JP2015032222A - エネルギー管理システム - Google Patents

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俊介 中嶋
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由佳 ▲高▼橋
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Koji Fukui
浩二 福井
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Abstract

【課題】ローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報を提供可能なエネルギー管理システムを構築する。【解決手段】管理対象とする管理ユニットが複数のゾーンにより構成され、ゾーンそれぞれに配置されたエネルギー消費機器4がゾーン内人数把握手段21により把握される当該ゾーン内の人数に従って制御され、エネルギー消費機器監視手段12により収集されるエネルギー消費量情報Eiを使用して実エネルギー消費量情報Eirを得る実消費量取得手段22と、管理ユニット単位且つ所定の期間単位で、当該管理ユニット内の人が、当該管理ユニット内のゾーンに仮想的に密に配置しエネルギー消費機器4を働かせた場合のエネルギー消費推定量Eieを推定する消費量推定手段23とを備え、出力手段5が、実エネルギー消費量情報Eirとエネルギー消費推定量Eieとを出力する。【選択図】図9

Description

本発明は、複数のエネルギー消費機器の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段と、前記エネルギー消費機器監視手段により収集される前記複数のエネルギー消費機器の運転状態情報及びエネルギー消費量情報を記憶する記憶手段とを備え、前記記憶手段に記憶された記憶情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報を生成する削減情報生成手段と、前記削減情報生成手段により生成される削減参考情報を出力する出力手段とを備えたエネルギー管理システムに関する。
本願出願人は、特許文献1において、エネルギー消費量消費表示システムとして、ユーザーが消費する1または複数のエネルギーまたはユーティリティの各消費量を各別に計測するまたは複数の消費量計測手段から1または複数のエネルギー等またはユーティリティの消費量データまたは消費量信号を取得し、外部入力によって設定される計測期間における1または複数のエネルギーまたはユーティリティの各累積消費量を算出する消費量算出手段11と、ユーザーの計測開始操作及び計測終了操作の各操作を受け付け、前記各操作時点において、計測期間の開始及び終了を消費量算出手段11に指示する計測指示手段10と、消費量算出手段11が算出した各累積消費量またはその換算値をエネルギーまたはユーティリティ別に表示する計測値表示手段12を備える構成のシステムを提案している。このエネルギー消費量消費表示システムを構築することで、簡単にエネルギー使用行為毎のエネルギー消費量を把握することができる。
一方、特許文献2では、省エネアドバイス装置として、複数の分岐回路21〜36別のエネルギー消費量と基準値(例えば、基準値データ8a)とをそれぞれ比較し、基準値よりも過大にエネルギーを消費している分岐回路21〜36を判定する比較判定手段(例えば、制御部2及び比較判定プログラム7b)と、基準値よりも過大にエネルギーを消費していると判定された分岐回路21〜36のうち、エネルギー消費量が多い分岐回路から少ない分岐回路の順番で省エネアドバイスを行うアドバイス手段(例えば、制御部2及びアドバイスプログラム7c)とを備える省エネアドバイス装置1が提案されている。この省エネアドバイス装置では、省エネ行動を実施する順番を判明させることができ、容易かつ効果的に省エネを行うことが可能となる。
省エネを目的として構築されるエネルギー管理システムとして、本願出願人は、「もっとSAVE」と出願人が名づけたシステムを普及しつつある。このシステムの目的、構成、納入実績等は、出願人が非特許文献1に示すインターネットのホームページで紹介している。
図7に、この「もっとSAVE」の概要を示した。さらに、図8には、エネルギー発生装置として働き、エネルギーとしての電力、熱(冷熱或いは温熱)を発生可能な、エンジンE駆動の圧縮機Cと発電機Gとを備えた熱電並供給装置(以下GHPと記載)の作動状態を示した。
図7に示すよう、このエネルギー管理システムは、複数の客先に設置されるローカルシステム1と、これらローカルシステム1と通信手段2により接続されるセンターシステム3とを有して構成されている。ここで、通信手段2としては、インターネットを利用したVPNを用いている。
客先のそれぞれには、複数のエネルギー消費機器4としての空調機器4a、照明機器4b、各種センサー機器4c、各種メーター機器4dが備えられる。
空調機器としては、電力及び都市ガスの供給を受けて作動するGHPに対して備えられる空調室内器4aの他、電力の供給を受けて作動する換気機器(図示省略)が含まれる。
照明機器4bは、各室に配置され、各照明機器4bに設けられた操作スイッチを使用者の操作により、さらに、後述する人感センサー4cにより人が照明対象領域存在することが確認された場合に作動する。さらに、各室には、電気コンセント47が設備されており、これらコンセント47を介して電力の供給が可能となっている。コンセント47に接続される機器としては、業務用のコンピューター70の他、デスクライト等の卓上機器(図示省略)もある。さらに、コンセント47にはコピー機等の待機電力を消費する待機電力消費機器(図示省略)も含まれる。
各種センサー機器4c、各種メーター機器4dとしては、各空調対象室の温度、湿度、二酸化炭素濃度を検出するセンサー(図示省略)の他、各室に設けられている人感センサー4cが含まれる。本例では、人感センサー4cは各室の画像を取り込み、その画像を解析することで、人の存在を確認するセンサーから構成される。さらに、建物全体のガス消費量を計測するガスメータ49、及び、電力を検出する電力メーター50が含まれる。
ローカルシステム1には、発明者らがローカル親機10と呼ぶローカル監視・制御用の制御コンピューターが備えられている。この制御コンピューターは、専用のハブ、ルータ、ローカル子機等11を介して、先に説明した各機器に接続されている。先に説明したGHPも、監視・制御対象に含まれる。結果、ローカル親機10は、少なくとも、複数のエネルギー消費機器4の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段12(図2参照)として働くことができる。さらに、ローカル親機10は、複数のエネルギー消費機器4の運転状態を、入力制御情報若しくは自動生成した制御情報に基づいて運転制御する運転制御手段13(図2参照)として働く。
さらに、図7からも判明するように、ローカル親機10は、通信手段2を介して、入出力手段・表示手段として働くユーザーが使用可能なコンピューター5に接続される。このコンピューター5を介して、ユーザーは、各エネルギー消費機器4の運転状態を確認できるとともに、一部のエネルギー消費機器4に対する制御情報を入力することで、それらの機器4を遠隔で制御可能となっている。
センターシステム3は、少なくとも、ローカルシステム1に通信手段2を介して接続され、エネルギー消費機器監視手段12により監視される複数のエネルギー消費機器4のエネルギー消費量、当該エネルギー消費量の統計量、入力制御情報、自動生成した制御情報、及び、運転制御手段13からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器4の運転状態情報を記憶する記憶手段30を備えて構成されている。
先に説明したローカル親機10は、記憶手段30に記憶された記憶情報S2に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報S1を生成する削減情報生成手段14(図2参照)を備えている。
そして、生成された削減参考情報S1は、ユーザーが使用可能なコンピューター5で、閲覧可能に構成されている。
この本願出願人が提案する「もっとSAVE」を採用することにより、削減参考情報として表示手段に表示される、例えば、各エネルギー消費機器や分岐回路の実際のエネルギー消費状況と、基準とするべきエネルギーの消費基準量を比較することにより、エネルギー削減の参考にすることができる。
特開2011−248643号公報 特開2012−48511号公報 "インターネット技術を利用したITモニタリングシステム(もっとsave)"、[online]、大阪ガス株式会社、インターネット(URL: http://www.osakagas.co.jp/company/efforts/rd/needs/1198199_3922.html)
上記した様々なシステムには、複数のエネルギー消費機器の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段と、前記エネルギー消費機器監視手段により収集される前記複数のエネルギー消費機器の運転状態情報及びエネルギー消費量情報を記憶する記憶手段とを備え、前記記憶手段に記憶された記憶情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報を生成する削減情報生成手段と、前記削減情報生成手段により生成される削減参考情報を出力する出力手段とを備えたエネルギー管理システムが開示されている。
しかしながら、エネルギー削減に寄与する削減参考情報としては、ローカルシステム全体でのエネルギーまたはユーティリティ消費量の変化が出力される仕組みのため、ローカルシステムにおいて、エネルギーまたはユーティリティ消費量の削減を、ローカルシステム内のどの場所において実現できるかといった点や、どの程度の削減が見込まれるかといった細かな点までは出力できなかった。
そこで、本願の目的は、ローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報を提供可能なエネルギー管理システムを構築することにある。
上記目的を達成するための、
複数のエネルギー消費機器の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段と、
前記エネルギー消費機器監視手段により収集される前記複数のエネルギー消費機器の運転状態情報及びエネルギー消費量情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記記憶手段に記憶された記憶情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報を生成する削減情報生成手段と、
前記削減情報生成手段により生成される削減参考情報を出力する出力手段とを備えたエネルギー管理システムの特徴構成は、以下のとおりである。
〔構成1〕
管理対象とする管理ユニットが、区画された複数のゾーンにより構成され、
前記ゾーン単位で、当該ゾーン内に居る人の人数を把握するゾーン内人数把握手段を備え、
前記ゾーンそれぞれに対応して、前記エネルギー消費機器が割り当てられるとともに、当該エネルギー消費機器の運転が、前記ゾーン内人数把握手段により把握される当該ゾーン内に居る人の人数に従って制御される構成とされ、
前記エネルギー消費機器監視手段により収集されるエネルギー消費量情報を使用して、前記管理ユニット単位且つ所定の期間単位で、当該管理ユニットで消費されるエネルギー量である実エネルギー消費量情報を得る実消費量取得手段と、
前記管理ユニット単位且つ所定の期間単位で、当該管理ユニット内の人が、当該管理ユニット内のゾーンに仮想的に密に配置された場合に想定される占有ゾーンの数に基づいて、前記占有ゾーンに限り前記エネルギー消費機器が働いた場合のエネルギー消費推定量を推定する消費量推定手段とを備え、
前記出力手段が、前記実消費量取得手段により得られる実エネルギー消費量情報と、前記消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量を出力する構成を採用する。
〔作用効果1〕
この構成にあっては、管理対象とする管理ユニットにおいて、実エネルギー消費量情報を得ることができる。加えて、ゾーン内人数把握手段によって、管理ユニット内に居る人の人数と人がいるゾーンを把握できるため、管理ユニット内に居る人を仮想的に密に配置した場合のエネルギー消費推定量を推定することができる。すなわち、推定したエネルギー消費推定量は、ゾーン内に居る人の人数に従って制御されるエネルギー消費機器を省エネルギーとなるように運転した場合のエネルギー消費量である。
よって、これら実エネルギー消費量情報及びエネルギー消費推定量を出力手段によって出力することで、本発明に係るエネルギー管理システムのユーザーは、実際のエネルギー消費量と、省エネルギーとなるようにエネルギー消費機器を運転した場合のエネルギー消費量とを比べることができ、どの程度の省エネルギーを実現できるかを把握することができる。すなわち、ローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報を提供可能なエネルギー管理システムを構築することができる。
〔構成2〕
上記構成において、前記エネルギー消費機器が、前記ゾーンそれぞれに対応して設けられる照明機器であり、前記消費量推定手段において、前記エネルギー消費推定量が、各占有ゾーンに於ける所定の期間の平均ゾーン定格照明電力量の和として推定されることが好ましい。
〔作用効果2〕
この構成では、管理対象の管理ユニットにおいてエネルギー消費量の削減を実現するにあたり、ゾーン内における照明機器の運転制御を変えることによってどの程度の省エネルギーを実現できるかを把握することができる。すなわち、ユーザーはローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報をより具体的に把握することができる。
〔構成3〕
上記構成において、前記エネルギー消費機器が、前記ゾーンに設けられるコンセントから電力の供給を受ける電力消費機器及び当該ゾーンに配置される待機電力消費機器であり、
前記消費量推定手段において、前記エネルギー消費推定量が、各占有ゾーンに設けられ前記所定の期間の平均コンセント消費電力量を、当該占有ゾーンに当該期間にいる人数分だけ合算した電力量と、当該占有ゾーンに配置される前記待機電力消費機器が前記所定の期間に消費する待機電力量の和として推定されることが好ましい。
〔作用効果3〕
この構成では、管理対象の管理ユニットにおいてエネルギー消費量の削減を実現するにあたり、管理ユニット内における電気コンセントの運転制御を変えることによって、どの程度の省エネルギーを実現できるかを把握することができる。すなわち、ユーザーはローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報をより具体的に把握することができる。
〔構成4〕
さらに、前記所定の期間単位に、単位日中の時間単位期間と単位月中の日単位期間との一方若しくは両方が含まれることが好ましい。
〔作用効果4〕
この構成を採用することにより、ユーザーは、時間単位または日単位で、どの程度の省エネルギーを実現できるかを把握することができる。すなわち、ユーザーはローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報をより具体的に把握することができる。
〔構成5〕
また、前記出力手段が、前記実消費量取得手段により得られる実エネルギー消費量情報と、前記消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量とを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力することが好ましい。
〔作用効果5〕
この構成を採用することにより、ユーザーは実エネルギー消費量情報とエネルギー消費推定量とを一画面で確認することができる。よって、本願発明に係るエネルギー管理システムをより使いやすいものとすることができる。
〔構成6〕
また、前記出力手段が、前記実消費量取得手段により得られる実エネルギー消費量情報の情報収集時の人の配置と、前記消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量を推定した状態に於ける人の配置とを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力することが好ましい。
〔作用効果6〕
この構成を採用することにより、実エネルギー消費量情報の情報収集時の人の配置と、エネルギー消費推定量を推定した状態に於ける人の配置とを一画面で確認することができる。ここで、エネルギー消費推定量を推定した状態に於ける人の配置は、エネルギー消費機器を省エネルギーとなるように運転した場合の理想的な配置に相当する。よって、これらの配置を一画面で確認できることで、ユーザーは、ローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に一層寄与することのできる情報をより直感的に理解することができ、当該情報を利用しやすくなる。
〔構成7〕
また、前記複数のエネルギー消費機器の運転状態を、入力制御情報若しくは自動生成した制御情報に基づいて制御する運転制御手段を備え、
前記記憶手段が、前記エネルギー消費機器監視手段により監視される前記複数のエネルギー消費機器のエネルギー消費量情報、当該エネルギー消費量情報の統計量、前記入力制御情報、前記自動生成した制御情報、及び、前記運転制御手段からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器の運転状態情報を記憶するとともに、
前記削減情報生成手段が前記記憶手段に記憶された前記エネルギー消費量情報の統計量を、前記入力制御情報、前記自動生成した制御情報、及び、前記運転制御手段からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器の運転状態情報に関連づけて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報として、前記出力手段に送ることが好ましい。
〔作用効果7〕
このシステム構成では、エネルギー管理システムは削減参考情報として、さらに、エネルギー消費量情報の統計量を、入力制御情報、自動生成した制御情報、及び、運転制御手段からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器の運転状態情報に関連づけて出力することができる。よって、ローカルシステムにおけるエネルギー消費機器のエネルギー消費量の削減に寄与することのできる情報を多角的に提供可能なエネルギー管理システムを構築することができる。
〔構成8〕
また、前記エネルギー消費機器監視手段、前記削減情報生成手段、前記ゾーン内人数把握手段、及び前記実消費量取得手段を備えたローカルシステムと、
前記ローカルシステムと通信可能に構成され、前記記憶手段を備えたセンターシステムとから構成されることが好ましい。
〔作用効果8〕
このシステム構成では、省エネルギーを実現するにあたり必要な情報がセンターシステム側に記憶されるため、ローカルシステム外においても、センターシステムのデータを用いて、現在のエネルギー消費量を確認することや、省エネルギーをどの程度実現可能かを確認することができる。加えて、各種情報をローカルシステムとは物理的に異なる場所に配置することが可能なため、ローカルシステムに災害などが生じた時などの非常時においても、各種情報を安全に保管することができる。
本願に係るエネルギー管理システムのハード側の構成を示す図 本願に係るエネルギー管理システムの情報通信制御側の構成を模式的に示す図 非常時に於けるエネルギー発生設備の作動状態を示す図 削減参考情報としてのエネルギーレポートの一形態を示す図 削減参考情報としてのエネルギーレポートの別形態を示す図 非常時表示情報の表示形態を示す図 「もっとSAVE」のシステム概要を示す説明図 通常状態におけるエネルギー発生設備の作動状態を示す図 出力手段に表示されるまでの情報の流れを示すブロック図 削減参考情報が出力手段に表示されるまでの情報の流れを示すブロック図 管理ユニットのゾーンにおける実際の人の配置と理想的な人の配置を示す図 削減参考情報としてのエネルギー消費量の表示方法の一形態を示す図 削減参考情報としてのエネルギー消費量の表示方法の別形態を示す図
本願に係るエネルギー管理システムの基本構成を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、本願に係るエネルギー管理システム100のハード側の構成を示す図であり、図2は、その情報通信制御側の構成を模式的に示す図である。
先に、図7、図8で説明した「もっとSAVE」の機能に関する、同一の構成については、重複説明を省略するものとし、同一の機能部位に関して、図1、図2に同一の番号で示す。
このエネルギー管理システム100も、複数の客先に設置されるローカルシステム1とこれらローカルシステム1と通信手段2により接続されるセンターシステム3とから構成されている。客先に備えられるエネルギー消費機器4によるエネルギー消費状態は、常時、監視され、得られるエネルギーの消費状況に基づいて、本願にいうところの「削減参考情報S1」を出力手段5に表示可能に構成されている。
従って、エネルギー管理システム100は、複数のエネルギー消費機器4の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段12と、これら複数のエネルギー消費機器4の運転状態を、入力制御情報若しくは自動生成した制御情報に基づいて制御する運転制御手段13とを備えたローカルシステム1と、
ローカルシステム1に通信手段2を介して接続され、エネルギー消費機器監視手段12により監視される前記複数のエネルギー消費機器4のエネルギー消費量、当該エネルギー消費量の統計量、前記入力制御情報、前記自動生成した制御情報、及び、運転制御手段13からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器4の運転状態情報を記憶する記憶手段30を備えたセンターシステム3と、
記憶手段30に記憶された記憶情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報を生成する削減情報生成手段14と、
削減情報生成手段14により生成される削減参考情報S1を表示する出力手段5とを備えて構成されている。
このような削減参考情報S1の表示形態の例を、図4、図5に示した。
図4に示す例は、現状の使用電力量を使用電力量基準値との比較で表示している例である。
この画面は、「もっとSAVE」のトップ画面(図示省略)にて、「エネルギーリポート」タブをクリックすることで表示される。
照明、空調、コンセント、全体の消費電力について「昨日と基準データ」の実績対比(図4において、左側に示す)に及び「前日までの月間累積と基準データの月間累積」(図4において、右側に示す)に実績対比を行い、グラフO41及び対比率O42(使用電力量/使用電力量基準値)を表示している。
全体の消費電力の比率により、キャラクターO43が4パターン(省エネが良好に行なわれている:キャラクターO43が大喜びしている、省エネがそこそこ行なわれている:キャラクターO43が喜んでいる、基準データ程度である:キャラクターO43が普通の表情をしている、省エネが行なわれていない:キャラクターO43が悲しんでいる等)に、表情を変えて表示される。
ここで、基準データは、「もっとSAVE」の提供元である、エネルギー供給会社等により提供される。
この画面は、経時的に自動更新されることはない。
図5に示す例は、現時点での電力消費状況(「省エネ実績(図5において、左側に示す)」及び「デマンド速報(図5において、右側に示す)」)を表示する例である。
この画面は、「もっとSAVE」のトップ画面(図示省略)にて、「DRリアルタイム速報」タブをクリックすることで表示される。
「省エネ実績」は、本日の省エネ実績を円グラフO51と数値O52で表示する。
円内は本日の現在時までの電力量に、外円は基準データの同時までの電力量に、省エネ率は基準データと昨日の消費電力量率(使用電力量/使用電力量基準値)に、それぞれ対応している。この消費電力量率も、先に示したと同様に、キャラクターO53の表情の変化及びコメントの変化として表示される。また、使用電力量O54(「実績値」と表示)及び使用電力量基準値O55(「目標値」と表示)も、実際の値で表示される。
「デマンド速報」は、5分間隔で受信する電力量を円グラフO56で表示する。
またデマンド電力量O57(「目標値」と表示)を示すとともに、デマンド比O58(目標値に対する発電充足量の比率)が数値表示される。これら画面は、5分毎に自動更新される。
図2には、出力手段5をローカルシステム1とは別個に描いているが、この出力手段5は、通信手段11、2を介して、或いは、ローカル親機10、それ自体が、上記削減参考情報S1を取り出し表示可能となっている。特に本願においては、図1に示すように、対策拠点室7に備えられるコンピューター71(70・5)で参照することが可能となっている。
以上が、削減参考情報S1に関する説明である。以下では、本願の基本構成に関して説明する。
図1、図2に示すように、客先に備えられるローカルシステム1は、先に、図7で説明した「もっとSAVE」の本来の機能の他、GHPへの燃料の供給が不能となった場合にも対応できるように構成されている。
〔GHPの動作形態〕
GHPは、通常運転時には、商用電力及び通常燃料(例えば、都市ガス)の供給を受けて、エンジンEを作動させて、その動力により圧縮機Cを働かせて空調用の冷熱・温熱を発生させるヒートポンプとして作動する。同時に、そのエンジン動力で発電機Gを作動させて発電可能に構成されている。発生した電力のエネルギー消費機器4への供給にはインバータIを介される。
即ち、これまで説明してきたエネルギー消費機器4には、商用電力の受電が可能な通常時は、図8に示すように、商用電力及びGHPからの発電電力が供給されて良好に働くように構成されている。一方、商用電力及び都市ガス等の通常燃料を受けることができない非常時には、図3に示すように、GHPが自立運転して、冷熱・温熱を発生するとともに、その発電電力が供給されて停電時にも良好な運転が確保される。自立運転初期には、蓄電装置Bから電力が供給される。
更に、詳細には、図8に示すように、商用系統から電力の供給を受けられる場合では、商用系統及びGHPの両方から電力が、エネルギー消費機器4(空調室内器4a・照明機器4b・電気コンセント47)に供給される。また、GHPで発電した電力は、別途設けられている蓄電装置Bに蓄電される。一方、GHPと空調室内器4aとの間に備えられる熱媒回路GHPsを介して、空調室内器4aに、冷熱又は温熱が供給される。結果、良好に室内の照明を図りながら、空調を行い、さらに、業務用コンピューター70に、電気コンセント47を介して電力を供給できる。
図3は、商用系統から電力の供給が断たれた場合(停電状態:非常時)を示しており、GHPからの電力が、エネルギー消費機器4(空調室内器4a・照明機器4b・電気コンセント47)に供給される。また、GHPで発電した電力は、別途設けられている蓄電装置Bに蓄電される。このような状況では、GHPは、非常用に設けられている燃料供給設備8(具体的にはLPGエアー供給設備)から非常用燃料の供給を受け働くこととなる。この状態でも、GHP自体は、正常に働くことができるため、GHPに備えられる熱媒回路GHPsを介して、空調室内器4aに、冷熱又は温熱が供給される。結果、良好に室内の照明を図りながら、空調を行い、さらに、業務用コンピューター71(70・5)に、電気コンセント47を介して電力を供給できる。
このような非常時におけるエネルギーの供給対象は、先に説明したように、対策拠点室7の備えられる機器と「もっとSAVE」関連の機器とされる。
図3に示されているように、商用電力の供給が断たれ、都市ガス等の燃料の供給が断たれた場合では、電力供給は、商用電力の復電を待つこととなるが、燃料供給に対しては、システムに備えられるLPGエアー供給設備8から発熱量が都市ガスの発熱量に調整され、燃焼用空気が適切な空気比に調整された燃焼用ガスがGHPに供給される構成が採用されている。
LPGエアー供給設備8は、非常用燃料としてのLPGを蓄積するLPGボンベ81と、このLPGボンベ81から供給されるLPGガス量と、この燃料ガスに供給する空気量を調整して、LPGエアーの発熱量を適切な発熱量に調整する混合機構82とを備えて構成されている。結果、通常状態では、都市ガスを燃料として作動するGHPを、通常燃料の供給が断たれた状況で、自立運転可能である。
これらの設備8、GHPは、エネルギー消費機器4への通常エネルギーの供給が遮断されたことを起動要因としてエネルギー(電力及び熱)の発生を開始するエネルギー発生設備となっており、制限された燃料(LPG)を消費して作動する燃料消費型エネルギー発生設備である。
また、客先には、図1に示すように、太陽光発電装置PVが備えられている。従って、エネルギー消費機器4で消費可能なエネルギーを、自然エネルギーの変換により発生する変換型エネルギー発生設備PVも備えている。
〔非常時の対応〕
図1に示すように、非常時において、発生される電力の供給先は、予め、対策拠点室7及び設備室110に制限されている。
図1において、影付けされていない室が対策拠点室7及びローカル親機10及び通信手段11の設備室110であり、影付けをしている室には、非常時に、発電電力が供給されないことを示している。
理解を容易とするため、図1には、対策拠点室7に設置されている空調室内器4a、照明機器4b、コンピューター71及びそれにより制御可能なメインパネル72に電力の供給がされていることを示している。
図1、右上に示されているのが、メインパネル72上に表示される表示画面であり、この表示は、GHP及び太陽光発電装置PVから発電される電力が、対策拠点室7のどのコンセント47にそれぞれ供給されるか等の情報が含まれている。
従って、非常時に、これらエネルギー発生設備GHP・PVにより発生されるエネルギーの供給先として、制限されたエネルギーの供給先である非常時エネルギー供給先が規定され、非常時エネルギー供給先が、非常時作動機器(対策拠点室7に設置されている空調室内器4a、照明機器4b、コンピューター71及びそれにより制御可能なメインパネル72)、ローカル親機10、前記非常時作動機器とローカル親機10との通信手段11及び表示手段72、71(70・5)とされている。そして、前記非常時作動機器に属するコンピューター71は、ローカル親機10に備えられるエネルギー消費機器監視手段12で監視される監視情報を取り込み可能且つ運転制御手段13への入力制御情報の入力可能とされており、非常時の対応を適切に行える。
また、図2に示すように、ローカル親機10には、エネルギー消費機器4への通常エネルギーの供給が遮断された場合に表示する非常時表示情報を生成する非常時表示情報生成手段15が設けられ、エネルギー消費機器4への通常エネルギーの供給が遮断された場合に、表示手段72、71(70・5)で、削減参考情報S1に優先して、非常時表示情報S3が表示される構成が採用されている。
先に説明した図1右上に示す図面及び図6が、非常時表示情報S3の表示画面である。
これらの図面から判明するように、非常時表示情報S3には、作動中にあるエネルギー発生設備GHP・PVで発生可能な発生可能エネルギー量S3a、発生可能エネルギー量と前記現在のエネルギー消費量との差分であるエネルギー余裕量S3bが含まれ、現在のエネルギー消費量が発生可能エネルギー量を越える場合における負荷遮断警告S3cが含まれるように構成されている。
結果、このシステムでは、発電電力を過不足なく使用することが可能となる。
さて、先に説明したGHPは、制限された燃料を消費して作動する燃料消費型エネルギー発生設備であるが、この非常時表示情報S3に、燃料消費型エネルギー発生設備GHPがエネルギーの発生により消費した燃料量に基づいて求められる、燃料消費型エネルギー発生設備が作動可能な残存作動可能期間情報S3dが含まれるように構成されている。この残存作動可能期間情報S3dも、ローカル親機10に設けられている、残存作動可能期間情報生成手段16により生成される。
また、ローカル親機10には、前日の天気予報等から自然エネルギーの発生に関連する将来の環境情報を収集する環境情報収集手段17を備え、この環境情報収集手段17により収集される将来の環境情報に基づいて、将来、変換型エネルギー発生設備PVを介して得ることができる将来のエネルギー情報を予測する予測手段18が備えられ、非常時表示情報S3に当該予測情報S3eも含まれる。例えば、予測情報S3eとしては、当日から三日後までの天候予報に基づいて、太陽光発電装置PVにより、今後、3日間に発電されると考えられる発電電力量が予測情報として表示される。
さらに、図6からも判明するように、エネルギー管理システム100は制限された燃料を消費して作動する燃料消費型エネルギー発生設備GHPと、エネルギー消費機器4で消費可能なエネルギーを、自然エネルギーの変換により発生する変換型エネルギー発生設備PV(太陽光発電装置)を備えて構成されているが、燃料消費型エネルギー発生設備GHPにより発生されるエネルギーが最重要負荷(対策拠点室7に設置されている空調室内器4a、照明機器4b、コンピューター71及びそれにより制御可能なメインパネル72等)に、変換型エネルギー発生設備PVにより発生されるエネルギーが最重要負荷より重要度の低い重要負荷(対策拠点室7に備えられるデスクライト等)に供給される構成が採用されている。結果、GHPが燃料を確実に確保できる期間には、確実に最需要負荷への電力の供給を確保できる。
また、燃料消費型エネルギー発生設備GHPにより発生されるエネルギーと、変換型エネルギー発生設備PVにより発生されるエネルギーとが、同一種、且つ別個に構成され、接続により当該機器を介してエネルギーの供給を受けることが可能となるエネルギー供給端末機器(コンセント47)に、それぞれ供給される構成が採用されている。
また、これら同一種且つ別個のエネルギー供給端末機器47a、47bが近接して設備され、非常時表示情報S3に、当該前記同一種で別個のエネルギー供給端末機器の位置情報S3fが含まれる構成が採用されている。
〔本願発明の無駄発見機能に係る特徴構成〕
以上、本願発明に係るエネルギー管理システム100の基本構成を説明した。以下では、本願発明に係る特徴構成について説明する。
〔エネルギー管理システムの管理対象〕
本願発明に係るエネルギー管理システム100の説明を行うにあたり、まずエネルギー管理システム100が管理対象とする空間の単位について説明する。
本願発明において、エネルギー管理システム100が管理対象とする空間の単位を管理ユニットUと呼ぶ。ここで、管理ユニットUは、図11に示すように、エネルギー管理システム100が用いられる建物における1室といった形態で設定される。管理対象とする管理ユニットUは、あらかじめ決められた所定の領域に区画された複数のゾーンZにより構成される。図11の例では、1つの管理ユニットUが、6つのゾーンZにより構成されている。
エネルギー管理システム100は、図9に示すように、ゾーンZ単位で、当該ゾーンZ内に居る人の人数を把握するゾーン内人数把握手段21を備える。本実施形態においては、ゾーン内人数把握手段21は、ローカル親機10上のソフトウェアとして実装される。センサー機器4cが検知した在室人数を取得するように構成されている。この場合、1つのゾーンZの領域は、1つのセンサー機器4cが人を検知可能な範囲内に設定される。
本実施形態においては、センサー機器4cとして、撮像手段を備えた人感センサーを用いる。当該人感センサーは、天井に設置されるように構成されたセンサーで、撮像手段によりセンサー下方の所定の領域を撮影するとともに、撮影された画像を解析することで、当該所定の領域内の人の存在を確認するように構成されている。
また、ゾーンZそれぞれに対応して、エネルギー消費機器4が割り当てられる。これら各ゾーンZに割り当てられたエネルギー消費機器4の運転は、ゾーン内人数把握手段21により把握される当該ゾーンZ内に居る人の人数に従って制御される。すなわち、ゾーンZ内に配置されたエネルギー消費機器4は、ゾーン内人数把握手段21により把握された人の人数に基づいて制御される。具体的には、例えば、ゾーン内人数把握手段21により把握された人の人数が、1人以上であれば、各エネルギー消費機器4の電源をONに、0人であれば、電源をOFFにするといった制御が行なわれる。
〔ローカル親機の概要〕
図9を用いて本願発明に係るローカル親機10の構成を説明する。なお、本願発明の特徴構成と無関係の図2に示す手段については省略している。ローカル親機10は、エネルギー消費機器監視手段12、運転制御手段13、削減情報生成手段14、ゾーン内人数把握手段21、実消費量取得手段22と、消費量推定手段23とを備える。本実施形態においては、これらの手段は、ローカル親機10におけるソフトウェアとして実装されている。
エネルギー消費機器監視手段12は、逐次メーター機器4dが計測したエネルギー消費量をエネルギー消費量情報Eiとして取得するように構成されている。エネルギー消費量情報Eiとしては、例えば、メーター機器4dである電力メーターによりエネルギー消費機器4ごとに計測された電力消費量が該当する。
運転制御手段13は、ユーザーによりローカル親機10に入力された制御情報Ciである入力制御情報Cii、若しくはローカル親機10により自動生成した制御情報Cigに基づいて、各エネルギー消費機器4を制御するように構成されている。
削減情報生成手段14は、センターシステム3の記憶手段30に記憶された情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報S1を生成する。ここで、削減参考情報S1とは、エネルギー管理システム100が各エネルギー消費機器4の運転状態を最適化することで、ローカルシステム1におけるエネルギー消費量の削減を実現するにあたり参考となるような情報を意味する。
本願発明に係るエネルギー管理システム100においては、削減参考情報S1として、図4及び図5に例示した情報に加え、図11〜図13に例示した情報を出力可能に構成されている。図11〜図13に関しては、詳しくは後述する。
ゾーン内人数把握手段21は、管理ユニットUごとに、当該管理ユニットUに含まれる各ゾーンZに設けられたセンサー機器4cが検知した在室人数を取得するように構成されている。すなわち、ゾーン内人数把握手段21は、ゾーンZごとの在室人数を逐次把握できるように構成されている。ゾーン内人数把握手段21は、消費量推定手段23に逐次、把握した在室人数を出力するように構成されている。
実消費量取得手段22は、エネルギー消費機器監視手段12により収集されるエネルギー消費量情報Eiを使用して、管理ユニットU単位且つサンプリング期間ΔT単位で、当該管理ユニットUで消費されるエネルギー量である実エネルギー消費量情報Eirを得るように構成される。
ここで、サンプリング期間ΔTが、本願発明における「所定の期間」に相当する。
サンプリング期間ΔT単位としては、単位日中の時間単位期間と単位月中の日単位期間との一方若しくは両方が含まれる。本実施形態においては、サンプリング期間ΔTとして、両方を含むように構成されている。すなわち、実消費量取得手段22及び後述する消費量推定手段23は、時間単位期間と日単位期間との両方に関して、消費量を取得、若しくは推定するように構成されている。具体的には、本実施形態では、時間単位期間としては30分を、日単位期間としては1日を設定している。このサンプリング期間ΔTは、あらかじめエネルギー管理システム100のユーザーにより、ローカル親機10に設定、記憶される。
消費量推定手段23は、管理ユニットU単位且つサンプリング期間ΔT単位で、占有ゾーンZsにおける人数に基づいて、占有ゾーンZsに限りエネルギー消費機器4が働いた場合のエネルギー消費推定量Eieを推定するように構成されている。ここで、占有ゾーンZsは、管理ユニットU内の人が、当該管理ユニットU内のゾーンZに仮想的に密に配置された場合に利用が想定される1または複数のゾーンZを意味する。
さらに、実消費量取得手段22により得られる実エネルギー消費量情報Eirと、消費量推定手段23により推定されるエネルギー消費推定量Eieを、出力手段5が出力するように構成されている。本実施形態においては、出力手段5として、通信手段2を介して、ローカルシステム1及びセンターシステム3と接続される情報機器を用いる。図9では、当該情報機器の一例として、デスクトップPCを記載したが、出力手段5としては携帯端末を用いても構わない。
〔実消費量取得手段及び消費量推定手段の動作〕
本実施形態においては、実消費量取得手段22及び消費量推定手段23は、エネルギー消費機器4の種類によって、実エネルギー消費量の取得及び推定方法が異なるように構成される。具体的には、エネルギー消費機器4を、空調室内器4a、照明機器4b、ならびに電力消費機器47x及び待機電力消費機器48を含む電気コンセント47の3種類に大別し、各種類ごとに、実消費量取得手段22及び消費量推定手段23の取得方法及び推定方法を異なるものとしている。
まず、実消費量取得手段22及び消費量推定手段23の対象となるエネルギー消費機器4が、ゾーンZそれぞれに対応して設けられる照明機器4bである場合について説明する。この場合、消費量推定手段23は、各占有ゾーンZsに於けるサンプリング期間ΔTのユニット平均定格電力量CPuの和を、エネルギー消費推定量Eieとして推定する。
ここで、ユニット平均定格電力量CPuが、本願発明における「平均ゾーン定格照明電力量」に相当する。
より具体的には、実消費量取得手段22により取得される実エネルギー消費量情報Eirは、ローカル親機10にて取得する管理ユニットUごとでのサンプリング期間ΔT集計した積算の消費電力量となる。
消費量推定手段23により推定されるエネルギー消費推定量Eieは、以下のようにして算出(推定)される。
あらかじめ各管理ユニットUにおいて、ゾーンZごとのサンプリング期間ΔTにおける定格照明電力量を求め、求めた定格照明電力量の平均値を、当該管理ユニットUにおけるユニット平均定格電力量CPuとする。
また、あらかじめ管理ユニットU内の各ゾーンZにおける最大収容人数を設定し、管理ユニットUごとのサンプリング期間ΔTにおける平均在室人数numを収容するために必要な必要ゾーン数Nzを求める。必要ゾーン数Nzの求め方を、一例を挙げて具体的に説明する。例えば、ある管理ユニットUにおいて、ある時点におけるサンプリング期間ΔTの平均在室人数numが35人である場合を考える。どのゾーンZにおいても収容可能な人数が11人であったとすると、35人全員を密に集めたと仮定すると、必要なゾーンZの数は、35÷11=3.18…となり小数点以下を切り上げて、必要ゾーン数Nzは4と求まる。ここで、必要ゾーン数Nzに対応するゾーンZが、本願発明における「占有ゾーンZs」に対応する。
以上のようにして、ユニット平均定格電力量CPuと必要ゾーン数Nzとを求め、エネルギー消費推定量Eieは以下の式で表すように、ユニット平均定格電力量CPuと必要ゾーン数Nzとの積として求められる。
Eie = CPu×Nz
ここで、ある時点のサンプリング期間ΔTにおける平均在室人数numとしては、例えば、サンプリング期間ΔTよりも短い間隔(例えば、本実施形態においては1分ごと)においてセンサー機器4cによって検出された在室人数をローカル親機10に記憶させておき、サンプリング期間ΔT経過時に、当該期間における平均値を求めると良い。
次に、エネルギー消費機器4が、ゾーンZに設けられる電気コンセント47から電力の供給を受ける電力消費機器47x及び当該ゾーンZに配置される待機電力消費機器48である場合について説明する。この場合、消費量推定手段23は、各占有ゾーンZsに設けられサンプリング期間ΔTのコンセント消費電力量CPpを当該占有ゾーンZsに当該サンプリング期間ΔTにいる人数num分だけ合算した電力量CPpnと、当該占有ゾーンZsに配置される待機電力消費機器48がサンプリング期間ΔTに消費する待機コンセント消費電力量CPsとの和を、エネルギー消費推定量Eieとして推定する。
ここで、コンセント消費電力量CPpが、本願発明における「平均コンセント消費電力量」に相当し、待機コンセント消費電力量CPsが、本願発明における「待機電力量」に相当する。
より具体的には、実消費量取得手段22により取得される実エネルギー消費量情報Eirは、ローカル親機10にて取得する管理ユニットUごとでのサンプリング期間ΔT集計した積算の電気コンセント47における消費電力量となる。
また、消費量推定手段23により推定されるエネルギー消費推定量Eieは、以下のようにして算出される。
あらかじめ、管理ユニットUごとに、1人あたりのコンセント消費電力量CPp及び待機コンセント消費電力量CPsをローカル親機10に保存、設定する。
ここで、1人あたりのコンセント消費電力量CPpのデフォルト値は、各個人が通常業務において使用する機器(例えば、ノートPC及び携帯充電器)の消費電力を想定し、0.075kWh(消費電力150W相当)とすると良い。
また、待機コンセント消費電力量CPsは、待機電力消費機器48の待機消費電力に基づいて設定すると良い。ここで、待機電力消費機器48としては、例えば、複合機やコピー機などが該当する。
以上のようにして決められた1人あたりのコンセント消費電力量CPp及び待機コンセント消費電力量CPsを用い、エネルギー消費推定量Eieは以下の式で表すように、1人あたりのコンセント消費電力量CPp及び平均在室人数numの積と、待機コンセント消費電力量CPsとの和として求められる。
ES = CPpn+CPs
(CPpn = CPp×num)
最後に、実消費量取得手段22及び消費量推定手段23の対象となるエネルギー消費機器4が、管理ユニットU内に設けられる空調室内器4aの場合ついて説明する。この場合、管理ユニットU内に居る人が空調室内器4aのリモコンを用いて設定した空調温度を、実消費量取得手段22は、実エネルギー消費量情報Eirとする。また、消費量推定手段23は、平均在室人数numに基づいて適宜算出される最適な空調温度を、エネルギー消費推定量Eieとする。
〔出力手段5の表示形態〕
出力手段5は、実消費量取得手段22により得られる実エネルギー消費量情報Eirと、消費量推定手段23により推定されるエネルギー消費推定量Eieとを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力するように構成されている。具体的には、本実施形態においては、例えば、特定のゾーンZにおける照明機器4bに関して、図12に示すように、縦軸を消費電力とし、横軸を時間とした棒グラフで実エネルギー消費量情報Eirを表示し、当該棒グラフと重ねるように、折れ線グラフでエネルギー消費推定量Eieを表示する。図12においては、実エネルギー消費量情報Eirを「実際の負荷」として示し、エネルギー消費推定量Eieを「人数に応じた負荷」として示している。
なお、以下では、実エネルギー消費量情報Eirとエネルギー消費推定量Eieとを比較可能な状態で同一画面上に表示したものを、便宜的に「エネルギー消費量比較用出力」と呼ぶ。
このような表示を出力することで、図中、破線の丸で示すように、エネルギー削減を実現した場合のエネルギー消費量であるエネルギー消費推定量Eieに対して、実際のエネルギー消費量である実エネルギー消費量情報Eirが上回っている時間帯を容易に見つけることができる。すなわち、無駄なエネルギー消費が行なわれている時間帯を容易に見つけることができる。
なお、エネルギー消費量比較用出力においては、以下のようにエネルギー消費機器4ごとに下記の情報を追加しても構わない。
照明機器4b及び電気コンセント47の場合には、平均在室人数numを重ねて表示しても構わない。この場合、平均在室人数numを折れ線グラフで表示すると良い。
空調室内器4aの場合には、平均在室人数numに加え、管理ユニットU内の各ゾーンZにおいて計測された室内温度の平均値や、外気温度を重ねて表示しても構わない。これらの情報も、折れ線グラフで表示すると良い。
本実施形態においては、さらに、図13に示すように、管理ユニットUごとにエネルギー消費機器4としての空調室内器4a、照明機器4b、電気コンセント47の3種類それぞれについて、単位日中の時間単位期間と単位月中の日単位期間(図中、それぞれ「日報」及び「月報」として示す。)の2種類のエネルギー消費量比較用出力を行う。すなわち計6種類のエネルギー消費量比較用出力が、一画面に表示するように構成されている。より具体的には、例えば、単位日中の時間単位期間のグラフは、前日の計測値を、単位月中の日単位期間のグラフは、前日から過去1ヶ月分の計測値を示すように構成する。
なお、図13においては、月報として、1ヶ月間の計測値を一日ごとにまとめたものを例示したが、月報として、前日から過去1ヶ月間の計測値を時間帯ごとにまとめ、その平均値を表示しても構わない。平均値を求めるにあたっては、ローカルシステム1内のエネルギー消費機器4があまり利用されない日(例えば、土曜、日曜及び祝日)を除くことが望ましい。このような構成とすれば、慢性的に無駄なエネルギー消費が行われている時間帯を発見しやすくなる。
さらに、出力手段5は、実消費量取得手段22により得られる実エネルギー消費量情報Eirの情報収集時の人の配置と、消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量Eieを推定した状態に於ける人の配置とを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力するように構成されている。本実施形態における具体例を、図11に示す。図11は、特定の管理ユニットUにおける、各ゾーンZの領域と、各ゾーンZに居る人の配置とを示した図である。図11において、太線で囲まれた領域が1つのゾーンZに対応し、色付きの丸が管理ユニットU内に存在する人を表している。図11(a)は実エネルギー消費量情報Eirの情報収集時の人の配置(以下では、「実際の配置」と呼ぶ。)を、図11(b)は、エネルギー消費推定量Eieを推定した状態に於ける人の配置(以下では、「推定状態の配置」と呼ぶ)を示す。
出力手段5は、同一画面上に、例えば、図11(a)及び(b)のような状態で可視化された、実際の配置と推定状態の配置とを表示する。ここで、図11に示すように、推定状態の配置を示す図において、実際の配置における人を、どのゾーンZからどのゾーンに移動させたと仮定したかを、矢印などの記号によって、分かり易く表示すると好適である。このような表示を行うことで、エネルギー管理システム100のユーザーが、省エネを実現するにあたり、どのように人を移動させればよいかを把握しやすくなる。なお、以下では、実際の配置と推定状態の配置とを同一画面上に表示したものを、便宜的に「配置比較出力」と呼ぶ。
以上のように、本実施形態に係る出力手段5は、エネルギー消費量比較用出力と配置比較出力とを行う機能を有する。ここで、出力手段5において、出力手段5のユーザーが、エネルギー消費量比較用出力において、特定の時間帯を選択した場合に、当該時間における配置比較出力を表示するように構成すると好適である。このような構成とすることで、省エネを実現したい時間において、どのような配置とすることが良いかを容易に確認することができる。
ここで、エネルギー消費量比較用出力及び配置比較出力は、本願発明における削減参考情報S1の一形態である。
〔削減参考情報〕
上記削減参考情報S1(エネルギー消費量比較用出力及び配置比較出力)に加え、本願発明に係るエネルギー管理システム100は、以下に述べる削減参考情報S1も出力可能に構成されている。この機能について、図10を用いて説明する。
図10に示すように、エネルギー管理システム100は、運転制御手段13、削減情報生成手段14、及び記憶手段30を備えている。本実施形態においては、運転制御手段13及び削減情報生成手段14はローカルシステム1内にあるローカル親機10に設けられ、記憶手段30はセンターシステム3に設けられている。ローカル親機10とセンターシステム3及び出力手段5は通信手段2を介して、通信可能に構成される。
運転制御手段13は、複数のエネルギー消費機器4の運転状態を、入力制御情報Cii若しくは自動生成した制御情報Cigに基づいて制御するように構成されている。自動生成した制御情報Cigには、エネルギー消費機器4の運転状態(電源のON、OFF)や管理ユニットU内の温度情報が含まれる。
また、記憶手段30は、エネルギー消費機器監視手段12により監視される複数のエネルギー消費機器4のエネルギー消費量情報Ei、当該エネルギー消費量情報Eiの統計量、入力制御情報Cii、自動生成した制御情報Cig、及び、制御情報Ci(入力制御情報Ciiまたは自動生成した制御情報Cig)に基づき運転制御手段13が各エネルギー消費機器4を運転した時の各エネルギー消費機器4の運転状態情報Siを記憶する。ここで、エネルギー消費機器4の運転状態情報Siとは、例えば、エネルギー消費機器4が動作しているか否か、また動作している場合の消費電力量はいくらか、といった情報を意味する。
削減情報生成手段14は、記憶手段30に記憶されたエネルギー消費量情報Eiの統計量を、入力制御情報Cii、自動生成した制御情報Cig、及び、運転制御手段13から出力される制御情報Ciに基づいた運転時の各エネルギー消費機器4の運転状態情報Siに関連づけて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報S1として、出力手段5に送る(Cl.7)ように構成されている。
具体的な、削減参考情報S1については、先に図4及び図5で説明した。
図4に示すように、エネルギー消費量情報Eiの統計量に基づき、エネルギー消費量情報Eiの時系列の変化を示すグラフや、エネルギー消費量情報Eiとしての消費エネルギー量において、各エネルギー消費機器4がどの程度の割合を占めているかといった情報が削減参考情報S1として出力手段5に出力される。
また、図5に示すように、エネルギー消費量情報Eiの統計量に基づいて、当日の省エネ実績が削減参考情報S1として出力手段5に出力される。
以上のように、本実施形態に係るエネルギー管理システム100は、削減参考情報S1として、図11〜13に示すエネルギー消費量比較用出力と配置比較出力に加え、図4及び図5に示す情報を出力手段5に出力可能に構成される。このような構成により、本実施形態に係るエネルギー管理システム100は、ローカルシステム1におけるエネルギー消費機器4のエネルギー消費量の削減を実現するにあたり役立つ情報をユーザーに提供することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態においては、エネルギー消費機器4として、照明機器4b、電気コンセント47、及び空調室内器4aを全て備える場合の一例を示した。しかし、本願発明はこのような構成に限定されない。すなわち、エネルギー消費機器4として、照明機器4b、電気コンセント47及び空調室内器4aの何れか、またはこれらのうちの2つのみを備える構成としても構わない。
(2)上記実施形態においては、出力手段5が、実エネルギー消費量情報Eirとエネルギー消費推定量Eieとを同一画面上に表示して出力する構成の一例を示した。しかし、本願発明はこのような構成に限定されない。すなわち、出力手段5が、実エネルギー消費量情報Eirとエネルギー消費推定量Eieとを別々の画面に表示するように構成することや、実エネルギー消費量情報Eir又はエネルギー消費推定量Eieの何れかのみを表示するように構成しても構わない。
(3)上記実施形態においては、出力手段5が、図9に示すように、実消費量取得手段22により得られる実エネルギー消費量情報Eirの情報収集時の人の配置と、消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量Eieを推定した状態に於ける人の配置とを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力する構成の一例を示した。しかし、本願発明はこのような構成に限定されない。すなわち、出力手段5が、図9に示すように、人の配置を画面上に表示する機能を有さない構成としても構わない。
(4)上記実施形態においては、ローカル親機10が運転制御手段13及び削減情報生成手段14を備え、削減参考情報S1として図4及び図5に示すような情報を出力する構成の一例を示した。しかし、本願発明はこのような構成に限定されない。すなわち、ローカル親機10が運転制御手段13及び削減情報生成手段14を備えず、図4及び図5に示すような情報を出力しない構成としても構わない。
(5)上記実施形態においては、本願発明に係るエネルギー管理システム100の構成の一例として、エネルギー消費機器監視手段12、削減情報生成手段14、ゾーン内人数把握手段21、実消費量取得手段22、及び消費量推定手段23を備えたローカルシステム1に設けられ、記憶手段30がセンターシステム3に設けられた構成を示した。しかし、本願発明はこのような構成に限定されない。すなわち、例えば、消費量推定手段23がセンターシステム3に備えられた構成とすることや、記憶手段30がローカルシステム1に備えられた構成としても構わない。
複数のエネルギー消費機器の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段と、
前記エネルギー消費機器監視手段により収集される前記複数のエネルギー消費機器の運転状態情報及びエネルギー消費量情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記記憶手段に記憶された記憶情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報を生成する削減情報生成手段と、
前記削減情報生成手段により生成される削減参考情報を出力する出力手段とを備えたエネルギー管理システムとして利用可能である。
1 :ローカルシステム
3 :センターシステム
4 :エネルギー消費機器
4b :照明機器
5 :出力手段
12 :エネルギー消費機器監視手段
13 :運転制御手段
14 :削減情報生成手段
21 :ゾーン内人数把握手段
22 :実消費量取得手段
23 :消費量推定手段
30 :記憶手段
47 :電気コンセント
47x :電力消費機器
48 :待機電力消費機器
100 :エネルギー管理システム
CPp :コンセント消費電力量(平均コンセント消費電力量)
CPpn :電力量
CPs :待機コンセント消費電力量(待機電力量)
CPu :ユニット平均定格電力量(平均ゾーン定格照明電力量)
Ci :制御情報
Cig :自動生成された制御情報
Cii :入力制御情報
Ei :エネルギー消費量情報
Eie :エネルギー消費推定量
Eir :実エネルギー消費量情報
S1 :削減参考情報
Si :運転状態情報
U :管理ユニット
Z :ゾーン
Zs :占有ゾーン
num :平均在室人数(ゾーン内に居る人の人数)
ΔT :サンプリング期間(所定の期間)

Claims (8)

  1. 複数のエネルギー消費機器の運転状態を監視するエネルギー消費機器監視手段と、
    前記エネルギー消費機器監視手段により収集される前記複数のエネルギー消費機器の運転状態情報及びエネルギー消費量情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記記憶手段に記憶された記憶情報に基づいて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報を生成する削減情報生成手段と、
    前記削減情報生成手段により生成される削減参考情報を出力する出力手段とを備えたエネルギー管理システムであって、
    管理対象とする管理ユニットが、区画された複数のゾーンにより構成され、
    前記ゾーン単位で、当該ゾーン内に居る人の人数を把握するゾーン内人数把握手段を備え、
    前記ゾーンそれぞれに対応して、前記エネルギー消費機器が割り当てられるとともに、当該エネルギー消費機器の運転が、前記ゾーン内人数把握手段により把握される当該ゾーン内に居る人の人数に従って制御される構成とされ、
    前記エネルギー消費機器監視手段により収集されるエネルギー消費量情報を使用して、前記管理ユニット単位且つ所定の期間単位で、当該管理ユニットで消費されるエネルギー量である実エネルギー消費量情報を得る実消費量取得手段と、
    前記管理ユニット単位且つ所定の期間単位で、当該管理ユニット内の人が、当該管理ユニット内のゾーンに仮想的に密に配置された場合に想定される占有ゾーンの数に基づいて、前記占有ゾーンに限り前記エネルギー消費機器が働いた場合のエネルギー消費推定量を推定する消費量推定手段とを備え、
    前記出力手段が、前記実消費量取得手段により得られる実エネルギー消費量情報と、前記消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量を出力するエネルギー管理システム。
  2. 前記エネルギー消費機器が、前記ゾーンそれぞれに対応して設けられる照明機器であり、前記消費量推定手段において、前記エネルギー消費推定量が、各占有ゾーンに於ける所定の期間の平均ゾーン定格照明電力量の和として推定される請求項1記載のエネルギー管理システム。
  3. 前記エネルギー消費機器が、前記ゾーンに設けられるコンセントから電力の供給を受ける電力消費機器及び当該ゾーンに配置される待機電力消費機器であり、
    前記消費量推定手段において、前記エネルギー消費推定量が、各占有ゾーンに設けられ前記所定の期間の平均コンセント消費電力量を、当該占有ゾーンに当該期間にいる人数分だけ合算した電力量と、当該占有ゾーンに配置される前記待機電力消費機器が前記所定の期間に消費する待機電力量の和として推定される請求項1又は2記載のエネルギー管理システム。
  4. 前記所定の期間単位に、単位日中の時間単位期間と単位月中の日単位期間との一方若しくは両方が含まれる請求項1〜3の何れか一項記載のエネルギー管理システム。
  5. 前記出力手段が、前記実消費量取得手段により得られる実エネルギー消費量情報と、前記消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量とを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力する請求項1〜4の何れか一項記載のエネルギー管理システム。
  6. 前記出力手段が、前記実消費量取得手段により得られる実エネルギー消費量情報の情報収集時の人の配置と、前記消費量推定手段により推定されるエネルギー消費推定量を推定した状態に於ける人の配置とを比較可能な状態で同一画面上に表示して出力する請求項1〜5の何れか一項記載のエネルギー管理システム。
  7. 前記複数のエネルギー消費機器の運転状態を、入力制御情報若しくは自動生成した制御情報に基づいて制御する運転制御手段を備え、
    前記記憶手段が、前記エネルギー消費機器監視手段により監視される前記複数のエネルギー消費機器のエネルギー消費量情報、当該エネルギー消費量情報の統計量、前記入力制御情報、前記自動生成した制御情報、及び、前記運転制御手段からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器の運転状態情報を記憶するとともに、
    前記削減情報生成手段が前記記憶手段に記憶された前記エネルギー消費量情報の統計量を、前記入力制御情報、前記自動生成した制御情報、及び、前記運転制御手段からの制御情報に基づいた運転時の各エネルギー消費機器の運転状態情報に関連づけて、エネルギー削減に寄与する削減参考情報として、前記出力手段に送る請求項1〜6の何れか一項記載のエネルギー管理システム。
  8. 前記エネルギー消費機器監視手段、前記削減情報生成手段、前記ゾーン内人数把握手段、及び前記実消費量取得手段を備えたローカルシステムと、
    前記ローカルシステムと通信可能に構成され、前記記憶手段を備えたセンターシステムとから構成される請求項7記載のエネルギー管理システム。
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