JP2007130138A - 歯科治療ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】歯科治療において、治療部位に温風を吹き付けて該治療部位の水分を短時間で蒸発させ、該治療部位を短時間で乾燥させる。
【解決手段】インスツルメント8はインスツルメントホース9を通してユニット本体(ワークテーブル)2内に設けられている加熱手段10と連通している。ユニット本体側にエアーを加熱するエアー加熱手段を有しているので、大型の加熱手段を用いることができ、該ユニット本体において加熱されたエアーを前記インスツルメントホース9を通して前記インスツルメント8より噴射する。9aはインスツルメントホース9内に設けられたエアーチューブ、9a1は該チューブ9a内に設けられた電熱線で、インスツルメントホース9内のエアーを予熱しておくことで、インスツルメント8の駆動と略同時に温風を噴射することができ、より効率的に歯科治療作業を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】インスツルメント8はインスツルメントホース9を通してユニット本体(ワークテーブル)2内に設けられている加熱手段10と連通している。ユニット本体側にエアーを加熱するエアー加熱手段を有しているので、大型の加熱手段を用いることができ、該ユニット本体において加熱されたエアーを前記インスツルメントホース9を通して前記インスツルメント8より噴射する。9aはインスツルメントホース9内に設けられたエアーチューブ、9a1は該チューブ9a内に設けられた電熱線で、インスツルメントホース9内のエアーを予熱しておくことで、インスツルメント8の駆動と略同時に温風を噴射することができ、より効率的に歯科治療作業を行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯科治療ユニット、より詳細には、歯科治療において、治療部位に温風を吹き付けて該治療部位の水分を短時間で蒸発させ、該治療部位を短時間で乾燥させることのできる歯科治療ユニットに関する。
図2は、本発明が適用されるインスツルメントを有する歯科治療ユニットの一例を示す全体構成図で、歯科治療ユニットは、治療椅子1,ワークテーブル2,スピットン3,無影灯4,インスツルメントホルダ5,フットスイッチ6,アシスタントインスツルメントホルダ7,ハンドピース(インスツルメント)8,インスツルメントホース9等から成り、インスツルメントホルダ5には、歯科治療において術者が使用する種々のハンドピース、例えば、エアータービン、マイクロエンジン、超音波スケーラ、マルチシリンジ等のハンドピース8が収納されており、周知のように、歯科治療に当り、患者は椅子1に座り、頭を安頭台に固定して治療を受ける。治療中、術者は治療椅子1を上下動,倒起動,傾斜動等させて、患者を治療しやすい姿勢にして治療を行う。
上述のように、歯科治療に当り、術者は、インスツルメントホルダより施術に必要なインスツルメント(ハンドピース)を取り出して歯科治療を行うが、ハンドピースの中には、該ハンドピースのノズルからエアーを噴射して治療部位を乾燥させて、患部の水分をとって歯科治療をしやすくしたものがある。
しかし、冷たいエアーを患部(例えば、歯牙)に吹きつけると、知覚過敏の患者等においては、苦痛を感じる。そのため、従来は、ハンドピース内に加熱手段を有し、この加熱手段にてエアーを噴射する前に加熱し、温かいエアーを噴射するようにしている。
上述のように、歯科治療用ハンドピースにおいて、特に、シリンジは、温められたエアーを噴射して治療部位を乾燥させる機能を有しているが、噴射するエアーを温めるために、シリンジ内に加熱手段を有し、このシリンジ内の加熱手段により、ユニット本体から送られてくるエアーを加熱するようにしている。しかし、シリンジ内に配設される加熱手段は、小型のものでなければならず、そのため、従来は、セラミックヒータ等の小型の加熱手段をシリンジ(ハンドピース)内に設けていた。しかし、小型の加熱手段は、立ち上り時間が長く、従って、温風になるまでの時間が長く、瞬時に温風を放出することができなかった。そのため、温風になるまで治療を待たなければならず、作業効率が悪かった。
本発明は、上述のごとき不具合を解決するためになされたもので、具体的には、エアー加熱手段をユニット本体側に設けるようにして、大型のエアー加熱手段の使用を可能にし、例えば、サイズが大きすぎてハンドピース内に配設することのできないハロゲンランプヒータやカーボンファイバヒータの使用を可能にし、もって、短時間で、温風を放出可能にした歯科治療ユニットを提供するようにしたものである。
請求項1の発明は、ユニット本体と、該ユニット本体に連結され、該ユニット本体からのエアーを伝送するインスツルメントホースと、該インスツルメントホースに連結され前記ユニット本体からのエアーを放出するノズルを有する歯科治療用インスツルメントとから成り、前記ユニット本体にエアーを加熱するエアー加熱手段を有し、該ユニット本体において加熱されたエアーを前記インスツルメントホースを通して前記インスツルメントのノズルより放出するようにしたことを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記エアー加熱手段は、立ち上り時間の早い大型の加熱手段であることを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記エアー加熱手段は、ハロゲンランプヒータ、或いは、カーボンファイバヒータであることを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記ユニット本体にエアーを予熱する予熱手段を有し、前記ノズルより放出するエアーを予め温めておくことを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記歯科治療用インスツルメントはシリンジであることを特徴としたものである。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記インスツルメントホース内に加熱手段を有し、該加熱手段によって前記インスツルメントホース内の空気を予熱することを特徴としたものである。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記加熱手段は前記インスツルメントホースの略全長にわたって配設されていることを特徴としたものである。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記加熱手段は電熱線であることを特徴としたものである。
請求項9の発明は、前記インスツルメントホース内にエアーを通すチューブを有し、該チューブ内に前記加熱手段が配設されていることを特徴としたものである。
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記加熱手段は電熱線であり、該電熱線が前記チューブの全長にわたって配設されていることを特徴としたものである。
本発明によると、立ち上り時間の早い大型の加熱手段を用いることができるので、短時間で温風を作ることができ、歯科治療の作業を効率よく行うことができる。具体的には、加熱手段近傍のエアーは短時間(瞬時)に加熱されるので、加熱手段によって加熱することのできないエアー、換言すれば、加熱手段からハンドピースのエアー出口までのエアー(インスツルメントホース内のエアー)が放出されるまでの時間を待てば、温風を放出することができ、効果的に歯科治療作業を行うことができる。たとえ、間違えて、多少早めにエアーを放射したとしても、その量はわずかであり、患者に苦痛を与えるようなことはない。
更には、インスツルメントホース内に加熱手段を設けておき、この加熱手段によってインスツルメントホース内のエアーを予熱しておくことにより、最初から(インスツルメントホース内のエアーが噴射されるまでの時間を待つことなく)温風を噴射することができ、歯科治療作業を更に効果的に行うことができる。
図1は、本発明による歯科治療ユニットの一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、2はユニット本体側に設けられたワークテーブル、8はエアー放出ノズルを有するハンドピース(例えば、シリンジ)、9はユニット本体2側とハンドピース8を連結し、ユニット本体2側からのエアーをハンドピース8に伝送するための機能を有するインスツルメントホースで、本発明においては、ユニット本体側(例えば、ユニット側のワークテーブル)に、大型の加熱手段10を有し、この大型の加熱手段10によって、ハンドピース(シリンジ)8から放出されるエアーを短時間で加熱するようにしている。
加熱手段10としては、サイズ的に、ハンドピース8内に配設するには不可能な、例えば、ハロゲンランプヒータ、カーボンファイバヒータの大型ヒータを用い、これにより、短時間で温風を作るようにしている。なお、ユニット本体2側には、操作パネルを有し、この操作パネル(タッチパネル)で、放出されるエアーの温度を調整可能にしている。
また、ユニット本体(ワークテーブル)2内には、予熱手段が設けられており、放出するエアーをエアー放出前から温めておき、これによって、更に、短時間で温風を放出することができ、歯科治療の作業効率を更に上げることができるようになっている。
また、ユニット本体(ワークテーブル)2内には、予熱手段が設けられており、放出するエアーをエアー放出前から温めておき、これによって、更に、短時間で温風を放出することができ、歯科治療の作業効率を更に上げることができるようになっている。
しかし、上述のように、ユニット本体側に加熱手段を設けた場合、該加熱手段によっては、インスツルメントホース9内のエアーを温めることはできず、そのため、少なくとも、インスツルメントホース9内のエアーが噴出されるまでは、エアーを治療部位に噴射することはできず、その間の時間が無駄になり、作業効率が悪い。
このような不具合を防止するためには、インスツルメントホース9内に設けられているエアー供給チューブ内のエアーを加熱する手段を設けておき、該加熱手段によってインスツルメントホース9内のエアーを予め温めておけばよい。この加熱手段は、エアー供給チューブ内のエアーを加熱できるものならば、エアー供給チューブ内又はチューブ外のいずれでもよく、その構成も、エアー供給チューブに沿って飛び飛びに複数箇所で加熱するように構成したものでよいが、効率的にかつ均一温度に加熱するためには、図1に拡大断面図で示すように、インスツルメントホース9内に設けられたエアー供給チューブ9a内に、該エアー供給チューブ9aの略全長にわたって加熱手段、より好ましくは、電熱線9a1を設けるようにするとよい。
1…治療椅子、2…歯科治療ユニット本体(ワークテーブル)、3…スピットン、4…無影灯、5…インスツルメントホルダ、6…フットスイッチ、7…アシスタントインスツルメントホルダ、8…ハンドピース(シリンジ)、9…インスツルメントホース、9a…エアー供給チューブ、9a1…電熱線、10…エアー加熱手段。
Claims (10)
- ユニット本体と、該ユニット本体に連結され、該ユニット本体からのエアーを伝送するインスツルメントホースと、該インスツルメントホースに連結され前記ユニット本体からのエアーを放出するノズルを有する歯科治療用インスツルメントとから成り、前記ユニット本体にエアーを加熱するエアー加熱手段を有し、該ユニット本体において加熱されたエアーを前記インスツルメントホースを通して前記インスツルメントのノズルより放出するようにしたことを特徴とする歯科治療ユニット。
- 前記エアー加熱手段は、立ち上り時間の早い大型の加熱手段であることを特徴とする請求項1に記載の歯科治療ユニット。
- 前記エアー加熱手段は、ハロゲンランプヒータ、或いは、カーボンファイバヒータであることを特徴とする請求項2に記載の歯科治療ユニット。
- 前記ユニット本体にエアーを予熱する予熱手段を有し、前記ノズルより放出するエアーを予め温めておくことを特徴とする請求項1乃至3に記載の歯科治療ユニット。
- 前記歯科治療用インスツルメントはシリンジであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の歯科治療ユニット。
- 前記インスツルメントホース内に加熱手段を有し、該加熱手段によって前記インスツルメントホース内の空気を予熱することを特徴とする請求項1に記載の歯科治療ユニット。
- 前記加熱手段は前記インスツルメントホースの略全長にわたって配設されていることを特徴とする請求項6に記載の歯科治療ユニット。
- 前記加熱手段は電熱線であることを特徴とする請求項7に記載の歯科治療ユニット。
- 前記インスツルメントホース内にエアーを通すチューブを有し、該チューブ内に前記加熱手段が配設されていることを特徴とする歯科治療ユニット。
- 前記加熱手段は電熱線であり、該電熱線が前記チューブの全長にわたって配設されていることを特徴とする請求項9に記載の歯科治療ユニット。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8278389B2 (en) | 2007-05-16 | 2012-10-02 | Toray Industries, Ltd. | Epoxy resin composition, prepreg, fiber-reinforced composite material |
JP2015525659A (ja) * | 2012-08-20 | 2015-09-07 | ティルゼ,ライナー | 歯根管乾燥用機器 |
Citations (5)
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-
2005
- 2005-11-09 JP JP2005324573A patent/JP2007130138A/ja active Pending
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