JP2007132048A - 防護柵用支柱および車両用防護柵 - Google Patents

防護柵用支柱および車両用防護柵 Download PDF

Info

Publication number
JP2007132048A
JP2007132048A JP2005324872A JP2005324872A JP2007132048A JP 2007132048 A JP2007132048 A JP 2007132048A JP 2005324872 A JP2005324872 A JP 2005324872A JP 2005324872 A JP2005324872 A JP 2005324872A JP 2007132048 A JP2007132048 A JP 2007132048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
support
roadway
base plate
column main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005324872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4464903B2 (ja
Inventor
Atsushi Usami
淳志 宇佐美
Takuya Mikami
卓也 三上
Akimitsu Yamauchi
明光 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sumikei Nikkei Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumikei Nikkei Engineering Co Ltd filed Critical Sumikei Nikkei Engineering Co Ltd
Priority to JP2005324872A priority Critical patent/JP4464903B2/ja
Publication of JP2007132048A publication Critical patent/JP2007132048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464903B2 publication Critical patent/JP4464903B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

【課題】低コストの防護柵用支柱および車両用防護柵を提供すること。
【解決手段】車道Rに沿って配置される横架材10を支持する防護柵用支柱20であって、車道Rに沿って構築された基礎Kに固定されるベースプレート21と、このベースプレート21の上面に溶接により接合される支柱本体22と、ベースプレート21と支柱本体22とに溶接により接合される補強部材23とを備えており、補強部材23が、支柱本体22の車道R側の縁端に接する直線であって横架材10に平行な前側基準線と、支柱本体22の断面の図心を通る直線であって横架材10に平行な中間基準線との間に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、防護柵用支柱および車両用防護柵に関する。
車両用防護柵は、車両が走行車線(車道)から逸脱したときに、車道からの車両の転落を防止するものであり、所定間隔で立設した複数の支柱(以下、「防護柵用支柱」という。)間に横梁やワイヤなどの横架材を掛け渡した構造を備えている。
車両の転落防止という観点からは、車両用防護柵の剛性・強度が大きい方がよいが、必要以上に大きくすると、衝突時の衝撃により運転者や搭乗者に大きなダメージを与えるおそれがあり、また、車両用防護柵に接触又は衝突した車両が車道に跳ね返されて二次災害を引き起こすおそれもある。
このため、従来の車両用防護柵は、車両が接触又は衝突してある程度以上の外力が加わったときに先ず横架材の圧潰および曲げ変形によって衝撃が吸収され、次いで防護柵用支柱の反り及び変形によって衝撃が吸収されるように構成されている。このようにすることで、運転者や搭乗者の被害を最小限に抑えることが可能になるとともに、車両の車道側への跳ね返りを防止することが可能となる(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
特許文献1〜特許文献3の防護柵用支柱は、いずれも、車道に沿って構築された基礎(地覆)に固定されるベースプレートと、車道に沿って配置される横架材を支持する支柱本体とを備えて構成されている。なお、特許文献1および特許文献2の防護柵用支柱は、支柱本体をベースプレートに溶接していないが、特許文献3の防護柵用支柱は、支柱本体の下端のみをベースプレートに溶接している。
実公平3−51487号公報 特開平11−117245号公報 特開2005−188031号公報
車道を逸脱した車両は、まず初めに横架材に接触・衝突するのが通常で、支柱本体に直接的に接触・衝突することは稀であるが、支柱本体に直接的に接触・衝突した場合においても車両をスムーズに誘導するためには、ベースプレートを固定するためのアンカーボルト以外の部材が支柱本体の前面(車道に臨む面)よりも車道側に配置されていないことが望ましい。このような観点からすると、支柱本体の前面よりも車道側に補強リブが配置されている特許文献1の防護柵用支柱には、改善の余地が残されていると言える。また、特許文献1の防護柵用支柱は、ベースプレートに立設された支柱支持体に対して支柱本体を固定する構成であるが、支柱支持体が複雑な構造であるとともに、施工に際しては支柱支持体に支柱本体を固定する作業が必要になることから、車両用防護柵の製造・設置費用を安価にすることが困難であった。
特許文献2の防護柵用支柱では、支柱本体が、ベースプレートに立設されたセンタースチフナーにのみ溶接されていて、ベースプレートには溶接されていないので、車両が横架材に接触・衝突したときに、センタースチフナーに大きな引張力が集中的に作用することになる。したがって、特許文献2の防護柵用支柱においては、センタースチフナーを重厚なものにする必要があるが、このようにすると、不経済になるだけでなく、美観も損ねてしまう。なお、センタースチフナーを軽薄にすると、小さな衝撃力でも支柱本体が大きく傾いてしまうことになる。
特許文献3の防護柵用支柱には、支柱本体に対する加工工数が多くなるという問題がある。すなわち、特許文献3の防護柵用支柱においては、支柱本体の後面側(車道と反対の面側)に切欠きを形成するとともに、当該切欠きに補強プレートを溶接する必要があるので、支柱本体の製造に手間と費用とを要することになる。また、ベースプレートと支柱本体とは、溶接により接合されているが、溶接長が支柱本体の外周の長さ分だけであるので、衝突時に発生する衝撃力に対して充分な強度を維持するためには、高度な溶接技術が必要になる。
このような観点から、本発明は、前記した従来技術の問題点を解決することが可能な低コストの防護柵用支柱および車両用防護柵を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、車道に沿って配置される横架材を支持する防護柵用支柱であって、前記車道に沿って構築された基礎に固定されるベースプレートと、当該ベースプレートの上面に溶接により接合される支柱本体と、前記ベースプレートと前記支柱本体とに溶接により接合される補強部材とを備えており、前記補強部材が、前記支柱本体の車道側の縁端に接する直線であって前記横架材に平行な前側基準線と、前記支柱本体の断面の図心を通る直線であって前記横架材に平行な後側基準線との間に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る防護柵用支柱は、ベースプレートに支柱本体を溶接し、ベースプレートと支柱本体とに補強部材を溶接するだけで製造することができる。また、本発明に係る防護柵用支柱は、補強部材を支柱本体とベースプレートとに溶接しているので、ベースプレートと支柱本体との接合強度が高い。すなわち、補強部材を設けることで、支柱本体の周長以上の溶接長を確保することが可能となり、その結果、横架材等に車両が接触・衝突した際に接合部分の破断が先行することを防止することが可能となる。なお、車両が横架材等に接触・衝突すると、接合部分の前側(車道側)には、支柱本体をベースプレートから引き剥がそうとする力(引張力)が作用することになるが、本発明に係る防護柵用支柱は、当該引張力に抵抗できるような位置(すなわち、支柱本体の車道側の縁端に接する直線であって横架材に平行な前側基準線と、支柱本体の断面の図心を通る直線であって横架材に平行な中間基準線との間)に補強部材を備えているので、当該引張力に対する抵抗力が高い。なお、補強部材の車道側に臨む面は、支柱本体の車道側縁端と面一の位置としてもよい。
本発明においては、支柱本体をベースプレートに溶接しているので、引張力が補強部材だけに集中することはなく、支柱本体と補強部材とに分散することになる。つまり、本発明によれば、補強部材を重厚にする必要がないので、すっきりとした美観を実現することが可能となり、さらには、材料費を削減することが可能となる。
なお、横架材には、棒状(中空のものを含む)の梁材のほか、ワイヤ等の線状部材や適宜な形状に折り曲げ成形された板状部材などが含まれる。
さらに、本発明においては、補強部材が、前記した前側基準線と中間基準線との間に配置されていて、支柱本体の前面(車道に臨む面)よりも車道側に突出していないので、万一、車両が走行車線より逸脱して車両用防護柵に接触・衝突した場合においても、補強部材に接触することなく車両をスムーズに誘導することが可能となる。
支柱本体は、例えば、筒状の形材(形鋼、アルミニウム形材、アルミニウム合金形材など)を用いて形成することができるが、材料調達が容易な角筒状の形鋼を用いて形成すれば、その製造コストを削減することが可能となる。
角筒状の形材を用いて支柱本体を形成した場合には、その一側面を前記車道に臨ませた状態で前記ベースプレートに立設するとよい。このようにすると、支柱本体の車道に臨む面に横架材を取り付け易くなる。
角筒状の形材からなる支柱本体を、その一側面を車道に臨ませた状態で設置した場合には、前記補強部材の前記車道に臨む面を、前記支柱本体の前記車道に臨む面と平行にするとよい。このようにすると、調和のとれた外観となる。
なお、前記補強部材を、前記支柱本体の左右両側に配置すると、支柱本体に作用した引張力が左右に分散することになるので、接合部分が破断し難くなる。また、左右の前記補強部材を一直線上に配置すると、支柱本体に作用した引張力が左右均等に分散することになるので、接合部分がより一層破断し難くなる。
また、本発明においては、前記横架材を、前記支柱本体の前記車道に臨む面に一点止めするとよい。このようにすると、道路勾配の変化に伴って横架材に勾配を形成する場合に、容易に対応することが可能となる。
前記した課題を解決する本発明に係る車両用防護柵は、車道に沿って設置される横架材と、当該横架材を支持する防護柵用支柱とを備える車両用防護柵であって、前記横架材は、長手方向に連設された複数の中空梁材と、隣り合う前記中空梁材の境界部分の内部に配置された連結部材とを備えて構成されており、前記防護柵用支柱は、ベースプレートと、当該ベースプレートに立設された支柱本体とを備えて構成されており、前記中空梁材と前記連結部材とは、ボルトにより接合されており、前記中空梁材は、前記支柱本体の前記車道に臨む面に当接しており、前記連結部材は、前記支柱本体を貫通する一本のボルトにより前記支柱本体に固定されていることを特徴とする。このような車両用防護柵であれば、道路勾配の変化に伴って横架材に勾配を形成する場合に、容易に対応することが可能となる。また、防護柵用支柱に対しては、ボルト挿通孔を形成するのみでその他の切り欠き加工等の加工は不要であり、したがって、製造が容易である。
本発明によれば、製造コストを抑えつつも、車両が車両用防護柵に対して衝突した際に当該車両をスムーズに誘導することが可能となり、さらには、すっきりとした美観を実現することが可能となる。また、支柱本体に対する加工工数が少なくなるので、支柱本体の製造を簡易かつ迅速に行うことが可能となる。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用防護柵Gは、車道Rに沿って設置される三条の横架材10,10,10と、この横架材10,10,…を支持する複数の防護柵用支柱20,20,…と、隣り合う防護柵用支柱20,20間に配置される格子30とを備えている。なお、各部材において、車道Rに臨む面を「前面」とし、その反対側の面を「後面」とする。
三条の横架材10,10,10は、互いに平行に配置されている。なお、本実施形態においては、三条の横架材10,10,10を備える車両用防護柵Gを例示するが、横架材10の条数を限定する趣旨ではない。
横架材10は、長手方向に連設された複数の中空梁材11,11,…と、隣り合う中空梁材11,11の境界部分の内部に配置された連結部材12とを備えて構成されている。
中空梁材11は、角筒状を呈する形材であり、隣り合う支柱20,20の間隔と同じ長さに切断されている。なお、本実施形態においては、中空梁材11を構成する形材は、角筒状の形鋼(角型鋼管)からなる。図2に示すように、中空梁材11の後壁の端部には、挿通孔11aが形成されている。挿通孔11aには、ボルトB1の軸部が挿通され、その結果、連結部材12と中空梁材11とが固定される。また、中空梁材11の後壁の端縁には、半円状の切欠き11bが形成されている。切欠き11bには、ボルトB2の軸部が挿通される。
連結部材12は、隣り合う中空梁材11,11の境界部分を跨ぐように配置される。連結部材12は、中空梁材11の内部(内空)に挿入可能な外面形状を有する部材からなる。本実施形態においては、連結部材12は、角筒状を呈する形材(例えば、角筒状の形鋼(角型鋼管)や、L字形状の形鋼を溶接することにより角筒状に形成した鋼材など)からなり、その外面形状は、中空梁材11の内面形状と実質的に同一である。連結部材12には、その後壁の両端部のそれぞれに中空梁材11の挿通孔11aに対応する雌ねじ孔12aが形成されており、後面の中央部に中空梁材11の切欠き11bに対応する雌ねじ孔12bが形成されている。
このような構成の横架材10を形成するには、中空梁材11,11同士を、連結部材12を介して連結すればよい。より詳細には、まず、一方の中空梁材11の端部に連結部材12の半分を挿入した上で、中空梁材11の挿通孔11aにボルトB1の軸部を挿通するとともに、その先端部を連結部材12の雌ねじ孔12aに螺合し、次いで、一方の中空梁材11の端部から突出した連結部材12を他方の中空梁材11の端部に挿入した上で、他方の中空梁材11の挿通孔11aにボルトB1の軸部を挿通するとともに、その先端部を連結部材12の雌ねじ孔12aに螺合すればよい(図4の(b)参照)。
防護柵用支柱20(以下、「支柱20」という。)は、図3に示すように、車道Rに沿って構築された基礎Kに固定されるベースプレート21と、このベースプレート21の上面に溶接により接合される支柱本体22と、ベースプレート21と支柱本体22とに溶接により接合される補強部材23,23と、支柱本体22の側面に溶接により接合される張出片24と、支柱本体22の上端に溶接により接合される蓋板25と、を備えて構成されている。なお、基礎Kは、鉄筋コンクリート製であり、アンカーボルトB3が植設されている。
ベースプレート21は、上面視矩形を呈する鋼板からなり、その四隅のそれぞれに挿通孔21aが形成されている。挿通孔21aには、基礎Kから突出するアンカーボルトB3の上端部が挿通される。ベースプレート21の中央部には、支柱本体22が載置される載置面21bが確保されており、この載置面21bには、水抜きとなる透孔21c,21cが形成されている。なお、ベースプレート21は、矩形を呈するものに限定されることはなく、図示は省略するが、多角形や円形等を呈するものであっても差し支えない。
支柱本体22は、角筒状を呈する形材からなり、その一側面を車道Rに臨ませた状態でベースプレート21の上面に立設される。なお、本実施形態においては、支柱本体22を構成する形材は、角筒状の形鋼(角型鋼管)からなる。ベースプレート21と支柱本体22とは、その突合部分(境界部分)の全周に隅肉溶接を施すことにより接合される。支柱本体22の前面22aには、中空梁材11(図2参照)の端部の後面を当接させるための当接面22bが三箇所に確保されている。支柱本体22の前壁には、当接面22bに開口する挿通孔22cが形成されている。支柱本体22の後壁には、前壁に形成された挿通孔22c,22c,22cと同じ高さに、挿通孔22d,22d,22dが形成されている。挿通孔22c,22dには、連結部材12の雌ねじ孔12aに螺合されるボルトB2(図2参照)の軸部が挿通される。
補強部材23は、ベースプレート21と支柱本体22との接合強度を増強するための部材であり、本実施形態では、支柱本体22の左右両側の各々に配置されていて、ベースプレート21の上面と支柱本体22の側面とに隅肉溶接により接合される。補強部材23は、本実施形態においては、略直角三角形状を呈する鋼板からなる。補強部材23の角部のうち、ベースプレート21と支柱本体22との境界部分に位置する角部23bは、この境界部分に施した隅肉溶接を避けるために切除されている。なお、補強部材23の形状は、図示のものに限定されることはなく、例えば、矩形、台形、多角形、扇形を呈するものであっても差し支えない。
図4の(c)に示すように、補強部材23は、支柱本体22の車道側の縁端に接する直線であって横架材10に平行な前側基準線Pと、支柱本体22の断面の図心Cを通る直線であって横架材10に平行な中間基準線Qとの間に配置されており、かつ、その前面(車道Rに臨む面)23aは、支柱本体22の前面(車道に臨む面)22aと平行になっている(図2参照)。すなわち、補強部材23は、前側基準線Pを含む鉛直面と中間基準線Qを含む鉛直面との間に配置されている。
なお、車両が横架材10等に接触・衝突すると、ベースプレート21と支柱本体22の接合部分(溶接部分)には、支柱本体22をベースプレート21から引き剥がそうとする力(引張力)が作用するが、この力は、中間基準線Qから前側基準線Pに向かうに従って大きくなるので、補強部材23は、できる限り前側基準線P寄り(すなわち、前側基準線Pと中間基準線Qの中間線よりも車道R寄り)に配置することが望ましく、理想的には、支柱本体22の前面22aと補強部材23の前面23aとを面一にすることが望ましい。本実施形態においては、支柱本体22の側面との突合部分において簡単かつ確実に隅肉溶接ができるように、補強部材23は、前側基準線Pから補強部材23の厚さと同等程度だけ中間基準線Q側に寄った位置に配置されている。
左右の補強部材23,23は、一直線上に配置されている。つまり、左右の補強部材23,23は、支柱本体22の前面22aと平行な鉛直面内に配置されている。
図3に示す張出片24は、支柱本体22の両側面のそれぞれに二つずつ配置されている。すなわち、支柱本体22の両側面のそれぞれに、上下一対の張出片24,24が配置されている。張出片24には、挿通孔24aが形成されている。図4の(a)に示すように、上側の張出片24は、中段の横架材10と最下段の横架材10との間に配置されており、下側の張出片24は、最下段の横架材10の下方に配置されている。
図3に示す蓋板25は、支柱本体22の上端の開口を塞ぐものである。蓋板25の外形形状は、支柱本体22の上端の開口を密封できるように、支柱本体22の外形形状と略同一に成形されている。
このように構成された支柱20を基礎Kの上面に設置するには、図3に示すように、ベースプレート21の四隅にある挿通孔21a,21a,…にアンカーボルトB3の軸部を挿通させつつ、ベースプレート21を基礎Kの上面に載置し、その後、ベースプレート21の挿通孔21aから突出したアンカーボルトB3の軸部にナットN3を螺合すればよい。
図2に示すように、支柱20に横架材10を支持させるには、中空梁材11,11の境界部分(すなわち、連結部材12が配置されている部分)を支柱本体22の前側に位置させつつ、支柱本体22の当接面22bに中空梁材11の後面の端部を当接させ、その後、支柱本体22の挿通孔22c,22dと中空梁材11の切欠き11bとにボルトB2の軸部を挿通するとともに、その先端部を連結部材12の雌ねじ孔12bに螺合すればよい(図4の(b)参照)。つまり、横架材10を支柱本体22の当接面22bに当接させたうえで、支柱本体22を貫通する一本のボルトB2により連結部材12を支柱本体22に固定すればよい。
格子30は、横架材10と平行に配置された上下一対の横材31,31と、この横材31,31間において上下方向に配置された複数の縦材32,32,…とを備えて構成されている。横材31は、断面L字形を呈する鋼製の形材(山形鋼)からなり、その端部には、支柱本体22の張出片24の挿通孔24a(図3参照)に対応する図示せぬ挿通孔が形成されている。縦材32は、帯状を呈する鋼製の形材からなり、溶接により横材31に接合されている。
格子30を隣り合う支柱20,20間に設置するには、図4の(a)に示すように、上側の横材31を上側の張出片24に掛止し、その後、横材31の挿通孔(図示せず)と張出片24の挿通孔24a(図3参照)にボルトB4を挿通し、その軸部にナットN4を螺合すればよい。
以上説明した本実施形態に係る車両用防護柵Gによると、支柱本体22の車道Rに臨む面(前面22a)に横架材10がボルトB2により一点止めされているので、図5に示すように、道路勾配の変化に伴って横架材10に勾配を形成する場合に、容易に対応することが可能となる。
また、図3に示す本実施形態に係る支柱20は、ベースプレート21に支柱本体22を溶接し、ベースプレート21と支柱本体22とに補強部材23を溶接するだけで製造することができるので、その製造コストを削減することができる。しかも、補強部材23をベースプレート21と支柱本体22とに溶接しているので、補強部材23を省略した場合に比べて、ベースプレート21と支柱本体22との接合強度が高いものとなる。すなわち、補強部材23を設けることで、支柱本体22の周長以上の溶接長を確保することが可能となり、その結果、横架材10等に車両が接触・衝突した際に接合部分の破断が先行することを防止することが可能となる。なお、前記したように、車両が横架材10等に接触・衝突すると、接合部分の前側(車道側)には、支柱本体22をベースプレート21から引き剥がそうとする力(引張力)が作用することになるが、図4の(c)に示すように、本実施形態に係る支柱20は、当該引張力に抵抗できるような位置(すなわち、前側基準線Pと中間基準線Qとの間)に補強部材23を備えているので、当該引張力に対する抵抗力が高い。
しかも、本実施形態によると、支柱本体22の下端部の全周をベースプレート21に溶接しているので、補強部材23だけに引張力が集中的に作用することはなく、支柱本体22と補強部材23とに分散して作用することになる。つまり、本実施形態に係る支柱20によれば、補強部材23を重厚にする必要がないので、すっきりとした美観を実現することが可能となり、さらには、材料費を削減することが可能となる。
加えて、本実施形態によると、補強部材23が、前側基準線Pと中間基準線Qとの間に配置されていて、支柱本体22の前面22aよりも車道側に突出しておらず、かつ、支柱本体22ないし補強部材23よりも車道側に横架材10が位置しているので、万一、車両が車道を逸脱して車両用防護柵Gに衝突する場合においても、車両が直接的に支柱本体22に接触・衝突することはなく、その結果、当該車両をスムーズに誘導することが可能となる。
さらに、本実施形態によると、材料調達が容易な角筒状の形材を用いて中空梁材11、連結部材12および支柱本体22を形成しているので、その製造コストを削減することが可能となる。
また、本実施形態によると、支柱本体22の一側面を車道Rに臨ませた状態でベースプレート21に立設したので(図3参照)、支柱本体22の車道に臨む面(前面22a)に横架材10を取り付け易くなる。
また、本実施形態によると、補強部材23の車道に臨む面(前面23a)を、支柱本体22の車道に臨む面(前面22a)と平行に配置したので(図4の(c)参照)、調和のとれた外観となる。
また、補強部材23を、支柱本体22の左右両側に配置するとともに、左右の補強部材23,23を一直線上に配置したので(図4の(c)参照)、支柱本体22に作用した引張力が左右均等に分散することになる。つまり、本実施形態に係る支柱20によれば、ベースプレート21と支柱本体22との接合部分が破断し難くなる。
なお、前記した各種部材の構成は、適宜変更しても差し支えない。例えば、本実施形態においては、最上段に位置する横架材10を構成する中空梁材11が断面長方形で、中段および最下段に位置する横架材10を構成する中空梁材11が断面正方形である場合を例示したが(図4の(a)参照)、中空梁材11の断面形状を限定する趣旨でなく、例えば、図示は省略するが、断面多角形、断面円形を呈するものであっても差し支えない。
本実施形態においては、角筒状の支柱本体22を例示したが、これに限定されることはなく、例えば、図6に示すように、円筒状の支柱本体22であっても差し支えない。この場合においても、補強部材23は、支柱本体22の車道側の縁端に接する直線であって横架材10に平行な前側基準線Pと、支柱本体22の断面の図心Cを通る直線であって横架材10に平行な中間基準線Qとの間に配置するとよい。
また、前記した格子30は、図7に示す他の実施形態に係る車両用防護柵Gのように、省略してもよい。なお、図7の(a)は(b)に示す正面図(道路側から見た図)のX3−X3線断面図である。なお、図7に示す車両用防護柵Gには、前記した実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略するが、図7に示す他の実施形態においては、最上段の横架材10が、中段や下段の横架材10と較べて断面の大きな形材で形成されている。
また、前記した実施形態においては、三条の横架材10の断面形状が総て異なる場合を例示したが(図4の(a)参照)、これに限定されることはなく、例えば、三条の横架材10を同一の断面形状としても差し支えないし、図7に示す他の実施形態のように、三条の横架材10のうちのいずれか二つを同一の断面形状としても差し支えない。また、前記した実施形態においては、中段の横架材10の断面寸法が一番大きい場合を例示したが(図4の(a)参照)、これに限定されることはなく、例えば、図7に示す他の実施形態のように、上段の横架材10の断面寸法を一番大きくしてもよい。
前記した実施形態においては、隣り合う支柱20,20の間隔と等しい長さの中空梁材11を例示したが、中空梁材11の長さを限定する趣旨ではなく、例えば、図示は省略するが、三本以上の支柱20に架設可能な長さを有するものであっても差し支えない。
本実施形態に係る車両用防護柵を示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用防護柵において横架材を取り外した状態を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る防護柵用支柱の分解斜視図である。 (a)は本実施形態に係る車両用防護柵の断面図、(b)は(a)のX1−X線断面図、(c)は同じくX2−X2線断面図である。 本実施形態に係る車両用防護柵の作用効果を説明するための拡大正面図である。 本実施形態に係る防護柵用支柱の変形例を示す断面図である。 (a)は他の実施形態に係る車両用防護柵の断面図、(b)は正面図である。
符号の説明
G 車両用防護柵
10 横架材
11 中空梁材
12 連結部材
20 支柱(防護柵用支柱)
21 ベースプレート
22 支柱本体
23 補強部材
P 前側基準線
Q 中間基準線
C 図心
K 基礎
R 車道

Claims (9)

  1. 車道に沿って配置される横架材を支持する防護柵用支柱であって、
    前記車道に沿って構築された基礎に固定されるベースプレートと、当該ベースプレートの上面に溶接により接合される支柱本体と、前記ベースプレートと前記支柱本体とに溶接により接合される補強部材とを備えており、
    前記補強部材が、前記支柱本体の車道側の縁端に接する直線であって前記横架材に平行な前側基準線と、前記支柱本体の断面の図心を通る直線であって前記横架材に平行な中間基準線との間に配置されていることを特徴とする防護柵用支柱。
  2. 前記支柱本体は、角筒状の形材からなることを特徴とする請求項1に記載の防護柵用支柱。
  3. 前記支柱本体は、その一側面を前記車道に臨ませた状態で前記ベースプレートに立設されていることを特徴とする請求項2に記載の防護柵用支柱。
  4. 前記補強部材の前記車道に臨む面が、前記支柱本体の前記車道に臨む面と平行になっていることを特徴とする請求項3に記載の防護柵用支柱。
  5. 前記補強部材が、前記支柱本体の左右両側に配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防護柵用支柱。
  6. 左右の前記補強部材が一直線上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の防護柵用支柱。
  7. 前記横架材は、前記支柱本体の前記車道に臨む面に一点止めされることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の防護柵用支柱。
  8. 車道に沿って設置される横架材と、当該横架材を支持する防護柵用支柱とを備える車両用防護柵であって、
    前記横架材は、長手方向に連設された複数の中空梁材と、隣り合う前記中空梁材の境界部分の内部に配置された連結部材とを備えて構成されており、
    前記防護柵用支柱は、ベースプレートと、当該ベースプレートに立設された支柱本体とを備えて構成されており、
    前記中空梁材と前記連結部材とは、ボルトにより接合されており、
    前記中空梁材は、前記支柱本体の前記車道に臨む面に当接しており、
    前記連結部材は、前記支柱本体を貫通する一本のボルトにより前記支柱本体に固定されていることを特徴とする車両用防護柵。
  9. 前記防護柵用支柱が、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の防護柵用支柱であることを特徴とする請求項8に記載の車両用防護柵。
JP2005324872A 2005-11-09 2005-11-09 防護柵用支柱および車両用防護柵 Expired - Fee Related JP4464903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005324872A JP4464903B2 (ja) 2005-11-09 2005-11-09 防護柵用支柱および車両用防護柵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005324872A JP4464903B2 (ja) 2005-11-09 2005-11-09 防護柵用支柱および車両用防護柵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007132048A true JP2007132048A (ja) 2007-05-31
JP4464903B2 JP4464903B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=38153930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005324872A Expired - Fee Related JP4464903B2 (ja) 2005-11-09 2005-11-09 防護柵用支柱および車両用防護柵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4464903B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021436A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Sumikei-Nikkei Engineering Co Ltd 防護柵用支柱
JP2013177763A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Sekisui Jushi Co Ltd 防護柵

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021436A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Sumikei-Nikkei Engineering Co Ltd 防護柵用支柱
JP2013177763A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Sekisui Jushi Co Ltd 防護柵

Also Published As

Publication number Publication date
JP4464903B2 (ja) 2010-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5291283B2 (ja) 防護柵用支柱
KR20140085666A (ko) 강관 기둥 연결 구조
JP4464903B2 (ja) 防護柵用支柱および車両用防護柵
JP2007270556A (ja) 防護柵用支柱
JP5046900B2 (ja) 防護柵
JP6652461B2 (ja) 橋梁用防護柵
JP6231853B2 (ja) 防護柵及びその組立方法
JP4829759B2 (ja) 防護柵
JP2008144444A (ja) 防護柵支柱の補強構造及び防護柵支柱の補強方法
JP6652462B2 (ja) 橋梁用防護柵
JP6384905B2 (ja) 剛性板耐震壁及び剛性板耐震壁付きのフレーム機構
JP2001336125A (ja) 多機能支柱一体型防護柵
JP2005076349A (ja) 車両用防護柵
JP2011157715A (ja) 防護柵
JP2011021436A (ja) 防護柵用支柱
JP7443125B2 (ja) 扉付きのフェンス本体の製造方法
JP4044835B2 (ja) 接合構造
JP2014237956A (ja) 防護柵
JP6223020B2 (ja) 開口部補強構造およびその施工方法
JP2014231700A (ja) 建物の耐震面補強構造
JP6383531B2 (ja) 防護柵
JP5806843B2 (ja) 建物の耐震構造及び建物
JP6220528B2 (ja) 建物用付帯構造物およびユニット建物
JP2010261243A (ja) フェンス用パネル端部押え金具
JP7454473B2 (ja) フェンスパネル及びフェンス

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20080529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4464903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees