JP2007149555A - 除電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートが搬送部材に挟み込まれて搬送される場合に搬送部材に挟み込まれることによって帯電したシートを、省スペースで処理効率を低下させることなく、かつ確実に除電する。
【解決手段】表面シート130と剥離紙120とがローラ10h,10iに挟み込まれることにより粘着剤140a,140bを介して貼着されて搬送された場合に、表面シート130に接したローラ10hの帯電電荷量を測定し、測定された帯電電荷量と同量でかつその電荷と同極の電荷を表面シート130のローラ10hから離間した領域に付与する除電装置30aと、剥離紙120に接したローラ10iの帯電電荷量を測定し、測定された帯電電荷量と同量でかつその電荷と同極の電荷を剥離紙120のローラ10iから離間した領域に付与する除電装置30bとを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、帯電したシートを除電する除電装置に関し、特に、シートが一対のローラ等の搬送部材に挟み込まれて搬送される場合に、搬送部材に挟み込まれることによって帯電したシートを除電する除電装置に関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるタグ、ラベルに情報を記録し、このラベルを用いての商品等の管理も行われている。
このようなカードやタグ、ラベルを用いた情報管理においては、カードやタグ、ラベルに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICタグ、非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
図6は、一般的な非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
本構成例における非接触型ICラベルは図6に示すように、樹脂シート215上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ211が搭載されるとともに、接点214を介してICチップ211と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ211に電流を供給し、ICチップ211に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性のアンテナ212が形成されたインレット210が、粘着剤層240a,240bを介して、ICチップ211及びアンテナ212を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート230と、剥離紙220とによって挟み込まれるように積層されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル200においては、剥離紙220が剥離されて粘着剤層240bによって物品等に貼着されて使用され、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ212に電流が流れ、この電流がICチップ211に電流が供給されて非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上記のように構成された非接触型ICラベル200の製造方法について説明する。
図7は、図6に示した非接触型ICラベル200の製造方法を説明するための図である。
まず、例えば、両面テープのような、剥離紙220の一方の面に粘着剤層240bが設けられた連続状のシートの粘着剤層240b上に、樹脂シート215上にアンテナ212が形成されるとともにICチップ211が搭載されてなるインレット210を搭載する(図7(a),(b))。
次に、インレット210が搭載された剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシート上に、例えば、タック紙のような、表面シート230の一方の面に粘着剤層240aが設けられた連続状のシートをインレット210が搭載された面側から重ね合わせ、一対のローラ(不図示)によって挟み込みながら搬送することにより、両方のシートを粘着剤層240a,240bによって貼着する。これにより、剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシートと、表面シート230及び粘着剤層240aからなるシートとの間にインレット210が挟み込まれるようになる(図7(c))。
その後、インレット210が挟み込まれるように貼着されたシートを所定の大きさに断裁し、それにより、図6に示したような非接触型ICラベル200が完成する。
ここで、上述した工程においては、インレット210が搭載された剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシートと、表面シート230及び粘着剤層240aからなるシートとを一対のローラによって挟み込みながら搬送すると、一対のローラと、この一対のローラに接触した表面シート230及び剥離紙220が、一対のローラによる挟み込みながらの搬送処理によって互いに反対の極性に帯電する。そのため、剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシートと表面シート230及び粘着剤層240aからなるシートとの間に挟み込まれたインレット210のICチップ211が静電気によって破壊されてしまう虞れがある。また、このような非接触型ICラベル200に限らず、静電気が発生する可能性を有する低誘電シートにおいては、一対のローラ等の搬送部材に挟み込まれて搬送されると、挟み込みながらの搬送処理によって帯電するため、帯電により生じる静電気によってごみが付着してしまう等の問題がある。
ところで、帯電したシートを除電する装置として、帯電したシートに電荷を供給し、それにより、シートを電気的に中和させるものが従来より用いられている(例えば、特許文献1参照。)。このような装置を用い、一対のローラ等の搬送部材に挟み込まれて搬送されるシートに対して、搬送部材から離間後に電荷を供給すれば、シートを電気的に中和させることができる。
特開2002−289394号公報
しかしながら、上述したように、帯電したシートに電荷を供給することによりシートを電気的に中和させるものにおいては、シートの帯電状態に合った電荷を供給しなければ、シートが、逆帯電すなわち反対の極性に帯電してしまう虞れがある。
そこで、搬送部材から離間後のシートの帯電状態を測定しながら、その測定結果に応じた電荷を供給することが考えられるが、その場合、電荷が供給されている状態のシートの帯電状態を測定することになるため、挟み込みながらの搬送処理によって生じた帯電状態を正確に測定することができないという問題点がある。そこで、搬送部材に挟み込まれて搬送されたシートに対して帯電状態を測定する領域と電荷を供給する領域とを離すことが考えられるが、その場合、その分のスペースが必要となってしまう。また、電荷の供給と帯電状態の測定とを切り替えて行うことが考えられるが、その場合、本来の搬送処理の効率が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、シートが搬送部材に挟み込まれて搬送される場合に搬送部材に挟み込まれることによって帯電したシートを、省スペースで処理効率を低下させることなく、かつ確実に除電することができる除電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
搬送部材に挟み込まれて搬送されたシートを除電する除電装置であって、
前記搬送部材の前記シートから離間した領域における帯電電荷量を測定する測定手段と、
前記測定手段にて測定された帯電電荷量と同量でかつ当該電荷と同極の電荷を前記シートの前記搬送部材から離間した領域に付与する電荷付与手段とを有する。
上記のように構成された本発明においては、シートが搬送部材に挟み込まれながら搬送されると、そのシートが静電気が発生する可能性を有する低誘電シートである場合、シートと搬送部材とで互いに離間した領域においては、シートと搬送部材との互いに接触していた面がそれぞれ反対の極性に帯電する。この帯電電荷量は、シートと搬送部材とで同じ量となるため、測定手段において、搬送部材のシートから離間した領域における帯電電荷量を測定すれば、シートの搬送部材から離間した領域における帯電電荷量を把握することができる。シートと搬送部材とは反対の極性に帯電しているため、電荷付与手段において、搬送部材にて帯電電荷量が測定された電荷と同極の電荷が、測定された帯電電荷量と同量だけ、シートの搬送部材から離間した領域に付与されると、シートに帯電していた電荷と付与された電荷とが電気的に中和し、シートが除電されることになる。
以上説明したように本発明においては、シートが搬送部材に挟み込まれて搬送されている状態において、搬送部材のシートから離間した領域における帯電電荷量を測定し、測定された帯電電荷量と同量でかつ当該電荷と同極の電荷をシートの搬送部材から離間した領域に付与する構成としたため、搬送部材に挟み込まれることによって帯電したシートを、処理効率を低下させることなく、かつ確実に除電することができる。また、搬送部材の帯電電荷量を測定するため、帯電したシートの帯電電荷量を正確に測定する必要がなく、それにより、省スペース化を図ることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の除電装置を用いたICラベル製造装置にて製造された非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
本形態における非接触型ICラベルは図1に示すように、樹脂シート115上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が搭載されるとともに、接点114を介してICチップ111と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ111に電流を供給し、ICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性のアンテナ112が形成されたインレット110が、粘着剤層140a,140bを介して、ICチップ111及びアンテナ112を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート130と、剥離紙120とによって挟み込まれるように積層されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル100においては、剥離紙120が剥離されて粘着剤層140bによって物品等に貼着されて使用され、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ112に電流が流れ、この電流がICチップ111に電流が供給されて非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
図2は、本発明の除電装置を用いたICラベル製造装置を示す図であり、図1に示した非接触型ICラベル100を製造するものを示す。
本形態は図2に示すように、9個のローラ10a〜10iと、連続状の剥離紙120上の粘着剤層140b上にインレット110を搭載するインレット搭載機20と、互いに貼着された後の表面シート130及び剥離紙120をそれぞれ除電する除電装置30a,30bと、搬送部材となるローラ10h,10iをそれぞれ除電する除電器50a,50bと、連続状の非接触型ICラベル100を単片状に断裁する断裁機40とから構成されている。
ローラ10aには、粘着剤層140bの両面に剥離紙120,150aが貼着された連続状の低誘電シートが巻き付けられており、この連続状の低誘電シートがローラ10aから引き出されて供給される。なお、低誘電シートとは、静電気が発生する可能性を有するものであり、誘電性を有さない絶縁性シートも含む。
ローラ10bは、ローラ10aから引き出された低誘電シートのうち、剥離紙150aのみを剥離紙120及び粘着剤層140bとは異なる方向に導くことにより、剥離紙120及び粘着剤層140bから剥離紙150aを剥離するためのものであり、また、ローラ10cは、ローラ10bによって剥離紙120及び粘着剤層140bから剥離された剥離紙150aを巻き取って回収するためのものである。
ローラ10dには、表面シート130が連続状となって一方の面に形成された粘着剤層140aによって剥離紙150bが剥離可能に貼着されてなる低誘電シートであるタック紙が巻き付けられており、この連続状のタック紙がローラ10dから引き出されて供給される。
ローラ10eは、ローラ10dから引き出されたタック紙のうち、剥離紙150bのみを表面シート130及び粘着剤層140aとは異なる方向に導くことにより、表面シート130及び粘着剤層140aから剥離紙150bを剥離するためのものであり、また、ローラ10fは、ローラ10eによって表面シート130及び粘着剤層140aから剥離された剥離紙150bを巻き取って回収するためのものである。
ローラ10gは、ローラ10eによって剥離紙150bから剥離された表面シート130及び粘着剤層140aを搬送するためのものである。
インレット搭載機20は、ローラ10bによって剥離紙150aが剥離された剥離紙120及び粘着剤層140bの粘着剤層140b上にインレット110を搭載する。なお、インレット110は、連続状態となってインレット搭載機20に供給され、インレット搭載機20にて単片状に断裁されて粘着剤層140b上に搭載されることになる。
ローラ10h,10iは、表面シート130と剥離紙120とがインレット110を挟んで粘着剤層140a,140bによって貼着された低誘電シートの搬送部材となるものであって、互いに対向して異なる方向に回転することにより、ローラ10aに巻き付けられた連続状の低誘電シートと、ローラ10dに巻き付けられた連続状のタック紙とをそれぞれ引き出すとともに、ローラ10gによって搬送された表面シート130及び粘着剤層140aを、インレット搭載機20によってインレット110が搭載された剥離紙120及び粘着剤層140bのインレット110が搭載された面に重ね合わせ、これらを挟み込んで搬送するためのものである。
除電装置30aは、ローラ10h,10iに挟み込まれて搬送された表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120からなるシートのうち、ローラ10hと接して帯電した表面シート130を除電するものであり、また、除電装置30bは、ローラ10iと接して帯電した剥離紙120を除電するものである。
除電器50a,50bは、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120を挟み込んで搬送することにより帯電したローラ10h,10iをそれぞれ除電するものである。
断裁機40は、平抜き刃やダイカット胴から構成され、ローラ10h,10iによって重ね合わされて搬送された連続状の表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のうち、表面シート130、粘着剤層140a,140bのみを単片状に断裁する。
図3は、図2に示した除電装置30a,30bの構成を示す図である。
図2に示した除電装置30aは図3に示すように、ローラ10h,10iに挟み込まれて搬送された表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120からなるシートのうち、ローラ10hと接して帯電した表面シート130を除電するものであって、ローラ10hの表面シート130から離間した領域における帯電電荷量を測定する測定端子31aと、測定端子31aにて測定された帯電電荷量と同量でかつその電荷と同極の電荷を、表面シート130のローラ10hから離間した領域に付与する電荷付与手段であるイオナイザー32aとから構成されている。
また、図2に示した除電装置30bは、ローラ10h,10iに挟み込まれて搬送された表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120からなるシートのうち、ローラ10iと接して帯電した剥離紙120を除電するものであって、ローラ10iの剥離紙120から離間した領域における帯電電荷量を測定する測定端子31bと、測定端子31bにて測定された帯電電荷量と同量でかつその電荷と同極の電荷を、剥離紙120のローラ10iから離間した領域に付与する電荷付与手段であるイオナイザー32bとから構成されている。
以下に、上記のように構成されたICラベル製造装置における図1に示した非接触型ICラベル100の製造方法について説明する。
粘着剤層140bの両面に剥離紙120,150aが貼着された連続状の低誘電シートが巻き付けられたローラ10aから、剥離紙120,150a及び粘着剤層140bが引き出されると、まず、ローラ10aから引き出された剥離紙120,150a及び粘着剤層140bが、ローラ10bによって、剥離紙120及び粘着剤層140bと剥離紙150aとに剥離される。ここで、ローラ10aから引き出された剥離紙120,150a及び粘着剤層140bのうち剥離紙120及び粘着剤層140bは、ローラ10h,10iの回転によって所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙150aはローラ10cに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、ローラ10aから引き出された剥離紙120,150a及び粘着剤層140bは、ローラ10bによって、剥離紙120及び粘着剤層140bと剥離紙150aとに剥離され、それぞれ異なる方向に搬送されていく。
ローラ10bによって剥離紙120及び粘着剤層140bから剥離された剥離紙150aは、その後ローラ10cに巻き取られて回収される。
一方、ローラ10bによって剥離紙150aが剥離された粘着剤層140b及び剥離紙120は、その後ローラ10h,10iの回転によってインレット搭載機20に対向する領域に搬送される。すると、インレット搭載機20からインレット110が供給され、剥離紙120及び粘着剤層140bの粘着剤層140b上にインレット110が搭載される。
インレット110が搭載された剥離紙120及び粘着剤層140bは、ローラ10h,10iによって挟み込まれる領域に搬送されていく。
また、表面シート130が連続状となって一方の面に形成された粘着剤140aによって剥離紙150bが剥離可能に貼着されてなる低誘電シートであるタック紙が巻き付けられたローラ10dから、表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bが引き出されると、ローラ10dから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bは、ローラ10eによって、表面シート130及び粘着剤層140aと剥離紙150bとに剥離される。ここで、ローラ10dから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bのうち表面シート130及び粘着剤層140aは、ローラ10h,10iの回転によって所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙150bはローラ10fに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、ローラ10dから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bは、ローラ10eによって、表面シート130及び粘着剤層140aと剥離紙150bとに剥離され、それぞれ異なる方向に搬送されていく。
ローラ10eによって表面シート130及び粘着剤層140aから剥離された剥離紙150bは、その後ローラ10fに巻き取られて回収される。
一方、ローラ10eによって剥離紙150bが剥離された粘着剤層140a及び表面シート130は、その後ローラ10gによって搬送され、ローラ10h,10iによって挟み込まれる領域に搬送されていく。
インレット110が搭載された剥離紙120及び粘着剤層140bと、ローラ10dから引き出され、ローラ10eにて剥離紙150bが剥離された表面シート130及び粘着剤層140aとは、ローラ10h,10iによって、表面シート130と剥離紙120とによってインレット110及び粘着剤層140a,140bを挟み込むように重ね合わされ、ローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されていき、表面シート130と剥離紙120とが粘着剤層140a,140bによって貼着される。
表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されると、その挟み込みながらの搬送処理によって、表面シート130及び剥離紙120とローラ10h,10iとの互いに接触していた面がそれぞれ反対の極性に帯電する。
図4は、図2及び図3に示した除電装置30aにおける除電処理を説明するための図であり、(a)は表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されていく状態における表面シート130の帯電状態を示す図、(b)は除電装置30aにて表面シート130の表面を除電した状態を説明するための図である。
表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されると、図4(a)に示すように、その挟み込みながらの搬送処理によって、表面シート130のローラ10hと接触していた面にマイナス電荷が帯電し、また、ローラ10hの表面シート130と接触していた領域にプラス電荷が帯電する。また、挟み込み前の状態においては表面シート130及びローラ10hが帯電していないことから、表面シート130に帯電しているマイナスの電荷量とローラ10hに帯電しているプラスの電荷量とは等しいものとなる。
そして、除電装置30aの測定端子31aにおいて、ローラ10hの表面シート130から離間した領域における帯電電荷量、すなわちプラスの電荷量が測定される。
測定端子31aにおける測定結果はイオナイザー32aに与えられ、イオナイザー32aにおいて、測定端子31aにて測定された帯電電荷量と同量でかつその電荷と同極の電荷となるプラスイオンが発生するとともに表面シート130に対してエアが吹き付けられ、それにより、図4(b)に示すように、発生したプラスイオンが表面シート130のローラ10hから離間した領域に付与される。
すると、上述したように表面シート130に帯電しているマイナスの電荷量とローラ10hに帯電しているプラスの電荷量とは等しいものであるため、表面シート130には、表面シート130に帯電しているマイナス電荷と同量のプラス電荷が付与されることになり、それにより、表面シート130に帯電しているマイナス電荷と、イオナイザー32aによって表面シート130に付与されたプラス電荷とが電気的に中和し、表面シート130が除電されることになる。
ここで、ローラ10hに帯電したプラスの電荷はローラ10hの回転に伴って徐々に放電されていくが、測定端子31aにおける帯電電荷量の測定領域に対してローラ10hの回転方向下流側において除電器50aによって、測定端子31aにて測定された帯電電荷両と同量のマイナス電荷をローラ10hの表面に付与することによりローラ10hの表面を除電し、ローラ10hのプラスの電荷が帯電していた領域が表面シート130に再度接した際に、全く帯電していない状態とすることができる。それにより、その領域において、帯電したプラスの電荷量が累積されることがなく、測定端子31aにて次に帯電電荷量が測定された場合に、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のローラ10h,10i間における直前の挟み込みながらの搬送処理のみによる帯電電荷量を測定することができる。
図5は、図2及び図3に示した除電装置30bにおける除電処理を説明するための図であり、(a)は表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されていく状態における剥離紙120の帯電状態を示す図、(b)は除電装置30bにて剥離紙120の表面を除電した状態を説明するための図である。
表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されると、図5(a)に示すように、その挟み込みながらの搬送処理によって、剥離紙120のローラ10iと接触していた面にマイナス電荷が帯電し、また、ローラ10iの剥離紙120と接触していた領域にプラス電荷が帯電する。また、挟み込み前の状態においては剥離紙120及びローラ10iが帯電していないことから、剥離紙120に帯電しているマイナスの電荷量とローラ10iに帯電しているプラスの電荷量とは等しいものとなる。
そして、除電装置30bの測定端子31bにおいて、ローラ10iの剥離紙120から離間した領域における帯電電荷量、すなわちプラスの電荷量が測定される。
測定端子31bにおける測定結果はイオナイザー32bに与えられ、イオナイザー32bにおいて、測定端子31bにて測定された帯電電荷量と同量でかつその電荷と同極の電荷となるプラスイオンが発生するとともに剥離紙120に対してエアが吹き付けられ、それにより、図5(b)に示すように、発生したプラスイオンが剥離紙120のローラ10iから離間した領域に付与される。
すると、上述したように剥離紙120に帯電しているマイナスの電荷量とローラ10iに帯電しているプラスの電荷量とは等しいものであるため、剥離紙120には、剥離紙120に帯電しているマイナス電荷と同量のプラス電荷が付与されることになり、それにより、剥離紙120に帯電しているマイナス電荷と、イオナイザー32bによって剥離紙120に付与されたプラス電荷とが電気的に中和し、剥離紙120が除電されることになる。
ここで、ローラ10iに帯電したプラスの電荷はローラ10iの回転に伴って徐々に放電されていくが、測定端子31bにおける帯電電荷量の測定領域に対してローラ10iの回転方向下流側において除電器50bによって、測定端子31bにて測定された帯電電荷両と同量のマイナス電荷をローラ10iの表面に付与することによりローラ10iの表面を除電し、ローラ10iのプラスの電荷が帯電していた領域が剥離紙120に再度接した際に、全く帯電していない状態とすることができる。それにより、その領域において、帯電したプラスの電荷量が累積されることがなく、測定端子31bにて次に帯電電荷量が測定された場合に、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のローラ10h,10i間における直前の挟み込みながらの搬送処理のみによる帯電電荷量を測定することができる。
上述したような除電処理により表面シート130及び剥離紙120が除電されるため、静電気が発生することがなく、それにより、表面シート130及び粘着剤層140aからなるシートと剥離紙120及び粘着剤層140bからなるシートとの間に挟み込まれたインレット110のICチップ111が破壊されてしまうことを回避することができ、また、その表面にごみ等が付着しにくくなる。
その後、断裁機40において、ローラ10h,10iによって重ね合わされた連続状の表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のうち、表面シート130、粘着剤層140a,140bのみが平抜き刃やダイカット胴によって単片状に断裁される。なお、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120の全てを単片状に断裁することも考えられる。
これにより、図1に示した非接触型ICラベル100が製造されることになる。
なお、本形態においては、ローラ10h,10iにプラスの電荷が帯電し、表面シート130及び剥離紙120にマイナスの電荷が帯電するものとして説明したが、帯電の極性についてはこのような場合に限らず、ローラ10h,10iにマイナスの電荷が帯電し、表面シート130及び剥離紙120にプラスの電荷が帯電する場合もある。
また、上述したように、ローラ10h,10iに帯電した電荷はローラ10h,10iの回転に伴って徐々に放電されていくため、除電器50a,50bは必ずしも設けなくてもよい。
また、本形態においては、非接触型ICラベル100の表裏となる表面シート130及び剥離紙120をそれぞれ除電しているが、表面シート130及び剥離紙120のうち除電したい面だけ上述した除電処理によって除電することも考えられる。
また、本形態においては、非接触型ICラベルを製造するICラベル製造装置に本発明の除電装置を用いた例を説明したが、シートが搬送部材に挟み込まれて搬送される工程を含むものであれば、上記同様に本発明の除電装置を適用することができる。
本発明の除電装置を用いたICラベル製造装置にて製造された非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。 本発明の除電装置を用いたICラベル製造装置を示す図である。 図2に示した除電装置の構成を示す図である。 図2及び図3に示した除電装置における除電処理を説明するための図であり、(a)は表面シート、粘着剤層及び剥離紙がローラ間に挟み込まれながら搬送されていく状態における表面シートの帯電状態を示す図、(b)は除電装置にて表面シートの表面を除電した状態を説明するための図である。 図2及び図3に示した除電装置における除電処理を説明するための図であり、(a)は表面シート、粘着剤層及び剥離紙がローラ間に挟み込まれながら搬送されていく状態における剥離紙の帯電状態を示す図、(b)は除電装置にて剥離紙の表面を除電した状態を説明するための図である。 一般的な非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。 図6に示した非接触型ICラベルの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
10a〜10i ローラ
20 インレット搭載機
30a,30b 除電装置
31a,31b 測定端子
32a,32b イオナイザー
40 断裁機
50a,50b 除電器
100 非接触型ICラベル
110 インレット
111 ICチップ
112 アンテナ
114 接点
115 樹脂シート
120,150a,150b 剥離紙
140a,140b 粘着剤層
130 表面シート

Claims (1)

  1. 搬送部材に挟み込まれて搬送されたシートを除電する除電装置であって、
    前記搬送部材の前記シートから離間した領域における帯電電荷量を測定する測定手段と、
    前記測定手段にて測定された帯電電荷量と同量でかつ当該電荷と同極の電荷を前記シートの前記搬送部材から離間した領域に付与する電荷付与手段とを有する除電装置。
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