JPH10314190A - 歯科用送風装置 - Google Patents
歯科用送風装置Info
- Publication number
- JPH10314190A JPH10314190A JP12975497A JP12975497A JPH10314190A JP H10314190 A JPH10314190 A JP H10314190A JP 12975497 A JP12975497 A JP 12975497A JP 12975497 A JP12975497 A JP 12975497A JP H10314190 A JPH10314190 A JP H10314190A
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- JP
- Japan
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- air
- heating
- dental
- nozzle
- blower
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯科治療に用いる送風装置において、殺菌さ
れた温風を吹き出すことのできる装置を提供すること。 【解決手段】請求項1の歯科用送風装置は、送風機1に
おいて発生した空気流を、加熱殺気装置2によって45
℃に加温してノズル6から歯に吹き出す。加熱殺菌装置
2は加熱ヒーター21と二組の加温タンク22、23を備え、
空気流を135℃以上まで加熱して加温タンク22に供給
する。ここでは、少なくとも6分間は135℃に保って
殺菌した後、45℃まで冷却して溜めておく。そして、
45℃の温風はレバー操作によってノズルから吹き出さ
れて歯にあたって乾燥させる。
れた温風を吹き出すことのできる装置を提供すること。 【解決手段】請求項1の歯科用送風装置は、送風機1に
おいて発生した空気流を、加熱殺気装置2によって45
℃に加温してノズル6から歯に吹き出す。加熱殺菌装置
2は加熱ヒーター21と二組の加温タンク22、23を備え、
空気流を135℃以上まで加熱して加温タンク22に供給
する。ここでは、少なくとも6分間は135℃に保って
殺菌した後、45℃まで冷却して溜めておく。そして、
45℃の温風はレバー操作によってノズルから吹き出さ
れて歯にあたって乾燥させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科治療において用い
る歯牙の表面を乾燥させるための送風装置に関するもの
である。
る歯牙の表面を乾燥させるための送風装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】クラウンブリッジやインレー処理等の歯
牙の治療処理において、歯牙の表面の最も堅い部分であ
るエナメル質を削除する場合に、内側の象牙質の一部ま
で削除することがある。このような処理によってエナメ
ル質を削除して象牙質を露出させた後、クラウンやイン
レーをセメントで接着させるとき、セメントの接着力を
強化するために歯の表面を乾燥させる必要がある。その
ために、空気を吹きつけて歯の表面を乾燥させることが
行われている。
牙の治療処理において、歯牙の表面の最も堅い部分であ
るエナメル質を削除する場合に、内側の象牙質の一部ま
で削除することがある。このような処理によってエナメ
ル質を削除して象牙質を露出させた後、クラウンやイン
レーをセメントで接着させるとき、セメントの接着力を
強化するために歯の表面を乾燥させる必要がある。その
ために、空気を吹きつけて歯の表面を乾燥させることが
行われている。
【0003】このとき、患者においては激痛が走るよう
な痛みを感じる。これは、吹きつけられた空気が、図5
に示したように、象牙質100 に形成されている象牙細管
110の内部に進入して、奥の歯髄120 を刺激するためで
ある。特に、吹きつけられる空気と歯との間の温度差が
大きいため、激痛を感じるのである。このとき、一過性
の歯髄炎、知覚過敏を起こすこともある。
な痛みを感じる。これは、吹きつけられた空気が、図5
に示したように、象牙質100 に形成されている象牙細管
110の内部に進入して、奥の歯髄120 を刺激するためで
ある。特に、吹きつけられる空気と歯との間の温度差が
大きいため、激痛を感じるのである。このとき、一過性
の歯髄炎、知覚過敏を起こすこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、激痛を感
じる原因は、吹きつける空気が冷たいため、歯髄との温
度差が大きく、この温度差によって神経が強く刺激され
ることにある。そこで、その温度差を小さくすることに
よって、歯髄を刺激しない空気を吹きつけることのでき
る装置を提供することが、本発明の課題である。
じる原因は、吹きつける空気が冷たいため、歯髄との温
度差が大きく、この温度差によって神経が強く刺激され
ることにある。そこで、その温度差を小さくすることに
よって、歯髄を刺激しない空気を吹きつけることのでき
る装置を提供することが、本発明の課題である。
【0005】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
めに、殺菌された温風を吹き出すことのできる装置の提
供を目的としてなされたものである。
めに、殺菌された温風を吹き出すことのできる装置の提
供を目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の歯科用送風装
置は、空気流発生手段において発生した空気流をノズル
から歯に吹き出すように構成された歯科用送風装置にお
いて、前記空気流を35℃〜45℃に加温する加温手段
を具備したことを特徴とするものである。
置は、空気流発生手段において発生した空気流をノズル
から歯に吹き出すように構成された歯科用送風装置にお
いて、前記空気流を35℃〜45℃に加温する加温手段
を具備したことを特徴とするものである。
【0007】請求項2では、請求項1の構成にさらに、
空気流を殺菌する殺菌手段も具備したものである。
空気流を殺菌する殺菌手段も具備したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる歯科用送
風装置を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細
に説明する。
風装置を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1において、1は送風機、2は加熱殺菌
装置、4は温度制御装置、5はホース、6はノズルであ
る。前記送風機1の吸入口にはエアーフィルターが装着
されている。この送風機1は、エアーフィルターを介し
て吸入した空気を加熱殺菌装置2に送り込む。
装置、4は温度制御装置、5はホース、6はノズルであ
る。前記送風機1の吸入口にはエアーフィルターが装着
されている。この送風機1は、エアーフィルターを介し
て吸入した空気を加熱殺菌装置2に送り込む。
【0010】加熱殺菌装置2は加熱ヒーター21と二組の
加温タンク22、23を備えている。加熱ヒーター21の高温
のフィンの間を流通した空気流は135℃以上まで加熱
されて、一方の加温タンク22に供給される。ここでは、
少なくとも6分間は135℃に保たれて十分に殺菌した
後、45℃まで冷却される。もしくは、自然放熱により
45℃まで徐々に冷却される。このようにして、一旦4
5℃まで冷めた後に、温度制御装置4と温度センサー4
3、45 によって、加温ヒーター42、44 をオンオフ制御も
しくは比例制御して加温タンク22内の空気を45℃前後
に保つ。
加温タンク22、23を備えている。加熱ヒーター21の高温
のフィンの間を流通した空気流は135℃以上まで加熱
されて、一方の加温タンク22に供給される。ここでは、
少なくとも6分間は135℃に保たれて十分に殺菌した
後、45℃まで冷却される。もしくは、自然放熱により
45℃まで徐々に冷却される。このようにして、一旦4
5℃まで冷めた後に、温度制御装置4と温度センサー4
3、45 によって、加温ヒーター42、44 をオンオフ制御も
しくは比例制御して加温タンク22内の空気を45℃前後
に保つ。
【0011】そして、切り替え弁24を加温タンク22側に
切り替えておく。そして、レバー61を操作すると加温タ
ンク22内の殺菌された温風がノズル6から吹き出され
る。これを歯の表面に当てることによって、歯の表面を
乾燥させるのである。歯の表面に当たるときは45℃か
ら若干温度が下がっている。なお、この温風による乾燥
に先立って、綿球で歯の表面の余分な水分を除去してお
くと効果的である。
切り替えておく。そして、レバー61を操作すると加温タ
ンク22内の殺菌された温風がノズル6から吹き出され
る。これを歯の表面に当てることによって、歯の表面を
乾燥させるのである。歯の表面に当たるときは45℃か
ら若干温度が下がっている。なお、この温風による乾燥
に先立って、綿球で歯の表面の余分な水分を除去してお
くと効果的である。
【0012】一方の加温タンク22内の温風を使用してい
る間に、他方の加温タンク23内の殺菌空気の温度を45
℃まで冷まして待機させておき、一方の加温タンク22内
の温風が少なくなると、他方の加温タンク23側へ切り替
えるのである。
る間に、他方の加温タンク23内の殺菌空気の温度を45
℃まで冷まして待機させておき、一方の加温タンク22内
の温風が少なくなると、他方の加温タンク23側へ切り替
えるのである。
【0013】なお、温度低下によって圧力も低下するの
で、加温タンク22、23には可変容量式の圧力調整機構を
備えておくとよい。また、ノズルの根元には開閉弁と、
これを開閉制御するレバーを備え、根元から先端の開口
部まで細い筒状のパイプを備えた構造とするとよい。ま
た、開閉弁が閉じている状態で、微量の空気を排気する
排気弁を開閉弁とホースとの間に備えておくと、ホース
内には常に適温の空気が供給されて冷めにくい。また、
ノズルの先端には吹き出し方向を変更可能な可動ノズル
を備えると、歯の裏側等のように空気を吹きつけにくい
部位にも吹きつけることができる。また、ノズルの近傍
に感温液晶シールを貼付してもよい。
で、加温タンク22、23には可変容量式の圧力調整機構を
備えておくとよい。また、ノズルの根元には開閉弁と、
これを開閉制御するレバーを備え、根元から先端の開口
部まで細い筒状のパイプを備えた構造とするとよい。ま
た、開閉弁が閉じている状態で、微量の空気を排気する
排気弁を開閉弁とホースとの間に備えておくと、ホース
内には常に適温の空気が供給されて冷めにくい。また、
ノズルの先端には吹き出し方向を変更可能な可動ノズル
を備えると、歯の裏側等のように空気を吹きつけにくい
部位にも吹きつけることができる。また、ノズルの近傍
に感温液晶シールを貼付してもよい。
【0014】このようにして吹きつけられる温風は、歯
との温度差が殆どないため、歯髄を刺激しないので一過
性の知覚過敏による激痛を感じることなく、快適に乾燥
させることができる。また、吹きつける温風は殺菌され
ているので、象牙細管内に進入しても歯髄炎等の炎症を
起こすことはない。
との温度差が殆どないため、歯髄を刺激しないので一過
性の知覚過敏による激痛を感じることなく、快適に乾燥
させることができる。また、吹きつける温風は殺菌され
ているので、象牙細管内に進入しても歯髄炎等の炎症を
起こすことはない。
【0015】以上の例では、一対の加温タンクを用いた
が、図2に示したように、一つの加温タンク3を用いて
もよい。加温制御手段46によって45℃から135℃ま
で制御される加熱ヒーター26を加温タンク内に設けて、
加温ヒーターと兼ねてもよい。この場合、加熱による温
度上昇に伴ってタンク内の圧力が上昇するので、ノズル
から十分な勢いで空気流を吹き出すことができる。
が、図2に示したように、一つの加温タンク3を用いて
もよい。加温制御手段46によって45℃から135℃ま
で制御される加熱ヒーター26を加温タンク内に設けて、
加温ヒーターと兼ねてもよい。この場合、加熱による温
度上昇に伴ってタンク内の圧力が上昇するので、ノズル
から十分な勢いで空気流を吹き出すことができる。
【0016】また、殺菌手段としては紫外線照射手段を
用いてもよい。この場合には、図3に示したように、4
5℃に加温する一つの加温タンク3を用いて、このタン
クの空気に紫外線照射手段25から紫外線を照射して殺菌
するように構成するとよい。または、加温タンクを用い
ずに、図4に示したように、45℃の温風機44と紫外線
照射手段25とを組み合わせてもよい。
用いてもよい。この場合には、図3に示したように、4
5℃に加温する一つの加温タンク3を用いて、このタン
クの空気に紫外線照射手段25から紫外線を照射して殺菌
するように構成するとよい。または、加温タンクを用い
ずに、図4に示したように、45℃の温風機44と紫外線
照射手段25とを組み合わせてもよい。
【0017】また、患部冷却のために、45℃に加温す
ることに代えて、空気を冷却する冷却手段を備えてもよ
い。
ることに代えて、空気を冷却する冷却手段を備えてもよ
い。
【0018】
【発明の効果】請求項1の本発明の歯科用送風装置で
は、歯牙の表面に吹きつける空気流を35℃から45℃
に加温するので、歯牙との温度差による痛みを抑制でき
るという効果が得られる。さらに、請求項2の発明で
は、前記温風を殺菌するので、歯髄炎等の炎症を起こす
ことを防止できる。
は、歯牙の表面に吹きつける空気流を35℃から45℃
に加温するので、歯牙との温度差による痛みを抑制でき
るという効果が得られる。さらに、請求項2の発明で
は、前記温風を殺菌するので、歯髄炎等の炎症を起こす
ことを防止できる。
【0019】また、抜髄した後に、根冠充填する前に根
冠内を乾燥させる場合にも、殺菌された適温の空気を吹
きつけることにより、炎症や激痛をおこすことなく処置
できるのである。
冠内を乾燥させる場合にも、殺菌された適温の空気を吹
きつけることにより、炎症や激痛をおこすことなく処置
できるのである。
【図1】本発明にかかる歯科用送風装置の実施の形態の
構成を示した構成図である。
構成を示した構成図である。
【図2】別の実施の形態の構成図である。
【図3】別の実施の形態の構成図である。
【図4】別の実施の形態の構成図である。
【図5】歯牙の構造を説明する図である。
1 送風機、空気流発生手段 2 加熱殺菌装置、殺菌手段 4 温度制御装置、加温手段 6 ノズル 3 加温タンク 25 紫外線照射手段 44 温風機
Claims (2)
- 【請求項1】空気流発生手段において発生した空気流を
ノズルから歯に吹き出すように構成された歯科用送風装
置において、前記空気流を35℃〜45℃に加温する加
温手段を具備したことを特徴とする歯科用送風装置。 - 【請求項2】請求項1の構成に、空気流を殺菌する殺菌
手段を付加したことを特徴とする歯科用送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12975497A JPH10314190A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 歯科用送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12975497A JPH10314190A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 歯科用送風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10314190A true JPH10314190A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15017376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12975497A Pending JPH10314190A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 歯科用送風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10314190A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007130138A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Osada Res Inst Ltd | 歯科治療ユニット |
CN108784855A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-11-13 | 孙丽君 | 一种牙科用吹气干燥装置 |
KR20210058306A (ko) * | 2019-11-14 | 2021-05-24 | 차종화 | 치아 치료용 건조기 |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP12975497A patent/JPH10314190A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007130138A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Osada Res Inst Ltd | 歯科治療ユニット |
CN108784855A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-11-13 | 孙丽君 | 一种牙科用吹气干燥装置 |
KR20210058306A (ko) * | 2019-11-14 | 2021-05-24 | 차종화 | 치아 치료용 건조기 |
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