JP2009300367A - 電気使用量報知システムおよびその異常判定方法 - Google Patents

電気使用量報知システムおよびその異常判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、電気使用量に基づいて居住者の異常を発見し得る電気使用量報知システムおよびその異常判定方法を提供する。
【解決手段】本発明では、電力が無駄に使用されている複数の電気機器4の組合せを報知する電気使用量報知システムSであって、複数の電気機器4に個別に接続されている複数の分岐ブレーカ12と、複数の分岐ブレーカ12の電気使用量をそれぞれ取得する電気使用量取得部261と、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として複数の分岐ブレーカ12ごとに検出し、これら各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する不使用時間帯検出部266と、夜間不使用時間帯の検出後に、電気使用量取得部261で取得した複数の分岐ブレーカ12の各電気使用量のうちの少なくとも1つに所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断する異常判定部267とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気使用量を報知するための電気使用量報知システムに関し、特に、電気使用量の使用パターンに基づいて居住者の異常判定を行う電気使用量報知システムおよびその異常判定方法に関する。
近年、家庭内で消費した電力を電力会社から交付される請求書以外でも確認することができる種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、家庭に設置された分電盤全体の交流消費電力をモニタリングし、モニタリング結果をWeb画面に表示する技術が開示されている。
特許第3551302号公報
ところで、核家庭化の進行や高齢化社会の進行により、近年、独居住戸が増える傾向にあり、この独居住戸の居住者に何らかの異常があった場合に、独居であるが故に発見が遅れてしまうことがある。このため、このような独居住戸の居住者に生じた異常を早期に発見することが望まれている。
前記特許文献1に開示の技術では、ユーザが家庭内の交流消費電力を参照し、ユーザに省エネルギを促すことができるが、独居住戸の居住者における異常の発見に関しては、開示も示唆もされていない。独居住戸の居住者と雖も日常生活において電気を使用するものであるから、消費電力に基づいて独居住戸の居住者に生じた異常を発見できれば、システムの利便性が向上する。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、電気使用量に基づいて居住者の異常を発見することができる電気使用量報知システムおよびこの電気使用量報知システムで用いられる異常判定方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明にかかる一態様では、電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを報知する電気使用量報知システムであって、前記複数の電気機器に個別に接続されている複数の分岐ブレーカと、前記複数の分岐ブレーカの電気使用量をそれぞれ取得する取得部と、前記取得部で取得した電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として前記複数の分岐ブレーカごとに検出し、前記複数の分岐ブレーカの各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する検出部と、前記検出部で夜間不使用時間帯を検出した後に、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量のうちの少なくとも1つに所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断する異常判定部とを備えることを特徴とする。電気が使用されていないこととは、居住者が意図的に電気を使用していないことであり、電気機器の電気使用量が実際に略0である場合を含み、さらに、例えば電気機器の待機状態によっていわゆる待機電力等が消費されている場合も含む。そして、好ましくは、前記取得部で取得した電気使用量を曜日および時刻と対応付けて前記複数の分岐ブレーカごとに記憶する電気使用状況記憶部をさらに備え、前記検出部は、前記電気使用状況記憶部に記憶されている電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として前記複数の分岐ブレーカごとに検出し、前記複数の分岐ブレーカの各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出するものである。
このような構成の電気使用量報知システムでは、分岐ブレーカの電気使用量に基づいて電気使用量の使用パターンにおける一態様として夜間不使用時間帯が検出され、その後、複数の分岐ブレーカの各電気使用量のうちの少なくとも1つに、例えば日常生活における使用パターンと異なる所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断される。したがって、このような構成の電気使用量報知システムは、電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを報知するだけでなく、電気使用量に基づいて居住者の異常を発見することができる。
また、上述の電気使用量報知システムにおいて、好ましくは、前記所定の事象は、前記夜間不使用時間帯の開始時刻前における第1期間内に、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量の少なくとも1つが第1閾値以上の値であって、その値が前記夜間不使用時間帯の開始時刻後における第2期間経過後も前記取得部で取得された場合である。
夜間不使用時間帯の開示時刻よりも前に使用を開始された電気が夜間不使用時間帯になっても使用され続けている場合には、日常の使用パターンと異なり、居住者に何らかの異常があったと推定することができる一方、日常生活において就寝時刻に若干のズレが生じることも想定され、そのようなズレは、前記第2期間を設定することで解消可能であり、異常判定の精度をより向上させることができる。したがって、この構成によれば、日常生活での就寝時刻を含む時間帯における居住者の異常を発見することが可能となる。
また、上述の電気使用量報知システムにおいて、好ましくは、前記所定の事象は、前記夜間不使用時間帯の終了時刻後における第3期間の経過後も、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量の和が増加しない場合である。
夜間不使用時間帯の終了時刻後も電気の使用が開始されない場合には、日常の使用パターンと異なり、居住者に何らかの異常があったと推定することができる一方、日常生活において起床時刻に若干のズレが生じることも想定され、そのようなズレは、前記第3期間を設定することで解消可能であり、異常判定の精度をより向上させることができる。したがって、この構成によれば、日常生活での起床時刻を含む時間帯における居住者の異常を発見することが可能となる。
また、上述の電気使用量報知システムにおいて、好ましくは、前記所定の事象は、昼間を含む時間帯であって前記夜間不使用時間帯の終了時刻から開始時刻までの時間帯を昼間活動時間帯とした場合に、前記昼間活動時間帯内に、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量の少なくとも1つが第2閾値以上の値であって、その値が第4期間経過後も前記取得部で取得された場合である。
昼間活動時間帯において日常生活を送る上で例えば電気機器の入り切りによって電気使用量は、通常、変動するものであり、その変動が少ない場合には居住者に何らかの異常があったと推定することができる一方、居住者が一定時間の間に一定の行動を行ったために電気使用量に変動が生じないことも想定され、そのような場合は、前記第4期間を設定することで解消可能であり、異常判定の精度をより向上させることができる。したがって、この構成によれば、日常生活での昼間活動時間帯における居住者の異常を発見することが可能となる。
また、これら上述の電気使用量報知システムにおいて、前記第1ないし第4期間のうちの少なくとも1つを伸縮するように調整する指示を受け付ける操作部をさらに備え、前記異常判定部は、前記操作部で受け付けた指示で、該指示を受け付けた期間を伸縮することを特徴とする。
この構成によれば、デフォルトで設定されている第1ないし第4期間を居住者の生活態様(生活スタイル)に応じて適宜に設定することが可能となり、居住者に合わせたシステムとすることができる。
そして、本発明に係る他の一態様では、複数の電気機器に個別に接続される複数の分岐ブレーカを備え、電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを報知する電気使用量報知システムで用いられる異常判定方法であって、前記複数の分岐ブレーカの電気使用量をそれぞれ取得する取得工程と、前記取得工程で取得した電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として前記複数の分岐ブレーカごとに検出し、前記複数の分岐ブレーカの各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する検出工程と、前記検出工程で夜間不使用時間帯を検出した後に、前記取得工程で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量に所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断する異常判定工程とを備えることを特徴とする。
このような構成の電気使用量報知システムの異常判定方法では、分岐ブレーカの電気使用量に基づいて電気使用量の使用パターンにおける一態様として夜間不使用時間帯が検出され、その後、複数の分岐ブレーカの各電気使用量のうちの少なくとも1つに、例えば日常生活における使用パターンと異なる所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断される。したがって、このような構成の電気使用量報知システムの異常判定方法は、電気使用量に基づいて居住者の異常を発見することができる。
本発明にかかる電気使用量報知システムおよびその異常判定方法では、電気使用量に基づいて居住者の異常を発見することができる。
以下、本発明に係る実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。また、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
図1は、実施形態における電気使用量報知システムの全体構成を示す図である。図2は、実施形態における電気使用量報知システムの構成を示すブロック図である。
図1および図2において、電気使用量報知システムSは、分電盤1と、モニタ装置5とを備えて構成されている。分電盤1は、主幹ブレーカ11および複数の分岐ブレーカ12等が含まれ、商用電源から供給される電力を各分岐ブレーカから各居室へ布設される電力線L1を介して各居室に配置された電気機器4(4−1〜4−5)へ供給する。
分電盤1には、例えばインターネット通信網や移動通信網等の所定のネットワークN3を介してセンターサーバ7が接続されている。センターサーバ7は、例えば、電気使用量報知システムSを運用する会社に設置され、分電盤1が各居室の電気機器4に供給した電気使用量等をネットワークN3を介して収集し、蓄積する。また、センターサーバ7は、蓄積した電気使用量等に基づいてユーザが所有するモニタ装置8に種々の情報を送信し、ユーザに対して種々のサービスを提供する。また、分電盤1には、ネットワークN3を介してモニタ装置8が接続されている。モニタ装置8は、例えば携帯電話やノート型のパーソナルコンピュータ等の装置から構成され、種々の情報をユーザに報知する。
モニタ装置5は、例えば各居室内に配置されたテレビや専用のモニタ装置等から構成され、電気使用量報知システムSに関する種々の情報をユーザに報知する。
図1の例では、各居室として、リビング、キッチンおよび子供部屋が含まれ、リビングには、JEM−A機器である照明装置4−1および同じくJEM−A機器であるエアコン4−2が配置されている。キッチンには、照明装置4−3が配置され、子供部屋には、照明装置4−4およびエアコン4−5が配置されている。これら照明装置4−3、4−4およびエアコン4−5は、JEM−A機器ではない通常の電気機器である。そして、分電盤1は、商用電源から供給された電力を各電力線L1を介してこれら各電気機器4(4−1〜4−5)に供給する。
より具体的には、分電盤1は、図2に示すように、主幹ブレーカ11と、エネルギーマネジメントユニット2と、複数の分岐ブレーカ12(12−1〜12−5)と、統合装置13と、1または複数のネットリモコン14を備えている。図2に示す例では、分電盤1は、JEM−A機器である電気機器4−1、4−2に対応して2個のネットリモコン14−1、14−2を備えている。
主幹ブレーカ11は、電力系統から商用電源を受電し、複数の電力線L1からなる配線系統全体の安全を守るための装置である。この主幹ブレーカ11で受電された商用電源の電力は、各分岐ブレーカ12へ配電される。主幹ブレーカ11は、この主幹ブレーカ11を流れる電流のレベルが予め設定された一定のレベル以上になるとオフして、商用電源の受電を停止し、各分岐ブレーカ12への配電を遮断する。
分岐ブレーカ12は、自機に接続されている電力線L1からなる回路の安全を守るための装置である。主幹ブレーカ11で受電され、分岐ブレーカ12へ配電された商用電源の電力は、この分岐ブレーカ12に接続されている電力線L1を介して、居室に配置された電気機器4へ供給される。より具体的には、分岐ブレーカ12に接続されている電力線L1にはコンセント6が接続されており、このコンセント6に接続された電力線L1に電気機器4が接続されている。分岐ブレーカ12は、この分岐ブレーカ12を流れる電流のレベルが予め設定された一定のレベル以上になるとオフして、電力線L1を介して配下に接続された電気機器4への電力供給を遮断する。そして、本実施形態では、各分岐ブレーカ12には、各電気機器が個別に接続されている。すなわち、1つの分岐ブレーカ12には、1つの電気機器4が接続されている。
エネルギーマネジメントユニット2は、複数の電気機器4における各使用電気量を管理する装置であり、例えば、主幹電圧検出部21と、主幹電流検出部22と、電力演算部23と、複数の分岐ブレーカ電流検出部24と、演算装置25と、制御装置26と、一次分岐ブレーカ27とを備えて構成されている。
主幹電圧検出部21は、主幹ブレーカ11における電圧の瞬時値である瞬時電圧値を予め設定された所定のサンプリング間隔で検出する電圧検出回路を備えて構成される。主幹電流検出部22は、主幹ブレーカ11における電流の瞬時値である瞬時電流値を予め設定された所定のサンプリング間隔で検出する電流検出回路を備えて構成される。電力演算部23は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路から構成され、主幹電圧検出部21で検出された瞬時電圧値と、主幹電流検出部22で検出された瞬時電流値とを乗じることで、主幹ブレーカ11で受電される電力の瞬時電力値を所定のサンプリング間隔で算出する回路である。
分岐ブレーカ電流検出部24は、各分岐ブレーカ12に対応して複数備えられ、分岐ブレーカ12に流れる電流を検出する電流検出回路を備えて構成される。
演算装置25は、例えばASIC等の集積回路から構成され、電流積算値等を算出するものであり、機能的に、計測値取得部251と、積算部252と、送信部253とを備えて構成されている。計測値取得部251は、電力演算部23により算出された主幹ブレーカ11の瞬時電力値を所定のサンプリング間隔で順次に取得するものである。計測値取得部251は、主幹電圧検出部21によって検出された主幹ブレーカ11の瞬時電圧値を所定のサンプリング間隔で電力演算部23を介して順次に取得する。また、計測値取得部251は、分岐ブレーカ電流検出部24によって検出された分岐ブレーカ12の瞬時電流値を所定のサンプリング間隔で順次に取得する。積算部252は、計測値取得部251によって取得された各分岐ブレーカ12の瞬時電流値を積算して積算電流値を所定のサンプリング間隔で算出するものである。送信部253は、主幹ブレーカ11の前記瞬時電力値、主幹ブレーカ11の前記瞬時電圧値および各分岐ブレーカ12の前記各積算電流値を1つの通信パケットに格納し、通信線N1を介して所定のサンプリング間隔で制御装置26へ送信するものである。また、送信部253は、送信する瞬時電力値が主幹ブレーカ11によるものであり、また、送信する積算電流値がどの分岐ブレーカ12によるものなのかを識別するための識別情報を、瞬時電力値および各積算電流値に関連付ける。
通信線N1は、例えば、RS−485の通信ケーブルから構成される。なお、通信線N1には、例えば、RS−232C、RS−422等の他の通信ケーブルが採用されてもよい。
制御装置26は、例えばASIC等の集積回路から構成され、通信線N1を介して演算装置25と接続され、電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを検出して報知するものであり、機能的に、電気使用量取得部261と、判断部262と、報知制御部263と、ブレーカ情報記憶部264と、組み合わせ情報記憶部265とを備えて構成されている。
電気使用量取得部261は、各分岐ブレーカ12の電気使用量をそれぞれ取得するものである。より具体的には、電気使用量取得部261は、演算装置25から今回送信された各分岐ブレーカ12の積算電流値から1サンプリング間隔前に送信された各分岐ブレーカ12の積算電流値を減じ、得られた各値に、演算装置25から今回送信された主幹ブレーカ11の瞬時電圧値を乗じて各分岐ブレーカ12の瞬時電力値を算出し、この瞬時電力値を各分岐ブレーカ12の電気使用量として算出するものである。
ここで、電気使用量取得部261は、演算装置25から送信される積算電流値に関連付けられた識別情報から、受信した積算電流値がどの分岐ブレーカ12によるものかを識別し、ブレーカ情報記憶部264に記憶されたブレーカ情報に従って、受信した積算電流値がどの電気機器4の積算電流値を示すかを特定する。図3は、ブレーカ情報記憶部に記憶されたブレーカ情報の一例を示した図である。図3に示すようにブレーカ情報は、分岐ブレーカ12の識別情報と、各識別情報に関連付けられた電気機器4を示す情報とから構成されている。図3に示す例では、分岐ブレーカ12の識別情報を示すA〜Eには、それぞれ、子供部屋床暖房、子供部屋照明、子供部屋エアコン、廊下照明、リビング床暖房が関連付けられている。電気使用量取得部261は、例えば受信した積算電流値に関連付けられた識別情報がAである場合、この積算電流値は、子供部屋床暖房の積算電流値を表し、受信した積算電流値に関連付けられた識別情報がBである場合、この積算電流値は、子供部屋照明の積算電流値を表すと判断する。
判断部262は、電気使用量取得部261によって取得された電気使用量を基に、各電気機器4の使用状態を特定し、各電気機器4の使用状態が電力の無駄な使用と推定される予め設定された所定の組み合わせに該当する場合、当該組み合わせにかかる電気機器4の使用状態が無駄であると判断するものである。
ここで、判断部262は、電気使用量取得部261によって取得された各電気機器4の電気使用量からどの電気機器4がオンされ、どの電気機器4がオフされているかを特定することで、各電気機器4の使用状態を特定する。例えば、判断部262は、子供部屋床暖房の電気使用量の値がオフしていると判断できる値(例えば0)である場合、子供部屋床暖房の使用状態は、オフであると判断し、子供部屋床暖房の電気使用量の使用状態は、オンであると判断できる値(例えば0以外の一定の値)である場合、子供部屋床暖房の使用状態は、オンであると判断する。そして、判断部262は、各電気機器4がオンされているかオフされているかを示す電気機器4の使用状態を特定し、この特定した電気機器4の使用状態が組み合わせ情報記憶部265に記憶された組み合わせ情報によって示される組み合わせに該当するか否かを判断する。
図4は、組み合わせ情報記憶部に記憶された組み合わせ情報の一例を示した図である。図4に示すように、組み合わせ情報には、電力を無駄に使用していると推定される電気機器4の使用状態の組み合わせが格納されている。図4の例では、子供部屋床暖房がオンされ、子供部屋照明がオフされている場合、電力が無駄に使用されていると推定され、子供部屋エアコンがオンされ、子供部屋照明がオフされている場合、電力が無駄に使用されていると推定され、廊下照明がオンされ、子供部屋照明がオンされている場合、電力が無駄に使用されると推定され、リビング照明がオフされ、リビング床暖房がオンされている場合、電力が無駄に使用されていると推定されるように組み合わせ情報が規定されている。
例えば、判断部262は、子供部屋床暖房がオンされているとともに、子供部屋照明がオフされている場合、子供部屋床暖房および子供部屋照明の使用状態が無駄であると判断し、子供部屋エアコンがオンされているとともに、子供部屋照明がオフされている場合、子供部屋エアコンおよび子供部屋照明の使用状態が無駄であると判断する。
ここで、判断部262は、好ましくは、電気機器4の使用状態が組み合わせ情報によって示される組み合わせに該当する状態が一定時間以上継続した場合に、電気機器4の使用状態が無駄であると判断する。例えば、子供部屋床暖房がオンされ、子供部屋照明がオフされているというように、電気機器4の使用状態が一定時間(例えば5分、10分等)継続された場合、判断部262は、子供部屋床暖房および子供部屋照明の使用状態が無駄であると判断する。また好ましくは、判断部262は、電気機器4の使用状態が組み合わせ情報によって示される組み合わせに該当する回数が一定時間内に一定回数を超えた場合に、当該組み合わせにかかる電気機器4の使用状態が無駄であると判断するように構成されてもよい。また好ましくは、判断部262は、電気機器4の使用状態が組み合わせ情報によって示される組み合わせに該当し、かつ、この組み合わせにかかる電気機器4の一定時間内の電気使用量が所定値を超えた場合に、電気機器4の使用状態が無駄であると判断するように構成されてもよい。
報知制御部263は、判断部262により電気機器4が無駄に使用されていると判断された場合、その旨をユーザに報知するための画像データを生成し、通信線N2を介してモニタ装置5に送信するものである。
ブレーカ情報記憶部264は、例えば図3に示す上記ブレーカ情報を記憶するものである。組み合わせ情報記憶部265は、例えば図4に示す上記組み合わせ情報を記憶するものである。
一次分岐ブレーカ27は、例えば太陽電池3によって発電された電力を電気機器4に供給するブレーカを備えて構成される。
統合装置13は、例えば、モデム等の通信装置を備えて構成され、通信線N2を介して制御装置26と接続されると共に、ネットワークN3を介してセンターサーバ7と接続され、報知制御部263により生成された画像データ等をセンターサーバ7および図1に示すモニタ装置8に送信する装置である。
ネットリモコン14は、通信線N2を介して制御装置26と接続され、電気機器4の動作状態を制御する装置であり、例えば、制御装置26の制御の下、JEM−A規格に適合した電気機器4の電源をオン・オフ制御する。通信線N2は、例えば、LANケーブルが採用される。ネットリモコン(商品名)14は、電気機器制御装置の一例である。
電気機器4−1、4−2は、図1に示す照明装置4−1、エアコン4−2といったJEM−A規格による電気機器から構成される。電気機器4−3、4−4、4−5は、図1に示す照明装置4−3、4−4、エアコン4−5といったJEM−A以外の電気機器機から構成される。
モニタ装置5は、通信線N2を介して制御装置26と接続され、電気使用量報知システムSに関する情報を表示する装置である。モニタ装置5は、例えば、タッチパネルや種々の操作ボタン等を備え、制御装置26から送信された画像データに従って、制御装置26から送信された無駄に使用されている電気機器4を示す画像を表示する。
このような構成の電気使用量報知システムSでは、まず、計測値取得部251によって、分岐ブレーカ電流検出部24で検出された各分岐ブレーカ12の瞬時電流値が所定のサンプリング間隔で取得される。次に、積算部252によって、計測値取得部251で取得された瞬時電流値が積算され、各分岐ブレーカ12の積算電流値が所定のサンプリング間隔ごとに算出される。次に、送信部253によって、積算部252で積算された各分岐ブレーカ12の積算電流値が所定のサンプリング間隔で制御装置26に送信される。次に、電気使用量取得部261によって、今回受信した各分岐ブレーカ12の積算電流値から例えば1サンプリング間隔前に受信した各分岐ブレーカ12の積算電流値が減じられ、この得られた各値に今回受信した主幹ブレーカ11の瞬時電圧値が乗じられ、各分岐ブレーカ12の電気使用量が算出される。そして、判断部262によって、前記算出された各分岐ブレーカ12の電気使用量から、各分岐ブレーカ12に接続された電気機器4の使用状態が特定され、この特定された電気機器4の使用状態の組み合わせが、組み合わせ情報に規定される組み合わせに該当するか否かが判断され、当該組み合わせに該当する場合では、報知制御部263によって、当該組み合わせにかかる電気機器4をユーザに報知するための画像データが生成され、モニタ装置5にその画像データが表示される。このように動作することによって、電気使用量報知システムSは、電力が無駄に使用されている複数の電気機器4の組合せを報知する。したがって、ユーザは、この報知結果から、電気機器4の無駄な使用を認識することが可能となり、電気使用量を節約することができる。
ここで、注目すべきは、本実施形態の電気使用量報知システムSでは、制御装置26が機能的に不使用時間帯検出部266、異常判定部267および電気使用状況記憶部268をさらに備えていることである。
電気使用状況記憶部268は、電気使用量取得部261で取得した電気使用量を曜日および時刻と対応付けて複数の分岐ブレーカ12ごとに記憶するものである。電気使用状況記憶部268には、電気使用量取得部261で取得した電気使用量が予め設定された時間間隔、例えば1分間隔や5分間隔や10分間隔で記憶される。
不使用時間帯検出部266は、電気使用量取得部261で取得した電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として複数の分岐ブレーカ12ごとにそれぞれ検出し、これら検出した複数の分岐ブレーカ12の各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出するものである。より具体的には、本実施形態では、不使用時間帯検出部266は、電気使用状況記憶部268に記憶されている電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として複数の分岐ブレーカ12ごとにそれぞれ検出し、これら検出した複数の分岐ブレーカ12の各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する。例えば、各時刻の電気使用量が予め設定された所定の閾値以下であるか否かが判断され、電気使用量が予め設定された所定の閾値以下である場合に、すなわち、電気使用量が略0である場合に電気が使用されていないと判断され、時間的に連続して電気が使用されていないと判断された場合にこの判断が為された最初の時刻から最後の時刻までの時間帯が不使用時間帯と判断される。そして、これら各分岐ブレーカ12それぞれに対して検出された各不使用時間帯の論理積が夜間不使用時間帯として求められる。
異常判定部267は、不使用時間帯検出部266で夜間不使用時間帯を検出した後に、電気使用量取得部261で取得した複数の分岐ブレーカ12の各電気使用量のうちの少なくとも1つに所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断するものである。日常生活における電気使用量の使用パターンは、通常、一定になると推測され、特に、独居住戸の居住者ではその傾向が一層顕著になると推定される。このため、例えば日常生活における使用パターンと異なる事象を予め前記所定の事象として設定することによって、居住者の異常を判定することが可能となる。
図5は、実施形態の使用電気量報知システムSにおける異常判定の動作を説明するためのタイムチャートである。図5(A)は、夜間不使用時間帯および昼間活動時間帯を説明するためのタイムチャートであり、そして、図5(B)は、第1ないし第4期間を説明するためのタイムチャートである。図5の横軸は、1日の時刻である。図6は、電気使用状況記憶部に記憶された電気使用状況情報の一例を示した図である。
このような構成の使用電気量報知システムSでは、居住者の異常を判定する異常判定動作を実行するために、まず第1に、各分岐ブレーカ12(各電気機器4)における使用電気量のデータを収集するデータ収集動作が行われ、第2に、この収集したデータを解析することによって夜間不使用時間帯を検出する夜間不使用時間帯検出動作が行われ、そして、第3に、この検出した夜間不使用時間帯の検出後に、この夜間不使用時間帯によって表現される使用パターンに基づいて居住者の異常判定の動作が行われる。
このデータ収集動作では、使用電気量報知システムSは、次のように動作する。使用電気量報知システムSの動作が開始されると、上述のように動作することによって、制御装置26の電気使用量取得部261によって、各分岐ブレーカ12、すなわち、各電気機器4(4−1〜4−5)の電気使用量が算出され、取得される。そして、電気使用量取得部261は、この取得した電気使用量を予め設定された時間間隔で、少なくとも時刻と対応付けて、本実施形態では曜日および時刻と対応付けて複数の分岐ブレーカ12ごとに電気使用状況記憶部268に記憶させる。電気使用状況記憶部268には、例えば、図6に示すように、分岐ブレーカ12ごとに電気使用状況を記録する複数の記録テーブル50(50−1〜50−5)が用意され、各記録テーブル50には、曜日51、時刻52およびその時点の電気使用量53が記録される。データ収集動作が終了すると、夜間不使用時間帯検出動作が開始される。
夜間不使用時間帯検出動作では、制御装置26の不使用時間帯検出部266は、まず、電気使用状況記憶部268に記憶されている電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される不使用時間帯を複数の分岐ブレーカ12ごとにそれぞれ検出する。例えば、各時刻の電気使用量が予め設定された所定の閾値(不使用判定閾値)以下であるか否かが判断され、電気使用量が予め設定された不使用判定閾値以下である場合に電気が使用されていないと判断され、時間的に連続して電気が使用されていないと判断された場合にこの判断が為された最初の時刻から最後の時刻までの時間帯が不使用時間帯と判断される。例えば、リビングの照明装置4−1では、月曜日の時刻21時50分では、その電気使用量が60Wであり、不使用時間帯検出部266は、所定の閾値0W以下ではないので、電気の使用と判断する。また、月曜日の時刻22時では、その電気使用量が0Wであり、不使用時間帯検出部266は、所定の閾値0W以下であるので、電気の不使用と判断する。このような判断が翌日の時刻7時30分まで連続して為され、不使用時間帯検出部266は、その開始時刻22時からその終了時刻7時30分までをリビングの照明装置4−1における月曜日の不使用時間帯と判断する。この不使用時間帯の判断では、リビングのエアコン4−2の電気使用量や子供部屋のエアコン4−5の電気使用量も勘案してもよいが、このような動力機器では、その動作制御において例えば省エネルギ制御になると電気使用量が略0となる場合があることから、誤判定を回避するために、本実施形態では、不使用時間帯の判定から除かれている。このような動力機器としては、上記エアコンの他に例えば床暖房等が挙げられる。
このような不使用時間帯の判断は、1日のデータに基づいて判断されてもよいが、より正確に判断するために、複数日、例えば、1週間や2週間や1ヶ月等の予め設定された複数日のデータに基づいて判断される。分岐ブレーカ12(電気機器4)の不使用時間帯は、各日の不使用時間帯と判断された各時間帯の論理積を求めることによって、求められる。この不使用時間帯検出動作に応じてデータ収集動作も複数日実行される。
夜間不使用時間帯検出動作では、このように各分岐ブレーカ12(各電気機器4)の各不使用時間帯が検出されると、次に、不使用時間帯検出部266は、これら検出した複数の分岐ブレーカ12の各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する。例えば、リビングの照明装置4−1の不使用時間帯が時刻22時から時刻7時30分までの時間帯であり、キッチンの照明装置4−3の不使用時間帯が時刻20時から時刻7時までの時間帯であり、子供部屋の照明装置4−4の不使用時間帯が時刻22時から時刻8時までの時間帯である場合では、図5(A)に示すように、時刻22時(就寝時刻T1)から時刻7時(起床時刻T2)までの時間帯が夜間不使用時間帯となる。このように夜間不使用時間帯を検出する理由は、昼間では日常生活に応じて居住者が電気を使用する可能性が高いが、夜間では居住者が睡眠中であることから居住者がその意図で電気を使用する可能性が低く、より正確に1日のうちにおける不使用時間帯がより正確に検出することができ、その結果、電気使用量の使用パターンがより正確に検出することができるからである。したがって、上述したように、電気が使用されていないこととは、居住者が意図的に電気を使用していないことであり、電気機器の電気使用量が実際に略0である場合を含み、さらに、例えば電気機器の待機状態によっていわゆる待機電力等が消費されている場合も含む。
そして、本実施形態では、不使用時間帯検出部266は、昼間を含む時間帯であって夜間不使用時間帯の終了時刻から開始時刻までの時間帯を昼間活動時間帯として検出する。例えば、上述の例では、図5(A)に示すように、時刻7時(起床時刻T2)から時刻22時(就寝時刻T1)までの時間帯が昼間活動時間帯となる。このように本実施形態では、電気使用量の使用パターンは、昼間活動時間帯と夜間不使用時間帯とから構成されて成る。
夜間不使用時間帯検出動作が終了すると、異常判定の動作が開始される。この異常判定の動作では、制御装置26の異常判定部267は、不使用時間帯検出部266で夜間不使用時間帯を検出した後に、電気使用量取得部261で取得した複数の分岐ブレーカ12の各電気使用量のうちの少なくとも1つに所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断する。この異常があったと判断されると、異常判定部267は、その旨を報知するための画像データを生成し、通信線N2を介してモニタ装置5に送信するとともに、その旨を報知するための電子メールを作成し、統合装置13およびネットワークN3を介してセンターサーバ7へ送信する。センターサーバ7は、この電子メールを予め登録されたアドレスへ転送する。例えば、センターサーバ7は、この電子メールをモニタ装置8へ送信する。
例えば、前記所定の事象は、図5(B)に示すように、夜間不使用時間帯の開始時刻(就寝時刻T1)前における予め設定された第1期間内に、電気使用量取得部267で取得した複数の分岐ブレーカ12の各電気使用量の少なくとも1つが予め設定された第1閾値以上の値であって、その値が夜間不使用時間帯の開始時刻(就寝時刻T1)後における予め設定された第2期間経過後も電気使用量取得部267で取得された場合である。
夜間不使用時間帯の開始時刻(就寝時刻T1)よりも前に使用を開始された電気が夜間不使用時間帯になっても使用され続けている場合には、日常の使用パターンと異なり、例えばその使用を開始した電気を不使用にすることができない等の居住者に何らかの異常があったと推定することができる一方、日常生活において就寝時刻T1に若干のズレが生じることも想定され、そのようなズレは、第2期間を設定することで解消可能であり、異常判定の精度をより向上させることができる。したがって、このように前記所定の事象を設定することによって、日常生活での就寝時刻T1を含む時間帯における居住者の異常を発見することが可能となる。前記第1および第2期間は、このような異常発見の目的に沿って適宜に設定され、例えば、1時間から4時間までの範囲の時間に予め設定される。図5(B)に示す例では、第1期間は、時刻20時T3から時刻22時T1までの2時間に設定され、第2期間は、時刻22時T1から時刻24時(0時)T4までの2時間に設定されている。
また例えば、前記所定の事象は、図5(B)に示すように、夜間不使用時間帯の終了時刻(起床時刻T2)後における予め設定された第3期間の経過後も、電気使用量取得部267で取得した複数の分岐ブレーカの各電気使用量の和が増加しない場合である。
夜間不使用時間帯の終了時刻後も電気の使用が開始されない場合には、日常の使用パターンと異なり、例えば起きられずに電気の使用を開始することができない等の居住者に何らかの異常があったと推定することができる一方、日常生活において起床時刻T2に若干のズレが生じることも想定され、そのようなズレは、第3期間を設定することで解消可能であり、異常判定の精度をより向上させることができる。したがって、このように前記所定の事象を設定することによって、日常生活での起床時刻T2を含む時間帯における居住者の異常を発見することが可能となる。前記第3期間は、このような異常発見の目的に沿って適宜に設定され、例えば、1時間から5時間までの範囲の時間に予め設定される。図5(B)に示す例では、第3期間は、時刻7時T2から時刻10時T5までの3時間に設定されている。
また例えば、前記所定の事象は、図5(B)に示すように、昼間活動時間帯内に、電気使用量取得部261で取得した複数の分岐ブレーカ12の各電気使用量の少なくとも1つが予め設定した第2閾値以上の値であって、その値が予め設定された第4期間経過後も電気使用量取得部261で取得された場合である。
昼間活動時間帯において日常生活を送る上で例えば電気機器4の入り切りによって電気使用量は、通常、変動するものであり、その変動が少ない場合には居住者に何らかの異常があったと推定することができる一方、居住者が一定時間の間に一定の行動を行ったために電気使用量に変動が生じないことも想定され、そのような場合は、第4期間を設定することで解消可能であり、異常判定の精度をより向上させることができる。したがって、このように前記所定の事象を設定することによって、日常生活での昼間活動時間帯における居住者の異常を発見することが可能となる。前記第4期間は、このような異常発見の目的に沿って適宜に設定され、例えば、6時間から18時間までの範囲の時間に予め設定される。図5(B)に示す例では、第4期間は、時刻11時T6から時刻17時T7までの6時間に設定されている。
このように動作することによって、使用電気量報知システムSおよび使用電気量報知システムSに適用されている異常判定方法では、分岐ブレーカ12の電気使用量に基づいて電気使用量の使用パターンにおける一態様として夜間不使用時間帯が検出され、その後、複数の分岐ブレーカ12の各電気使用量のうちの少なくとも1つに、例えば日常生活における使用パターンと異なる所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断される。したがって、このような構成の電気使用量報知システムSおよび使用電気量報知システムSに適用されている異常判定方法は、電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを報知するだけでなく、電気使用量に基づいて居住者の異常を発見することができる。
なお、上述の実施形態において、不使用時間帯検出部266は、予め設定された曜日を除いた曜日のデータに基づいて不使用時間帯を検出するように構成されてもよい。居住者によっては、例えば土曜日や日曜日などの休日とこれら土日を除いた月曜日から金曜日までの平日とでは、その電気使用量の使用パターンが互いに相違することがあり、例えば、不使用時間帯検出部266は、前記平日のデータに基づいて不使用時間帯を検出するように構成されてもよい。このように不使用時間帯検出部266が構成されることによって、居住者の生活態様(生活スタイル)に応じて適宜に設定することが可能となり、居住者に合わせたシステムとすることができる。
また、上述の実施形態において、使用電気量報知システムSは、第1ないし第4期間のうちの少なくとも1つを伸縮するように調整する指示を外部から受け付ける操作部をさらに備え、異常判定部は、操作部で受け付けた指示で、この指示を受け付けた期間を伸縮するように構成されてもよい。このようなユーザからの操作入力を受け付ける操作部61は、例えば、図2に破線で示すように、モニタ装置5に設けられる。操作部61は、第1ないし第4期間のうちのいずれかを指定してその指定した期間における開始時刻および終了時刻の調整指示を所定の時間単位(例えば30分単位や1時間単位)で受け付けると、その調整指示の内容を通知するためのパケットを通信線N2を介して制御装置26に送信する。このパケットを受信した制御装置26の異常判定部267は、ユーザにより調整された時間長でその期間を変更する。なお、調整可能範囲には、上限および下限が設けられ、上述したように各期間の設定の趣旨を逸脱しない範囲で各期間の調整可能範囲が設定されてもよい。このように構成されることによって、デフォルトで設定されている第1ないし第4期間を居住者の生活態様(生活スタイル)に応じて適宜に設定することが可能となり、居住者に合わせたシステムとすることができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
実施形態における電気使用量報知システムの全体構成を示す図である。 実施形態における電気使用量報知システムの構成を示すブロック図である。 ブレーカ情報記憶部に記憶されたブレーカ情報の一例を示した図である。 組み合わせ情報記憶部に記憶された組み合わせ情報の一例を示した図である。 実施形態の使用電気量報知システムSにおける異常判定の動作を説明するためのタイムチャートである。 電気使用状況記憶部に記憶された電気使用状況情報の一例を示した図である。
符号の説明
S 電気使用量報知システム
1 分電盤
2 エネルギーマネジメントユニット
4 電気機器
5 モニタ装置
12 分岐ブレーカ
26 制御装置
50 記録テーブル
261 電気使用量取得部
266 不使用時間帯検出部
267 異常判定部
268 電気使用状況記憶部

Claims (7)

  1. 電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを報知する電気使用量報知システムであって、
    前記複数の電気機器に個別に接続されている複数の分岐ブレーカと、
    前記複数の分岐ブレーカの電気使用量をそれぞれ取得する取得部と、
    前記取得部で取得した電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として前記複数の分岐ブレーカごとに検出し、前記複数の分岐ブレーカの各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する検出部と、
    前記検出部で夜間不使用時間帯を検出した後に、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量のうちの少なくとも1つに所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断する異常判定部とを備えること
    を特徴とする電気使用量報知システム。
  2. 前記取得部で取得した電気使用量を曜日および時刻と対応付けて前記複数の分岐ブレーカごとに記憶する電気使用状況記憶部をさらに備え、
    前記検出部は、前記電気使用状況記憶部に記憶されている電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として前記複数の分岐ブレーカごとに検出し、前記複数の分岐ブレーカの各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の電気使用量報知システム。
  3. 前記所定の事象は、前記夜間不使用時間帯の開始時刻前における第1期間内に、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量の少なくとも1つが第1閾値以上の値であって、その値が前記夜間不使用時間帯の開始時刻後における第2期間経過後も前記取得部で取得された場合であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気使用量報知システム。
  4. 前記所定の事象は、前記夜間不使用時間帯の終了時刻後における第3期間の経過後も、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量の和が増加しない場合であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気使用量報知システム。
  5. 前記所定の事象は、昼間を含む時間帯であって前記夜間不使用時間帯の終了時刻から開始時刻までの時間帯を昼間活動時間帯とした場合に、前記昼間活動時間帯内に、前記取得部で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量の少なくとも1つが第2閾値以上の値であって、その値が第4期間経過後も前記取得部で取得された場合であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気使用量報知システム。
  6. 前記第1ないし第4期間のうちの少なくとも1つを伸縮するように調整する指示を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記異常判定部は、前記操作部で受け付けた指示で、該指示を受け付けた期間を伸縮すること
    を特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の電気使用量報知システム。
  7. 複数の電気機器に個別に接続される複数の分岐ブレーカを備え、電力が無駄に使用されている複数の電気機器の組合せを報知する電気使用量報知システムで用いられる異常判定方法であって、
    前記複数の分岐ブレーカの電気使用量をそれぞれ取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した電気使用量に基づいて、夜間を含む時間帯であって電気が使用されていないと判断される時間帯を不使用時間帯として前記複数の分岐ブレーカごとに検出し、前記複数の分岐ブレーカの各不使用時間帯における重複している時間帯を夜間不使用時間帯として検出する検出工程と、
    前記検出工程で夜間不使用時間帯を検出した後に、前記取得工程で取得した前記複数の分岐ブレーカの各電気使用量に所定の事象が生じた場合に、異常があったと判断する異常判定工程とを備えること
    を特徴とする電気使用量報知システムの異常判定方法。
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