JP2007121039A - 貫通孔の内径の検査方法およびナット検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナットのねじ孔の内径の検査を精度よく簡単に行えるようにする。
【解決手段】ナットNに振動を与え、その振動するナットNのねじ孔にレーザスリット光Lを照射し、ねじ孔を通過したレーザスリット光Lの光量のピーク値に基づいてねじ孔の内径を検査する。
【選択図】図1
【解決手段】ナットNに振動を与え、その振動するナットNのねじ孔にレーザスリット光Lを照射し、ねじ孔を通過したレーザスリット光Lの光量のピーク値に基づいてねじ孔の内径を検査する。
【選択図】図1
Description
この発明は、貫通孔の内径の検査方法およびその検査方法を用いたナット検査装置に関する。
ナットのねじ孔の内径の検査は、一般に、ねじ孔にプラグゲージを挿入し、そのプラグゲージがねじ孔を通り抜けるか否かにより行なう。プラグゲージには、外径がねじ孔の内径の最小許容寸法に等しい通り側プラグゲージと、外径がねじ孔の内径の最大許容寸法に等しい止り側プラグゲージとがあり、通り側プラグゲージが通り抜け、かつ、止まり側プラグゲージが通り抜けないことが、良品のナットの条件となる。
しかし、大量に生産されるナットのねじ孔に2種類のプラグゲージを挿入する作業は、大変な手間と労力を要する。そのため、ナットのねじ孔の検査は、抜取検査によって行なうことが多い。一方、自動車部品に用いられるナットは、特に高い信頼性を必要とし、不良品が混入すると重大な事故につながるおそれがある。そのため、ナットのねじ孔の内径の良否を簡単に精度よく判定可能なナット検査装置が望まれていた。
この発明が解決しようとする課題は、ナットのねじ孔の内径の検査を簡単に精度よく行えるようにすることである。
上記の課題を解決するために、貫通孔を形成したワークに振動を与え、その振動するワークの前記貫通孔にレーザ光を照射し、前記貫通孔を通過したレーザ光の光量のピーク値に基づいて前記貫通孔の内径を検査する貫通孔の内径の検査方法を、ナットのねじ孔の内径の検査に採用した。
この検査方法を用いたナット検査装置として、たとえば、ナットを乗せる支持部材と、その支持部材に振動を与える振動装置とを有し、前記支持部材の前記ナットの位置にスリットを形成し、そのスリットに向けてレーザ光を照射する投光器と、前記スリットを通過したレーザ光を検知する受光器と、その受光器で検知したレーザ光の光量のピーク値に基づいて前記ナットのねじ孔径の良否を判定する判定部とを設けた構成のナット検査装置を採用することができる。
このナット検査装置は、前記支持部材を水平方向に対して傾斜させて配置し、前記振動装置で与える振動により前記支持部材上のナットを移動させ、その移動するナットが通過する位置に前記スリットを形成すると好ましく、さらに、前記スリットを前記ナットの移動方向に対して斜めに形成するとより好ましい。
この発明の貫通孔の内径の検査方法は、ワークを振動させて貫通孔の軸を揺れ動かし、その貫通孔を通過したレーザ光の光量のピーク値に基づいて貫通孔の内径を検査するので、貫通孔の軸とレーザ光の光軸がより平行な状態で貫通孔の内径を検査することができる。そのため、貫通孔の方向がワークによってばらついているときにも、簡単に精度よく貫通孔の内径を検査することができる。
また、ナットを乗せる支持部材と、その支持部材に振動を与える振動装置とを有し、前記支持部材の前記ナットの位置にスリットを形成し、そのスリットに向けてレーザ光を照射する投光器と、前記スリットを通過したレーザ光を検知する受光器と、その受光器で検知したレーザ光の光量のピーク値に基づいて前記ナットのねじ孔径の良否を判定する判定部とを設けたナット検査装置は、支持部材がナットを振動させてねじ孔の軸を揺れ動かし、そのねじ孔を通過したレーザ光の光量のピーク値に基づいてねじ孔の内径を検査するので、ねじ孔の軸とレーザ光の光軸がより平行な状態でねじ孔の内径を検査することができる。そのため、支持部材に乗せたナットのねじ孔の方向がばらついているときにも、簡単に精度よくねじ孔の内径を検査することができる。
さらに、前記支持部材を水平方向に対して傾斜させて配置し、前記振動装置で与える振動により前記支持部材上のナットを移動させ、その移動するナットが通過する位置に前記スリットを形成したものは、ナットを移動させながら検査するので、ナットの搬送装置としての機能を兼ね備える。
さらに、前記スリットを前記ナットの移動方向に対して斜めに形成したものは、支持部材上を移動するナットがスリットに引っ掛かりにくく、ナットの移動がより円滑である。
図1に、この発明のナット検査装置の実施形態を示す。このナット検査装置は、ナットを乗せる支持テーブル1と、レーザスリット光Lを照射する投光器2と、投光器2から照射されたレーザスリット光Lを検知する受光器3と、受光器3で検知したレーザスリット光Lの光量に基づいてナットNのねじ孔の内径の良否を判定する判定部4とを有する。
支持テーブル1は、水平方向に対して傾斜して配置されており、振動装置(図示せず)で振動を付与され、その振動により支持テーブル1上のナットNを移動させる。この支持テーブル1は、図2に示すようにスリット5を形成したベースプレート6と、ベースプレート6に取り付ける1対のガイドプレート7,7とからなる。ガイドプレート7は、図3に示すように、ナットNのレンチをかける六角形の部分の互いに平行な面を案内し、ナットNの姿勢を一定に保つ。
また、ベースプレート6には、ナットNが通過する位置に切欠き8が形成され、その切欠き8に固定板9が挿入されている。固定板9は、振動装置から独立したフレーム(図示せず)に固定され、振動装置による振動を直接受けない。そのため、固定板9上のナットNは、固定板9よりも下流のナットNよりもゆっくりと移動し、固定板9よりも下流のナットN同士の間に隙間を形成する。
投光器2は、図1に示すようにスリット5に向けてレーザスリット光Lを照射し、スリット5を通過したレーザスリット光Lを、受光器3が検知する。そのため、スリット5の位置をナットNが通過すると、受光器3で検知するレーザスリット光Lの光量が変化する。また、スリット5は、図3に示すようにナットNの移動方向に対して斜めに形成され、ベースプレート6上を移動するナットNがスリット5に引っ掛かりにくくなっている。
判定部4は、ナットNがスリット5の位置を通過する際に受光器3が検知する光量のピーク値を演算する。ここで、受光器3が検知する光量は、図4(a)に示すようにねじ孔の軸nがレーザスリット光Lの光軸に対して傾いているときよりも、図4(b)に示すようにねじ孔の軸nがレーザスリット光Lの光軸に平行であるときの方が大きい。そのため、振動するナットNのねじ孔を通過したレーザスリット光Lの光量がピーク値をとるとき、ねじ孔の軸nとレーザスリット光Lの光軸とがより平行に近い状態となる。
つぎに、判定部4は、演算したピーク値が、良品のナットNのねじ孔の内径に対応する範囲にあるか否かを判定する。ピーク値が、良品のナットのねじ孔の内径に対応する範囲を下回っていれば、ねじ孔の内径が良品よりも小さいと考えられるので、ねじ孔が不良であると判定する。同様に、ピーク値が、良品のナットNのねじ孔の内径に対応する範囲を上回っているときも、ねじ孔の内径が良品よりも大きいと考えられるので、ねじ孔が不良であると判定する。
このナット検査装置は、支持テーブル1がナットNを振動させてねじ孔の軸nを揺れ動かし、そのねじ孔を通過したレーザスリット光Lの光量のピーク値に基づいてねじ孔の内径を検査するので、ねじ孔の軸nとレーザスリット光Lの光軸がより平行に近い状態でねじ孔の内径を検査することができる。そのため、座面を上向きにした姿勢でナットNを支持テーブル1に乗せる場合など、支持テーブル1に乗せたナットNのねじ孔の方向がばらついているときにも、精度よくねじ孔の内径を検査することができる。
また、このナット検査装置は、ナットNを移動させながら検査するので、ナットNの搬送装置としての機能を兼ね備える。さらに、スリット5がナットNの移動方向に対して斜めに形成されているので、支持テーブル1上を移動するナットNがスリット5に引っ掛かりにくく、ナットNの移動がより円滑である。
1 支持テーブル
2 投光器
3 受光器
4 判定部
5 スリット
N ナット
L レーザスリット光
2 投光器
3 受光器
4 判定部
5 スリット
N ナット
L レーザスリット光
Claims (4)
- 貫通孔を形成したワークNを振動させ、その振動するワークNの前記貫通孔にレーザ光Lを照射し、前記貫通孔を通過したレーザ光Lの光量のピーク値に基づいて前記貫通孔の内径を検査する貫通孔の内径の検査方法。
- ナットNを乗せる支持部材1と、その支持部材1に振動を与える振動装置とを有し、前記支持部材1の前記ナットNの位置にスリット5を形成し、そのスリット5に向けてレーザ光Lを照射する投光器2と、前記スリット5を通過したレーザ光Lを検知する受光器3と、その受光器3で検知したレーザ光Lの光量のピーク値に基づいて前記ナットNのねじ孔径の良否を判定する判定部4とを設けたナット検査装置。
- 前記支持部材1を水平方向に対して傾斜させて配置し、前記振動装置で与える振動により前記支持部材1上のナットNを移動させ、その移動するナットNが通過する位置に前記スリット5を形成した請求項2に記載のナット検査装置。
- 前記スリット5を前記ナットNの移動方向に対して斜めに形成した請求項3に記載のナット検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005311756A JP2007121039A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | 貫通孔の内径の検査方法およびナット検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005311756A JP2007121039A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | 貫通孔の内径の検査方法およびナット検査装置 |
Publications (1)
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Family
ID=38145052
Family Applications (1)
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JP2005311756A Pending JP2007121039A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | 貫通孔の内径の検査方法およびナット検査装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142770A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Yutaka:Kk | 軸体搬送装置とそれを用いた軸体大径部の外径検査装置 |
KR101358109B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2014-02-05 | 주식회사 서울금속 | 대상물 안내 기능을 갖는 비전 검사 장치 |
KR101358108B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-02-05 | 주식회사 서울금속 | 미끄러지는 대상물에 대한 비전 검사 장치 |
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2005
- 2005-10-26 JP JP2005311756A patent/JP2007121039A/ja active Pending
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