JP2007129095A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却装置の設置場所の構造を変更することなく、冷却方式を選択できる冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却装置1の構成を、内気が流れる内気側領域31および外気が流れる外気側領域32が内部でケース11の左右方向に並んで設けられているケース11と、内気側領域31に配置された2つの内気側熱交換器12と、外気側領域32に配置された2つの外気側熱交換器13とを備え、内気側熱交換器12と外気側熱交換器13とを1つずつ備える冷媒回路を二組有する構成とする。内気側熱交換器12と外気側熱交換器13の種類として、沸騰冷却式用、冷凍サイクル用のどちらかを選択したり、冷媒回路中に減圧膨張弁や圧縮機等を加えるか否かを選択したりすることにより、ケースの構造を変更することなく、冷却装置の冷却方式として、沸騰冷却方式、冷凍サイクル方式、両方を併用する方式のいずれかを任意に選択することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温流体と、高温流体よりも低温である低温流体とを混合させることなく、熱交換させることで、高温流体を冷却する冷却装置に関するもので、例えば、携帯電話通信網基地局の局舎内の空気温度を制御する冷却装置に用いて好適である。
従来、このような冷却装置としては、エアコンなどに汎用されているように、強制循環冷媒回路を備える冷凍サイクル方式の冷却装置や、自然循環冷媒回路を備える沸騰式の冷却装置や、冷凍サイクル方式と沸騰式の両方の冷却方式を併用した構成の冷却装置等がある。
これらの冷却装置のうち、沸騰式の冷却装置としては、例えば、1つのケースの内部を、基本的に、上下方向で2つに仕切り、ケース内部の上側の領域に低温流体側熱交換器を配置し、ケース内部の下側の領域に高温流体側熱交換器を配置した構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
この冷却装置では、ケース内部の下半分側に高温流体を流入し、高温流体と高温流体側熱交換器内の冷媒との間で熱交換させることにより、冷媒を沸騰気化させることを利用して、高温流体を冷却するとともに、ケース内部の上半分側に低温流体を流入し、低温流体側熱交換器内で、高温流体側熱交換器で気化された冷媒と低温流体との間で熱交換させることにより、冷媒を凝縮させることを利用して、冷媒の熱を低温流体に放熱している。
また、冷凍サイクル方式と沸騰式の両方の冷却方式を併用した構成の冷却装置としては、例えば、沸騰式冷却用の冷却器と、冷凍サイクル用の蒸発器とを1つの室内機に収納し、沸騰式冷却用の凝縮器と冷凍サイクル用の凝縮器とをそれぞれ別々の室外機に収納した構造のものがある。
両方の冷却方式を併用した構成の冷却装置では、外気温が低いときに沸騰方式の冷却能力が高く得られ、冷凍サイクル方式の運転を停止または低減できることから、冷凍サイクル方式の冷却運転のみの冷却装置と比較して、消費電力を低減することができる。
特開平10−190270号公報 特開2001−041503号公報
ところで、通常、冷却装置の冷却方式は、冷却装置が使用される環境の温度に応じて、選択される。
しかし、上記のとおり、従来の冷却装置では、冷却方式が異なると、冷却装置の構造が大きく異なるため、冷却方式によって冷却装置の設置箇所の構造が異なっていた。すなわち、従来では、冷却方式が異なる冷却装置は互換性がなかった。
このため、冷却装置が使用される環境に応じて、冷却装置の設置場所の構造を変更しなければならなかった。
本発明は、上記点に鑑み、冷却装置の設置場所の構造を変更することなく、冷却方式を選択できる冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、高温流体側流路(31)と低温流体側流路(32)とが内部に設けられているケース(11、70)と、高温流体側流路(31)に配置された第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)と、低温流体側流路(32)に配置された第1、第2の低温流体側熱交換器(13b、13a)とを備え、第1の高温流体側熱交換器(12b)、第1の低温流体側熱交換器(13b)および第1の冷媒配管(44b、45b)によって、第1の冷媒回路が構成されており、第2の高温流体側熱交換器(12a)、第2の低温流体側熱交換器(13a)および第2の冷媒配管(44a、45a)によって、第2の冷媒回路が構成されていることを特徴としている。
なお、第1、第2の冷媒回路として、高温流体側熱交換器で冷媒を沸騰気化させ、低温流体側熱交換器で冷媒を凝縮させ、冷媒の密度差を利用して冷媒を自然循環させる沸騰式の熱交換サイクルを利用した冷却方式の冷媒回路を用いたり、冷媒を圧縮機を用いて強制的に循環させ、低温流体側熱交換器で高温・高圧の冷媒を放熱させ、高温流体側熱交換器で低温・低圧の冷媒を吸熱させる冷凍サイクルを利用した冷却方式の冷媒回路を用いたり、沸騰式の熱交換サイクルを利用した冷却方式の冷媒回路と、冷凍サイクルを利用した冷却方式の冷媒回路の両方を用いたりすることができる。
このように、本発明では、冷却装置の構造を、1つのケース内部に少なくとも2つの冷媒回路を収納した構造としている。
これにより、上記のように、高温流体側熱交換器と低温流体側熱交換器の種類として、沸騰冷却式用、冷凍サイクル用のどちらかを選択したり、冷媒回路中に減圧膨張弁や圧縮機等を加えるか否かを選択したりすることにより、ケースの構造を変更することなく、冷却装置の冷却方式を任意に選択することができる。
この結果、本発明の冷却装置によれば、各冷却方式の冷却装置のケース構造を共通化することができることから、冷却装置の設置場所の構造を変更することなく、冷却方式を選択することが可能となる。
また、ケース(11)としては、例えば、横断面の形状が、第1の方向での長さが、第1の方向に直交する第2の方向での長さよりも短い形状であり、高温流体側流路(31)と低温流体側流路(32)が、ケース(11)の内部に、第2の方向で並んで設けられているものを用いることが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本実施形態では、通信機器などが納められている携帯電話基地局の局舎内を冷却する基地局用冷却装置を例として説明する。
図1(a)〜(d)に、本発明の第1実施形態における冷却装置の全体構成を示す。また、図2に、冷却装置の局舎への設置状態を示す。なお、図1(a)は冷却装置を正面から見たときの内部構成を示す図であり、図1(b)、(c)は、それぞれ、図1(a)中の冷却装置を矢印A、B方向で見たときの内部構成を示す図であり、図1(d)は、冷却装置を上方から見たときの内気側熱交換器12と外気側熱交換器13の配置を示す図である。また、図1(a)〜(c)、図2では、図の上下方向が、冷却装置の天地方向である。
図2に示すように、本実施形態の冷却装置1は、筐体としての局舎2の扉3に取り付けられるものである。局舎2は、扉3が閉められた状態のとき、内部が外部から密閉される。また、局舎2の内部には、アンテナ4を介して、携帯電話機5や最寄りの交換局等と通信を行うための通信機器6が収納されており、この通信機器6が作動することで、通信機器6が発熱し、局舎2の内部空気(内気)の温度が上昇する。本実施形態では、この内気が高温流体に相当し、局舎2の外部空気(外気)が低温流体に相当する。
本実施形態の冷却装置1は、自然循環冷媒回路を備える沸騰方式の冷却運転と、強制循環冷媒回路を備える蒸気圧縮式冷凍サイクル方式の冷却運転とを、同時もしくは切り替えて行うものである。具体的には、沸騰冷却方式は特にON/OFF制御は無く、内気と外気の温度差によるなりゆきの冷却性能となり、冷凍サイクル方式は減圧膨張弁や圧縮機の制御による切り替え運転を行う。
具体的には、冷却装置1は、図1(a)〜(c)に示すように、1つのケース11と、ケース11の内部に収納される2つの内気側熱交換器12と、2つの外気側熱交換器13と、1つの内気用ファン14と、1つの外気用ファン15とから主に構成されている。
ケース11は、直方体であり、図1(a)に示すように、ケース11を正面から見たとき、前面21と、前面21の奥側に位置する背面22と、前面21の左側に位置する左側面23と、前面21の右側に位置する右側面24と、前面21の上側に位置する上面25と、前面21の下側に位置する下面26とを有している。
また、このケース11は、図1(a)中の奥行き方向の幅、すなわち、前面21と背面22に垂直な方向の幅が、ケース11の他の幅よりも小さくなっており、以下では、前面21と背面22に垂直な方向を、ケース11の厚さ方向と呼ぶ。また、図1(a)中の前面21に向かって左右の方向を、ケース11の左右方向と呼ぶ。
本実施形態では、図1(d)に示すように、ケース11の横断面の形状は、ケース11の厚さ方向での長さが、その厚さ方向に直交するケース11の左右方向での長さよりも短い形状となっている。なお、ケース11の横断面とは、ケース11の上下方向、すなわち、天地方向に垂直な方向での断面を意味する。また、本実施形態中のケース11の厚さ方向、左右方向が、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第1の方向、第2の方向に相当する。
また、図2に示すように、ケース11の背面22が局舎2の内部に面し、前面21が局舎2の外部に面するように、冷却装置1が局舎2の扉3に取り付けられるようになっている。すなわち、ケース11の厚さ方向が、冷却装置1の局舎2に対する取り付け方向となっている。
また、図1(a)に示すように、ケース11の内部は、隔壁27によって、ケース11の左右方向で2つの領域に分けられている。この隔壁27は、ケース11の内部に沿った形状であり、略長方形の略平板である。隔壁27は、鉛直方向に平行となるように、ケース11の前面21、背面22、上面25および下面26に対して垂直に配置されている。
ここで、図3に、ケース11を上方から見たときのケース11の断面図を示す。ケース11は、図3に示すように、左側面23、前面21の図中左半分および隔壁27を構成するU字型形状の金属板と、前面21の図中右半分および右側面24を構成するL字形状の金属板と、背面22を構成する平らな金属板とを、ピン等を用いて、互いに固定することにより、形成されている。
なお、これらの金属板は、例えば、鉄により構成されている。また、各金属板は、金属板同士が面と面が対向して接合するように、各金属板の端部が折り曲げられており、金属板と金属板との間にパッキン28が挟まれている。さらに、金属板と金属板との隙間をシール剤で塞ぐことによって、金属板と金属板との接合部から水が侵入しないように、防水処理が施されている。
また、本実施形態では、ケース11の内部空間のうち、図1(a)中の左側が内気側領域31であり、局舎2の内気が流通する内気流路となり、図1(a)中の右側が外気側領域32であり、局舎2の外気が流通する外気流路となる。なお、内気側領域31、外気側領域32が、それぞれ、特許請求の範囲に記載の高温流体側流路、低温流体側流路に相当する。
そして、図1(a)に示すように、内気側領域31には、ケース11の下側に内気側熱交換器12が配置され、ケース11の上側に内気用ファン14が配置されている。一方、外気側領域32には、ケース11の上側に外気側熱交換器13が配置され、ケース11の下側に外気用ファン15が配置されている。
すなわち、本実施形態では、冷却装置1を正面から見たとき、内気側熱交換器12と外気側熱交換器13は、それぞれ、ケース内部の左下と右上という対角方向に配置されており、内気用ファン14と外気用ファン15は、それぞれ、ケース内部の左上と右下という対角方向に配置されている。
2つの内気側熱交換器12は、1つが沸騰冷却用の内気側熱交換器(沸騰器)12bであり、もう1つが冷凍サイクル用の内気側熱交換器(蒸発器)12aである。本実施形態では、図1(b)、(d)に示すように、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aは、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bよりもケース11の背面22に近い位置に配置されている。
この2つの内気側熱交換器12a、12bは、ともに、外形は略直方体であり、同一の形状である。この2つの内気側熱交換器12a、12bは、それらの通風面12c、12dに対して垂直な方向での幅(内気側熱交換器12の厚さ)が、内気側熱交換器12の他の方向での幅よりも薄く、ケース11よりも薄い薄板形状である。なお、通風面12c、12dは内気を通す面であり、内気の流れに対向している。
そして、2つの内気側熱交換器12a、12bは、通風面12c、12dの形状および大きさが同一であり、それらの通風面12c、12dが揃って、互いに略平行で、かつ、ケース11の背面22に略平行となるように配置されている。
また、2つの内気側熱交換器12a、12bの厚さの合計は、ケース11の厚さの半分以下である。そして、2つの内気側熱交換器12a、12bは、ケース11の厚さ方向では、ケース11の中央よりも背面22側に配置されている。本実施形態では、背面22と冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aの間隔は、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aの厚さよりも短くなっている。
また、2つの内気側熱交換器12a、12b同士も近接して配置されており、2つの内気側熱交換器12a、12b同士の間隔は、2つの内気側熱交換器12a、12bの厚さの合計よりも小さくなっている。
また、図1(b)、図2に示すように、ケース11の背面22のうち、内気用ファン14に対向する位置と、内気側熱交換器12に対向する位置とに、それぞれ、内気取り入れ口と、内気排出口となる開口部22a、22bが設けられている。
これにより、図1(b)、図2に示すように、内気が、ケース11の上方に位置する内気取り入れ口22aから取り入れられ、内気側領域31を上から下に向かって流れ、ケース11の下方に位置する内気排出口22bから排出されるようになっている。このため、局舎2の内気は、図2に示すように、冷却装置1の内部でUターンするように、局舎2の内部を流れるようになっている。
2つの外気側熱交換器13は、1つが沸騰冷却用の外気側熱交換器(凝縮器)13bであり、もう1つが冷凍サイクル用の外気側熱交換器(凝縮器)13aである。本実施形態では、図1(c)、(d)に示すように、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aは、沸騰冷却用の外気側熱交換器13bよりもケース11の前面21に近い位置に配置されている。
2つの外気側熱交換器13a、13bは、ともに、外形が直方体であり、同一の形状である。2つの外気側熱交換器13a、13bは、それらの通風面13c、13dに対して垂直な方向での幅(外気側熱交換器13の厚さ)が他の方向での幅よりも薄く、ケース11の厚さよりも薄い薄板形状である。
そして、2つの外気側熱交換器13a、13bは、それらの通風面13c、13dの形状および大きさが同等であり、それらの通風面13c、13dが揃って、互いに略平行で、かつ、ケース11の前面21に略平行となるように配置されている。
また、2つの外気側熱交換器13a、13bの厚さの合計は、ケース11の厚さの半分以下である。そして、2つの外気側熱交換器13a、13bは、ケース11の厚さ方向では、ケース11の中央よりも前面21側に配置されている。本実施形態では、前面21と冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aの間隔は、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aの厚さよりも短くなっている。
また、2つの外気側熱交換器13a、13b同士も近接しており、2つの外気側熱交換器13a、13bの間隔は、2つの外気側熱交換器13a、13bの厚さの合計よりも小さくなっている。
このように、本実施形態では、内気側熱交換器12と外気側熱交換器13とは、図1(d)に示すように、ケース11の上面側から見たとき、ケース11の正面に対して奥左側と手前右側というケース内部の対角方向に配置されている。
また、図1(c)に示すように、ケース11の前面21のうち、外気用ファン15に対向する位置と、外気側熱交換器13に対向する位置とに、それぞれ、外気取り入れ口と、外気排出口となる開口部21a、21bが設けられている。
これにより、図1(c)に示すように、外気は、ケース11の下方に位置する外気取り入れ口21aから取り入れられ、外気側領域32を下から上に向かって流れ、ケース11の上方に位置する外気排出口21bから排出されるようになっている。このように、本実施形態の冷却装置1は、ケース11の内部に、内気と外気とを対向して流すことで、内気側熱交換器12と外気側熱交換器13を含む冷媒回路で、対向流式熱交換を行うようになっている。
以上説明したように、本実施形態では、内気用ファン14は、内気流路(内気流れ)の上流側に配置され、内気側熱交換器12は、内気流路の下流側に配置されている。また、外気用ファン15は、外気流路(外気流れ)の上流側に配置され、外気側熱交換器13は、外気流路の下流側に配置されている。
さらに、2つの内気側熱交換器12a、12bにおいては、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bが、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aよりも内気流路の上流側に配置されている。同様に、2つの外気側熱交換器13a、13bにおいても、沸騰冷却用の外気側熱交換器13bが、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aよりも外気流路の上流側に配置されている。
また、本実施形態では、内気用ファン14、外気用ファン15として、押し込み方式の遠心ファンを用いている。
このように、押し込み方式のファンを用いることで、内気側領域31、外気側領域32において、各熱交換器12、13を内気、外気流れの下流側に配置することができる。そして、遠心ファンを用いることで、ファンの吸い込み流れと吐き出し流れを90度に曲げることができるため、内気、外気を冷却装置1でUターンするように流すとき、内気、外気流れの曲がり圧損を低減することができる。この結果、本実施形態によれば、遠心ファンを用いない場合と比較して、内気用ファン14、外気用ファン15の送風によって生じる騒音を低減でき、消費電力を低減できる。
また、本実施形態では、図1(b)に示すように、内気側領域31には、内気側熱交換器12の内気流れの上流側であって、内気側熱交換器12に対して内気側熱交換器12の中心よりも上方側にヒータ41が配置されている。このヒータ41は、局舎2の内気温度を0℃等の下限温度以上にするためのものである。
また、内気側熱交換器12の内気流れの下流側であって、内気排出口11bの近傍に内気用温度センサ42が配置されている。
また、図1(c)に示すように、外気側領域32には、外気用ファン15よりも外気流れの下流側であって、外気側熱交換器13よりも外気流れの上流側に外気用温度センサ43が配置されている。
これらの内気用、外気用温度センサ42、43により、内気、外気の温度が検出され、この検出結果に基づいて、内気用ファン14、外気用ファン15およびヒータ41の作動が図示しない制御装置によって、制御されるようになっている。
また、内気側領域31には、図1(a)、(b)に示すように、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bと沸騰冷却用の外気側熱交換器13bとに接続され、気相冷媒の流路を構成する沸騰冷却用のガス配管44bが配置されている。
また、内気側領域31には、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aと冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aとに接続され、液相冷媒の流路を構成する冷凍サイクル用の液配管45aが配置されている。そして、この液配管45aの途中には、減圧膨張弁46が設けられている。
一方、外気側領域32には、図1(a)、(c)に示すように、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bと沸騰冷却用の外気側熱交換器13bとに接続され、液相冷媒の流路を構成する沸騰冷却用の液配管45bが配置されている。
また、外気側領域32には、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aと冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aとに接続され、気相冷媒の流路を構成する冷凍サイクル用のガス配管44aも配置されている。そして、このガス配管44aの途中には、圧縮機47が設けられている。
なお、本実施形態では、図1(d)に示すように、ケース11の厚さ方向において、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bおよび外気側熱交換器13bは、ケース11の中心側に配置され、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aおよび外気側熱交換器13aは、ケース11の外側に配置されている。
このため、図1(b)に示すように、沸騰冷却用のガス配管44bと冷凍サイクル用の液配管45aは、クロスして、内気側領域31に配置されている。また、図1(c)に示すように、沸騰冷却用の液配管45bと冷凍サイクル用のガス配管44aも、クロスして、外気側領域32に配置されている。
なお、ガス配管44a、44bおよび液配管45a、45bとしては、冷媒を循環させる熱交換器において一般的に使用される配管を用いることができ、例えば、金属材料により構成されている。
本実施形態では、このように配置された沸騰冷却用のガス配管44bおよび液配管45bを介して、冷媒が沸騰冷却用の内気側熱交換器12bと外気側熱交換器13bとの間を循環するようになっている。同様に、冷凍サイクル用のガス配管44aおよび液配管45aを介して、冷媒が冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aと外気側熱交換器13aとの間を循環するようになっている。
このように、本実施形態の冷却装置1は、図4に示すように、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bおよび外気側熱交換器13b、沸騰冷却用のガス配管44bおよび液配管45bにより、密閉された沸騰冷却方式の冷媒回路を形成し、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aおよび外気側熱交換器13a、冷凍サイクル用のガス配管44aおよび液配管45a、減圧膨張弁46、圧縮機47により、密閉された蒸気圧縮式冷凍サイクル方式の冷媒回路を形成している。なお、図4は、本実施形態の冷却装置が備える冷媒回路の概略構成を示している。
なお、本実施形態では、沸騰冷却方式の冷媒回路、沸騰冷却用の内気側熱交換器12b、沸騰冷却用の外気側熱交換器13b、沸騰冷却用のガス配管44bおよび液配管45bが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第1の冷媒回路、第1の高温流体側熱交換器、第1の低温流体側熱交換器、第1の冷媒配管に相当する。
また、蒸気圧縮式冷凍サイクル方式の冷媒回路、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12a、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13a、冷凍サイクル用のガス配管44aおよび液配管45aが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第2の冷媒回路、第2の高温流体側熱交換器、第2の低温流体側熱交換器、第2の冷媒配管に相当する。
図5に、沸騰冷却方式の冷媒回路を構成する内気側熱交換器12b、外気側熱交換器13b、ガス配管44b、液配管45bとケース11の隔壁27の断面図を示す。なお、図5は、ケース11を前面21に平行な面方向に切断したときの縦断面図である。また、図6に、図5中のA−A線断面図を示し、図7に、図5中の破線で囲まれた領域Bの拡大図を示す。
図5に示すように、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bおよび外気側熱交換器13bは、ともに、マルチフローパス型熱交換器であり、上下方向に伸びている複数の多穴チューブ51の両端が、ケース11の左右方向に伸びている上側連通部52、下側連通部53に連結され、多穴チューブ51同士の間に、フィン54が配置された構成となっている。
多穴チューブ51は、図6に示すように、1つのチューブ内に、図5の紙面垂直方向に多数の流路55が並列しているものであり、1つの流路55の幅は、液体冷媒から発生する気泡の幅と同等の大きさとなっている。フィン54としては、例えば、コルゲートフィンを用いている。
なお、多穴チューブ51や上側連通部52、下側連通部53は、アルミニウム、銅等の熱伝導性に優れた金属材料により構成されている。
また、図5に示すように、内気側熱交換器12bの上下方向の長さは、ケース11の下半分の長さと同等であり、外気側熱交換器13bの上下方向の長さは、ケース11の上側半分よりも長くなっている。このため、外気側熱交換器13bは、その一部が、内気側熱交換器12bと、ケース11の上下方向でオーバーラップしている。
また、図5に示すように、ガス配管44は、一端が内気側熱交換器12bの上側連通部52の上面に接続され、他端が外気側熱交換器13bの上側連通部52の側面に接続されている。一方、液配管45は、一端が内気側熱交換器12bの下側連通部53の側面に接続され、他端が外気側熱交換器13bの下側連通部53の下面に接続されている。
また、図7に示すように、ガス配管44は、防水手段としての連結部61を介して、隔壁27に設けられた穴27aを通っており、隔壁27を貫通している。
連結部61は、例えば、ゴムで構成されており、隔壁27とガス配管44との隙間を密閉している。また、本実施形態では、連結部61とガス配管44との間に、シール剤62が塗布されることでも、防水処理が施されている。なお、液配管45もガス配管44と同様に、隔壁27を貫通している。
以上説明した構成の沸騰冷却方式の冷媒回路においては、内気側熱交換器12bでは、フィン54を介して、外気よりも高温である内気と、多穴チューブ51内に封入された液相冷媒との間で、熱交換がされる。これにより、液相冷媒が沸騰して、図5に示すように、多穴チューブ51内に気泡が発生する、すなわち、気相冷媒となり、内気が冷却される。
一方、外気側熱交換器13bでは、フィン54を介して、内気よりも低温である外気と、多穴チューブ51内に封入された気相冷媒との間で熱交換がされる。これにより、気相冷媒が凝縮して、液滴となり、すなわち、液相冷媒となり、冷媒の熱が外気に放熱される。
このとき、外気側熱交換器13bは、内気側熱交換器12bよりも上側に配置されているので、沸騰冷却方式の冷媒回路では、気相冷媒と液相冷媒との密度差により、冷媒は、内気側熱交換器12b→ガス配管44b→外気側熱交換器13b→液配管45b→内気側熱交換器12bの順(図1(a)、図5では時計回りの方向)に、自然循環する。
また、冷凍サイクル方式の冷媒回路を構成する内気側熱交換器12a、外気側熱交換器13aとして、本実施形態では、沸騰冷却用の内気側熱交換器12b、外気側熱交換器13bと同様に、マルチフローパス型熱交換器を用いている。これらの内部構造については、上記した沸騰冷却用の内気側熱交換器12b、外気側熱交換器13bと同様であるため、ここでは説明を省略する。
冷凍サイクル方式の冷媒回路では、冷媒は、図1(a)中において、圧縮機47から反時計回りの方向に流れる。すなわち、圧縮機47→ガス配管44a→外気側熱交換器13a→液配管45a→減圧膨張弁46→内気側熱交換器12a→液配管45a→内気側熱交換器12a→ガス配管44a→圧縮機47の順に、冷媒は圧縮機47によって強制的に循環する。
このとき、圧縮機47から高温・高圧の冷媒が吐出され、外気側熱交換器(凝縮器)13aで、圧縮機47により圧縮された冷媒が凝縮する。そして、減圧膨張弁46で、凝縮後の冷媒が減圧膨張し、内気側熱交換器(蒸発器)12aで、減圧膨張された冷媒が蒸発することで、内気が冷却される。
本実施形態の冷却装置1では、内気と外気との温度差に基づいて、自然循環冷媒回路を備える沸騰方式の冷却運転と、強制循環冷媒回路を備える蒸気圧縮式冷凍サイクル方式の冷却運転とを、切り替えて行うようになっている。例えば、夏と冬、夜と昼のように、外気の温度が高い場合と低い場合があるとき、外気の高い場合に冷凍サイクル方式の冷却運転を行い、外気の温度が低い場合に沸騰方式の冷却運転を行う。
これにより、沸騰方式の冷却運転時では、圧縮機47の運転を停止させることができるので、冷凍サイクル方式の冷却運転のみを行う冷却装置と比較して、冷却装置の消費電力を低減することができる。なお、併用運転させることもできるようになっている。
また、本実施形態では、隔壁27を金属材料で構成しており、内気側領域31と外気側領域32に、それぞれ、内気と外気とを対向させて流していることから、隔壁27を介して、直接、内気と外気との間でも熱交換が行われる。本実施形態の冷却装置1は、この熱交換によっても、局舎2の内気を冷却するようになっている。
次に、本実施形態の冷却装置の主な効果について説明する。
(1)本実施形態の冷却装置は、内気が流れる内気側領域31と、外気が流れる外気側領域32とが内部でケース11の左右方向に並んで設けられているケース11と、内気側領域31に配置された2つの内気側熱交換器12と、外気側領域32に配置された2つの外気側熱交換器13とを備えている。
2つの内気側熱交換器12は、1つが沸騰冷却用の内気側熱交換器(沸騰器)12bであり、もう1つが冷凍サイクル用の内気側熱交換器(蒸発器)12aである。また、2つの外気側熱交換器13は、1つが沸騰冷却用の外気側熱交換器(凝縮器)13bであり、もう1つが冷凍サイクル用の外気側熱交換器(凝縮器)13aである。
沸騰冷却用の内気側熱交換器(沸騰器)12bおよび外気側熱交換器(凝縮器)13bは、ガス配管44bと液配管45bにより、接続されており、これらにより、沸騰冷却方式の冷媒回路が構成されている。
また、冷凍サイクル用の内気側熱交換器(蒸発器)12aおよび外気側熱交換器(凝縮器)13aは、ガス配管44aと液配管45aにより、接続されており、ガス配管44aの途中に圧縮機47が設けられ、液配管45aの途中に減圧膨張弁46が設けられており、これらによって、冷凍サイクル方式の冷媒回路が構成されている。
ここで、従来の携帯電話基地局用の冷却装置では、上記課題の欄で説明したように、冷凍サイクル方式の冷却装置、沸騰式の冷却装置、両方を併用した併用式の冷却装置は、設置に関して互換性がなかった。
このため、通信は世界各国で共通のサービスを行う必要があり、国によっては熱い地域から寒い地域まで同一の基地局を使いたいが、一部でも熱い地域があると、その国で使用する冷却方式を、冷凍サイクル方式で統一するか、設置エリアごとに、冷却方式に対応させた構造の基地局を開発する必要があった。なお、後者の場合では、さらに、メンテナンスサービス時にも、設置エリアごとにメンテナンス方法や補給品が全く異なるため大きな負担となっている。
これに対して、本実施形態の冷却装置では、後述する第2、第3実施形態のように、本実施形態の各冷媒回路に対して、ガス配管44と液配管45を入れ替えたり、減圧膨張弁46および圧縮機47を追加もしくは削除したりすることにより、2つの冷媒回路の種類を、併用式から、冷凍サイクル方式のみや沸騰式のみに変更できる。
これにより、ケース11の構造を変更することなく、冷却装置の冷却方式を任意に選択することができる。したがって、本実施形態の冷却装置によれば、各冷却方式の冷却装置のケース構造を共通化することができることから、冷却方式の種類を問わず、基地局の局舎2の構造を共通仕様とすることができる。
この結果、基地局の局舎2の構造を変更することなく、各地の気候に合わせて、冷却装置の冷却方式を選択することが可能となる。
(2)本実施形態では、減圧膨張弁46を内気側領域31に配置している。このように、冷凍サイクルにおいて重要機能部品である減圧膨張弁46を、外気と隔てられている内気側領域31に配置することで、減圧膨張弁46が外気に曝されて、減圧膨張弁46が汚れたり、腐食したりするのを防ぐことができる。
(3)本実施形態では、2つの内気側熱交換器12a、12bにおいて、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bを、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aよりも内気流路の上流側に配置している。
このように配置することで、先に、圧縮機47を使用しない沸騰冷却用の内気側熱交換器12bで内気を冷却した後に、その冷却後の内気を、圧縮機47を運転させる冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aで冷却することができる。
これにより、これらの熱交換器を反対の位置に配置した場合と比較して、冷凍サイクル方式での冷却運転率を低減できるので、圧縮機47の消費電力を低減できる。
また、本実施形態では、2つの外気側熱交換器13a、13bにおいても、沸騰冷却用の外気側熱交換器13bを、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aよりも外気流路の上流側に配置している。
この場合、沸騰冷却用の外気側熱交換器13bが、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aに対して、外気中の埃等を捕獲するフィルターの役目を果たす。
ここで、本実施形態の冷却装置において、沸騰冷却方式の冷却運転と冷凍サイクル方式の冷却運転では、外気の温度が高い場合でも、能力を発揮できる冷凍サイクル方式の冷却運転の方が、重要な機能である。
したがって、本実施形態によれば、冷凍サイクルを行う外気側熱交換器13aを外気中の汚染物の付着やその付着による腐食、外気中に含まれる異物の飛び込みによる破損から守ることができ、冷凍サイクル方式の冷却運転の性能低下を防止できる。
(4)本実施形態では、2つの内気側熱交換器12a、12bは、それらの通風面12c、12dの形状および大きさが同一であり、それらの通風面12c、12dが揃っており、互いに略平行となるように配置されている。また、2つの内気側熱交換器12同士の間隔は、2つの内気側熱交換器12a、12bの厚さの合計よりも小さくなっている。
同様に、2つの外気側熱交換器13a、13bは、それらの通風面13c、13dの形状および大きさが同等であり、それらの通風面13c、13dが揃って、互いに略平行となるように配置されている。また、2つの外気側熱交換器13a、13bの間隔は、2つの外気側熱交換器13a、13bの厚さの合計よりも小さくなっている。
このように、2つの熱交換器を、通風面を揃え、近接させて、同一送風路に設置することで、下流側に配置されている冷凍サイクル方式の熱交換器12a、13aにおける通風抵抗を低減することができる。これにより、2つの熱交換器がこのように配置されていない場合と比較して、同量の内気もしくは外気をケース11内に流す場合、内気用、外気用ファン14、15による送風仕事量を低減することができる。この結果、内気用、外気用ファン14、15の消費電力を低減でき、内気用、外気用ファン14、15の送風による騒音を低減できる。
なお、本実施形態では、2つの内気側熱交換器12a、12bの通風面12c、12dの形状および大きさが同一であり、それらの通風面12c、12dを揃えて2つの内気側熱交換器12a、12bを配置する場合を例として説明したが、これらの通風面12c、12dの形状および大きさを異ならせたり、これらの通風面12c、12d同士を平行な状態のままで、ずらすこともできる。この場合、少なくとも、これらの通風面12c、12dの一部が対向していれば、対向していない場合と比較して、上記した効果が得られる。2つの外気側熱交換器13a、13bにおいても同様である。
(5)本実施形態では、1つのケース11の内部に、内気が流れる内気側領域31と、外気が流れる外気側領域32とをケース11の左右方向に並列して設けている。
ここで、近年では、設置性、周波数帯域および通信容量の関係から、従来の大型基地局に替わって、中小型の基地局のニーズが高まっている。中小型の基地局の場合、上記従来技術の欄で記載した特許文献2の冷却装置のように、室内機と、冷凍サイクル用の室外機と、沸騰式用の室外機とを別々に設けることは、コスト、メンテナンス性、基地局への搭載性から困難である。
これに対して、本実施形態では、ケース11の内部構造を、内気側領域31と外気側領域32とをケース11の左右方向に並列させた構造として、1つのケース11に、冷凍サイクル方式の冷媒回路と、沸騰式用の冷媒回路を収納するようにしている。
したがって、本実施形態によれば、上記した特許文献2の冷却装置と比較して、基地局への搭載性を向上させることができる。
また、本実施形態の冷却装置1によれば、第5実施形態で説明する図14に示される、2つの流路がケース11の内部でケースの厚さ方向に並んでいる冷却装置と比較して、例えば、両方の冷却装置における各流路のケース厚さ方向の幅が同一のとき、ケース11の厚さを薄くすることができる。したがって、本実施形態の冷却装置1は、2つの流路がケース11の内部でケースの厚さ方向に並んでいる冷却装置よりも、薄型化に適した構造であると言える。
また、本実施形態のように、2つの流路をケース11の左右方向に配置した場合、2つの流路を上下に配置した場合と比較して、ガス配管44、液配管45のレイアウトの自由度が大きく、ガス配管44、液配管45をシンプルな状態で配置することができる。
(6)本実施形態では、ケース11の内気側領域31の下側に沸騰冷却用の内気側熱交換器12bを配置し、ケース11の外気側領域32の上側に沸騰冷却用の外気側熱交換器13bを配置している。すなわち、冷却装置1を正面から見たとき、内気側熱交換器12bと外気側熱交換器13bを、それぞれ、ケース内部の左下と右上という対角方向に配置している。
これにより、冷媒の密度差を利用して、冷媒を自然循環させるようにしている。
また、本実施形態では、ケース11の内気側領域31の上側に内気用ファン14を配置し、ケース11の外気側領域32の下側に外気用ファン15を配置している。すなわち、冷却装置1を正面から見たとき、内気用ファン14と外気用ファン15を、それぞれ、ケース内部の左上と右下という対角方向に配置している。
また、ケース11の背面22のうち、内気用ファン14に対向する位置に内気取り入れ口22aを設け、内気側熱交換器12に対向する位置に、内気排出口22bを設けている。また、ケース11の前面21のうち、外気用ファン15に対向する位置に外気取り入れ口21aを設け、外気側熱交換器13に対向する位置に、外気排出口21bを設けている。
これらにより、内気側領域31では、内気取り入れ口22aから流入した内気が上から下に向かって流れ、内気取り出し口22bから排出されることで、局舎2の内気が、冷却装置1の内部でUターンするように、流れるようにしている。
一方、外気側領域32では、外域取り入れ口21aから流入した外気が下から上に向かって流れ、外気排出口21bから排出されることで、局舎2の外気が、冷却装置1の内部でUターンするように、流れるようにしている。
このように、外気を下から上に流れるようにしているので、重力により、外気に含まれる汚染物の外気側熱交換器13への付着を抑制することができる。また、外気をUターンして流れるようにしているので、ケース11の前面21側の外気取り入れ口21aから侵入した汚染物を、外気側熱交換器13に付着する前に、ケース11の背面22に付着させたり、ケース11の上面25に付着させたりでき、汚染物の外気側熱交換器13への付着を抑制することができる。
また、本実施形態では、内気側熱交換器12と外気側熱交換器13とを、図1(d)に示すように、ケース11の上面側から見たとき、ケース11の正面に対して奥左側と手前右側というケース内部の対角方向に配置している。
すなわち、2つの内気側熱交換器12a、12bの厚さの合計は、ケース11の厚さの半分以下である。そして、2つの内気側熱交換器12a、12bを、ケース11の厚さ方向で、ケース11の中央よりも背面22側であって、かつ、通風面12c、12dがケース11の背面22に略平行となるように配置している。
また、2つの外気側熱交換器13a、13bの厚さの合計も、ケース11の厚さの半分以下である。そして、2つの外気側熱交換器13a、13bを、ケース11の厚さ方向で、ケース11の中央よりも前面21側であって、かつ、通風面13c、13dがケース11の前面21に略平行となるように配置している。
このように、内気側熱交換器12a、12bと外気側熱交換器13a、13bを配置することで、ケース11の内部における内気流路と外気流路を広く確保することができる。また、内気側熱交換器12と外気側熱交換器13を、ケース11の背面22や前面21に対して、平行でなく、斜めに配置する場合と比較して、各熱交換器12、14を流体が通過する際の流速、流量を均一化することができる。
なお、内気流路や外気流路をより広く確保するという観点では、本実施形態のように、背面22と冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aの間隔を、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aの厚さよりも短くし、前面21と冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aの間隔を、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aの厚さよりも短くすることが好ましい。
(第2実施形態)
図8(a)〜(d)に、本発明の第2実施形態における冷却装置の全体構成を示す。なお、図8(a)〜(d)は、それぞれ、図1(a)〜(d)に対応しており、図1(a)〜(d)と同様の構成部には、同一の符号を付している。
本実施形態の冷却装置は、図8(a)〜(d)に示すように、第1実施形態で説明した図1に示す冷却装置における冷凍サイクル用の内気側熱交換器(蒸発器)12aおよび外気側熱交換器(凝縮器)13aを、それぞれ、沸騰冷却用の内気側熱交換器(沸騰器)12bおよび外気側熱交換器(凝縮器)13bに変更したものである。
また、本実施形態では、図1中の内気側領域31に配置されていた液配管45aをガス配管44bに変更し、図1中の外気側領域32に配置されていたガス配管44aを液配管45bに変更している。本実施形態では、内気側領域31に2つのガス配管44が平行に配置され、外気側領域32に2つの液配管45が平行に配置されている。
ここで、図9に、本実施形態の冷却装置が備える冷媒回路の概略構成を示す。
本実施形態の冷却装置では、図9に示すように、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bおよび外気側熱交換器13b、沸騰冷却用のガス配管44bおよび液配管45bにより、密閉された沸騰冷却方式の冷媒回路が2つ形成されている。
なお、本実施形態では、沸騰冷却方式の冷媒回路、沸騰冷却用の内気側熱交換器12b、沸騰冷却用の外気側熱交換器13b、沸騰冷却用のガス配管44bおよび液配管45bが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第1、第2の冷媒回路、第1、第2の高温流体側熱交換器、第1、第2の低温流体側熱交換器、第1、第2の冷媒配管に相当する。
このように、図1の冷却システムに対して、液配管45aをガス配管44bに変更し、ガス配管44aを液配管45bに変更することで、ケース11の構造を変更しなくても、冷却装置の冷却方式を沸騰式のみに変更することができる。
また、本実施形態の冷却装置1は、同じ冷却方式の冷媒回路を2つ備えているので、1つの冷媒回路に故障が生じても、残りの冷媒回路が正常に作動することで、冷却装置1の冷却性能が0になるのを防止できる。
(第3実施形態)
図10(a)〜(d)に、本発明の第3実施形態における冷却装置の全体構成を示す。なお、図10(a)〜(d)は、それぞれ、図1(a)〜(d)に対応しており、図1(a)〜(d)と同様の構成部には、同一の符号を付している。
本実施形態の冷却装置は、図10(a)〜(d)に示すように、第1実施形態で説明した図1に示す冷却装置における沸騰冷却用の内気側熱交換器(沸騰器)12bおよび外気側熱交換器(凝縮器)13bを、それぞれ、冷凍サイクル用の内気側熱交換器(蒸発器)12aおよび外気側熱交換器(凝縮器)13aに変更したものである。
また、本実施形態では、図1中の内気側領域31に配置されていたガス配管44bを液配管45aに変更し、図1中の外気側領域32に配置されていた液配管45bをガス配管44aに変更している。本実施形態では、内気側領域31に2つの液配管45が平行に配置され、外気側領域32に2つのガス配管44が平行に配置されている。なお、液配管45の途中には、減圧膨張弁46が設けられており、ガス配管44の途中には、圧縮機47が設けられている。
ここで、図11に、本実施形態の冷却装置が備える冷媒回路の概略構成を示す。
本実施形態の冷却装置では、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aおよび外気側熱交換器13a、冷凍サイクル用のガス配管44aおよび液配管45a、減圧膨張弁46、圧縮機47により、密閉された蒸気圧縮式冷凍サイクル方式の冷媒回路が2つ形成されている。
なお、本実施形態では、冷凍サイクル方式の冷媒回路、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12a、冷凍サイクル用の外気側熱交換器13a、冷凍サイクル用のガス配管44aおよび液配管45aが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の第1、第2の冷媒回路、第1、第2の高温流体側熱交換器、第1、第2の低温流体側熱交換器、第1、第2の冷媒配管に相当する。
このように、図1の冷却装置に対して、ガス配管44bを液配管45aに変更し、液配管45bをガス配管44aに変更し、さらに、液配管45の途中に、減圧膨張弁46を追加し、ガス配管44の途中に、圧縮機47を追加することで、ケース11の構造を変更しなくても、冷却装置の冷却方式を冷凍サイクル方式のみに変更することができる。
また、本実施形態の冷却装置1は、同じ冷却方式の冷媒回路を2つ備えているので、1つの冷媒回路に故障が生じても、残りの冷媒回路が正常に作動することで、冷却装置1の冷却性能が0になるのを防止できる。
(第4実施形態)
図12に、第4実施形態の第1の例における冷却装置の全体構成を示す。なお、図12は、図1(a)に対応しており、図12では、図1と同様の構成部に同一の符号を付している。
第1実施形態の冷却装置1では、図1(a)に示すように、外気側領域32に、沸騰冷却用の液配管45bと冷凍サイクル用のガス配管44aおよび圧縮機47とが配置されていたのに対して、本実施形態では、図12に示すように、内気側領域31に、沸騰冷却用の液配管45bと冷凍サイクル用のガス配管44aおよび圧縮機47とを配置している。
このように、冷凍サイクルにおいて重要機能部品である減圧膨張弁46だけでなく、圧縮機47も、外気と隔てられている内気側領域31に配置することで、圧縮機47が外気に曝されて、圧縮機47が汚れたり、腐食したりするのを防ぐことができる。
また、図13に、第4実施形態の第2の例における冷却装置の全体構成を示す。なお、図13は、図10(a)に対応しており、図13では、図1と同様の構成部に同一の符号を付している。
第1の例と同様に、第3実施形態の冷却装置1では、図10(a)に示すように、外気側領域32に、二組の冷凍サイクル用のガス配管44および圧縮機47が配置されていたのに対して、本実施形態の第2の例では、図13に示すように、これらを内気側領域31に配置している。
なお、本実施形態では、減圧膨張弁46と圧縮機47の両方を内気側領域31に配置する場合を例として説明したが、減圧膨張弁46と圧縮機47のうち、第1、第3実施形態のように、減圧膨張弁46のみを内気側領域31に配置したり、圧縮機47のみを内気側領域31に配置したりしても良い。
(第5実施形態)
図14に、本発明の第5実施形態における冷却装置の全体構成を示す。なお、図14は、局舎2に取り付けられた状態の冷却装置をその側面方向から見たときの内部構造を示す図であり、図14では、図1と同様の構成部に、同一の符号を付している。
第1〜第4実施形態では、ケースとして、その内部に内気側領域31と外気側領域32とがケース11の左右方向に並べられた構造のケース11を用いていたのに対して、本実施形態では、基本的に、ケース70の上下方向に、内気側領域71と外気側領域72とが並べられた構造のケース70を用いている。
図14に示すように、ケース70の内部は、隔壁73によって、主に、ケース70の上下方向において、上半分側と下半分側の領域に分けられており、さらに、上半分側の領域は、ケース70の厚さ方向(図中左右方向)で2つの領域に分けられている。
そして、ケース内部のうち、下半分側の領域と上半分のうちの局舎2側の領域が内気側領域71であり、上半分のうち局舎2から離れた側の領域が外気側領域72である。
内気側領域71では、内気用ファン14によって、図中の矢印のように、内気が、ケース70の上部から取り入れられ、内気側領域71を上から下方向に流れ、ケース70の下部から局舎2に向けて流れるようになっている。一方、外気側領域72では、外気ファン15によって、下から上方向に外気が流れるようになっている。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、内気側領域71に、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bと冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aとが、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bの方が内気流路の上流側に位置するように配置されている。
また、外気側領域72に、沸騰冷却用の外気側熱交換器13bと冷凍サイクル用の外気側熱交換器13aとが、沸騰冷却用の外気側熱交換器13bの方が外気流路の上流側に位置するように配置されている。
なお、内気側熱交換器12a、12b同士の間隔や外気側熱交換器13a、13b同士の間隔も、第1実施形態と同様である。
また、本実施形態では、第4実施形態と同様に、内気側領域71に、冷凍サイクル用のガス配管44aの途中に設けられている圧縮機47と、冷凍サイクル用の液配管45aの途中に設けられている減圧膨張弁46とが配置されている。
以上説明したように、第1実施形態に対して、ケースの内部構造を変更することもできる。また、第2、第3実施形態で説明した図8、図10に示す冷却装置1に対しても、ケースの内部構造を本実施形態のように変更することもできる。
このように、本実施形態においても、冷却装置の構造を、1つのケース内部に2つの冷媒回路が収納された構造としている。これにより、2つの冷媒回路の種類を、冷凍サイクル方式のみにしたり、沸騰式のみにしたり、併用式にしたりすることができる。
したがって、本実施形態の冷却装置によれば、各冷却方式の冷却装置のケース構造を共通化することができることから、冷却方式の種類を問わず、基地局の局舎2の構造を共通仕様とすることができる。この結果、基地局の局舎2の構造を変更することなく、各地の気候に合わせて、冷却装置の冷却方式を選択することが可能となる。
(他の実施形態)
(1)第1実施形態では、沸騰冷却方式の冷媒回路として、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bおよび外気側熱交換器13b、沸騰冷却用のガス配管44bおよび液配管45bにより構成された沸騰冷却方式専用の冷媒回路を用いる場合を例として説明した。
これに対して、沸騰冷却方式の冷媒回路として、冷凍サイクル方式の冷媒回路に対して、圧縮機47を回避させるバイパスと、減圧膨張弁46を回避させるバイパスを設け、切り替え弁等により、圧縮機47および減圧膨張弁46を回避して、冷媒が流れるようにすることもできる。すなわち、2つの冷凍サイクル方式の冷媒回路を用いて、その1つを冷凍サイクル方式から沸騰冷却方式に切り替えることもできる。
ただし、この場合、切り替え弁は冷媒流れの圧損となり、沸騰冷却方式の冷却運転時の性能が低下し、十分な省エネ効果を得られなかったり、弁故障時に圧縮機47等に大きな負荷がかかり冷却能力がゼロになったりする危険がある。したがって、第1実施形態のように、沸騰冷却方式専用の冷媒回路を用いる方が好ましい。
(2)上記した各実施形態では、ガス配管44、液配管45をケース11の内部に配置する場合を例として説明したが、ケース11の外部に配置することもできる。
(3)上記した各実施形態では、沸騰冷却用の内気側熱交換器12bおよび外気側熱交換器13bとして、マルチフローパス型熱交換器を用いる場合を例として説明したが、これに限らず、沸騰式の冷却装置に適用可能な他の熱交換器を用いることができる。
また、冷凍サイクル用の内気側熱交換器12aおよび外気側熱交換器13aとして、マルチフローパス型熱交換器を用いる場合を例として説明したが、これに限らず、冷凍サイクル方式の冷却装置に適用可能な他の熱交換器を用いることができる。例えば、1つのチューブとプレートフィンもしくはスパインフィン等で構成されたシングルフローパス型の熱交換器を用いることができる。
(4)上記した各実施形態では、ケース11の内気側領域31と外気側領域32に、内気用ファン14と外気用ファン15を、それぞれ、1つずつ配置する場合を例として説明したが、内気用ファン14と外気用ファン15の数を、それぞれ、2つ、もしくはそれ以上、すなわち、複数とすることもできる。
これにより、内気用ファン14と外気用ファン15の数が、それぞれ、1つの場合と比較して、ファンの送風能力を向上させたり、1つのファンが故障しても残りのファンが機能することで、内気用ファン14、外気用ファン15による送風が停止するのを抑制したりすることができる。
(5)上記した各実施形態では、内気用ファン14、外気用ファン15として、遠心ファンを用いる場合を例として説明したが、他のファンを用いることもでき、例えば、軸流ファンを用いることもできる。
なお、上記した各実施形態では、局舎2の内気は循環系であり、開放系の外気に比べて送風仕事が低い。軸流ファンは遠心ファンに比べて、送風圧力が低い欠点があるが、構造が観点で低コストのメリットがあるから、内気用ファン14として、軸流ファンを用いることが好ましい。
(6)上記した各実施形態では、ケース11の内部に内気用ファン14、外気用ファン15を配置する場合を例として説明したが、ケース11の内気側領域31、外気側領域32のそれぞれに、内気、外気を流すことができれば、ケース11の内部の内気用ファン14、外気用ファン15を省略することができる。例えば、ケース11とは別に、ケース11の外部にファンを配置することもできる。
(6)上記した各実施形態では、ケース11の内部に2つの冷媒回路を収納する場合を例として説明したが、さらに冷媒回路を追加することもできる。
(7)第1実施形態では、ケース11の形成方法として、パッキンを介在させ、ケース11と隔壁27を構成する金属板同士をピン等で固定する方法を採用する場合を例として説明したが、他の方法を採用することもできる。
例えば、ろう付けにより、ケース11と隔壁27を構成する金属板同士を一体的に接合することで、ケース11を形成する方法を採用することができる。
なお、ケース11としては、完成品に状態において、1つのケースをなしており、その内部が、左右方向に2つの空間に仕切られた構造のものであれば、種類を問わず用いることができる。
(8)上記した各実施形態では、ケース11の内部に、内気と外気とを対向して流す場合を例として説明したが、内気と外気とを同じ向きで流すこともできる。
(9)上記した各実施形態では、沸騰冷却用の冷媒回路において、冷媒を自然循環させる場合を例として説明したが、冷媒を強制循環させることもできる。この場合、例えば、ガス配管44bもしくは液配管45bに、冷媒を強制循環させるように、ポンプを接続する。
(10)第1〜第4実施形態では、ケース11の形状を、直方体とする場合を例として説明したが、他の形状に変更することもできる。
例えば、ケース11の形状を、図1中の上面25および下面26を楕円形状に変更し、前面21、背面22、左側面23、右側面24を1つの円柱面に変更した円柱形状とすることもできる。この場合、隔壁27の形状は、図1と同様に、長方形である。
また、ケース11の形状に応じて、隔壁27の形状も、長方形から他の形状に変更することができる。
また、上記した各実施形態では、隔壁27を平板形状とする場合を例として説明したが、ケース11の内部を左右2つに分けることができれば、隔壁27を折れ曲がった形状とすることもできる。ただし、ケースの簡素化や高い防水性を得る観点より、隔壁は平板形状とすることが好ましい。
(11)第1〜第4実施形態では、隔壁27を、ケース11の前面21、背面22、上面25および下面26に対して垂直に配置する場合を例として説明したが、ケース11の内部を左右2つに分けることができれば、隔壁27を、ケース11の前面21、背面22に対して斜めに配置したり、上面25および下面26に対して斜めに配置したりすることもできる。
(12)上記した各実施形態では、冷凍サイクル方式の冷媒回路として、蒸気圧縮式冷凍サイクル方式の冷媒回路を用いる場合を例として説明したが、蒸気圧縮式に限らず吸収式等の他の冷凍サイクル方式の冷媒回路を用いることができる。
また、冷媒を蒸発・凝縮させる冷凍サイクル方式を例として説明したが、いわゆる超臨界サイクルのように、冷媒が蒸発・凝縮の状態にならない冷凍サイクル方式を採用することもできる。
(13)上記した各実施形態では、携帯電話基地局の局舎内を冷却する基地局用冷却装置を例として説明したが、筐体内部の高温流体と、筐体外部の低温流体とを混合させることなく、熱交換させることで、筐体内部の高温流体を冷却する沸騰式の他の冷却装置においても、本発明を適用することができる。また、冷却の対象は筐体内部の高温流体に限らず、高温流体を高温流体よりも低温の低温流体を用いて冷却する冷却装置においても、本発明を適用することができる。
例えば、発熱体を冷却するための冷却水やオイル等の高温液体を、この液体よりも温度が低い水やオイル等の低温液体を用いて、冷却する冷却装置に本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態における冷却装置の全体構成を示す図であり、(a)は冷却装置の正面透視図であり、(b)、(c)は(a)中の冷却装置の側面透視図であり、(d)は(a)中の冷却装置の上面透視図である。 図1中の冷却装置の局舎への設置状態を示す図である。 図1(a)中のケース11を上方から見たときのケース11の断面図である。 図1の冷却装置が備える冷媒回路の概略構成を示す図である。 図1中の冷却装置が備える沸騰冷却用の内気側熱交換器12b、外気側熱交換器13b、ガス配管44b、液配管45bおよびケース11の隔壁27の断面図である。 図5中のA−A線断面図である。 図5中の破線で囲まれた領域Bの拡大図である。 本発明の第2実施形態における冷却装置の全体構成を示す図であり、(a)は冷却装置の正面透視図であり、(b)、(c)は(a)中の冷却装置の側面透視図であり、(d)は(a)中の冷却装置の上面透視図である。 図8の冷却装置が備える冷媒回路の概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における冷却装置の全体構成を示す図であり、(a)は冷却装置の正面透視図であり、(b)、(c)は(a)中の冷却装置の側面透視図であり、(d)は(a)中の冷却装置の上面透視図である。 図10の冷却装置が備える冷媒回路の概略構成を示す図である。 本発明の第4実施形態の第1の例における冷却装置の全体構成を示す図である。 本発明の第4実施形態の第2の例における冷却装置の全体構成を示す図である。 本発明の第5実施形態における冷却装置の全体構成を示す図である。
符号の説明
1…冷却装置、11…ケース、
12a…冷凍サイクル用の内気側熱交換器、13a…冷凍サイクル用の外気側熱交換器、
12b…沸騰冷却用の内気側熱交換器、13b…沸騰冷却用の外気側熱交換器、
14…内気用ファン、15…外気用ファン、27…隔壁、
31…内気側領域、32…外気側領域、
44a、44b…ガス配管、45a、45b…液配管、
46…減圧膨張弁、47…圧縮機。

Claims (9)

  1. 高温流体が流れる高温流体側流路(31)と低温流体が流れる低温流体側流路(32)とが内部に設けられているケース(11、70)と、
    前記高温流体側流路(31)に配置され、内部に封入された冷媒と高温流体との間での熱交換により、高温流体を冷却する第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)と、
    前記低温流体側流路(32)に配置され、内部に封入された冷媒と低温流体との間での熱交換により、冷媒から低温流体へ放熱させる第1、第2の低温流体側熱交換器(13b、13a)と、
    前記第1の高温流体側熱交換器(12b)と前記第1の低温流体側熱交換器(13b)との間で冷媒を循環して流す第1の冷媒配管(44b、45b)と、
    前記第2の高温流体側熱交換器(12a)と前記第2の低温流体側熱交換器(13a)との間で冷媒を循環して流す第2の冷媒配管(44a、45a)とを備え、
    前記第1の高温流体側熱交換器(12b)、前記第1の低温流体側熱交換器(13b)および前記第1の冷媒配管(44b、45b)によって、第1の冷媒回路が構成されており、
    前記第2の高温流体側熱交換器(12a)、前記第2の低温流体側熱交換器(13a)および前記第2の冷媒配管(44a、45a)によって、第2の冷媒回路が構成されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記第1の冷媒回路は、前記第1の高温流体側熱交換器(12b)で冷媒を沸騰気化させ、前記第1の低温流体側熱交換器(13b)で冷媒を凝縮させ、冷媒の密度差を利用して冷媒を自然循環させる自然循環冷媒回路であり、
    前記第2の冷媒回路は、前記第2の冷媒配管(44a、45a)の途中に設けられ、冷媒を圧縮する圧縮機(47)と、前記第2の冷媒配管(44a、45a)の途中に設けられ、冷媒を減圧膨張させる減圧膨張手段(46)とを有し、
    前記第1の低温流体側熱交換器(13b)で前記圧縮機(47)により圧縮された冷媒を放熱させ、放熱後の冷媒を前記減圧膨張手段(46)で減圧膨張させ、減圧膨張された冷媒を前記第2の高温流体側熱交換器(12a)で吸熱させ、前記圧縮機(47)を利用して、冷媒を強制的に循環させる強制循環冷媒回路であることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記圧縮機(47)と減圧膨張手段(46)の少なくとも一方は、前記高温流体側流路(31)に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記高温流体側流路(31)では、前記第1の高温流体側熱交換器(12b)が、前記第2の高温流体側熱交換器(12a)よりも高温流体流れの上流側に配置されており、
    前記低温流体側流路(32)では、前記第1の低温流体側熱交換器(13b)が、前記第2の低温流体側熱交換器(13a)よりも低温流体流れの上流側に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の冷却装置。
  5. 前記第1の高温流体側熱交換器(12b)と前記第2の高温流体側熱交換器(12a)は、通風面(12d、12c)同士が対向し、かつ、平行であり、互いの間隔が前記第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)の前記通風面(12d、12c)に垂直な方向での幅の合計よりも小さくなるように配置されており、
    前記第1の低温流体側熱交換器(13b)と前記第2の低温流体側熱交換器(13a)は、通風面(13d、13c)同士が、対向し、かつ、平行であり、互いの間隔が前記第1、第2の低温流体側熱交換器(13b、13a)の前記通風面(13d、13c)に垂直な方向での幅の合計よりも小さくなるように配置されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の冷却装置。
  6. 前記高温流体側流路(31)内であって、前記第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)よりも高温流体流れの上流側に、押し込み方式の高温流体用ファン(14)を配置し、
    前記低温流体側流路(32)内であって、前記第1、第2の低温流体側熱交換器(13b、13a)よりも低温流体流れの上流側に、押し込み方式の低温流体用ファン(15)を配置していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷却装置。
  7. 前記低温流体用ファン(15)を複数配置していることを特徴とする請求項6に記載の冷却装置。
  8. 前記ケース(11)は、横断面の形状が、第1の方向での長さが、前記第1の方向に直交する第2の方向での長さよりも短い形状であり、前記高温流体側流路(31)と前記低温流体側流路(32)は、前記ケース(11)の内部に、前記第2の方向で並んで設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の冷却装置。
  9. 前記ケース(11)は、前面(21)と、前記前面(21)の奥側に位置する背面(22)と、前記前面(21)に向かって左側に位置する左側面(23)と、前記前面(21)に向かって右側に位置する右側面(24)と、前記前面(21)の上側に位置する上面(25)と、前記前面(21)の下側に位置する下面(26)とを有する直方体形状であり、
    前記ケース(11)の内部を、前記仕切板(27)によって、前記前面(21)に向かって左右方向に並ぶ2つの領域に仕切ることで、前記ケース(11)の内部に、前記高温流体側流路(31)と前記低温流体側流路(32)とが設けられており、
    高温流体が、前記背面(22)の上部に設けられた高温流体の取り入れ口(22a)から流入し、前記高温流体側流路(31)内を上から下方向に流れ、前記背面(22)の下部に設けられた高温流体の排出口(22b)から流出するようになっており、
    低温流体が、前記前面(21)の下部に設けられた低温流体の取り入れ口(21a)から流入し、前記低温流体側流路(32)内を下から上方向に流れ、前記前面(21)の上部に設けられた低温流体の排出口(21b)から流出するようになっており、
    前記第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)の通風面(12d、12c)に垂直な方向での幅の合計と、前記第1、第2の低温流体側熱交換器(13b、13a)の通風面(13d、13c)に垂直な方向での幅の合計は、それぞれ、前記ケース(11)の前記前面(21)に対して垂直な方向での幅の半分以下であり、
    前記第1、第2の低温流体側熱交換器(13b、13a)は、前記第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)よりも上側であって、前記前面(21)に垂直な方向では、前記ケース(11)の中央よりも前記前面側で、かつ、前記通風面(13c、13d)が前記前面(21)に対して平行となるように配置されており、
    前記第1、第2の高温流体側熱交換器(12b、12a)は、前記前面(21)に垂直な方向で前記ケース(11)の中央よりも前記背面(22)側であって、かつ、前記通風面(12d、12c)が前記背面(22)に対して平行となるように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の冷却装置。

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