JP2007128191A - 生活動作監視システム、負荷監視装置および負荷監視方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定のエリアに滞在している人の、電気器具251〜253に対する動作を監視する生活動作監視システムSであって、分電盤200から分岐した電気回路の負荷量を検知する負荷検知センサと、負荷監視装置を備えている。負荷監視装置において、演算部は、負荷検知センサから受信した負荷量が、記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合に、電気器具に対する操作があったと判定する。
【選択図】図1
Description
しかし、そのシステムでは、生活エリアに人体検知センサをいくつも設置しなければならず、コストがかかるという問題があった。また、病気などで苦しんでいる生活者の動きを生活者の正常な生活の動きと判断したり、犬や猫などの動物の動きを生活者の動きと誤判断したりするなどの問題もあった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、電気回路に電熱器具が接続されていても、生活者による電気器具の操作の有無を高精度で判断することを目的とする。
生活動作監視システムSは、電力会社100、分電盤200、電気器具251〜253、収集器(負荷監視装置)300、情報処理装置(負荷監視装置)400および管理会社500から構成される。
分電盤200は、家などの所定のエリアに設置され、電力会社100から送電線110を介して供給された電力を、複数(ここでは8つ)の電気回路に分配する装置である。分電盤200は、主ブレーカ201、副ブレーカ211〜218、第一電気回路221〜第八電気回路228、および、電流センサ(負荷検知センサ)231〜238を備えて構成される。
副ブレーカ211〜218の下流(主ブレーカ201と逆側)には、それぞれ電気回路が接続されているが、以下、副ブレーカ211に接続されている第一電気回路221を例にとって説明する。
また、第一電気回路221には、電流センサ231がクランプなどにより取り付けられている。電流センサ231は、第一電気回路221の電流値(負荷量)を検出し、その検出値(電流値)を収集器300に送信する。
受信部301は、電流センサ231〜238から各電気回路の電流値を入力する端子である。
処理部303は、たとえばCPU(Central Processing Unit)であり、電流センサ231〜238から受信した検出値に基づいて各電気回路などの電流値を演算し、また、通信装置(不図示)を介してその電流値などを情報処理装置400に送信する。なお、収集器300と情報処理装置400との通信方式は、特に制限はなく、たとえば、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)などを採用すればよい。また、その他の装置間の通信方式も、特に制限はない。さらに、いずれかの通信を、同一基板の回路上でのデータ通信として行ってもよい。
演算部401は、たとえばCPUであり、収集器300から受信した各電気回路の電流値の変化を判断するなど、各種演算処理を行うもので、詳細は後記する。
通信ユニット403は、たとえば管理会社500に対して、生活異常(生活者に異常事態が発生した可能性がある旨)などの信号を送信する装置である。なお、通信ユニット403からの生活異常などの信号の送信先は、管理会社500でなくても、生活者の家族や介護人(ヘルパーなど)などであってもよい。
図2(a)は、1つの電熱器具が一定時間ごとに発熱と休止を繰り返したときの、第一電気回路221の電流値の変化を示す図である。
図2(b)では、電気器具251〜253のうち1つが電熱器具であるものとする。そして、時刻T0において、電気器具251〜253のいずれも非作動中であり、第一電気回路221の電流値は、電気器具251〜253のそれぞれの待機電流の和(最小値1b1)となっている。そして、時刻aのとき、生活者が電熱器具のスイッチをオンにすると、その電熱器具が作動し、第一電気回路221の電流値は最大値2Bとなる。
そして、時刻bのとき、生活者が電熱器具のスイッチをオフにすると、その電熱器具は作動を停止し、その後、第一電気回路221の電流値は最小値1b1に戻る。
図3(a)では、電気器具251〜253のうち1つが電熱器具で、たとえばホットカーペットであるものとする。そして、時刻T0において、電気器具251〜253のいずれも非作動中であり、第一電気回路221の電流値は、電気器具251〜253のそれぞれの待機電流の和(最小値3a1)となっている。そして、時刻aのとき、生活者がホットカーペットのスイッチをオン(強度は弱)にすると、その電熱器具が作動し、第一電気回路221の電流値は最大値3A1となる。
なお、ここでは、電熱器具が1台の場合について説明したが、2台以上の電熱器具を時間差で使用開始した場合でも同様である。
図3(b)では、電気器具251〜253のいずれもが電熱器具であるものとする。そして、時刻T0において、電気器具251〜253のいずれも非作動中であり、第一電気回路221の電流値は、電気器具251〜253のそれぞれの待機電流の和(最小値3b1)となっている。そして、時刻aのとき、生活者が電気器具251〜253のいずれものスイッチをオンにすると、それらの電気器具(電熱器具)が作動し、その直後、第一電気回路221の電流値は最大値3B1となる。
なお、ここでは、電熱器具が3台の場合について説明したが、1台の電熱器具で強度を変えながら使用した場合でも同様である。
図4(a)では、電気器具251〜253のうち1つが電熱器具であるものとする。そして、時刻T0において、電気器具251〜253のいずれも非作動中であり、第一電気回路221の電流値は、電気器具251〜253のそれぞれの待機電流の和(最小値4a1)となっている。そして、時刻aのとき、生活者が電熱器具のスイッチをオンにすると、その電熱器具が作動し、第一電気回路221の電流値は、瞬間的な定格超え(以下「ひげ」という)の最大値4A1になった後、すぐに最大値4A2に落ち着く。その後、第一電気回路221の電流値は、時刻cのとき再び瞬間的に最大値4A1になり、その直後に最大値4A2に落ち着く。
なお、ここでは、電熱器具が1つの場合について説明したが、電熱器具が2つ以上の場合についても同様である。
そして、時刻aのとき、送電線110に瞬停が発生し、第一電気回路221の電流値は、瞬間的に最小値4b2にまで下がる。
収集器300において、受信部301で受信した検出値は、A/Dコンバータ302でアナログ信号からデジタル信号に変換される。また、処理部303は、第一電気回路221の電流値を読み取り、情報処理装置400に送信する。
次に、演算部401は、計測時刻に達したか否かを判定する(ステップS52)。ここで、計測時刻とは、図2(a)などのT0、T1、T2であり、その時間間隔は、たとえば1時間である。計測時刻に達していない場合(ステップS52でNo)、ステップS53に進む。
このステップS57は、記憶部402に記憶される最大値と最小値を、計測時刻ごとに最新の値に更新するためのものであり、その詳細は、図5のフローチャートを図3(b)の場合にあてはめたときの説明のところで後記する。
このステップS58は、生活者が電気器具251〜253のいずれかを操作しても、そのことをステップS53で検知できなかったときのための判定であり、詳細は後記する。
図2(a)の場合、時刻aで生活者が電熱器具のスイッチをオンにすると、演算部401は、ステップS53とステップS54でYesと判定し、ステップS55で生活動作ありと判定することができる。また、演算部401は、ステップS56で最大値を符号2Aで示す値に更新する。
さらに、その後、電熱器具が発熱と休止を繰り返しても、第一電気回路221の電流値は最大値2Aと最小値2a2の間を移行するだけなので、演算部401は、ステップS53でNoと判定し、生活動作ありと判定することはない。
さらに、時刻bのときに生活者が電熱器具のスイッチをオフにした場合、その直後に第一電気回路221の電流値は最小値1b1となる。そして、記憶部402は、時刻T1の時点で、最大値として符号2Bで示す値を、最小値として符号1b1で示す値を保持する(ステップS57)。
つまり、時刻bにおける生活者の動作を、時刻T2の時点で検知することができる。
さらに、時刻bで生活者が電熱器具を操作しているが、演算部401は、その直後に、最大値が符号3A1で示す値から符号3A2で示す値に増えることで、ステップS53とステップS54においてYesと判定し、ステップS55で生活動作ありと判定することができる。
さらに、時刻bと時刻cで生活者が電熱器具を操作しているが、電流値は、記憶部402に記憶されている最大値3B1と最小値3b1の間でしか変化しない。したがって、演算部401は、ステップS53でNoと判定するため、時刻bと時刻cのそれぞれの直後に、生活者による電熱器具の操作を検知することができない。
しかし、演算部401は、時刻T2のとき、ステップS57で最大値を符号3B1で示す値から符号3B3で示す値に書き換えることで、ステップS58で所定の変化ありと判定し(Yes)、ステップS59で生活動作ありと判定することができる。
まず、情報処理装置400の演算部401は、いずれかの電気回路で、生活動作ありと判定されたか否か、すなわち、図5のフローチャートのステップS55あるいはステップS59での生活動作ありの判定がなされたか否かを判定する(ステップS61)。
一方、いずれの電気回路でも生活動作ありと判定されていない場合(ステップS61でNo)、演算部401は、タイマーのリセットから所定時間(第2の所定時間)が経過したか否かを判定する(ステップS63)。ここで、所定時間とは、たとえば10時間程度であるが、生活者がいずれの電気器具の操作もしなかった場合に異常が発生している可能性があると判断するための時間であれば、他の時間長でもかまわない。また、その所定時間は、時間帯(昼、夜など)ごとに異なっていてもよい。
警報を受信した管理会社500は、警備員の現場派遣や生活者の親族への連絡などの対処を行うことができる。
221 第一電気回路
231 電流センサ
251〜253 電気器具
300 収集器
301 受信部
400 情報処理装置
401 演算部
402 記憶部
Claims (12)
- 所定のエリアに滞在している人の、1つ以上の電気器具に対する動作を監視する生活動作監視システムであって、
分電盤から分岐した少なくとも1つの電気回路に取り付けられ、その電気回路の負荷量を検知する負荷検知センサと、
前記負荷検知センサから前記負荷量を受信する受信部、所定時間内の前記負荷量の最大値と最小値を記憶している記憶部、および、前記受信部が前記負荷検知センサから受信した前記負荷量が、前記記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合に、前記電気器具に対する動作があったと判定する演算部、を有する負荷監視装置と、
を備えたことを特徴とする生活動作監視システム。 - 前記演算部は、前記受信部が前記負荷検知センサから受信した前記負荷量が、前記記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合、その超えたあるいは下回った時間の長さが所定の値以上であったときに前記電気器具に対する動作があったと判定することを特徴とする請求項1に記載の生活動作監視システム。
- 所定のエリアに滞在している人の、1つ以上の電気器具に対する動作を監視する生活動作監視システムであって、
分電盤から分岐した少なくとも1つの電気回路に取り付けられ、その電気回路の負荷量を検知する負荷検知センサと、
前記負荷検知センサから前記負荷量を受信する受信部、所定時間内ごとの前記負荷量の最大値と最小値を記憶している記憶部、および、前記記憶部に記憶された直近の所定時間内の最大値がその1つ前の所定時間内の最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された直近の所定時間内の最小値がその1つ前の所定時間内の最小値を所定の閾値以上下回った場合に、前記電気器具に対する動作があったと判定する演算部、を有する負荷監視装置と、
を備えたことを特徴とする生活動作監視システム。 - 前記負荷監視装置の演算部は、前記負荷検知センサが取り付けられたすべての電気回路について第2の所定時間以上前記電気器具に対する動作がなかったと判定したときに、前記所定のエリアに滞在している人に異常があった可能性があると判定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の生活動作監視システム。
- 所定のエリアに滞在している人の、1つ以上の電気器具に対する動作を監視する生活動作監視システムにおける負荷監視装置であって、
分電盤から分岐した少なくとも1つの電気回路に取り付けられた負荷検知センサが検知した負荷量を受信する受信部と、
所定時間内の前記負荷量の最大値と最小値を記憶している記憶部と、
前記受信部が前記負荷検知センサから受信した前記負荷量が、前記記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合に、前記電気器具に対する動作があったと判定する演算部と、
を備えたことを特徴とする負荷監視装置。 - 前記演算部は、前記受信部が前記負荷検知センサから受信した前記負荷量が、前記記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合、その超えたあるいは下回った時間の長さが所定の値以上であったときに前記電気器具に対する動作があったと判定することを特徴とする請求項5に記載の負荷監視装置。
- 所定のエリアに滞在している人の、1つ以上の電気器具に対する動作を監視する生活動作監視システムにおける負荷監視装置であって、
分電盤から分岐した少なくとも1つの電気回路に取り付けられた負荷検知センサが検知した負荷量を受信する受信部と、
所定時間内ごとの前記負荷量の最大値と最小値を記憶している記憶部と、
前記記憶部に記憶された直近の所定時間内の最大値がその1つ前の所定時間内の最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された直近の所定時間内の最小値がその1つ前の所定時間内の最小値を所定の閾値以上下回った場合に、前記電気器具に対する動作があったと判定する演算部と、
を備えたことを特徴とする負荷監視装置。 - 前記演算部は、前記負荷検知センサが取り付けられたすべての電気回路について第2の所定時間以上前記電気器具に対する動作がなかったと判定したときに、前記所定のエリアに滞在している人に異常があった可能性があると判定することを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の負荷監視装置。
- 所定のエリアに滞在している人の、1つ以上の電気器具に対する動作を監視する生活動作監視システムにおける負荷監視装置による負荷監視方法であって、
前記負荷監視装置は、
分電盤から分岐した少なくとも1つの電気回路に取り付けられた負荷検知センサが検知した負荷量を受信する受信部と、
所定時間内の前記負荷量の最大値と最小値を記憶している記憶部と、
演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記受信部が前記負荷検知センサから受信した前記負荷量が、前記記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合に、前記電気器具に対する動作があったと判定する
ことを特徴とする負荷監視方法。 - 前記演算部は、前記受信部が前記負荷検知センサから受信した前記負荷量が、前記記憶部に記憶された最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された最小値を所定の閾値以上下回った場合、その超えたあるいは下回った時間の長さが所定の値以上であったときに前記電気器具に対する動作があったと判定することを特徴とする請求項9に記載の負荷監視方法。
- 所定のエリアに滞在している人の、1つ以上の電気器具に対する動作を監視する生活動作監視システムにおける負荷監視装置による負荷監視方法であって、
前記負荷監視装置は、
分電盤から分岐した少なくとも1つの電気回路に取り付けられた負荷検知センサが検知した負荷量を受信する受信部と、
所定時間内ごとの前記負荷量の最大値と最小値を記憶している記憶部と、
演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記記憶部に記憶された直近の所定時間内の最大値がその1つ前の所定時間内の最大値を所定の閾値以上超えた場合、あるいは、前記記憶部に記憶された直近の所定時間内の最小値がその1つ前の所定時間内の最小値を所定の閾値以上下回った場合に、前記電気器具に対する動作があったと判定する
ことを特徴とする負荷監視方法。 - 前記演算部は、前記負荷検知センサが取り付けられたすべての電気回路について第2の所定時間以上前記電気器具に対する動作がなかったと判定したときに、前記所定のエリアに滞在している人に異常があった可能性があると判定することを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の負荷監視方法。
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