このような従来の発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路では、発熱体収納函より供給される外部直流電源には複数の電源系統電圧(例えば、DC24V、DC48V)が存在するので、この電源系統電圧毎に発熱体収納函冷却装置用加熱装置を準備する必要があり、サービスメンテナンス時を考慮すると保管などのスペースに場所を取るという課題があった。
また、設置時やサービスメンテナンス時に発熱体収納函より供給される外部直流電源の電源系統電圧に合わせた発熱体収納函冷却装置用加熱装置を取り付ける必要があり、取り付け間違いによる作業のやり直しや異電圧による装置故障などの課題があった。
さらに、上記課題を回避するためには設置時やサービスメンテナンス時の作業者は電源系統電圧を確認するなどの作業工数も発生し、作業効率の向上も課題であった。
また、発熱体収納函冷却装置用加熱装置後の正常動作を設置時やサービスメンテナンス時の作業者が容易に確認したいという課題があり、外部交流電源を交流直流手段により変圧、整流、平滑される直流電圧を外部直流電源の電源系統電圧に応じて自動的に切替る発熱体収納函冷却装置用加熱装置の提供が要求されている。
また、設置後の外部直流電源の電圧が想定されている電源系統電圧を外れたり、前記外部直流電源の接地相が結線故障などにより接地電位より浮いてしまうという異常電圧の課題があり、前記の異常電圧時に速やかに異常を検出すると共に前記直流電源を動力から切り離し、発熱体収納函より供給される外部交流電源を変圧平滑した直流電圧により循環送風手段を動作させることが要求されている。
また、発熱体収納函冷却装置用加熱装置後の正常動作を、例えば携帯電話基地局のオペレーションセンターの様な遠隔地では判らないという課題があり、遠隔地にて正常動作を確認できることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、外部直流電源の複数の電源系統電圧毎に対応するためにこの電源系統電圧を自動的に判断できるので、前記電源系統電圧毎に発熱体収納函冷却装置用加熱装置を準備することが不要とでき、取り付け間違いのない、取り付け作業前の電源系統電圧を確認することの不要とでき、正常動作を認知させることができ、遠隔地にて正常動作を確認できる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路を提供することを目的としている。
本発明の発熱体収納函冷却装置は、上記目的を達成するために、発熱体収納函内の内気の熱を発熱体収納函外の外気の熱と熱交換させる熱交換手段と、前記発熱体収納函内の内気を取り込み前記熱交換手段で熱交換させて前記発熱体収納函内に循環送風する内気循環風路と、この内気を循環送風させる内気循環送風手段と、前記発熱体収納函外の外気を取り込み前記熱交換手段で前記発熱体収納函内の内気の熱と熱交換させて前記発熱体収納函外に循環送風する外気循環風路と、この外気を循環送風させる循外気環送風手段と、前記内気循環風路に備え、前記発熱体収納函を暖める電気ヒーターと、前記内気循環送風手段と前記外気循環送風手段を動作させる制御装置を備え、前記内気循環送風手段と外気循環送風手段の動力とする外部直流電源と前記電気ヒーターの電源である外部交流電源は前記発熱体収納函より供給される発熱体収納函冷却装置において、前記外部交流電源の電圧に応じて設けた複数のタップを有するタップ付の商用電源トランスと、直流電圧出力を前記外部直流電源の電源系統電圧に合致させるように前記複数のタップを切替えるタップ切替手段とを備えたことを特徴とするものである。
この手段により、タップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、このタップ付き商用電源トランスの1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランスの出力電圧を変圧させて外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲とでき、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に前記外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は前記外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、外部直流電源の入力電圧を検出する入力電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し、タップ切替手段を動作させることを特徴とするものである。
この手段により、入力電圧検出手段により検出した外部直流電源の入力電圧の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行い、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、外部直流電源の正極側電位と接地間の電位差を検出する正極側対地間電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し、タップ切替手段を動作させることを特徴とするものである。
この手段により、正極側対地間電圧検出手段により検出した外部直流電源の正極側対地間電圧より前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し得るので、タップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行い、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源との電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、負極側対地間電圧検出手段により検出した外部直流電源の負正極側対地間電圧より前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し得るので、外部直流電源の負極側電位と接地間の電位差を検出する負極側対地間電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し、タップ切替手段を動作させることを特徴とするものである。
この手段により、負極側対地間電圧検出手段により検出した外部直流電源の負極側対地間電圧より前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し得るので、タップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行い、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、商用電源トランスの1次巻線に設けたタップに接続したタップ切替え手段の複数のスイッチ素子を動作させることを特徴とするものである。
この手段により、1次巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランスを用いるので、電流容量の少ないタップ切替え手段を使用してタップ切替えを自動的に行えるので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、商用電源トランスの2次巻線に設けたタップに接続したタップ切替え手段の複数のスイッチ素子を動作させることを特徴とするものである。
この手段により、2次巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランスを用いるので、耐電圧の小さいタップ切替え手段を使用してタップ切替えを自動的に行えるので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、内気循環送風手段であるファンモーターの回転数を検知する回転数検知手段を備え、外部直流電源の供給がなく、内気循環送風手段の動力を外部交流電源により供給する際に、タップ切替手段をタップ付き商用電源トランスの出力が低圧側となるように設定しておき、前記内気循環送風手段の前記回転数検知手段により検知された回転数が所望の回転数に達しない場合に、前記外部直流電源の電源系統電圧が高圧側であると判断し、前記タップ切替手段を前記タップ付き商用電源トランスの出力が高圧側となるように切替えることを特徴とするものである。
この手段により、回転数検知手段により検知した内気循環送風手段の回転数と予め設定した所望の回転数を比較し外部直流電源の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、内気循環送風手段の入力部に直列に接続した電流検出手段を備え、外部直流電源の供給がなく、前記内気循環送風手段の動力を外部交流電源により供給する際に、タップ切替手段をタップ付き商用電源トランスの出力が低圧側となるように設定しておき、前記電流検出手段により検出された電流値が所望の値に達しない場合に、前記外部直流電源の電源系統電圧が高圧側であると判断し、前記タップ切替手段を前記タップ付き商用電源トランスの出力が高圧側となるように切替えることを特徴とするものである。
この手段により、電流検出手段により検出した内気循環送風手段に流れる電流値と予め設定した所望の値を比較し外部直流電源の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、内気循環風路内に循環される内気の温度を検出する温度検出手段を備え、外部直流電源の供給がなく、発熱体収納函を暖める電気ヒーターへ前記外部交流電源を通電し前記内気循環送風手段の動力を外部交流電源により供給する際に、タップ切替手段をタップ付き商用電源トランスの出力が低圧側となるように設定しておき、前記温度検出手段により検出された温度が所望の温度以下となった場合に、前記外部直流電源の電源系統電圧が高圧側であると判断し、前記タップ切替手段を前記タップ付き商用電源トランスの出力が高圧側となるように切替えることを特徴とするものである。
この手段により、発熱体収納函を暖める際に、温度検出手段により検出した内気循環送風路内に流れる内気の温度と予め設定した温度と比較し外部直流電源の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、外部直流電源を内気循環送風手段および外気循環送風手段に印加するための電源入切手段を設け、前記外部直流電源の入力電圧を検出する入力電圧検出手段により前記外部直流電源の電源系統電圧を一旦判断した後に、前記外部直流電源の入力電圧が予め設定したこの外部直流電源の電源系統電圧と合致しなくなった場合に、前記電源入切手段を開放し、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段への動力を外部交流電源により供給するようにしたことを特徴とするものである。
この手段により、入力電圧検出手段により外部直流電源の入力電圧を異常電圧と判断した場合、電源入切手段を開放させて内気循環送風手段および外気循環送風手段への前記外部直流電圧の印加を遮断し、前記入力電圧検出手段により検出した前記外部直流電源の入力電圧より一旦判断した電源系統電圧と合致させるようにタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行っていたことにより、前記外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段に印加され、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段は前記外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、外部直流電源を内気循環送風手段および外気循環送風手段に印加するための電源入切手段を設け、外部直流電源の正極側電位と接地間の電位差を検出する正極側対地間電圧検出手段と、前記外部直流電源の負極側電位と接地間の電位差を検出する負極側対地間電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を一旦判断し、前記外部直流電源の入力電圧が予め設定した外部直流電源の電源系統電圧と合致しなくなった場合に、前記電源入切手段を開放し、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段への動力を、タップ付き商用電源トランスの出力が一旦判断した前記外部直流電源の電源系統電圧となるようにタップ切替手段を切替えて、外部交流電源により供給するようにしたことを特徴とするものである。
この手段により、正極側対地間電圧検出手段および負極側対地間電圧検出手段により外部直流電源の入力電圧を異常電圧と判断した場合、電源入切手段を開放させて内気循環送風手段および外気循環送風手段への前記外部直流電圧の印加を遮断し、前記正極側対地間電圧検出手段および前記負極側対地間電圧検出手段により検出した前記外部直流電源の正極側電位と接地間の電位差および前記外部直流電源の負極側電位と接地間のより一旦判断した前記外部直流電圧の電源系統電圧と合致させるようにタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行っていたことにより、前記外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段に印加され、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段は、前記外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、前記外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果を報知するための発光表示手段または音声発生手段を備えたことを特徴とするものである。
この手段により、外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果あるいはこの外部電源電圧の異常電圧を発光表示手段あるいは音声発生手段で報知することができるので、設置業者やサービスマンが前記外部電源電圧の電源系統電圧やこの外部電源電圧の異常電圧であることを認識することにより、設置業者やサービスマンの修復作業などにより前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
また、他の手段は、前記外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果を遠隔監視するオペレーションセンターに報知する通信手段を備えたことを特徴とするものである。
この手段により、前記外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果あるいはこの外部電源電圧が異常電圧である情報を通信に載せることができるので、発熱体収納函の外部の遠隔地にて前記外部電源電圧の電源系統電圧やこの外部電源電圧の異常電圧であることを認識することすることにより、設置業者やサービスマンの修復作業などにより前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路が得られる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、外部直流電源の複数の電源系統電圧毎に対応するためにこの電源系統電圧を自動的に判断できるので、前記電源系統電圧毎に発熱体収納函冷却装置用加熱装置を準備することが不要とでき、取り付け間違いのない、取り付け作業前の電源系統電圧を確認することの不要とでき、外部直流電源の異常電圧時に内気循環送風手段および外気循環送風手段への外部直流電源の印加を遮断しながら外部交流電源にて前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段の動力とすることができ、正常動作を認知させることができ、遠隔地にて正常動作を確認できる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路を提供することを目的としている。
本発明によれば、外部直流電源の複数の電源系統電圧毎に対応するためにこの電源系統電圧を自動的に判断できるので、前記電源系統電圧毎に発熱体収納函冷却装置用加熱装置を準備することが不要とでき、取り付け間違いのない、取り付け作業前の電源系統電圧を確認することの不要とでき、外部直流電源の異常電圧時に内気循環送風手段および外気循環送風手段への外部直流電源の印加を遮断しながら外部交流電源にて前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段の動力とすることができ、正常動作を認知させることができ、遠隔地にて正常動作を確認できる発熱体収納函冷却装置用加熱装置の交流直流変換回路を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、発熱体収納函内の内気の熱を発熱体収納函外の外気の熱と熱交換させる熱交換手段と、前記発熱体収納函内の内気を取り込み前記熱交換手段で熱交換させて前記発熱体収納函内に循環送風する内気循環風路と、この内気を循環送風させる内気循環送風手段と、前記発熱体収納函外の外気を取り込み前記熱交換手段で前記発熱体収納函内の内気の熱と熱交換させて前記発熱体収納函外に循環送風する外気循環風路と、この外気を循環送風させる循外気環送風手段と、前記内気循環風路に備え、前記発熱体収納函を暖める電気ヒーターと、前記内気循環送風手段と前記外気循環送風手段を動作させる制御装置を備え、前記内気循環送風手段と外気循環送風手段の動力とする外部直流電源と前記電気ヒーターの電源である外部交流電源は前記発熱体収納函より供給される発熱体収納函冷却装置において、前記外部交流電源の電圧に応じて設けた複数のタップを有するタップ付の商用電源トランスと、直流電圧出力を前記外部直流電源の電源系統電圧に合致させるように前記複数のタップを切替えるタップ切替手段とを備えたことを特徴とするものであり、タップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、このタップ付き商用電源トランスの1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランスの出力電圧を変圧させて外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲とでき、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に前記外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は前記外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、外部直流電源の入力電圧を検出する入力電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し、タップ切替手段を動作させることを特徴とするものであり、入力電圧検出手段により検出した外部直流電源の入力電圧の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行い、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項3記載の発明は、外部直流電源の正極側電位と接地間の電位差を検出する正極側対地間電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し、タップ切替手段を動作させることを特徴とするものであり、正極側対地間電圧検出手段により検出した外部直流電源の正極側対地間電圧より前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し得るので、タップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行い、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源との電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項4記載の発明は、外部直流電源の負極側電位と接地間の電位差を検出する負極側対地間電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し、タップ切替手段を動作させることを特徴とするものであり、負極側対地間電圧検出手段により検出した外部直流電源の負極側対地間電圧より前記外部直流電源の電源系統電圧を判断し得るので、タップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行い、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源との電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項5記載の発明は、商用電源トランスの1次巻線に設けたタップに接続したタップ切替え手段の複数のスイッチ素子を動作させることを特徴とするものであり、1次巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランスを用いるので、電流容量の少ないタップ切替え手段を使用してタップ切替えを自動的に行えるので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項6記載の発明は、商用電源トランスの2次巻線に設けたタップに接続したタップ切替え手段の複数のスイッチ素子を動作させることを特徴とするものであり、2次巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランスを用いるので、耐電圧の小さいタップ切替え手段を使用してタップ切替えを自動的に行えるので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項7記載の発明は、内気循環送風手段であるファンモーターの回転数を検知する回転数検知手段を備え、外部直流電源の供給がなく、内気循環送風手段の動力を外部交流電源により供給する際に、タップ切替手段をタップ付き商用電源トランスの出力が低圧側となるように設定しておき、前記内気循環送風手段の前記回転数検知手段により検知された回転数が所望の回転数に達しない場合に、前記外部直流電源の電源系統電圧が高圧側であると判断し、前記タップ切替手段を前記タップ付き商用電源トランスの出力が高圧側となるように切替えることを特徴とするものであり、回転数検知手段により検知した内気循環送風手段の回転数と予め設定した所望の回転数を比較し外部直流電源の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができるという作用を有する。
本発明の請求項8記載の発明は、内気循環送風手段の入力部に直列に接続した電流検出手段を備え、外部直流電源の供給がなく、前記内気循環送風手段の動力を外部交流電源により供給する際に、タップ切替手段をタップ付き商用電源トランスの出力が低圧側となるように設定しておき、前記電流検出手段により検出された電流値が所望の値に達しない場合に、前記外部直流電源の電源系統電圧が高圧側であると判断し、前記タップ切替手段を前記タップ付き商用電源トランスの出力が高圧側となるように切替えることを特徴とするものであり、電流検出手段により検出した内気循環送風手段に流れる電流値と予め設定した所望の値を比較し外部直流電源の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、発熱体収納函を暖める場合に、前記外部直流電が供給されなくても、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項9記載の発明は、内気循環風路内に循環される内気の温度を検出する温度検出手段を備え、外部直流電源の供給がなく、発熱体収納函を暖める電気ヒーターへ前記外部交流電源を通電し前記内気循環送風手段の動力を外部交流電源により供給する際に、タップ切替手段をタップ付き商用電源トランスの出力が低圧側となるように設定しておき、前記温度検出手段により検出された温度が所望の温度以下となった場合に、前記外部直流電源の電源系統電圧が高圧側であると判断し、前記タップ切替手段を前記タップ付き商用電源トランスの出力が高圧側となるように切替えることを特徴とするものであり、発熱体収納函を暖める際に、温度検出手段により検出した内気循環送風路内に流れる内気の温度と予め設定した温度と比較し外部直流電源の電源系統電圧を判断することによりタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行うので、前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる作用を有する。
本発明の請求項10記載の発明は、外部直流電源を内気循環送風手段および外気循環送風手段に印加するための電源入切手段を設け、前記外部直流電源の入力電圧を検出する入力電圧検出手段により前記外部直流電源の電源系統電圧を一旦判断した後に、前記外部直流電源の入力電圧が予め設定したこの外部直流電源の電源系統電圧と合致しなくなった場合に、前記電源入切手段を開放し、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段への動力を外部交流電源により供給するようにしたことを特徴とするものであり、入力電圧検出手段により外部直流電源の入力電圧を異常電圧と判断した場合、電源入切手段を開放させて内気循環送風手段および外気循環送風手段への前記外部直流電圧の印加を遮断し、前記入力電圧検出手段により検出した前記外部直流電源の入力電圧より一旦判断した電源系統電圧と合致させるようにタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行っていたことにより、外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段に印加され、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる作用を有する。
本発明の請求項11記載の発明は、外部直流電源を内気循環送風手段および外気循環送風手段に印加するための電源入切手段を設け、外部直流電源の正極側電位と接地間の電位差を検出する正極側対地間電圧検出手段と、前記外部直流電源の負極側電位と接地間の電位差を検出する負極側対地間電圧検出手段により、前記外部直流電源の電源系統電圧を一旦判断し、前記外部直流電源の入力電圧が予め設定した外部直流電源の電源系統電圧と合致しなくなった場合に、前記電源入切手段を開放し、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段への動力を、タップ付き商用電源トランスの出力が一旦判断した前記外部直流電源の電源系統電圧となるようにタップ切替手段を切替えて、外部交流電源により供給するようにしたことを特徴とするものであり、正極側対地間電圧検出手段および負極側対地間電圧検出手段により外部直流電源の入力電圧を異常電圧と判断した場合、電源入切手段を開放させて内気循環送風手段および外気循環送風手段への前記外部直流電圧の印加を遮断し、前記正極側対地間電圧検出手段および前記負極側対地間電圧検出手段により検出した前記外部直流電源の正極側電位と接地間の電位差および前記外部直流電源の負極側電位と接地間のより一旦判断した前記外部直流電圧の電源系統電圧と合致させるようにタップ付き商用電源トランスのタップ切替えを自動的に行っていたことにより、前記外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段に印加され、前記内気循環送風手段および前記外気循環送風手段は、前記外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
本発明の請求項12記載の発明は、前記外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果を報知するための発光表示手段または音声発生手段を備えたことを特徴とするものであり、外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果あるいはこの外部電源電圧の異常電圧を発光表示手段あるいは音声発生手段で報知することができるので、設置業者やサービスマンが前記外部電源電圧の電源系統電圧やこの外部電源電圧の異常電圧であることを認識することにより、設置業者やサービスマンの修復作業などにより前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができる作用を有する。
本発明の請求項13記載の発明は、前記外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果を遠隔監視するオペレーションセンターに報知する通信手段を備えたことを特徴とするものであり、前記外部電源電圧の電源系統電圧を判断した結果あるいはこの外部電源電圧が異常電圧である情報を通信に載せることができるので、発熱体収納函の外部の遠隔地にて前記外部電源電圧の電源系統電圧やこの外部電源電圧の異常電圧であることを認識することすることにより、設置業者やサービスマンの修復作業などにより前記外部直流電が供給されない場合でも、内気循環送風手段に外部直流電源の電源系統電圧と同一電圧範囲の直流電圧が印加され、前記内気循環送風手段は外部直流電源が印加された際の動作を確保させることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
従来例と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図1および図2に示すように、発熱体収納函101を冷却する冷却装置102は前記発熱体収納函101内の内気の熱と前記発熱体収納函101外の外気の熱とを熱交換する熱交換手段としての熱交換器103と前記発熱体収納函101の内気を取り込み前記熱交換器103で外気と熱交換させ発熱体収納函101内に送風する内気循環風路104と、内気を送風させる内気循環送風手段としての内気用ファンモーター105を備え、前記発熱体収納函101の外気を取り込み前記熱交換器103で内気と熱交換して前記発熱体収納函101外に送風する外気循環風路と、外気を循環送風させる外気循環送風手段としての外気用ファンモーター106と、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106を動作する不揮発性メモリー1を内蔵したマイコン2を搭載した制御装置107を備え、前記冷却装置102の主電源である外部直流電源108が前記発熱体収納函101より供給され、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106の動力として、第1の逆流防止素子109を介してこれら内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106に接続されている。
また、前記発熱体収納函101の内気を暖める発熱体収納函冷却装置用加熱装置110は、電気ヒーター111を前記内気循環風路104に備え、この電気ヒーター111に電力を供給する前記発熱体収納函101より供給される外部交流電源112に前記制御装置107により駆動する電圧印加手段としてのリレー113の接点を介して前記電気ヒーター111が接続されている。供給された外部交流電源112の一相はタップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた複数のタップを自動的に切り替えるタップ切替手段としてのスイッチ素子として1C接点型であるタップ切替えリレー4のコモン端子に接続され、このタップ切替えリレー4のノーマル開端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた中間タップbに接続され、前記タップ切替えリレー4のノーマル閉端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の終端タップaに接続され、前記外部交流電源112の他相は前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線のコモン端子cに接続される。このタップ付き電源トランス3の2次巻線に出力電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ115が接続され平滑コンデンサー116で平滑された直流電圧V2となり、前記内気用ファンモーター105および前記制御装置107に第2の逆流防止素子117を介して接続される。前記制御装置107には前記外部直流電源108の入力電圧検出手段としての第1の抵抗器5と第2の抵抗器6および前記マイコン2が備えてあり、このマイコン2の指令によりタップ切替えリレー4を駆動するリレー駆動回路7を接続している。
ここで、前記タップ付き商用電源トランス3の終端タップaとコモン端子c間に前記外部交流電源112が入力された場合には直流電圧V2が前記外部直流電源108の入力直流電圧V1の電源系統電圧の低圧(例えば、DC24V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC20V〜DC29V)となるように、また、前記タップ付き商用電源トランス3の中間タップbとコモン端子c間に前記外部交流電源112が入力された場合には直流電圧V2は前記外部直流電源108の入力直流電圧V1の電源系統電圧の高圧(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となるように、前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線と2次巻線の巻数比が調整されている。
上記構成において、外部直流電源108が投入されたときにこの外部直流電源108の入力直流電圧V1が第1の抵抗器5と第2の抵抗器6により分圧されてマイコン2のアナログ入力端子AINに印加され、このマイコン2ではタイマーを走らせて数秒後(例えば、3秒)に発熱体収納函101より供給される外部直流電源108が安定したものとして入力直流電圧V1を判定するためにAINの電圧が第1の閾値(例えば、入力直流電圧V1がDC29Vに相当)を上回っていたらこの外部直流電源108の電源系統電圧は高圧側(例えば、DC48V)と判断し、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切り替えてタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切り替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。この外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側であるという判定情報を前記マイコン2に備えている不揮発性メモリー1に保管しておき、外部直流電源108が再投入時に再度、前記外部直流電源108の電源系統電圧の判定を行う。すなわち、前記外部直流電源108および前記外部交流電源112の供給がなくなり、この外部交流電源112のみ再投入された場合は、前記不揮発性メモリー1に保管されていた、前記外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側である、という判定情報を基に、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替えタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切り替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。マイコン2は、入力直流電圧V1の分圧電圧を監視し、第1の閾値を超えた場合に、前記タップ切替えリレー4をオンするように駆動させる内容や内蔵した不揮発性メモリー1の情報を確認したり、情報を書き換えるようなにプログラムされているものである。
従って、外部交流電源112により作られる直流電圧V2が、自動的に外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となるので、外部直流電源108の供給がない場合でも供給前記内気用ファンモーター105は、この外部直流電源108の供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、発熱体収納函101を暖める場合に、前記外部直流電108が供給されなくても、内気用ファンモーター105に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
なお、本実施例では説明の便宜上、タップ付き商用電源トランス3のタップを2個として説明したが、3個以上としても良いことは無論である。タップ付き商用電源トランスの1次巻線にタップを設けたとして説明したが、2次巻線に設けても作用効果に差はない。以降の実施の形態の説明全てに共通する。また、マイコン2を不揮発性メモリー1の内蔵されたタイプとして説明したが、マイコン2の外部に不揮発性メモリー1を備えても作用効果に差はない。
(実施の形態2)
従来例、実施の形態1と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図3、図4および図5に示すように、発熱体収納函101を冷却する冷却装置102は前記発熱体収納函101内の内気の熱と前記発熱体収納函101外の外気の熱とを熱交換する熱交換手段としての熱交換器103と前記発熱体収納函101の内気を取り込み前記熱交換器103で外気と熱交換させ発熱体収納函101内に送風する内気循環風路104と、内気を送風させる内気循環送風手段としての内気用ファンモーター105を備え、前記発熱体収納函101の外気を取り込み前記熱交換器103で内気と熱交換して前記発熱体収納函101外に送風する外気循環風路と、外気を循環送風させる外気循環送風手段としての外気用ファンモーター106と、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106を動作する不揮発性メモリー1を内蔵したマイコン2を搭載した制御装置107を備え、前記冷却装置102の主電源である外部直流電源108が前記発熱体収納函101より供給され、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106の動力として、第1の逆流防止素子109を介してこれら内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106に接続されており、前記冷却装置102には保護接地として備えられた接地端子8が大地アース9に接続されている。また、図4(a)に示すように前記外部直流電源108は正極側電位が大地アース9に接続された接地相となる高圧(例えば、DC48V)の電源系統電圧と負極側電位が大地アース9に接続された接地相となる低圧(例えば、DC24V)の電源系統電圧が存在する。
また、前記発熱体収納函101の内気を暖める発熱体収納函冷却装置用加熱装置110は、電気ヒーター111を前記内気循環風路104に備え、この電気ヒーター111に電力を供給する前記発熱体収納函101より供給される外部交流電源112に前記制御装置107により駆動する電圧印加手段としてのリレー113の接点を介して前記電気ヒーター111が接続されている。供給された外部交流電源112の一相はタップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた複数のタップを自動的に切り替えるタップ切替手段としてのスイッチ素子として1C接点型であるタップ切替えリレー4のコモン端子に接続され、このタップ切替えリレー4のノーマル開端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた中間タップbに接続され、前記タップ切替えリレー4のノーマル閉端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の終端タップaに接続され、前記外部交流電源112の他相は前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線のコモン端子cに接続される。このタップ付き電源トランス3の2次巻線に出力電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ115が接続され平滑コンデンサー116で平滑された直流電圧V2となり、前記内気用ファンモーター105および前記制御装置107に第2の逆流防止素子117を介して接続される。前記制御装置107には前記外部直流電源108の正極側電位端子10aと接地端子8間の電位差としての正極側対地間電圧V3を検出する正極側対地間電圧検出手段としての第3の抵抗器11と第4の抵抗器12と前記マイコン2が備えてあり、このマイコン2の指令によりタップ切替リレー4を駆動するリレー駆動回路7を接続している。
上記構成において、外部直流電源108が投入されたときにこの外部直流電源108の正極側電位端子10aと接地端子8との間の正極側対地間電圧V3が第3の抵抗器11と第4の抵抗器12により分圧されてマイコン2のアナログ入力端子AINに印加され、このマイコン2ではタイマーを走らせて数秒後(例えば、3秒)に発熱体収納函101より供給される外部直流電源108が安定したものとして正極側対地間電圧V3を判定するためにAINの電圧が第2の閾値(例えば、正極側対地間電圧V3がDC1.0Vに相当)を下回っていたらこの外部直流電源108は正極側電位が接地相である高圧側(例えば、DC48V)と判断し、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替えタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。この外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側であるという判定情報を前記マイコン2に備えている不揮発性メモリー1に保管しておき、外部直流電源108が再投入時に再度、前記外部直流電源108の電源系統電圧の判定を行う。すなわち、前記外部直流電源108および前記外部交流電源112の供給がなくなり、この外部交流電源112のみ再投入された場合は、前記不揮発性メモリー1に保管されていた、前記外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側である、という判定情報を基に、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替えタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。マイコン2は、接地間電位V3の分圧電圧を監視し、第2の閾値を下回った場合に、前記タップ切替えリレー4をオンするように駆動させる内容や内蔵した不揮発性メモリー1の情報を確認したり、情報を書き換えるようなにプログラムされているものである。
従って、外部交流電源112により作られる直流電圧V2が、自動的に外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となるので、外部直流電源108の供給がない場合でも供給前記内気用ファンモーター105は、この外部直流電源108の供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、発熱体収納函101を暖める場合に、前記外部直流電108が供給されなくても、内気用ファンモーター105に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
なお、マイコン2を不揮発性メモリー1の内蔵されたタイプとして説明したが、マイコン2の外部に不揮発性メモリー1を備えても作用効果に差はない。
(実施の形態3)
従来例、実施の形態1および実施の形態2と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図6および図7に示すように、発熱体収納函101を冷却する冷却装置102は前記発熱体収納函101内の内気の熱と前記発熱体収納函101外の外気の熱とを熱交換する熱交換手段としての熱交換器103と前記発熱体収納函101の内気を取り込み前記熱交換器103で外気と熱交換させ発熱体収納函101内に送風する内気循環風路104と、内気を送風させる内気循環送風手段としての内気用ファンモーター105を備え、前記発熱体収納函101の外気を取り込み前記熱交換器103で内気と熱交換して前記発熱体収納函101外に送風する外気循環風路と、外気を循環送風させる外気循環送風手段としての外気用ファンモーター106と、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106を動作する不揮発性メモリー1を内蔵したマイコン2を搭載した制御装置107を備え、前記冷却装置102の主電源である外部直流電源108が前記発熱体収納函101より供給され、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106の動力として、第1の逆流防止素子109を介してこれら内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106に接続されており、前記冷却装置102には保護接地として備えられた接地端子8が大地アース9に接続されている。前記外部直流電源108は正極側電位が接地相となる高圧(例えば、DC48V)の電源系統電圧と負極側電位が接地相となる低圧(例えば、DC24V)の電源系統電圧が存在する。
また、前記発熱体収納函101の内気を暖める発熱体収納函冷却装置用加熱装置110は、電気ヒーター111を前記内気循環風路104に備え、この電気ヒーター111に電力を供給する前記発熱体収納函101より供給される外部交流電源112に前記制御装置107により駆動する電圧印加手段としてのリレー113の接点を介して前記電気ヒーター111が接続されている。供給された外部交流電源112の一相はタップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた複数のタップを自動的に切り替えるタップ切替手段としてのスイッチ素子として1C接点型であるタップ切替えリレー4のコモン端子に接続され、このタップ切替えリレー4のノーマル開端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた中間タップbに接続され、前記タップ切替えリレー4のノーマル閉端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の終端タップaに接続され、前記外部交流電源112の他相は前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線のコモン端子cに接続される。このタップ付き電源トランス3の2次巻線に出力電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ115が接続され平滑コンデンサー116で平滑された直流電圧V2となり、前記内気用ファンモーター105および前記制御装置107に第2の逆流防止素子117を介して接続される。前記制御装置107には前記外部直流電源108の負極側電位端子10bと接地端子8間の電位差としての負極側対地間電圧V4を検出する負極側対地間電圧検出手段としての第5の抵抗器13と第6の抵抗器14と前記マイコン2が備えてあり、このマイコン2の指令によりタップ切替リレー4を駆動するリレー駆動回路7を接続している。
上記構成において、外部直流電源108が投入されたときにこの外部直流電源108の負極側電位端子10bと接地端子8との間の負極側対地間電圧V4が第5の抵抗器13と第6の抵抗器14により分圧されてマイコン2のアナログ入力端子AINに印加され、このマイコン2ではタイマーを走らせて数秒後(例えば、3秒)に発熱体収納函101より供給される外部直流電源108が安定したものとして負極側対地間電圧V4を判定するためにAINの電圧が第3の閾値(例えば、負極側対地間電圧V4がDC1.0Vに相当)を上回っていたらこの外部直流電源108は正極側電位が活性相である高圧側(例えば、DC48V)と判断し、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替えタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。この外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側であるという判定情報を前記マイコン2に備えている不揮発性メモリー1に保管しておき、外部直流電源108が再投入時に再度、前記外部直流電源108の電源系統電圧の判定を行う。すなわち、前記外部直流電源108および前記外部交流電源112の供給がなくなり、この外部交流電源112のみ再投入された場合は、前記不揮発性メモリー1に保管されていた、前記外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側である、という判定情報を基に、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替えタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。マイコン2は、接地間電位V4の分圧電圧を監視し、第3の閾値を下回った場合に、前記タップ切替えリレー4をオンするように駆動させる内容や内蔵した不揮発性メモリー1の情報を確認したり、情報を書き換えるようにプログラムされているものである。
従って、外部交流電源112により作られる直流電圧V2が、自動的に外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となるので、外部直流電源108の供給がない場合でも供給前記内気用ファンモーター105は、この外部直流電源108の供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、発熱体収納函101を暖める場合に、前記外部直流電108が供給されなくても、内気用ファンモーター105に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
なお、マイコン2を不揮発性メモリー1の内蔵されたタイプとして説明したが、マイコン2の外部に不揮発性メモリー1を備えても作用効果に差はない。
(実施の形態4)
従来例、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図8に示すように、発熱体収納函101を冷却する冷却装置102は前記発熱体収納函101内の内気の熱と前記発熱体収納函101外の外気の熱とを熱交換する熱交換手段としての熱交換器103と前記発熱体収納函101の内気を取り込み前記熱交換器103で外気と熱交換させ発熱体収納函101内に送風する内気循環風路104と、内気を送風させる内気循環送風手段としての内気用ファンモーター105を備え、前記発熱体収納函101の外気を取り込み前記熱交換器103で内気と熱交換して前記発熱体収納函101外に送風する外気循環風路と、外気を循環送風させる外気循環送風手段としての外気用ファンモーター106と、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106を動作するマイコン2を搭載した制御装置107を備え、前記冷却装置102の主電源である外部直流電源108が前記発熱体収納函101より供給され、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106の動力として、第1の逆流防止素子109を介してこれら内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106に接続されている。前記制御装置107には前記内気用ファンモーター105の回転数を検知する回転数検知手段としての回転数検出回路15が備えてある。
また、前記発熱体収納函101の内気を暖める発熱体収納函冷却装置用加熱装置110は、電気ヒーター111を前記内気循環風路104に備え、この電気ヒーター111に電力を供給する前記発熱体収納函101より供給される外部交流電源112に前記制御装置107により駆動する電圧印加手段としてのリレー113の接点を介して前記電気ヒーター111が接続されている。供給された外部交流電源112の一相はタップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた複数のタップを自動的に切り替えるタップ切替手段としてのスイッチ素子として1C接点型であるタップ切替えリレー4のコモン端子に接続され、このタップ切替えリレー4のノーマル開端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた中間タップbに接続され、前記タップ切替えリレー4のノーマル閉端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の終端タップaに接続され、前記外部交流電源112の他相は前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線のコモン端子cに接続される。このタップ付き電源トランス3の2次巻線に出力電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ115が接続され平滑コンデンサー116で平滑された直流電圧V2となり、前記内気用ファンモーター105および前記制御装置107に第2の逆流防止素子117を介して接続される。
上記構成において、前記外部直流電源108の供給がなく、前記外部交流電源112のみ供給された場合は、前記タップ切替えリレー4の接点が通常閉側にて前記タップ付き商用電源トランス3の1次側に前記外部交流電源112が供給されるので、直流電圧V2は前記外部直流電源108の電源系統電圧が低圧(例えばDC24V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC20V〜DC29V)となり、この電圧範囲に於いて前記内気用ファンモーター105が駆動される。この内気用ファンモーター105の回転数N1を前記回転数検出回路15が検出し、この回転数N1が予め設定した回転数NSに対し低い場合には、この内気用ファンモーター105が充分に回りきれていないと判断し、この内気用ファンモーター105を動作させる動力は外部直流電源108の電源系統電圧が高圧(例えばDC48V)であったとして、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替え、タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。マイコン2は、前記回転数検知回路15により得られた回転数N1と予め設定されている回転数NSを比較し、設定回転数NSを回転数N1が下回った場合に、前記タップ切替えリレー4をオンするように駆動させるようにプログラムされているものである。
従って、外部交流電源112により作られる直流電圧V2が、自動的に外部直流電源108の電源系統電圧の高圧(例えば、DC48V)と同一となるので、外部直流電源108の供給がない場合でも供給前記内気用ファンモーター105は、この外部直流電源108の供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、発熱体収納函101を暖める場合に、前記外部直流電108が供給されなくても、内気用ファンモーター105に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
(実施の形態5)
従来例、実施の形態1乃至実施の形態4と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図9に示すように、発熱体収納函101を冷却する冷却装置102は前記発熱体収納函101内の内気の熱と前記発熱体収納函101外の外気の熱とを熱交換する熱交換手段としての熱交換器103と前記発熱体収納函101の内気を取り込み前記熱交換器103で外気と熱交換させ発熱体収納函101内に送風する内気循環風路104と、内気を送風させる内気循環送風手段としての内気用ファンモーター105を備え、前記発熱体収納函101の外気を取り込み前記熱交換器103で内気と熱交換して前記発熱体収納函101外に送風する外気循環風路と、外気を循環送風させる外気循環送風手段としての外気用ファンモーター106と、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106を動作するマイコン2を搭載した制御装置107を備え、前記冷却装置102の主電源である外部直流電源108が前記発熱体収納函101より供給され、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106の動力として、第1の逆流防止素子109を介して前記外気用ファンモーター106に接続され、また、電流検出手段としてのシャント抵抗器16を介して内気用ファンモーター105に接続されている。前記制御装置107には前記内気用ファンモーター105に流れる電流値を検出する電流検出手段としての電流出回路17が備えてある。
また、前記発熱体収納函101の内気を暖める発熱体収納函冷却装置用加熱装置110は、電気ヒーター111を前記内気循環風路104に備え、この電気ヒーター111に電力を供給する前記発熱体収納函101より供給される外部交流電源112に前記制御装置107により駆動する電圧印加手段としてのリレー113の接点を介して前記電気ヒーター111が接続されている。供給された外部交流電源112の一相はタップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた複数のタップを自動的に切り替えるタップ切替手段としてのスイッチ素子として1C接点型であるタップ切替えリレー4のコモン端子に接続され、このタップ切替えリレー4のノーマル開端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた中間タップbに接続され、前記タップ切替えリレー4のノーマル閉端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の終端タップaに接続され、前記外部交流電源112の他相は前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線のコモン端子cに接続される。このタップ付き電源トランス3の2次巻線に出力電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ115が接続され平滑コンデンサー116で平滑された直流電圧V2となり、第2の逆流防止素子117を介して前記制御装置107に接続され、また、シャント抵抗器16を介して前記内気用ファンモーター105に接続される。
上記構成において、前記外部直流電源108の供給がなく、前記外部交流電源112のみ供給された場合は、前記タップ切替えリレー4の接点が通常閉側にて前記タップ付き商用電源トランス3の1次側に前記外部交流電源112が供給されるので、直流電圧V2は前記外部直流電源108の電源系統電圧が低圧側(例えばDC24V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC20V〜DC29V)となり、この電圧範囲に於いて前記内気用ファンモーター105が駆動される。この内気用ファンモーター105に流れる電流I1を前記シャント抵抗器16を通して電流検出回路17が検出し、この回転数I1が予め設定した電流値ISに対し低い場合には、この内気用ファンモーター105が充分に回りきれていないと判断し、この内気用ファンモーター105を動作させる動力は外部直流電源108の電源系統電圧が高圧(例えばDC48V)であったとして、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替え、タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。マイコン2は、前記回転数検知回路15により得られた電流I1と予め設定されている電流値ISを比較し、設定電流値ISを電流I1が下回った場合に、前記タップ切替えリレー4をオンするように駆動させるようにプログラムされているものである。
従って、外部交流電源112により作られる直流電圧V2が、自動的に外部直流電源108の電源系統電圧の高圧(例えば、DC48V)と同一となるので、外部直流電源108の供給がない場合でも供給前記内気用ファンモーター105は、この外部直流電源108の供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、発熱体収納函101を暖める場合に、前記外部直流電108が供給されなくても、内気用ファンモーター105に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
(実施の形態6)
従来例、実施の形態1乃至実施の形態5と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図10、図11および図12に示すように、図1の構成に対し、前記内気循環風路104内に循環される前記発熱体収納函101の内気の温度TINを検出する温度検出手段としてのサーミスター18を備え、このサーミスター18の一方を前記制御装置107の分圧抵抗器19と他方を前記制御装置107の回路グランドに接続し、このサーミスター18と分圧抵抗器19とによる分圧電圧V5を前記マイコン2に入力し、予め設定された電圧−温度変換データ(図示せず)などにより前記発熱体収納函101の内気の温度TINが認識される。このマイコン2には前記内気用ファンモーター105の動作不充分により加熱が不足し下降するであろう前記内気循環風路104内の予想温度である所定の温度TS(例えば、前記発熱体収納函101を暖める条件としてこの発熱体収納函101の内気の温度を10℃以下になったときとした場合は、5℃とする)が予め入力されている。
また、前記発熱体収納函101の内気を暖める発熱体収納函冷却装置用加熱装置110は、電気ヒーター111を前記内気循環風路104に備え、この電気ヒーター111に電力を供給する前記発熱体収納函101より供給される外部交流電源112に前記制御装置107により駆動する電圧印加手段としてのリレー113の接点を介して前記電気ヒーター111が接続されている。供給された外部交流電源112の一相はタップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた複数のタップを自動的に切り替えるタップ切替手段としてのスイッチ素子として1C接点型であるタップ切替えリレー4のコモン端子に接続され、このタップ切替えリレー4のノーマル開端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線に設けた中間タップbに接続され、前記タップ切替えリレー4のノーマル閉端子が前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の終端タップaに接続され、前記外部交流電源112の他相は前記タップ付き商用電源トランス3の1次巻線のコモン端子cに接続される。このタップ付き電源トランス3の2次巻線に出力電圧を全波整流するためのダイオードブリッジ115が接続され平滑コンデンサー116で平滑された直流電圧V2となり、前記内気用ファンモーター105および前記制御装置107に第2の逆流防止素子117を介して接続される。
上記構成において、前記外部直流電源108の供給がなく、前記外部交流電源112のみ供給された場合に、前記発熱体収納函101内に実装された機器(図示せず)を安定動作させるなどのためにこの発熱体収納函101内を暖める必要が生じた際には、前記リレー113の接点を閉じて前記電気ヒーター111に前記外部交流電源112の電圧を印加し、この電気ヒーター111を発熱させるとともに前記内気用ファンモーター105を駆動し、内気循環風路104に流れる暖められた発熱体収納函101の内気をこの発熱体収納函101内に送風し、この発熱体収納函101を暖める。前記内気用ファンモーター105は、前記タップ切替えリレー4の接点が通常閉側にて前記タップ付き商用電源トランス3の1次側に前記外部交流電源112が供給され、直流電圧V2は前記外部直流電源108の電源系統電圧が低圧(例えばDC24V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC20V〜DC29V)に於いて駆動される。この内気用ファンモーター105が充分に回りきれていない場合には、前記サーミスター18により検出された前記発熱体収納函101の内気の温度TINを前記内気循環風路104内の予想温度である所定の温度TS(例えば、前記発熱体収納函101を暖める条件としてこの発熱体収納函101の内気の温度を10℃以下になったときとした場合は、5℃とする)を下回ることとなり、前記内気用ファンモーター105を動作させる動力は外部直流電源108の電源系統電圧が高圧(例えばDC48V)であったとして、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替え、タップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となる。マイコン2は、前記発熱体収納函101の内気の温度TINと前記内気循環風路104内の予想温度である所定の温度TSを比較し、温度TINが所定の温度TSを下回った場合に、前記タップ切替えリレー4をオンするように駆動させるようにプログラムされているものである。
従って、外部交流電源112により作られる直流電圧V2が、自動的に外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となるので、外部直流電源108の供給がない場合でも供給前記内気用ファンモーター105は、この外部直流電源108の供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、発熱体収納函101を暖める場合に、前記外部直流電108が供給されなくても、内気用ファンモーター105に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
(実施の形態7)
従来例、実施の形態1乃至実施の形態6と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図2および図13に示すように、図1の構成に加えて、外部直流電源108の正極側電位端子10aと第1の逆流防止素子の間および前記外部直流電源108の負極側電位端子10bと内気用ファンモーター105、外気用ファンモーター106および制御装置の間に電源入切手段としてのB接点型リレーである電源入切リレー20を挿入し、この電源入切リレー20はリレー駆動回路7により動作される。
上記構成において、外部直流電源108が投入され、この外部直流電源108の入力直流電圧V1が第1の抵抗器5と第2の抵抗器6により分圧されてマイコン2のアナログ入力端子AINに印加され、このマイコン2ではタイマーを走らせて数秒後(例えば、3秒)に発熱体収納函101より供給される外部直流電源108が安定したものとして入力直流電圧V1を判定するためにAINの電圧が第1の閾値(例えば、入力直流電圧V1がDC29Vに相当)を上回っていたらこの外部直流電源108の電源系統電圧は高圧側(例えば、DC48V)と判断し、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切り替えてタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切り替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となるという状態において、この安定した状態がしばらくした以降(例えば1秒以降)から前記入力直流電圧V1を監視し、もし、前記マイコン2のAINの電圧が第4の閾値(例えば、入力直流電圧V1がDC57.6Vに相当)を超えたり、あるいは第1の閾値を上回っているが第5の閾値(例えば、入力直流電圧V1がDC38.9Vに相当)を下回っている場合には、前記外部直流電源108の異常電圧状態と判断し、前記リレー駆動回路7により前記電源入切リレー20をオンさせて、この電源入切リレー20の接点を開とし、内気用ファンモーター105、外気用ファンモーター106および制御装置107に前記外部直流電源108が印加されないようにするとともに、不揮発性メモリー1に記憶されている外部直流電源108の電源系統電圧情報に基づき、すなわち、低圧である場合はオフするように、高圧である場合はオンするように前記タップ切替えリレー4を動作させて、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106は、前記外部直流電源108の正常な供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、外部直流電源108の電源系統電圧を正しく判断した後に、この外部直流電源108が異常電圧の状態になり、この外部直流電108を内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106へ印加しなくても、内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
なお、マイコン2を不揮発性メモリー1の内蔵されたタイプとして説明したが、マイコン2の外部に不揮発性メモリー1を備えても作用効果に差はない。
(実施の形態8)
従来例、実施の形態1乃至実施の形態7と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図14、図15および図16に示すように、図3、図5、図6および図7の構成に加えて、外部直流電源108の正極側電位端子10aと第1の逆流防止素子の間および前記外部直流電源108の負極側電位端子10bと内気用ファンモーター105、外気用ファンモーター106および制御装置の間に電源入切手段としてのB接点型リレーである電源入切リレー20を挿入し、この電源入切リレー20はリレー駆動回路7により動作される。
上記構成において、外部直流電源108が投入され、この外部直流電源108の正極側対地間電圧V3が第3の抵抗器11と第4の抵抗器12により分圧されてマイコン2のアナログ入力端子AIN1に印加されると同時に、前記外部直流電源108の負極側対地間電圧V4が第5の抵抗器13と第6の抵抗器14により分圧されてマイコン2のアナログ入力端子AIN2に印加され、このマイコン2ではタイマーを走らせて数秒後(例えば、3秒)に、発熱体収納函101より供給される外部直流電源108が安定したものとして正極側対地間電圧V3を判定するためにAIN1の電圧が第2の閾値(例えば、正極側対地間電圧V3がDC1.0Vに相当)を下回り、且つ、負極側対地間電圧V4を判定するためにAIN2の電圧が第3の閾値(例えば、負極側対地間電圧V4がDC1.0Vに相当)を上回っていたらこの外部直流電源108は正極側電位が活性相である高圧(例えば、DC48V)と判断し、直ちにタップ切替えリレー4をオンさせるようにリレー駆動回路7に指令し、タップ切替えリレー4の接点をノーマル開側に切替えタップ付き商用電源トランス3の1次巻線の中間タップbに回路が切替わり前記タップ付き商用電源トランス3の2次側の出力電圧が1次巻線−2次巻線の巻数比により上がり、直流電圧V2は外部直流電源108の電源系統電圧の高圧側(例えば、DC48V)と同一となる電圧範囲(例えば、DC38.9V〜DC57.6V)となるという状態において、この安定した状態がしばらくした以降(例えば1秒以降)から前記正極側対地間電圧V3および前記負極側対地間電圧V4を監視し、もし、前記マイコン2のAIN1の電圧が第2の閾値(例えば、正極側対地間電圧V3がDC1.0Vに相当)を上回り、且つ、前記マイコン2のAIN2の電圧が第3の閾値(例えば、負極側対地間電圧V4がDC1.0Vに相当)を上回る場合や、あるいは、前記マイコン2のAIN1の電圧が第2の閾値(例えば、正極側対地間電圧V3がDC1.0Vに相当)を下回り、且つ、前記マイコン2のAIN2の電圧が第3の閾値(例えば、負極側対地間電圧V4がDC1.0Vに相当)を下回る場合には、前記外部直流電源108の異常電圧状態と判断し、前記リレー駆動回路7により前記電源入切リレー20をオンさせて、この電源入切リレー20の接点を開とし、内気用ファンモーター105、外気用ファンモーター106および制御装置107に前記外部直流電源108が印加されないようにするとともに、不揮発性メモリー1に記憶されている外部直流電源108の電源系統電圧情報に基づき、すなわち、低圧である場合はオフするように、高圧である場合はオンするように前記タップ切替えリレー4を動作させて、前記内気用ファンモーター105および前記外気用ファンモーター106は、前記外部直流電源108の正常な供給時と同様な回転数で動作することができる。
このように、商用電源トランスの巻線にタップを設けたタップ付き商用電源トランス3のタップ切替えを自動的に行うのでタップ付き商用電源トランス3の1次巻線−2次巻線の巻数比に応じてこのタップ付き商用電源トランス3の出力電圧を変圧させることができるので、直流電圧V2が外部直流電源108の電源系統電圧と同一することができるので、外部直流電源108の電源系統電圧を正しく判断した後に、この外部直流電源108が異常電圧の状態になり、この外部直流電108を内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106へ印加しなくても、内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106に外部直流電源108と同一の直流電圧が印加されるので、前記内気用ファンモーター105および外気用ファンモーター106は外部直流電源108が印加された際の回転数と同様な回転数で動作させることができ、循環送風手段としての性能を確保できる。
なお、マイコン2を不揮発性メモリー1の内蔵されたタイプとして説明したが、マイコン2の外部に不揮発性メモリー1を備えても作用効果に差はない。
(実施の形態9)
従来例、実施の形態1乃至実施の形態8と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図12に示すように、図1の構成に加えて発光表示手段としてのLED21を前記制御装置107に備えたものである。
上記構成において、前記タップ切替えリレー4を動作させ、前記外部直流電源108の電源系統電圧を高圧側(例えば、DC48V)と判断した際に、前記LED21を点灯させる。
このように前記外部直流電源108の電源系統電圧を高圧側(例えば、DC48V)であるのか低圧側(例えば、DC24V)であるのか認知することができる。
なお、発光表示手段としてLEDとしたが7セグLEDや液晶表示装置を用いてもよく作用効果に差はない。また、認知手段として発光表示手段を用いたがブザーやスピーカーなどの音声発生手段を用いても作用効果に差はない。
(実施の形態10)
従来例、実施の形態1乃至実施の形態9と同一部分に付いては同一番号を付し詳細な説明を省略する。
図13に示すように、図12の構成に加えて、制御装置107に通信回路22を設けて発熱体収納函101との通信を行う通信線23を備えるものである。
上記構成により、前記タップ切替えリレー4を動作させ、前記外部直流電源108の電源系統電圧を高圧側(例えば、DC48V)と判断した際に、同期して通信回路22にてシリアル通信のbit情報に変換し、例えば、外部直流電源108の電源系統電圧が高圧側(例えばDC48V)であれば「00」で、外部直流電源108の電源系統電圧が低圧側(例えばDC24V)であれば「01」を通信線23を介して発熱体収納函101に送信する。
このようにして、通信回路22を設け、発熱体収納函101との通信を行う通信線23を備えたので、前記外部直流電源108の電源系統電圧を高圧側(例えば、DC48V)であるのか低圧側(例えば、DC24V)であるのか遠隔地に知らせることができる。
なお、ここで、シリアル信号として2線方式としたがパラレル通信方式による情報のbit量に応じたパラレル通信や光ファイバーを利用した通信あるいは無線を利用した無線方式でも作用効果に差はない。