JP2007137645A - 給紙装置 - Google Patents

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克己 坂巻
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Abstract

【課題】シート材の表面に傷をつけず、シート材の重送を確実に防止することを課題とする。
【解決手段】シートPの種類に応じて、分離ロール70の逆転方向の回転速度を可変することで、ピックアップロール52によって重送されて送り出されたシートPは、分離ロール70によって確実に給紙トレイ44に送り戻される。したがって、シートPが重送された状態で、画像形成部12へ搬送されてしまうことがない。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置で画像が形成されるシート材を、画像形成部に供給するための給紙装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置には、記録紙、OHPシート等の記録媒体としてのシート材を、画像形成装置内の画像形成部へ自動供給するための給紙装置が設けられている。
給紙装置としては、例えば、複数枚のシート材が積層されたシート束を収納可能とされたカセットと、このカセット内に収納されたシート束から1枚のシート材を分離して、カセット内から画像形成部へ搬出するための分離・給紙機構と、を備えたものがある。
ところで、カセット内のシート束からシート材を搬出する際に、2枚以上のシート材が重なって状態で搬出される、所謂重送が発生することがある。そこで、この重送を防止するための手段として、シート材に搬送方向の力を付与しながら回転し、カセット内からシート材を搬送するフィードロールと、このフィードロールに当接して設けられ、フィードロールによって搬送されるシート材の搬送方向と逆方向に回転する分離ロールとで、分離・給紙機構を構成しているものがある。このような構成において、シート材が重送されたとき、分離ロールをシート材の搬送方向と逆方向に回転させることで、分離ロールに当接している側のシート材を搬送方向と反対側(カセット側)に送り戻して、フィードロールに当接している側のシートのみが搬出されるようになっている。
しかし、フィードロール側のシート材と分離ロール側のシート材の間の摩擦によって、例えばコート紙のように表面に光沢のあるシート材では、表面にキズがついてしまう、という問題が発生する。また、フィードロール側のシート材と分離ロール側のシート材の間の摩擦力が、シート材と分離ロールの間の摩擦力よりも大きい場合には、分離ロールによって分離ロール側のシート材を搬送方向と反対方向に送り戻すことができず、重送されてきたシート材を完全に分離しきれない、という問題も発生する。
そこで、シート材の厚さを検知して、分離ロールのフィードロールに対するニップ荷重を制御することで、分離ロールでシート材を搬送方向と反対方向に送り戻す力をシート材の厚さによって変更するものがある(特許文献1参照)。これにより、シート材の間に発生する摩擦力よりも、シート材と分離ロールの間に発生する摩擦力を大きくすることで、シート材の重送が防止されるようになっている。
しかし、特許文献1のように、フィードロールと分離ロールのニップ荷重を変更する構成では、コート紙のように表面が平滑でキズつきやすいシート材を、フィードロールと分離ロールでニップしたとき、ニップ荷重が大きいと、シート材の表面にキズがついてしまうことがある。また、キズがつかないようにニップ荷重を小さくすると、重送防止の効果が十分に発揮されず、重送されたシート材を完全に分離しきれない状態で、下流側に搬送してしまう。
特開平8−217290号公報
本発明は、上記事実を考慮して、シート材の表面に傷をつけず、シート材の重送を確実に防止することのできる給紙装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、シート積載部から送り出されたシート材を次工程へ搬送する給紙ロールと、前記給紙ロールとの間でニップ部を形成し、重送された前記シート材を分離する分離ロールと、を有する給紙装置において、前記分離ロールを前記シート材を搬送する方向と反対方向に回転させる駆動手段と、前記シート材の種類に応じて前記駆動手段を制御して前記分離ロールの回転速度を可変する可変設定手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、給紙ロールによってシート積載部から送り出されたシート材が次工程へ搬送されるとき、分離ロールは駆動手段によってシート材を搬送する方向と反対方向に回転している。そして、上記構成では、シート材の種類に応じて、可変設定手段によって分離ロールの回転速度が可変される。これにより、重送されたシート材は分離され、シート積載部へ送り戻される。
例えば、厚紙のようにシート材が重い場合、慣性力によって速い速度で搬送されて行き過ぎてしまうことがある。そこで、分離ロールの回転速度を速くすることで、シート材は速い速度で送り戻されるので、行き過ぎてしまった場合でも送り戻すことができる。
また、シート材の表面に光沢がある光沢紙の場合、シート材間の摩擦によって表面に傷が付くことがある。そこで、分離ロールの回転速度を遅くすることで、表面に傷を付きにくくすることができる。
このように、シート材の種類に応じて、分離ロールの回転速度を可変させることで、重送されたシート材は、分離ロールによって確実に搬送方向と反対方向に送り戻され、シート材が重送された状態で、画像形成部へ搬送されてしまうことがない。
請求項2に記載の発明は、シート積載部から送り出されたシート材を次工程へ搬送する給紙ロールと、前記給紙ロールとの間でニップ部を形成し、重送された前記シート材を分離する分離ロールと、を有する給紙装置において、前記分離ロールをシート材を搬送する方向と反対方向に回転させる駆動手段と、前記シート材の種類を取得するシート情報取得手段と、前記シート材の種類毎に前記分離ロールの回転速度情報が記憶された記憶部と、前記シート取得手段によって取得された前記シート材の種類に基づいて、前記記憶部から前記回転速度情報を引き出して、前記駆動手段を制御して前記分離ロールの回転速度を制御する駆動制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、シート情報取得手段によってシート材の種類が取得される。このシート材の種類に基づき、駆動制御手段はシート材の種類毎の回転速度情報が記憶された記憶部から、分離ロールの回転速度情報を引き出し、分離ロールの回転速度を制御する。
このように、シート材の種類を取得して分離ロールの回転速度を制御することで、確実にシート材の種類に応じた回転速度で分離ロールが回転されるので、給紙ロールのミスフィードや重送を防止できる。
請求項3に記載の発明は、前記シート情報取得手段は、ユーザによってシートの種類が入力されるシート情報入力部であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、シート情報入力部で、ユーザによってシート情報が入力される。これにより、複数種類のシート材を使用する場合でも、その都度ユーザがシート材の種類を入力すれば、分離ロールの回転速度が可変される。
請求項4に記載の発明は、前記シート情報取得手段は、前記分離ロールの上流側に設けられ、前記シート材の種類を検知するセンサであることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、センサによってシート材の種類が検知される。このように、センサによってシート材を検知することで、ユーザ側で画像形成装置を使用する度にシート材の種類を入力する必要がない。また、シート材の種類が正確に検知されるので、シート材の重送やミスフィードを確実に防止できる。
請求項5に記載の発明は、前記シート材の種類は、シートの銘柄、シート材の厚み、シート材の坪量、シート材の平滑度、シート材の印字濃度情報の少なくとも1つであることを特徴とする特徴としている。
請求項5に記載の発明では、シート材の種類とは、シート材の銘柄、シート材の厚み、シート材の坪量、シート材の平滑度、シート材の印字濃度情報であり、例えば、シート材の銘柄から、普通紙、コーティングされたコート紙、或いはOHP(Overhead Projector)等で用いられるOHPシート等が判断される。また、シート材の厚みや坪量から、シート材の腰の強さを判断することができる。さらに、シート材の平滑度から、シート材がコート紙であるか普通紙であるか等が判断される。すなわち、平滑度が高いとコート紙であり、低いと表面に粗さがあるため普通紙であると判断できる。また、シート材の印字濃度情報をから、シート材が裏紙であるかが判断される。
請求項6に記載の発明は、前記分離ロールには、所定以上のトルクが掛かると前記駆動手段からのトルクの伝達が制限されて前記給紙ロールに従動するトルク制限手段が設けられていることを特徴とする特徴としている。
請求項6に記載の発明では、給紙ロールと分離ロールのニップ部に、シート材が1枚のみ搬送されるとき、分離ロールに掛かるトルクは、給紙ロールとシート材の摩擦力が作用するため、シート材が重送されてシート材とシート材の摩擦力が作用するときと比較して大きくなる。
すなわち、分離ロールに所定以上のトルクが掛かると、トルク制限手段によって駆動手段から分離ロールに伝達されるトルクが制限される。これにより、シート材が重送されずに1枚のみでニップ部に搬送されたときは、分離ロールは給紙ロールに従動して、シート材を次工程へ送る。
また、シート材が重送されてニップ部に搬送されたときは、シート材とシート材の摩擦力しか作用しないので、分離ロールは搬送方向と反対方向に回転して、重送されたシートをシート積載部に送り戻す。
請求項7に記載の発明は、前記トルク制限手段は、前記シート材の種類に応じてトルクの制限値が変更されることを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、シート材の種類に応じてトルク制限手段のトルクの制限値が変更されるので、シート材の種類に応じて分離ロールの回転速度とトルク制限手段のトルクの制限値の組み合わせを変更することが可能となる。
例えば、厚紙のコート紙のように、シート材の重量が重くシート材間の密着が大きいシート材の場合、シート材自身の慣性力によって速い速度で搬送されてしまうため、分離ロールの回転速度を速くして、速い速度でシート材をシート載置部に送り戻す。そして、シート材間の摩擦が大きいので、シート材と分離ロールの摩擦によって分離ロールに生じるトルクよりもトルク制限手段のトルクの制限値を大きくする。これにより、シート材が重送されたときも分離ロールを給紙ロールに従動させず、確実に分離ロールによってシート材がシート載置部に送り戻される。
このように、シート材の種類に応じて、分離ロールの回転速度を可変させることに加えて、トルク制限手段のトルクの制限値を可変させることで、確実にシート材の重送が防止される。
請求項8に記載の発明は、前記分離ロールには、前記ニップ部のニップ荷重を可変させるニップ荷重変更手段が設けられていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明では、ニップ荷重変更手段によって、ニップ部のニップ荷重をシート材の種類に応じて変更する。例えば、薄紙のように腰の弱いシート材の場合、分離ロールの回転速度を遅くして、ニップ部のニップ荷重を小さくする。つまり、シート自身の慣性力で速い速度で搬送されることがないので、分離ロールの回転速度を速くする必要がなく、また、ニップ荷重を小さくすることで、腰の弱いシート材にシワを発生させてしまうことがない。
このように、シート材の種類に応じて、分離ロールの回転速度を可変させることに加えて、ニップ荷重を可変させることで、シート材の表面に傷を付けることがなく、確実にシート材の重送が防止される。
本発明は上記構成としたので、シート材の表面に傷をつけず、シート材の重送を確実に防止することのできる給紙装置が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る給紙装置40について説明する前に、この給紙装置40を備えた画像形成装置10の概要について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は画像形成部12を備えている。画像形成部12には、感光体ドラム14が設けられており、感光体ドラム14の円周方向には、帯電器16、現像装置18、クリーナー20が配設されている。帯電器16と現像装置18の間には、感光体ドラム14の表面にレーザー光を照射する画像書込装置22が設けられている。
画像書込装置22は、画像記録制御部24に接続されている。画像記録制御部24は、通信回線32を介して受信部26に接続されており、画像読取装置28で読み取られたデータ、又は、外部機器(パーソナルコンピュータ等)30からのデータ等の画像情報が受信部26から画像記録制御部24へ送られる。そして、画像記録制御部24によって制御された画像情報に基づきレーザー光を変調して、画像書込装置22から感光体ドラム14に静電潜像を形成する。
感光体ドラム14は、帯電器16によって表面が所定の電位に帯電される。そして、画像書込装置22からレーザー光が照射されて感光体ドラム14の表面が露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像が、現像装置18によって現像化され、感光体ドラム14の表面にトナー像が形成される。このとき、記録紙Pに転写されずに感光体ドラム14の表面に残留したトナーは、クリーナー20によって回収される。
感光体ドラム14の画像書込装置22と反対側には、感光体ドラム14に対向して、転写ローラ34が設けられている。後述する給紙部42から搬送された記録紙Pに、転写ローラ34によって感光体ドラム14のトナー像が転写され、搬送方向下流側に設置された定着装置36で、トナー像が記録紙Pに定着される。そして、定着装置36の搬送方向下流側に設けられた一対の排出ローラ38によって、記録紙Pは排出トレイ39に排出される。
一方、画像形成装置10の下方には、複数の給紙装置40が上下に設けられた給紙部42が配設されている。
次に、給紙装置40について説明する。図2に示すように、給紙装置40は箱状の給紙トレイ44を備えている。給紙トレイ44内にはシートPが積層されており、シートPの搬送方向(矢印A、以降、搬送方向とする)と直交する方向の両端面(側端面)には、シートPの側端面を規制する側面ガイド46が設置されている。また、給紙トレイ44には、図示は省略するが、シートPの搬送方向の上流側端部に、シートPの後端面(上流側の端面)を規制する後端面ガイドが設置されている。側面ガイド46は搬送方向と直交する方向にスライド可能となっており、後端面ガイドは搬送方向に沿ってスライド可能となっている。これにより、シートPのサイズに応じて側面ガイド46及び後端面ガイドをスライドさせて、シートPの端面が位置決めされるようになっている。
図3は、給紙トレイ44をシートPの搬送方向に対して直交する方向から見た断面図である。図3に示すように、図示しないモータの駆動により昇降するボトムプレート48が設けられている。モータは、マイクロスイッチによってオン、オフされるようになっている。記録紙Pの最上位の高さが所定高さより低くなってマイクロスイッチがオンになると、モータを駆動してボトムプレート48を上昇させる。記録紙Pの最上位の高さが所定高さになり、マイクロスイッチがオフになると、モータの駆動を停止してボトムプレート48の上昇を停止させる構成となっている。
図2に示すように、給紙トレイ44のシートPの搬送方向の下流側には、給紙トレイ44に積載されたシートPを順次、画像形成部12(図1参照)に搬送する給紙機構50が配設されている。
給紙機構50は、給紙トレイ44に積載されたシートPの最上位に接触して、この最上位のシートPを送り出すピックアップロール52を有している。ピックアップロール52の軸52Aは、フレーム54に設けられた軸受けに回動可能に支持されている。ピックアップロール52の軸52Aの端部には、ギア56が設けられており、駆動モータ58の回転軸に固定されたギア60に噛合している。これにより、駆動モータ58の駆動回転によって、ギア60を介してギア56が回転し、ピックアップロール52が回転されるようになっている。
ピックアップロール52の搬送方向下流側には、フィードロール62が配設されている。フィードロール62の軸62Aは、フレーム54に設けられた軸受けに回動可能に支持されている。フィードロール62の軸62Aの端部には、ギア64が設けられており、駆動モータ66の回転軸に固定されたギア68に噛合している。これにより、駆動モータ66の回転駆動によって、ギア68を介してギア64が回転し、フィードロール62が回転されるようになっている。
フィードロール62の下側には、分離ロール70が配置されており、所定のニップ荷重でフィードロール62に圧接されている。この分離ロール70の軸70Aは、ハウジング74に回動可能に支持されている。
図4に示すように、ハウジング74は、2枚の側板76A、76Bと、側板76A、76Bを連結する板部78とで、略門形状に構成されている。側板76A、76Bは略三角形状とされており、一方の端部に分離ロール70の軸70Aが支持され、略中央部にシャフト80が挿通されている。
シャフト80は、両端がフレーム82に設けられた軸受け83(図7参照)に回動可能に支持されている。これにより、ハウジング74はシャフト80を中心にして回動可能とされている。
図2及び図3に示すように、ハウジング74の板部78には孔158が形成されており、コイルスプリング160の一端が係止されている。コイルスプリング160の他端は、ラック162に取り付けられており、ハウジング74は、コイルスプリング160の付勢力によって、下方に向かって(ラック162側に)付勢されている。
ラック162は、図示しないガイドレールに支持されており、上下方向にスライド可能とされている。また、ラック162には、モータ164の回転軸に固定されたピニオン166が噛合している。そして、モータ164の回転駆動によってピニオン166が回動すると、ピニオン166に噛合しているラック162が上下方向に移動するようになっている。
ラック162が上下方向に移動すると、ハウジング74はコイルスプリング160を介してシャフト80を中心に回動する。そして、ハウジング74に支持された分離ロール70が、略上下方向に移動する構成となっている。
このような構成により、モータ164が図3の時計回りに回転すると、ピニオン166が回動して、ラック162が下方向に移動する。このとき、ハウジング74は、コイルスプリング160によって板部78の端部側を下方向に引っ張られ、シャフト80を中心に時計回りに回動する。これにより、ハウジング74のコイルスプリング160が取り付けられた側と反対側に取り付けられた分離ロール70が上方向に移動して、フィードロール62との間のニップ荷重が大きくなる。
また、モータ164が図3の反時計回りに回転すると、ピニオン166が回動して、ラック162が上方向に移動する。このとき、ハウジング74は、コイルスプリング160を介して板部78の端部側を上方向に持ち上げられ、シャフト80を中心に反時計回りに回動する。これにより、分離ロール70は下方向に移動して、フィードロール62との間のニップ荷重が小さくなる。
以上のような構成によって、フィードロール62と分離ロール70のニップ荷重が調整されるようになっている。
なお、ハウジング74とラック162の間に配設されたコイルスプリング160によって、フィードロール62と分離ロール70のニップ部にシートPを突入可能としている。
一方、図4に示すように、シャフト80の一方の端部には、ギア86が設けられている。ギア86は、フレーム87に取り付けられたDCモータ88の回転軸に固定されたギア90に噛合しており、DCモータ88の回転駆動によってギア90が回転すると、後述するトルクリミッタ84を介してギア86の回転がシャフト80に伝達される。
また、シャフト80にはギア92が設けられている。ギア92は、側壁76Aに軸支されたギア96に噛合されており、ギア96は分離ロール70の軸70Aに固定されたギア94と噛合されている。
これにより、DCモータ88の回転駆動によってシャフト80が回転すると、シャフト80の回転に伴ってギア92が回転する。そして、ギア92に噛合されたギア96が回転して、ギア94を介して分離ロール70が回転するようになっている。
また、シャフト80にはトルクリミッタ84が設けられており、分離ロール70を介してシャフト80の回転トルクが所定値より大きくなると、シャフト80とトルクリミッタ84の間で滑りが生じて、DCモータ88の回転駆動力の伝達が制限されるようになっている。
すなわち、分離ロール70に作用する回転トルクが所定値よりも大きいと、トルクリミッタ84が作動し、DCモータ88の回転駆動力が分離ロール70に伝達されず、逆に分離ロール70に作用する回転トルクが所定値以下だと、DCモータ88の回転駆動力が分離ロール70に伝達されて、分離ロール70が回転する。
ここで、トルクリミッタ84のトルクの制限値の設定について説明する。
図5(A)に示すように、フィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入したシートPが1枚のとき、シートPの裏面に当接している分離ロール70には、シートPの裏面との間に、摩擦力Fr1=N×μr(N:ニップ荷重、μr:摩擦係数)が発生する。
一方、シートPの表面とフィードロール62の間には、Fr0=N×μf(μf:摩擦係数)の摩擦力が発生し、この摩擦力Fr0はFr1より大きくされている。
ここで、分離ロール70には、トルクリミッタ84によりTrのトルクが作用しているが、Tr<Fr0×Rに設定されているため、トルクリミッタ84が作動して、分離ロール70はフィードロール62に従動して回転する。
一方、図5(B)に示すように、フィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入したシートPが2枚のとき、シートPとシートPの摩擦力Fp=N×μpp(μpp:摩擦係数)は、2枚目のシートPと分離ロール70の間の摩擦力Fr2=N×μrより小さくされている。
したがって、分離ロール70に、トルクリミッタ84によりTrのトルクが作用しているとき、Tr>Fp×Rに設定されるため、トルクリミッタ84は作動せず、DCモータ88の回転駆動力が伝達され、分離ロール70は逆転方向に回転する。つまり、トルクリミッタ84のトルクTrの制限値は、Fp<Tr/R<Fr0を満たすように設定される。
図6(A)には、フィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入するシートPが1枚のときの、シートPの突入前後の分離ロール70の回転速度の可変を表すグラフが示されている。また、図6(B)には、フィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入するシートPが2枚以上のとき、つまり、重送されたときの、シートPの突入前後の分離ロール70の回転速度の可変を表すグラフが示されている。
図6(A)に示すように、シートPがないときは、トルクリミッタ84が作動し、フィードロール62の回転に従動して、フィードロール62と同じ回転速度(給紙速度)Vfで分離ロール70が回転している。ここで、フィードロール62と分離ロール70のニップ部に1枚のシートPが突入しても、トルクリミッタ84は作動し続け、分離ロール70はフィードロール62によって搬送されるシートPに従動して回転する。つまり、分離ロール70はシートPがニップ部に突入する前の状態を保ったまま、フィードロール62に従動して回転する。これにより、シートPはスムーズに搬送方向に送り出される。
また、図6(B)に示すように、フィードロール62と分離ロール70のニップ部に2枚以上のシートPが突入すると、フィードロール62に従動して回転していた分離ロール70は、上述したトルクTrの関係から、トルクリミッタ84が作動しないのでDCモータ88の回転駆動力によって逆転方向に逆転速度Vrで回転する。これにより、フィードロール62に当接しているシートPのみが搬送方向に送り出されて、その下のシートPは、分離ロール70の逆転方向の回転によって給紙トレイ44に送り戻される。
次に、分離ロール70の回転速度の制御方法について説明する。
図7には、給紙機構50の分離ロール70とハウジング74を上から見た図が示されている。
図7に示すように、DCモータ88はDCモータ制御部150に接続されており、DCモータ制御部150によってDCモータ88に印加する電圧値が制御される。これにより、DCモータ88の回転数が制御されて、分離ロール70の回転速度が可変するようになっている。
DCモータ制御部150は制御部152に接続されており、制御部152には記憶部154が接続されている。記憶部154にはシートPの種類に対応させて分離ロール70の回転速度が記憶されるようになっている。
制御部152は、記憶部154に記憶されているシートPの種類に対応した分離ロール70の回転速度を読み出し、分離ロール70の回転速度に対応した回転数を設定する。そして、制御部152からDCモータ制御部150に信号が送られて、分離ロール70はシートPの種類に応じた回転速度で回転するようになっている。
なお、シートPの種類としては、シートの銘柄、シートの厚み、シート坪量、シートの光沢情報、印字済み(裏紙)等が操作部156で入力される。
ここで、シートPの種類と分離ロール70の逆転方向の回転速度の関係について説明する。
図8(A)には、シート光沢度と分離ロール70の逆転方向の回転速度の関係が示されている。例えば、カラー画像が形成されるアート紙やコート紙のようにシート光沢度の高いシートの場合、高画質が要求されるため、シート表面に傷が付くことを避ける必要がある。そこで、シート光沢度の高いシートの場合、普通紙のようにシート光沢度の低いシートPの場合と比較して、分離ロール70の逆転方向の回転速度を遅く設定する。これにより、分離ロール70によって重送されたシートPが送り戻されるとき、シートPの間の摩擦によって、シートPの表面に傷が付きにくくなる。つまり、分離ロール70の逆転方向の回転速度は、シート光沢度が低いほど速くして、シート光沢度が高いほど遅くするように制御する。
また、図8(B)には、シートの厚みと分離ロール70の逆転方向の回転速度の関係が示されている。例えば、厚紙の場合、シート自体に重さがあり、重送されてフィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入したとき、シート自身の慣性によって搬送方向に速いスピードで送り出されて、行き過ぎてしまう。そこで、厚紙のようにシートの厚みが厚いシートの場合は、厚みの薄いシートの場合と比較して、分離ロール70の逆転方向の回転速度を速く設定する。これにより、シートは速い速度で送り戻されるため、行き過ぎてしまったシートでも送り戻すことができる。つまり、分離ロール70の逆転方向の回転速度は、シートPの厚みが厚いほど遅くして、シートPの厚みが薄いほど速くするように制御する。
次に、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。まず、給紙装置40の動作について説明する。図9は、給紙装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ200で、操作部156からシートPの種類が入力される。そして、ステップ202に進み、コピーボタンをオンする等の印刷開始指示が入力されて、印刷が開始される。
次のステップ204では、操作部156から入力されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じか否かが判断される。ステップ204で、操作部156から入力されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じであると判断されると、ステップ206へ進む。
ステップ206では、制御部152からDCモータ制御部150に信号が送られて、分離ロール70の逆転方向の回転速度情報が維持される。そして、次のステップ208で、給紙機構50の駆動が開始され、ピックアップロール52、フィードロール62、分離ロール70が回転する。
一方、ステップ204で、操作部156から入力されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と異なると判断されると、ステップ210へ進む。
ステップ210では、記憶部154から情報を引き出し、操作部156から入力されたシートPの種類に対応する回転速度情報に書き換える。そして、この回転速度情報が制御部152に記憶され、ステップ208へ進んで、給紙機構50の駆動が開始される。
このように、シートPの種類に応じて、分離ロール70の逆転方向の回転速度を可変することで、ピックアップロール52によって重送されて送り出されたシートPは、分離ロール70によって確実に給紙トレイ44に送り戻される。したがって、シートPが重送された状態で、画像形成部12へ搬送されてしまうことがない。
なお、本実施形態では、分離ロール70の逆転方向の回転速度の制御方法として、シート光沢度及びシートPの厚みを例にとって説明したが、シート坪量、印字済みシートなどにも、同様にして分離ロール70の逆転方向の回転速度を制御する。
また、本実施形態では、ユーザによって操作部156から入力されたシートPの種類によって、分離ロール70の逆転方向の回転速度を可変する構成としたが、複数種類のシートPを使用しない場合、つまり、使用するシートPの種類が固定されているときは、予め分離ロール70の逆転方向の回転速度を、使用するシートPの種類に対応させて設定しておくこともできる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る給紙装置について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図10には、給紙装置の上面図が示されている。図10に示すように、給紙トレイ44の搬送方向下流側の側壁44Aとフィードロール62の間には、センサ168が配設されている。
センサ168は、赤外線発光LEDと受光素子を有し、赤外線発光LEDから発光された光をシートPで反射させ、反射光を受光素子で受光して、その受光量からシートPの種類を判別する。
そして、ピックアップロール52によって給紙トレイ44からシートPが送り出されて、シートPがセンサ168の上方を通過すると、シート銘柄、シートの厚み、シート坪量、シートの光沢情報、印字済み(裏紙)か、等が検知されて、この検知結果が制御部152へ送られる。例えば、薄紙の場合には赤外線の透過量が増え、受光素子の受光量が小さくなる。
次に、本発明の第2の実施形態の作用について説明する。まず、給紙装置の動作について説明する。図11は、給紙装置の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ220で、印刷開始指示が入力されて、印刷が開始される。そして、次のステップ222で、ピックアップロール52の回転が開始され、ステップ224で、フィードロール62と分離ロール70の回転が開始される。
次のステップ226では、ピックアップロール52によって送り出されたシートPが、センサ168の上方を通過する際にシートPの種類が検知される。そして、ステップ228で、センサ168によって検知されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じか否かが判断される。ステップ228で、センサ168で検知されたシートPのシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じであると判断されると、ステップ230へ進む。
ステップ230では、制御部152からDCモータ制御部150に信号が送られて、分離ロール70の逆転方向の回転速度情報が維持される。そして、次のステップ232で、フィードロール62と分離ロール70の回転が継続される。
一方、ステップ228で、センサ168によって検知されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と異なると判断されると、ステップ234へ進む。
ステップ234では、記憶部154から情報を引き出し、センサ168で検知されたシートPの種類に対応する回転速度情報に書き換える。そして、この回転速度情報が制御部152に記憶され、ステップ232へ進んで、フィードロール62と分離ロール70の回転が継続される。
このように、センサ168によってシートPの種類を検知することで、ユーザ側で画像形成装置10を使用する度にシートPの種類を入力する必要がない。また、シートPの種類が正確に検知されるので、重送やミスフィードを確実に防止できる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る給紙装置について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図12には、給紙機構50の分離ロール70とハウジング74を上から見た図が示されている。
図12に示すように、トルクリミッタ84はトルクリミッタ制御部170に接続されており、トルクリミッタ制御部170によってトルクリミッタ84のトルクの制限値が制御される。
記憶部154には、トルクリミッタ84のトルクの制限値、分離ロール70の回転速度が、シートPの種類に関連付けて記憶されている。したがって、操作部156から入力されたシートPの種類に基づいて、分離ロール70の逆転方向の回転速度が可変すると同時に、トルクリミッタ84のトルクの制限値も可変するようになっている。つまり、分離ロール70の逆転方向の回転速度情報と、トルクリミッタ84のトルクの制限値の情報の組み合わせが、シートPの種類に基づいて可変される。
例えば、厚紙でコート紙の場合、シートP間の密着力が大きいので、分離ロール70の逆転方向の回転速度を速くして、トルクリミッタ84のトルクの制限値を大きくする。つまり、シート自体に重さがある厚紙の場合には、重送されてフィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入したとき、シート自身の慣性によって搬送方向に速いスピードで送り出されて行き過ぎてしまうので、分離ロール70の逆転方向の回転速度を速くして、速い速度で送り戻す必要がある。
また、シートP間の密着力が大きいため、シートP間の摩擦が大きくなるので、シートPと分離ロール70の摩擦によって分離ロール70に生じるトルクよりもトルクリミッタ84のトルクの制限値を大きくする。これにより、シートPが重送されたときに、分離ロール70が逆転方向に回転して、シートPが送り戻されるので、重送が防止される。
次に、本発明の第3の実施形態の作用について説明する。まず、給紙装置の動作について説明する。図13は、給紙装置の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ240で、操作部156からシートPの種類が入力される。そして、ステップ242に進み、印刷開始指示が入力されて、印刷が開始される。
次のステップ244では、操作部156から入力されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じか否かが判断される。ステップ244で、操作部156から入力されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じであると判断されると、ステップ246へ進む。
ステップ246では、制御部152からDCモータ制御部150に信号が送られて、分離ロール70の逆転方向の回転速度が維持される。また、次のステップ248で、トルクリミッタ84のトルクの制限値が維持される。
そして、次のステップ250で、給紙機構50の駆動が開始され、ピックアップロール52、フィードロール62、分離ロール70が回転する。
一方、ステップ244で、操作部156から入力されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と異なると判断されると、ステップ252へ進む。
ステップ252では、記憶部154から情報を引き出し、操作部156から入力されたシートPの種類に対応する分離ロール70の回転速度情報とトルクリミッタ84のトルクの制限値の情報の組み合わせを変更する。そして、ステップ250へ進んで、給紙機構50の駆動が開始される。
このように、シートPの種類に応じて分離ロール70の逆転方向の回転速度だけでなく、トルクリミッタ84のトルクの制限値を可変することで、シートPの重送やミスフィードが確実に防止される。
次に、本発明の第4の実施形態に係る給紙装置について説明する。なお、第1〜第3の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
第3の実施形態の操作部156に変えて、第4実施形態では、図10に示すように、給紙トレイ44の搬送方向下流側の側壁44Aとフィードロール62の間に配設されたセンサ168によって、シートPの種類が検知されるようになっている。
次に、本発明の第4の実施形態の作用について説明する。まず、給紙装置の動作について説明する。図14は、給紙装置の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ260で、印刷開始指示が入力されて、印刷が開始される。そして、次のステップ262で、ピックアップロール52の回転が開始され、ステップ264で、フィードロール62と分離ロール70の回転が開始される。
次のステップ266では、ピックアップロール52によって送り出されたシートPが、センサ168の上方を通過する際に、シートPの種類が検知される。そして、ステップ268で、センサ168によって検知されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じか否かが、制御部152によって判断される。ステップ268で、センサ168によって検知されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と同じであると判断されると、ステップ270へ進む。
ステップ270では、制御部152からDCモータ制御部150に信号が送られて、分離ロール70の逆転方向の回転速度が維持される。また、次のステップ272で、トルクリミッタ84のトルクの制限値が維持される。
そして、次のステップ274で、フィードロール62と分離ロール70の回転が継続される。
一方、ステップ268で、センサ168によって検知されたシートPの種類が、制御部152に記憶されているシートPの種類と異なると判断されると、ステップ276へ進む。
ステップ276では、記憶部154から情報を引き出し、センサ168で検知されたシートPの種類に対応する分離ロール70の回転速度情報及びトルクリミッタ84のトルクの制限値の情報の組み合わせを変更して制御部152に記憶する。そして、ステップ274へ進んで、フィードロール62と分離ロール70の回転が継続される。
このように、シートPの種類に応じて分離ロール70の逆転方向の回転速度情報と、トルクリミッタ84のトルクの制限値の情報の組み合わせを変更することで、シートPの重送やミスフィードが確実に防止される。
また、センサ168によってシートPの種類を検知することで、ユーザ側で画像形成装置10を使用する度にシートPの種類を入力する必要がない。
なお、第3の実施形態及び第4の実施形態では、シートPの種類に応じて分離ロール70の逆転方向の回転速度を可変すると共に、トルクリミッタ84のトルクの制限値をする構成としたが、シートPの種類に応じて分離ロール70の逆転方向の回転速度を可変しながら、フィードロール62と分離ロール70のニップ荷重を可変してもよい。
つまり、図3に示すように、モータ164に接続されたモータ制御部172によって、モータ164の回転角度を制御して、シートPの種類に応じてモータ164の軸を所定角度回転させて、ピニオン166を介してラック162を上下方向に所定量移動させる。これにより、分離ロール70が略上下方向に移動して、フィードロール62と分離ロール70のニップ荷重を可変する。
例えば、シートPの厚みが薄い薄紙の場合、分離ロール70の逆転方向の回転速度を遅くして、フィードロール62と分離ロール70のニップ荷重を小さくする。つまり、シート自体に重さがない薄紙の場合には、重送されてフィードロール62と分離ロール70のニップ部に突入したとき、シート自身の慣性によって搬送方向に速いスピードで送り出されて行き過ぎてしまうことがないので、分離ロール70の逆転方向の回転速度を速くする必要がない。また、腰が弱い薄紙の場合、フィードロール62と分離ロール70でニップされたとき、シートPに皺が寄りやすいので、フィードロール62と分離ロール70のニップ荷重を小さくする。このように、シートPの種類に応じて、分離ロール70の逆転方向の回転速度を可変させることに加えて、フィードロール62と分離ロール70のニップ荷重も可変させることで、確実にシートPの重送が防止される。
なお、本実施形態では、シートPの搬送を、ピックアップロール52、フィードロール52、分離ロール70で行う構成として説明したが、ローラに代えて無端ベルト等によってシートPを搬送する構成としてもよい。また、ピックアップロールは、真空吸着方式のタイプを採用してもよい。
また、本実施形態では、給紙装置40が搭載される画像形成装置として、画像書込装置22で感光体ドラム14の表面にレーザ光を照射するタイプの画像形成装置10を例にとって説明したが、このタイプの画像形成装置以外にも、例えば、液晶、発光ダイオードまたは蛍光表示管等を用いたタイプの画像形成装置にも、本発明の給紙装置を搭載することができる。
また、本実施形態では、シートPに画像を形成する、所謂プリンタに搭載される給紙装置として説明したが、本発明の給紙装置は、プリンタ以外にも、例えば、複写機、オフセット印刷機、インクジェットタイプの印刷機等に適用可能であることはもちろんである。
さらに、本発明の給紙装置は、画像形成装置以外にも、ATM機に搭載して、紙幣の給紙を行う給紙装置や、郵便物を給紙する給紙装置として適用することも可能である。
本発明の第1の実施形態の給紙装置が搭載された画像形成装置の概略構成図である。 第1の実施形態の給紙装置を示す斜視図である。 第1の実施形態の給紙装置を示す側面図である。 第1の実施形態の給紙装置を示す斜視図である。 シートがフィードロールと分離ロールのニップ部に突入した状態を側面から見た図である。 シートがフィードロールと分離ロールのニップ部に突入する前後の分離ロールの回転の状態を示すグラフである。 分離ロールとその周辺の構成を示す上面図である。 分離ロールの逆転方向の回転速度とシートの種類との関係を示すグラフである。 第1の実施形態の給紙装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の給紙装置を示す上面図である。 第2の実施形態の給紙装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の給紙装置を構成する分離ロールとその周辺の構成を示す上面図である。 第3の実施形態の給紙装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態の給紙装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
40 給紙装置
44 給紙トレイ(積載部)
62 フィードロール(給紙ロール)
70 分離ロール
84 トルクリミッタ(トルク伝達制限手段)
88 DCモータ(駆動手段)
150 DCモータ制御部(可変設定手段)
152 制御部(速度情報取得手段)
154 記憶部
156 操作部(シート情報入力部)
164 モータ(ニップ荷重変更手段)
168 センサ(シート情報取得手段)

Claims (8)

  1. シート積載部から送り出されたシート材を次工程へ搬送する給紙ロールと、前記給紙ロールとの間でニップ部を形成し、重送された前記シート材を分離する分離ロールと、を有する給紙装置において、
    前記分離ロールを前記シート材を搬送する方向と反対方向に回転させる駆動手段と、
    前記シート材の種類に応じて前記駆動手段を制御して前記分離ロールの回転速度を可変する可変設定手段と、
    を有することを特徴とする給紙装置。
  2. シート積載部から送り出されたシート材を次工程へ搬送する給紙ロールと、前記給紙ロールとの間でニップ部を形成し、重送された前記シート材を分離する分離ロールと、を有する給紙装置において、
    前記分離ロールをシート材を搬送する方向と反対方向に回転させる駆動手段と、
    前記シート材の種類を取得するシート情報取得手段と、
    前記シート材の種類毎に前記分離ロールの回転速度情報が記憶された記憶部と、
    前記シート取得手段によって取得された前記シート材の種類に基づいて、前記記憶部から前記回転速度情報を引き出して、前記駆動手段を制御して前記分離ロールの回転速度を制御する駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする給紙装置。
  3. 前記シート情報取得手段は、ユーザによってシートの種類が入力されるシート情報入力部であることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記シート情報取得手段は、前記分離ロールの上流側に設けられ、前記シート材の種類を検知するセンサであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記シート材の種類は、シートの銘柄、シート材の厚み、シート材の坪量、シート材の平滑度、シート材の印字濃度情報の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 前記分離ロールには、所定以上のトルクが掛かると前記駆動手段からのトルクの伝達が制限されて前記給紙ロールに従動するトルク制限手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記トルク制限手段は、前記シート材の種類に応じてトルクの制限値が変更されることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記分離ロールには、前記ニップ部のニップ荷重を可変させるニップ荷重変更手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の給紙装置。
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