JP3007455B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

Info

Publication number
JP3007455B2
JP3007455B2 JP3237976A JP23797691A JP3007455B2 JP 3007455 B2 JP3007455 B2 JP 3007455B2 JP 3237976 A JP3237976 A JP 3237976A JP 23797691 A JP23797691 A JP 23797691A JP 3007455 B2 JP3007455 B2 JP 3007455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
pipe
refrigeration cycle
header pipe
refrigerant flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3237976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0579726A (ja
Inventor
近義 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3237976A priority Critical patent/JP3007455B2/ja
Publication of JPH0579726A publication Critical patent/JPH0579726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3007455B2 publication Critical patent/JP3007455B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般冷凍装置やルー
ムエアコン、パッケージエアコン等の空調装置に用いら
れる冷凍サイクル装置に関し、特に冷凍サイクル装置の
設計の簡易化、製造組立て作業の簡易化および冷凍サイ
クル装置の信頼性の向上を実現し得る冷凍サイクル装置
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般冷凍装置、空調装置等に用いられる
冷凍サイクル装置は、4つの要素部品によって構成され
ている。以下に、この冷凍サイクル装置について、図6
に基づいて説明する。この冷凍サイクル装置は、図6に
示すように、圧縮機1と、凝縮器2と、減圧器3と、蒸
発器4とで構成されており、それぞれの要素部品は金属
配管を介して接続されている。そして、フロンR−22
等の冷媒が、この冷凍サイクル装置内を循環する。この
フロンR−22等の冷媒は、気体状態や液体状態に変化
することによって、熱の吸収あるいは放出を行なう。
【0003】圧縮機1は、蒸発器4から送り込まれた低
圧のガス状冷媒を、圧縮することによって高温高圧のガ
ス状冷媒にする。凝縮器2は、金属配管を介して圧縮機
に接続されている。そして、圧縮機1によって高温高圧
に圧縮されたガス状冷媒が、この凝縮器2内に送り込ま
れる。この凝縮器2は、圧縮機1から送り込まれた高温
高圧のガス状冷媒を、空気または水等で冷却することに
よって、高温高圧のガス状冷媒から熱を奪い、ガス状冷
媒を液化する。
【0004】減圧器3は、金属配管を介して凝縮器2に
接続されており、凝縮器2から高圧の液状冷媒が送り込
まれる。この減圧器3は、高温高圧の液状冷媒を、減圧
することによって蒸発しやすい低温の液状冷媒にする。
蒸発器4は、金属配管を介して減圧器3に接続されてお
り、減圧器3から低温の液状冷媒が送り込まれる。この
蒸発器4内に送り込まれた液状冷媒は、蒸発器4内を通
過する間に周囲から熱を奪うことによって蒸発し、低圧
のガス状冷媒となる。そして、この低圧のガス状冷媒
が、圧縮機1内に再び送り込まれる。
【0005】以上のような冷凍サイクルが繰返されるこ
とになる。ここで、図7を参照して、上記の冷凍サイク
ル装置のそれぞれの要素部品による冷媒の状態の変化に
ついて説明する。図7は、上記の冷凍サイクルのモリエ
ル線図を示しており、縦軸に圧力、横軸にエンタルピー
をとっている。なお、図中、5は冷媒の気相状態、液相
状態および気液混合状態の境界を示す曲線であり、頂点
6より右側の曲線部分は飽和蒸気線を示し、頂点6より
左側の曲線部分は飽和液線を示している。
【0006】そして、上記の飽和蒸気線の右側の領域で
は、冷媒は過熱蒸気であり、飽和蒸気線の左側の領域で
は、冷媒は湿り蒸気となっている。また、上記の飽和液
線の左側の領域では、冷媒は液体状態であり、飽和液線
の右側の領域では、冷媒は湿り蒸気となっている。よっ
て、図中a−b間では、冷媒は、圧縮機1で圧縮される
ことによって、高温高圧の過熱蒸気となっている。ま
た、図中b−c間では、冷媒は、凝縮器2内で凝縮され
ることによって、過熱蒸気状態から液体状態になる。
【0007】そして、図中c−d間では、冷媒は、減圧
器3で減圧されることによって、気液混合状態となる。
図中d−a間では、液状の冷媒は、蒸発器4内で、周囲
から熱を奪うことによって蒸発し、過熱蒸気となる。そ
して、過熱蒸気となった冷媒が、再び圧縮機1内へ送り
込まれることになる。
【0008】次に、この冷凍サイクルの各要素部品の構
造についてより具体的に説明する。図8は、上述の冷凍
サイクル装置内で、凝縮器2として用いられる平行流形
熱交換器の斜視図である。
【0009】この熱交換器は、上下に互いに平行に配設
された第1のヘッダパイプ7および第2のヘッダパイプ
8を備えており、その第1のヘッダパイプ7および第2
のヘッダパイプ8に挟まれる位置に、第1のヘッダパイ
プ7および第2のヘッダパイプ8に対し略直角方向に配
列された複数の偏平管9を備えている。第1のヘッダパ
イプ7は、一方の端部が開口端となっており、その開口
端が冷媒入口13となる。第1のヘッダパイプ7の他方
の端部は閉塞されいている。この第1のヘッダパイプ7
の開口端は、金属配管を介して圧縮機1に接続されてい
る。
【0010】第2のヘッダパイプ8は、第1のヘッダパ
イプ7の開口端に対向する端部に閉塞端を有しており、
第1のヘッダパイプ7の閉塞端に対向する端部に開口端
を有している。そして、この第2のヘッダパイプの開口
端が冷媒出口14となる。また、上記の第1のヘッダパ
イプ7および第2のヘッダパイプ8内には、所定位置に
仕切り板12が設けられている。偏平管9は、内部に複
数の貫通孔を有しており、この貫通孔内を冷媒が流れ
る。偏平管9の両端は、それぞれ第1のヘッダパイプ7
および第2のヘッダパイプ8に接続されている。
【0011】この偏平管9の側面には、放熱手段として
のフィン10が偏平管9の全長に亘って取付けられてい
る。このような構造を有する偏平管9が第1のヘッダパ
イプ7および第2のヘッダパイプ8に対して略直角方向
に、複数設けられている。そして、上記の複数の偏平管
9の両端には、これらの偏平管9を挟むようにサイドメ
ンバ11が取付けられている。このサイドメンバ11
は、上記の第1のヘッダパイプ7および第2のヘッダパ
イプ8のそれぞれに固着されれており、熱交換器を補強
している。
【0012】次に、図9を参照して、上記の熱交換器の
内部構造についてより詳しく説明する。図9(a)は、
凝縮器2として機能する熱交換器の側面図を示してお
り、図9(b)は、図9(a)におけるX−X線に沿っ
て見た断面図を示している。図9(b)を参照して、こ
の熱交換器は、上下に互いに平行に配設された第1のヘ
ッダパイプ7および第2のヘッダパイプ8を備えてい
る。
【0013】そして、第1のヘッダパイプおよび第2の
ヘッダパイプ8の間には、この第1のヘッダパイプ7お
よび第2のヘッダパイプ8に対して略直角方向に複数の
偏平管9が配列されている。第1のヘッダパイプ7の上
流端には、冷媒入口13が設けられており、下流端は閉
塞されている。また、第2のヘッダパイプ8の上流端は
閉塞されており、下流端には冷媒出口14が設けられて
いる。そして、第1のヘッダパイプ7および第2のヘッ
ダパイプ8内には、複数の偏平管9を仕切るために所定
位置に仕切り板12が設けられている。
【0014】冷媒は、冷媒入口13から第1のヘッダパ
イプ7内に送り込まれる。そして、冷媒は、第1のヘッ
ダパイプ7内の最上流側に設けられた仕切り板12aに
よって、第1のヘッダパイプ7内における下流方向への
流れを阻止され、第1のヘッダパイプ7において仕切り
板12aより上流側の部分に接続されている偏平管9内
を、第2のヘッダパイプ8に向かう方向に流れていく。
【0015】そして、高温高圧の冷媒は、偏平管9内に
設けられた複数の貫通孔内を、第1のヘッダパイプ7か
ら第2のヘッダパイプ8に向かって流れ、その貫通孔内
を流れる際に偏平管9に熱を伝達する。そして、この熱
が、偏平管9の側面に取付けられたフィン10に伝達す
る。このフィン10に伝達された熱が、フィン10の周
囲の水や空気等に伝達されることによって、偏平管9に
伝達された熱は放熱される。それにより、冷媒は凝縮さ
れ、高圧の液状冷媒となる。
【0016】この高圧の液状冷媒は、凝縮器2として機
能する熱交換器に金属配管を介して接続された減圧器3
内に送り込まれる。減圧器としては、キャピラリチュー
ブ等が用いられる。このキャピラリチューブの管径は小
さく、その管路長は長い。また、このキャピラリチュー
ブの形状は、螺旋形状に整形されているものが多い。冷
媒は、このキャピラリチューブ等の減圧器3内を通過す
ることによって減圧されることになる。
【0017】そして、上記の減圧器3によって減圧され
た冷媒は、蒸発器4内に送り込まれる。蒸発器4の構造
は、上記の熱交換器と同様であるので説明は省略する。
液状の低温冷媒は、この蒸発器4内を通過し、その間に
周囲から気化潜熱を奪って気化する。それにより、冷却
作用が行なわれることになる。そして、気化した冷媒
は、再び圧縮機1内に送り込まれる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記の冷凍サイクル装
置の凝縮器2と減圧器3とは、金属配管を介して接続さ
れている。そして、その接合部は、溶接によって接合さ
れている。通常減圧器3は複数使用されるので、溶接箇
所もその減圧器の数に比例して存在する。そのため溶接
作業には、多くの時間を要していた。また、減圧器は螺
旋形状等の形状に成形されているため、その成形にも多
くの時間を要していた。さらに、冷凍サイクル装置内部
に減圧器3を組込むためのスペースもかなり必要として
いた。
【0019】この発明は、上記の課題を解決するために
なされたものであり、冷凍サイクル装置の設計の簡易
化、製造組立て作業の簡易化および冷凍サイクル装置の
信頼性の向上を実現し得る冷凍サイクル装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に基づく冷凍サ
イクル装置は、冷媒を蒸発あるいは凝縮させて熱交換を
行なう熱交換器を備える。熱交換器は、平行に配され冷
媒を受入れる第1と第2のヘッダパイプと、該第1と第
2のヘッダパイプを接続する複数の冷媒流路管とを有す
る。冷媒流路管は、相対的に流路断面積の大きい第1の
冷媒流路管と、相対的に流路断面積の小さい第2の冷媒
流路管とを含む。そして、1つの局面では、第2の冷媒
流路管の周囲に断熱材を配している。
【0021】他の局面では、上記の第2の冷媒流路管の
周囲に外気の侵入を阻止するための仕切りを設けてい
る。
【0022】
【作用】1つの局面では、熱交換器内における第2の冷
媒流路管の流路断面積を、第1の冷媒流路管の流路断面
積よりも小さくしている。それにより、冷媒は、流路断
面積の大きい第1の冷媒流路管と、流路断面積の小さい
第2の冷媒流路管とを通過することとなる。
【0023】一般に、管路内を流れる流体の圧力損失
は、その流体が流れる管路の長さに比例し、その管路径
に反比例する。すなわち、流体の圧力損失は、その流体
が流れる管路径が小さく、管路の長さが長いほど大きく
なる。したがって、流路断面積の小さい第2の冷媒流路
管を冷媒が通過することにより、圧力損失が大きくな
る。それにより、冷媒は減圧されることとなる。また、
第2の冷媒流路管の周囲に断熱材を設けているので、第
2の冷媒流路管内を冷媒が通過する際に、冷媒と外気と
の熱交換量を少なくすることも可能となる。
【0024】他の局面の場合も、熱交換器内における第
2の冷媒流路管の流路断面積を第1の冷媒流路管の流路
断面積よりも小さくしているので、第2の冷媒流路管を
冷媒が通過することにより冷媒は減圧される。また、第
2の冷媒流路管の周囲に仕切りを設けているので、第2
の冷媒流路管内を冷媒が通過する際に、冷媒と外気との
熱交換量を少なくすることが可能となる。
【0025】
【実施例】以下に、この発明に基づく実施例について、
図1ないし図5を用いて説明する。この発明に基づく第
1の実施例は、図1を参照して、第1のヘッダパイプ2
7と第2のヘッダパイプ28との間に一体的に組込まれ
た凝縮器と減圧器とを備えている。第1のヘッダパイプ
27は、上流側の端部に冷媒入口33を有しており、下
流側の端部は閉塞されている。この第1のヘッダパイプ
27に対し平行にかつ所定間隔を隔てて、第2のヘッダ
パイプ28が配設されている。この第2のヘッダパイプ
28は、上流側の端部が閉塞されており、下流側の端部
に冷媒出口34を有している。
【0026】上記の第1のヘッダパイプ27と第2のヘ
ッダパイプ28との間に、それぞれのヘッダパイプに対
して略直角方向に所定間隔を隔てて、偏平管29が配列
されている。この偏平管29は、放熱手段としてのフィ
ン30を有しており、冷媒流路管として機能する。ま
た、この偏平管9の内部には複数の貫通孔が設けられて
おり、冷媒と冷媒流路管として機能する偏平管29との
接触面積を大きくすることにより、熱効率を向上させて
いる。
【0027】また、上記の第1のヘッダパイプ27およ
び第2のヘッダパイプ28内には、所定本数の偏平管2
9を仕切るために、所定位置に仕切り板32が設けられ
ている。そして、第2のヘッダパイプ28内において、
最下流側に位置する最下流側偏平管29aとその最下流
側偏平管29aに隣接した偏平管29との間に仕切り板
32aを設けることにより、この最下流側偏平管29a
を減圧器として機能させている。この偏平管29aの周
囲を断熱材36等で取囲んでいる。それにより、減圧器
として機能する偏平管29aを冷媒が通過する際に、冷
媒と外気との熱交換量が少なくなる。
【0028】ここで、図5を参照して、偏平管29につ
いてより詳しく説明する。図5(a)は、凝縮器および
蒸発器内における偏平管29の断面図を示している。偏
平管29には、冷媒と偏平管29との接触面積を大きく
するために、多数の貫通孔35が設けられている。図中
(b)〜(e)に示す偏平管29は、偏平管29を減圧
器として使用するために、偏平管29に設ける貫通孔3
5の数を、上記の凝縮器および蒸発器内の偏平管に設け
られた貫通孔35の数よりも少なくしている。この貫通
孔35の数は、凝縮器および蒸発器の能力等により選定
される。
【0029】上記の構造を有する凝縮器内に、圧縮機か
ら冷媒が送り込まれる。冷媒は、冷媒入口33を通って
凝縮器内に入り、仕切り板32で仕切られた範囲内の偏
平管29を通過する。冷媒が有する熱は、この偏平管2
9を通過する間に、偏平管29に設けられた放熱手段に
よって放熱される。このように、冷媒は、第1のヘッダ
パイプ27と第2のヘッダパイプ28との間を、往復し
ながら下流方向へ流れていく。そして、冷媒は、最下流
側に位置する最下流側偏平管29aを通過することによ
って減圧される。上述のように、減圧器としては偏平管
29aを用いたが、円管を減圧器として用いてもよい。
【0030】次に、この発明に基づく第2の実施例につ
いて、図2を用いて説明する。この第2の実施例では、
減圧器として機能する偏平管29aにフィンが取付けら
れていない。また、この偏平管29aは、その周囲を鋼
板等の仕切りで取囲まれている。よって、この偏平管2
9の周囲には外気が浸入しない。それにより、鋼板等の
仕切りで取囲まれていない場合に比べ、外気と偏平管2
9a内の冷媒との熱交換量が少なくなる。なお、図中前
述の第1の実施例と同一機器に対しては、同一番号を付
し、説明は省略している。また、説明の便宜上、図2で
は、凝縮器の下流部と減圧器とを示している。
【0031】次に、この発明に基づく第3の実施例につ
いて、図3を用いて説明する。この第3の実施例では、
図3に示すように、減圧器として機能する偏平管29a
の形状が屈曲した形状となっている。これにより、この
偏平管29aの長さが他の偏平管29の長さより長くな
る。流体の圧力損失は、前述したように、その流体が流
れる管路の径が小さく管路の長さが長いほど大きくな
る。よって、この実施例の場合、減圧器として機能する
偏平管29aの長さが長くなるので、他の実施例に比べ
て減圧能力は優れている。また、この偏平管29aは、
通風しないように周囲を鋼板等で取囲まれている。それ
により、外気と冷媒との熱交換量は少なくなる。
【0032】次に、この発明に基づく第4の実施例につ
いて、図4を用いて説明する。この第4の実施例は、冷
凍サイクル装置の機器構成上、図4に示すように、上述
の第1〜第3の実施例に対し90度回転させた状態で、
凝縮器を冷凍サイクル装置に組込むことを想定してい
る。これにより、減圧器として機能する偏平管29a
は、水平に配置されることになるので、冷媒の入口部と
出口部における位置損失がなくなる。よって、偏平管2
9aに設ける貫通孔35の数等の選定が上述の第1〜第
3の実施例に比べ容易となる。
【0033】以上は、凝縮器と減圧器とを一体化させた
場合の実施例である。しかし、蒸発器と減圧器とを一体
化させてもよい。このような構成にすると、減圧され低
温の液状となった冷媒が、減圧器と直結された蒸発器内
に、減圧された直後に送り込まれることになる。
【0034】それにより、凝縮器と減圧器とを一体化さ
せた場合に比べ、減圧することにより低温になった冷媒
の外気との熱交換量が少なくなる。よって、冷媒の冷却
能力が向上する。
【0035】以上のように、凝縮器と減圧器とを一体化
させた装置あるいは蒸発器と減圧器とを一体化させた装
置について述べた。しかし、上記のいずれの実施例にお
いても、減圧器として機能する偏平管は1本だけであっ
た。これは、凝縮器と蒸発器の能力を考慮した上での選
定であるが、減圧器として機能する偏平管が複数存在し
てもよい。また、このような偏平管が複数存在する場合
には、減圧器として機能する偏平管に設けられる貫通孔
の数を、冷媒の上流側から徐々に少なくすることによ
り、段階的に減圧を行なうものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、熱交換器の1対のヘ
ッダパイプ間に減圧器を一体的に組み込むことができ
る。それにより、装置の設計が容易になるだけでなく、
従来減圧器として用いてきたキャピラリチューブ等の部
品が必要なくなるため、部品点数も少なくなる。また、
キャピラリチューブ等の接続のための溶接工程が省略で
きるため、冷凍サイクル装置の製造コストを低減でき
る。さらに、キャピラリチューブ等の接続のための溶接
箇所が減少することにより、冷凍サイクル装置の信頼性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づく第1の実施例における冷凍サ
イクル装置の一体化された凝縮器と減圧器とを示す断面
図である。
【図2】この発明に基づく第2の実施例における冷凍サ
イクル装置の一体化された凝縮器と減圧器とを示す断面
図である。
【図3】この発明に基づく第3の実施例における冷凍サ
イクル装置の一体化された凝縮器と減圧器とを示す断面
図である。
【図4】この発明に基づく第4の実施例における冷凍サ
イクル装置の一体化された凝縮器と減圧器とを示す断面
図である。
【図5】(a)は通常用いられる偏平管を示す断面図、
(b)ないし(e)はそれぞれ減圧機能を付加された偏
平管を示す断面図である。
【図6】冷凍サイクル装置の冷凍サイクルを示す図であ
る。
【図7】冷凍サイクル装置のモリエル線図である。
【図8】従来の冷凍サイクル装置における凝縮器の斜視
図である。
【図9】(a)は従来の冷凍サイクル装置における凝縮
器の側面図、(b)は従来の冷凍サイクル装置における
凝縮器の断面図である。
【符号の説明】
7、27 第1のヘッダパイプ 8、28 第2のヘッダパイプ 9、29、29a 偏平管 10、30 フィン 12、12a、32 仕切り板 13、33 冷媒入口 14、34 冷媒出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/00 F25B 39/02 F25B 39/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を蒸発あるいは凝縮させて熱交換を
    行なう熱交換器を備えた冷凍サイクル装置であって、 前記熱交換器は、平行に配され冷媒を受入れる第1と第
    2のヘッダパイプと、該第1と第2のヘッダパイプを接
    続する複数の冷媒流路管とを有し、 前記冷媒流路管は、相対的に流路断面積の大きい第1の
    冷媒流路管と、相対的に流路断面積の小さい第2の冷媒
    流路管とを含み、 前記第2の冷媒流路管の周囲に断熱材を配することを特
    徴とする、冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を蒸発あるいは凝縮させて熱交換を
    行なう熱交換器を備えた冷凍サイクル装置であって、 前記熱交換器は、平行に配され冷媒を受入れる第1と第
    2のヘッダパイプと、該第1と第2のヘッダパイプを接
    続する複数の冷媒流路管とを有し、 前記冷媒流路管は、相対的に流路断面積の大きい第1の
    冷媒流路管と、相対的に流路断面積の小さい第2の冷媒
    流路管とを含み、 前記第2の冷媒流路管の周囲に外気の侵入を阻止するた
    めの仕切りを設けることを特徴とする、冷凍サイクル装
    置。
JP3237976A 1991-09-18 1991-09-18 冷凍サイクル装置 Expired - Fee Related JP3007455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3237976A JP3007455B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3237976A JP3007455B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0579726A JPH0579726A (ja) 1993-03-30
JP3007455B2 true JP3007455B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=17023268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3237976A Expired - Fee Related JP3007455B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3007455B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6250103B1 (en) * 1999-04-07 2001-06-26 Showa Denko K.K. Condenser and air conditioning refrigeration system and using same
JP6139093B2 (ja) * 2012-10-23 2017-05-31 シャープ株式会社 パラレルフロー型熱交換器
JP2015150590A (ja) * 2014-02-17 2015-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 抵抗溶接を用いて溶接した金属配管、それを有する冷凍装置および冷却機器
JP6421318B2 (ja) * 2014-02-17 2018-11-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 金属配管の抵抗溶接装置
WO2015122182A1 (ja) * 2014-02-17 2015-08-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 金属配管の抵抗溶接装置、抵抗溶接を用いて溶接した金属配管およびそれを有する冷凍装置および冷却機器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6193387A (ja) * 1984-10-12 1986-05-12 Showa Alum Corp 熱交換器
JP3129721B2 (ja) * 1989-07-26 2001-01-31 株式会社デンソー 冷媒凝縮器及び冷媒凝縮器のチューブ群数の設定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0579726A (ja) 1993-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100905995B1 (ko) 공기 조화 장치
US5622055A (en) Liquid over-feeding refrigeration system and method with integrated accumulator-expander-heat exchanger
JP3948475B2 (ja) 空気調和装置
JP2005083741A (ja) 熱交換器及び冷媒切り替え手段を有する空調装置
JP3218289B2 (ja) 空調装置およびそれに用いる凝縮器
JP2005049026A (ja) 内部熱交換器
JPH10205919A (ja) 冷気装置の凝縮器
JP2001124442A (ja) アキューム・レシーバおよびその製造方法
JP3007455B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6797304B2 (ja) 熱交換器及び空気調和機
JP2005337577A5 (ja)
JP2005337577A (ja) 冷凍装置
JP2008089252A (ja) 冷却装置
WO2021234954A1 (ja) 熱交換器、室外機および冷凍サイクル装置
JPH02161263A (ja) 冷暖房装置
WO2023218612A1 (ja) 冷凍サイクル装置
CN212481495U (zh) 一种空调器
JPH10281572A (ja) 2次冷媒式冷凍機
JP2002022307A (ja) 空気調和装置
KR101389973B1 (ko) 냉동사이클의 모세관 열교환 구조
JP2011058771A (ja) 熱交換器及びこの熱交換器を備えた冷蔵庫、空気調和機
JPS6213574B2 (ja)
JPH0894192A (ja) 蒸気圧縮式冷凍装置
JPH0989398A (ja) 冷凍サイクル
JPH0610763U (ja) 冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees