JP3721144B2 - 周波数変換器、直交復調器及び直交変調器 - Google Patents
周波数変換器、直交復調器及び直交変調器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3721144B2 JP3721144B2 JP2002131266A JP2002131266A JP3721144B2 JP 3721144 B2 JP3721144 B2 JP 3721144B2 JP 2002131266 A JP2002131266 A JP 2002131266A JP 2002131266 A JP2002131266 A JP 2002131266A JP 3721144 B2 JP3721144 B2 JP 3721144B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- frequency
- local oscillation
- harmonic mixer
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 55
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 55
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 34
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 6
- 230000003321 amplification Effects 0.000 claims description 3
- 230000005669 field effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 claims description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000008859 change Effects 0.000 description 5
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 4
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 1
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D7/00—Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
- H03D7/16—Multiple-frequency-changing
- H03D7/165—Multiple-frequency-changing at least two frequency changers being located in different paths, e.g. in two paths with carriers in quadrature
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L27/00—Modulated-carrier systems
- H04L27/26—Systems using multi-frequency codes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Superheterodyne Receivers (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数変換器に関し、特に無線通信に用いられる周波数変換器、およびこれを用いた直交復調器及び直交変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などの無線通信端末の普及に伴い、部品点数が少なくて小型化に適したダイレクトコンバージョン受信方式が実用化されてきている。しかしながらダイレクトコンバージョン方式はアンテナで受信した受信信号(RF信号)周波数とほぼ同じ周波数の局部発振信号(LO信号)を用いる。このため、漏洩したLO信号が受信信号経路に混入し、妨害信号になるという自己混合の問題があった。
【0003】
これを解決するひとつの方法としては、受信信号のほぼ半分の周波数のLO信号を用いる方法が提案されている。この方法によると、LO信号周波数としてRF信号周波数のほぼ半分の周波数が用いられる。このような半分の周波数を用いる偶高調波ミキサを用いてダイレクトコンバージョン受信機が構成される。このダイレクトコンバージョン受信機は、LO信号周波数が受信信号経路に混入した場合でも原理的にLO信号に対して感度が無いためダイレクトコンバージョンに適した特性を有している。
【0004】
しかしながら、偶高調波ミキサは、温度変化などによりLO信号振幅が変動すると、この変動に伴い変換利得が変化してしまい、受信機の利得が目的の値にならないという問題を含んでいる。また、温度変化に敏感である安価なLO信号発生器を用いる場合にはより大きく利得が変化してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この問題を解決するため、従来では、LO信号を振幅制限回路に入力して振幅を一定にし、その後に偶高調波ミキサにLO信号を入力する方法が使用されていた。しかしながらこの方法は、振幅制限回路においてLO信号の高調波が多数発生するので、この高調波を除去するためのフィルタを必要とする。このフィルタを集積化することは一般に困難である。また、LO信号発生器と偶高調波ミキサの間にフィルタを設けることは部品点数を少なくできると言うダイレクトコンバージョンの最大の利点を阻害する。
【0006】
前述のとおり、偶高調波ミキサの変換利得はLO信号振幅の変動に依存するので偶高調波ミキサをLO信号振幅が変動しやすい安価な発振回路と組み合わせて使用することが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、自己混合による感度劣化が少ない偶高調波ミキサの利点を部品点数の増加なしに活用できる周波数変換器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面は、利得制御信号に応じて、外部から供給された局部発振信号を増幅して出力する可変利得増幅回路と、入力信号及び前記増幅された局部発振信号を入力し、前記入力信号の周波数と前記増幅された局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との和または差の周波数の出力信号を出力する偶高調波ミキサと、前記増幅された局部発振信号を入力し、この振幅に応した振幅の直流信号を出力する振幅検出回路と、前記振幅検出回路の出力信号と外部から供給される参照直流信号を比較する比較回路を備え、前記比較回路の出力を前記利得制御信号とすることを特徴とする周波数変換器を提供する。
【0009】
本発明の第2の局面は、第1の利得制御信号に応じて、外部から供給された第1の局部発振信号を増幅して出力する第1の可変利得増幅回路と、入力信号及び前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、前記入力信号の周波数と前記増幅された第1の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との差の周波数の出力信号を出力する第1の偶高調波ミキサと、前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第1の直流信号を出力する第1の振幅検出回路と、前記第1の直流信号と外部から供給される第1の参照直流信号を比較する第1の比較回路を有し、前記第1の比較回路の出力を前記第1の利得制御信号とする第1の周波数変換器と、第2の利得制御信号に応じて、外部から供給された第2の局部発振信号を増幅して出力する第2の可変利得増幅回路と、前記第1の周波数変換器に入力された入力信号と同相の入力信号及び前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、前記入力信号の周波数と前記増幅された第2の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との差の周波数の出力信号を出力する第2の偶高調波ミキサと、前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第2の直流信号を出力する第2の振幅検出回路と、前記第2の直流信号と外部から供給される第2の参照直流信号を比較する第2の比較回路を有し、前記第2の比較回路の出力を前記第2の利得制御信号とする第2の周波数変換器と、前記第1の局部発振信号と前記第2の局部発振信号に所定の位相差をつけて、前記第1及び第2の周波数変換器へ出力する移相器を備えることを特徴とする直交復調器を提供する。
【0010】
本発明の第3の局面は、第1の利得制御信号に応じて、外部から供給された第1の局部発振信号を増幅して出力する第1の可変利得増幅回路と、ペースハンドのI信号及び前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、前記I信号の周波数と前記増幅された第1の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との和の周波数の出力信号を出力する第1の偶高調波ミキサと、前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第1の直流信号を出力する第1の振幅検出回路と、前記第1の直流信号と外部から供給される第1の参照直流信号を比較する第1の比較回路を有し、前記第1の比較回路の出力を前記第1の利得制御信号とする第1の周波数変換器と、第2の利得制御信号に応じて、外部から供給された第2の局部発振信号を増幅して出力する第2の可変利得増幅回路と、ベースバンドのQ信号と同相の入力信号及び前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、前記Q信号の周波数と前記増幅された第2の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との和の周波数の出力信号を出力する第2の偶高調波ミキサと、前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第2の直流信号を出力する第2の振幅検出回路と、前記第2の直流信号と外部から供給される第2の参照直流信号を比較する第2の比較回路を有し、前記第2の比較回路の出力を前記第2の利得制御信号とする第2の周波数変換器と、前記第1の局部発振信号と前記第2の局部発振信号に所定の位相差をつけて、前記第1及び第2の周波数変換器へ出力する移相器を備えることを特徴とする直交変調器を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る周波数変換器のブロック図である。
【0012】
以下、アンテナ(図示せず)で受信した受信信号(RF信号)をダウンコンバートする受信系に用いられる周波数変換器を説明する。
【0013】
図1に示される周波数変換器100は、偶高調波ミキサ101、LO信号可変利得増幅器102、振幅検出回路103、及び比較回路104を有する。入力信号(RF信号又は被変調信号)とLO信号可変利得増幅器102によって増幅されている局部発振信号(LO信号)は、偶高調波ミキサ101に入力され、LO信号周波数の2以上の偶数倍(例えば2倍)の信号との差の周波数に変換される。偶高調波ミキサ101の変換利得はLO信号振幅によって変化する。従って、局部発振器(図示せず)で生成されているLO信号はLO信号可変利得増幅器102によって所望のLO信号振幅に増幅される。この所望の振幅に増幅されているLO信号(LO信号可変利得増幅器102の出力)は第1の偶高調波ミキサ101に入力される。
【0014】
所望のLO信号振幅は、周波数変換器100の雑音特性を重視する場合は偶高調波ミキサの変換利得が最大になるようなLO信号振幅である。歪み特性を重視する場合は、前記変換利得が最大になるLO信号振幅より大きく増幅し、やや変換利得が下がる状態のLO信号振幅とすることが好ましい。
【0015】
LO信号振幅を所望の値に保つためには、この振幅の検出が必要である。前述したLO信号可変利得増幅器102の出力は、振幅検出回路103にも入力され、その振幅に応じた直流信号に変換される。振幅検出回路103の出力は、外部から供給されている参照直流信号と比較回路104によって比較される。比較回路104の出力は利得制御信号としてLO信号可変利得増幅器102に入力される。すなわち、LO信号可変利得増幅器102,振幅検出回路103及び比較回路104はフィードバックループを構成している。このフィードバックループによって、LO信号可変利得増幅器102で増幅されるLO信号振幅は、参照直流信号の大小によって決定される。その結果、偶高調波ミキサ101の変換利得が一定に保たれる。
【0016】
周波数変換器100は可変利得増幅回路を用いているので、それは殆ど高調波を発生しない。故に、高調波を除去するためのフィルタも必要としない。このため、周波数変換器100は集積回路として実現可能であり、この集積回路の面積はやや大きくなるが、受信機の部品点数は増加しない。
【0017】
図2は、図1に示した偶高調波ミキサ101の一例として、バイポーラトランジスタ差動対を用いた偶高調波ミキサのブロック図を示す。図3は、図2の具体的な回路構成を示す図である。この偶高調波ミキサ101は、4組のトランジスタ差動対201a〜201dを用い、入力端子であるベース端子がブリッジ状に接続されている。ブリッジ状のためにLO信号と被変調信号(RF信号)は直接接続されず分離されている。トランジスタ差動対を用いているため、LO信号はLO+とLO−(LO+の反転信号)の差動信号に変換され、RF信号はRF+とRF−(RF+の反転信号)の差動信号に変換されてから、LO信号と被変調信号は偶高調波ミキサ101に入力させる。
【0018】
LO信号がRF端子に漏洩することが自己混合のひとつの原因である。しかしながら、ブリッジ形状の偶高調波ミキサ101ではLO+端子からの信号漏洩とLO−端子からの信号漏洩が後述するように打ち消しあう。従ってRF+及びRF−端子から見ると、見かけ上信号漏洩がなくなる。
【0019】
各トランジスタ差動対の出力端子は、図3を参照して後ほど説明するが、LO差動信号(LO+,LO−)が打ち消し合い、かつ周波数変換後の所望信号(図3のベースバンド差動信号BB+,BB−)が強めあうように接続される。従来の偶高調波ミキサはアンチパラレルダイオードペアを用いたミキサである。しかし、このようなミキサがダイレクトコンバージョンに用いる場合には信号漏洩が問題になる。これはダイオードが2端子素子であり、入出力の分離が周波数による分離以外に手段がないためである。しかしながらトランジスタを用いた場合には、ベース端子が入力であり、コレクタ端子が出カになる。従って、少なくとも入出力の分離は確保されている。このため信号分離のフィルタが不要となり、安価なシリコンICでも集積化が可能になる。つまり、本実施形態に係る周波数変換器の偶高調波ミキサはダイオードを用いることも可能であるが、トランジスタ差動対を用いた偶高調波ミキサがより好ましい。
【0020】
次に、図3の回路構成について説明する。図3は、図2に示したブリッジ状の偶高調波ミキサ101の回路構成を示している。トランジスタ差動対201aは、二つのnpn形バイポーラトランジスタTrla,Trlbと、トランジスタTrla,Trlbの共通エミッタ端子と接地電極との間に設けられた定電流源1とによって構成されている。
【0021】
トランジスタTrlaのベース端子はRF+端子に接続され,トランジスタTrlbのベース端子はLO+端子に接続されている。トランジスタTrlaのコレクタ端子はベースバンド信号BB+を出力するBB+端子に接続され、トランジスタTrlbのコレクタ端子はベースバンド信号BB−を出力するBB−端子に接続されている。
【0022】
トランジスタ差動対201bにおいては、トランジスタTr2aのベース端子はLO+端子に接続され,トランジスタTr2bのベース端子はRF−端子に接続されている。トランジスタTr2aのコレクタ端子はBB+端子に接続され、トランジスタTr2bのコレクタ端子はBB−端子に接続されている。
【0023】
トランジスタ差動対201cにおいては、トランジスタTr3aのベース端子はLO−端子に接続され,トランジスタTr3bのベース端子はRF−端子に接続されている。トランジスタTr3aのコレクタ端子はBB+端子に接続され、トランジスタTr3bのコレクタ端子はBB−端子に接続されている。
【0024】
トランジスタ差動対201dにおいては、トランジスタTr4aのベース端子はRF+端子に接続され,トランジスタTr4bのベース端子はLO−端子に接続されている。トランジスタTr4aのコレクタ端子はBB+端子に接続され、トランジスタTr4bのコレクタ端子はBB−端子に接続されている。各トランジスタ差動対を構成するトランジスタTr1〜Tr4はすべて同じサイズのトランジスタである。
【0025】
ブリッジ形状の偶高調波ミキサ101においてLO+端子からの信号漏洩とLO−端子からの信号漏洩が打ち消しあう理由を説明する。
【0026】
まず、RF+端子において、LO+端子からの信号漏洩とLO−端子からの信号漏洩が打ち消しあう理由を説明する。
【0027】
LO+端子からRF+端子への信号漏洩は、トランジスタ差動対201aのトランジスタTrlbのベース及びエミッタ端子からトランジスタTrlaのエミッタ及びベース端子を経由するLO+信号の漏洩である。
【0028】
一方、LO−端子からRF+端子への信号漏洩は、トランジスタ差動対201dのトランジスタTr4bのベース及びエミッタ端子からトランジスタTr4aのエミッタ及びベース端子を経由するLO−信号の漏洩である。トランジスタ差動対201a及び201dを構成するトランジスタのサイズが同じであるので、トランジスタ差動対201a及び201dの漏洩経路のインピーダンスも同じである。漏洩信号は反転関係であるので、それらはRF+端子では打ち消しあい、見かけ上信号漏洩がない状態になる。同様の打ち消しあいが、RF−端子においても起きる。従って、ブリッジ形状の偶高調波ミキサ101ではLO+端子からの信号漏洩とLO−端子からの信号漏洩がRF+及びRF−端子で打ち消しあうことになる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る周波数変換器の回路構成を示す。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ部分には同じ符号を付け、異なる点について説明する。図4に示される周波数変換器200では、第1の偶高調波ミキサ101と第2の偶高調波ミキサ203が用いられている。さらに、比較回路104に第1の参照直流信号が入力され、第2の偶高調波ミキサに第2の参照直流信号が入力される。
【0030】
図5は図2のトランジスタ差動対201aのようなバイポーラトランジスタ差動対でモデル化した偶高調波ミキサの変換利得のLO信号振幅依存性を示すシミュレーション結果を示している。横軸は正規化されているLO信号の振幅を示し、縦軸は変換利得を示す。実線が示すように、入力信号(RF信号又は被変調信号)がLO信号周波数の2倍の周波数の信号である場合、この入力信号を直流付近の信号(ベースバンド信号)に変換する変換利得(2倍波変換利得)はLO信号振幅の増加に伴って上昇する。この変換利得は熱電圧Vt(横軸の0.5に相当)の数倍でピークに達し、その後は減少する。
【0031】
入力信号がLO信号周波数の4倍の周波数である場合、この入力信号を直流付近の信号に変換する変換利得(4倍波変換利得)も同様の傾向を示している。しかし、直流付近の信号をそのまま出力する変換利得(0倍波変換利得)は上記の変換利得とやや異なっている。LO信号が小さいときに利得は最大となり、LO信号が増大すると、利得はLO信号振幅に反比例する傾向を示す。
【0032】
本実施形態は、0倍波変換利得−LO信号振幅特性をLO信号の振幅検出に利用する点が特徴である。すなわち、2倍波や4倍波の変換利得の場合と異なり、0倍波の変換利得とLO信号振幅とが一対一で対応している特性を利用することである。
【0033】
図6はLO信号振幅検出回路として用いる第2の偶高調波ミキサ203の回路構成を示す。
【0034】
第2の偶高調波ミキサ203は第1の偶高調波ミキサ101と同じ回路構成である。しかしながら、第2の偶高調波ミキサ203には入力信号(RF+,RF−)の代わりに第2の参照直流信号(DC+,DC−)が入力されている。第1の偶高調波ミキサ101と同じ回路構成の部分は、図2及び図3を参照し、詳細を省略する。
【0035】
トランジスタ差動対で構成される第2の偶高調波ミキサ203が振幅検出回路として用いられると、LO信号振幅と第2の偶高調波ミキサ203の出力直流信号振幅とが反比例の関係になる。この出力直流信号を第1の参照直流信号と比較することによって、第2の偶高調波ミキサ203の第2参照直流信号から出力直流信号への変換利得(0倍波変換利得)が第1の参照直流信号と第2の参照直流信号との比とするためにフィードバックされる。
【0036】
振幅検出回路としての第2の偶高調波ミキサ203の0倍波変換利得が所望の値になるまでLO信号振幅を大きくすることによって第1の偶高調波ミキサ101の2倍波変換利得を所望の値にすることが可能になる。これは、第2の偶高調波ミキサ203をマスター回路とし、第1の偶高調波ミキサ101をスレイブ回路としたこれはマスター・スレイブ制御とみなすこともできる。
【0037】
フイードバッククループ内の振幅検出回路として第2の偶高調波ミキサ203が用いられると、入力されるLO信号振幅の変動によらず変換利得を一定とすることができるのみならず、温度変化によるトランジスタの特性変動がもたらす利得変動も抑制することが可能になる。温度変化によってトランジスタの特性が変化した時には第1の偶高調波ミキサ101と振幅検出回路としての第2の偶高調波ミキサ203が同じ影響を受けるので、フィードバックループの働きにより第2の偶高調波ミキサ203の利得が所望の利得になるようにLO信号振幅が調整される。その結果、第1の偶高調波ミキサ101の利得も補正される。
【0038】
図7は電界効果トランジスタ(FET)を用いたトランジスタ差動対301の回路図である。MOSトランジスタなどFETを用いてもバイポーラトランジスタを用いたトランジスタ差動対201a〜201dのそれと同様に第1及び第2の偶高調波ミキサ101,203を構成することは可能である。しかしながら、FETは半導体の製造工程に依存してしきい電圧などが変動するために変換利得を設計どおりに得ることが難しい。しかしながら、同一チップ上のトランジスタの特性はほぼ同じに保たれるという集積回路の特徴は、FETでもバイポーラトランジスタでも共通である。
【0039】
本実施形態に係る周波数変換器は振幅検出回路としての第2の偶高調波ミキサ203をマスター回路として用い、その変換利得を参照してLO信号振幅を決定し、スレイブ回路である第1の偶高調波ミキサ101の変換利得を制御している。このためバイポーラトランジスタと比べて特性変動が大きいFETを用いても変換利得を所望の値に保つことが可能である。
【0040】
以上の説明では、受信系に用いられる周波数変換器を前提に説明したが、本実施形態は送信系にも適用できる。この場合、周波数変換器100に入力される入力信号は、音声信号などの情報をデジタル信号に変換した変調信号である。この変調信号はLO信号周波数の2以上の偶数倍(例えば2倍)との和の周波数に変換され、この変換されている信号がRF信号として出力される。このRF信号がアンテナ(図示せず)を経由して送信される。
【0041】
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態に係る直交復調器の構成を示す。図8に示される直交復調器400は、第1又は第2の実施形態に係る2つの周波数変換器401,402と移相器403で構成されている。周波数変換器401,402はRF信号波とLO信号の2倍波の混合を行うものとする。
【0042】
2つの周波数変換器401,402には同相の入力信号(RF信号又は被変調信号)が入力され、移相器403は位相差45°のLO信号を2つの周波数変換器401,402に出力する。周波数変換器401,402は、RF入力信号をLO信号周波数の2倍の周波数だけ低い周波数の信号に変換し、それをベースバンドのIチャネル信号(I信号という)とQチャネル信号(以下、Q信号)に分離する。
【0043】
なお、移相器403の位相差を45°に設定した理由は、周波数変換器401,402がLO信号の2倍波の混合を行うために45°の位相差が90°の位相差になるためである。従って、周波数変換器401,402がLO信号の4倍波の混合を行う場合は、移相器403の位相差は22.5°に設定すればよい。
【0044】
本実施形態に係る直交復調器400では、周波数変換器401,402に前述した可変利得増幅回路が用いられている。従って、LO信号の高調波が発生するという問題がないので、直交復調器400は一つの集積回路として構成できる。移相器403の出力を周波数変換器401,402に入力するだけで従来の直交復調器と同等の精度のI信号及びQ信号を部品点数の増加なしに得ることができる。
【0045】
図9は、図8に示した直交復調器400を用いた受信装置の構成を示している。受信装置はRF信号を受信するアンテナ(ANT)501、このRF信号を増幅する低雑音増幅器(LNA)502、低雑音増幅器の出力を濾波する帯域通過フィルタ(BPF)503、帯域通過フィルタ503の出力を受けて直交復調を行いI信号及びQ信号として出力する直交復調器400により構成される。更に直交復調器に入力する局部発振信号(LO信号)を生成するLO信号生成器504および前記I信号及びQ信号を受け、その低周波成分を取り出してそれぞれ出力する低域通過フィルタ(LPF)505a,505bが設けられる。低域通過フィルタ505a,505bの出力をそれぞれ増幅する増幅器(AMP)506a,506b並びに増幅器506a,506bの出力に基づき音声などのデータを復調する復調回路507が設けられる。
【0046】
図9に示したような受信装置では、直交復調器400が前述したように一つの集積回路として構成できるだけでなく、低雑音増幅器502、低域通過フィルタ503、直交復調器400、低域通過フィルタ505a,505b及び増幅器506a,506bを一つの集積回路として構成できる。
【0047】
(第4の実施形態)
図10は本発明の第4の実施の形態に係る直交変調器の構成を示している。図10の実施形態は、送信装置に適用される直交変調器600であり、回路構成は図8に示される直交変調器400と同じであるが、入出力方向が図8の直交変調器400とは異なっている。すなわち、直交変調器600の入力信号はベースバンドのI信号及びQ信号であり、周波数変換器401の出力と周波数変換器402の出カを加算して出力信号が生成される。この出力信号がRF信号である。
【0048】
図11は本発明の第5の実施の形態に係る周波数変換器の構成を示している。本実施形態の周波数変換器の構成は、図1に示される周波数変換器の構成と同じであるが、比較回路104に入力される参照直流信号が可変である。前述の通り偶高調波ミキサ101の変換利得はLO信号振幅によって変化する。従って、例えば受信機のダイナミックレンジを確保するために周波数変換器において変換利得を変えたい場合、LO信号振幅を所望の変換利得に応じて変化させればよい。そのため比較回路104において振幅検出回路103の出力直流信号と比較される参照直流信号が変えられる。この可変参照直流信号と振幅検出回路103の出力信号との比較結果に従って可変利得増幅器102の利得が変えられる。即ち、参照直流信号を任意に変えることにより受信機の所望のダイナミックレンジが得られる。
【0049】
図12は本発明の第6の実施の形態に係る周波数変換器の構成を示している。この実施形態の周波数変換器の構成は、図4に示される周波数変換器の構成と実質的に同じであるが、第2の偶高調波ミキサ203に入力される第2の参照直流信号が可変である。第2の参照直流信号が任意に変えられることによって第2の偶高調波ミキサ203の出力信号が変化する。この出力信号が比較回路104に入力され、参照直流信号と比較される。比較回路104の比較結果に応じて可変利得増幅器102の利得が変えられる。即ち、可変利得増幅器102は第2の参照直流信号の変化に応じて変えられる。このように、本実施形態の周波数変換器は可変利得機能をもつ周波数変換回路として使用できる。この実施形態において第1の参照直流信号も可変とされても良い。
【0050】
図13は本発明の第7の実施の形態に係る周波数変換器の構成を示す。この実施形態の周波数変換器の構成は、図4に示される周波数変換器の構成と実質的に同じであるが、この実施形態では、第1の偶高調波ミキサ101および第2の偶高調波ミキサ203がトランジスタ差動対Trと可変電流源Iとで構成される。この実施形態において、テール電流を入力信号レベルに応じて変えることによって、変換利得を一定とした状態で歪み特性や雑音特性をよい状態に保つことができる。これにより歪み特性のよい状態で動作させたい時のみに電流を増やし、それ以外の状態で動作させたい時は電流を絞ることができ、低消費電流で所望のダイナミックレンジが確保できる。
【0051】
図14は本発明の第8の実施の形態に係る直交復調器を用いた受信装置の構成を示す。本実施形態は図9の実施形態に対応しているが、本実施形態では、受信信号状態検出部508a,508bがLPF505a,505bに接続されている。受信信号状態検出部508a,508bはLPFの入力とLPFの中間出力の少なくとも1つを用いてLPFに入力される信号全体のパワーと所望波や干渉波のレベルを検出する。受信信号状態検出部508a,508bの検出信号は制御器509a,509bに夫々入力される。制御器509a,509bは干渉波レベルが大きい場合は周波数変換回路の歪み特性がよい状態で動作するバイアス状態に周波数変換器401,402をそれぞれ設定する。このように受信信号状態に応じて適正なバイアス条件で周波数変換器401,402を動作させることにより、低消費電力で高性能な受信装置を実現できる。
【0052】
図15は本発明の第8の実施の形態に係る直交復調器を用いた受信装置の構成を示している。この実施形態も図9の実施形態に対応するが、本実施形態では受信信号状態検出部としてRSSI(受信電解強度)検出部510a,510が設けられている。またLPF505a,505bの後段に可変利得アンプ(VGA)511a,511bがそれぞれ設けられている。
【0053】
制御器512a,512bはRSSI検出部510a,510bで検出されている受信電解強度に応じて所望の受信特性を得られるよう周波数変換器401,402の変換利得を設定し、受信装置全体の利得が一定になるようVGA512a,512bの利得も設定する。例えば受信電解強度が強い場合は周波数変換器401,402の変換利得を下げ、VGA512a,512bの利得を上げる。
【0054】
一方、受信電解強度が弱い場合は周波数変換器401.402の変換利得を上げ、VGA512a,512bの利得を下げる。これにより、周波数変換器401,402とVGA512a,512bとの利得配分を最適化できる。
【0055】
以上、第1乃至第4の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば、図3のトランジスタTr1〜Tr4の導電形はpnp形であっても良い。また、図7のFETのチャネル形は、第1及び第2の偶高調波ミキサ101,203を構成する全てのFETが同じチャネル形になっていれば、pチャネル形を用いても良い。
【0056】
【発明の効果】
以上述べてきた通り、本発明の周波数変換器はLO信号の自己混合による感度劣化が小さいという偶高調波ミキサの利点を生かしつつ変換利得のLO信号振幅依存性を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る周波数変換器のブロック図。
【図2】図1の偶高調波ミキサ101の一例を示す図。
【図3】図2の具体的な回路構成を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る周波数変換器のブロック図。
【図5】偶高調波ミキサとしてトランジスタ差動対を用いた場合における変換利得とLO信号の振幅との関係を示す図。
【図6】第2の偶高調波ミキサ203のブロック図。
【図7】電界効果トランジスタを用いたトランジスタ差動対の回路図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る直交復調器の構成図。
【図9】図8に示した直交復調器400を用いた受信装置のブロック図。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る直交変調器のブロック図。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る周波数変換器のブロック図。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る周波数変換器のブロック図。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る周波数変換器のブロック図。
【図14】本発明の第8の実施の形態に係る受信装置のブロック図。
【図15】本発明の第9の実施の形態に係る受信装置のブロック図。
【符号の説明】
100…周波数変換器
101…偶高調波ミキサ
102…可変利得増幅器
103…振幅検出回路
104…比較回路
201a〜201d…トランジスタ差動対
203…第2の偶高調波ミキサ
400…直交復調器
401、402…周波数変換器
403…移相器
502…低雑音増幅器
503…帯域通過フィルタ
504…LO信号生成器
505a、505b…低域通過フィルタ
506a、506b…増幅器
508a、508b…受信信号状態検出部
509a、509b…制御部
510a、510b…RSSI検出部
600…直交変調器
Claims (13)
- 利得制御信号に応じて、外部から供給された局部発振信号を増幅して出力する可変利得増幅回路と、
入力信号及び前記増幅された局部発振信号を入力し、前記入力信号の周波数と前記増幅された局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との和または差の周波数の出力信号を出力する偶高調波ミキサと、
前記増幅された局部発振信号を入力し、この振幅に応した振幅の直流信号を出力する振幅検出回路と、
前記振幅検出回路の出力信号と外部から供給される参照直流信号を比較する比較回路を備え、
前記比較回路の出力を前記利得制御信号とすることを特徴とする周波数変換器。 - 前記偶高調波ミキサはトランジスタ差動対を含むことを特徴とする請求項1記載の周波数変換器。
- 前記偶高調波ミキサは4つのバイポーラトランジスタ差動対を含むことを特徴とする請求項1記載の周波数変換器。
- 前記偶高調波ミキサは4つの電界効果トランジスタ差動対を含むことを特徴とする請求項1記載の周波数変換器。
- 前記参照直流信号を第1の参照直流信号とし、前記偶高調波ミキサを第1の偶高調波ミキサとし、前記振幅検出回路は前記第1の偶高調波ミキサと同じ回路構成である第2の偶高調波ミキサであり、前記第2の偶高調波ミキサには第2の参照直流信号が入力されることを特徴とする請求項1乃至4記載の周波数変換器。
- 第1の利得制御信号に応じて、外部から供給された第1の局部発振信号を増幅して出力する第1の可変利得増幅回路と、
入力信号及び前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、前記入力信号の周波数と前記増幅された第1の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との差の周波数の出力信号を出力する第1の偶高調波ミキサと、
前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第1の直流信号を出力する第1の振幅検出回路と、
前記第1の直流信号と外部から供給される第1の参照直流信号を比較する第1の比較回路を有し、前記第1の比較回路の出力を前記第1の利得制御信号とする第1の周波数変換器と、
第2の利得制御信号に応じて、外部から供給された第2の局部発振信号を増幅して出力する第2の可変利得増幅回路と、
前記第1の周波数変換器に入力された入力信号と同相の入力信号及び前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、前記入力信号の周波数と前記増幅された第2の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との差の周波数の出力信号を出力する第2の偶高調波ミキサと、
前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第2の直流信号を出力する第2の振幅検出回路と、
前記第2の直流信号と外部から供給される第2の参照直流信号を比較する第2の比較回路を有し、前記第2の比較回路の出力を前記第2の利得制御信号とする第2の周波数変換器と、
前記第1の局部発振信号と前記第2の局部発振信号に所定の位相差をつけて、前記第1及び第2の周波数変換器へ出力する移相器を備えることを特徴とする直交復調器。 - 前記入力信号の周波数が.前記第1及び第2の局部発振信号の周波数のn倍(nは2以上の偶数)である時は、前記所定の位相差は90°/nであることを特徴とする請求項6記載の直交復調器。
- 第1の利得制御信号に応じて、外部から供給された第1の局部発振信号を増幅して出力する第1の可変利得増幅回路と、
ペースハンドのI信号及び前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、前記I信号の周波数と前記増幅された第1の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との和の周波数の出力信号を出力する第1の偶高調波ミキサと、
前記増幅された第1の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第1の直流信号を出力する第1の振幅検出回路と、
前記第1の直流信号と外部から供給される第1の参照直流信号を比較する第1の比較回路を有し、前記第1の比較回路の出力を前記第1の利得制御信号とする第1の周波数変換器と、
第2の利得制御信号に応じて、外部から供給された第2の局部発振信号を増幅して出力する第2の可変利得増幅回路と、
ベースバンドのQ信号と同相の入力信号及び前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、前記Q信号の周波数と前記増幅された第2の局部発振信号の周波数の2以上の偶数倍の周波数との和の周波数の出力信号を出力する第2の偶高調波ミキサと、
前記増幅された第2の局部発振信号を入力し、この振幅に応じた振幅の第2の直流信号を出力する第2の振幅検出回路と、
前記第2の直流信号と外部から供給される第2の参照直流信号を比較する第2の比較回路を有し、前記第2の比較回路の出力を前記第2の利得制御信号とする第2の周波数変換器と、
前記第1の局部発振信号と前記第2の局部発振信号に所定の位相差をつけて、前記第1及び第2の周波数変換器へ出力する移相器を備えることを特徴とする直交変調器。 - 前記入力信号の周波数が前記第1及び第2の局部発振信号の周波数のn倍(nは2以上の偶数)である時は、前記所定の位相差は90°/nであることを特徴とする請求項8記載の直交変調器。
- 前記偶高調波ミキサは、変換利得を調整するために可変参照直流信号を供給される請求項1記載の周波数変換回路。
- 前記第2の偶高調波ミキサは、変換利得を調整するために可変参照直流信号を供給される請求項5記載の周波数変換回路。
- 前記第1の偶高調波ミキサおよび第2の偶高調波ミキサのバイアス状態を可変とするために可変バイアス手段を含む請求項5記載の周波数変換回路。
- 請求項10、請求項11または請求項12に記載された周波数変換回路と、
受信信号状態を検出する受信信号状態検出手段と、
前記受信信号状態検出手段の検出信号を供給され、変換利得および動作状態を設定するために使用される制御信号を前記周波数変換器に供給する制御手段と、
を具備する受信機。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002131266A JP3721144B2 (ja) | 2001-05-11 | 2002-05-07 | 周波数変換器、直交復調器及び直交変調器 |
KR10-2002-0025606A KR100463792B1 (ko) | 2001-05-11 | 2002-05-09 | 주파수변환기, 직교복조기 및 직교변조기 |
US10/141,977 US6774739B2 (en) | 2001-05-11 | 2002-05-10 | Frequency converter, orthogonal demodulator and orthogonal modulator |
DE60205983T DE60205983T2 (de) | 2001-05-11 | 2002-05-10 | Demodulator |
EP02253280A EP1257052B1 (en) | 2001-05-11 | 2002-05-10 | Demodulator |
US10/622,434 US7057426B2 (en) | 2001-05-11 | 2003-07-21 | Frequency converter, orthogonal demodulator and orthogonal modulator |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-141158 | 2001-05-11 | ||
JP2001141158 | 2001-05-11 | ||
JP2002131266A JP3721144B2 (ja) | 2001-05-11 | 2002-05-07 | 周波数変換器、直交復調器及び直交変調器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003032048A JP2003032048A (ja) | 2003-01-31 |
JP3721144B2 true JP3721144B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=26614944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002131266A Expired - Fee Related JP3721144B2 (ja) | 2001-05-11 | 2002-05-07 | 周波数変換器、直交復調器及び直交変調器 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6774739B2 (ja) |
EP (1) | EP1257052B1 (ja) |
JP (1) | JP3721144B2 (ja) |
KR (1) | KR100463792B1 (ja) |
DE (1) | DE60205983T2 (ja) |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7310386B2 (en) * | 2002-04-25 | 2007-12-18 | Broadcom Corporation | Radio receiver utilizing a single analog to digital converter |
JP2004140594A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Sharp Corp | 衛星放送受信装置 |
US6983135B1 (en) | 2002-11-11 | 2006-01-03 | Marvell International, Ltd. | Mixer gain calibration method and apparatus |
KR20050065124A (ko) * | 2003-12-24 | 2005-06-29 | 한국전자통신연구원 | 주파수 변환기 |
JP4391291B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2009-12-24 | 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 | 無線装置 |
GB2427091A (en) * | 2005-06-08 | 2006-12-13 | Zarlink Semiconductor Ltd | Baseband quadrature frequency down-converter receiver having quadrature up-converter stage |
CA2677053C (en) * | 2007-01-31 | 2016-03-15 | Methylation Sciences International Srl | Extended release pharmaceutical formulations of s-adenosylmethionine |
US20090197824A1 (en) * | 2008-01-31 | 2009-08-06 | Methylation Sciences International Srl | Extended Release Pharmaceutical Formulations of S-Adenosylmethionine |
US20090088404A1 (en) * | 2007-01-31 | 2009-04-02 | Methylation Sciences International Srl | Extended Release Pharmaceutical Formulations of S-Adenosylmethionine |
US8929840B2 (en) | 2007-09-14 | 2015-01-06 | Qualcomm Incorporated | Local oscillator buffer and mixer having adjustable size |
US8019310B2 (en) * | 2007-10-30 | 2011-09-13 | Qualcomm Incorporated | Local oscillator buffer and mixer having adjustable size |
US8599938B2 (en) | 2007-09-14 | 2013-12-03 | Qualcomm Incorporated | Linear and polar dual mode transmitter circuit |
US8639205B2 (en) | 2008-03-20 | 2014-01-28 | Qualcomm Incorporated | Reduced power-consumption receivers |
US8229043B2 (en) * | 2008-03-21 | 2012-07-24 | Qualcomm Incorporated | Stepped gain mixer |
JP2010193195A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Toshiba Corp | 周波数誤差検出回路及び周波数誤差検出方法 |
JP2011082667A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Renesas Electronics Corp | 自動周波数制御回路 |
JP2011205229A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Toshiba Corp | 無線受信回路 |
JP5899487B2 (ja) * | 2011-03-07 | 2016-04-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 無線機及び受信方法 |
JP2016058773A (ja) * | 2014-09-05 | 2016-04-21 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置及び無線通信装置 |
JP6929203B2 (ja) | 2017-11-15 | 2021-09-01 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | ダイレクトコンバージョン受信機 |
JP6694535B2 (ja) * | 2019-03-12 | 2020-05-13 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置及び無線通信装置 |
CN112747680B (zh) * | 2020-12-30 | 2022-11-08 | 东北石油大学 | 一种实时位移重构方法及装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5332609A (en) * | 1976-09-07 | 1978-03-28 | Nec Corp | Detecting system for interference signal by means of time sharing |
FR2449999A1 (fr) | 1979-02-23 | 1980-09-19 | Cit Alcatel | Dispositif de transposition de la frequence et de commande du niveau d'un signal |
DE3531961A1 (de) | 1985-09-07 | 1987-03-19 | Bosch Gmbh Robert | Batterie- oder akkumulatorbetriebener funkempfaenger |
US5262957A (en) * | 1990-11-09 | 1993-11-16 | Global Communications, Inc. | Inexpensive portable RF spectrum analyzer with calibration features |
JPH04297115A (ja) * | 1991-03-26 | 1992-10-21 | Toshiba Corp | 可変利得制御回路 |
US5416449A (en) * | 1994-05-23 | 1995-05-16 | Synergy Microwave Corporation | Modulator with harmonic mixers |
JP3252639B2 (ja) * | 1995-03-03 | 2002-02-04 | 三菱電機株式会社 | 検波器及び受信装置並びに送信装置 |
KR100243489B1 (ko) | 1995-11-22 | 2000-02-01 | 니시무로 타이죠 | 주파수 변환기 및 이를 이용한 무선 수신기 |
JPH10303650A (ja) * | 1997-04-23 | 1998-11-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 周波数変換器 |
JP2000101660A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-07 | Mitsubishi Electric Corp | 通信装置 |
EP1083669B1 (en) * | 1999-03-11 | 2004-10-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Radio terminal device |
-
2002
- 2002-05-07 JP JP2002131266A patent/JP3721144B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2002-05-09 KR KR10-2002-0025606A patent/KR100463792B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2002-05-10 US US10/141,977 patent/US6774739B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-05-10 DE DE60205983T patent/DE60205983T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-05-10 EP EP02253280A patent/EP1257052B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2003
- 2003-07-21 US US10/622,434 patent/US7057426B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20020086277A (ko) | 2002-11-18 |
KR100463792B1 (ko) | 2004-12-29 |
US20020167369A1 (en) | 2002-11-14 |
EP1257052A2 (en) | 2002-11-13 |
EP1257052A3 (en) | 2004-01-07 |
JP2003032048A (ja) | 2003-01-31 |
EP1257052B1 (en) | 2005-09-07 |
US20050075087A1 (en) | 2005-04-07 |
US6774739B2 (en) | 2004-08-10 |
DE60205983D1 (de) | 2005-10-13 |
DE60205983T2 (de) | 2006-07-06 |
US7057426B2 (en) | 2006-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3721144B2 (ja) | 周波数変換器、直交復調器及び直交変調器 | |
US7457606B2 (en) | Mixer circuit for direct conversion transceiver with improved IP2 | |
US7880546B2 (en) | Amplifier and the method thereof | |
KR100314798B1 (ko) | 집적화된이미지제거믹서 | |
US7120414B2 (en) | Circuit and method for receiving and mixing radio frequencies in a direct conversion receiver | |
US6606489B2 (en) | Differential to single-ended converter with large output swing | |
US7266357B2 (en) | Reduced local oscillator feedthrough quadrature image reject mixer | |
US7536165B2 (en) | Offset correction for down-conversion mixers | |
US20060091944A1 (en) | I/Q quadrature demodulator | |
US6094571A (en) | Differential class AB mixer circuit | |
US20040174199A1 (en) | Multiplier circuit | |
EP1844543A1 (en) | Low-noise mixer | |
KR20040102017A (ko) | 스퓨리어스 응답 보상용 다운 컨버젼 방법 및 토폴로지 | |
US7340232B2 (en) | Receiving system and semiconductor integrated circuit device for processing wireless communication signal | |
US6917788B2 (en) | Wireless communications system having variable gain mixer | |
US7511557B2 (en) | Quadrature mixer circuit and RF communication semiconductor integrated circuit | |
US6850752B2 (en) | Single-to-differential conversion circuit outputting DC-balanced differential signal | |
US7565128B2 (en) | High performance low noise amplifier | |
EP1652292B1 (en) | Offset correction for down-conversion mixers | |
KR100410792B1 (ko) | 라디오 수신기 | |
JP2007150752A (ja) | チューナ回路 | |
JPH0486108A (ja) | ミキサ回路 | |
JP2008199163A (ja) | 直交キャリア生成装置、無線送信機、無線受信機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050909 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |