JP2010004304A - 電力増幅回路及び送信機並びに送受信機 - Google Patents

電力増幅回路及び送信機並びに送受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】出力波形の劣化が少なく、しかも抵抗ばらつきに強く、集積化に適した電力増幅回路を提供する。
【解決手段】電力増幅回路(100)は、基準電源(41,42)とエミッタホロワ回路(43)とバイアス印加素子(10,11)とエミッタ接地増幅回路(5)とを含む。上記基準電源からのバイアス用電圧を上記エミッタホロワ回路により、上記バイアス印加素子を介して上記エミッタ接地増幅回路のベースに印加することでバイアス電流を供給する。上記エミッタホロワ回路のベースとコレクタとの間に、上記ベースを接地するための容量素子(101)を接続する。この容量素子(101)の接続により、上記エミッタホロワ回路のベースと上記基準電源との間には、アイソレーションのために比較的大きな抵抗を挿入することができ、それによって、基準電源を構成するトランジスタのベース−エミッタ間の非線形成分の影響を小さくして出力波形の劣化の低減を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力増幅回路技術に関し、例えばセルラ電話や無線LAN等の送受信機等に適用して有効な技術に関する。
変調された無線周波信号(RF信号)をアクセスポイントあるいは無線LANシステムを搭載している他のパーソナルコンピュータ等に送信するための送信部の最終段に用いられている電力増幅を行う高周波増幅回路の一例として、例えば特許文献1における図9に示される構成が知られている。この回路は、無線LANシステムにおいて、変調された無線周波信号(RF信号)をアクセスポイントあるいは無線LANシステムを搭載している他のパーソナルコンピュータ等に送信するための送信部の最終段に用いられている電力増幅を行う高周波増幅回路の一例とされ、入力される信号は周波数が5GHz帯のRF信号であり、電源電圧は3.3Vとされる。
しかしながら、特許文献1における図9に示される構成によれば、強入力時にベース電流が増加した場合、バイアス抵抗9による電圧降下が大となることにより、増幅用トランジスタ5へのバイアス電流が不足するので、入出力特性が劣化し、十分な出力パワーが得られない虞がある。
これに対して、特許文献1における図1に示される高周波増幅回路においては、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースを接地容量45により接地する構成にすることにより、強入力時に、入力されたRF信号がバイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11を介してエミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタに漏れこんだ場合に、エミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタ−ベース間が、増幅用トランジスタ5のベースとエミッタ間の場合とは逆に入力されたRF信号が負振幅の時に接地容量45を介し高周波電流が流れるようになる。このため、エミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタの電位は、エミッタホロワ用トランジスタ43のベース電位を基準とすると上昇する。したがって、強入力時に、増幅用トランジスタ5のベース電位の低下をエミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタの電位の上昇により打ち消すことができるので、強入力時の出力電力の不足を改善することができる。
特開2007−74072号公報
図9には、本発明にかかる電力増幅回路の比較対象とされる構成が示される。この回路構成は、基本的に特許文献1の図1に示される回路と等価とされ、かかる回路の構成及び動作について本願発明者が検討した。
図9に示される電力増幅回路は、無線LANシステムにおいて、変調された無線周波信号(RF信号)をアクセスポイントあるいは無線LANシステムを搭載している他のパーソナルコンピュータ等に送信するための送信部の最終段に用いられている電力増幅回路の一例を示しており、入力される信号は周波数が2GHz帯のRF信号であり、電源電圧は3.3Vである。
図9の電力増幅回路は、RF信号入力端子と1、RF信号出力端子2と、電源端子3と、基準電圧端子4と、増幅用トランジスタ5と接地容量6、7、8と、電流調整用抵抗9と、入力整合回路20と、出力整合回路30と、バイアス回路40と、バイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11を有する。増幅用トランジスタ5のエミッタが接地され、ベースが入力整合回路20を介し、RF信号入力端子1に接続されるとともに、バイアス用インダクタ11とバイアス用抵抗10を介しバイアス回路40に接続され、コレクタが出力整合回路30を介しRF信号出力端子2と電源端子3に接続されている。さらに、電力増幅回路の集積部50では、少なくとも増幅用トランジスタ5、バイアス回路40、バイアス用抵抗10及びバイアス用インダクタ11が集積化されている。
さらに、バイアス回路40は、バイアス用トランジスタ41、42とエミッタホロワ用トランジスタ43と、電流調整用抵抗44と接地容量45を有し、エミッタが接地されたバイアス用トランジスタ41のベースをバイアス用トランジスタ42のエミッタに接続し、コレクタをバイアス用トランジスタ42のベースに接続し、電流調整用抵抗44、9を介し基準電圧端子4に接続するとともに、電流調整用抵抗44,9の接続点をエミッタホロワ用トランジスタ43のベースに接続する。さらに、電流調整用抵抗44,9の接続点は接地容量45により接地される。さらに、バイアス用トランジスタ42のコレクタとエミッタホロワ用トランジスタ43のコレクタを電源端子3に接続し、エミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタをバイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11を介して、増幅用トランジスタ5のベースに接続することにより、増幅用トランジスタ5のベースにバイアス電流を供給する。
また、入力整合回路20は、容量21、22と、インダクタ23を有し、増幅用トランジスタ5のベースとRF信号源インピーダンスとのインピーダンス整合を図り、出力整合回路30はインダクタ31、33と容量32を有し、増幅用トランジスタ5のコレクタと負荷インピーダンスとのインピーダンス整合を図るとともに、電源端子3の電圧を増幅用トランジスタ5のコレクタに供給する働きも兼ねている。
以上の電力増幅回路は、RF信号入力端子1に入力された2GHz帯のRF信号を増幅用トランジスタ5により増幅し、RF信号出力端子2に出力する。このとき増幅用トランジスタ5にバイアス電流を供給するバイアス回路40は、温度変化により増幅用トランジスタ5のベース−エミッタ間電圧VBEが変化することによるバイアス電流の変動をバイアス回路40のバイアス用トランジスタ41、42により構成されるカレントミラー回路とエミッタホロワ用トランジスタ43のベース−エミッタ間電圧の温度変化による変動で打ち消すことにより、増幅用トランジスタ5のコレクタ電流の温度依存性を抑えている。
また、増幅用トランジスタ5に流れるコレクタ電流は、電流調整用抵抗9、44の値により調整可能であり、増幅用トランジスタ5のベースとバイアス回路40の接続は、バイアス回路40のインピーダンスの影響による利得の低下を抑えるため、バイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11を介して接続されている。
以上のように、バイアス用トランジスタ41と42により構成されるカレントミラー回路と増幅用トランジスタ5間をエミッタホロワ用トランジスタ43を介して接続するとともに、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースを接地容量45により接地することにより、電力増幅回路における高出力時のバイアス回路のドライブ能力が不足しないようにしている(例えば、特許文献1参照)。さらに、図の電力増幅回路では、集積部50の外側にも接地容量6により接地することでもバイアス回路のドライブ能力が不足しないようにしている。
ここで、上述のエミッタホロワ用トランジスタ43のベースを接地することでバイアス回路のドライブ能力が上がり出力パワーが向上する動作について、以下説明する。
図9に示される電力増幅回路では、増幅用トランジスタ5のベース−エミッタ間がダイオードとしてオン動作するような約0.7V以上の振幅の強レベルのRF信号が入力された場合、入力されたRF信号が正振幅のときは、増幅用トランジスタ5のベース−エミッタ間は順方向のダイオードとみなせるため、約0.7V以上の振幅ではベースに高周波電流が流れるので正振幅では振幅波形が鈍ってくる。これに対し、負振幅の場合は、増幅用トランジスタ5のベース−エミッタ間は逆方向となるため、高周波電流は流れないので、ベースにはそのままの振幅が加わる。このため、増幅用トランジスタ5のベースは正振幅時に波形が鈍ることで平均的な電位が下がるので、バイアス回路からバイアス電流がより流れ込むようになり、コレクタ電流が増加する。このコレクタ電流の増加により入力されるRF信号レベルが大きい場合でも電力増幅回路の出力パワーが飽和しないような動作となっている。しかし、実際にはバイアス用抵抗10による電圧降下があるため、強入力時に増幅用トランジスタ5のベースに流れるバイアスが不足するため、十分な出力パワーが得られない。
このため、図9に示される構成では、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースを接地容量45により接地する構成にすることにより、強入力時に、入力されたRF信号がバイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11を介してエミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタに漏れこんだ場合に、エミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタ−ベース間が、増幅用トランジスタ5のベースとエミッタ間の場合とは逆に入力されたRF信号が負振幅の時に接地容量45を介し高周波電流が流れるようになる。このため、エミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタの電位はエミッタホロワ用トランジスタ43のベース電位を基準とすると上昇する。
したがって、強入力時に、増幅用トランジスタ5のベース電位の低下をエミッタホロワ用トランジスタ43のエミッタの電位の上昇により打ち消すことができるので、強入力時の出力電力の不足を改善することができる。
図9に示される構成によれば、高出力時のバイアス回路のドライブ能力が不足しないようにエミッタホロワ用トランジスタ43のベースを接地容量45により接地しているが、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースにはバイアス用トランジスタ41のベース−エミッタ間の電圧とバイアス用トランジスタ42のベース−エミッタ間の電圧が加算された約1.5Vのバイアス電圧が印加される反面、高周波的なインピーダンスは、順方向のダイオードが2段積み重なった構成であるため、数十Ω程度の比較的低いインピーダンスとなる。このため、接地容量45を付加しても入力されたRF信号が強入力時の場合、接地容量45によるRF信号の接地が不十分となる可能性がある。かかる場合、エミッタホロワ用トランジスタ43を介してカレントミラー回路にRF信号が漏れ込むことでバイアス用トランジスタ41、42のベース−エミッタ間の非線形成分でRF信号に歪を生ずる虞がある。このため、電流調整用抵抗44を挿入することによりバイアス用トランジスタ41、42のベース−エミッタ間の非線形成分の影響を小さくしている。しかし、この場合、電流調整用抵抗44の抵抗値がばらつくと増幅用トランジスタ5のコレクタ電流が大きく変動することが考えられる。
また、バイアス回路40を含め電力増幅回路を集積化しようとした場合、接地容量45にはチップ面積や半導体プロセスの制約により、数pF程度の比較的小さい容量しか集積化できないため、十分な出力パワーを得るためには接地容量45に加え、外付けによる接地容量6が必要となる。一般的な電力増幅回路では、上記特許文献1の図1に示されるような高周波増幅回路を2段ないし3段構成で集積化されるため、外付けの接地容量は可能な限り削除するのが望ましい。
さらに、上記高周波増幅回路では、増幅用トランジスタ5で生じる2次高調波レベルが大きく、この高調波が出力端子2を介してRF信号出力と供に出力されると他の受信機への妨害となる。特に2.4GHz帯の無線LANでは、2倍の高調波が5GHz帯の無線LANの帯域と重なるため、十分な抑圧が求められていた。このため、出力整合回路30に高調波成分を抑圧するローパスフィルタを付加するのが一般的であるが、この場合、外付けの部品点数が増えてしまうことやローパスフィルタの通過帯域においても若干の損失があることで出力波形が劣化する虞がある。
本発明の目的は、出力波形の劣化が少なく、しかも抵抗ばらつきに強く、集積化に適した電力増幅回路を提供することにある。
また本発明の別の目的は、出力波形の劣化が少なく、しかも抵抗ばらつきに強く、集積化に適した電力増幅回路を備えた送信機を提供することにある。
さらに本発明の別の目的は、出力波形の劣化が少なく、しかも抵抗ばらつきに強く、集積化に適した電力増幅回路を備えた送受信機を提供することにある。
本発明の上記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、電力増幅回路は、基準電源とエミッタホロワ回路とバイアス印加素子とエミッタ接地増幅回路とを含む。上記基準電源からのバイアス用電圧を上記エミッタホロワ回路により、上記バイアス印加素子を介して上記エミッタ接地増幅回路のベースに印加することでバイアス電流を供給可能とされる。そして、上記エミッタホロワ回路のベースとコレクタとの間に、上記ベースを高周波的に接地するための容量素子が接続される。上記容量素子が接続されることから、上記エミッタホロワ回路のベースと上記基準電源との間には、アイソレーションのために比較的大きな抵抗を挿入することができ、それによって、基準電源を構成するトランジスタのベース−エミッタ間の非線形成分の影響を小さくでき、出力波形の劣化を低減できる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、出力波形の劣化が少なく、しかも抵抗ばらつきに強く、集積化に適した電力増幅回路を提供することができる。また、そのような電力増幅回路を備えた送信機や送受信機を提供することができる。
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る電力増幅回路(100)は、基準電源(41,42)とエミッタホロワ回路(43)とバイアス印加素子(10,11)とエミッタ接地増幅回路(5)とを含む。上記基準電源からのバイアス用電圧を上記エミッタホロワ回路により、上記バイアス印加素子を介して上記エミッタ接地増幅回路のベースに印加することでバイアス電流を供給可能とされる。そして、上記エミッタホロワ回路のベースとコレクタとの間に、上記ベースを高周波的に接地するための容量素子(101)が接続される。
上記の構成によれば、図9に示される回路構成の場合と同様に高出力時のバイアス回路のドライブ能力が不足することによる出力波形の劣化が抑えられる。しかも、上記エミッタホロワ回路のベースとコレクタとの間に、上記ベースを高周波的に接地するための容量素子(101)が接続されることから、上記エミッタホロワ回路のベースと上記基準電源との間には、アイソレーションのために比較的大きな抵抗を挿入することができ、それによって、基準電源を構成するトランジスタのベース−エミッタ間の非線形成分の影響を小さくできるため、この非線形成分による電力増幅回路の出力波形の劣化が少ない電力増幅回路を得ることができる。
〔2〕上記〔1〕において、上記エミッタホロワ回路のベースと上記基準電源との間には、上記エミッタホロワ回路のベースからみた基準電源側のインピーダンスを、上記基準電源の出力インピーダンスよりも高くするための抵抗素子(102)を設けることができる。
〔3〕上記〔1〕において、上記バイアス印加素子は少なくともインダクタを含む素子であり、上記インダクタ(11)を含む素子と上記エミッタホロワ回路のエミッタとの接続点を、少なくとも容量素子(104)を含む接地素子により接地することができる。
〔4〕上記〔3〕において、上記エミッタ接地増幅回路のベースのインピーダンスは、入力されるRF信号周波数に対する値に比べて、RF信号の2次高調波付近で低インピーダンスとなるように上記インダクタと上記容量素子の値がそれぞれ設定される。
〔5〕上記〔1〕において、上記エミッタホロワ回路のコレクタを、少なくとも容量を含む素子により接地することができる。
〔6〕上記〔1〕において、上記基準電源は少なくとも第1のバイアス用トランジスタ(41)と第2のバイアス用トランジスタ(42)からなり、エミッタが接地された上記第1のバイアス用トランジスタのベースを上記第2のバイアス用トランジスタのエミッタに接続し、上記第1のバイアス用トランジスタのコレクタを第2のバイアス用トランジスタのベースと上記エミッタホロワ回路のベースに接続するとともに、第1の電流調整用抵抗(9)を介し基準電圧を印加し、上記第2のバイアス用トランジスタのコレクタと上記エミッタホロワ回路のコレクタに電源電圧を印加し、上記エミッタホロワ回路のエミッタより上記バイアス印加素子を介して上記エミッタ接地増幅回路のベースにバイアス電流を供給するように構成することができる。
〔7〕上記〔1〕において、上記エミッタ接地増幅回路が複数配置されるとともにそれらが多段に結合され、それに対応して上記エミッタホロワ回路が複数配置されるとき、上記基準電源(41,42)は上記複数のエミッタホロワ回路間で共有することができる。
〔8〕上記〔1〕から〔7〕の電力増幅回路を1段以上含む多段増幅回路が同一半導体基板上に形成することができる。この場合において、上記電力増幅回路における少なくとも上記基準電源とエミッタホロワ回路とバイアス印加素子とエミッタ接地増幅回路とを同一半導体基板上に形成することができる。
〔9〕変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号により、RF周波信号に周波数変換出力するミクサ部と、上記ミクサ部より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅部を含んで送信機が構成されるとき、上記電力増幅部に、上記〔1〕〜〔8〕記載の電力増幅回路を用いることができる。
〔10〕受信したRF周波信号を増幅して出力する低雑音増幅部(803)と、上記低雑音増幅部より出力されたRF周波信号を局部発振信号により中間周波信号に周波数変換出力する第1ミクサ部(805)と、上記第1ミクサ部より出力された中間周波信号を復調する復調部(807)を含んで受信部が形成される。そして、変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号により、RF周波信号に周波数変換出力する第2ミクサ部(813)と、上記第2ミクサ部より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅部(815)を含んで送信部が形成される。送信時は上記受信部をオフ状態とし、受信時は上記送信部をオフ状態として、送信と受信とが交互に行われる。このとき、上記低雑音増幅部と電力増幅部とに、上記〔1〕〜〔8〕記載の電力増幅回路を用いることができる。
2.実施の形態の説明
次に、実施の形態について更に詳述する。
<実施の形態1>
図1には、本発明にかかる電力増幅回路の構成例が示される。
尚、図1において、図9に示されるのと同一機能を発揮するものには同一符号が付されている。図1に示される電力増幅回路100が、図9に示されるのと大きく相違するのは、接地容量101、アイソレーション用抵抗102、帯域調整用抵抗103、トラップ用容量104を有する点である。
図1において、RF信号入力端子1に入力されたRF信号が、入力整合回路20を介し、増幅用トランジスタ5により増幅され、出力整合回路30を介し、RF信号出力端子2より出力される。また、増幅用トランジスタ5のベースには、バイアス回路40からのバイアス電圧がバイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11を介して印加されている。さらに、バイアス回路40は、電流調整用抵抗9とバイアス用トランジスタ41のコレクタの接続点をアイソレーション用抵抗102を介し、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースに接続するとともに、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースとコレクタ間に接地容量101を接続している。また、バイアス用抵抗10とバイアス用インダクタ11の接続点は、帯域調整用抵抗103とトラップ用容量104の直列接続回路により接地されており、トラップ容量104はバイアス用インダクタ11との共振周波数が2次高調波に近くなるように容量の値を定めている。また、帯域調整用抵抗103は値が小さくなると2次高調波の減衰量は大きくなるが、帯域が狭くなることと増幅用トランジスタ5の安定性が劣化することを勘案し、10Ω程度の値としている。
ここで、少なくとも、増幅用トランジスタ5、バイアス回路40、バイアス用抵抗10、バイアス用インダクタ11、帯域調整用抵抗103、トラップ用容量104は、同一半導体基板上に形成されている。
上記の構成によれば、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースはベース−コレクタ間に付加された接地容量101を介して接地容量7により接地されるため、図9に示される回路構成の場合と同様に高出力時のバイアス回路のドライブ能力が不足することによる出力波形の劣化が抑えられるとともに、アイソレーション用抵抗102を電流調整用抵抗44よりも大きい値のものを用いることで、バイアス用トランジスタ41、42のベース−エミッタ間の非線形成分の影響を小さくできるため、この非線形成分による電力増幅回路の出力波形の劣化が少ない電力増幅回路を得ることができる。
また、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースに印加されるバイアス電圧は電流調整用抵抗44による電圧分がないため、抵抗ばらつきによるコレクタ電流の変動の小さい集積化に適した電力増幅回路を得ることができる。
さらに、増幅用トランジスタ5のベースには、2次高調波成分を接地するトラップ回路が形成されるため、増幅用トランジスタ5で生じた2次高調波成分が、このトラップ回路により接地されるので、外付け部品の増加や出力波形の劣化を招かずに2次高調波の漏れが小さい電力増幅回路を得ることができる。
<実施の形態2>
図2は、本発明にかかる電力増幅回路の別の構成例が示される。図2により、第2の実施の形態の電力増幅回路の構成及び動作の一例を説明する。
図2において、201、202はバイアス用トランジスタであり、その他、上記図1に対応する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図において、エミッタが接地されたバイアス用トランジスタ201のベースとコレクタを共通接続するとともに、バイアス用トランジスタ202のエミッタに接続し、バイアス用トランジスタ202のベースとコレクタを共通接続するとともに、電流調整用抵抗9を介し基準電圧端子4に接続する。さらに、電流調整用抵抗9とバイアス用トランジスタ202のコレクタとの接続点をアイソレーション用抵抗102を介しエミッタホロワ用トランジスタ43のベースに接続する。
以上の構成は、上記実施の形態1と比較して、バイアス用トランジスタ201及び202のベースとコレクタを共通接続することでベース−エミッタ間のダイオードの順方向電圧をバイアス回路のバイアス電圧として用いるものであり、上記実施の形態1と同様の動作及び効果が得られるのに加え、バイアス回路の配線の簡略化を図った電力増幅回路を得ることができる。また、バイアス用トランジスタ201及び202はダイオードに置き換えても同様な動作及び効果を得ることができる。
<実施の形態3>
図3には、本発明にかかる電力増幅回路が模式的に示される。
図3は、図1に示される電力増幅回路は、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの半導体基板に形成される。
図3において、301は半導体基板、302はICパッケージフレーム、303はICパッケージ、304はボンディングパッド、305はボンディングワイヤであり、その他、上記図1に対応する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図3において、電力増幅回路100における集積部50、すなわち、増幅用トランジスタ5、バイアス回路40、バイアス用抵抗10、バイアス用インダクタ11、帯域調整用抵抗103、トラップ用容量104は同一半導体基板301で集積化されており、ICパッケージ303に封入されている。
また、エミッタホロワ用トランジスタ43のベースは接地容量101とボンディングワイヤを介し、電源端子3の接地を兼ねた外付けの接地容量7により接地される。また、図9に示される回路構成では、電流調整用抵抗9の基準電圧端子側を接地容量8により接地されるのに加え、IC側も高出力時の出力波形の劣化を抑えるため、接地容量6により接地を行っていたが、本例では、この接地容量が不要となるため、部品点数の削減を図ることができる。
<実施の形態4>
図4には、本発明にかかる電力増幅回路の別の構成例が示される。
図4において、401は増幅用トランジスタ、402はエミッタホロワ用トランジスタ、403は負荷インダクタ、404は結合容量、405はアイソレーション用抵抗、406は接地容量、407はバイアス用抵抗、408はバイアス用インダクタ、409は帯域調整用抵抗、410はトラップ用容量であり、その他、上記図1に対応する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図4において、増幅用トランジスタ5のコレクタは、負荷インダクタ403を介し電源端子3に接続されるとともに、結合容量404を介し、増幅用トランジスタ401のベースに接続される。さらに、エミッタホロワ用トランジスタ402のベースがアイソレーション用抵抗405を介し、電流調整用抵抗9とバイアス用トランジスタ41の接続点に接続され、エミッタホロワ用トランジスタ402のコレクタが電源端子3に接続されるとともに、エミッタホロワ用トランジスタ402のベースとコレクタ間に接地容量406を接続する。さらに、エミッタホロワ用トランジスタ402のエミッタをバイアス用抵抗407とバイアス用インダクタ408を介して、増幅用トランジスタ401のベースに接続することによりバイアス電流を供給する。さらに、バイアス用抵抗407とバイアス用インダクタ408の接続点には帯域調整用抵抗409とトラップ用容量410の直列接続回路により接地されている。
以上の構成では、RF信号入力端子1に入力されたRF信号が、入力整合回路20を介し増幅用トランジスタ5により増幅され、結合容量404を介し増幅用トランジスタ401によりさらに増幅され、増幅用トランジスタ401のコレクタに接続された出力整合回路30を介しRF信号出力端子2より出力される構成であり、図1に示される電力増幅回路を2段接続した構成となっている。
以上の構成とすることにより、図1に示される電力増幅回路と同様の動作及び効果が得られるのに加え、より高い利得が得られるとともに、エミッタホロワ用トランジスタ43、402のベースにはそれぞれ、アイソレーション用抵抗102、405を挿入しているため、バイアス用トランジスタ41、42で構成されるバイアス回路を共通にしてもエミッタホロワ用トランジスタ43と402間のアイソレーションが確保できるため、図1に示される電力増幅回路を複数段用いて多段増幅構成とした場合には、バイアス回路の共通化が可能となるので、回路の簡略化や外付け部品点数の削減を図った電力増幅回路を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態における効果を図5、図6及び図7を参照して説明する。
図5には、図1に示される回路と図9に示される回路において、入力されるRF信号レベルに対する利得特性のシミュレーション結果が示される。尚、図5には、図1で示した実施の形態1においてエミッタホロワ用トランジスタのベースに接地容量を用いない場合のシミュレーション結果も示される。図6には、図1に示される回路と図9に示される回路において、2次高調波抑圧特性を比較した実験結果が示される。また、図7は、図1に示される回路においてアイソレーション用抵抗102の抵抗値を変えたときの増幅用トランジスタ5に流れるコレクタ電流と、図9に示される回路において電流調整用抵抗44の抵抗値を変えたときのコレクタ電流のシミュレーション結果が示される。
図5及び図7は5.2GHz帯の無線LAN端末の送信部の電力増幅回路に用いた場合のシミュレーションを行なったものであり、図6は、2.4GHz帯の無線LAN端末の送信部の電力増幅回路の実験結果で、電源電圧はどちらも3.3Vである。また、図5の横軸はRF信号レベル、縦軸は利得であり、図6の横軸はRF信号周波数、縦軸は2次高調波抑圧レベルであり、図7の横軸は抵抗値、縦軸は増幅用トランジスタに流れるコレクタ電流である。尚、シミュレーションは、図1で示した実施の形態1の電力増幅回路を3段接続した構成で行なった。
図5より、図9の回路構成に比べ、図1の回路のほうが、RF信号レベルに対し、出力パワーが飽和し利得が低下し始める点のレベルが高いので、より高出力化されていることが分かる。例えば利得が1dB低下されるポイントに着目した場合、図9に示される回路構成ではP1dB=25dBmであるのに対して、図1に示される回路構成ではP1dB=26dBmとなり、1dBの改善が確認される。さらに、エミッタホロワ用トランジスタのベースに接地容量を用いない場合の特性では、出力パワーが早い段階で飽和していることから、エミッタホロワ用トランジスタのベースを接地することで高出力化が図れていることが分かる。
また、図6では、図1に示される電力増幅回路のほうが、2次高調波抑圧レベルが小さいことから、バイアス用インダクタにトラップ用容量を挿入することにより、2次高調波が抑圧できていることが分かる。
図7から明らかなように、図9の回路構成例では、電流調整用抵抗44の抵抗値が変わると、増幅用トランジスタ5のコレクタ電流が大きく変動するのに対し、図1の回路構成では、アイソレーション用抵抗102の抵抗値が変わってもコレクタ電流はほとんど変わらないことから、抵抗ばらつきに対し、図1の回路構成のほうが強いことが分かる。
図8には、上述した実施の形態における電力増幅回路を送信機の電力増幅回路に用いた構成の送受信機が示される。
図8は送受信機能を有する5GHz帯の無線LAN端末のブロック図を示したものであり、801は送受信兼用アンテナ、802は切り替え回路、803は低雑音増幅回路、804,806、814、816はバンドパスフィルタ、805、813はミクサ回路、807は直交信号復調部、808はベースバンド信号処理部、809は制御部、810は局部発振回路、811はPLL回路、812は直交信号変調部、815は電力増幅回路である。また、電力増幅回路815には図1から図4に示した電力増幅回路のいずれかを用いている。
図8の無線LAN端末における送受信について、まず無線LANのアクセスポイントあるいは他の無線端末を搭載したパーソナルコンピュータより送信された5.2GHz帯のRF信号を受信する場合について説明する。
図8において、ベースバンド信号処理部808の制御部809は切り替え回路802を受信側に切り替えるとともに、送信部をオフ状態とし、受信部をオン状態とする。そして、アクセスポイントあるいは他のパーソナルコンピュータから送信されたRF信号は送受信兼用アンテナ801より受信され、切り替え回路802を介し、低雑音増幅回路803に入力される。入力されたRF信号は増幅され、バンドパスフィルタ804を介し、ミクサ回路805に入力される。ミクサ回路805では、PLL回路811により発振周波数を制御された送受信兼用の局部発振回路810からの局部発振信号により、入力されたRF信号は1GHz帯の中間周波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ806を介し、直交信号復調部807に入力される。直交信号復調部807では入力された中間周波信号が、I/Qの直交信号に復調された後、ベースバンド信号処理部808により、図示していないが、ベースバンドのデータ信号に復調される。そして、この復調されたデータ信号はインターフェイスを介し、この送受信機を搭載しているパーソナルコンピュータ等のメモリに格納される。
次に、無線LANの送受信部から、アクセスポイントあるいは無線LANを搭載している他のパーソナルコンピュータに、データ信号を送信する場合について説明する。
図8において、ベースバンド信号処理部808の制御部809は切り替え回路802を送信側に切り替えるとともに、受信部をオフ状態とし、送信部をオン状態とする。そして、ベースバンド信号処理部808ではデータ信号をI/Qの直交信号に変調し、直交信号変調部812に入力する。入力されたI/Qの直交信号は直交信号変調部812において1GHz帯の中間周波信号として変調出力され、ミクサ回路813に入力される。入力された中間周波信号はミクサ回路813において、PLL回路811により発振周波数を制御された送受信兼用の局部発振回路810からの局部発振信号により、5.2GHz帯のRF信号に周波数変換出力され、バンドパスフィルタ814を介し電力増幅回路815に入力される。電力増幅回路815では、入力されたRF信号を電力増幅し、バンドパスフィルタ816と切り替え回路802を介し送受信用アンテナ801により送信する。
上記無線LAN端末における送受信機においては、電力増幅回路815として、図1から図4に示される電力増幅回路を適用することができ、それにより、出力パワー特性に優れ、2次高調波漏洩レベルの小さい送信機を得ることができる。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である無線LAN用の電力増幅回路に適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、電力増幅が必要とされる無線システムに広く適用することができる。
本発明にかかる電力増幅回路の構成例回路図である。 本発明にかかる電力増幅回路の別の構成例回路図である。 本発明にかかる電力増幅回路の別の構成例回路図である。 本発明にかかる電力増幅回路の別の構成例回路図である。 図1に示される電力増幅回路とその比較対象とされる回路とのシミュレーション結果を示す特性図である。 図1に示される電力増幅回路とその比較対象とされる回路との2次高調波抑圧特性の比較結果の特性図である。 図1に示される電力増幅回路とその比較対象とされる回路とのシミュレーション結果を示す特性図である。 本発明にかかる電力増幅回路を用いた送受信機の構成例ブロック図である。 図1に示される電力増幅回路の比較対象とされる電力増幅回路の構成例回路図である。
符号の説明
1 RF信号入力端子
2 RF信号出力端子
3 電源端子
4 基準電圧端子
5 増幅用トランジスタ
6、7、8、45、101、406 接地容量
10、407 バイアス用抵抗
11、408 バイアス用インダクタ
20 入力整合回路
21、22、31 容量
30 出力整合回路
31、33 インダクタ
32 容量
40 バイアス回路
41、42、201,202 バイアス用トランジスタ
9、44 電流調整用抵抗
50 電力増幅回路の集積部
100 電力増幅回路
102、405 アイソレーション用抵抗
103、409 帯域調整用抵抗
104、410 トラップ用容量
301 半導体基板
302 ICフレーム
303 ICパッケージ
304 ボンディングパッド
305 ボンディングワイヤ
801 送受信兼用アンテナ
802 切り替え回路
803 低雑音増幅回路
804、806、814、816 バンドパスフィルタ
805、806 ミクサ回路
807 直交信号変調部
808 ベースバンド信号処理部
809 制御部
810 局部発振回路
811 PLL回路
812 直交信号復調部
815 電力増幅回路

Claims (10)

  1. 基準電源とエミッタホロワ回路とバイアス印加素子とエミッタ接地増幅回路とを含み、上記基準電源からのバイアス用電圧を上記エミッタホロワ回路により、上記バイアス印加素子を介して上記エミッタ接地増幅回路のベースに印加することでバイアス電流を供給可能な電力増幅回路において、
    上記エミッタホロワ回路のベースとコレクタとの間に、上記ベースの接地を可能とする容量素子を接続したことを特徴とする電力増幅回路。
  2. 上記エミッタホロワ回路のベースと上記基準電源との間には、上記エミッタホロワ回路のベースからみた基準電源側のインピーダンスを、上記基準電源の出力インピーダンスよりも高くするための抵抗素子を設けた請求項1記載の電力増幅回路。
  3. 上記バイアス印加素子は少なくともインダクタを含む素子であり、上記インダクタを含む素子と上記エミッタホロワ回路のエミッタとの接続点を、少なくとも容量素子を含む接地素子により接地した請求項1記載の電力増幅回路。
  4. 上記エミッタ接地増幅回路のベースのインピーダンスは、入力されるRF信号周波数に対する値に比べて、RF信号の2次高調波付近で低インピーダンスとなるように上記インダクタと上記容量素子の値が設定されて成る請求項3記載の電力増幅回路。
  5. 上記エミッタホロワ回路のコレクタを、少なくとも容量を含む素子により接地した請求項1項記載の電力増幅回路。
  6. 上記基準電源は少なくとも第1のバイアス用トランジスタと第2のバイアス用トランジスタからなり、エミッタが接地された上記第1のバイアス用トランジスタのベースを上記第2のバイアス用トランジスタのエミッタに接続し、コレクタを第2のバイアス用トランジスタのベースと上記エミッタホロワ回路のベースに接続するとともに、第1の電流調整用抵抗を介し基準電圧を印加し、上記第2のバイアス用トランジスタのコレクタと上記エミッタホロワ回路のコレクタに電源電圧を印加し、上記エミッタホロワ回路のエミッタより上記バイアス印加素子を介して上記エミッタ接地増幅回路のベースにバイアス電流を供給する構成である請求項1項記載の電力増幅回路。
  7. 上記エミッタ接地増幅回路が複数配置されるとともにそれらが多段に結合され、それに対応して上記エミッタホロワ回路が複数配置されるとき、上記基準電源は上記複数のエミッタホロワ回路間で共有される請求項1記載の電力増幅回路。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項記載の電力増幅回路を1段以上含む多段増幅回路が同一半導体基板上に形成され、
    上記電力増幅回路における少なくとも上記基準電源とエミッタホロワ回路とバイアス印加素子とエミッタ接地増幅回路とが同一半導体基板上に形成された電力増幅回路。
  9. 変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号により、RF周波信号に周波数変換出力するミクサ部と、上記ミクサ部より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅部を有する送信機であって、
    上記電力増幅部に、少なくとも、請求項1乃至8の何れか1項記載の電力増幅回路を用いたことを特徴とする送信機。
  10. 受信したRF周波信号を増幅して出力する低雑音増幅部と、上記低雑音増幅部より出力されたRF周波信号を局部発振信号により中間周波信号に周波数変換出力する第1ミクサ部と、上記第1ミクサ部より出力された中間周波信号を復調する復調部を有する受信部と、
    変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号により、RF周波信号に周波数変換出力する第2ミクサ部と、上記第2ミクサ部より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅部を有する送信部と、を含み、
    送信時は上記受信部をオフ状態とし、受信時は上記送信部をオフ状態として、送信と受信を交互に行う構成の送受信機であって、
    上記低雑音増幅部と電力増幅部とに、請求項1乃至8の何れか1項記載の電力増幅回路を用いたことを特徴とする送受信機。
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