JP2007146135A - 記録用インク、該インクを含むインクセット、及び該インク又はインクセットを用いた記録方法、記録装置と記録物、及びインクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも水、水不溶性の色材、水溶性有機溶剤、界面活性剤を含む水性インクのインクセットにおいて、前記インクセットが少なくともブラックインク、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクからなり、
1)ブラックインクと、ブラック以外のカラーインクのうち少なくとも1種類とは異なった水溶性有機溶剤を用いること、
2)ブラック以外のカラーインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力が、ブラックインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力よりも高いこと、
を特徴とする記録用インクセット。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1(特開2004−352996号公報)では、自己分散型カーボンブラックを用いてカラーブリードを緩和する方法が提案されているが、ここで実施のインクセットにおけるカラーインクには染料が用いられており、耐水性や耐候性の点で劣るものである。また普通紙上でのフェザリングが顔料インクと比べて劣るという欠点がある。ここで提案されているカラーブリードの緩和方法は、溶剤と固形分の分離を速やかに引き起こすことを利用したものであるが、浸透性の悪いメディアではブリードの抑制が困難である。
特許文献2(特開2005−154605号公報)では、インク間の表面張力の差が5〜50mN/mであるインクセットが提案されている。また、特許文献3(特開2005−154607号公報)では、インク間の粘度の差が0.7〜4mPa・sであるインクセットが提案されている。しかし、インク間で物性が大きく異なると、ノズルやヘッド周りの部材選定やクリーニング機構といったシステム設計が困難となるため好ましくない。特にインク粘度が異なると、吐出するインク滴量が変化してしまうためカラー間でドット径が異なり、画像処理が困難となるため、物性の差異は小さい方が好ましい。
特許文献4(特開2002−275402号公報)では、黒インクとカラーインクで、溶解度パラメータが4以上異なった水溶性有機溶媒を用いてカラーブリードを低減する方法が提案されている。しかしながら、本発明で実施のインク構成すなわち、水不溶性の色材を用いたインクのインクセットでインク吸収性の悪い塗工紙に記録した場合では、溶解度パラメータの4以上異なる水溶性有機溶剤を用いてもブリードを抑制することはできなかった。
特許文献5(特開2003−321631号公報)では、普通紙上における初期接触角と、動的接触角の差、ドット面積変化率を規定することで、カラーブリードを抑制することが提案されている。記録メディアに対する初期の濡れ性はカラーブリードに影響を与えるものの、メディアに対する濡れ性の制御だけではカラーブリードを抑制することは困難である。
特許文献6(特開2004−338392号公報)では、第1の液体と第2の液体で接触角の範囲を規定しているが、特許文献5と同様でメディアに対する濡れ性の制御だけではカラーブリードを抑制することは困難である。また、ここで実施のインク組成は水分が多いため、印字後にメディアが波打ったように変形するコックリングと呼ばれる現象を引き起こしやすい。
したがって、画像の耐水性や耐候性に優れ、普通紙のみならず水吸収性の劣る印刷用紙上においてもカラーブリードが発生せず良好な画像形成が可能なインクは未だ実現できていないのが現状である。ここでいう水吸収性の劣る用紙とは、炭酸カルシウムやカオリン等の無機顔料が塗工された印刷用コート紙のことで、水性インクジェットインクではインク吸収性が遅いため、カラーブリードが発生しやすく、一般的にインクジェット適性のある紙として認識されていない。
インクジェット印刷は、製版が不要であるため手軽に印刷が行なえること、水性インクは環境負荷が少ないことから、オフセット印刷・グラビア印刷といった商業印刷並の高画質印刷を水性インクジェットで行なえることが望まれている。
(1)「少なくとも水、水不溶性の色材、水溶性有機溶剤、界面活性剤を含む水性インクのインクセットにおいて、前記インクセットが少なくともブラックインク、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクからなり、
1)ブラックインクと、ブラック以外のカラーインクのうち少なくとも1種類とは異なった水溶性有機溶剤を用いること、
2)ブラック以外のカラーインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力が、ブラックインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力よりも高いこと、
を特徴とする記録用インクセット」。
(2)「支持体の少なくとも一方の面に塗工層を設けてなり、動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量が3〜15ml/m2である記録用メディアに、前記水性インクを2μl滴下したときの100ms後の接触角が、15°以上35°以下の水性インクのインクセットであることを特徴とする前記第(1)項に記載の記録用インクセット」。
(3)「前記水性インクの25℃における表面張力が20〜40mN/mであることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の記録用インクセット」。
(4)「少なくともブラック、シアン、マゼンタ、イエローからなる水性インクの記録用インクセットのうち、少なくとも1つのインクは、他色インクとの粘度差が0〜0.8mPa・sであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の記録用インクセット」。
(5)「ブラックインクとカラーインクで同種類の界面活性剤を使用することを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の記録用インクセット」。
(6)「前記水性インクの25℃における粘度が6〜20mPa・sであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の記録用インクセット」。
(7)「前記水性インクが水を40〜60質量%、水溶性有機溶剤を15〜40質量%含有するものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の記録用インクセット」。
(8)「前記水性インクが浸透剤として炭素数が7〜11のジオール化合物を含むものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の記録用インクセット」。
(9)「前記水性インクがフッ素系界面活性剤を含有するものであり、該フッ素系活性剤が下記構造式(I)、(II)、(III)から選択される少なくとも1種であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の記録用インクセット;
(10)「前記水性インクが、粒子径が30〜200nmである樹脂微粒子を含有するものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載の記録用インクセット」。
(11)「少なくとも水、水不溶性の色材、水溶性有機溶剤、界面活性剤を含む水性インクにおいて、該インクは、少なくともブラックインク、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクの記録用インクセットを構成するインクのうちの少なくとも1つであり、該インクセットは、
1)ブラックインクと、ブラック以外のカラーインクのうち少なくとも1種類とは異なった水溶性有機溶剤を用いること、
2)ブラック以外のカラーインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力が、ブラックインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力よりも高いこと、
を特徴とする記録用水性インク」。
(12)「支持体の少なくとも一方の面に塗工層を設けてなり、動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量が3〜15ml/m2である記録用メディアに、前記水性インクを2μl滴下したときの100ms後の接触角が、15°以上35°以下の水性インクであることを特徴とする前記第(11)項に記載の記録用水性インク」。
(13)「25℃における表面張力が20〜40mN/mであることを特徴とする前記第(11)項又は第(12)項に記載の記録用水性インク」。
(14)「前記少なくとも1つのインクは、他色インクとの粘度差が0〜0.8mPa・sであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(13)項のいずれかに記載の記録用水性インク」。
(15)「カラーインクと同種類の界面活性剤が使用されているブラックインクであるか、又は、ブラックインクと同種類の界面活性剤が使用されているカラーインクであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(14)項のいずれかに記載の記録用水性インク」。
(16)「25℃における粘度が6〜20mPa・sのものであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(15)項のいずれかに記載の記録用水性インク」。
(17)「水を40〜60質量%、水溶性有機溶剤を15〜40質量%含有するものであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(16)項のいずれかに記載の記録用水性インク」。
(18)「浸透剤として炭素数が7〜11のジオール化合物を含むものであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(17)項のいずれかに記載の記録用水性インク」。
(19)「フッ素系界面活性剤を含有するものであり、該フッ素系活性剤が下記構造式(I)、(II)、(III)から選択される少なくとも1種であることを特徴とする前記第(11)項乃至第(18)項のいずれかに記載の記録用水性インク;
(20)「前記水性インクが、粒子径が30〜200nmである樹脂微粒子を含有するものであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(19)項のいずれかに記載の記録用水性インク」。
(1)「支持体の少なくとも一方の面に塗工層を設けてなる記録用メディアに、前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載の記録用インクセット又は前記第(11)項乃至第(20)項のいずれかに記載の記録用水性インクを用いて記録する記録方法であって、該記録メディアの動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量が3〜15ml/m2であることを特徴とする記録方法」。
(22)「前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載の記録用インクセット又は前記第(11)項乃至第(20)項のいずれかに記載の記録用水性インクに、画像信号にしたがって刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置」。
(23)「前記刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記第(22)項に記載のインクジェット記録装置」。
(24)「前記飛翔させるインクの液滴の大きさが3〜40pl、速度が5〜20m/s、前記刺激印加の周波数が1kHz以上、かつ解像度が300dpi以上である前記第(22)項又は第(23)項に記載のインクジェット記録装置」。
(25)「前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載の記録用インクセット又は前記第(11)項乃至第(20)項のいずれかに記載の記録用水性インクにより記録された画像を有することを特徴とする記録物」。
(26)「前記第(22)項乃至第(24)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置により記録された画像を有することを特徴とする記録物」。
(27)「前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載の記録用インクセット又は前記第(11)項乃至第(20)項のいずれかに記載の記録用水性インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ」。
本発明の記録用インクセットは、少なくとも水、水不溶性の色材、水溶性有機溶剤、界面活性剤を含む、少なくともブラック、シアン、マゼンタ、イエローインクから成り、ブラックインクと、ブラック以外のインクのうち少なくとも1種類とは、異なった水溶性有機溶剤を用いることと、ブラック以外のインクで用いる水溶性有機溶剤の表面張力が、ブラックで用いる水溶性有機溶剤の表面張力よりも高いことを特徴とする。
カラーインクにジエチレングリコール(48.5mN/m)を使用し、ブラックインクに1,4−ブタンジオール(45.3mN/m)またはトリエチレングリコール(45.2mN/m)または1,5−ペンタンジオール(43.2mN/m)またはN−メチルピロリドン(41mN/m)または1,3−ブタンジオール(37.8mN/m)または3−メチル−1,5−ペンタンジオール(37.5mN/m)またはプロピレングリコール(36mN/m)またはトリプロピレングリコール(34mN/m)または2,3−ブタンジオール(33.8mN/m)または3−メチル−1,3−ブタンジオール(32.8mN/m)またはジプロピレングリコール(32mN/m)または2−メチル−2,4−ペンタンジオール(27mN/m)を用いる組み合わせ。
カラーインクにトリエチレングリコールを使用し、ブラックインクに1,5−ペンタンジオール(43.2mN/m)またはN−メチルピロリドン(41mN/m)または1,3−ブタンジオール(37.8mN/m)または3−メチル−1,5−ペンタンジオール(37.5mN/m)またはプロピレングリコール(36mN/m)またはトリプロピレングリコール(34mN/m)または2,3−ブタンジオール(33.8mN/m)または3−メチル−1,3−ブタンジオール(32.8mN/m)またはジプロピレングリコール(32mN/m)または2−メチル−2,4−ペンタンジオール(27mN/m)を用いる組み合わせ。
アニオン界面活性剤としては、アルキルアリル、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテルエステル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、エーテルカルボキシレート、スルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、脂肪酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸塩等が挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザルコニウム塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、イミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン等が挙げられる。
特に好ましく用いられるのはノニオン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤である。
本発明における界面活性剤の量や種類、水等の好ましい添加量について説明すると、界面活性剤量について、添加量は好ましくは0.1〜5%であり、より好ましくは0.5〜3%である。添加量が0.1%未満であると、メディアへの濡れが悪くなり、カラーブリードやビーディングが発生しやすくなる傾向がある。また、ノズル内部やノズルプレートに対する濡れも悪くなり、吐出が不安定になる傾向がある。添加量3%を超えると、インクの分散性が不安定になり保存性が悪化するだけではなく、カラーブリードが発生しやすくなる傾向がある。また、添加量が5%を超えると、この傾向が顕著になる。
界面活性剤種類について、ブラックインクとカラーインクで同種類の活性剤を使用する方がより好ましい。またはブラックインクとカラーインクで異なった活性剤を使用する際、ブラックインクの方がカラーインクよりも静的表面張力が下がるよう処方される活性剤を選択することが好ましい。
本発明に用いられる顔料はブラック顔料としてカーボンブラックが挙げられ、カラー顔料としては、アントラキノン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジアゾ、モノアゾ、ピラントロン、ペリレン、複素環式イエロー、キナクリドンおよび(チオ)インジゴイドを含む。フタロシアニンブルーの代表的な例は銅フタロシアニンブルーおよびその誘導体(ピグメントブルー15)を含む。キナクリドンの代表的な例はピグメントオレンジ48、ピグメントオレンジ49、ピグメントレッド122、ピグメントレッド192、ピグメントレッド202、ピグメントレッド206、ピグメントレッド207、ピグメントレッド209、ピグメントバイオレット19およびピグメントバイオレット42を含む。アントラキノンの代表的な例はピグメントレッド43、ピグメントレッド194(ペリノンレッド)、ピグメントレッド216(臭素化ピラントロンレッド)およびピグメントレッド226(ピラントロンレッド)を含む。ピレリンの代表的な例はピグメントレッド123(ベルミリオン)、ピグメントレッド149(スカーレット)、ピグメントレッド179(マルーン)、ピグメントレッド190(レッド)、ピグメントバイオレット、ピグメントレッド189(イエローシェードレッド)およびピグメントレッド224を含む。チオインジゴイドの代表的な例はピグメントレッド86、ピグメントレッド87、ピグメントレッド88、ピグメントレッド181、ピグメントレッド198、ピグメントバイオレット36およびピグメントバイオレット38を含む。複素環式イエローの代表的な例はピグメントイエロー117およびピグメントイエロー138を含む。他の適切な着色顔料の例は、The Colour Index、第三版(The Society of Dyers and Colourists,1982)に記載されている。
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等。
これらの共重合体は重量平均分子量が3,000〜50,000であるのが好ましく、より好ましくは5,000〜30,000、最も好ましくは7,000〜15,000である。分散剤の添加量は、顔料を安定に分散させ、本発明の他の効果を失わせない範囲で適宣添加されて良い。分散剤としては1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、より好ましくは1:0.125〜1:3の範囲である。
前記カーボンブラックの種類としては、公知のカーボンブラックの製造方法で製造されたものであり、チャンネル法、オイルファーネス法、ファーネス法、アセチレンブラック法、サーマルブラック法等で製造されたものを用いることができる。
ブラック顔料インクに使用されるカーボンブラックとしては、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックで、一次粒径が、15〜40nm、BET法による比表面積が、50〜300m2/g、DBP吸油量が、40〜150ml/100g、pH値が2〜9を有するものが好ましい。
このようなものとしては、例えば、#2700、#2650、#2600、#2450B、#2400B、#2350、#230、#1000、#990、#980、#970、#960、#950、#900、#850、#750B、MCF88、#650B、MA600、MA77、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA100S、MA220、MA230、MA200RB、MA14、#52、#50、#47、#45、#45L、#44、#40、#33、#32、#30、#25、#20、#10、#5、#95、#85、CF9、#260(以上、三菱化学製)、
Raven700、同5750、同5250、同5000、同3500、同1255(以上、コロンビア製)、
Regal400R、同330R、同660R、MogulL、Monarch700、同800、同880、同900、同1000、同1100、同1300、Monarch1400(以上、キャボット製)、
カラーブラックFW1、同FW2、同FW2V、同FW18、同FW200、同S150、同S160、同S170、プリンテックス35、同U、同V、同140U、同140V、スペシャルブラック6、同5、同4A、同4(以上、デグッサ製)、
トーカブラック#8500、同#8300、同#7550、同#7400、同#7360、同#7350、同#7270、同#7100(以上、東海カーボン製)、
シヨウブラックN110、同N220、同N234、同N339、同N330、同N326、同N330T、同MAF、同N550(以上キャボットジャパン(2005年11月に昭和キャボット社より社名変更)製)
等を使用することができるが、これらに限定されるものではない。
表面改質方法としては、例えば次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過硫酸塩、過硼酸塩、過炭酸塩などのアルカリ金属塩やアンモニウム塩などの酸化剤水溶液中にカーボンブラックを添加して酸化処理する方法、低温酸化プラズマ処理する方法、オゾンによって酸化する方法が挙げられる。
これら微樹脂粒子は、粒子径が30〜200nmのものであることが好ましい。
前記ジオール化合物の添加量は0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。前記添加量が少なすぎると、インクの紙への浸透性が劣り、搬送時にコロで擦られて汚れが発生したり、両面印字のため記録媒体の記録面を反転させる際に搬送ベルトにインクを付着させて汚れが発生したり、高速印字や両面印字に対応できないことがある。一方、添加量が多すぎると、印字ドット径が大きくなり、文字の線幅が広くなったり、画像鮮明度が低下することがある。
前記アミノプロパンジオール誘導体としては、特に制限は無く、目的に応じて適宜選択することができ、例えば1−アミノ−2,3−プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられ、これらの中でも、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールが特に好ましい。
前記アミノプロパンジオール化合物の前記記録用インクにおける添加量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5.0質量%がより好ましく、0.1〜2.0質量%が更に好ましい。前記添加量が多すぎると、pHが高くなり、粘度が上昇する等のデメリットが生じることがある。
該pH調製剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
動的走査吸収液計(dynamic scanning absorptometer;DSA,紙パ技協誌、第48巻、1994年5月、第88〜92頁、空閑重則)は、極めて短時間における吸液量を正確に測定できる装置である。動的走査吸液計は、吸液の速度をキャピラリー中のメニスカスの移動から直読する、試料を円盤状とし、この上で吸液ヘッドをらせん状に走査する、予め設定したパターンに従って走査速度を自動的に変化させ、1枚の試料で必要な点の数だけ測定を行なう、という方法によって測定を自動化したものである。紙試料への液体供給ヘッドはテフロン(登録商標)管を介してキャピラリーに接続され、キャピラリー中のメニスカスの位置は光学センサで自動的に読み取られる。
前記紙としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、木材パルプ、古紙パルプなどが用いられる。前記木材パルプとしては、例えば、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、TMPなどが挙げられる。
またカオリンの配合量は、50重量部以上が好ましい。50重量部未満であると、光沢度において十分な効果が期待しにくい。上限は特に制限はないが、カオリンの流動性、特に高せん断力下での増粘性を考慮すると、塗工適性の点から、90重量部未満がより好適である。
バインダーとしては、水性樹脂を使用するのが好ましい。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ(200)は、図1に示すように、インク注入口(242)からインク袋(241)内に充填され、排気した後、該インク注入口(242)は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口(243)に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋(241)は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋(241)は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース(244)内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記記録用インク(インクセット)を収容し、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができ、また、後述する本発明のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含む。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行なうことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行なうことができる。
前記インク飛翔工程は、前記本発明の記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する工程である。
前記インク飛翔手段は、前記本発明の記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
本発明においては、該インクジェットヘッドの液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材の少なくとも一部がシリコン及びニッケルの少なくともいずれかを含む材料から形成されることが好ましい。
また、インクジェットノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1〜20μmが好ましい。
また、インクジェットヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充されるように構成することが好ましい。
なお、前記刺激発生手段としては、例えば、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどが挙げられ、具体的には、例えば、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等が挙げられる。
記録ヘッド(134)を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを記録用インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ(133)には、記録ヘッド(134)に各色のインクを供給するための各色のサブタンク(135)を搭載している。サブタンク(135)には、図示しない記録用インク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部(104)に装填された本発明のインクカートリッジ(200)から本発明の前記記録用インクが供給されて補充される。
そして、サブタンク(135)内の記録用インクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ(200)から所要量の記録用インクがサブタンク(135)に補給される。
また、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
図6は本発明を適用したインクジェットヘッドの要素拡大図、図7は同ヘッドのチャンネル間方向の要部拡大断面図である。
このインクジェットヘッドは、図示してないインク供給口(図6の表面方向から奥方向(紙の裏面方向)に向かってインクを供給する)と共通液室(12)となる彫り込みを形成したフレーム(10)と、流体抵抗部(21)、加圧液室(22)となる彫り込みとノズル(31)に連通する連通口(23)を形成した流路板(20)と、ノズル(31)を形成するノズル板(30)と、凸部(61)、ダイヤフラム部(62)およびインク流入口(63)を有する振動板(60)と、振動板(60)に接着層(70)を介して接合された積層圧電素子(50)と、積層圧電素子(50)を固定しているベース(40)を備えている。ベース(40)はチタン酸バリウム系セラミックからなり、積層圧電素子(50)を2列配置して接合している。
積層圧電素子(50)は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層(51)と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層(52)とを交互に積層している。内部電極層(52)は両端で外部電極(53)に接続する。
積層圧電素子(50)はハーフカットのダイシング加工により櫛歯上に分割され、1つ毎に駆動部(56)と支持部(57)(非駆動部)として使用(図7)する。
2つの外部電極(53)のうち一方(図の表面方向又は奥方向(紙の裏面方向)で内部電極層(52)の一端に連なる)の外側端はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極(54)となる。他方はダイシングでは分割されずに導通しており、共通電極(55)となる。
駆動部の個別電極(54)にはFPC(80)が半田接合されている。また、共通電極(55)は積層圧電素子の端部に電極層を設けて回し込んでFPC(80)のGnd電極に接合している。FPC(80)には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動部(56)への駆動電圧印加を制御している。
この振動板(60)の島状凸部(61)と積層圧電素子(50)の可動部(56)、振動板(60)とフレーム(10)の結合は、ギャップ材を含んだ接着層(70)をパターニングして接着している。
エッチングで残された部分が加圧液室(22)の隔壁(24)となる。また、このヘッドではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部(21)とした。
このノズル板(30)のインク吐出面(ノズル表面側)は、撥インク層(90)を設けている。PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えば、フッ化ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。また、これらの中でも、例えば、フッ素系樹脂としては、色々な材料が知られているが、変性パーフルオロポリオキセタン(ダイキン工業株式会社製、商品名:オプツールDSX)を厚みが30〜100Åとなるように蒸着することで良好な撥水性を得ることができる。
インク供給口と共通液室(12)となる彫り込みを形成するフレーム(10)は樹脂成形で作製している。
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室(22)内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室(22)内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは共通液室(12)に流入し、共通液室(12)からインク流入口(63)を経て流体抵抗部(21)を通り、加圧液室(22)内に充填される。
流体抵抗部(21)は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果がある反面、表面張力による最充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
CTAB比表面積が150m2/g、DBP吸油量100ml/100gのカーボンブラック90gを、2.5N規定の硫酸ナトリウム溶液3000mlに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させ酸化処理を行なった。この反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し、限外濾過を行なった。得られたカーボンブラックを水洗いし乾燥させ、20重量%となるよう純水中に分散させた。
シアン顔料としてC.I.ピグメントシアン15:3を低温プラズマ処理しカルボン酸基を導入した顔料を作製した。これをイオン交換水に分散したものを、限外濾過膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のシアン顔料分散液1とした。
調整例2の手順により、表面改質されたマゼンタ顔料を調製したが、C.I.ピグメントシアン15:3の代わりに、ピグメントレッド122を用いた。上記の例と同様に、得られた表面改質された着色顔料は水性媒体中で攪拌時に容易に分散された。
調整例2の手順により、表面改質されたイエロー顔料を調製したが、C.I.ピグメントシアン15:3の代わりにC.I.ピグメントイエロー128を用いた。上記の例と同様に、得られた表面改質された着色顔料は水性媒体中で攪拌時に容易に分散された。
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成(株)製、商品名:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。次にスチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成(株)製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液800gを得た。
合成例1で作成したポリマー溶液28gとカーボンブラック顔料26g、1mol/Lの水酸化カリウム溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、イオン交換水30gを十分に攪拌した後、三本ローロミルを用いて混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトンおよび水を留去し、ブラック色のポリマー微粒子分散体を得た。
調整例5のカーボンブラック顔料をフタロシアニン顔料に変更したほかは調整例5と同様にしてシアン色のポリマー微粒子分散体を得た。
調整例5のカーボンブラック顔料をピグメントレッド122に変更したほかは調整例5と同様にしてマゼンタ色のポリマー微粒子分散体を得た。
調整例5のカーボンブラック顔料をピグメントイエロー74に変更したほかは調整例5と同様にして黄色のポリマー微粒子分散体を得た。
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株)/平均粒径95nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.5質量%
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 17.0質量%
(表面張力:27mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの
イオン交換水 58.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの
イオン交換水 60.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 3.20質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの
イオン交換水 57.8質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの
イオン交換水 60.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(II)中、n=4、m=2、p=4、Rf=CF2CF3のもの
イオン交換水 58.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 3.2質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤(構造式II) 1.0質量%
前記構造式(II)中、n=4、m=2、p=4、Rf=CF2CF3のもの
イオン交換水 55.8質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(II)中、n=4、m=2、p=4、Rf=CF2CF3のもの
イオン交換水 58.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
ポリエステル系ウレタン樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(ハイドランHW930/大日本インキ化学工業(株)/平均粒径:102nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤(III) 1.0質量%
前記構造式(III)中、q=6、R1=NH4、R2=SO3、Rf=CF2CF3を表わす
イオン交換水 57.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
ポリエステル系ウレタン樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(ハイドランHW930/大日本インキ化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 58.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
ポリエステル系ウレタン樹脂微粒子 3.2質量%(固形分として)
(ハイドランHW930/大日本インキ化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 55.8質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
ポリエステル系ウレタン樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(ハイドランHW930/大日本インキ化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 58.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例5の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.0質量%
1,3−ブタンジオール 24.0質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤(III) 1.0質量%
前記構造式(III)中、q=6、R1=NH4、R2=SO3、Rf=CF2CF3を表わす
イオン交換水 57.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例5の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.2質量%
トリエチレングリコール 25.6質量%
(表面張力:45.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤(構造式III) 1.0質量%
イオン交換水 57.2質量%
前記構造式(III)中、q=6、R1=NH4、R2=SO3、Rf=CF2CF3を表わす。
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例6の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.2質量%
トリエチレングリコール 25.6質量%
(表面張力:45.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(III)中、q=6、R1=NH4、R2=SO3、Rf=CF2CF3のもの。
イオン交換水 55.2質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例7の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.2質量%
トリエチレングリコール 25.6質量%
(表面張力:45.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(III)中、q=6、R1=NH4、R2=SO3、Rf=CF2CF3のもの。
イオン交換水 57.2質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 20.0質量%
(表面張力:27mN/m)
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 65.5質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
1,5−ペンタンジオール 18.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 71.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
1,5−ペンタンジオール 17.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 68.5質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
1,5−ペンタンジオール 18.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 71.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例5の顔料分散体 7.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 12.0質量%
1,3−ブタンジオール 24.0質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 54.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例5の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 10.0質量%
1,5−ペタンジオール 28.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 54.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例6の顔料分散体 7.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 10.0質量%
1,5−ペンタンジオール 28.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 52.0質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例7の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 10.0質量%
1,5−ペンタンジオール 28.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 54.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 9.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 18.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 57.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 14.0質量%
(表面張力:27mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 69.5質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
1,5−ペンタンジオール 14.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 73.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
1,5−ペンタンジオール 14.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 69.5質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
1,5−ペンタンジオール 14.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 73.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例5の顔料分散体 7.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 13.0質量%
1,3−ブタンジオール 28.0質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 49.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例5の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 10.0質量%
1,5−ペタンジオール 31.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 51.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例6の顔料分散体 7.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 10.0質量%
1,5−ペタンジオール 31.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 49.0質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例7の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 10.0質量%
1,5−ペタンジオール 31.0質量%
(表面張力:43.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 51.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.5質量%
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 17.0質量%
(表面張力:27mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
イオン交換水 59.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
イオン交換水 61.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 3.2質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
イオン交換水 58.8質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株))
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 21.0質量%
(表面張力:32.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
イオン交換水 61.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.0質量%
1,3−ブタンジオール(表面張力:37.8mN/m)24.0質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(I)中、m=2、n=10のもの。
イオン交換水 57.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.2質量%
トリエチレングリコール 25.6質量%
(表面張力:45.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 57.2質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.2質量%
トリエチレングリコール 25.6質量%
(表面張力:45.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 55.2質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 6.0質量%(固形分として)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.2質量%
トリエチレングリコール 25.6質量%
(表面張力:45.2mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 57.2質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株)/平均粒径95nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.5質量%
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 17.0質量%
(表面張力:27mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 58.0質量%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例1の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 5.5質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株)/平均粒径95nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 8.5質量%
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 17.0質量%
(表面張力:27mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
フッ素系界面活性剤 1.0質量%
前記構造式(II)中、n=4、m=2、p=4、Rf=CF2CF3のもの
イオン交換水 58.0質量%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例2の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株)/平均粒径95nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 60.0質量%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例3の顔料分散体 8.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 3.2質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株)/平均粒径95nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 55.8質量%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行ない、記録用インクを作製した。
<インク組成>
調整例4の顔料分散体 5.0質量%(固形分として)
アクリル樹脂微粒子 4.0質量%(固形分として)
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業(株)/平均粒径95nm)
グリセリン(表面張力:63.3mN/m) 7.5質量%
1,3−ブタンジオール 22.5質量%
(表面張力:37.8mN/m)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
ノニオン系界面活性剤 1.0質量%
(ソフタノールEP7025/日本触媒(株))
イオン交換水 58.0質量%
次に、得られた製造例1から45の記録用インクについて、下記のようにして、諸特性を評価した。結果を表2−1、表2−2、表2−3に示す。
各記録用インクを純水で希釈し、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装(株))を用いて体積平均粒子径(D50%)を測定した。
R型粘度計(東機産業(株))を用いて、25℃で測定した。
静的表面張力計(BVP−Z、協和界面科学(株))を用いて、23±3℃で測定した。
図3〜5に示すインクジェットプリンターに、製造例1〜45の各記録用インクを充填し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録用インクを表1−1〜1−5に示すインクセットとし、αマット紙(北越製紙)に印字を行なった。
得られた画像の、ブラックとカラーの境界部分のブリードを目視で観察した。
なお、αマット紙の動的走査吸液計(DSA、協和精工(株))で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量は3.6ml/m2であった。
[評価基準]
◎:ブラックとカラーの境界部分で滲みがなく非常に鮮明な画像である
○:ブラックとカラーの境界部分でほとんど滲みがなく鮮明な画像である
△:ブラックとカラーの境界部分で若干の滲みがみられ画像の鮮明さがやや劣る
×:ブラックとカラーの境界部分で著しい滲みがみられ画像の鮮明さがない
図3〜5に示すインクジェットプリンターに、製造例1〜45の各記録用インクを充填し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録用インクを表1−1〜1−5に示すインクセットとし、αマット紙(北越製紙)に印字を行なった。
得られた画像の2次色部分(赤、青、緑)について、下記の基準で評価を行なった。
[評価基準]
◎:2次色部分で色むらがなく非常に鮮明な画像である
○:2次色部分でほとんど色むらがなく鮮明な画像である
△:2次色部分で若干の色むらがみられ画像の鮮明さがやや劣る
×:2次色部分で著しい色むらがみられ画像の鮮明さがない
図3〜5に示すインクジェットプリンターに、製造例1〜45の各記録用インクを充填し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録用インクを表1−1〜1−5に示すインクセットとし、αマット紙(北越製紙)に印字を行なった。
得られた印刷物のコックリングについて、下記の基準で評価を行なった。
[評価基準]
◎:印刷物のカールや波打ちが全くみられない
○:印刷物に若干波打ちがみられるが、カールはほとんどみられない
△:印刷物全体に波打たような皺が現れ、端部にカールがみられる
×:印刷物がカールして丸まってしまう。更に全体に波打たような皺が現れている
製造例1〜45の各記録用インクをそれぞれ2μlずつαマット紙(王子製紙、PODグロスコート)に滴下したときの接触角を、CCDカメラにて取りこまれた液滴画像から、自動的にカーブフィッティングを行ない接触角を測定する装置(OCA20、Dataphysics社製)を用いて測定した。滴下直後から測定を開始し、100ms秒後の値を比較した。
図3〜5に示すインクジェットプリンタに、製造例1〜45の各記録用インクを充填し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録用インクを表1−1〜1−5に示すインクセットとして、600dpiの解像度で連続200枚印字を行ない、吐出乱れや不吐出具合を下記の基準により評価した。
[評価基準]
◎:吐出乱れや不吐出は全くみられない
○:5ノズル以下の吐出乱れ、不吐出がある
△:10ノズル以下の吐出乱れ、不吐出がある
×:11ノズル以上の吐出乱れ、不吐出がある
製造例1〜45の各記録用インクをカートリッジに充填して50℃にて3週間保存し、増粘および凝集がないか、下記の基準により評価した。
[評価基準]
◎:増粘および凝集は全くみられない
○:2%以内の増粘および凝集が見られる
△:5%以内の増粘および凝集が見られる
×:5%以上の増粘および凝集が見られる
12 共通液室
20 流路板
21 流体抵抗部
22 加圧液室
23 連通口
24 隔壁
30 ノズル板
31 ノズル
40 ベース
50 積層圧電素子
51 圧電層
52 内部電極層
53 外部電極
54 個別電極
55 共通電極
56 駆動部(可動部)
57 支持部
60 振動板
61 島状凸部
62 ダイヤフラム部
63 インク流入口
70 接着層
80 FPC
90 撥インク層
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装(ケース)
Claims (27)
- 少なくとも水、水不溶性の色材、水溶性有機溶剤、界面活性剤を含む水性インクのインクセットにおいて、前記インクセットが少なくともブラックインク、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクからなり、
1)ブラックインクと、ブラック以外のカラーインクのうち少なくとも1種類とは異なった水溶性有機溶剤を用いること、
2)ブラック以外のカラーインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力が、ブラックインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力よりも高いこと、
を特徴とする記録用インクセット。 - 支持体の少なくとも一方の面に塗工層を設けてなり、動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量が3〜15ml/m2である記録用メディアに、前記水性インクを2μl滴下したときの100ms後の接触角が、15°以上35°以下の水性インクのインクセットであることを特徴とする請求項1に記載の記録用インクセット。
- 前記水性インクの25℃における表面張力が20〜40mN/mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録用インクセット。
- 少なくともブラック、シアン、マゼンタ、イエローからなる水性インクの記録用インクセットのうち、少なくとも1つのインクは、他色インクとの粘度差が0〜0.8mPa・sであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録用インクセット。
- ブラックインクとカラーインクで同種類の界面活性剤を使用することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録用インクセット。
- 前記水性インクの25℃における粘度が6〜20mPa・sであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録用インクセット。
- 前記水性インクが水を40〜60質量%、水溶性有機溶剤を15〜40質量%含有するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録用インクセット。
- 前記水性インクが浸透剤として炭素数が7〜11のジオール化合物を含むものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録用インクセット。
- 前記水性インクが、粒子径が30〜200nmである樹脂微粒子を含有するものであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の記録用インクセット。
- 少なくとも水、水不溶性の色材、水溶性有機溶剤、界面活性剤を含む水性インクにおいて、該インクは、少なくともブラックインク、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクの記録用インクセットを構成するインクのうちの少なくとも1つであり、該インクセットは、
1)ブラックインクと、ブラック以外のカラーインクのうち少なくとも1種類とは異なった水溶性有機溶剤を用いること、
2)ブラック以外のカラーインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力が、ブラックインクのみで用いられる水溶性有機溶剤の表面張力よりも高いこと、
を特徴とする記録用水性インク。 - 支持体の少なくとも一方の面に塗工層を設けてなり、動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量が3〜15ml/m2である記録用メディアに、前記水性インクを2μl滴下したときの100ms後の接触角が、15°以上35°以下の水性インクであることを特徴とする請求項11に記載の記録用水性インク。
- 25℃における表面張力が20〜40mN/mであることを特徴とする請求項10又は11に記載の記録用水性インク。
- 前記少なくとも1つのインクは、他色インクとの粘度差が0〜0.8mPa・sであることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の記録用水性インク。
- カラーインクと同種類の界面活性剤が使用されているブラックインクであるか、又は、ブラックインクと同種類の界面活性剤が使用されているカラーインクであることを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の記録用水性インク。
- 25℃における粘度が6〜20mPa・sのものであることを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の記録用水性インク。
- 水を40〜60質量%、水溶性有機溶剤を15〜40質量%含有するものであることを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載の記録用水性インク。
- 浸透剤として炭素数が7〜11のジオール化合物を含むものであることを特徴とする請求項11乃至17のいずれかに記載の記録用水性インク。
- 前記水性インクが、粒子径が30〜200nmである樹脂微粒子を含有するものであることを特徴とする請求項11乃至19のいずれかに記載の記録用水性インク。
- 支持体の少なくとも一方の面に塗工層を設けてなる記録用メディアに、請求項1乃至10のいずれかに記載の記録用インクセット又は請求項11乃至20のいずれかに記載の記録用水性インクを用いて記録する記録方法であって、該記録メディアの動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の記録メディアへの転移量が3〜15ml/m2であることを特徴とする記録方法。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の記録用インクセット又は請求項11乃至20のいずれかに記載の記録用水性インクに、画像信号にしたがって刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項22に記載のインクジェット記録装置。
- 前記飛翔させるインクの液滴の大きさが3〜40pl、速度が5〜20m/s、前記刺激印加の周波数が1kHz以上、かつ解像度が300dpi以上である請求項22又は23に記載のインクジェット記録装置。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の記録用インクセット又は請求項11乃至20のいずれかに記載の記録用水性インクにより記録された画像を有することを特徴とする記録物。
- 請求項22乃至24のいずれかに記載のインクジェット記録装置により記録された画像を有することを特徴とする記録物。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の記録用インクセット又は請求項11乃至20のいずれかに記載の記録用水性インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
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