JP2011257109A - 吹出口装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吹出口本体10における額縁部11の外縁部11aに、弾性材製のシール体12を係合させ、額縁部外縁部と天井50又は壁との間にシール体12を介在させ、額縁部11の温度変化に伴う熱膨張、熱収縮の各変形に対応してシール体12が弾性変形しつつ、額縁部11各部の天井50又は壁に対する変位を許容して、額縁部11を天井50又は壁からの拘束を受けない状態とすることから、調和空気の吹出や吹出停止に伴って額縁部11で熱膨張や熱収縮の変形が生じる際に、額縁部11が天井50又は壁に対し問題なく各部を変位させられ、額縁部11に拘束による歪みが生じず、歪みに起因する異音を抑えられる。
【選択図】 図4
Description
は壁に対して各部で変位しようとする。
を許容して、額縁部を天井又は壁からの拘束を受けない状態とすることにより、調和空気の吹出や吹出停止に伴って吹出口本体各部が温度を変化させ、この温度変化により室内空間側の額縁部で熱膨張や熱収縮の変形が生じる際に、額縁部が係合するシール体を弾性変形させながら天井又は壁に対し問題なく各部を変位させられることとなり、変形に伴って変位しようとする額縁部が天井又は壁の拘束を受けて歪みを生じることもなく、歪みの蓄積とその解放による額縁部と天井又は壁との位置関係の急激な変化に伴う異音の発生を抑えられる。また、シール体の額縁部外側に露出する部分を額縁部外縁部に沿わせると共に、その端部位置を額縁部外縁部の端部位置と一致させることで、シール体の額縁部外側に露出する部分と額縁部との間に段差は生じず、またシール体の介在で額縁部と天井又は壁との間にも隙間は生じないこととなり、室内空間側から見た額縁部の美観をシール体で損うことがない上、額縁部の変形前後で美観を損ねないシール体装着状態をそのまま維持できる。
より、吹出口本体外周と天井又は壁の開口孔の周縁との間の隙間を通った空気が、額縁部に係合したシール体と天井又は壁との間を抜けようとするのを、シール体が天井又は壁と二重に接して抑制することができ、額縁部と天井又は壁との間からの空気の漏れをより確実に抑えられ、空気の漏れが原因の天井又は壁の汚損や結露を防止できる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置を前記図1ないし図6に基づいて説明する。
前記各図において本実施形態に係る吹出口装置1は、矩形状の開口部10aを取囲む矩形の枠状体で形成され、室内空間側の周縁部に額縁部11を有してなり、天井50に配設
される吹出口本体10と、この吹出口本体10における額縁部11の全周に係合させて配設される弾性材製のシール体12とを備える構成である。
ついて説明する。吹出口装置1が調和空気の吹出をしばらく停止し、額縁部11をはじめとする吹出口本体10が室内空気とほぼ同じ温度に達している状態で、吹出口装置1による調和空気の吹出が新たに開始されると、天井裏空間のダクト51から送られた調和空気は、吹出口本体10の開口部10aに進入し、室内空間に吹出される。そして、吹出口本体10各部は、吹出す調和空気との接触に伴い、時間経過と共に調和空気の温度に近付いていく。
伴う変形量は極めて小さい。こうして、調和空気吹出停止後の急激な温度変化に伴う変形で、額縁部11各部はほとんど変形のない天井50に対してそれぞれ変位しようとする。
井又は壁に接する部位が動かない状態を維持しても、シール体の他部分の弾性変形で額縁部の温度変化による変形に十分対応できる構成とすることもでき、シール体と天井又は壁との間で摩擦が生じることがなく、シール体と天井又は壁との間で異音が発生する余地をなくして、額縁部の温度変化に伴う変形に起因する異音発生を確実に防止できる。
本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置を図8に基づいて説明する。
前記図8において本実施形態に係る吹出口装置は、前記第1の実施形態同様、吹出口本体20と、額縁部21と、シール体22とを備える一方、異なる点として、シール体22が、溝部22aを挟む二部分のうち額縁部21の外側に露出しない他方の部分における天井50から遠い側の端部より、額縁部21の外縁部21aから離れる向きへ突出させて形成される補助当接片22bを有し、シール体22全体としては略N字状の断面形状として形成される構成を有するものである。なお、額縁部21を含む吹出口本体20は前記第1の実施形態同様の構成であり、説明を省略する。
ほぼ同じ温度から急激に温度を上昇させていき、各部に熱膨張の変形が生じ、熱膨張の変形量が極めて小さい天井50に対し、額縁部21各部がその中心側から端部側に向って進むように変位しようとする。
の外縁部21aの内周側に位置する部分に補助当接片22bを形成し、シール体22が外縁部21aと係合する部位で天井50に接すると共に、さらに外縁部21aより内周側で補助当接片22bの先端部分を天井50と当接させることから、吹出口本体20外周と天井50の開口孔の周縁との間の隙間を通った空気が、額縁部21に係合したシール体22と天井50との間を抜けようとするのを、シール体22が天井50と二重に接して抑制することができ、額縁部21と天井50との間からの空気の漏れをより確実に抑えられ、空気の漏れが原因の天井50の汚損や結露を防止できる。
本発明の第3の実施形態に係る吹出口装置を図9に基づいて説明する。
前記図9において本実施形態に係る吹出口装置は、前記第1の実施形態同様、吹出口本体30と、額縁部31と、シール体32とを備える一方、異なる点として、シール体32が、溝部32aを挟む二部分のうち額縁部31の外側に露出しない他方の部分における天井50から遠い側の端部より、額縁部31の外縁部31aから離れる向きへ突出させて形成される補助当接部32bを有し、シール体32全体としては略M字状の断面形状として形成される構成を有するものである。なお、額縁部31を含む吹出口本体30は前記第1の実施形態同様の構成であり、説明を省略する。
むように変位しようとする。
10、20、30 吹出口本体
10a、20a、30a 開口部
11、21、31 額縁部
11a、21a、31a 外縁部
11b、21b、31b 凹部
12、14、22、32 シール体
12a、22a、32a 溝部
13 封止体
22b 補助当接片
32b 補助当接部
50 天井
51 ダクト
Claims (5)
- 天井又は壁に配設され、空気調和対象の室内空間に上流側から供給された調和空気を吹出す吹出口装置において、
調和空気を通過させる開口部を取囲んだ枠状体として形成され、室内空間側の周縁部に額縁部を有してなり、天井又は壁に配設される吹出口本体と、
弾性材からなる細長い略線状体で形成され、長手方向に連続する溝部を設けられ、当該溝部に前記吹出口本体の額縁部の外縁部を挿入した状態として額縁部全周に係合させて配設され、額縁部外縁部と天井又は壁間に介在し、前記溝部を挟む二部分のうち一方を額縁部の外側に露出させるシール体とを備え、
当該シール体における、前記溝部を挟む二部分のうち額縁部の外側に露出する前記一方の部分が、額縁部の外縁部に沿うと共に、天井又は壁から遠い側の端部位置を前記外縁部の端部と一致させる大きさとされてなることを
特徴とする吹出口装置。 - 前記請求項1に記載の吹出口装置において、
前記シール体が、天井又は壁との接触部位で天井又は壁との接触関係をそのまま維持しつつ、前記接触部位より額縁部寄りの部分で、額縁部の温度変化に伴う変形に応じて弾性変形可能な弾性変形能を有することを
特徴とする吹出口装置。 - 前記請求項1に記載の吹出口装置において、
前記シール体が、少なくとも前記天井又は壁との接触面を、天井又は壁に対して滑りを生じさせる低摩擦係数の表面状態とされてなることを
特徴とする吹出口装置。 - 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の吹出口装置において、
前記シール体が、前記溝部を挟む二部分のうち額縁部の外側に露出しない他方の部分における天井又は壁から遠い側の端部より、額縁部の外縁部から離れる向きへ突出させて形成される補助当接片を有し、当該補助当接片がシール体長手方向に連続する形状とされてなり、
前記補助当接片の先端部分を、少なくとも補助当接片自体の弾性力で天井又は壁に押付けて当接させることを
特徴とする吹出口装置。 - 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の吹出口装置において、
前記シール体が、前記溝部を挟む二部分のうち額縁部の外側に露出しない他方の部分における天井又は壁から遠い側の端部より、額縁部の外縁部から離れる向きへ突出させて形成される補助当接部を有し、当該補助当接部がシール体長手方向に連続する形状とされてなり、
前記補助当接部の先端部分を、額縁部における前記吹出口本体の開口部寄りの端部に当接させると共に、補助当接部の中間部分を、少なくとも補助当接部自体の弾性力で天井又は壁に押付けて当接させることを
特徴とする吹出口装置。
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2010
- 2010-06-11 JP JP2010133969A patent/JP5468472B2/ja active Active
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