JP2007150752A - チューナ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】RF検波とIF検波の欠点を補うAGCを簡単に応答性良く行う。
【解決手段】AGC_RFアンプ2とIFアンプ4との間の信号を検波し、その検波レベルを基準電圧Vrefと比較し、差分を増幅する第1検波処理回路5Aと、IFアンプ4から出力されるIF信号IFSを検波し、その検波レベルを基準電圧Vrefと比較し、差分を増幅する第2検波処理回路5Bとを有し、その両検波処理回路の混合出力が、AGC_RFアンプ2の利得制御端子に接続され、上記2つの検波処理回路の差分ΔVAとΔVBの大小関係を調整することが可能に構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、いわゆるIF検波方式とRF検波方式の欠点を補う新たな検波方式を適用したチューナ回路に関する。
TVチューナICには、通常のシングルコンバージョン方式とダブルコンバージョン方式がある。
また、自動利得制御のための検波方式としては、高周波(RF)信号を検波して中間周波数(IF)出力レベルを設定する方式(RF検波方式)と、IF信号を検波してIF出力レベルを設定する方式(IF検波方式)とがある。
RF検波方式では、RF信号が自動利得制御対応のRFアンプに入力されたときに、例えば100[MHz]のRF入力信号と近い周波数を有する大きなレベルの妨害波も一緒にRFアンプに入力される場合がある。この場合、RFアンプ後、IFアンプ前の信号を検波するRF検波では、検波信号レベル(検波ピーク値)は、主に妨害波のピーク値に依存した値を示す。したがって、この検波ピーク値が大きいために、RFアンプの利得が小さく設定される。その結果、RF検波ではIF信号のレベルが小さくなり、搬送波ノイズ比C/Nが悪くなるという欠点がある。
IF検波方式では、RF信号の周波数(例えば100[MHz])の近くに大きな妨害波があった場合、その妨害波もRF信号とRFアンプに入力される点は、RF検波方式の場合と同じである。
通常のチューナ回路は、このRFアンプからIFアンプまでの間に、例えばSAWフィルタ等が設けられ、これにより妨害波が除去又は十分抑圧された状態の信号がIFアンプに入力される。IF検波方式では、このIFアンプ後の信号のピーク値を検波する。したがって、この場合の検波ピーク値は主に信号レベルのピーク値に依存した値を示す。したがって、この検波ピーク値が小さいと、RFアンプの利得が大きく設定される。このRFアンプの利得は、妨害波も信号波と共に入る条件では、RFアンプのダイナミックレンジ(Dレンジ)に対して、利得の設定値が大き過ぎる。その結果、RFアンプでの増幅時にRF信号が歪むという欠点がある。
このようにRF検波方式と、IF検波方式の矛盾する欠点を克服することを目的として、様々な構成のチューナ回路が提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載の技術は、RFアンプとIFアンプの両方をAGC対応として、復調器に入力されるIF信号のレベルがある閾値を超えるか否かで、RFアンプとIFアンプへのゲインの分配方法を変更するものである。
特許文献2に記載の技術は、RF検波出力と、IF検波出力をCPU等に入力し、その演算処理によってRFアンプのAGCレベル(減衰レベル)を切り替えるものである。
特開2002−280852号公報 特開平07−297784号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、RFアンプとIFアンプの双方をAGC対応とするため、その回路規模の増大やコスト増が大きいという不利益がある。また、IFアンプより後段の復調器を用いた制御であり、通常、IFアンプから復調器までには幾つかのデバイスが接続されている。このため、フィードバックの応答性が悪くなりがちである。
また、上記特許文献2の技術によれば、AGC対応とするのはRFアンプのみで済むが、CPUにより演算を行わせるためにCPUを必要とし、そのためのコスト増が大きい。また、同じ実装基板にCPUを有する場合に、これを利用できるが、他の処理の割り込みとなり、その処理負担を大きくする。さらに、制御ポイント、すなわちRF検波重視とするかIF検波重視とするかは、CPUに内蔵されているプログラム上の変更となると考えられ、その容易性に欠ける。
本発明が解決しようとする課題は、RF検波とIF検波の欠点を補う自動利得制御を、簡単な回路で応答性良く行うチューナ回路を実現することである。
本発明に係るチューナ回路は、高周波(RF)信号を入力し増幅する可変利得RF増幅器と、前記可変利得RF増幅器から出力されるRF信号を中間周波数(IF)信号に変換する周波数変換器と、IF信号を増幅するIF増幅器とを有するチューナ回路であって、前記可変利得RF増幅器から出力される前記RF信号又は前記IF増幅器に入力される前の前記IF信号を検波し、その検波レベルを基準電圧と比較し、差分を増幅する第1検波処理回路と、前記IF増幅器から出力されるIF信号を検波し、その検波レベルを基準電圧と比較し、差分を増幅する第2検波処理回路とを有し、前記第1検波処理回路と前記第2検波処理回路の混合出力が、前記可変利得RF増幅器の利得制御端子に接続され、前記第1検波処理回路の前記差分と第2検波処理回路の前記差分の大小関係を調整することが可能に構成されている。
この回路構成では、可変利得RF増幅器の利得制御端子という単一の制御対象ノードに対し、第1検波処理回路を経由するループと、第2検波処理回路を経由するループという2つの利得制御のためのフィードバックループが形成される。このとき第1検波処理回路と第2検波処理回路の混合出力に対して、どちらの検波処理回路の寄与を大きくするかを、検波レベルと比較時の基準電圧との差分を調整することによってIF重視、RF重視、対等の何れか、又は、それらの間に制御できる。
本発明によれば、RF検波とIF検波の欠点を補う自動利得制御を、簡単な回路で応答性が良いチューナ回路を実現できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。以下の説明では主にTVチューナの場合を説明するが、本発明はラジオチューナにも適用可能である。また、デジタルチューナであるか、アナログチューナであるかを問わない。
図1は、本実施形態のTVチューナ回路の基本構成を示すブロック図である。
図解したチューナ回路1は、高周波(radio frequency)信号(以下、RF信号と表記)RFSを入力し増幅する自動可変利得RF増幅器(AGC_RFアンプ)2と、可変利得RF増幅器2から出力されるRF信号を中間周波数(intermediate frequency)の信号(以下、IF信号)に変換する周波数変換器(ダウンコンバータ:不図示)と、例えばSAW(surface acoustic wave)フィルタ3等の帯域通過フィルタと、IF信号を増幅して所定のレベルに調整されたIF信号IFSを出力するIF増幅器(IFアンプ)4とを有する。
RF信号RFSの入力端子TiとIF信号IFSの出力端子Toとの間に、AGC_RFアンプ2、SAWフィルタ3及びIFアンプ4が、この順に配置されている。
本発明はシングルコンバージョン方式、ダブルコンバージョン方式の何れにも適用できる。
図1のチューナ回路1がシングルコンバージョン方式の場合、図示を省略したダウンコンバータは、AGC_RFアンプ2で増幅された高周波信号から、所望のチャネル信号を抜き出す選局機能を有する。このダウンコンバータは、通常、AGC_RFアンプ2とSAWフィルタ3との間の信号経路に設けられたSAWフィルタ3の、例えば前側に設けられる。
一方、ダブルコンバージョン方式の場合、上記選局機能は、入力した高周波信号を、更に高いギガヘルツ帯にアップコンバートするアップコンバータに設けられる。アップコンバータとダウンコンバータとの間にSAWフィルタ3が設けられる。
上記構成のフィルタ回路において、出力端子Toから出力されるIF信号IFSは、入力端子Tiから入力されるRF信号RFSから所望のチャネル信号が取り出され(選局)、かつ、隣接妨害波が除去され又は隣接妨害波のレベルが抑圧されている。
チューナ回路1は、この隣接妨害波を抑圧する前と後で、信号レベルを検波して、AGC_RFアンプ2のゲイン制御信号GCSを生成する回路を有する。
この回路は、SAWフィルタ3に入る前のRF信号を検波して基準電圧と比較し、その差分を増幅する第1検波処理回路5Aと、IFアンプ4から出力されるIF信号IFSを検波して基準電圧と比較し、その差分を増幅する第2検波処理回路5Bとからなる。
第1検波処理回路5Aと第2検波処理回路5Bの各出力は混合され、即ち1本のゲイン制御信号GCSの信号線6に接続されている。ゲイン制御信号GCSの信号線6は、AGC_RFアンプ2の利得制御端子に接続され、そのためAGC_RFアンプ2はゲイン制御信号GCSのレベルに応じて利得が自動制御される。
第1検波処理回路5Aは、詳細は後述するが、出力レベルを設定するレベル設定アンプ7A、ピーク検波回路8A、及び、差動増幅器9Aを有する。同様に、第2検波処理回路5Bは、レベル設定アンプ7B、ピーク検波回路8B、及び、差動増幅器9Bを有する。レベル設定アンプ7Aと7B(以下、参照符号“7”で表記)、ピーク検波回路8Aと8B(以下、参照符合“8”で表記)、差動増幅器9Aと9B(以下、参照符号“9”で表記)は、それぞれ同じ回路から構成される。
レベル設定アンプ7の出力と、差動増幅器9の非反転入力「+」との間にピーク検波回路8が接続され、差動増幅器9の反転入力「−」に基準電圧Vrefを発生する直流電圧源10が接続されている。
AGC_RFアンプ2、並びに、第1検波処理回路5Aのレベル設定アンプ7A、ピーク検波回路8A及び差動増幅器9Aにより、高周波信号レベルに基づく利得制御ループ(AAループ)が形成される。一方、AGC_RFアンプ2、SAWフィルタ3、IFアンプ4、並びに、第2検波処理回路5Bのレベル設定アンプ7B、ピーク検波回路8B及び差動増幅器9Bにより、中間周波数信号レベルに基づく利得制御ループ(BBループ)が形成される。
図1において、第1検波処理回路5Aが動作しない場合、AAループの第1検波処理回路5Aは、そのレベル設定アンプ7Aのゲインに応じて、出力端子Toの出力信号レベルをA[dBm]にするようにゲイン制御信号GCSを生成し、AGC_RFアンプ2に印加すると仮定する(第1仮定)。
逆に、第1検波処理回路5Aが動作しない場合、BBループの第2検波処理回路5Bは、そのレベル設定アンプ7Bのゲインに応じて、出力端子Toの出力信号レベルをB[dBm]にするようにゲイン制御信号GCSを生成し、AGC_RFアンプ2に印加すると仮定する(第2仮定)。
図2と図3に、上記2つの仮定の下における信号レベルを模式的に示す。これらの図ではダブルコンバージョン方式の周波数値が例示されている。これらの図において、(A)は図1の入力端子Tiに入力されるRF信号RFSの着目周波数(ここでは100[MHz])近傍の信号レベルを示す。また、(B)に、図1のAGC_RFアンプ2により増幅され、さらにアップコンバータ、SAWフィルタ3、ダウンコンバータを通ったIF信号IFSの対応する選局チャネル周波数(ここでは中心周波数が1.22[GHz])近傍の信号レベルを示す。
図2は、前記第1仮定下における信号レベルの推移を示すもので、図1のAGC_RFアンプ2に入力されるRF信号RFSは、その近傍に大きなレベルの妨害波が存在している(図2(A))。
この信号から100[MHz]のRF信号RFSを選局し、1.22[GHz]にアップコンバートするには、1st VCO(voltage controlled oscillator)の発振周波数1.32[GHz]が用いられる(図2(B))。1.22[GHz]にアップコンバート後に、SAWフィルタ3、ダウンコンバータおよびIFアンプ4を通って、IFアンプ4から出力されるIF信号IFSはSAWフィルタによって妨害波は除去される。但し図示を省略している高調波はある程度、ノイズとしてSAWフィルタ3を通過する。したがってノイズレベルは抑圧されているがゼロではない。
前記第1仮定下では、図1に示すAAループのみ働く場合であるから、検波信号に大きなレベルの妨害波を含む。このときAGC_RFアンプ2は、検波レベルが主として所望の放送信号に基づくものであるか、妨害波に基づくものであるかを区別できない。したがって、歪みを防止するためAGC_RFアンプ2のゲインが低く自動設定される。このゲイン調整の結果、IF信号IFSのレベルが、比較的低いA[dBm]となる。
これに対し、図3は前記第2仮定における信号レベルの推移を示すもので、AGC_RFアンプ2の入力信号レベルは図2(A)と同じである(図3(A))。
但し、この場合、図1に示すBBループのみ働く場合であるから、検波信号から既に大きなレベルの妨害波が除去されている。そのため、AGC_RFアンプ2のゲインが高く設定される。このゲイン調整の結果、IF信号IFSのレベルが、比較的高いB[dBm]となる。
このように図1のAAループとBBループの片方のみ動作する場合には、検波方式の違いからA[dBm]<B[dBm]となる。
妨害波の大きさにもよるが、A[dBm]からB[dBm]の間に信号レベルを設定することが望ましい。なぜなら、妨害波が全くない場合は信号レベルがB[dBm]でも図1のAGC_RFアンプ2は歪まないが、妨害波がある場合、信号レベルがB[dBm]に近いほどアンプ歪みの可能性が高くなるからである。実際にアンプ歪みが生じるか否かは妨害波のレベルによる。また、アンプ歪みが出ないことを条件にA[dBm]より出来るだけ高く信号レベルを設定して、搬送波ノイズ比C/N(Carrier to Noise ratio)を高くしたいからである。
図4に、本実施形態のチューナ回路1において、AAループとBBループを両方動作させた場合の信号レベルを示す。このとき、図4(A)に示すRF信号RFSがチューナ回路1を通って処理され、出力されるIF信号IFSのレベルは、図4(B)に示すように、A[dBm]より大きく、B[dBm]より小さい望ましい範囲(IFSレベル調整範囲)内に設定される。
A[dBm]からB[dBm]の間で最適な設定ポイントがどこにあるかは、顧客のセット、当該チューナ回路1を用いる電子機器の特性、電子機器が用いられる環境(放送電波強度環境)等に依存しており、このポイント(IF信号IFSの設定レベル)は電子機器の出荷時等に調整される。
図1に示すチューナ回路1は、このIF信号レベル調整を、スムーズに1つのAGCアンプ(AGC_RFアンプ2)で行うものであり、そのため第1検波処理回路5A及び第2検波処理回路5Bが図示のように接続されている。
A[dBm]〜B[dBm]の範囲内におけるIF信号レベルの設定は、第1検波処理回路5Aと第2検波処理回路5Bの基準電圧Vrefの比を変えることでも可能であるが、ここでは差動増幅器9のゲイン比を変えることにより行う。
図5及び図6に、チューナ回路1を、ICを用いて実現した場合を示す。図5はシングルコンバージョン方式、図6はダブルコンバージョン方式の場合である。
図5に示すシングルコンバージョン方式のチューナ回路1は、チューナIC1A内に、図1と同様な構成として、AGC_RFアンプ2、IFアンプ4、第1検波処理回路5A及び第2検波処理回路5Bが設けられている。さらにチューナIC1A内に、ダウンコンバータ11が設けられている。ダウンコンバータ11は、ミキサ11Aと発振周波数が可変なVCO11Bとを含む。
ダウンコンバータ11は、VCO11Bの発振周波数を変えることで選局が可能である。例えば、ダウンコンバート後の中間周波数を58.75[MHz]とした場合、1chの搬送波中心周波数が103[MHz]のときはVCO11Bの発振周波数を44.25[MHz]、2chの搬送波中心周波数が109[MHz]のときは上記発振周波数を53.25[MHz]にすると、各チャネル(1ch、2ch)の選局が可能である。
チューナIC1Aの外部接続端子Tx1とTx2にSAWフィルタ3が接続されている。
図5の構成では、ミキサ11Aと外部接続端子Tx1との間を通過する信号を、第1検波処理回路5Aによって検波している。つまり、ミキサ11Aと外部接続端子Tx1との接続ノードと、AGC_RFアンプ2の利得制御端子T2に接続されているゲイン制御信号GCSの信号線6との間に、第1検波処理回路5Aを構成するレベル設定アンプ7A、ピーク検波回路8A及び差動増幅器9Aが縦続接続されている。
一方、IFアンプ4の出力と出力端子Toの接続ノードと、ゲイン制御信号GCSの信号線6との間に、第2検波処理回路5Bを構成するレベル設定アンプ7B、ピーク検波回路8B及び差動増幅器9Bが縦続接続されている。これにより、第2検波処理回路5BはIF信号IFSを検波可能となっている。
図6に示すダブルコンバージョン方式のチューナ回路1が、図5のシングルコンバージョン方式と異なる点は、図5のダウンコンバータ11が、選局機能を有するアップコンバータ12に置き換えられ、外部接続端子Tx2とIFアンプ4との間に、選局機能を有しないダウンコンバータ13が設けられていることである。他の構成は図5と図6で共通する。
アップコンバータ12は、ミキサ12Aと発振周波数が可変な第1VCO12Bとを含む。この選局動作は、図5のVCO11Bと基本的に同じであるが、VCO11Bの発振周波数が1[GHz]より高い領域で可変であるため、ミキサ12Aからは1[GHz]より高い周波数にアップコンバートされた高周波信号(放送信号により変調された搬送波)が出力される。
ダウンコンバータ13は、ミキサ13Aと第2VCO13Bとを含む。ダウンコンバータの動作はアップコンバータ12と逆であるが、このとき第2VCO13Bの発振周波数が、ミキサ13Aから出力される信号の周波数が中間周波数(58.75[MHz])となるように決められている。この中間周波数IFの信号はIFアンプ4に入力され、所定のゲイン倍されてIF信号IFSとして出力端子Toから出力される。
以下、より詳細な本発明の適用例(実施例)を、図面を参照して説明する。
図7(A)は、本発明が適用されているTVチューナIC1B(図6参照)を含む電子機器の要部構成を示すブロック図である。
図解した電子機器20の構成は、1つの回路基板に実装されているフロントエンドIC21、TVチューナIC1B、信号処理IC22、バラン(Balun)23および2つのSAWフィルタ3を有する。
フロントエンドIC21は、アンテナ30から入力される受信信号をプリアンプ21Aで増幅し、バンドパスフィルタ部21Bで、例えばVHF、UHF、その他の大まかな周波数帯に帯域制限した後、出力する。
バラン23は、平衡不平衡インピーダンス整合素子であり、構成は種々あるので詳細な回路説明は省略する。バラン23は、インピーダンスの異なる2つの機能を結合させたいときにそれらの間に挿入し、信号を反射させず、うまく透過するようにした素子である。通常、不平衡の50[Ω]から平衡の100[Ω]や200[Ω]といった値への変換の用途がもっとも多い。TVチューナIC1B及び信号処理IC22は、バラン23によって変換され、ノイズに対して強く位相が180度反転した平衡信号に対して処理を行う。
TVチューナIC1B内には、図6と共通する構成として、AGC_RFアンプ2、IFアンプ4、第1検波処理回路5A、第2検波処理回路5B、アップコンバータの(第1)ミキサ12A、及び、ダウンコンバータの(第2)ミキサ13Aが設けられている。なお、図7(A)では第1VCO12B及び第2VCO13Bは図示を省略している。
図6に示していない他の構成として、TVチューナIC1Bは、LCタンク回路24、例えばエミッタフォロアの第1出力回路25及び第2出力回路26、並び、適宜各構成の間に接続されている結合コンダクタを有する。
一方のSAWフィルタ3が外部接続端子Tx1とTx2との間に、結合コンダクタを介して接続され、他方のSAWフィルタ3が、外部接続端子Tx3とTx4との間に接続されている。
ミキサ13Aと外部接続端子Tx3との間に、LCタンク回路24と第1出力回路25が接続されている。これによって、ミキサ13AとIFアンプ4との間には、LCタンク回路24、第1出力回路25、SAWフィルタ3が入力側からこの順で縦続接続されている。
信号処理IC22内には復調回路(DEMO.)22Aのほか、図示を省略した処理回路が集積化されている。
フロントエンドIC21に接続されているアンテナ30から入力された受信信号は、フロントエンドIC21内のプリアンプ21Aで増幅された後、バンドパスフィルタ部21Bである程度の帯域制限された後、バラン23で平衡信号であるRF信号RFSに変換される。RF信号RFSはTVチューナIC1Bに入力され、AGC_RFアンプ2において、このとき設定されている利得に応じて増幅され、結合コンダクタを介してミキサ12Aに入力される。ミキサ12Aでは前述した動作によって選局される。選局された周波数のRF信号RFSが外部接続端子Tx1から出力され、IC外部の結合コンダクタ、SAWフィルタ3、結合コンダクタを通って外部接続端子Tx2から再びTVチューナIC1Bに入力される。この間、SAWフィルタ3によって、RF信号RFSから近接妨害波が除去又は抑圧されている。RF信号RFSはミキサ13Aに入力され、そこで前述した動作のダウンコンバートによってIF信号に変換され、LCタンク回路24、第1出力回路25、外部のSAWフィルタ3を通って、さらに帯域制限された後、IFアンプ4に入力される。IFアンプ4では予め決められた所定の利得によりIF信号が増幅され、増幅後のIF信号IFSが第2出力回路26を経由して出力端子Toから信号処理IC22に出力される。信号処理IC22内では、IF信号IFSに対して復調処理を初め、所定の処理が実行される。
この動作において、ミキサ12Aから出力されたRF信号RFSが第1検波処理回路5Aに入力され、IFアンプ4から出力されたIF信号IFSが第2検波処理回路5Bに入力され、その結果、信号線6にゲイン制御信号GCSが生成される。ゲイン制御信号GCSは、第1検波処理回路5Aと第2検波処理回路5Bのゲイン比に応じて所定レベルのDC信号である。このゲイン制御信号GCSのDCレベルに応じて、図4(B)に示すA[dBm]〜B[dBm]の範囲内の目標値にIFアンプ4から出力されるIF信号IFSのレベルが一致するように、AGC_RFアンプ2の利得が自動調整される。
図7(A)の回路では、入力端子Tiに入力されるRF信号RFSのレベルは、例えば−100[dBm]〜−30又は−20[dBm]程度である。一方、妨害波は、図7(B)に示すように、例えば−30[dBm]程度の大きなピーク値を有する。図7(B)の場合、Nchのチャネル信号(選局後のRF信号RFS)が−70[dBm]という平均的な値の場合、その値より妨害波のピーク値が40[dBm]も高い。このようなピーク値を有する妨害波がチャネル信号に近接している場合、これがAGC_RFアンプ2の利得制御に大きな影響を与える。
一方、図7(C)に示すように、熱雑音レベルが約−105デシベルとし、TVチューナIC1Bのノイズ指数NFが17[dB]とする。また、例えばディジタル放送波の信号(受信信号)が64QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)、Rate=2/3のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交波周波数分割多重)信号の場合、図7(A)の復調回路22Aで復調するためには、搬送波ノイズ比C/Nが少なくとも17.5[dB]必要となる。
このような搬送波ノイズ比C/Nを満足したIF信号IFSをTVチューナIC1Bから出力でき、かつ、その信号がIC内部、特にAGC_RFアンプ2で歪まないためには、ゲイン制御信号GCSのDCレベルを最適化する必要がある。しかも、特にIF検波による利得制御はRF検波による利得制御に比べて遅延しやすいため、より迅速なAGC_RFアンプの利得確定が必要である。
第1検波処理回路5Aと第2検波処理回路5Bから1つの合成出力(ゲイン制御信号GCS)を生成し、AGC_RFアンプ2の利得を制御する本実施形態における構成は、上記要請に応えるために優れた能力を発揮する。
図8は、この能力を発揮するために本実施例で採用した構成を示す第1検波処理回路5Aの回路図である。
第1検波処理回路5Aのレベル設定アンプ7Aの非反転入力「+」が、SAWフィルタ3より前側の平衡信号線の第1信号線50(+)に接続され、レベル設定アンプ7Aの非反転入力「+」が、上記平衡信号線の第2信号線50(-)に接続されている。
レベル設定アンプ7Aの2つの出力線にピーク検波回路8が接続され、ピーク検波回路8Aの出力線に差動増幅器9Aが接続されている。差動増幅器9Aの出力信号(RF制御信号)S5Aは、不図示のゲイン制御信号GCSの信号線6に接続されている。
ピーク検波回路8Aは、2つのNPNバイポーラ型のトランジスタQ1とQ2、及び、整流用キャパシタCを有する。トランジスタQ1とQ2のコレクタが電源電圧Vccの供給線に接続されている。トランジスタQ1とQ2のエミッタは共通に接続され、整流用キャパシタCを介して共通基準電圧Vss、例えば接地電圧の供給線に接続されている。トランジスタQ1とQ2のエミッタから出力が取り出されている。
差動増幅器9Aは、差動対をなす2つのNPNバイポーラ型のトランジスタQ3とQ4、2つの電流源52と53、3つのカレントミラー回路54,55,56、トリマブル抵抗RinA、負荷抵抗RL、及び、2つの直流電圧源10と57を有する。
差動対をなす一方のトランジスタQ3のベースにピーク検波回路8Aの出力が接続され、他方のトランジスタQ4のベースに直流電圧源10を介して共通基準電圧Vssの供給線が接続されている。トランジスタQ3のコレクタはカレントミラー回路54を介して電源電圧Vccの供給線に接続され、同様に、トランジスタQ4のコレクタはカレントミラー回路55を介して電源電圧Vccの供給線に接続されている。トランジスタQ3のエミッタは、電流源52を介して共通基準電圧Vssの供給線に接続され、同様に、トランジスタQ4のエミッタは、電流源53を介して共通基準電圧Vssの供給線に接続されている。トランジスタQ3とQ4のエミッタ間に、トリマブル抵抗RinAが接続されている。
以上は、差動増幅器9Aの差動入力部の構成である。
差動増幅器9Aの出力部において、電源電圧Vccの供給線と共通基準電圧Vssの供給線とにカレントミラー回路54と56が接続された電流経路と、同様に、カレントミラー回路55と56が接続された電流経路とを有する。その一方の電流経路、より詳細にはカレントミラー回路55と56を有する電流経路のカレントミラー回路間からRF制御信号S5Aが取り出されている。この出力ノードと共通基準電圧Vssの供給線との間に、負荷抵抗RLと直流電圧源57が縦続接続されている。
この回路の動作を説明する。
第1信号線50(+)と第2信号線50(-)からレベル設定アンプ7Aに入力されたRF信号RFSは、レベル設定アンプ7Aにて所定のゲイン(β[dB])倍される。レベル設定アンプ7の正側出力線からトランジスタQ1のベースに印加される信号と、負側出力線からトランジスタQ2に印加される信号とは互いに逆相の信号である。したがって、トランジスタQ1とQ2が交互にスイッチングし、整流用キャパシタCに充電されが、整流用キャパシタCを含む回路の時定数のため整流用キャパシタCが放電できず、図示したようにピーク検波回路8Aにて直流信号に変換される。
この直流信号がトランジスタQ3のベースに印加され、トランジスタQ4のベースに印加されている基準電圧Vrefと比較される。直流信号が基準電圧Vrefより大きい場合は、トランジスタQ3がオン、トランジスタQ4がオフとなり、電流源53、トランジスタQ3、電流源52の経路に電流Ioが流れる。トランジスタQ3のエミッタ電位がトランジスタQ4のエミッタ電位より十分高く、電流源52と53の電流駆動能力が等しい場合、トランジスタQ3を流れる電流Ioは電流源53により主に駆動される。したがって、トリマブル抵抗RinAに電流Ioの殆どが流れる。この場合、トランジスタQ3のエミッタ−ベース間の電圧をreとすると、電流Ioは(re+RinA)の逆数と入力直流電圧Vinに比例した値をとる。
カレントミラー回路54と56を介して、カレントミラー回路55と56が接続されている出力部の電流経路にも流れる。このときカレントミラー回路56の電流Ioが負荷抵抗RLに流れると、直流電圧源57の電圧を基準に、(Io×RL)∝{Vin×RL/(re+RinA)}の値をとるRF制御信号S5Aが生成される。ここで“re≪RinA”とすると、RF制御信号S5Aは2×(RL/RinA)に比例した信号である。
第2検波処理回路5Bの回路構成は、基本的に図8と同じである。但し、第2検波処理回路5Aのトリマブル抵抗RinAが、異なる値に調整可能なトリマブル抵抗RinBで置き換えられる。また、レベル設定アンプ7Bのゲインはβ´[dB]と、レベル設定アンプ7Aとは異なるゲインに設定可能である。上記と同様な理由から、第2検波処理回路5Bから出力される信号(IF制御信号)S5Bは、2×(RL/RinB)に比例した信号である。
このようにして出力される2つの制御信号、即ちRF制御信号S5AとIF制御信号S5Bを合計してゲイン制御信号GCSが生成される。
つぎに、ゲイン制御信号GCSによるAGC_RFアンプ2の利得制御によって、IF信号IFSのレベルがA[dB]〜B[dB]の範囲に制御される動作を述べる。
ここで図8に示すように、第1信号線50(+)と第2信号線50(-)に伝送されている信号レベル(振幅レベル)を(α−β)[dBm]と仮定する。また、IFアンプ4のゲインをγ[dB]とする。
この仮定の下、AAループによるRF検波では、レベル設定アンプ7Aにレベル(α−β)の信号が入力され、そのゲインがβなので出力設定レベルがα[dBm]となる。そのピーク値をピーク検波回路8Aが検波し、入力レベルVinA(∝α)で差動増幅器9Aが動作する。そして、前述したように差動増幅器9から、RF制御信号S5A(∝(α*RL/RinA))が出力される。
この差動増幅回路のゲイン、即ち(RL/RinA)が大きければ大きいほどIF信号IFSは理想的なレベル(α−β+γ)[dBm]になるように動作し、ゲインが小さくなると理想出力からずれて誤差を生じる。
一方、BBループによるIF検波では、IF信号IFSがそのレベルが(=(α−β´)[dB])であるとすると、これが第2検波処理回路5Bのレベル設定アンプ7Bに入力される。ここでレベル設定アンプ7Bのゲインはβ´[dB]であることから、出力設定レベルがα[dBm]となる。そのピーク値をピーク検波回路8Bが検波し、差動増幅器9Bが動作し、その結果、差動増幅器9BからはIF制御信号S5B(∝α*RL/RinB})が出力される。
この差動増幅回路のゲイン即ち(RL/RinB)が大きければ大きいほどIF信号IFSは理想的なレベル(α−β´)[dBm]になるように動作し、ゲインが小さくなると理想出力からずれて誤差を生じる。
RF検波時の理想的出力レベル(α−β+γ)[dBm]と、上記IF検波時の理想的出力レベル(α−β´)[dBm]との差は、差動増幅回路のオフセット電圧として発生する。即ち、図8のトランジスタQ1のエミッタと、トランジスタQ2のエミッタのDC電圧差として、発生する。
本実施形態では、このオフセット電圧に対して、トリマブル抵抗RinAとRinBの大きさを変えることで、IF検波方式(AAループ)の検波レベルと、RF検波方式(BBループ)の検波レベルのゲイン制御信号GCSに与える重要度を変更可能にしている。
主にIF検波方式を重視してRF検波方式の差動増幅回路のゲイン(RL/RinA)を変えてIF検波方式(RL/RinB)と同じ値から小さくするように段階的に切り替えれば、図4に示すように、IF信号IFSのレベルを、B[dBm]から(A+B)/2[dBm]の範囲に設定することができる。
逆に、RF検波方式を重視してIF検波方式の差動増幅回路のゲイン(RL/RinA)を変えてIF検波方式(RL/RinB)と同じ値から大きくするように段階的に切り替えれば、図4に示すように、IF信号IFSのレベルを、A[dBm]から(A+B)/2[dBm]の範囲に設定することができる。
このうちより望ましいのは、前者のIF信号IFSのレベルを、B[dBm]から(A+B)/2[dBm]の範囲に設定することである。
図6において、差動増幅器9Aの反転入力「−」の電圧(基準電圧Vref)を基準とする非反転入力「+」の電圧差をΔVA、差動増幅器9Bの反転入力「−」の電圧(基準電圧Vref)を基準とする非反転入力「+」の電圧差をΔVBとする。このとき、電位差ΔVAを電位差ΔVBより大きくすることが望ましい。そのためにはトリマブル抵抗RinAをトリマブル抵抗RinBより大きくする。これにより、差動増幅器9Aのオフセット電圧(電圧差ΔVA)が大きい値を維持し、差動増幅器9Bではトリマブル抵抗RinBに流れる電流が増加することから、そのオフセット電圧(電圧差ΔVB)が相対的に小さくなる。その結果、差動増幅器9Aのゲイン(RL/RinA)が、差動増幅器9Bのゲイン(RL/RinB)に比べて小さくなる。
この状態で、ループAAの第1検波処理回路5Aと、ループBBの第2検波処理回路5Bを同時に動作させる。
これによって、妨害波のレベルが信号レベルよりかなり大きければ、IF信号IFSのレベルが、(A+B)/2[dBm]レベル近くに存在する理想レベルに自動調整され、妨害波と信号のレベル差が余り違わない場合は、IF信号IFSのレベルがB[dBm]の近くに存在する理想レベルに自動調整される。
このように、本実施形態のチューナ回路1では、RF検波方式の差動増幅器9Aのゲイン(RL/RinA)を可変にし、IF検波方式の差動増幅器9Bのゲイン(RL/RinB)を固定にすれば、時々刻々と変わる妨害波のレベルに応じてIF信号IFSのレベルを、AGC_RFアンプ2の歪みを発生させない範囲で最大の最適ポイントに、妨害波のレベルに追従して自動調整することができる。
なお、前述したように、逆にIF重視の利得制御も可能であり、また、RF検波とIF検波の重要度を同じにすることもできる。その場合、回路素子のばらつきも含めて差動増幅器9Aのゲインと差動増幅器9Bのゲインが等しくなるように、トリマブル抵抗RinAとトリマブル抵抗RinBの一方又は両方を調整する。その場合、回路素子のばらつきが無視できるとするならば、図6に示す2つの電位差ΔVAとΔVBがほぼ等しくなり、図4において、IF信号IFSのレベルは、(A+B)/2[dBm]となる。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のRFアンプの利得調整方法は、本来独立に制御される二方式(RF検波方式とIF検波方式)に対応した2つの検波処理回路5Aと5Bを、レベル設定アンプ、ピーク検波回路及び差動増幅回路で構成し、IF検波方式、RF検波方式の差動増幅回路のゲインをそれぞれ変えてIF検波を重視するかRF検波を重視するかを設定することができる。そうすることによって、両方式の欠点を補い、妨害波のレベルに追従した最適ポイントにIF信号IFSの信号レベルを自動調整できる。この最適ポイントとは、AGC_RFアンプ2の歪みが発生しない範囲で最大の信号レベルである。最適ポイントへの制御では、RF検波側のレベル設定アンプ7AよりもIF検波側のレベル設定アンプ7Bのゲインを高く設定し、その結果、RF検波よりIF検波を重視する制御となる。
また、AGCもRFアンプ(AGC_RFアンプ2)のみで行うことから、特にIFアンプ4をAGC対応にする必要がない。このため回路構成を簡単にでき、コスト削減が可能である。
このような制御は、レベル設定アンプ7Aと7Bのゲイン比を設定すれば、簡単な回路を介してのフィードバック制御であるため、制御の追従性が高く、刻々と変化する妨害波レベルに応じた利得制御を高精度に実行できる。
また、IC化した場合でも、トリマブル抵抗RinAやRinBを外付けにすることで実装後の調整が可能である。これは、マイクロコンピュータに内蔵するプログラムで制御ポイントを設定する場合等に比べ、非常に簡単に制御ポイントの変更が可能である。したがって、チューナICを組み込んだ電子製品の出荷前の最終調整工程、さらには市場に出回ってから後のメンテナンス等で、機器の特性が変化した、あるいは、使用環境下の電界強度の違い等によってIF信号IFSのレベル調整が可能となる。
実施形態のTVチューナ回路の基本構成ブロック図である。 BBループを停止させたときの信号レベルを示す模式図である。 AAループを停止させたときの信号レベルを示す模式図である。 AAループとBBループを両方動作させた場合の信号レベルを示す模式図である。 シングルコンバージョン方式のチューナ回路のブロック図である。 ダブルコンバージョン方式のチューナ回路のブロック図およびノイズレベル等の説明図である。 本発明が適用されている電子機器の要部構成を示すブロック図である。 第1検波処理回路の回路図である。
符号の説明
1…チューナ回路、1A,1B…チューナIC、2…AGC_RFアンプ、4…IFアンプ、5A…第1検波処理回路、5B…第2検波処理回路、6…ゲイン制御信号の信号線、7A,7B…レベル設定アンプ、8A,8B…ピーク検波回路、9A,9B…差動増幅器、RFS…RF信号、IFS…IF信号、Vref…基準電圧

Claims (4)

  1. 高周波(RF)信号を入力し増幅する可変利得RF増幅器と、前記可変利得RF増幅器から出力されるRF信号を中間周波数(IF)信号に変換する周波数変換器と、IF信号を増幅するIF増幅器とを有するチューナ回路であって、
    前記可変利得RF増幅器から出力される前記RF信号又は前記IF増幅器に入力される前の前記IF信号を検波し、その検波レベルを基準電圧と比較し、差分を増幅する第1検波処理回路と、
    前記IF増幅器から出力されるIF信号を検波し、その検波レベルを基準電圧と比較し、差分を増幅する第2検波処理回路と、を有し、
    前記第1検波処理回路と前記第2検波処理回路の混合出力が、前記可変利得RF増幅器の利得制御端子に接続され、
    前記第1検波処理回路の前記差分と第2検波処理回路の前記差分の大小関係を調整することが可能な
    チューナ回路。
  2. 前記第1検波処理回路と前記第2検波処理回路の各々が、ピーク検波回路と、ピーク検波回路の出力を非反転入力に接続している差動増幅器と、を有し、
    前記第1検波処理回路の前記差動増幅器の利得と、前記第2検波処理回路の前記差動増幅器の利得と、を制御することが可能な
    請求項1に記載のチューナ回路。
  3. 前記第1検波処理回路と前記第2検波処理回路に設けられた前記差動増幅器のそれぞれが、
    一方の差動入力に前記基準電圧が入力され、他方の差動入力にピーク検波後の信号が入力される差動入力部と、
    出力部と、
    前記差動入力部に流れる電流と同一レベルの電流を前記出力部に流す電流ミラー部と、を有し、
    前記差動入力部に流れる電流を制御する第1抵抗が前記差動入力部に設けられ、
    前記可変抵抗により電流値が調整され電流ミラー部によって前記出力部に流れる電流に比例した出力電流を流す第2抵抗が前記出力部に設けられ、
    前記出力部に流れる電流の経路と前記第2抵抗との接続点が、前記可変利得RF増幅器の利得制御端子に接続され、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗の一方が可変抵抗から形成されている
    請求項2に記載のチューナ回路。
  4. 前記第1検波処理回路に設けられた前記差動増幅器内の前記可変抵抗と、前記第1検波処理回路に設けられた前記差動増幅器内の前記可変抵抗との各抵抗値を変えることにより、各差動増幅器の利得を制御することが可能な
    請求項3に記載のチューナ回路。
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