JPH06185798A - 吹出口 - Google Patents

吹出口

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JPH06185798A
JPH06185798A JP35395092A JP35395092A JPH06185798A JP H06185798 A JPH06185798 A JP H06185798A JP 35395092 A JP35395092 A JP 35395092A JP 35395092 A JP35395092 A JP 35395092A JP H06185798 A JPH06185798 A JP H06185798A
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JP
Japan
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screw
frame
air outlet
pair
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JP35395092A
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English (en)
Inventor
Terumasa Kiguchi
照正 木口
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Kikuchi Kogyo KK
Original Assignee
Kikuchi Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観的に美麗でしかも長期に亘ってその状態
を保持し得、また組立に際し、作業が困難で高度の熟練
を要するアルミニウム溶接によらず、組立てが容易で何
らの熟練を要しないねじ結合のみによって組立て製作し
得る吹出口を提供する。 【構成】 断面L字形で横方向両端面が面取りされた4
枚の型枠材3cを、四角形の枠状になるように面取りさ
れた端面同士を当接する。対をなす型枠材3cのフラン
ジ部3bに形成された各あり溝3fに、曲尺状の連結部
材8の各辺をそれぞれ挿入する。この状態で、タッピン
グねじ12を折曲ワッシャ13と一方の型枠材3cの小
孔を通して、他方の型枠材3cの被係合溝3eにねじ込
む。一方、締付ねじ10を、特殊ワッシャ11、あり溝
3fを通して連結部材8の雌ねじ孔にねじ込む。これに
よって、溶接が困難なアルミニウム材からなる4枚の型
枠材3cを、溶接によらず充分な強度をもって連結する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の天井または壁部
に穿設された室内開口部に、風量、風向等を調整する目
的で設置される、いわゆる吹出口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの人が集合する事務所、ホテル、劇
場、デパート、地下道等の場所においては、換気、温湿
度調整等、いわゆる空調を行うことが不可欠である。こ
のような空調のうち、気流の吹出方向や風量を調整する
吹出口は、室内の天井や壁に穿設された開口部に設置さ
れるものであるため、室内側から見たとき美麗であるこ
とが要求される。
【0003】従来の吹出口は、鋼板をプレス加工して4
枚の板枠を作り、この4枚の板枠の両端に突設され且つ
板面に対し内側に90度折曲された耳片を、隣接する他
方の板枠に重ね合せて四角形の枠状にした状態で各耳片
の部分をスポット溶接することによって隣接する板枠同
士を固着連結することで吹出口を製作している。そし
て、このように製作された吹出口は、体裁をよくするた
めと、防錆のためにメラミン焼付塗装を施している。
【0004】一方、他の従来の吹出口として、断面がL
字状をなし、横方向端面に45度および135度をなす
面取りが施されてなる4枚のアルミニウム製の板枠材を
製作し、この4枚の板枠材の各端部を当接させて四角形
の枠状にした状態で、対をなす各板枠材間の当接部をア
ルミニウム溶接を施して吹出口を製作している。そし
て、このように製作された後者の吹出口は、溶接で凹凸
状に盛上った部分をヤスリがけを行うなどして修正加工
を施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の吹出口は、
鋼板製であるため、美的上の観点および防錆上の観点か
らメラミン焼付塗装などの特殊の塗装を施さなければな
らず、コスト的に不利であるうえ、防錆効果の耐久性に
乏しく、代替品の出現が切望されていた。
【0006】このような背景のもとに考え出されたもの
が、後者のアルミニウム製の吹出口である。この後者の
吹出口は、アルミニウム材からなるものであるため、そ
の材質上特に塗色を施さずとも美麗であり、耐腐食性に
優れている点で前者の吹出口に優っている。
【0007】しかしながら、アルミニウム材の溶接は、
鋼板材の溶接に比べ著しく困難であり、その作業には高
度の熟練を要するため、コストの大幅な上昇を余儀なく
されるばかりでなく、溶接部が波打ち状(凹凸状)にな
るため、組付上および体裁上の観点から、ヤスリやグラ
インダを用いて平面状に削成するなどの修正加工を施し
ているが、なお体裁が悪く、この後処理加工のために多
くの作業時間がかかりコストが大きく増大するという難
点がある。
【0008】本発明の目的とするところは、外観的に美
麗でしかも長期に亘ってその状態を保持し得、また、組
立に際し、作業が困難で高度の熟練を要するアルミニウ
ム溶接技術によらず、組立てが容易で、何らの熟練をも
要しないねじ結合のみによって組立て製作し得る吹出口
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明(以下、「第1の発明」と
いうことがある)は、室内の天井または壁部に穿設され
た室内開口部に、風量、風向等を調整する目的で設置さ
れる吹出口において、断面が略L字状をなし、横方向端
面に45度および135度をなす面取りが施されてなる
アルミニウム製の型枠材4枚と、この4枚の型枠材の各
端部を当接させて四角形の枠状にした状態で、対をなす
各型枠材のうち、一方側の型枠材に穿設された小孔を貫
通し、他方側の前記型枠材の内壁側に形成した穴または
溝に螺入することで前記各対の型枠材同士をそれぞれ強
固に連結するねじ部材からなる第1の結合手段とを有
し、対をなす前記型枠材の各当接部間を溶接によらずね
じ結合のみによって連結固定するように構成したことを
特徴としたものである。
【0010】さらに、上記の目的を達成するために、請
求項2に記載の発明(以下、「第2の発明」ということ
がある)は、室内の天井または壁部に穿設された室内開
口部に、風量、風向等を調整する目的で設置される吹出
口において、断面が略L字状をなし、横方向端面に45
度および135度をなす面取りが施されてなるアルミニ
ウム製の型枠材4枚と、この4枚の型枠材の各端部を当
接させて四角形の枠状にした状態で、対をなす各型枠材
の下端のフランジ部に形成されたあり溝に曲尺状をなす
各辺部がそれぞれ嵌入され、前記各辺部に雌ねじ孔が形
成された連結部材と、前記フランジ部に形成されたあり
溝の開口側から嵌入し前記連結部材の前記雌ねじ孔に締
付ねじを螺合することで前記連結部材との間に前記フラ
ンジ部を撓持して隣接する前記型枠材同士を強固に連結
する第2の結合手段と、を有し、対をなす各前記型枠材
の各当接部間を溶接によらずねじ結合のみによって連結
固定するように構成したことを特徴としたものである。
【0011】
【作用】上記のように構成された吹出口は、単一の部材
で四角形の枠状に形成せず、断面が略L字状をなし横方
向端面に45度および135度をなす面取りが施されて
なるアルミニウム製の型枠材を4枚用いて四角形の枠状
を形成する。このように、4枚の型枠材を用いて四角形
の枠状に形成するのは、単一部材で形成するよりは加工
が容易であり、原材料の無駄が少なくてすむからであ
る。
【0012】このようにして四角形の枠状にした状態
で、ねじ部材を、対をなす型枠材のうちの一方側の型枠
材に穿設された小孔から挿入し他方側の型枠材の内壁側
に形成した穴または溝に螺入させて各対の型枠材同士を
強固に固定する。
【0013】このねじ部材からなる第1の結合手段は、
型枠材のうち、隣接する型枠材同士の当接部を問題の多
い溶接によることなく、機能上充分に耐え得る強度ない
し剛性で、結合させる機能を果たす。
【0014】一方、対をなす各型枠材の下端のフランジ
部に形成されたあり溝に、曲尺状をなす連結部材の各辺
部をそれぞれ嵌入し、4枚の型枠材の各端部を当接させ
て四角形の枠状にした状態で、フランジ部に形成された
あり溝の開口側から第2の結合手段の機能の一部を担う
締付ねじを嵌入し、さらに連結部材に形成された雌ねじ
孔に螺合することで、締付ねじと連結部材との間にフラ
ンジ部を挟持して隣接する型枠材同士を強固に連結す
る。
【0015】この第2の結合手段は、隣接する型枠材同
士の当接部を溶接によることなく、連結部材とフランジ
およびフランジ部と締付ねじとの間に挟持による摩擦力
を発生させ、隣接する型枠材間を、機能上充分に耐え得
る強度ないし剛性で結合させる機能を果たす。
【0016】
【実施例】以下、本発明の構成を、図面に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。
【0017】先ず、一般的な吹出口の全体の概略構成に
ついて、図12〜図15を用いて説明する。
【0018】図12において、1は、通常、天井と床ス
ラブとの間に設置されたダクトから各部屋の所定位置に
おいて下方向に向けて分岐されたダクト(この部分をチ
ャンバと称することもある)である。このダクト1の下
端には、4個耳片1aが延設されている。
【0019】2は取付枠であり、ダクト1の内部に緩く
嵌入させられる大きさに設定され、ダクト1の内部にほ
ぼ嵌入する位置で、取付枠2に穿設された4つのスリッ
ト2aに上記4つの耳片1aがそれぞれ挿入され、この
後4つの耳片1aを外側に折り曲げることで、取付枠2
がダクト1に取付けられることになる。
【0020】3は、吹出口としての羽根枠であり、この
羽根枠3は、図13に示すように、上側の大半を取付枠
2の中に緩く嵌入した位置で、取付枠2の内壁に固着さ
れた上部L金具2bと、羽根枠3の内壁に固定された下
部L金具3aとの間に螺合する取付ねじ4によって吊下
固定される。
【0021】この吊下げ位置において、羽根枠3の下端
に形成されたフランジ部3bが、天井5に当接するよう
に取付ねじ4をドライバーなどで回して調節する。この
羽根枠3の内部には、主として気流の方向を変えたり、
風量を規制したりする羽根(案内弁)6が適当な摩擦力
を付与された状態で軸7を中心として回動可能に取り付
けられている。以上が、一般的な吹出口の大まかな構成
の説明である。
【0022】次に、本発明に係る吹出口の具体的な構成
について説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例の要部の部分的
な構成を示す斜視図、図2は、図1の部分を破断して示
す正面断面図、図3は、第1の発明の要部の部分的な外
観構成を示す斜視図、図4および図5は、図3に示す実
施例の変形実施例を示すそれぞれ部分的斜視図である。
【0024】先ず、最初に、第1の発明に係る一実施例
の構成を図1〜図3を用いて説明する。吹出口としての
羽根枠3は、アルミニウム製の4枚の型枠材3cから構
成されている。
【0025】各型枠材3cは、図に示すように、断面が
略L字を呈し、横方向の両端面には、45度および13
5度をなす面取りが施されている。そして各型枠材3c
は、図2に示すように、その上面に内方に直角に折曲し
た形状の係止部3dが形成され、内壁の上方部に断面C
形状(図2においては断面逆C形状)を呈する被結合溝
3eが形成されている。
【0026】各型枠材3cの下部は、外方に突出するよ
うにフランジ部3bが形成され、このフランジ部3b
は、所定の間隔を存して二段に形成され且つ上段にはそ
の中央部に長手方向に沿うスリットが形成されて、結果
的に断面凸形状のあり溝3fが形成されている。
【0027】このように形成された型枠材3cは、4枚
を1組として1つの羽根枠3が構成されるわけである
が、次に、その組立手順を説明する。
【0028】4枚の型枠材3cのうち、互いに隣接する
型枠材3cの両端の面取りされた端面同士が当接するよ
うに向い合せ、第2の発明に係る曲尺状の連結部材8の
一方の辺を対をなす一方の型枠材3cのあり溝3fに挿
入させ、連結部材8の他方の辺を対をなす他方の型枠材
3cのあり溝3fに嵌入させ且つ対をなす型枠材3cの
面取りされた端面を確実に当接させる。
【0029】尚、所望により、連結部材8の下に、ねじ
受板9を嵌入させてもよい。
【0030】次に、その首下に特殊ワッシャ11を嵌め
込んだ第2の結合手段としての締付ねじ10を、あり溝
3fの上部開口から挿入し、連結部材8に予め形成され
た雌ねじ孔8aに強く螺合する。
【0031】このように一対の締付ねじ10は、それぞ
れの首下と連結部材8との間に、特殊ワッシャ11とフ
ランジ部(2つのフランジ部の上部のフランジ部)3b
とを挟持するため、連結部材8とフランジ部3bとの間
に大きな摩擦力が生じ、結果的に隣接する型枠材3cの
フランジ部3b同士は、吹出口としての機能上、充分な
結合剛性(強度)をもって一体的に連結される。
【0032】一方、上述のように面取りされた面同士が
当接された状態においては、対をなす一方の型枠材3c
に穿設された小孔3g(図3参照)の中心と、他方の型
枠材3cに形成された被結合溝3eの中心とが一致する
ように設定されているので、この状態で、図3に示すよ
うに、ねじ部材としてのタッピングねじ12を、間に第
1のワッシャとしての折曲ワッシャ13を挿入させた状
態で、一方の型枠材3cに穿設された小孔3gを挿通
し、図2に示すような他方の型枠材3に形式された断面
C型状(図においては、逆C形状)の被結合溝3eの内
周壁に強制的に螺入させる。
【0033】この実施例の場合、被結合溝3eの内壁面
には、雌ねじを予め形成しておかないが、その材質がア
ルミニウム材であるため、タッピングねじ12を、螺入
するだけで、雌ねじが同時的に形成される。
【0034】このように、タッピングねじ12を強く締
付けると、隣接する型枠材3c同士は、その機能上、充
分に大きな剛性(強度)をもって一体的に連結されるの
である。このとき、折曲ワッシャ13は、その折曲部が
隣接する型枠材3cの側周面を押圧保持する形となるの
で、隣接する型枠材3c同士の相対的なずれを抑止する
機能を発揮する。
【0035】尚、この折曲ワッシャは、羽根枠3の高さ
が低い場合は、図3に示す円環状の折曲ワッシャ13を
用い、羽根枠3の高さが高い場合は、図4に示すよう
に、上下方向に長く且つ小孔3gを2つ穿設してなる折
曲ワッシャ13a、または、図5に示すように、上下方
向に長く且つ小孔3gを上・下にそれぞれ2つずつ(合
計4つ)穿設してなる折曲ワッシャ13bを用いること
で、対応することが望ましい。
【0036】この場合、小孔3gは、2辺のうちの一方
の上部または下部に1つ穿設するだけでもよいが、対を
なす型枠材3cのどちらかに小孔3gが穿設されていて
も対応できるようにするために左の辺と右の辺の両方に
小孔3gを穿設しておいた方が便宜である。
【0037】上記の折曲ワッシャ13は、この実施例の
場合、ばね鋼材を用い、その表面をメッキ処理を施した
ものを用いている。
【0038】尚、図7に示されている第2の発明に係る
構成部分について補足的に説明すると、特殊ワッシャ1
1は、プレス加工により打抜かれるときに生ずる、いわ
ゆる「バリ」を積極的に大きく形成せしめたものを用い
ることで、上部のフランジ部3bに対する連結部材8の
摩擦保持力を一層増大させることができる。
【0039】また、同図において、ねじ受板9を用いて
いるが、必らずしも必須となるものではない。ただし、
このねじ板9を用いた場合、雌ねじ8aの先端とねじ受
板9の上面との間の摩擦力と、フランジ部3bと連結部
材8との間の摩擦力が、ねじ板9が存在しない場合より
増大させることができるので、より有利な手段といい得
る。
【0040】次に、図9〜図11を参照して、吹出口の
周辺部と天井との間に生ずる隙間に起因した問題点を解
決する手段について説明する。
【0041】図9は、本発明の一実施例に係る吹出口
を、室内の天井に取付けた状態を部分的に示す断面図、
図10は、図9に示す実施例に用いられているシーリン
グ部材の一実施例の断面構成を示す断面図、図11は、
本発明の一実施例に係る吹出口の内部機構を省略し、そ
の吹出口を天井に装着した状態の全体構成を示す断面図
である。
【0042】図9〜図11において、14は、シーリン
グ部材で、その具体的な構成は、図10に示すように内
部はスポンジのような弾性体14aからなり、外表面
は、気密性被覆14bからなっている。
【0043】羽根枠3は、上述したように、取付枠2を
介してダクト1に取付けられているが、図9にて分かる
ように、ダクト1と取付板2との間に隙間ができている
ため、その隙間に空気流Aが流れ、また取付枠2と羽根
枠3との間に隙間ができるため、その隙間に空気流Bが
流れ、これら空気流AおよびBが合流して空気流Cとな
ってフランジ部3bと天井5との間にできる隙間から噴
出する。
【0044】このフランジ部3bと天井5との間は、取
付施行時に当接するように設定するのであるが、実際の
工事においては、設計値通りとはならない場合が多く、
また設計値通りに施行されたとしても尚僅かな隙間が生
ずる。
【0045】そのため、狭い隙間から噴出する気流は、
その流速が早く、フランジ部3bと接する天井5の周囲
に微粒の黒煙や塵埃等が付着し、短期間のうちに汚れが
目立ち始めるという問題があった。
【0046】そこで、本発明においては、羽根枠3のフ
ランジ部3bの上部に上記シーリング部材14を接着剤
等により添着し、羽根枠3の取付枠2への装着時に、天
井5とフランジ部3bとの間にシーリング部材14が挟
まるようにし、図11に示すように、取付ねじ4をドラ
イバのような工具でシーリング部材14が適度に押しつ
ぶされるまで回転させて調節する。
【0047】このような状態に設定すると、シーリング
部材14の気密性被覆14bが、フランジ部3bと天井
5の下底とに密着され、しかも内部の弾性体14aで常
に適度な圧力をもって押圧されるようになるので、フラ
ンジ部3bの周辺からの気流の噴出は防止され、フラン
ジ部3bの周辺の天井5部分の汚れは、確実に防止され
る。
【0048】このように上記実施例によれば、型枠材3
cの内壁部に、横方向に延びる断面C形状の被係合溝3
eを形成しておき、一方、これに対となるべきもう一つ
の型枠材3cの横方向の端部における上記被係合溝3e
の中心と合致する(対応する)位置にタッピングねじ1
2の挿通用の小孔3gを穿設しておくことにより、4枚
の型枠材3cを、問題点の多い溶接によらず、4本のタ
ッピングねじ12を締めつけるだけの簡単な作業で、四
角形状の羽根枠3を、その機能上必要にして充分な結合
強度(剛性)をもって組立てることができる。
【0049】また、上記実施例によれば、各型枠材3c
の下端部に、断面凸状のあり溝3fが形成されたフラン
ジ部3bを有し、隣接する一対の型枠材3cの各あり溝
3fに、曲尺状の連結部材8の各辺部を挿入し、両型枠
材3cの面取りされた端面が当接するまで深く挿入し、
その状態で、特殊ワッシャ11が嵌入された締付ねじ1
0をあり溝3fの上部開口から嵌入し、連結部材8に形
成された雌ねじ部8aに螺合させて、強く締め付けるだ
けの簡単な作業で、四角形状の羽根枠3を、その機能上
必要にして充分な結合強度(剛性)をもって組立てるこ
とができる。
【0050】尚、本発明は、上述した実施例に何ら限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種
々に変形実施が可能である。
【0051】例えば、型枠材3cの内壁の被係合溝3e
は、一条に限らず、寸法上の制約がなければ、2条ある
いはそれ以上形成してもよい。また、羽根枠3には、羽
根6を、一列状に配設した例を示したが、複数の羽根6
の配列を上下二段にし、その配列方向を直交させるよう
に設定してもよい。また、羽根枠3または取付枠2の内
部にシャッタ機構を設けてもよい。
【0052】また、折曲ワッシャ13,13a,13b
は、必須となるものではなく、例えば、タッピングねじ
12の皿ねじの頭部が小孔3gに対し充分に大きけれ
ば、折曲ワッシャ13、13a,13bを省略すること
もできる。
【0053】さらにまた、下部L金具3aは、型枠材3
cの上端の係止部3dを内方側にさらに長く延設すれ
ば、これを不要化することができる。
【0054】さらにまた、シーリング部材の配置条件に
ついては、図9および図11に示すようなものに限ら
ず、図16に示す変形実施例のように構成してもよい。
即ち、シーリング部材14は、上段のフランジ部3bの
上に載置し且つ接着剤にて固着する。
【0055】このシーリング部材14は、フランジ部3
bの最外側部から上方に延びる直立片3hの内側面とも
当接され、天井5に吹出口を取付ける前の状態において
は、直立片3bの上端の天井当接部からさらに上方に所
定量延出している。
【0056】この図16に示す変形実施例の場合、吹出
口を天井5に取付けるには、図16および図17に示す
ように、羽根枠3の直立片3hの上縁の天井当接部およ
びシーリング部材14の上面を、天井5に直接当接させ
るように、上述した方法で天井5に取付ける。
【0057】この取付状態においては、シーリング部材
14の上面と天井5との接合部において、シーリング部
材14が、内部の弾性体3aの弾性力に抗して押し潰さ
れるように圧接されるために、該接合部は、シーリング
部材14の外表面の気密性被覆14bによって確実に遮
蔽される。しかも、この場合、図9および図11に示す
ように、シーリング部材14が、吹出口の周辺部に露出
して不体裁な印象を与える、ということがなくなり、施
工作業も簡略化される。
【0058】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、第1の発明
および第2の発明のいずれにおいても、問題の多いアル
ミニウムの溶接によらず、簡略な構成と、何らの熟練を
必要とすることなく簡単に組付けることができ、しかも
塗装やヤスリがけなどの後処理作業が全く不要であるに
も拘らず、施工時はもとより、長期に亘る使用後でも、
腐食せず、美麗さを保持し得る吹出口を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の部分的な外観構成を
示す斜視図である。
【図2】図1の部分を破断してその構成を示す斜視図で
ある。
【図3】第1の発明の要部構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示す実施例の変形例を示す斜視図であ
る。
【図5】図3に示す実施例のさらに他の変形例を示す斜
視図である。
【図6】第2の発明の要部構成を示す分解斜視図であ
る。
【図7】図8のX−X線矢視方向断面図である。
【図8】図6に示す実施例を平面から見た構成を示す平
面図である。
【図9】本発明に係る吹出口を室内の天井に装着した状
態を示す部分的な断面図である。
【図10】図9に使用されているシーリング部材の自然
状態における断面構成をを示す断面図である。
【図11】本発明に係る吹出口を室内の天井に装着した
状態を示す断面図である。
【図12】一般的な吹出口のダクトへの取付状態を説明
するための、分解斜視図である。
【図13】一般的な吹出口のダクトへの取付状態を説明
するための横断面図である。
【図14】図13の底面図である。
【図15】図13の縦断面図である。
【図16】シーリング部材を、図9に示した配置構成と
は異なる配置構成とし、吹出口を室内の天井に装着した
状態を示す部分的な断面図である。
【図17】シーリング部材を図16に示した配置構成と
し、本発明に係る吹出口を室内の天井に装着した状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ダクト 1a ダクトの耳片 2 取付枠 3 羽根枠 3a 下部L金具 3b フランジ部 3c 型枠材 3d 係止部 3e 被係合溝 3f あり溝 3g 小孔 3h 直立片 4 取付ねじ 5 天井 6 羽根 6a 軸受空胴部 7 軸 8 連結部材 8a 雌ねじ孔 9 ねじ受板 10 締付ねじ 11特殊ワッシャ 12 タッピングねじ 13,13a,13b… 折曲ワッシャ 14 シーリング部材 14a 弾性体 14b 気密性被覆

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の天井または壁部に穿設された室内
    開口部に、風量、風向等を調整する目的で設置される吹
    出口において、断面が略L字状をなし、横方向端面に4
    5度および135度をなす面取りが施されてなるアルミ
    ニウム製の型枠材4枚と、この4枚の型枠材の各端部を
    当接させて四角形の枠状にした状態で、対をなす各型枠
    材のうち、一方側の型枠材に穿設された小孔を貫通し、
    他方側の前記型枠材の内壁側に形成した穴または溝に螺
    入することで前記各対の型枠材同士をそれぞれ強固に連
    結するねじ部材からなる第1の結合手段とを有し、対を
    なす前記型枠材の各当接部間を溶接によらずねじ結合の
    みによって連結固定するように構成したことを特徴とす
    る吹出口。
  2. 【請求項2】 室内の天井または壁部に穿設された室内
    開口部に、風量、風向等を調整する目的で設置される吹
    出口において、断面が略L字状をなし、横方向端面に4
    5度および135度をなす面取りが施されてなるアルミ
    ニウム製の型枠材4枚と、この4枚の型枠材の各端部を
    当接させて四角形の枠状にした状態で、対をなす各型枠
    材の下端のフランジ部に形成されたあり溝に曲尺状をな
    す各辺部がそれぞれ嵌入され、前記各辺部に雌ねじ孔が
    形成された連結部材と、前記フランジ部に形成されたあ
    り溝の開口側から嵌入し前記連結部材の前記雌ねじ孔に
    締付ねじを螺合することで前記連結部材との間に前記フ
    ランジ部を撓持して隣接する前記型枠材同士を強固に連
    結する第2の結合手段と、を有し、対をなす各前記型枠
    材の各当接部間を溶接によらずねじ結合のみによって連
    結固定するように構成したことを特徴とする吹出口。
  3. 【請求項3】 前記ねじ部材と前記一方側の型枠材の外
    表面との間に介挿され且つ他方側の型部材の外表面に接
    するように折曲されてなる第1のワッシャ部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の吹出口。
  4. 【請求項4】 前記締付ねじと前記フランジ部のあり溝
    部との間に介挿され、前記締付ねじの締付時に対をなす
    型枠材のフランジ部にそれぞれ食い込み対をなすフラン
    ジ部間の結合機能を強化させる特殊ワッシャを用いた構
    成としたことを特徴とする請求項2に記載の吹出口。
  5. 【請求項5】 内面は弾性を有し外表面は気密性を有す
    るシーリング部材が、前記フランジ部の上面に添着され
    てなることを特徴とする請求項1または2のいずれかに
    記載の吹出口。
JP35395092A 1992-12-16 1992-12-16 吹出口 Pending JPH06185798A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250551A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kyoritsu Air Tech Inc 換気システム
JP2011257109A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Kuken Kogyo Co Ltd 吹出口装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250551A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kyoritsu Air Tech Inc 換気システム
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