JP2007148392A - 電子写真用トナーバインダーおよびトナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 重量平均分子量(Mw)が40万〜200万であり、数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4以上であるスチレン(共)重合体(a)を20〜70重量%、重量平均分子量(Mw)が3000〜3万であるスチレン(共)重合体(b)を30〜80重量%含有する樹脂(A)からなり、(A)中のメタノール可溶分(c)が1.0重量%以下であり、(c)中のスチレン系モノマーの比率が80〜100重量%である電子写真用トナーバインダー。
【選択図】 なし
Description
この方式を用いた場合、トナーの最低定着温度(定着率70%が得られるヒートローラーの最低温度)が低く、ホットオフセット温度(ホットオフセットが発生するヒートローラーの最低温度)が高いことが望まれる。この二つの要望を満足させるために、トナーバインダーの分子量分布を低分子量から高分子量にわたる広範囲とすることが従来から多く提唱されている(特許文献1および2参照)。
すなわち本発明は重量平均分子量(Mw)が40万〜200万であり、数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4以上であるスチレン(共)重合体(a)を20〜70重量%、重量平均分子量(Mw)が3000〜3万であるスチレン(共)重合体(b)を30〜80重量%含有する樹脂(A)からなり、(A)中のメタノール可溶分(c)が1.0重量%以下であり、(c)中のスチレン系モノマーの比率が80〜100重量%である電子写真用トナーバインダー;並びにこの電子写真用トナーバインダーと着色剤からなるトナー;である。
本発明におけるスチレン(共)重合体(a)及び(b)を構成するモノマーとしては、スチレン系モノマー、またはスチレン系モノマーと(メタ)アクリル系モノマーを必須モノマーとするのが好ましい。スチレン系モノマーとしては、スチレン、アルキル基の炭素数が1〜3のアルキルスチレン(たとえばα−メチルスチレン、p−メチルスチレン)などが挙げられ、2種以上を併用してもよい。好ましくはスチレンである。
ここで、(共)重合体とは、単独重合体または共重合体を意味し、また、(メタ)アクリルとは、アクリル及び/又はメタアクリルを意味し、以下同様の記載法を用いる。
これらのうち好ましくはメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸及びそれらの2種以上の混合物である。
ビニルエステルモノマーとしては、脂肪族ビニルエステル(炭素数4〜15、たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、イソプロペニルアセテートなど)、不飽和カルボン酸多価(2〜3価またはそれ以上)アルコールエステル〔炭素数8〜200、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート及びポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなど〕、芳香族ビニルエステル(炭素数9〜15、たとえばメチル−4−ビニルベンゾエートなど)などが挙げられる。
脂肪族炭化水素系ビニルモノマーとしては、オレフィン(炭素数2〜10、たとえばエチレン、プロピレン、ブテン、オクテンなど)、ジエン(炭素数4〜10、たとえばブタジエン、イソプレン、1,6−ヘキサジエンなど)などが挙げられる。
(共)重合体(b)を構成するモノマー中のスチレン系モノマーの含有量は、好ましくは70%以上、さらに好ましくは83.9〜99%である。(メタ)アクリル系モノマーの含有量は、好ましくは30%以下、さらに好ましくは0.9%〜16%である。これら以外のモノマーの含有量は、好ましくは10%以下、さらに好ましくは0.1〜5%である。
上記及び以下において、%はとくに断りの無い限り、重量%を意味する。
また、数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)については、(b)との均一性をよくするという観点から4以上であることが必要である。好ましくは4.5以上であり、さらに好ましくは5〜100、とくに好ましくは10〜80である。
また、(b)の比率は同様の理由で30〜80%であり、好ましくは35〜70%、さらに好ましくは40〜60%である。
重合温度は、好ましくは60〜230℃、さらに好ましくは80〜230℃である。
重合時間は、好ましくは1〜30時間、さらに好ましくは2〜20時間である。
これらのうち好ましいのはジ−t−ブチルパーオキサイド及び2、2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンである。
重合開始剤の使用量は、モノマーの全量に基づいて好ましくは0.1〜10%、さらに好ましくは0.2〜8%、特に好ましくは0.3〜6%である。
これらのうち好ましいものは芳香族系溶剤であり、さらに好ましくはトルエン、キシレン及びエチルベンゼンである。
追加するスチレン系モノマーの量は、重合開始時に使用するスチレン系モノマーの10〜30%が好ましい。さらに好ましくは15〜25%である。
また、もう一つの方法として、(a)の重合時、スチレン系モノマーの転化率が50〜80%の時点で重合禁止剤を投入して重合停止させ、残りのモノマーを、例えば圧力5kPa以下、温度130〜180℃で減圧溜去してもよい。
重合禁止剤としてはt−ブチルカテコール、ハイドロキノン等公知のものを使用できる。
従来の方法(スチレンの追加添加なしでスチレン転化率97%以上まで重合する)では、得られる(共)重合体(a)やそれを用いる樹脂(A)中のメタノール可溶分(c)の量は通常1.0%を越える量となり、トナーのランニング評価中に画質劣化を起こしていたが、上記の方法で得られる(a)を用いることで改善することができる。
装置(一例) :島津製作所製GC−14A
カラム(一例):PEG20M20% クロモソルブW担持 2mガラスカラム
内部標準 :α−メチルスチレン
検出器 :FID検出器
カラム温度 :100℃
試料濃度 :5%アセトン溶液
定量方法 :スチレン系モノマーとα−メチルスチレンの検量線を予め作成して おき、この検量線をもとに試料中のスチレン系モノマーの含有量( 重量%)を求める。
次式からスチレン系モノマーの転化率(%)を計算する。
スチレン系モノマー転化率(%)=〔1−試料中のスチレン系モノマー含有量(重量%) /反応系内に仕込んだスチレン系モノマー量(重量%)〕×100
試料:目開き0.85mmの篩を通した樹脂
抽出溶剤:メタノール
抽出方法:500mlフラスコにメタノール200gと試料50gを入れ、温度25℃ にて8時間攪拌する。得られた樹脂スラリー液をろ紙(5C)にてろ過する 。ろ紙上の樹脂をさらに100gのメタノールで洗浄する。
ろ液を濃縮してメタノールを除去し、メタノール可溶分を得る。
次式からメタノール可溶分量を計算する。
メタノール可溶分量(%)=(得られたメタノール可溶分の重量/使用した試料の重量)
×100
装置(一例):ブルカー・バイオスピン(株)製AVANCE300
試料溶液 :5%の重クロロホルム溶液
装置(一例) :東洋曹達製 HLC−802A
カラム(一例):TSK gel GMH6 2本(東洋曹達製)
測定温度 :25℃
試料溶液 :0.5%のTHF溶液
溶液注入量:200μl
検出装置 :屈折率検出器
標準物質 :東ソー製 標準ポリスチレン(TSKstandard POLYST YRENE)12点(Mw 500 1050 2800 5970 9100 18100 37900 96400 190000 35 5000 1090000 2890000)
離型剤(E)としては、ポリオレフィンワックス、天然ワックス、フィッシャートロプシュワックス、炭素数30〜50の脂肪族アルコール、炭素数30〜50の脂肪酸及びこれらの混合物等が挙げられる。
(E−1)には、オレフィンの(共)重合により得られるもの(E−1−1)及び熱減成型ポリオレフィン(E−1−2)が含まれる。
酸化は酸素及び/又はオゾン等を用いて公知の方法で行うことができ、例えば米国特許第3,692,877号明細書記載の方法で行うことができる。
変性は、公知の方法で行うことができ、例えば(E−1)とマレイン酸系モノマーを公知の過酸化物触媒を用いて、溶液法又は溶融法のいずれかの方法で反応させることにより行うことができる。
共重合は、公知の触媒を用いて公知の方法等で行うことができる。
ポリオレフィンワックスの融点は、キャリアー等へのフィルミング及び離型性の観点から、好ましくは50〜160℃、更に好ましくは60〜155℃、特に65〜150℃である。
フィッシャートロプシュワックスとしては、例えばサゾールワックスH1が挙げられる。
炭素数30〜50の脂肪族アルコールとしては、例えばトリアコンタノールが挙げられる。
炭素数30〜50の脂肪酸としては、例えばトリアコンタンカルボン酸が挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、ポリオールとポリカルボン酸との重縮合物等が挙げられる。末端カルボン酸、末端アルコールを封止する目的でモノアルコール、モノカルボン酸、またはその無水物を併用することもできる。
ポリオールのうち、2価アルコールとしては、炭素数2〜20の脂肪族ジオール、及びこれらのアルキレンオキサイド付加物、ハイドロキノン、カテコール、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールADなど)及び水素添加ビスフェノール類、及びこれらにアルキレンオキサイドを付加させたフェノール系グリコール類、並びにこれらの2種以上の混合物が挙げられる。上記アルキレンオキサイドとしてはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどが挙げられ、これらのアルキレンオキサイドの混合物を付加する場合、ブロック付加でもランダム付加でもよい。
これらの中で好ましいものは、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール及びビスフェノール類(特にビスフェノールA)のアルキレンオキサイド2〜3モル付加物、及びこれら2種以上の混合物である。
ポリオールのうち、3価以上のアルコールとしては、炭素数3〜20の脂肪族多価アルコール(ソルビトール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、グリセロールなど)及びこれらのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
ポリカルボン酸のうち2価の酸としては、炭素数2〜20のアルキルまたはアルケニルジカルボン酸(例えばコハク酸、マレイン酸、アジピン酸など)、炭素数8〜20の芳香族カルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸)及びこれらの酸の無水物、低級アルキル(メチル、エチル)エステルが挙げられる。
ポリカルボン酸のうち3価以上の酸としては、炭素数7〜20の脂肪族ポリカルボン酸、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸(1,2,4ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸など)及びこれらの無水物や低級アルキル(メチル、ブチルなど)エステルが挙げられる。
ポリエステル樹脂の添加量は、通常0〜30%、好ましくは0〜25%、さらに好ましくは0〜20%である。
開環重合及び重縮合反応は公知の触媒等を用いて常法により行うことができる。樹脂(A)に対するポリアミド樹脂の添加量は、通常0〜20%、好ましくは0〜15%、さらに好ましくは0〜10%である。
離型剤としては、前述の離型剤と同様のものが挙げられる。
トナー中の離型剤の量は、好ましくは0〜10%、さらに好ましくは1〜8%である。
トナー中の荷電制御剤の含有量は、好ましくは0〜5%、さらに好ましくは1〜5%である。
トナー中の流動化剤の含有量は、好ましくは0〜5%である。
なお、D50は、コールターカウンター[例えば、商品名:マルチサイザーIII(コールター社製)]を用いて測定される。
また、上記方法において、流動化剤はトナーを微粒子化した後に混合(外添)して使用することもできる。
次いでトナーを感光体上の静電潜像に移動させ、さらに支持体(紙、ポリエステルフィルム等)上に移動させる。
更に、公知の熱ロール定着方法等により支持体に定着して記録材料とされる。
トナーの試験法は以下の通りである。
トナー30部とフェライトキャリア(パウダーテック社製、F−150)800部を均一混合し二成分現像剤として試験する。
市販モノクロ複写機[AR5030、シャープ(株)製]を用いて現像した未定着画像を、市販モノクロ複写機[SF8400A、シャープ(株)製]の定着ユニットを改造し、ヒートローラー温度を可変にした定着機でプロセススピード145mm/secで定着する。画像濃度(I.D.)=0.6の画像を学振式摩擦堅牢度試験(紙で摩擦)により5回の往復回数で摩擦し、定着率(摩擦後のI.D.×100/摩擦前のI.D.)が70%以上となるヒートローラー温度を最低定着温度とする。
上記(1)と同様に定着し、定着画像へのホットオフセットの有無を目視判定する。ホットオフセットが発生しはじめた温度をホットオフセット発生温度とする。
(3)ランニング安定性
上記(1)と同様に二成分現像剤として、市販モノクロ複写機[AR5030、シャープ(株)製]を用いて連続コピーを行い、画質変化を以下の基準で評価する。
○:1万枚コピー後も画質に変化なく、カブリの発生もない。
△:1万枚コピー後カブリが発生している。
×:5千枚コピー後でカブリが発生している。
50℃の恒温水槽中で8時間放置した後、目開き355μmのフルイ上で10秒間一定の振動を与え、フルイ上に残ったトナー量から判定する。一定の振動はホソカワミクロン製パウダーテステーPT−Eを用い、振動数1600/分で与える。
○:フルイ上の残存トナー量10%未満
△:フルイ上の残存トナー量10%以上〜20%未満
×:フルイ上の残存トナー量20%以上
オートクレーブを窒素で置換した後、スチレン368部、n−ブチルアクリレート125部、アクリル酸7部、1,6ヘキサンジオールジアクリレート0.05部及び2、2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン4部を仕込み、1時間で95℃まで昇温し、同温度で4時間塊状重合を行った。引き続きキシレン120部を1時間かけて滴下した後、110℃まで1時間で昇温し、同温度で2時間重合した。このときのスチレン転化率は70%であった。さらにスチレン70部と2、2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン1部の混合液を0.5時間かけて滴下した後、同温度で4時間重合した。その後150℃まで昇温し、同温度で1時間重合した後、キシレン700部を加えて希釈し樹脂溶液(a−1)を得た。
製造例1の1,6ヘキサンジオールジアクリレート0.05部を0.01部にする以外は製造例1と同様に重合して樹脂溶液(a−2)を得た。
製造例1の滴下キシレン120部を360部にする以外は製造例1と同様に重合して樹脂溶液(a−3)を得た。
製造例1の追加スチレン70部をキシレン70部にする以外は製造例1と同様に重合して樹脂溶液(a−4)を得た。
4口フラスコに水450部、ポリビニルアルコール[(株)クラレ製PVA235]の2%水溶液50部を加え、これにスチレン375部、n−ブチルアクリレート125部、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン1.5部からなる混合液を加えて撹拌し懸濁液とした。フラスコを充分窒素で置換した後、95℃まで昇温し、重合を開始した。同温度で重合を継続させ、15時間後に転化率が98%になったことを確認した後、100℃に昇温し、同温度で2時間保ち、重合を完結させた。後処理として濾別、水洗、乾燥し、樹脂(a’−5)を得た。
製造例1の1,6ヘキサンジオールジアクリレートを用いず、滴下キシレン120部を480部にする以外は製造例1と同様に重合して樹脂溶液(a’−6)を得た。
オートクレーブにキシレン250部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で185℃まで昇温した。スチレン490部、n−ブチルアクリレート10部、ジ−t−ブチルパーオキサイド13部及びキシレン100部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を185℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ樹脂溶液(b−1)を得た。
オートクレーブにキシレン250部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で170℃まで昇温した。スチレン420部、n−ブチルアクリレート80部、ジ−t−ブチルパーオキサイド5部及びキシレン100部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を170℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ樹脂溶液(b−2)を得た。
オートクレーブにキシレン150部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で150℃まで昇温した。スチレン400部、n−ブチルアクリレート100部、ジ−t−ブチルパーオキサイド4部及びキシレン50部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を150℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保った後、温度を170℃として1時間保持し樹脂溶液(b’−3)を得た。
オートクレーブにキシレン250部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で200℃まで昇温した。スチレン500部、ジ−t−ブチルパーオキサイド25部及びキシレン110部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を200℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ樹脂溶液(b’−4)を得た。
オートクレーブに樹脂溶液(a−1)1170部と樹脂溶液(b−1)を880部とを仕込み、キシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧として1kPaで2時間保持してトナーバインダー(TB−1)を得た。
オートクレーブに樹脂溶液(a−2)1470部と樹脂溶液(b−1)を690部とを仕込み、キシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧として1kPaで2時間保持してトナーバインダー(TB−2)を得た。
オートクレーブに樹脂溶液(a−1)1470部と樹脂溶液(b−1)を690部とを仕込み、キシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧として1kPaで2時間保持してトナーバインダー(TB−3)を得た。
オートクレーブに樹脂溶液(a−1)856部と樹脂溶液(b−2)を1092部とを仕込み、キシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧として1kPaで2時間保持してトナーバインダー(TB−4)を得た。
オートクレーブに樹脂溶液(a−3)1233部と樹脂溶液(b−2)を958部とを仕込み、キシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧として1kPaで2時間保持してトナーバインダー(TB−5)を得た。
(a−1)の代わりに(a−4)を1330部使用する以外は製造例11と同様にして比較のトナーバインダー(RTB−1)を得た。
オートクレーブに樹脂(a’−5)350部と樹脂溶液(b−1)1120部とを仕込み、キシレン還流下で樹脂(a’−5)を溶解した後、キシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧として1kPaで2時間保持して比較のトナーバインダー(RTB−2)を得た。
(a−4)を1700部、(b−1)を690部使用する以外は比較製造例1と同様
にして比較のトナーバインダー(RTB−3)を得た。
(a−1)を367部、(b−1)を1467部使用する以外は比較製造例1と同様にして比較のトナーバインダー(RTB−4)を得た。
(a−1)を1834部、(b−1)を431部使用する以外は比較製造例1と同様にして比較のトナーバインダー(RTB−5)を得た。
(a’−6)を978部、(b−1)を1035部使用する以外は比較製造例1と同様にして比較のトナーバインダー(RTB−6)を得た。
(a−1)を978部、(b’−3)を845部使用する以外は比較製造例1と同様にして比較のトナーバインダー(RTB−7)を得た。
(a−1)を978部、(b’−4)を1062部使用する以外は比較製造例1と同様にして比較のトナーバインダー(RTB−8)を得た。
〔トナーの作成〕
トナイバインダー(TB−1)〜(TB−5)、及び(RTB−1)〜(RTB−8)の各々88部に、カーボンブラック[三菱化成(株)製 MA100]7部、低分子量ポリプロピレン[三洋化成(株)製 ビスコール550P]3部、及び荷電調整剤(保土谷化学製 スピロンブラックTRH)2部を均一混合した後、樹脂温130℃の二軸押出機で混練し、冷却物をジェット粉砕機で微粉砕し、デイスパージョンセパレータで分級して体積平均粒径9μmの本発明のトナー(T−1)〜(T−5)、及び比較のトナー(RT−1)〜(RT−8)を得た。
トナー(T−1)〜(T−5)、及び(RT−1)〜(RT−8)のそれぞれ3部にフェライトキャリア[EFV 200/300、日本製粉(株)製]97部を均一混合し、最低定着温度及びホットオフセット発生温度の測定、並びにランニング安定性及び貯蔵安定性の評価を行った。結果を表2に示す。
表2に示したように、本発明のトナーバインダー(TB−1)〜(TB−5)による本発明のトナー(T−1)〜(T−5)は、優れた低温定着性及び耐ホットオフセット性を有しており、ランニング安定性及び貯蔵安定性にも優れている。一方、比較のトナーバインダー(RTB−1)〜(RTB−8)による比較のトナー(RT−1)〜(RT−8)は、定着温度幅が狭くなる、画像にカブリを生じるなどランニング特性に劣る、貯蔵安定性に劣る、のいずれか1つ以上に該当するものであった。このように本発明のトナーバインダーを使用することにより、特にトナーのランニング時の画質劣化に問題のないトナーを得ることが出来る。
Claims (3)
- 重量平均分子量(Mw)が40万〜200万であり、数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が4以上であるスチレン(共)重合体(a)を20〜70重量%、重量平均分子量(Mw)が3000〜3万であるスチレン(共)重合体(b)を30〜80重量%含有する樹脂(A)からなり、(A)中のメタノール可溶分(c)が1.0重量%以下であり、(c)中のスチレン系モノマーの比率が80〜100重量%である電子写真用トナーバインダー。
- スチレン(共)重合体(a)が、重合時、スチレン系モノマーの転化率が50〜80%の時点で追加のスチレン系モノマーが添加されることにより得られたものである請求項1記載の電子写真用トナーバインダー。
- 請求項1または2記載の電子写真用トナーバインダーと着色剤からなるトナー。
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