JP2003245353A - 導管過熱検出システム - Google Patents
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Abstract
管に用いられている電熱線又は発熱体用の導管過熱状態
検出システムを提供する。 【解決手段】 本発明は、呼吸用加湿器(10)及び患者
を呼吸用加湿器に結合する加熱式呼吸導管(14)に関す
る。電熱線又は発熱体(15)を有する導管(14)の導管
過熱状態検出システムが提供される。過熱検出システム
は、単枝型導管システム又は複枝型導管システムに利用
できる。これらシステムの各々において、導管過熱検出
システムは、発熱体中の電流をモニターし、発熱体への
電力を変更して発熱体及び(又は)導管が過熱する事態
を防止する。
Description
び、患者を加湿器に結合するのに用いられる加熱式呼吸
導管に関する。導管用電熱線又は発熱体のための導管過
熱検出システムが開示される。
スを供給する際、まず、例えば呼吸用加湿器/ベンチレ
ータシステムを用いてガスを加湿することが必要な場合
がある。ガスを加湿し、水分を含ませると、導管を通し
て患者に運搬する間、その水蒸気の凝縮が生じることが
ある。この不都合を無くすため、電熱線又は発熱体を呼
吸用加湿器の呼吸導管に連係させて凝縮を回避すること
が知られている。このような加熱式呼吸導管の例が、米
国特許第5,537,996号明細書(マクフィー)及
び米国特許第5,392,770号明細書(クローソン
等)に開示されている。
容し、温度プローブが組み込まれた導管の部分では、導
管の温度を直接モニターして過熱状態を検出することが
可能である。この過熱状態は、流れの無い状況下で、又
は、過度の断熱材、例えばブランケットが導管に施され
ている場合に生じることがある。嵩張り具合、複雑さ及
びコストを減少するために、温度プローブが組み込まれ
ていない導管の部分では、装置又は患者の安全性が損な
われる場合がある。これは、導管温度をモニターする別
の方法が行われない場合、導管材料が過熱して溶ける可
能性が高いからである。さらに、導管中にセンサが設け
られていないと、患者が高温のガスを吸入する可能性が
高くなる。複枝型呼吸回路が用いられる呼吸装置では、
枝管のうちの一方だけが制御される場合が多く、他方の
枝管は制御される枝管に単に追随し、又は、これに「隷
属」して働くに過ぎない。したがって、「隷属」枝管の
モニター又は制御が行われないと、この枝管が流れから
切り離され、遮断され又は覆われたとき、ユーザが気づ
かないうちにこの枝管が過熱し又は溶ける場合がある。
本発明の目的は、上述の欠点を解決するよう構成された
呼吸導管用発熱体のための導管過熱検出システムを提供
することにある。
第1の特徴において、発熱体を有する呼吸導管の導管過
熱検出システムであって、前記発熱体を流れる電流を検
出する手段を含む検出手段と、電力供給手段を含む制御
手段とを有し、前記制御手段は、該制御手段が、i)前
記発熱体を流れる前記電流の入力を前記検出手段から受
け取り、ii)前記電流が安全電流域の外にあれば、前
記電力供給手段により前記発熱体に供給される電力を減
少させて前記発熱体を流れる電流を前記安全電流域内に
変更して前記導管及び前記発熱体の過熱の発生を防止
し、iii)所定時間後、前記電力供給手段により前記
発熱体に供給される前記電力を増大させるようにするア
ルゴリズムを実行することを特徴とする導管過熱検出シ
ステムから成る。
要としている患者又は他の人に供給されるこのガスの流
れを加湿する加湿装置であって、或る量の水を収容する
ように構成され、前記ガスの流れを通過させることがで
きる入口及び出口を備えた加湿チャンバ手段と、前記加
湿チャンバ手段に隣接して設けられていて、熱を前記加
湿チャンバ内の前記水に与えて前記加湿チャンバ手段を
通過している前記ガスの流れに水蒸気をもたらすように
構成され、測定可能な量の電力を利用する加熱手段と、
前記ガスを必要としている前記患者又は他の人に前記ガ
スの流れを運搬するよう前記加湿チャンバ手段の前記出
口に連結されたガス運搬経路手段と、熱を前記ガス運搬
経路手段の長さの少なくとも一部に沿って前記ガスの流
れに供給するよう付勢可能なガス運搬経路加熱手段と、
前記ガス運搬経路加熱手段を流れる電流を検出する手段
を含む検出手段と、電力供給手段を含む制御手段とを有
し、前記制御手段は、該制御手段が、i)前記検出手段
から前記ガス運搬経路加熱手段中の電流の入力を受け取
り、ii)前記電流が安全電流域の外にあれば、前記電
力供給手段により前記ガス運搬経路加熱手段に供給され
る電力を減少させて前記ガス運搬経路加熱手段を流れる
電流を前記安全電流域内に変更して前記ガス運搬経路手
段及び前記ガス運搬経路加熱手段の過熱の発生を防止
し、iii)所定時間後、前記電力供給手段により前記
ガス運搬経路加熱手段に供給される前記電力を増大させ
るようにするアルゴリズムを実行することを特徴とする
加湿装置から成る。
用発熱体の導管過熱検出システムであって、2本の枝管
を備えた導管を有し、一方の枝管は、前記呼吸導管の吸
気枝管であり、他方の枝管は、前記呼吸導管の呼気導管
であり、前記導管内には発熱体が設けられ、使用中、前
記第1の枝管内の前記発熱体の第1の部分を流れる電流
は、前記第2の枝管内の発熱体の第2の部分を流れる電
流とは大きさが異なり、前記導管過熱検出システムは、
前記発熱体の前記第1の部分及び前記発熱体の前記第2
の部分をそれぞれ流れる第1の電流及び第2の電流を検
出する手段を含む検出手段と、制御手段とを有し、前記
制御手段は、該制御手段が、i)前記検出手段から前記
第1の電流及び前記第2の電流を受け取り、ii)前記
第1の電流と前記第2の電流の差を求め、iii)前記
電流が所定限度に近づけば、前記電力供給手段により前
記発熱体に供給される電力を減少させて前記発熱体を流
れる電流を変更して前記所定限度から引っ込め、前記導
管及び前記発熱体の過熱の発生を防止し、iv)所定時
間後、前記電力供給手段により前記発熱体に供給される
前記電力を増大させるようにするアルゴリズムを実行す
ることを特徴とする導管過熱検出システムから成る。
施形態及び用途の多くの変更を特許請求の範囲に記載さ
れた本発明の範囲から逸脱することなく想到できよう。
本明細書における開示内容は、単なる例示であり、いか
なる意味においても本発明を限定するものではない。
形態を添付図面を参照して以下に説明する。図面し、特
に図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態を組み
込んだ加湿装置又は呼吸用加湿システムの一例が示され
ている。呼吸用加湿システムには出口2を備えたガス供
給手段1(例えば、ベンチレータ、注入器又はブロワ)
が設けられており、このガス供給手段は、ガス(例え
ば、酸素、麻酔ガス又は空気)を導管6を介して加湿チ
ャンバ手段4の入口3に供給する。加湿チャンバ手段4
は例えば、金属ベース7がシールされたプラスチックの
成形チャンバを備えているのがよい。加湿チャンバ4
は、或る量の水8を収容するようになっており、この水
は加湿装置又は加湿器10のコントローラ又は制御手段
11の制御でヒータプレート手段9によって加熱され
る。
ゆっくりと蒸発し、水蒸気がベンチレータ1から加湿チ
ャンバを通るガスの流れと混合する。したがって、加湿
されたガスは、出口12を介して加湿チャンバ4から出
て、ガス運搬経路又は呼吸導管14を通って、このガス
を必要としている患者又は他の人13に導かれる。呼吸
導管14内での凝縮を減少させると共に患者13に提供
されるガスの温度を上昇させるため、制御手段11の制
御下で付勢される発熱体手段15が設けられている。
び口を覆った状態で(「無傷式気道(Intact Airway
s)」ガス投与形態と呼ばれている)示されているが、
多くのガス投与形態、例えば、投与チューブが患者の気
管内に配置されて患者の気道をバイパスする(「挿管式
気道(Intubated Airways )」ガス投与形態と呼ばれて
いる)挿管法があることは理解されるべきである。ま
た、患者の呼息ガスをベンチレータ1に戻す戻り経路を
設けることが可能である。この場合、適当な継手、例え
ば、「Yピース」36(図6参照)を、患者40への吸
気導管31とベンチレータ33の入口42に連結された
呼気導管32との間に取り付けるのがよい。
グラムを記憶した関連のメモリ又は記憶手段を搭載して
いるマイクロプロセッサ又は論理回路を備えているのが
よく、このソフトウェアプログラムは、制御手段11に
よって実行されると、ソフトウェア中に設定された命令
に従って、更に外部入力に応答して加湿システムの動作
を制御する。例えば、制御手段11にヒータパネル9か
らの入力を与えて制御手段11がヒータパネル9の温度
及び(又は)電力使用量に関する情報を得るようにする
のがよい。更に、流量検出手段又はフロープローブ17
を呼吸回路中のどこかに設けるのがよい(「呼吸回路」
は、ガスの流れを通す加湿装置の部分を構成する)。図
1に示すフロープローブ17を加湿器の出口12のとこ
ろ又はその近くに設けて出口ガス流量を制御手段11に
提示するようにするのがよい。また、この装置内におい
て、加湿器の出口のところに温度プローブを設け、加湿
器の入口のところに周囲温度プローブを設けるのがよ
い。これらプローブからの出力の各々は制御手段11の
入力であるのがよい。
入力手段又はスイッチ18であるのがよく、スイッチ1
8を用いてユーザ(例えば、健康管理専門家又は患者自
身)が、送り出されるガスの所望ガス温度を設定し、又
は、送り出される所望ガス湿度レベルを設定できるよう
にするのがよく、或いは、変形例として、他の機能、例
えば、発熱体15によって提供される加熱の制御又は多
くの自動ガス投与形態からの選択をスイッチ18によっ
て制御してもよい。
3を参照すると、加湿器20は、加湿器20に設けられ
たカラー22と係合する縁部を備えた加湿チャンバ21
を有する。加湿されるべきガスは、例えば空気と酸素と
麻酔薬の混合物であり、このガスは、ガス入口23を通
って加湿チャンバに供給される。これをベンチレータ、
加圧酸素源、流れ発生器又は空気圧縮機に連結してもよ
い。ガス出口24も又設けられ、このガス出口24は、
導管25に連結され、この導管25は、加湿されたガス
を導管の端部26のところで患者に運搬する。導管の端
部26は、加湿ガスを患者に供給できるように患者の
鼻、鼻マスク又は患者の顔面に連結されたフェイスマス
クに連結されたカニューレを有するのがよい。加湿器の
ヒータプレート27は、温度変換器28を有し、この温
度変換器は、制御手段がヒータプレートの温度をモニタ
ーできるように装置の本体29内に設けられた電子制御
回路と電気的接続状態にある。
けるために発熱体手段15が導管25内に設けられてい
る。このような凝縮は、導管の壁の温度が、通常は導管
内の加湿ガスの温度よりも低い周囲温度(周囲大気の温
度である)に近いことに起因している。発熱体15は、
導管を通っている間に熱伝導及び熱対流によりガスから
失われたエネルギーを効果的に補う。このようにして、
導管発熱体15は、送られるガスが最適な温度及び湿度
の状態であるようにする。
は、銅フィラメントの温度が変化すると、電気抵抗の
(通常かなり大きい)変化を生じさせる材料特性を有し
ている。したがって、電力を発熱体15に供給している
とき、発熱体15によって消費される電流をモニターす
ることにより電気抵抗をモニターすることができ、間接
的に、発熱体15の温度をモニターすることができる。
発熱体15のこのモニターは、発熱体15に接続された
制御手段11を直接用いることにより、或いは、制御手
段11に接続された外部検出手段、例えば、センサ30
(図1参照)により行うことができる。発熱体15を通
る電流が低い場合、発熱体15の抵抗が高いので発熱体
の温度が高く、導管は高温である。この場合、発熱体1
5によって消費される電流が所定限度を超え、又は安全
電流域から外れている場合、呼吸用加湿器10及び導管
14を制御手段11によって安全モードに切り換え、次
に、発熱体15の温度がいったん安全レベルに下がる
と、動作モードに戻すのがよい。
であるか下限であるかは、発熱体の構成材料の比抵抗−
温度特性で決まる。図4は、発熱体が代表的な銅フィラ
メントである場合の発熱体付き導管についての電流(単
位:アンペア)と時間の関係を表すグラフ図である。導
管の温度の増加をシミュレートするため、時刻をt=5
5分のところでブランケットを導管に配置し、導管の過
熱の検出を行わない試験を行った。
では、導管発熱体は、その始動期間にあり、加湿ガスを
加熱させるほどは電力は供給されていない。4〜55分
では、導管発熱体に供給される電力は、定デューティサ
イクル(この場合、デューティサイクルは、95%であ
ったが、任意適当なレベルで十分である)に設定されて
おり、発熱体の電流は安定動作レベルに設定され、この
場合、動作レベルは、約1.65アンペアであるが、発
熱体に適した他の動作レベルを用いてもよい。電流動作
レベルは最終的には、流量、周囲温度及び導管の動的条
件(即ち、発熱体の寸法形状、材質、抵抗及びワイヤ長
さ)で決まる。しかしながら、試験結果の示すところに
よれば、特定の導管の設計に関し、導管が安全上危険な
レベルに達する程度まで加熱されなければ、導管の発熱
体を流れる電流が(いずれの流量又は周囲温度でも)そ
れよりは下がることはない電流安全限度を決定できる。
ろでブランケットを導管に配置し、この追加の断熱材に
より、導管内の温度の増加につれて発熱体内の電流が減
少している。t=55分とt=100分との間で、発熱
体を流れる電流は所定の電流安全限度を下回って減少し
続けることがわかる。最終的に、時刻t=100分のと
ころの導管温度は、プラスチック材料で作られている導
管が溶け始めるようになる温度である。また、もし、発
熱体中の電流の大きさが電流安全限度の電流の大きさよ
りも低い状態で、この呼吸システムを用いた場合、患者
には高温のガスが供給される恐れがあり、患者が不快感
を生じると共に潜在的に患者に害を及ぼす可能性があ
る。
方法は、上述したように発熱体15中を流れる電流をモ
ニターするものである。危険な導管温度にならないよう
にすると共に最終的に導管が溶けることがないようにす
るため、マニュアル方式の試験等を行って発熱体の電流
限度を求め、これを制御手段11にプログラムするのが
よい。発熱体15中の電流が電流安全限度を超えると、
加湿器10は制御手段11によって安全モードに切り換
えられ、所定の期間にわたって発熱体への電力を所定安
全レベルに減少させ、次に、発熱体への電力を通常動作
モード又はレベルに増大させる。
のデューティサイクル電力を動作値から減少させたモー
ドである。図5に示されているように、発熱体中の電流
が電流安全限度を下回ると、これが、検出手段、例えば
センサ30によって検出され、電流の減少により、制御
手段11は発熱体に印加される電圧のデューティサイク
ルを制限し、この場合、デューティサイクルを約30%
に減少させたが、他の適当な値を用いてもよい。デュー
ティサイクルを減少させると、その効果として、発熱体
を流れる電流が増大する。制御手段11は、マイクロコ
ントローラに記憶されたソフトウェアプログラムであっ
てもよく、比較器及び限流回路によって電子的に構成さ
れるものであってもよい。
り、その度ごとに検出器及びコントローラがデューティ
サイクルを変更し、この結果、発熱体電流を安全レベル
に至らせるよう動作する電流及びデューティサイクルの
波形を示している。好ましくは、発熱体は、通常動作モ
ードに戻る前に約15分間30%のデューティサイクル
で動作する(但し、他の適当な値を用いてもよい)。さ
らに、電流限度に再び達すると、本発明は、装置が安全
モード動作に移り、デューティサイクルを減少させ、発
熱体中の電流を増大させるよう作用することになる。
吸装置が2本の導管(例えば、図6に示す導管)を有
し、一方の導管が吸気導管であり、他方が呼気導管であ
るような第2の実施形態では、本発明は、上記とは異な
る形態になっている。次に、図6を参照すると、吸気回
路31が、ベンチレータ及び(又は)加湿器に連結され
ている。図6では、吸気導管31は、その近位端部37
がベンチレータ33に連結されているに過ぎないが、最
も好ましい実施形態では、加湿器(例えば、図1〜図3
を参照して説明した加湿器)が、ベンチレータの出口ポ
ート34と吸気導管31の入口との間に配置される。吸
気導管31の遠位端部35は、3つの入口/出口ポート
を備えた“Y”形コネクタ36に連結されている。
“Y”形コネクタ36の1つのポート38は、吸気導管
31を通って流れる吸息ガスを患者のインタフェース3
9及び患者40に差し向け、更に患者40から呼息され
た空気又はガスを受け入れる。呼息空気は、“Y”形コ
ネクタ36によってその第3のポート41を経て呼気導
管32に導かれて呼息ガスを呼気導管31の端部42か
らベンチレータ33に戻すことができるようになってい
る。好ましい形態では、吸気導管31及び呼気導管32
はそれぞれ、その導管内に位置し、或いは、その導管全
体を通じ、又はその導管の周りに位置する発熱体(それ
ぞれ、31,32)を有している。これら発熱体は、図
1を参照して上述したタイプのものである。共通のベン
チレータシステムでは、導管31,32内の発熱体4
3,44に印加される電圧のデューティサイクルは通
常、入力、例えば、吸気導管からの導管温度を用いて制
御され、呼気導管はスレーブとして(隷属して)作用す
る。したがって、呼気導管32の過熱を検出して制御す
るためには、吸気導管31及び呼気導管32のそれぞれ
に流れる電流を検出する必要がある。通常、これら導管
内の発熱体43,44の各々の電気抵抗は、動作中、互
いに異なる発熱レベルを達成できるよう互いに異なって
おり、このために、互いに異なる電流が各導管を通って
流れる。このため、検出手段、例えば、センサ(図示せ
ず)又は制御手段45は、両方の導管31,32中を流
れる電流を検出できなければならない。この実施形態で
は、発熱体43,44中の電流を制御手段45によって
検出することが好ましく、制御手段45は、これら電流
をそれぞれ互いに比較する。発熱体43,44中の検出
電流相互の差が所定限度に近づき始めると、制御手段4
5は、発熱体43,44を上述したのと(図1の第1の
実施形態を参照して説明したのと)同一の仕方で安全動
作モードに切り換える。このように、導管31,32の
うちいずれかが使用中に覆われると、或いは、ガスが一
方の導管中を流れないでその導管を過熱させると、過熱
状態が検出され、発熱体43,44に印加される電圧の
デューティサイクルが、発熱体43,44中を流れる電
流を安全レベルに戻すよう制御手段45によって変更さ
れ、それにより、導管31,32の損傷又は患者40へ
の危害が阻止される。
限度は、発熱体の構成材料の比抵抗−温度特性及び吸気
導管31と呼気導管32の相対的な電気抵抗で決まる。
例えば、吸気導管の発熱体43の抵抗が18オームであ
り、呼気導管の発熱体44の抵抗が12オームであり、
発熱体が代表的な銅フィラメントである場合、導管3
1,32相互間の動作電流の差は約0.4アンペアであ
る。呼気導管32が過熱すると、呼気導管の発熱体44
中を流れる電流は、吸気導管の発熱体43中を流れる電
流は影響を受けないままの状態で減少することになる。
したがって、発熱体43,44相互間の電流の差が減少
することになる。上述の例における所定の限度は、0.
3アンペアの導管相互間の電流の差である。
むことができる呼吸用加湿システムの略図である。
加湿システムの略図である。
図である。
中における発熱体の経時的な電流のグラフ図である。
患者に提供されるガスが高温のものではないようにする
発熱体中の経時的な電流のグラフ図である。
むことができる吸気導管及び呼気導管を有する呼吸用加
湿システムの略図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 発熱体を有する呼吸導管の導管過熱検出
システムであって、 前記発熱体を流れる電流を検出する手段を含む検出手段
と、 電力供給手段を含む制御手段とを有し、 前記制御手段は、該制御手段が、 i)前記発熱体を流れる前記電流の入力信号を前記検出
手段から受け、 ii)前記電流が安全電流域の外にあれば、前記電力供
給手段により前記発熱体に供給される電力を減少させて
前記発熱体を流れる電流を前記安全電流域内に変更して
前記導管及び前記発熱体の過熱の発生を防止し、 iii)所定時間後、前記電力供給手段により前記発熱
体に供給される前記電力を増大させるようにするアルゴ
リズムを実行する、 ことを特徴とする導管過熱検出システム。 - 【請求項2】 前記導管は、医療用又は呼吸用装置と前
記患者との間に設けられた単一の導管であることを特徴
とする請求項1記載の導管過熱検出システム。 - 【請求項3】 前記導管は、医療用又は呼吸用装置と前
記患者との間に設けられた少なくとも1本の吸気導管及
び少なくとも1本の呼気導管である、 ことを特徴とする請求項1記載の導管過熱検出システ
ム。 - 【請求項4】 前記医療用又は呼吸用装置は、ベンチレ
ータであり、 加湿手段が、前記ベンチレータから前記吸気導管を通っ
て流れているガスを加熱して加湿するよう前記ベンチレ
ータと前記吸気導管との間に連結されている、 ことを特徴とする請求項3記載の導管過熱検出システ
ム。 - 【請求項5】 前記検出手段は、前記制御手段に含ま
れ、前記発熱体は前記制御手段に接続されている、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
に記載の導管過熱検出システム。 - 【請求項6】 前記アルゴリズムは、ソフトウェアプロ
グラムである、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の1項に記載の
導管過熱検出システム。 - 【請求項7】 前記アルゴリズムは、電子的に構成され
ている、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
の導管過熱検出システム。 - 【請求項8】 ガスを必要としている患者又は他の人に
供給されるガス流れを加湿する加湿装置であって、 或る量の水を収容するように構成され、前記ガス流れを
通過させることができる入口及び出口を備えた加湿チャ
ンバ手段と、 前記加湿チャンバ手段に隣接して設けられ、熱を前記加
湿チャンバ内の前記水に与えて前記加湿チャンバ手段を
通過している前記ガス流れに水蒸気をもたらすように構
成され、測定可能な量の電力を利用する加熱手段と、 前記ガスを必要としている前記患者又は他の人に前記ガ
ス流れを運搬するよう前記加湿チャンバ手段の前記出口
に連結されたガス運搬経路手段と、 前記ガス運搬経路手段の長さの少なくとも一部に沿って
熱を前記ガス流れに供給するように付勢可能なガス運搬
経路加熱手段と、 前記ガス運搬経路加熱手段を流れる電流を検出する手段
を含む検出手段と、 電力供給手段を含む制御手段とを有し、 前記制御手段は、該制御手段が、 i)前記検出手段から前記ガス運搬経路加熱手段中の電
流の入力を受け取り、 ii)前記電流が安全電流域の外にあれば、前記電力供
給手段により前記ガス運搬経路加熱手段に供給される電
力を減少させて前記ガス運搬経路加熱手段を流れる電流
を前記安全電流域内に変更して前記ガス運搬経路手段及
び前記ガス運搬経路加熱手段の過熱の発生を防止し、 iii)所定時間後、前記電力供給手段により前記ガス
運搬経路加熱手段に供給される前記電力を増大させるよ
うにするアルゴリズムを実行する、 ことを特徴とする加湿装置。 - 【請求項9】 前記ガス運搬経路手段は、医療用又は呼
吸用装置と前記患者との間に設けられた単一の導管であ
る、 ことを特徴とする請求項8記載の加湿装置。 - 【請求項10】 前記ガス運搬経路手段は、医療用又は
呼吸用装置と前記患者との間に設けられた少なくとも1
本の吸気導管及び少なくとも1本の呼気導管である、 ことを特徴とする請求項8記載の加湿装置。 - 【請求項11】 前記医療用又は呼吸用装置は、ベンチ
レータであり、前記加湿チャンバは、前記ベンチレータ
と前記吸気導管との間に連結されている、 ことを特徴とする請求項9又は10記載の加湿装置。 - 【請求項12】 前記検出手段は、前記制御手段に含ま
れ、前記ガス運搬経路加熱手段は、前記制御手段に接続
されている、 ことを特徴とする請求項8乃至請求項11の1項に記載
の加湿装置。 - 【請求項13】 前記アルゴリズムは、ソフトウェアプ
ログラムである、 ことを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか1
項に記載の加湿装置。 - 【請求項14】 前記アルゴリズムは、電子的に構成さ
れている、 ことを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか1
項に記載の加湿装置。 - 【請求項15】 呼吸導管用発熱体の導管過熱検出シス
テムであって、 2本の枝管を備えた導管を有し、一方の枝管は、前記呼
吸導管の吸気枝管であり、他方の枝管は、前記呼吸導管
の呼気導管であり、前記導管内には発熱体が設けられ、
使用中、前記第1の枝管内の前記発熱体の第1の部分を
流れる電流は、前記第2の枝管内の発熱体の第2の部分
を流れる電流とは大きさが異なっており、 前記導管過熱検出システムは、前記発熱体の前記第1の
部分及び前記発熱体の前記第2の部分をそれぞれ流れる
第1の電流及び第2の電流を検出する手段を含む検出手
段と、 制御手段とを有し、 前記制御手段は、該制御手段が、 i)前記検出手段から前記第1の電流及び前記第2の電
流を受け、 ii)前記第1の電流と前記第2の電流の差を求め、 iii)前記電流が所定限度に近づけば、前記電力供給
手段により前記発熱体に供給される電力を減少させて前
記発熱体を流れる電流を変更して前記所定限度から引っ
込め、前記導管及び前記発熱体の過熱の発生を防止し、 iv)所定時間後、前記電力供給手段により前記発熱体
に供給される前記電力を増大させるようにするアルゴリ
ズムを実行する、 ことを特徴とする導管過熱検出システム。 - 【請求項16】 前記検出手段は、前記制御手段に含ま
れ、発熱体は、前記制御手段に接続されている、 ことを特徴とする請求項15記載の導管過熱検出システ
ム。 - 【請求項17】 前記アルゴリズムは、ソフトウェアプ
ログラムである、 ことを特徴とする請求項15又は16記載の導管過熱検
出システム。 - 【請求項18】 前記アルゴリズムは、電子的に構成さ
れている、 ことを特徴とする請求項15又は16記載の導管過熱検
出システム。
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