JP2005076349A - 車両用防護柵 - Google Patents

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Satoshi Mikami
聰 三上
Michihiko Hagiwara
通彦 萩原
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Abstract

【課題】 車両衝突時の衝撃を吸収するのに適した構造を備える車輌用防護柵を提供し、さらに、運転手等の視界を妨げることがない車両用防護柵を提供すること。
【解決手段】 車道に沿って立設される複数の支柱10と、当該複数の支柱10の車道側に架設される上段横梁20および下段横梁30とを備える車両用防護柵において、各支柱10を鋼製鋳物とし、上段横梁20および下段横梁30をアルミニウム合金製の押出形材とする。また、上段横梁20および下段横梁30の車道側の外形を楕円の弧に形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路からの転落を防止する車両用防護柵に関する。
車両用防護柵は、運転手の過失などにより車両が走行車線(車道)から逸脱したときに、道路からの車両の転落を防止するものであり、所定間隔で立設した複数の支柱間に横梁を掛け渡した構造を有する。
車両の転落防止という観点からは、防護柵の剛性・強度が大きい方がよいが、必要以上に大きくすると、衝突時の衝撃により運転手や添乗員に大きなダメージを与えるおそれがあり、また、防護柵に接触又は衝突した車両が当該防護柵で跳ね返されて車道側でスピンし、二次災害を引き起こすおそれもある。
このため、車両用防護柵は、車両が接触又は衝突してある程度以上の外力が加わったときに先ず横梁の圧潰および曲げ変形によって衝撃が吸収され、次いで支柱の反り及び変形によって衝撃が吸収されるように構成されており、これにより運転手、添乗員の被害が最小限に抑えられ、また、車両の車道側への跳ね返えりが防止されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−336034号公報(全頁)
ところで、特許文献1には衝突時の衝撃を効率よく吸収することができる鋳鉄製の支柱が開示されているが、支柱だけを衝撃の吸収に適した構造にしても十分であるとはいえない。すなわち、前記したように、車両用防護柵は、車両衝突時に当該防護柵自体が塑性変形して衝突エネルギを吸収するものであることから、支柱のみならず、支柱と横梁とを組み合わせた防護柵全体を衝撃の吸収に適した構造にする必要がある。
また、車両用防護柵の設置により運転手や添乗員の視界が妨げられることは否めないが、当該車両用防護柵は車道に沿って延々と設置されるものであるため、でき得る限り運転手や添乗員の視界を妨げないものであることが望ましい。すなわち、車両用防護柵により運転者手等の視界が妨げられると、景色を楽しむことができないだけでなく、圧迫感を与えるおそれがあるので、できるだけすっきりとした外形の車両用防護柵とすることが望ましい。
このような観点から、本発明は、車両衝突時の衝撃を吸収するのに適した構造を備える車輌用防護柵を提供することを課題とし、さらに、運転手等の視界を妨げることがない車両用防護柵を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、請求項1の発明は、車道に沿って立設される複数の支柱と、当該複数の支柱の車道側に架設される横梁とを備える車両用防護柵において、前記各支柱が鋼製鋳物であり、前記横梁がアルミニウム合金製の押出形材であることを特徴とする。
かかる車両用防護柵によると、横梁が圧潰し易く、曲げ変形が容易なアルミニウム合金製なので衝突時の衝撃を確実に吸収することができ、さらに、支柱がアルミニウム合金よりも強度の高い鋼製鋳物なので、支柱の大きさを比較的小さくしても、車両衝突時の衝撃によって当該支柱が破断して当該防護柵全体が路肩側に急激に倒壊することもない。すなわち、かかる車両用防護柵によれば、運転手等に大きなダメージを与えることがなく、しかも、衝突した車両が車道側へ跳ね返されたり、衝突した車両が車道から飛び出すこともない。また、支柱の大きさを小さくすることができるので、視界も広くなる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用防護柵であって、前記横梁は、前記支柱側に開口する係合溝部と、当該係合溝部よりも支柱側に位置する外面に形成された接合部とを有し、前記各支柱は、前記車道側に突出して前記横梁の係合溝部に係合する係合凸部と、前記横梁の接合部に当接する取付座とを有し、前記横梁の係合溝部が前記各支柱の係合凸部に係合された状態で、前記横梁の接合部が前記各支柱の取付座に接合されていることを特徴とする。
かかる車両用防護柵によると、横梁の係合溝部が支柱の係合凸部と係合するとともに、横梁の接合部が支柱の取付座に接合されるので、その結合強度が非常に高い。すなわち、横梁は、その横断面内の二ヶ所が支柱に固定されることになるので、車両衝突時に横梁が各支柱から外れることがない。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用防護柵であって、前記横梁は、前記車道側の外形が楕円の弧であり、且つ、当該楕円の長軸を横向きにした状態で配設されていることを特徴とする。
かかる車両用防護柵によると、楕円の長軸がおおよそ衝突方向を向くことになるので、車両衝突時の衝撃を効率よく吸収することができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用防護柵であって、前記横梁は、前記支柱側の外形が円弧であることを特徴とする。
かかる車両用防護柵によると、横梁の車道側の外形が楕円の弧である一方、その支柱側の外形が円弧であるので、当該横梁を支柱に取り付けたときに、その張出量を小さくすることができる。すなわち、車両用防護柵の設置スペースを小さくすることができる。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載の車両用防護柵であって、前記楕円の長軸が水平面に対して10度傾斜していることを特徴とする。
かかる車両用防護柵によると、運転手や添乗員の視線の方向と横梁の長軸の方向とがおおよそ一致することになるので、運転手や添乗員の視界を妨げる度合いが小さく、したがって、運転手に与える圧迫感も小さい。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車両用防護柵であって、前記各支柱に焼付塗装が施されていることを特徴とする。
かかる車両用防護柵によると、鋼製の支柱とアルミニウム合金製の横梁とが接触することにより生じる腐食を確実に防止することができる。
本発明の車両用防護柵によると、車両衝突時の衝撃を効率よく吸収することが可能となり、さらには、全体としてすっきりとした外形を呈するので、運転手等の視界を妨げることがない。
以下、本発明の実施の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に係る車両用防護柵は、図1に示すように、車道Rに沿って立設される複数の支柱10と、複数の支柱10の車道R側に架設される複数(本実施形態では三本)の横梁Bとを備えて構成されている。なお、以下の説明では、複数の横梁Bのうち、最上段にあるものを「上段横梁20」と称し、その下側に位置するその他の横梁Bを「下段横梁30」と称することとする。
支柱10は、図2(a)に示すように、車道R脇に構築された基礎コンクリートC上に据え付けられる台座部11と、この台座部11に立設された本体部12と、この本体部12の最上部の車道R側に設けられた上段取付座13および係合凸部14と、本体部12の中央部分に設けられた下段取付座15,15と、台座部11と本体部12との境界部分を補強するリブ16とを備えて構成されている。また、支柱10は、その外面に焼付塗装が施された鋼製鋳物からなり、台座部11、本体部12、上段取付座13、係合凸部14、下段取付座15,15およびリブ16は、鋳造によって一体に成形されている。
台座部11は、図2(b)に示すように、平面視矩形に形成されており、その四隅にボルト挿通孔11aが形成されている。ボルト挿通孔11aには、基礎コンクリートCから突出するアンカーボルトB1(図2(a)参照)が挿通される。なお、アンカーボルトB1は、鋼製であり、その外面には溶融亜鉛メッキが施されている。
本体部12は、図2(a)に示すように、前側フランジ12aと後側フランジ12bとをウエブ12cで接続したほぼH型の水平断面(図2(b)参照)をもっており、台座部11に近い部分に湾曲凹部12dが形成されている。また、ウエブ12cの一部は、その他の部位よりも肉厚にされた厚肉部12eとなっている。なお、図2(b)に示すように、前側フランジ12aの前面中央部には、上下方向に沿って突条12fが形成されている。具体的には、支柱10を鋳造する際に用いる型の分割部に突条12fが設けてある。このようにすると、鋳造時にできるバリが突条12fに生じることになり、当該バリを切除する際にバリ以外の部分が切除されたとしても、それが突条12fの高さ分であれば本体部12に影響が及ぶことがない。すなわち、バリを切削する際に、その切削範囲を厳密に管理する必要がなく、その結果、切削作業が容易なものとなる。また、図示は省略するが、後側フランジ12bの後面中央部にも、上下方向に沿って突条12fと同じ作用効果を奏する突条が形成されている。
本体部12の前側フランジ12aは、台座部11に近い部分を除いて、基礎コンクリートCから垂直に起立する形状になっている。前側フランジ12aに垂直に起立する部位を設けておくと、下段取付座15の位置や個数が異なる支柱を製作するときに有利になる。すなわち、砂型等の鋳型を成形する際に使用する木型を、本体部12部分等を成形する主木型と、下段取付座15部分を成形する副木型とに分けて構成した場合に、主木型および副木型の形状・寸法を変えることなく、当該副木型の取付位置や個数を前側フランジ12aの垂直部分の範囲内で任意に設定することができる。
本体部12の厚肉部12eは、車両の衝突により湾曲凹部12dを起点として本体部12が後方(路肩側)に倒れようとするときに、前側フランジ12aに最も大きな引張り力がかかる箇所に形成される。厚肉部12eの位置は、形状を考慮した構造計算からおおよそ定まり、複数回の実験によって確定されるものであるが、通常は湾曲凹部12dよりも若干高い位置であって、ウエブ12cの前側フランジ12aに隣接する部位に形成される。厚肉部12eにより、亀裂や破断の起点になる箇所の強度が部分的に高められる。厚肉部12eの肉厚tは、厚肉部12eがない部位におけるウエブ12cの厚みt0より大きくすることが好ましい。また、厚肉部12eの形状は、厚肉部12eのないウエブ12cの幅w(図2(a)参照)が上下方向に関してほぼ等しくなるように定めることが好ましい。幅wを等しくすることにより、本体部12が後方に倒れようとするときの力がウエブ12cで等しく受け止められ、特定箇所への応力集中が避けられる。すなわち、車両接触・衝突時の衝撃がウエブ12c全体に分散され、ウエブ12cの局部的な破断が抑えられる。
上段取付座13は、図3に示すように、後側フランジ12bの上端部と前側フランジ12aの上端部とを連結するように設けられており、その上面が上段横梁20の接合部22の外周面と等しい曲率で湾曲し、上段横梁20の接合部22に当接する。また、上段取付座13には、ボルト挿通孔13aが形成されている。
係合凸部14は、上段取付座13の車道R側の端部から車道R側斜め上方に突出しており、上段横梁20の係合溝部21に係合する。本実施形態の係合凸部14は、その基端部が前側フランジ12aの上端部と連続しており、且つ、前側フランジ12aの上端部とおおよそ等しい曲率で湾曲している。
下段取付座15は、図4に示すように、前側フランジ12aの垂直部分から車道R側へ向かって張り出しており、その上面が下段横梁30の接合部32の外周面と等しい曲率で湾曲し、下段横梁30の接合部32に当接する。また、下段取付座15には、ボルト挿通孔15aが形成されている。
上段横梁20は、図3に示すように、支柱10側に開口する係合溝部21と、この係合溝部21よりも支柱10側に位置する外周面に形成された接合部22とを備えて構成されている。上段横梁20は、その車道R側の外形(外周面)が楕円の弧であるアルミニウム合金製の押出形材からなり、楕円の長軸L1が横向きになるように配設される。なお、本実施形態に係る上段横梁20は、楕円の長軸L1が水平面Hに対して10度だけ傾斜した状態で支柱10の上段取付座13に固定される。なお、本実施形態の上段横梁20は、その車道R側の外形のみならず、接合部22およびその周囲の外形も楕円の弧になっている。また、接合部22には、上段取付座13のボルト挿通孔13aと対応する位置にボルト挿通孔22aが形成されており、凹部23内には、上段取付座13の左右において、ボルトB22(図5参照)が挿通される図示しないボルト挿通孔が形成されている。
上段横梁20の下面には、内空側に窪む凹部23が形成されており、この凹部23の車道R側の部位に係合溝部21が形成されている。係合溝部21を上段横梁20の内空側に形成すると、上段横梁20を車道R側からみたときに、その外形がすっきりとしたものになる。
上段横梁20の内部には、図3に示すように、上段横梁20の内周面に当接する外周面を有するスリーブ25が嵌挿されている。また、スリーブ25には、上段横梁20のボルト挿通孔22aと対応する位置に、雌ねじ加工が施されたボルト挿通孔25aが形成されており、さらに、上段横梁20の凹部23内に形成されたボルト挿通孔と対応する位置に、雌ねじ加工が施された図示しないボルト挿通孔が形成されている。なお、図5に示すように、スリーブ25は、上段横梁20と支柱10との接合部分に配設され、当該接合部分における上段横梁20の剛性を向上させるが、図1に示すように、ジョイント部J2においては、上段横梁20,20の長手方向のジョイント材も兼ねている。すなわち、スリーブ25は、上段横梁20の中央部J1に配設されるとともに、その両端部(ジョイント部J2)においてはその長手方向に隣接する他の上段横梁20に跨って配設され、中間部J1およびジョイント部J2の剛性を向上させる。
下段横梁30は、図4に示すように、その外形(外周面)が楕円の弧であるアルミニウム合金製の押出形材からなり、楕円の長軸L2が横向きになるように配設される。なお、本実施形態に係る下段横梁30は、楕円の長軸L2が水平面Hに対して10度だけ傾斜して状態で支柱10の下段取付座15に固定される。また、下段横梁30の下面には、下段取付座15に接合される接合部32が形成されており、この接合部32には、下段取付座15のボルト挿通孔15aと対応する位置にボルト挿通孔32aが形成されている。
下段横梁30の内部には、図4に示すように、下段横梁30の内周面に当接する外周面を有するスリーブ35が嵌挿されている。また、スリーブ35には、下段横梁30のボルト挿通孔32aと対応する位置に、雌ねじ加工が施されたボルト挿通孔35aが形成されている。なお、図5に示すように、スリーブ35は、下段横梁30と支柱10との接合部分に配設され、当該接合部分における下段横梁30の剛性を向上させるが、図1に示すように、ジョイント部J2においては、下段横梁30,30の長手方向のジョイント材も兼ねている。すなわち、スリーブ35は、下段横梁30の中間部J1に配設されるとともに、その両端部(ジョイント部J2)においてはその長手方向に隣接する他の下段横梁30に跨って配設され、中間部J1およびジョイント部J2の剛性を向上させる。
次に、本実施形態に係る車両用防護柵の設置方法を説明する。
まず、車道R脇の適宜な位置に、当該車道Rに沿って基礎コンクリートCを構築する。このとき、基礎コンクリートCにアンカーボルトB1を埋設しておく(図2(a)参照)。
基礎コンクリートCが所定強度に達したら、その上面に支柱10を立設固定する(図2(a)参照)。すなわち、支柱10の台座部11に形成されたボルト挿通孔11aにアンカーボルトB1の先端を挿通して当該先端部分を台座部11の上面から突出させ、このアンカーボルトB1の先端部分にナットN1を螺合して締め付けることにより、支柱10を基礎コンクリートC上に立設固定する。
所定の間隔で複数の支柱10を基礎コンクリートC上に立設固定したら、複数の支柱10に上段横梁20および下段横梁30,30を架設する(図1参照)。
上段横梁20を複数の支柱10に架設するには、図3に示すように、複数の支柱10の各々において、上段横梁20の係合溝部21を支柱10の係合凸部14に車道R側から係合させつつ、上段横梁20の接合部22を支柱10の上段取付座13に載置し、その後、上段取付座13の下側からボルトB21(図2(a)参照)をボルト挿通孔13a,22a,25aに螺入して締め付ければよい。すなわち、上段横梁20の係合溝部21を各支柱10の係合凸部14に係合させた状態で、上段横梁20の接合部22を各支柱10の上段取付座13に接合すればよい。なお、スリーブ25は、予め上段横梁20の内部の所定位置に嵌挿し、上段横梁20の凹部23内から挿通したボルトB22(図3,図5参照)で上段横梁20と一体にしておく。ここで、ボルトB21,B22は、ステンレス製であり、その外面に亜鉛末クロム酸複合皮膜が形成されている。このようにしておくと、アルミニウム合金の異種金属接触腐食を防止することができる。
下段横梁30を複数の支柱10に架設するには、図4に示すように、各支柱10において、下段横梁30の接合部32を支柱10の下段取付座15に載置し、その後、下段取付座15の下側からボルトB31(図2(a)参照)をボルト挿通孔15a,32a,35aに螺入して締め付ければよい。なお、スリーブ35は、下段横梁30の内部の所定位置に嵌挿し、ボルトB32(図5参照)で下段横梁30と一体にしておく。ここで、ボルトB31,B32は、ステンレス製であり、その外面に亜鉛末クロム酸複合皮膜が形成されている。
このように、本実施形態に係る車両用防護柵によると、上段横梁20および下段横梁30が圧潰し易く、曲り易いアルミニウム合金製なので衝突時の衝撃を確実に吸収することができ、さらに、支柱10がアルミニウム合金よりも強度の高い鋼製鋳物なので、車両衝突時の衝撃によって当該支柱10が破断して当該防護柵全体が路片側に急激に倒壊することもない。すなわち、本実施形態に係る車両用防護柵によれば、運転手等に大きなダメージを与えることがなく、しかも、衝突した車両が車道R側へ跳ね返されたり、衝突した車両が車道Rから飛び出すこともない。
しかも、上段横梁20および下段横梁30の外形が全体として楕円形を呈しており、且つ、当該楕円の長軸が車両衝突方向とおおよそ等しい横向きになっているので、車両衝突時の衝撃を効率よく吸収することができる。
また、上段横梁20については、図3に示すように、その係合溝部21が支柱10の係合凸部14と係合した状態で、その接合部22がボルトB21により支柱10の上段取付座13に接合されるので、その結合強度が非常に高い。すなわち、上段横梁20は、その横断面内の二ヶ所において支柱10に固定されるので、車両衝突時に各支柱10から外れることがない。また、ボルトB21が前側フランジ12aの後面側に位置しているので、ボルトB21が車道R側に露出して美観を損ねることもない。さらに、ボルトB22も上段横梁20の凹部23内に収まるので、美観を損ねることがない。
また、図3および図4に示すように、上段横梁20と下段横梁30とをそれぞれ水平面Hに対して10度傾斜させたので、運転手や添乗員の視線の方向と両横梁20,30の長軸L1,L2の方向とがおおよそ一致することになる。このようにすると、運転手や添乗員の視界を妨げる度合いが小さくなり、結果として運転手に与える圧迫感を大幅に減少させることができる。また、支柱10が鋼製であることから、アルミニウム合金製のものと比較してその幅等を小さくすることができ、その結果、運転手や添乗員の視界を妨げる度合いが小さくなる。
また、支柱10が鋼製であり、上段横梁20および下段横梁30がアルミニウム合金製であるが、支柱10の外面に焼付塗装が施されているので、鋼製の支柱10とアルミニウム合金製の上段横梁20および下段横梁30とが接触することにより生じる腐食を確実に防止することができる。
なお、上段横梁20および下段横梁30の形状は、前記したものに限定されることはなく、適宜変更してもよい。
例えば、図6に示す下段横梁30’のように、その支柱10側の外形(外周面)が円弧であるものであってもよい。すなわち、下段横梁30’は、図7に示すように、その車道R側の外形30aが楕円の弧である一方、その支柱10側の外形30bが円弧になっており、全体として砲弾形状を呈している。また、下段横梁30’も、楕円の長軸L2が横向きになるように配設され、且つ、当該楕円の長軸L2が水平面Hに対して10度だけ傾斜して状態で支柱10の下段取付座15に固定される。
下段横梁30’の支柱10側の外周面(円弧部分)には、下段取付座15’に接合される接合部32’が形成されており、この接合部32’には、下段取付座15’のボルト挿通孔15a’と対応する位置にボルト挿通孔32a’が形成されている。また、下段横梁30’の内部には、下段横梁30’の内周面に当接する外周面を有するスリーブ35’が嵌挿されている。
なお、図6に示すように、下段横梁30’と下段取付座15’とを接合するボルトB33は、支柱10の前側フランジ12aの後面側からボルト挿通孔15a’,32a’(図7参照)に挿通されるので、ボルトB33が前面側(車道R側)に露出して美観を損ねることもない。
このように、下段横梁30’の車道R側の外形30aを楕円の弧にする一方で、支柱10側の外形30bを円弧にすると、支柱10からの張出量を小さくなるので、車両用防護柵の設置スペースを小さくすることができる。
本発明に係る車両用防護柵を示す斜視図である。 (a)は同じく断面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。 支柱と上段横梁の取付状態を示す分解断面図である。 支柱と下段横梁の取付状態を示す分解断面図である。 本発明に係る車両用防護柵を示す正面図である。 本発明に係る車両用防護柵の変形例を示す断面図である。 支柱と下段横梁の取付状態を示す分解断面図である。
符号の説明
10 支柱
13 上段取付座
14 係合凸部
15 下段取付座
20 上段横梁
21 係合溝部
22 接合部
30 下段横梁
32 接合部
B 横梁
L1,L2 楕円の長軸

Claims (6)

  1. 車道に沿って立設される複数の支柱と、当該複数の支柱の車道側に架設される横梁とを備える車両用防護柵において、
    前記各支柱が鋼製鋳物であり、前記横梁がアルミニウム合金製の押出形材であることを特徴とする車両用防護柵。
  2. 前記横梁は、前記支柱側に開口する係合溝部と、当該係合溝部よりも支柱側に位置する外面に形成された接合部とを有し、
    前記各支柱は、前記車道側に突出して前記横梁の係合溝部に係合する係合凸部と、前記横梁の接合部に当接する取付座とを有し、
    前記横梁の係合溝部が前記各支柱の係合凸部に係合された状態で、前記横梁の接合部が前記各支柱の取付座に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用防護柵。
  3. 前記横梁は、前記車道側の外形が楕円の弧であり、且つ、当該楕円の長軸を横向きにした状態で配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用防護柵。
  4. 前記横梁は、前記支柱側の外形が円弧であることを特徴とする請求項3に記載の車両用防護柵。
  5. 前記楕円の長軸が水平面に対して10度傾斜していることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両用防護柵。
  6. 前記各支柱に焼付塗装が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車両用防護柵。
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