Pを制御する。記録部33では、内視鏡保管庫空間2の空気の温度T、温度目標値T0、加熱電力P、加熱電力目標値P0などを記録する。
乾燥の至適温度範囲としては、内視鏡の水分の乾燥を促進させる温度であれば特に限定されるものではないが、内視鏡の水分の乾燥を促進させ、かつ、内視鏡が破損しない温度範囲である62℃以下が好ましく、より好ましくは、サルモネラ菌、ブドウ球菌、大腸菌等の菌の熱死滅に必要な温度である60℃〜62℃とすることが好ましい。
このように構成した本実施形態の内視鏡保管庫1によれば、温度制御手段10により内視鏡保管庫1内の温度を内視鏡の乾燥の至適温度範囲に制御するので、隙間に水分が残留しやすい十二指腸内視鏡のような先端が複雑な構造の内視鏡における水分残存部での細菌の増殖や、内視鏡の微細な傷に入り込み、体液・汚物の凝固死滅部の下部に残存する水分を含んだ体液・汚物等による細菌の増殖を防止することができる。例えば、洗浄後の内視鏡を内視鏡保管庫1に収納し、収納後に内視鏡保管庫1内の温度を温度制御手段10により60℃〜62℃に温調することにより、洗浄後の内視鏡の水分の乾燥を促進させ、わずかな有機物と水があれば増殖する多耐性緑膿菌のような増殖を抑えことができ、さらに、サルモネラ菌、ブドウ球菌、大腸菌の熱死滅をさせることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
前記実施形態の内視鏡保管庫1に滅菌処理手段を設けても良い。滅菌処理手段としては、例えば200〜300℃の加熱機能や、紫外線照射機能、または滅菌ガス(例えばエチレンオキサイドガス、オゾンガス、ホルムアルデヒドガス、次亜塩素酸等)を内視鏡保管空間2に充填する機能などの手段を用いることができる。このような構成とすることにより、さらに、わずかな有機物と水があれば増殖する多耐性緑膿菌のような細菌の増殖を防止することに加えて、内視鏡保管空間2の発生した菌を滅菌処理により滅菌することができ、より内視鏡保管庫1内で内視鏡の汚染を防止することができる。
前記実施形態の内視鏡保管庫1に滅菌処理手段を設けても良い。滅菌処理手段としては、例えば200〜300℃の加熱機能や、紫外線照射機能、または滅菌ガス(例えばエチレンオキサイドガス、オゾンガス、ホルムアルデヒドガス、次亜塩素酸等)を内視鏡保管空間2に充填する機能などの手段を用いることができる。このような構成とすることにより、さらに、わずかな有機物と水があれば増殖する多耐性緑膿菌のような細菌の増殖を防止することに加えて、内視鏡保管空間2の発生した菌を滅菌処理により滅菌することができ、より内視鏡保管庫1内で内視鏡の汚染を防止することができる。
さらに、例えばフットペダル5などで開閉扉を足による操作で開閉できる機能を備えても良い。このような機能を備えることで、洗浄された内視鏡を内視鏡保管庫から運搬する場合や、洗浄後に内視鏡保管庫1内に収納する場合などの移動作業を伴う各工程において、作業者の手が内視鏡保管庫1の開閉扉に触れて作業者の手が不潔に汚染され、その不潔汚染された手が内視鏡保管庫1内の物品に触れることによる不潔汚染を防止することができる。
また、開閉時に内視鏡保管庫1外の浮遊菌の侵入防ぐために、清浄空気(例えば清浄度クラス10000)を強制的に内視鏡保管庫1内に送り込みながら、侵入を防ぐためのへパフィルターつきの送気装置を備えても良い。このような機能を備えることで、さらに内視鏡保管庫1外から保管庫1内への浮遊菌の侵入を防ぎ、より内視鏡保管庫1内の浮遊菌による不潔汚染を防止することができる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。
本発明は、温度制御手段により庫内温度を内視鏡の乾燥の至適温度範囲に制御するので、隙間に水分が残留しやすい十二指腸内視鏡のような先端が複雑な構造の内視鏡における水分残存部での細菌の増殖や、内視鏡の微細な傷に入り込み、体液・汚物の凝固死滅部の下部に残存する水分を含んだ体液・汚物等による細菌の増殖を防止することができる。
1 内視鏡保管庫
2 内視鏡保管空間
3 内視鏡スタンド
4 移動用回転体
5 フットペダル
21 温度センサ
22 ヒータ
23 ファン
24 温度制御装置
31 温度制御部
32 加熱電力制御部
33 記録部
2 内視鏡保管空間
3 内視鏡スタンド
4 移動用回転体
5 フットペダル
21 温度センサ
22 ヒータ
23 ファン
24 温度制御装置
31 温度制御部
32 加熱電力制御部
33 記録部
Claims (3)
- 内視鏡を保管する内視鏡保管庫において、
内視鏡保管庫に温度制御手段を備え、内視鏡保管庫の庫内を温度制御手段により所定温度に制御することにより、庫内温度を内視鏡の乾燥の至適温度範囲に制御することを特徴とする内視鏡保管庫。 - 請求項1記載の内視鏡保管庫において、
滅菌処理手段を備えることを特徴とする内視鏡保管庫。 - 請求項2記載の内視鏡保管庫と、
前記内視鏡保管庫内に出し入れ可能に収納され、底面側に移動用回転体を有する内視鏡スタンドと、を備える内視鏡保管ユニット。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018146934A JP2021180697A (ja) | 2018-08-03 | 2018-08-03 | 内視鏡保管庫および内視鏡保管ユニット |
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Publication Number | Publication Date |
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2018
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2019
- 2019-08-02 WO PCT/JP2019/030581 patent/WO2020027332A1/ja active Application Filing
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