JP2007145548A - 圧接ローラ - Google Patents

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理恵 吉田
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孝浩 櫻井
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Abstract

【課題】静電気が発生する可能性を有するシートを挟み込んで搬送した場合に搬送後のシートが帯電した状態となることを回避する。
【解決手段】一対のローラからなり、該一対のローラにてシートを挟み込んで搬送する圧接ローラにおいて、一対のローラのうち少なくとも一方は、中空形状を具備するとともに、中空形状の内部に設けられ、電荷を放出する電荷放出部13と、ローラ表面に設けられ、電荷放出部13から放出された電荷を中空形状の外部へ供給するための複数の微細孔11aとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートを挟み込んで搬送する圧接ローラに関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるタグ、ラベルに情報を記録し、このラベルを用いての商品等の管理も行われている。
このようなカードやタグ、ラベルを用いた情報管理においては、カードやタグ、ラベルに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICタグ、非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
図7は、一般的な非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
本構成例における非接触型ICラベルは図7に示すように、樹脂シート215上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ211が搭載されるとともに、接点214を介してICチップ211と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ211に電流を供給し、ICチップ211に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性のアンテナ212が形成されたインレット210が、粘着剤層240a,240bを介して、ICチップ211及びアンテナ212を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート230と、剥離紙220とによって挟み込まれるように積層されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル200においては、剥離紙220が剥離されて粘着剤層240bによって物品等に貼着されて使用され、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ212に電流が流れ、この電流がICチップ211に電流が供給されて非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上記のように構成された非接触型ICラベル200の製造方法について説明する。
図8は、図7に示した非接触型ICラベル200の製造方法を説明するための図である。
まず、例えば、両面テープのような、剥離紙220の一方の面に粘着剤層240bが設けられた連続状のシートの粘着剤層240b上に、樹脂シート215上にアンテナ212が形成されるとともにICチップ211が搭載されてなるインレット210を搭載する(図8(a),(b))。
次に、インレット210が搭載された剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシート上に、例えば、タック紙のような、表面シート230の一方の面に粘着剤層240aが設けられた連続状のシートをインレット210が搭載された面側から重ね合わせ、一対のローラからなる圧接ローラ(不図示)によって挟み込みながら搬送することにより、両方のシートを粘着剤層240a,240bによって貼着する。これにより、剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシートと、表面シート230及び粘着剤層240aからなるシートとの間にインレット210が挟み込まれるようになる(図8(c))。
その後、インレット210が挟み込まれるように貼着されたシートを所定の大きさに断裁し、それにより、図7に示したような非接触型ICラベル200が完成する。
ここで、上述した工程においては、インレット210が搭載された剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシートと、表面シート230及び粘着剤層240aからなるシートとを圧接ローラによって挟み込みながら搬送すると、圧接ローラに接触した表面シート230及び剥離紙220が、圧接ローラによる挟み込みながらの搬送処理によって帯電する。そのため、剥離紙220及び粘着剤層240bからなるシートと表面シート230及び粘着剤層240aからなるシートとの間に挟み込まれたインレット210のICチップ211が静電気によって破壊されてしまう虞れがある。また、このような非接触型ICラベル200に限らず、静電気が発生する可能性を有する低誘電シートにおいては、圧接ローラに挟み込まれて搬送されると、挟み込みながらの搬送処理によって帯電するため、帯電により生じる静電気によってごみが付着してしまう等の問題がある。
ところで、帯電したシートを除電する装置として、帯電したシートに電荷を供給し、それにより、シートを電気的に中和させるものが従来より用いられている(例えば、特許文献1参照。)。このような装置を用い、圧接ローラに挟み込まれて搬送されるシートに対して、圧接ローラから離間後に電荷を供給すれば、シートを電気的に中和させることができる。
特開2002−289394号公報
しかしながら、上述したように、帯電したシートに電荷を供給することによりシートを電気的に中和させるものにおいては、電荷を供給する装置を、帯電したシートを電気的に中和させることができる位置に正確に配置する必要があるが、帯電したシートを電気的に完全に中和させることができる位置を規定するのは容易ではないため、電荷を供給する装置の位置決めが難しいという問題点がある。また、圧接ローラによりシートを搬送する装置の構造によっては、帯電したシートを電気的に完全に中和させることができる位置を規定することができても、電荷を供給する装置をその位置に配置することができない場合がある。
また、イオンブロー等の方法によって電荷を供給することになるが、イオンブローによる電荷の照射ムラが生じてしまい、帯電したシートについて電気的に中和できない領域が存在してしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、静電気が発生する可能性を有するシートを挟み込んで搬送した場合であっても搬送後のシートが帯電した状態とはならない圧接ローラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
一対のローラからなり、該一対のローラにてシートを挟み込んで搬送する圧接ローラにおいて、
前記一対のローラのうち少なくとも一方は、中空形状を具備し、
前記中空形状の内部に設けられ、電荷を放出する電荷放出部と、
前記ローラ表面に設けられ、前記電荷放出部から放出された電荷を前記中空形状の外部へ供給するための複数の微細孔とを有することを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、静電気が発生する可能性を有するシートが一対のローラに挟み込まれて搬送されると、シートの一対のローラと接した面が帯電するが、シートが一対のローラに挟み込まれて搬送される際、電荷放出部から放出された電荷が、ローラ表面に設けられた微細孔を介してシートに供給されるので、この供給された電荷によってシートが電気的に中和し、一対のローラに挟み込まれて搬送されたシートが帯電した状態とはならない。
以上説明したように本発明においては、シートが一対のローラに挟み込まれて搬送される際、電荷放出部から放出された電荷が、ローラ表面に設けられた微細孔を介してシートに供給される構成としたため、この供給された電荷によってシートが電気的に中和し、一対のローラに挟み込まれて搬送されたシートが帯電した状態となることを回避できる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の圧接ローラを用いたICラベル製造装置にて製造された非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
本形態における非接触型ICラベルは図1に示すように、樹脂シート115上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が搭載されるとともに、接点114を介してICチップ111と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ111に電流を供給し、ICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性のアンテナ112が形成されたインレット110が、粘着剤層140a,140bを介して、ICチップ111及びアンテナ112を保護するとともにその表面に情報が印字される表面シート130と、剥離紙120とによって挟み込まれるように積層されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル100においては、剥離紙120が剥離されて粘着剤層140bによって物品等に貼着されて使用され、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ112に電流が流れ、この電流がICチップ111に電流が供給されて非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
図2は、本発明の圧接ローラを用いたICラベル製造装置を示す図であり、図1に示した非接触型ICラベル100を製造するものを示す。
本形態は図2に示すように、9個のローラ10a〜10iと、連続状の剥離紙120上の粘着剤層140b上にインレット110を搭載するインレット搭載機20と、連続状の非接触型ICラベル100を単片状に断裁する断裁機40とから構成されている。
ローラ10aには、粘着剤層140bの両面に剥離紙120,150aが貼着された連続状の低誘電シートが巻き付けられており、この連続状の低誘電シートがローラ10aから引き出されて供給される。なお、低誘電シートとは、静電気が発生する可能性を有するものであり、誘電性を有さない絶縁性シートも含む。
ローラ10bは、ローラ10aから引き出された低誘電シートのうち、剥離紙150aのみを剥離紙120及び粘着剤層140bとは異なる方向に導くことにより、剥離紙120及び粘着剤層140bから剥離紙150aを剥離するためのものであり、また、ローラ10cは、ローラ10bによって剥離紙120及び粘着剤層140bから剥離された剥離紙150aを巻き取って回収するためのものである。
ローラ10dには、表面シート130が連続状となって一方の面に形成された粘着剤層140aによって剥離紙150bが剥離可能に貼着されてなる低誘電シートであるタック紙が巻き付けられており、この連続状のタック紙がローラ10dから引き出されて供給される。
ローラ10eは、ローラ10dから引き出されたタック紙のうち、剥離紙150bのみを表面シート130及び粘着剤層140aとは異なる方向に導くことにより、表面シート130及び粘着剤層140aから剥離紙150bを剥離するためのものであり、また、ローラ10fは、ローラ10eによって表面シート130及び粘着剤層140aから剥離された剥離紙150bを巻き取って回収するためのものである。
ローラ10gは、ローラ10eによって剥離紙150bから剥離された表面シート130及び粘着剤層140aを搬送するためのものである。
インレット搭載機20は、ローラ10bによって剥離紙150aが剥離された剥離紙120及び粘着剤層140bの粘着剤層140b上にインレット110を搭載する。なお、インレット110は、連続状態となってインレット搭載機20に供給され、インレット搭載機20にて単片状に断裁されて粘着剤層140b上に搭載されることになる。
ローラ10h,10iは、表面シート130と剥離紙120とがインレット110を挟んで粘着剤層140a,140bによって貼着されたシートを搬送する一対のローラとなって圧接ローラを構成するものであって、互いに対向して異なる方向に回転することにより、ローラ10aに巻き付けられた連続状の低誘電シートと、ローラ10dに巻き付けられた連続状のタック紙とをそれぞれ引き出すとともに、ローラ10gによって搬送された表面シート130及び粘着剤層140aを、インレット搭載機20によってインレット110が搭載された剥離紙120及び粘着剤層140bのインレット110が搭載された面に重ね合わせ、これらを挟み込んで搬送する。
断裁機40は、平抜き刃やダイカット胴から構成され、ローラ10h,10iによって重ね合わされて搬送された連続状の表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のうち、表面シート130、粘着剤層140a,140bのみを単片状に断裁する。
図3は、図2に示したローラ10hの実施の一形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した電荷放出部13の断面図、(c)は(a)に示した電荷放出部13の電極13a側から見た図、(d)は(a)に示した樹脂ロール12の斜視図である。なお、図2に示したローラ10iも同様の構成である。
本形態におけるローラ10h,10iは図3に示すように、回転軸15によって回転自在に支持された中空形状の樹脂ロール12の周囲にゴム層11が巻き付けられ、樹脂ロール12の内部に、電荷を放出するとともにエアーを吹き出す電荷放出部13が設けられて構成されている。
電荷放出部13は、電源線16を介して外部の電源(不図示)に接続されるとともに、尖鋭形状を有する複数の電極13aが1列に並ぶように設けられており、電源線16を介して電源が供給されると電極13aにてコロナ放電を発生させて電荷を放出する。また、内部には、外部からエアーを供給するためのエアー供給管14と連通したダクト部13bが設けられており、エアー供給管14から供給されたエアーを、電極13a間に設けられたエアー吹出口13cから吹き出す。なお、電極13aの間隔は、例えば30mm程度に設定される。
樹脂ロール12は、回転軸15によって回転自在に支持されており、格子状のロールである。ゴム層11には、表裏貫通した1mm〜数mmの径を有する複数の微細孔11aが数mm〜数cmの間隔で設けられており、樹脂ロール12とともに回転する。この微細孔11aは、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10iに挟み込まれて搬送された後に、表面シート130及び剥離紙120に微細孔11aによる痕が付かない程度の径とする必要があり、樹脂ロール12に巻き付けられる前にレーザ等によって形成されている。また、ゴム層11の材質については、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120を搬送するためのグリップ力や、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120を挟み込んで搬送した場合にインレット110のICチップ111を破壊しないこと等の条件に応じて適宜選択される。
以下に、上記のように構成されたICラベル製造装置における図1に示した非接触型ICラベル100の製造方法について説明する。
粘着剤層140bの両面に剥離紙120,150aが貼着された連続状の低誘電シートが巻き付けられたローラ10aから、剥離紙120,150a及び粘着剤層140bが引き出されると、まず、ローラ10aから引き出された剥離紙120,150a及び粘着剤層140bが、ローラ10bによって、剥離紙120及び粘着剤層140bと剥離紙150aとに剥離される。ここで、ローラ10aから引き出された剥離紙120,150a及び粘着剤層140bのうち剥離紙120及び粘着剤層140bは、ローラ10h,10iの回転によって所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙150aはローラ10cに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、ローラ10aから引き出された剥離紙120,150a及び粘着剤層140bは、ローラ10bによって、剥離紙120及び粘着剤層140bと剥離紙150aとに剥離され、それぞれ異なる方向に搬送されていく。
ローラ10bによって剥離紙120及び粘着剤層140bから剥離された剥離紙150aは、その後ローラ10cに巻き取られて回収される。
一方、ローラ10bによって剥離紙150aが剥離された粘着剤層140b及び剥離紙120は、その後ローラ10h,10iの回転によってインレット搭載機20に対向する領域に搬送される。すると、インレット搭載機20からインレット110が供給され、剥離紙120及び粘着剤層140bの粘着剤層140b上にインレット110が搭載される。
インレット110が搭載された剥離紙120及び粘着剤層140bは、ローラ10h,10iによって挟み込まれる領域に搬送されていく。
また、表面シート130が連続状となって一方の面に形成された粘着剤140aによって剥離紙150bが剥離可能に貼着されてなる低誘電シートであるタック紙が巻き付けられたローラ10dから、表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bが引き出されると、ローラ10dから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bは、ローラ10eによって、表面シート130及び粘着剤層140aと剥離紙150bとに剥離される。ここで、ローラ10dから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bのうち表面シート130及び粘着剤層140aは、ローラ10h,10iの回転によって所定の方向に引っ張られており、それに対して、剥離紙150bはローラ10fに巻き取られる方向に引っ張られており、それにより、ローラ10dから引き出された表面シート130、粘着剤層140a及び剥離紙150bは、ローラ10eによって、表面シート130及び粘着剤層140aと剥離紙150bとに剥離され、それぞれ異なる方向に搬送されていく。
ローラ10eによって表面シート130及び粘着剤層140aから剥離された剥離紙150bは、その後ローラ10fに巻き取られて回収される。
一方、ローラ10eによって剥離紙150bが剥離された粘着剤層140a及び表面シート130は、その後ローラ10gによって搬送され、ローラ10h,10iによって挟み込まれる領域に搬送されていく。
インレット110が搭載された剥離紙120及び粘着剤層140bと、ローラ10dから引き出され、ローラ10eにて剥離紙150bが剥離された表面シート130及び粘着剤層140aとは、ローラ10h,10iによって、表面シート130と剥離紙120とによってインレット110及び粘着剤層140a,140bを挟み込むように重ね合わされ、ローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されていき、表面シート130と剥離紙120とが粘着剤層140a,140bによって貼着される。
表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されると、その挟み込みながらの搬送処理によって、表面シート130及び剥離紙120とローラ10h,10iとの互いに接触していた面が帯電する。
図4は、図2及び図3に示したローラ10h,10iにて表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120が挟み込まれて搬送されていく状態を示す図である。
表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されると、その挟み込みながらの搬送処理によって、表面シート130及び剥離紙120とローラ10h,10iとの互いに接触していた面が帯電するが、その際、図4に示すように、ローラ10h,10iにおいては、電源線16を介して電荷放出部13に電源が供給されており、それにより、電荷放出部13に設けられた複数の電極13aにてコロナ放電が発生し、電極13aから電荷が放出される。またこの際、エアー供給管14から供給されたエアーがダクト部13bを介してエアー吹出口13cから吹き出している。電荷放出部13の周囲の樹脂ロール12は格子状であり、また、ゴム層11には表裏貫通した微細孔11aが設けられているため、電極13aから放出された電荷は、エアー吹出口13cから吹き出したエアーとともにイオンブローとなって樹脂ロール12及びゴム層11を介してローラ10h,10iの外部に供給される。なお、図3においては、ローラ10hの回転軸15とは反対側の面が開口されているが、実際には、エアー吹出口13cから吹き出したエアーを樹脂ロール12及びゴム層11を介して効率的に外部に吹き出させるために、エアー供給管14及び電源線16以外の領域を密閉しておくことが好ましい。また、樹脂ロール12及びゴム層11は、回転軸15によって回転するが、電荷放出部13はエアー供給管14に固定して支持されているため回転しない。また、電荷放出部13は、ローラ10h,10iが対向する方向、すなわち、表面シート130及び剥離紙120が接する方向に電極13aが向かうように固定されている。
樹脂ロール12及びゴム層11を介してローラ10h,10iの外部に供給された電荷は、ローラ10h,10iに挟み込まれながら搬送されていく表面シート130及び剥離紙120の表面に供給され、それにより、表面シート130及び剥離紙120が電気的に中和し、ローラ10h,10iを通過した表面シート130及び剥離紙120が帯電した状態とはならない。
上述したような処理により表面シート130及び剥離紙120が帯電することがないため、静電気が発生することがなく、それにより、表面シート130及び粘着剤層140aからなるシートと剥離紙120及び粘着剤層140bからなるシートとの間に挟み込まれたインレット110のICチップ111が破壊されてしまうことを回避することができ、また、その表面にごみ等が付着しにくくなる。
その後、断裁機40において、ローラ10h,10iによって重ね合わされた連続状の表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のうち、表面シート130、粘着剤層140a,140bのみが平抜き刃やダイカット胴によって単片状に断裁される。なお、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120の全てを単片状に断裁することも考えられる。
これにより、図1に示した非接触型ICラベル100が製造されることになる。
図5は、図2に示したローラ10hの他の実施の形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示す図である。なお、図2に示したローラ10iも同様の構成である。
本形態におけるローラ10h,10iは図5に示すように、回転軸15によって回転自在に支持された中空形状の樹脂ロール18の周囲にゴム層11が巻き付けられ、樹脂ロール18の内部に、電荷を放出する電荷放出部17が設けられて構成されている。
電荷放出部17は、電源線16を介して外部の電源(不図示)に接続されるとともに、尖鋭形状を有する複数の電極13aが上下左右の4列に並ぶように設けられており、電源線16を介して電源が供給されると電極13aにてコロナ放電を発生させて電荷を放出する。なお、電極13aの間隔は、例えば30mm程度に設定される。
ゴム層11には、表裏貫通した1mm〜数mmの径を有する複数の微細孔11aが数mm〜数cmの間隔で設けられており、樹脂ロール18とともに回転する。この微細孔11aは、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10iに挟み込まれて搬送された後に、表面シート130及び剥離紙120に微細孔11aによる痕が付かない程度の径とする必要がある。また、ゴム層11の材質については、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のグリップ力や、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120を挟み込んで搬送した場合にインレット110のICチップ111を破壊しないこと等の条件に応じて適宜選択される。
樹脂ロール18は、回転軸15によって回転自在に支持されており、ゴム層11が樹脂ロール18に巻き付けられた後にレーザによって微細孔11aが形成されることにより、ゴム層11の微細孔11aと重なる位置に微細孔(不図示)が形成されている。
また、ローラ10h,10i内部に外部からエアーを供給するためのエアー供給管14が連通している。
以下に、図2に示したICラベル製造装置においてローラ10h,10iとして図5に示したものを用いた場合の作用について説明する。
図6は、図2及び図5に示したローラ10h,10iにて表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120が挟み込まれて搬送されていく状態を示す図である。
表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120がローラ10h,10i間に挟み込まれながら搬送されると、その挟み込みながらの搬送処理によって、表面シート130及び剥離紙120とローラ10h,10iとの互いに接触していた面が帯電するが、その際、図6に示すように、ローラ10h,10iにおいては、電源線16を介して電荷放出部17に電源が供給されており、それにより、電荷放出部17に設けられた複数の電極13aにてコロナ放電が発生し、電極13aから電荷が放出される。またこの際、エアー供給管14を介してローラ10h,10i内部にエアーが供給されている。電荷放出部17の周囲の樹脂ロール18及びゴム層11には表裏貫通した微細孔11aが設けられているため、電極13aから放出された電荷は、エアー供給管14を介して供給されたエアーとともにイオンブローとなって樹脂ロール18及びゴム層11を介してローラ10h,10iの外部に供給される。なお、図5においては、ローラ10hの回転軸15とは反対側の面が開口されているが、実際には、エアー供給管16を介して供給されたエアーを樹脂ロール18及びゴム層11を介して効率的に外部に吹き出させるために、エアー供給管14及び電源線16以外の領域を密閉しておくことが好ましい。また、樹脂ロール18及びゴム層11は、回転軸15によって回転するが、電荷放出部17は不図示の支持部材によって固定にされているため回転しない。
樹脂ロール18及びゴム層11を介してローラ10h,10iの外部に供給された電荷は、ローラ10h,10iに挟み込まれながら搬送されていく表面シート130及び剥離紙120の表面に供給され、それにより、表面シート130及び剥離紙120が電気的に中和し、ローラ10h,10iを通過した表面シート130及び剥離紙120が帯電した状態とはならない。
上述したような処理により表面シート130及び剥離紙120が帯電することがないため、静電気が発生することがなく、それにより、表面シート130及び粘着剤層140aからなるシートと剥離紙120及び粘着剤層140bからなるシートとの間に挟み込まれたインレット110のICチップ111が破壊されてしまうことを回避することができ、また、その表面にごみ等が付着しにくくなる。
なお、図3及び図5に示した回転軸15によって回転自在に支持されるロールは、樹脂からなる樹脂ロール12,18に限らず、適宜選択することができる。また、上述したように、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120のグリップ力や、表面シート130、粘着剤層140a,140b及び剥離紙120を挟み込んで搬送した場合にインレット110のICチップ111を破壊しないこと等の条件に縛られないものであれば、樹脂ロール12,18にゴム層11を巻き付ける必要はない。
また、本形態においては、圧接ローラを構成する一対のローラ10h,10iのそれぞれを図3や図5に示した構成を有するものとしたが、表面シート130及び剥離紙120のうち除電したい側に接するローラのみを図3や図5に示した構成とすることも考えられる。
また、本形態においては、非接触型ICラベルを製造するICラベル製造装置に本発明の圧接ローラを用いた例を説明したが、シートを挟み込みこんで搬送する工程を含むものであれば、上記同様に本発明の圧接ローラを適用することができる。
本発明の圧接ローラを用いたICラベル製造装置にて製造された非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。 本発明の圧接ローラを用いたICラベル製造装置を示す図である。 図2に示したローラの実施の一形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した電荷放出部の断面図、(c)は(a)に示した電荷放出部の電極側から見た図、(d)は(a)に示した樹脂ロールの斜視図である。 図2及び図3に示したローラにて表面シート、粘着剤層及び剥離紙が挟み込まれて搬送されていく状態を示す図である。 図2に示したローラの他の実施の形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示す図である。 図2及び図5に示したローラにて表面シート、粘着剤層及び剥離紙が挟み込まれて搬送されていく状態を示す図である。 一般的な非接触型ICラベルの構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図である。 図7に示した非接触型ICラベルの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
10a〜10i ローラ
11 ゴム層
11a 微細孔
12,18 樹脂ロール
13,17 電荷放出部
13a 電極
13b ダクト部
13c エアー吹出口
14 エアー供給管
15 回転軸
16 電源線
20 インレット搭載機
40 断裁機
100 非接触型ICラベル
110 インレット
111 ICチップ
112 アンテナ
114 接点
115 樹脂シート
120,150a,150b 剥離紙
140a,140b 粘着剤層
130 表面シート

Claims (1)

  1. 一対のローラからなり、該一対のローラにてシートを挟み込んで搬送する圧接ローラにおいて、
    前記一対のローラのうち少なくとも一方は、中空形状を具備し、
    前記中空形状の内部に設けられ、電荷を放出する電荷放出部と、
    前記ローラ表面に設けられ、前記電荷放出部から放出された電荷を前記中空形状の外部へ供給するための複数の微細孔とを有することを特徴とする圧接ローラ。
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