JP2007132255A - 4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車 - Google Patents

4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車 Download PDF

Info

Publication number
JP2007132255A
JP2007132255A JP2005325650A JP2005325650A JP2007132255A JP 2007132255 A JP2007132255 A JP 2007132255A JP 2005325650 A JP2005325650 A JP 2005325650A JP 2005325650 A JP2005325650 A JP 2005325650A JP 2007132255 A JP2007132255 A JP 2007132255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
crankcase
discharge port
gas discharge
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005325650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4688642B2 (ja
Inventor
Yoshimoto Matsuda
義基 松田
Seiji Azuma
誠治 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2005325650A priority Critical patent/JP4688642B2/ja
Priority to US11/592,721 priority patent/US7395800B2/en
Publication of JP2007132255A publication Critical patent/JP2007132255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4688642B2 publication Critical patent/JP4688642B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • F01M2013/0422Separating oil and gas with a centrifuge device

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 クランクケースから排出されるブローバイガスへのオイルの混入を効率的に抑制可能であり、また、ガス排出口から排出されたブローバイガスを気液分離室へ容易に導くことが可能な4サイクルエンジンを提供する。
【解決手段】 ガス排出口70は、これに近接してクランクケース31内に配置されたバランサシャフト40の回転中心線72に対し、ガス排出口70から前記回転中心線72へ下ろした垂線73と前記シャフトの外周面との交点74での該バランサシャフト40の回転方向側へ向けて開口している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車に関し、特に、ブローバイガスをオイルから効率的に分離可能な構成に関する。
例えば、自動二輪車に搭載される4サイクルエンジンでは、燃焼室からピストンとシリンダブロック内壁面との隙間を通ってクランクケース内へブローバイガスが流れ込む場合がある。ブローバイガスが存在するとクランクケースの内圧が高くなり、この圧力がピストンの下降動作時の抵抗になるため、ポンピングロスが増加し、高出力、高回転のエンジンでは出力低下を招いて好ましくない。そこで従来、クランクケースの内圧を下げるべく、ブローバイガスをクランクケースの外部へ排出すべく、クランクケースにガス排出口を設ける構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平1−16323号公報
ところで、一般に4サイクルエンジンでは、クランクシャフトのジャーナル部分へオイルが供給され、ジャーナル部分とこれを軸支するクランクシャフトの支持壁部との間を潤滑している。また、ピストンの裏側へもオイルが噴射され、ピストンを冷却している。このようにして各所へ供給されたオイルは、その周辺へも飛散するため、クランクケース内は、上述したブローバイガスとミスト状のオイルとの混合気が充満した状態となっている。従って、クランクケースの内圧を下げるべくクランクケースの内部のブローバイガスを排出しようとすると、ブローバイガスの他にミスト状のオイルをも排出するため好ましくない。
一方、クランクシャフトと共に変速装置も収容するクランクケースにあっては、変速装置の入力軸端に径が比較的大きいプライマリギヤが設けられ、このプライマリギヤの側面に対向する位置(クランクケースの側壁部)にガス排出口を設けた構成が知られている。このようにすれば、ガス排出口の周辺近傍をプライマリギヤが覆うため、ガス排出口から排出されるブローバイガスへオイルが混入するのを抑制することができる。また、ガス排出口から排出されたブローバイガスに混入した多少のオイルを更に除去すべく、これらの混合気を気液分離室へ導き、ここでブローバイガスとオイルとを分離する構成についても知られている。
しかしながら、自動二輪車に搭載される4サイクルエンジンのように、幅寸法が規制されるエンジンでは、クランクケースの側方に気液分離室を設けるのは困難であり、クランクケースの側壁部に設けたガス排出口から離隔した余剰スペースに気液分離室を設けざるを得ない場合が多い。この場合には、ガンドリルを使用してクランクケースの側壁部に長寸のガス通路を形成するか、又は、クランクケースの側壁部を貫通させてガス排出口を形成し、側壁部の外側の開口部分から別途ガス管路を延設することにより、気液分離室へブローバイガスを導かなければならない。
そこで本発明は、クランクケースから排出するブローバイガスへのオイルの混入を抑制することができ、また、ガス排出口から排出されたブローバイガスを気液分離室へ容易に導き得る4サイクルエンジンと、これを備えた自動二輪車とを提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る4サイクルエンジンは、クランクケースの上部に設けられて該クランクケース内のガスを外部へ排出するガス排出口を備え、該ガス排出口は、該ガス排出口に近接して前記クランクケース内に配置されたシャフトの回転中心線に対し、前記ガス排出口から前記回転中心線へ下ろした垂線と前記シャフトの外周面との交点での該シャフトの回転方向側へ向けて開口している。
このような構成とすることにより、クランクケース内で回転するシャフトから飛散するオイルが、ブローバイガスと共にガス排出口へ侵入するのを抑制することができる。即ち、クランクケース内に充満しているオイルの大半は、クランクケース内のシャフトの回転に伴ってシャフトの外周面から飛散したものである。そして、このようなオイルは、シャフトの外周面から接線方向に沿って回転方向へ飛散する。一方、本発明の上述したようなガス排出口は、例えばシャフトの軸芯に沿って見た場合、該シャフトが時計回りしていれば回転中心に対して右側へ向けて開口し、反時計回りしていれば回転中心に対して左側へ向けて開口することになる。この場合、回転中にシャフトから飛散するオイルは、ガス排出口から離隔する方向へ飛散するか、又はガス排出口へ向うものであっても側方から接近するだけであって、飛散したオイルがガス排出口へ正面から向うことがない。従って、ガス排出口へのオイルの侵入を効果的に抑制することができる。
また、自動二輪車などでは、クランクケースの上方に余剰スペースを確保しやすく、ここに気液分離室を設けることが可能である。従って、上述したようにガス排出口をクランクケースの上部に設けることにより、クランクケースの上方に設けた気液分離室とガス排出口とを容易に連通可能となる。
また、前記シャフトはバランサウェイトを支持するバランサシャフトであり、前記ガス排出口は、前記バランサシャフトの上方に配置されていてもよい。回転体の表面から飛散するオイルは、回転半径が小さい方が表面から離脱したときの初速が小さいために飛散距離が短くなる。従って上述したように、バランサウェイトより小径のバランサシャフトの上方にガス排出口を配置することにより、ガス排出口の近傍にまで至るようなオイルの飛散を抑制することができる。
また、前記クランクケースは、クランクシャフトを軸支する支持部を有し、該支持部には、前記ガス排出口から前記クランクシャフトの回転中心線へ下ろした垂線を遮るように形成された遮蔽部が設けられていてもよい。このような構成とすることにより、クランクシャフトの外周面から飛散するオイルを遮蔽部で遮り、ガス排出口への侵入を抑制することができる。
また、前記クランクケースの上部には、前記ガス排出口からのガスが通される気液分離室が設けられていてもよい。このような構成とすることにより、比較的に確保しやすいクランクケースの上方スペースを活用することができ、且つ、気液分離室とガス排出口とを短い距離で接続できてその接続形態も容易な構成で実現することができる。
また、本発明に係る自動二輪車は、上述した何れかの形態の4サイクルエンジンを備えていてもよい。このような構成とすることにより、クランクケースから排出されるブローバイガスへのオイルの混入を効率的に抑制することができ、且つ、クランクケースの上方に気液分離室を設けた場合には、ガス排出口から排出されたブローバイガスを気液分離室へ容易に導くことが可能となる。
本発明によれば、クランクケースから排出するブローバイガスへのオイルの混入を抑制でき、また、ガス排出口から排出されたブローバイガスを気液分離室へ容易に導き得る4サイクルエンジンと、これを備えた自動二輪車とを提供することができる。
以下、本発明に係る4サイクルエンジン、及びこれを備えた自動二輪車について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態において用いる方向の概念は、自動二輪車の前進方向を前方(又は、正面)とし、その他の向きはこの前方向を基準として自動二輪車に搭乗した操縦者が通常用いる向きと一致するものとし、特別な場合はその旨記述してある。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。この図1に示すように、ロードスポーツタイプの自動二輪車1は前輪2及び後輪3を備えており、前輪2は上下方向に延びるフロントフォーク5の下端部にて回転自在に支持され、該フロントフォーク5は、その上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)と該アッパーブラケットの下方に設けられたアンダーブラケットとを介してステアリングシャフト(図示せず)に支持されている。該ステアリングシャフトはヘッドパイプ6によって回転自在に支持されており、前記アッパーブラケットには左右へ延びるバー型のステアリングハンドル4が取り付けられている。従って、ライダーがステアリングハンドル4を時計回り又は反時計回りに回動操作することにより、前記ステアリングシャフトを回転軸として前輪2を所望の方向へ転向させることができる。
自動二輪車1のフレームは所謂ツインチューブ型であり、ヘッドパイプ6から左右一対のメインフレーム7(図1では左側のメインフレーム7のみを示している)が後方へ延設され、該メインフレーム7の後部からは、ピボットフレーム(スイングアームブラケットともいう)8が下方へ延設されている。このピボットフレーム8に設けられたピボット軸9には、スイングアーム10の前端部が軸支されており、該スイングアーム10の後端部には後輪3が回転自在に支持されている。
メインフレーム7の上方であってステアリングハンドル4の後方には燃料タンク12が設けられ、該燃料タンク12の後方には運転者騎乗用のシート13が設けられている。また、左右のメインフレーム7,7間の下方には、図1にて破線で示す4サイクルエンジン(以下、単に「エンジン」という)Eが搭載されており、該エンジンEの側方から図示しないステアリングシャフトの前方へ至ってカウリング15によって覆われている。このエンジンEは並列4気筒であり、クランクシャフト16の軸芯が車体の左右方向に略一致するようにして設けられている。このエンジンEの出力は、チェーン14を介して後輪3へ伝えられ、該後輪3が回転駆動することによって自動二輪車1に推進力が付与される。
また、エンジンEの排気ポート17には排気管18が接続され、該排気管18はエンジンEの前方から下方を通って後方へ延設されている。一方、エンジンEの吸気ポート19にはスロットル装置20の下流側端部が接続され、該スロットル装置20の上流側端部には、左右のメインフレーム7,7間に配置されたエアクリーナーボックス21が接続されている。該エアクリーナーボックス21からは前方へ向けて吸気ダクト22が延設され、該吸気ダクト22の上流端はカウリング15の前部にて開口しており、エンジンEは走行風(ラム圧)を利用して吸気を取り込む構成になっている。
図2は、図1に示した自動二輪車1のエンジンEを示す左側面図である。エンジンEは、下方から順にオイルパン30、クランクケース31、シリンダブロック32、シリンダヘッド33、及びシリンダヘッドカバー34から主として構成されており、シリンダブロック32、シリンダヘッド33、及びシリンダヘッドカバー34から成るシリンダ35は、垂直方向に対して車体前方へ傾斜した前傾姿勢を有している。クランクケース31内には、クランクシャフト16と、変速機構36を構成するメインシャフト37及びカウンターシャフト38と図示しないギヤ等とが収容されている。
クランクシャフト16は、上述したように左右方向へ軸芯を向けて配設されており、メインシャフト37は、クランクシャフト16の後方にてこれと略平行に配設されている。また、カウンターシャフト38はメインシャフト37の後方斜め上方にてこれに略平行に配設されている。メインシャフト37の一端には図示しないクラッチが設けられており、該クラッチは接続状態においてクランクシャフト16の回転力をメインシャフト37へ伝達する。メインシャフト37の回転力は所定のギヤ比に減速されてカウンターシャフト38へ伝達され、カウンターシャフト38から図1に示すチェーン14へ出力される。
クランクシャフト16の後方斜め上方には、クランクシャフト16と連動回転するバランサシャフト40が配設され、該バランサシャフト40の更に後方斜め上方には発電用のジェネレータ41が配設されている。これらクランクシャフト16、バランサシャフト40、及びジェネレータ41は、互いの軸芯がほぼ1つの平面42上に位置するように配設されている。そして、クランクケース31は、上記平面(割面)42で上側クランクケース31A及び下側クランクケース31Bに上下割りされるように構成されている。
クランクケース31の上方且つ吸気ポート19の下方であってシリンダブロック32の後方には余剰スペースが形成されており、該スペースにはブリーザ43が配設されている。このブリーザ43はクランクケース31とは別体に形成され、上方からクランクケース31の上側壁部54Bの上面にボルト締結されている。また、ブリーザ43の筐体43Aも上下割りに構成されており、その内部には迷路構造を成す気液分離室43B(図3参照)が形成されている。なお、ブリーザ43とクランクケース31とは一体に形成されていてもよい。
クランクケース31の内部であってクランクシャフト16の下方には、オイルパン30から吸い上げられたオイルを通すメインギャラリ44がクランクシャフト16に略平行して延設されており、メインギャラリ44の後方斜め上方にはこれと略平行してサブギャラリ45が延設されている。メインギャラリ44は、主としてクランクシャフト16の摺接部分や図示しないピストンの裏側へ供給するオイルを輸送し、サブギャラリ45は、主として動弁系の潤滑のためシリンダヘッド33へ供給するオイルを輸送している。
図3は、図2に示すクランクケース31の一部を断面にして拡大して示す図面であり、図4は、上述した平面(割面)42に沿ったIV-IV線で図2に示すクランクケース31を分割し、上側クランクケース31Aを下方から見たときの構成(底面図)を示している。図3及び図4に示すように、クランクケース31内の前側に配置されたクランクシャフト16は、その両端部がクランクケース31の外側壁部50の左右の部分によって回転自在に支持されている。このクランクシャフト16は、並列4気筒に対応して、左から順に4つのクランクピン60A〜60Dと、隣り合うクランクピン間に配される3つのクランクジャーナル61A〜61Cと、各クランクピン60A〜60Dの両端部にそれぞれ設けられたクランクウェブ62とから形成されている。
また、図4に示すように、クランクケース31内には4つの各気筒間に対応して支持壁部51A〜51Cが設けられており、これらは外側壁部50と一体的に形成されて底面視で前後方向へ延設されている。そして、各支持壁部51A〜51Cには軸受部52A〜52Cが設けられており、これらの軸受部52A〜52Cによってクランクジャーナル61A〜61Cが回転自在に支持されている。また、左右の支持壁部51A,51Cは、その前後の端部が外側壁部50と連続するように形成されており、クランクシャフト16の左右のクランクピン60A,60Dを夫々収容する閉塞された内部空間53A,53Dを形成している。
クランクケース31の外側壁部50の後部には、左右の支持壁部51A,51Cの位置から後方へ膨出する膨出部54が形成されており、その内部空間54Aにはバランサシャフト40が収容されている。図3及び図4においてバランサシャフト40はクランクシャフト16と略平行に設けられ、その両端部がクランクケース31の膨出部54にて回転自在に支持されている。また、膨出部54の内部空間54Aは、クランクケース31の左右の支持壁部51A,51Cの間にあって中央の支持壁部51Bによって互いに仕切られた左右の内部空間53B,53Cと連通している。
クランクケース31の内部空間53Bに位置するクランクウェブ62は、外周部に歯が形成されて出力ギヤ62Aを成し、該出力ギヤ62Aは、バランサシャフト40の左側の端部に設けられた入力ギヤ40Aと噛合している。また、バランサシャフト40の右側の端部には、ジェネレータ41を駆動するための出力ギヤ40Bが設けられている。従って、クランクシャフト16の回転力は、出力ギヤ62A及び入力ギヤ40Aを介してバランサシャフト40へ伝達され、更に、バランサシャフト40の出力ギヤ40Bを介してジェネレータ41へ伝達される。
バランサシャフト40において左右の入力ギヤ40A及び出力ギヤ40Bの間には、所定間隔D1を空けて2つのバランサウェイト40C,40Dが設けられている。そして、クランクケース31内の中央の支持壁部51Bの後端部(バランサシャフト40側の端部)は、左右のバランサウェイト40C,40Dの間隔D1とほぼ同じ寸法D2だけ左右へ幅広に形成されて遮蔽部55を成している。従って、クランクケース31の中央左寄りの内部空間53Bと膨出部54が形成する内部空間54Aとは、左側の支持壁部51Aと中央に位置する遮蔽部55との隙間を介して連通しており、この隙間には、バランサシャフト40に設けられた入力ギヤ40A及び左側のバランサウェイト40Cが位置している。同様に、クランクケース31の中央右寄りの内部空間53Cと膨出部54が形成する内部空間54Aとは、右側の支持壁部51Cと中央に位置する遮蔽部55との隙間を介して連通しており、この隙間には、バランサシャフト40に設けられたジェネレータ41用の出力ギヤ40B及び右側のバランサウェイト40Dが位置している。
また、図3に示すように、クランクケース31の膨出部54の上側壁部54Bには、ブリーザ43の気液分離室43Bに連通するガス排出口70が貫通して形成されている。このガス排出口70は、図4に示すように左右のバランサウェイト40C,40D間の上方に配置されており、更に後述するように、最も近接するバランサシャフト40に対して特有の構成を成している。
図5は、上記ガス排出口70の構成、即ち、これに最も近接するバランサシャフト40に対する特有の構成を説明するための模式図である。この図5に示すように、ガス排出口70は、クランクケース31の上側壁部54Bから内部空間54A側へ延設されたガス排出管71の下端部に形成されている。そして、ガス排出口70は、バランサシャフト40の回転中心線72に対し、ガス排出口70から前記回転中心線72へ下ろした垂線73とバランサシャフト40の外周面との交点74での該バランサシャフト40の回転方向75側へ、開口方向76を向けている。ここで、ガス排出口70から延びる垂線73の始点は、ガス排出口70の開口面の中心位置77に定めており、ガス排出口70の開口方向76は、前記中心位置77を通ってガス排出口70でのブローバイガスの通流方向に沿った方向としている。
ガス排出口70の構成をより具体的に説明すると、図5に示すようにバランサシャフト40の回転中心線72に沿って見て該バランサシャフト40が時計回りに回転する場合は、その上方に位置するガス排出口70は、回転中心線72の位置より右側へ向いて開口している。逆に、バランサシャフト40が反時計回りに回転する場合は、その上方に位置するガス排出口70は、回転中心線72の位置よりも左側へ向いて開口している。
ここで、図5に示すようにバランサシャフト40が時計回りに回転する場合は、バランサシャフト40の外周面に付着したオイルは、外周面の接線方向に沿ってバランサシャフト40の回転方向側へ飛散する。従って、上述したようにガス排出口70を構成すると、ガス排出口70へ向ってくるオイルの飛散方向とガス排出口70の開口方向との角度が比較的大きくなるため、オイルがガス排出口70へ浸入するのを効果的に抑制することができる。
また本実施の形態に係るエンジンEでは、既に説明したように、クランクシャフト16における中央のクランクジャーナル61Bを支持する支持壁部51Bが、ガス排出口70に近接する側である後端部に遮蔽部55を有している(図4,図6参照)。図6に示すようにこの遮蔽部55は、ガス排出口70からクランクシャフト16の回転中心線72へ下ろした垂線73を遮るような構成になっている。従って、クランクシャフト16に付着してその回転に伴って飛散するオイルは、遮蔽部55で遮られて後方の内部空間54A側へ侵入しにくいため、該内部空間54Aに形成されたガス排出口70への浸入も抑制することができる。なお、図6中の矢印は、オイルの飛散する態様例を示している。
更に、クランクケース31内において、ガス排出口70が存在する後方の内部空間54Aと、その前方の内部空間53B,53Cとを連通する隙間には、バランサシャフト40の入力ギヤ40A、出力ギヤ40B、及びバランサウェイト40C,40Dが設けられているため、この隙間を通って前方の内部空間53B,53Cから後方の内部空間54Aへオイルが侵入しにくくなっているため、より一層、ガス排出口70へのオイルの浸入を抑制することができる。
また、本実施の形態では、ガス排出口70とブリーザ43内の気液分離室43Bとは直接に連通しており、クランクケース31外を配設した管路等を介在させる必要がない。このように、ガス排出口70が設けられたクランクケース31の上側壁部54Bにブリーザ43を設けているため、ガス排出口70とブリーザ43との接続形態のシンプル化を図ることができる。加えて、ブリーザ43がクランクケース31の上部に設けられているため、クランクケース31の左右方向の寸法の大型化を抑制でき、自動二輪車1に搭載するエンジンEにとって好適な構成となっている。
なお、ブリーザ43内の気液分離室43Bへ入ったブローバイガスは、それに多少含まれるオイルが分離され、分離されたオイルは図示しない戻し穴を通じてブリーザ43からクランクケース31内へ戻される。また、オイルが分離されたブローバイガスは、図示しない通路を経て吸気へ混入され、再度エンジンEにて燃焼されるようになっている。
本発明は、クランクケースから排出されるブローバイガスへのオイルの混入を効率的に抑制することができ、また、クランクケースの上方に気液分離室を設けた場合には、ガス排出口から排出されたブローバイガスを気液分離室へ容易に導くことが可能な4サイクルエンジンに適用することができ、更に、このようなエンジンを搭載する自動二輪車に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示した自動二輪車のエンジンを示す左側面図である。 図2に示すエンジンのクランクケースの一部を断面にして拡大して示す図面である。 図2に示すエンジンのクランクケースをIV-IV線で分割し、上側クランクケースを下方から見たときの構成(底面図)を示している。 ガス排出口の構成を説明するための模式図である。 図4に示すエンジンの一部を拡大し、ガス排出口と遮蔽部とクランクシャフトとの関係を示す図面である。
符号の説明
1 自動二輪車
16 クランクシャフト
31 クランクケース
40 バランサシャフト
40C,40D バランサウェイト
43 ブリーザ
43B 気液分離室
51A〜51C 支持壁部
52A〜52C 軸受部
54B 上側壁部
55 遮蔽部
61A〜61C クランクジャーナル
70 ガス排出口
71 ガス排出管
72 回転中心線
73 垂線
74 交点

Claims (5)

  1. クランクケースの上部に設けられて該クランクケース内のガスを外部へ排出するガス排出口を備え、
    該ガス排出口は、該ガス排出口に近接して前記クランクケース内に配置されたシャフトの回転中心線に対し、前記ガス排出口から前記回転中心線へ下ろした垂線と前記シャフトの外周面との交点での該シャフトの回転方向側へ向けて開口していることを特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 前記シャフトはバランサウェイトを支持するバランサシャフトであり、前記ガス排出口は、前記バランサシャフトの上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の4サイクルエンジン。
  3. 前記クランクケースは、クランクシャフトを軸支する支持部を有し、該支持部には、前記ガス排出口から前記クランクシャフトの回転中心線へ下ろした垂線を遮るように形成された遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の4サイクルエンジン。
  4. 前記クランクケースの上部には、前記ガス排出口からのガスが通される気液分離室が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の4サイクルエンジン。
  5. 上記請求項1乃至4の何れかに記載の4サイクルエンジンを備えることを特徴とする自動二輪車。
JP2005325650A 2005-11-10 2005-11-10 4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車 Active JP4688642B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005325650A JP4688642B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車
US11/592,721 US7395800B2 (en) 2005-11-10 2006-11-03 Four-cycle engine and motorcycle comprising four-cycle engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005325650A JP4688642B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007132255A true JP2007132255A (ja) 2007-05-31
JP4688642B2 JP4688642B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=38039454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005325650A Active JP4688642B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7395800B2 (ja)
JP (1) JP4688642B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203381A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Kubota Corp ブリーザ装置付き内燃機関
JP2014020237A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンのブリーザ装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4754276B2 (ja) * 2005-06-17 2011-08-24 川崎重工業株式会社 自動二輪車
DE102010022134A1 (de) * 2010-05-20 2011-11-24 Gm Global Technology Operations Llc (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Ölpumpenmodul mit einem Ölpumpenmodulgehäuse
JP5750430B2 (ja) * 2012-12-26 2015-07-22 本田技研工業株式会社 車載内燃機関のケーシング構造
CN103994178A (zh) * 2014-05-30 2014-08-20 徐亚珍 一种摩托车平衡轴齿轮总成
JP7127376B2 (ja) * 2018-06-13 2022-08-30 スズキ株式会社 車両

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6416323A (en) * 1987-07-09 1989-01-19 Mitsubishi Electric Corp Wire electrode feeding mechanism of wire cut electric discharge machine
JPH01257709A (ja) * 1988-04-04 1989-10-13 Iseki & Co Ltd エンジンのブローバイガス還元装置
JPH0237210U (ja) * 1988-09-02 1990-03-12
JPH03122215U (ja) * 1990-03-28 1991-12-13
JPH0555807U (ja) * 1991-10-31 1993-07-27 三菱農機株式会社 コンバインの操向制御装置
JPH0558807U (ja) * 1992-10-22 1993-08-03 三菱自動車工業株式会社 エンジンのオイル戻し構造
JP2005273562A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Mazda Motor Corp エンジンのブローバイガス還元装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57193708A (en) 1981-05-25 1982-11-29 Yamaha Motor Co Ltd Breather for crankcase of four-cycle internal combustion engine
US4541399A (en) * 1983-03-03 1985-09-17 Mazda Motor Corporation Breather arrangement for internal combustion engine
US4696267A (en) * 1984-10-27 1987-09-29 Mazda Motor Corporation Cylinder block structure for internal combustion engine
CA1274133C (en) * 1984-12-04 1990-09-18 BREATHER SYSTEM FOR MOTOR HOUSING
JPS6285110A (ja) * 1985-10-11 1987-04-18 Yamaha Motor Co Ltd V形エンジンのブロ−バイガス回収装置
JP3911950B2 (ja) * 2000-02-25 2007-05-09 スズキ株式会社 自動二輪車

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6416323A (en) * 1987-07-09 1989-01-19 Mitsubishi Electric Corp Wire electrode feeding mechanism of wire cut electric discharge machine
JPH01257709A (ja) * 1988-04-04 1989-10-13 Iseki & Co Ltd エンジンのブローバイガス還元装置
JPH0237210U (ja) * 1988-09-02 1990-03-12
JPH03122215U (ja) * 1990-03-28 1991-12-13
JPH0555807U (ja) * 1991-10-31 1993-07-27 三菱農機株式会社 コンバインの操向制御装置
JPH0558807U (ja) * 1992-10-22 1993-08-03 三菱自動車工業株式会社 エンジンのオイル戻し構造
JP2005273562A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Mazda Motor Corp エンジンのブローバイガス還元装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203381A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Kubota Corp ブリーザ装置付き内燃機関
JP2014020237A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンのブリーザ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20070107688A1 (en) 2007-05-17
JP4688642B2 (ja) 2011-05-25
US7395800B2 (en) 2008-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4688642B2 (ja) 4サイクルエンジン及びこれを搭載した自動二輪車
JP3965960B2 (ja) 自動二輪車のブリーザ装置
JP4698623B2 (ja) 内燃機関のブリーザ装置
JP2006348887A (ja) レジャービィークル用エンジン
JP2008223880A (ja) 内燃機関およびそれを備えた車両
EP1162135A2 (en) Scooter-type motorcycle
JP2006266122A (ja) エンジンのクランクシャフト
JP5890761B2 (ja) 自動二輪車用内燃機関のオイルフィルタ配置構造
JP2006090335A (ja) エンジンの吸気装置
JP2006083713A (ja) 過給装置の潤滑構造
JP2003129819A (ja) 4サイクルエンジンのブリーザ装置
JP2008308990A (ja) エンジン、エンジンに取り付けられる蓋及びエンジンを備えた車両
JP2005090267A (ja) 自動二輪車用v型エンジンの吸気装置
JP7127376B2 (ja) 車両
JP2006096194A (ja) 自動二輪車
JP6277913B2 (ja) 多気筒エンジン
JP6623769B2 (ja) 内燃機関のクランク室内圧低減機構
JP5919864B2 (ja) エンジン
JP5859256B2 (ja) オイル戻し通路構造
JP6160335B2 (ja) 並列多気筒エンジン
JP2011047370A (ja) エンジンのオイルドレイン構造
JP6205974B2 (ja) エンジンのオイルストレーナ構造
JPH0452368B2 (ja)
JP2023041707A (ja) 内燃機関
JP5808541B2 (ja) 内燃機関のブリーザ室構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101221

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4688642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150225

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250