JP2007120808A - 空調装置およびこの空調装置を備えた建物 - Google Patents

空調装置およびこの空調装置を備えた建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007120808A
JP2007120808A JP2005311154A JP2005311154A JP2007120808A JP 2007120808 A JP2007120808 A JP 2007120808A JP 2005311154 A JP2005311154 A JP 2005311154A JP 2005311154 A JP2005311154 A JP 2005311154A JP 2007120808 A JP2007120808 A JP 2007120808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
air conditioner
flat surface
wall portion
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005311154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4816000B2 (ja
Inventor
Hiromi Kawashima
宏己 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP2005311154A priority Critical patent/JP4816000B2/ja
Publication of JP2007120808A publication Critical patent/JP2007120808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4816000B2 publication Critical patent/JP4816000B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】部品点数および組立工程の増加を招くことなく、室の壁部に取り付けられた際に壁部開口を密閉することができる空調装置を提供する。
【解決手段】室12の空気調節のための空気調節機構25を収容する本体ケース15と、室12の一部を構成する壁部13に設けられた壁部開口14を取り囲むように壁部13に面当接可能な平坦面27を有し本体ケース15の外方へ向けて突出するフランジ26とを備え、フランジ26を平坦面27に直交する方向で見て平坦面27が位置する側を取付方向前側とし、フランジ26には、フランジ26の周縁部51から平坦面27と傾斜を為すように取付方向前側へ向けて立ち上がり、先端54が平坦面27よりも取付方向前側に位置し、フランジ26の周縁部51を連続的に取り囲む弾性変形が可能な封止周壁部分52が一体的に設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、換気、暖房、乾燥等の室内の空気調節を行うことができる空調装置およびこの空調装置を備えた建物に関し、特に浴室およびサニタリー空間等の室に用いるのに好適な空調装置およびこの空調装置を備えた建物に関する。
建物では、その内方に形成された室、例えば浴室の空気の循環および浴室の換気等の空気調節を行う空気調節機構を備えた空調装置が浴室の天井部に設けられているものがある。この空調装置は、浴室の利用者の妨げとならないように、空気調節機構を収容する本体ケースが浴室の天井部の上方の空間すなわち天井裏空間に設置され、天井部には、空気調節機構が浴室の空気を取り込むことができるように本体ケースの設置位置に応じて天井開口が形成されている。このものには、天井開口を通して浴室から天井裏空間を視認することを防止するために、本体ケースの一端に本体ケースを取り囲むフランジを設け、フランジが天井開口を取り囲むように天井部に取り付けられる構成とされているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、天井開口は、浴室と天井裏空間とを通じさせていることから、フランジと天井部との間を経て、かつ天井開口と本体ケースの間を通じて、浴室の湿気が天井裏空間に浸入する虞がある。このため、フランジの天井部に当接される面に、例えば、ゴムまたはスポンジ等で形成されたシール部材を設けることが考えられている。
特開2003−294289号公報(第2−7頁、第2図)
しかしながら、フランジにシール部材を設けることは、部品点数を増加させかつ組立工程を増加させるので、空調装置の製造コストが上昇してしまう。また、空調装置を廃棄する際に、フランジからシール部材を取り外す分別作業が必要となり、廃棄コストも上昇してしまう。
そこで、本発明の目的は、部品点数および組立工程の増加を招くことなく、室の壁部に取り付けられた際に壁部開口を密閉することができる空調装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の空調装置は、室の空気調節のための空気調節機構を収容する本体ケースと、前記室の一部を構成する壁部に設けられた壁部開口を取り囲むように前記壁部に面当接可能な平坦面を有し前記本体ケースの外方へ向けて突出するフランジとを備え、前記フランジを前記平坦面に直交する方向で見て該平坦面が位置する側を取付方向前側とし、前記フランジには、該フランジの周縁部から前記平坦面と傾斜を為すように前記取付方向前側へ向けて立ち上がり、先端が前記平坦面よりも前記取付方向前側に位置し、前記フランジの前記周縁部を連続的に取り囲む弾性変形が可能な封止周壁部分が一体的に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の空調装置は、請求項1に記載の空調装置であって、前記フランジの前記周縁部には、前記平坦面よりも取付方向後側に前記封止周壁部分の立ち上がり基部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の空調装置は、請求項1または請求項2に記載の空調装置であって、前記封止周壁部分は、前記フランジと同一材料で形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の空調装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空調装置であって、前記本体ケースは、前記平坦面が前記壁部に面当接された状態で前記フランジが前記壁部に取り付けられて該壁部に設けられ、前記封止周壁部分は、前記平坦面が前記壁部に面当接されることに伴って、該壁部に当接しつつ該壁部に倣って弾性変形することを特徴とする。
請求項5に記載の建物は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空調装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る空調装置によれば、フランジの周縁部に弾性変形が可能な封止周壁部分が設けられているので、室の壁部とフランジの平坦面とが対向するように、本体ケースを壁部の壁部開口に嵌合させ、壁部に平坦面を面当接させて取り付けると、封止周壁部分のうち平坦面よりも取付方向前側に位置された個所が壁部に押圧されて壁部に倣って弾性変形する。このため、封止周壁部分がその弾性力により壁部に密接するので、フランジと壁部との間が封止される。この封止周壁部分は、壁部開口を取り囲む平坦面を有するフランジの周縁部を取り囲んでいるので、例えば、本発明に係る空調装置を浴室の天井部に形成された天井開口に取り付けると、浴室の湿気が天井開口を通じて天井裏空間に浸入することを防止することができる。また、封止周壁部分は、フランジと一体的に設けられていることから、部品点数および組立工程の増加を招くことはなく、製造コストの上昇を抑制することができる。さらに、封止周壁部分は、フランジと一体的に設けられるものであることから、同一材料を用いた一体的な形成物とすることが容易であり、同一材料から形成すると空調装置を廃棄する際の分別作業をなくすことができる。
本発明を図1ないし図9に示した各実施例に沿って詳細に説明する。
図1は、本発明の空調装置10を備えた建物11を模式的に示す断面図であり、浴室12の周辺を拡大して示している。図2は、空調装置10を模式的に示す斜視図である。
空調装置10は、図1に示すように、実施例1では、浴室用空調装置であり、浴室12の天井部13に設けられている。天井部13には、浴室12に開放する天井開口14が設けられており、空調装置10は、後述する本体ケース15の下部が天井開口14から浴室12に露出するように設置されている。
浴室12は、浴槽16と洗い場17とランドリパイプ18とが設けられた閉鎖空間であり、開閉自在な浴室ドア19を経て洗面所(脱衣所)20との出入りが可能とされている。浴室ドア19には、その下部に空気取入口21が形成されており、浴室ドア19が閉ざされている際の洗面所(脱衣所)20から浴室12への空気の通路とされている。ランドリパイプ18は、浴室12の天井部13の近傍で、浴室12を掛け渡すように設けられた棒体であり、例えば洗濯物等を掛けることができる。
図3は、空調装置10を上方から見た上面図であり、図4は、図3に示したI−I線に沿って得られた断面図である。
空調装置10は、図2に示すように、全体に直方体形状を呈する本体ケース15と、フロントパネル22とを有する。本体ケース15は、図4に示すように、樹脂ケース部23と、金属ケース部24とを有する。
樹脂ケース部23は、後述する空気調節機構25を収容する一端開放の箱体であり、天井開口14に嵌合可能な大きさ寸法に設定されており、開放端部にフランジ26が設けられている。フランジ26は、本体ケース15の外方へ向けて天井部13に沿って突出し、樹脂ケース部23の開放端部を取り囲んでおり(図3参照。)、上側に平坦面27が設けられている。フランジ26は、天井開口14を取り囲むことができる大きさ寸法に設定されている。平坦面27は、同一平面内で樹脂ケース部23を取り囲むように形成されており、後述するように取り付けのために天井部13に面で当接される。金属ケース部24は、フランジ26を除く樹脂ケース部23を覆う一端開放の箱体であり、金属材料で形成されている。
本体ケース15の側壁には、排出口28が設けられている。排出口28は、本体ケース15の側壁を貫通する貫通孔であり、全体に筒形状を呈するジョイントノズル29が取り付けられている。このジョイントノズル29には、排出ダクト30(図1参照。)が接続され、排出ダクト30は、建物11の外部に通じている。
本体ケース15は、浴室12側から天井開口14に嵌合され、かつフランジ26が天井部13に取り付けられて天井部13に設置される。この本体ケース15の底面には、浴室12側からフロントパネル22が取り付けられる。
フロントパネル22は、全体に板形状を呈し、本体ケース15の底面を覆いかつ本体ケース15のフランジ26を取り囲むように(図2参照。)設けられており、浴室12の使用者が本体ケース15の内部に触れることを防止している。フロントパネル22には、空気の通過を許す取込口31と吹出口32とが設けられている。取込口31は、後述する取込風路Oの浴室12への開口個所であり、吹出口32は、後述する吹出風路Pの浴室12への開口個所である。取込口31には、空気の通過を許し塵埃を捕獲するフィルタ33が取り付けられており、浴室12から交換可能とされている。
本体ケース15の樹脂ケース部23には、制御装置(図示せず。)により駆動が制御される空気調節機構25が収容されている。制御装置(図示せず。)は、電源(図示せず。)および操作部34(図1参照。)が電気的に接続されている。操作部34は、洗面所(脱衣所)20に設けられており、後述するように、各運転モードを選択する入力操作が可能とされている。なお、操作部34は、防水構造を備えたものを浴室12内に設けてもよい。
空気調節機構25は、ファン35と、ファン35の駆動源となるモータ36(電動機)と、ファン35を収容し風路の一部を規定するファンケース37とを有する。
ファン35は、取込口31に臨む位置すなわち取込口31の上方に設けられており、天井部13に直交する回転軸線を有する。ファン35は、円筒形状の周面に羽が設けられたシロッコファンであり、回転駆動されると端面から空気を取り込み(矢印O参照。)、取り込んだ空気を周面から送出する(矢印Pおよび矢印Q参照。)。ファン35は、モータ36から付与される回転駆動力により回転駆動する。
モータ36は、ファン35の上方に配置され、本体ケース15に取り付けられている。モータ36は、制御装置および電源(図示せず。)と電気的に接続されており、天井部13に直交する回転軸38を有する。
回転軸38は、モータ36に回転可能に支持され、モータ36の回転駆動力が伝達される出力軸であり、ファン35が取り付けられている。このファン35は、回転軸38を介してモータ36から付与された回転駆動力によりファンケース37の内方で回転駆動される。
ファンケース37は、間隔を置いてファン35を取り囲む一端開放(39)の円筒形状を呈しており、排出口28側の周壁に周壁開口40が形成されている。ファンケース37は、樹脂ケース部23と協働して空気調節機構25内で風路を構成し、ファン35の周面から送出された空気を排出口28側へと導く。ファンケース37の開放端39は、取込口31に臨むように下方に設けられており、ベルマウスが形成されている。
本体ケース15の底部には、吹出口32に臨む位置に吹出接続口41(図4参照。)が形成されており、吹出接続口41には、ヒータ42が設けられている。ヒータ42は、電力の供給を受けると周囲に熱を伝達可能な加熱手段である。
ファン35は、モータ36から回転駆動力が付与されて回転駆動すると、取込口31およびファンケース37の各開放端39を経て浴室12の空気を取り込み(矢印O参照。)、周面から送出する。この送出された空気は、ファンケース37により本体ケース15の内方で排出口28側へと導かれ、排出口28および吹出口32へ向かう(矢印Qおよび矢印P参照。)。このため、取込口31からファンケース37内のファン35に至る個所が取込風路Oとなり、ファンケース37内においてファン35から排出口28に至る個所が排出風路Qとなり、ファンケース37内においてファン35から吹出口32至る個所が吹出風路Pとなる。ファンケース37に導かれた空気が排出風路Qおよび吹出風路Pを通過する量を調節するためにダンパ43が設けられている。
ダンパ43は、アーム部44と支持部45とを有し、カム機構46により動作可能とされ、樹脂ケース部23内に設けられている。アーム部44は、樹脂ケース部23の内壁面に摺動可能に当接する板部材であり、支持部45により回動自在に支持されている。カム機構46は、アーム部44に設けられたカム溝板47と、ファンケース37に設けられた回転板48とを有し、回転板48の外周近傍に設けられたカムピン49がカム溝板47に設けられたカム溝50に係合されている。回転板48は、前述した制御装置(図示せず。)により駆動制御されており、アーム部44の姿勢を変位させる。
アーム部44が、ファンケース37の下部37aと当接した下方姿勢(図8参照。)とされると、取込風路Oと排出風路Qとが連通した状態となり、取込口31から取り入れられた空気は排出口28へと導かれ、排出ダクト30(図1参照。)を経て建物11の外部へと排出される。アーム部44が、ファンケース37の上部37bと当接した上方姿勢(図9参照。)とされると、取込風路Oと吹出風路Pとが連通した状態となり、取込口31から取り入れられた空気は吹出口32へと導かれ、浴室12に吹き出される。
本発明に係る空調装置10では、フランジ26の周縁部51に封止周壁部分52が設けられている。封止周壁部分52は、フランジ26と一体的に成形されており、周縁部51から立ち上がりかつ周縁部51を連続的に取り囲むように設定されている(図3および図4参照。)。
ここで、図5は、図3に示したII−II線に沿って得られた破断面を含む部分的な斜視図であり、図6は、図3に示したII−II線に沿って得られた断面図である。
封止周壁部分52は、図6に示すように、フランジ26の周縁部51において、平坦面27よりも下方に立上基部53が設定されている。封止周壁部分52は、立上基部53から斜め上方、すなわちフランジ26を平坦面27と直交する方向(上下方向)で見たとき、平坦面27が設定されている側へ向けて延在されており、平坦面27と傾斜を為している。封止周壁部分52は、上下方向で見ると、平坦面27よりも上方に延在端部54(先端)が位置されており、延在端部54は、下方に曲率中心を有する弧状とされている。
本実施例では、フランジ26および封止周壁部分52を含む樹脂ケース部23は、ABS(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン強重合樹脂)から形成されており、弾性変形が可能とされている。なお、樹脂ケース部23は、後述するように本体ケース15が天井部13に取り付けられることにより弾性変形するものであれば、例えば、PP(ポリプロピレン)で構成されていてもよく、本実施例に限定されるものではない。
空調装置10は、前述したように、本体ケース15が浴室12側から天井開口14に嵌合され、かつフランジ26が天井部13に取り付けられることにより、天井部13に設置される。この際、フランジ26は、図7に示すように、その平坦面27が天井部13に面で当接される。すると、封止周壁部分52は、その延在端部54が平坦面27よりも上方に位置されているので、相対的に天井部13に押圧されて弾性変形し、天井部13に倣い、その弾性力により天井部13に密着する。これにより、天井部13とフランジ26との間は、天井開口14を取り巻くように密閉されることとなり、本体ケース15と天井開口14との間を通じて、天井部13の上方の空間すなわち天井裏空間55と浴室12とを連通する経路は封止される。このように、本実施例では、フランジ26の上側に平坦面27が設けられ、この平坦面27が天井部13と対向するように天井部13に取り付けられるので、上下方向で見た上側が取付方向前側となる。なお、取付方向前側は、フランジ26を平坦面27に直交する方向で見て、平坦面27が設けられた側であり、本実施例のように、上側に限定されるものではない。
なお、封止周壁部分52の立上基部53は、平坦面27と等しい位置とされていてもよいが、封止周壁部分52が弾性変形する際に立上基部53が弾性限界を超えておれ曲がることを防止する観点から平坦面27よりも下方に位置されていることが望ましく、本実施例のようにABSを材料とした場合、好適には、封止周壁部分52の立上基部53の上面と平坦面27との寸法Lvが1mm前後である。
また、封止周壁部分52の厚さ寸法Tは、ABSを材料とした場合、1mm以下であることが望ましい。
さらに、平坦面27と直交する方向(上下方向)を基準とした封止周壁部分52の傾斜θは、30°〜80°であることが望ましく、好適には60°である。
空調装置10は、図1に示すように、浴室12に設けられた操作部34に入力された操作に応じて、モータ36を駆動させ、ダンパ43およびヒータ42等を適宜調節する。
空調装置10は、操作部34の操作によって、運転モードの1つである換気モードが選択されると、ダンパ43を下方姿勢として排出風路Qを開放し(図8参照。)、浴室12の空気をファン35の吸引力で取り込み(矢印A参照。)、ファンケース37内の排出風路Qを通過させて建物11の外部に排出する(矢印B参照。)。この際、浴室12は、空気が外部へ排出されて負圧となり、浴室ドア19の空気取入口21を経て洗面所(脱衣所)20の空気が浴室12へと流入するので(矢印C参照。)、浴室12が換気される。
また、空調装置10は、操作部34の操作により暖房モードが選択されると、ダンパ43を上方姿勢として吹出風路Pを開放し(図9参照。)かつヒータ42を通電させて、浴室12の空気をファン35の吸引力で取り込み(矢印A参照。)、取り込んだ浴室12の空気をファンケース37内の吹出風路Pを通過させかつヒータ42で暖めて吹出口32から浴室12に吹き出す(矢印D参照。)。これにより、入浴前に浴室内を暖める予備暖房として空調装置10を機能させることが可能となる。
さらに、空調装置10は、予備暖房だけでなく、入浴中の暖房として利用することができる。入浴中の暖房を行う場合には、入浴暖房モードを新たに設け、吹出口32にルーバを設けることにより、入浴者に直接風が当たらないように洗い場以外の方向に風の吹出方向を向けることが望ましい。また、入浴暖房では、予備暖房よりもモータ36の回転数を低回転にして吹出口32から吹き出される温風量を少なくしてもよい。
空調装置10は、操作部34の操作により衣類乾燥モードが選択されると、ダンパ43を中間姿勢(図4参照。)として排出風路Qおよび吹出風路Pを開放しかつヒータ42を通電させて、取込口31を経て取り込んだ浴室12の空気を暖めて吹出口32から浴室12内に吹き出す(矢印D参照。)とともに、浴室12の空気を排出口28から建物11の外部に排出する(矢印B参照。)循環換気を行うことができる。この循環換気によって浴室で、例えば、ランドリパイプ18に掛けた衣類の乾燥等を行うことが可能となる。
空調装置10は、操作部34の操作により涼風モードが選択されると、ヒータ42を通電させない状態で上述した乾燥モードの動作を行い、浴室12を循環換気することができる。この循環換気によって、夏場のような暑さを感じる際に扇風機として利用することができる。
空調装置10では、衣類乾燥モードとは別に浴室乾燥モードを設け、ファン35を駆動させ、かつダンパ43を中間姿勢(図4参照。)とし、浴室12から取り込んだ空気を浴室12に吹き出すと共に建物11の外部に排出して、浴室12の壁面及び床面を乾燥させるようにしてもよい。
また、乾燥、換気、涼風の浴室12を換気する機能がある運転モードでは、建物11の外部へ排出する空気の量と、浴室12へ送出する空気の量とを調整するために、ダンパ43の回動姿勢を上記した3段階ではなく、排出風路Qと吹出風路Pとの開度調整を行えるような構成としても良い。
本発明に係る空調装置10では、フランジ26の周縁部51に弾性変形が可能な封止周壁部分52が設けられており、浴室12の天井部13とフランジ26の平坦面27とが対向するように、本体ケース15を天井部13の天井開口14に嵌合され、天井部13に平坦面27を面当接されることにより、封止周壁部分52のうち平坦面27よりも取付方向前側に位置された個所が天井部13に押圧されて天井部13に倣って弾性変形する。これにより、天井部13と封止周壁部分52とが密接されるので、フランジ26と天井部13との間を封止することができる。
また、封止周壁部分52は、フランジ26と一体的に設けられていることから、部品点数および組立工程の増加を招くことはなく、製造コストの上昇を抑制することができる。
さらに、封止周壁部分52は、フランジ26を含む樹脂ケース部23と同一材料(本実施例ではABS)で形成されていることから、空調装置10を廃棄する際の分別作業を生じさせることがない。
したがって、本発明に係る空調装置10では、部品点数および組立工程の増加を招くことなく、天井部13に取り付けられた際に天井開口14を密閉することができる。
なお、上記した実施例では、空調装置10は、浴室12に設けられていたが、建物11の内部に形成された室であれば、例えば、居室および化粧室等の室であっても空気の循環および換気を行うために用いることができ、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、空調装置10は、浴室12の天井部13に設けられた天井開口14に設けられていたが、空気調節を行う室の一部を構成する壁部に設けられた壁部開口であっても、この壁部開口を経て室とその外部とが連通することを防止することができ、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、フランジ26の周縁部51に設けられた封止周壁部分52は、斜め上方に向けて延在されていたが、フランジ26の平坦面27と直交する方向で見たとき、平坦面27が位置される側に延在していれば、例えば、平坦面27がフランジ26の下方に設定されている場合には斜め下方に向けて延在していればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
さらに、上記した実施例では、フランジ26は、本体ケース15の開放端すなわち樹脂ケース部23の開放端に設けられていたが、天井部13への取り付けのための平坦面を規定するものであることから、本体ケース15を同一平面上で取り囲む平坦部を有するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、本体ケース15が浴室21側から天井開口に嵌合されかつフランジ26の上側に設定された平坦面27が天井部13に面で当接される構成とされていたが、例えば、平坦面27がフランジ26の下側に設定されて天井裏空間55側から天井部13に面で当接される構成であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る空調装置が採用された建物を部分的に示す模式的な断面図である。 本発明に係る空調装置を示す模式的な斜視図である。 本発明に係る空調装置を上方から見た上面図である。 図3に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 図3に示すII−II線に沿って得られた断面を含む部分的な斜視図である。 図3に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 図6と同様の断面図であり、フランジの平坦面が天井部に面で当接され、封止周壁部分が弾性変形した状態を示すための模式的な図である。 図4と同様の断面図であり、ダンパが下方姿勢とされた状態を示している。 図4と同様の断面図であり、ダンパが上方姿勢とされた状態を示している。
符号の説明
10 空調装置
11 建物
12 (室としての)浴室
13 (室の一部を構成する壁部としての)天井部
14 (壁部に設けられた壁部開口としての)天井開口
15 本体ケース
25 空気調節機構
26 フランジ
27 平坦面
51 周壁部
52 封止周壁部分
53 立上基部

Claims (5)

  1. 室の空気調節のための空気調節機構を収容する本体ケースと、前記室の一部を構成する壁部に設けられた壁部開口を取り囲むように前記壁部に面当接可能な平坦面を有し前記本体ケースの外方へ向けて突出するフランジとを備え、
    前記フランジを前記平坦面に直交する方向で見て該平坦面が位置する側を取付方向前側とし、前記フランジには、該フランジの周縁部から前記平坦面と傾斜を為すように前記取付方向前側へ向けて立ち上がり、先端が前記平坦面よりも前記取付方向前側に位置し、前記フランジの前記周縁部を連続的に取り囲む弾性変形が可能な封止周壁部分が一体的に設けられていることを特徴とする空調装置。
  2. 前記フランジの前記周縁部には、前記平坦面よりも取付方向後側に前記封止周壁部分の立ち上がり基部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記封止周壁部分は、前記フランジと同一材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調装置。
  4. 前記本体ケースは、前記平坦面が前記壁部に面当接された状態で前記フランジが前記壁部に取り付けられて該壁部に設けられ、前記封止周壁部分は、前記平坦面が前記壁部に面当接されることに伴って、該壁部に当接しつつ該壁部に倣って弾性変形することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空調装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空調装置を備えたことを特徴とする建物。
JP2005311154A 2005-10-26 2005-10-26 空調装置およびこの空調装置を備えた建物 Active JP4816000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005311154A JP4816000B2 (ja) 2005-10-26 2005-10-26 空調装置およびこの空調装置を備えた建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005311154A JP4816000B2 (ja) 2005-10-26 2005-10-26 空調装置およびこの空調装置を備えた建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007120808A true JP2007120808A (ja) 2007-05-17
JP4816000B2 JP4816000B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=38144847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005311154A Active JP4816000B2 (ja) 2005-10-26 2005-10-26 空調装置およびこの空調装置を備えた建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4816000B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064369A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Panasonic Corp 化粧パネル取付装置
JP2011257109A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Kuken Kogyo Co Ltd 吹出口装置
JP2012242039A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Max Co Ltd 送風装置
JP2019120104A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 積水ハウス株式会社 建築物の温度調節構造

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02161244A (ja) * 1988-12-14 1990-06-21 Matsushita Seiko Co Ltd ダクト用換気扇
JPH0414601U (ja) * 1990-05-29 1992-02-05
JPH0886462A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Hitachi Ltd 空気調和機
JP2001241721A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Matsushita Seiko Co Ltd 換気装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02161244A (ja) * 1988-12-14 1990-06-21 Matsushita Seiko Co Ltd ダクト用換気扇
JPH0414601U (ja) * 1990-05-29 1992-02-05
JPH0886462A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Hitachi Ltd 空気調和機
JP2001241721A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Matsushita Seiko Co Ltd 換気装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064369A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Panasonic Corp 化粧パネル取付装置
JP2011257109A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Kuken Kogyo Co Ltd 吹出口装置
JP2012242039A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Max Co Ltd 送風装置
JP2019120104A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 積水ハウス株式会社 建築物の温度調節構造
JP7024418B2 (ja) 2018-01-11 2022-02-24 積水ハウス株式会社 建築物の温度調節構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4816000B2 (ja) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5460921B2 (ja) 浴室乾燥機
JP2008107037A (ja) 空調装置
JP4816000B2 (ja) 空調装置およびこの空調装置を備えた建物
JP5011698B2 (ja) 空調装置
KR20070068431A (ko) 공기 조화 장치 및 공기 조화 장치의 시공 방법
JP5003099B2 (ja) 送風装置
JP2007071402A (ja) 空調装置
JP4887679B2 (ja) 浴室空調装置
JP4720333B2 (ja) 空調装置
JP5516041B2 (ja) 浴室換気装置
JP6442862B2 (ja) 送風装置
JP2006125763A (ja) 浴室空調装置及び浴室空調装置の施工方法
KR20210071387A (ko) 바디 건조기
JP4341681B2 (ja) 換気装置
JP3819836B2 (ja) 浴室暖房機
JP4720345B2 (ja) 空調装置
JP5655368B2 (ja) 浴室換気装置
JP2003269760A (ja) 洗面所空調機
JP2004301447A (ja) 空調装置
JP4585886B2 (ja) 同時給排気型換気装置
JP2007107848A (ja) 空調装置およびこの空調装置を備えた建物
JP2004138315A (ja) 空気調和機
CN114962304A (zh) 换气扇
JP2006022989A (ja) 乾燥暖房機
JP4176664B2 (ja) 浴室暖房乾燥機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110815

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4816000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150