JP2009250551A - 換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が容易で、換気効率に優れ、ダクト部材などの空調資材の使用量を削減し、換気に要するエネルギを削減することもできる換気システムを提供する。
【解決手段】建物Hの一階部分の各部屋にそれぞれ換気グリル10が配置され、分岐ボックス60から各部屋に向かって分岐ダクト62が配管され、それぞれの分岐ダクト62の先端が換気グリル10に接続されている。また、建物Hの二階部分には、換気装置の一種である全熱交換器が配置されている。換気グリル10は、部屋R1などの天井面を形成する板状の天井部材に開設された取付孔に対し、室内側から取付可能な外筒と、その室内側開口から外筒に装着される内筒と、を備え、内筒の室内側開口に、内筒の軸心を中心に回転可能な風向調整手段であるルーバが着脱可能に装着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調設備の一部として、建物内の天井面や壁面に取り付けられる回転可能な風向調整手段を有する換気グリルを用いた換気システムに関する。
本願発明に関連する従来の換気システムとして、建物内部の複数の部屋にそれぞれ換気用の給気グリルを配置し、複数の部屋を同時に換気することのできる技術が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照。)。
特開平10−160226号公報 特開2005−069619号公報 特開2005−257090号公報
特許文献1記載の換気システムの場合、建物の居室内の外壁寄りの場所に給気グリルが設置されるので、給気グリルと換気装置とを接続する給気ダクトが長くなる。このため、ダクト部材及びその関連資材の使用量が増大するだけでなく、ダクト内における圧力損失も増大し、換気装置の送風ファンに対する負荷が高くなり、風量低下などの問題が発生する。また、送風能力の高いファンを選定する必要があり、運転に要する電気エネルギの消費量が増大するおそれもある。
特許文献2記載の換気システムにおいては、給気グリルから吹き出す気流は居室内の中心に向かって下降するように設定されているが、気流の吹出方向を変更する技術については記載されていない。
特許文献3記載の換気システムは、居室の天井面に沿って流動する気流を形成して居住者の不快感を減少させたり、気流到達距離の長短による換気効率の悪化を防止したりすることはできるが、給気グリルの構造が四角形であるため、施工時の位置合わせが面倒である。また、風向調整の際にはパネルの付け替えが必要であるため、吹出方向の異なる複数種類のパネルを準備しなければならず、部品管理が煩雑となる。さらに、パネルの取付場所を間違える可能性もある。
本発明が解決しようとする課題は、施工が容易で、換気効率に優れ、ダクト部材などの空調資材の使用量を削減し、換気に要するエネルギも削減することができる換気システムを提供することにある。
本発明の換気システムは、外気を建物内へ取り入れる外気取入ダクト及び前記建物内の空気を外気中へ排出する排気ダクトが接続された換気装置と、前記建物の居室内に設置された換気グリルと、前記建物内の居室以外の場所に設置された吸込口と、前記換気装置と前記換気グリルとを接続する給気経路と、前記換気装置と前記吸込口とを接続する環気経路と、を備え、
前記換気グリルが、前記建物の天井面や壁面を形成する板状部材に開設された取付孔に室内側から取付可能な筒状体と、前記筒状体内に形成される流路と、を有し、
前記流路内に流入した空気を所定方向に案内するための風向調整手段を、前記流路内であって前記筒状体の室内側開口に、当該筒状体の軸心を中心に回転可能に設けたことを特徴とする。
このような構成とすれば、筒状体の軸心を中心にして風向調整手段を回転させるという簡単な操作により、換気グリルから吹き出される空気流に指向性をもたせることができるため、当該換気グリルを天井面や壁面に設置した後、前記風向調整手段を操作することにより、それぞれの部屋に適した気流吹出方向に設置することができる。即ち、取付作業の際に、その取付姿勢を意識せずに施工可能となる。従って、天井面や壁面に設置する際の面倒な位置合わせ作業が不要となり、容易に施工現場に適した取り付けを行うことができる。また、換気グリルの設置後、その風向調整手段を部屋の状況に適した状態にセットすれば、換気グリルから吹き出す気流は、コアンダ効果により、天井面や床面に沿って移動するようになる。このため、換気グリルから吹き出す気流を部屋内全体に行き渡らせることが可能となる。
従って、建物内の各部屋における換気グリルの設置場所に関する制約がなくなり、換気装置から最短距離の場所に換気グリルを設置することも可能となるため、換気装置と換気グリルとを繋ぐ給気ダクトを短縮化することができる。これにより、ダクト部材などの空調資材の使用量を削減することができ、給気グリル内における圧力損失が減少するので、換気効率も高まり、換気に要するエネルギを削減することができる。
一方、換気装置から最短距離の場所に換気グリルを設置しても、建物の柱や梁を回避するために給気ダクトを無理に曲げて施工しなければならない場合があり、却って換気効率が低下することもある。この場合、給気ダクトを急角度に曲げて換気装置から最短距離の場所に換気グリルを設置するより、最短距離でなくても給気ダクトの曲げ回数が少ない場所、若しくはダクトを直線状に、または緩やかに曲げて施工できる場所に設置する方が圧力損失は少ないので、そのような場所に換気グリルを設置した後、風向調整手段を部屋の状況に適した状態にセットすれば、換気グリルから吹き出す気流を部屋内全体に行き渡らせることができ、換気効率の低下を抑制することができる。
ここで、前記筒状体の室内側開口を円形とすることもできる。このような構成とすれば、室内からの見たときの室内側開口の方向性を気にせずに設置することができるので、施工性が良好となる。
また、前記筒状体を、その軸心方向に貫通した円筒形状とすれば、筒状体内に軸対称形状の流路を形成することができるため、天井面などの板状部材に開設された取付孔に外筒を取り付ける場合、当該筒状体の軸心回りの向きを考慮せず取り付けても、流路の状態は常に一定となる。従って、施工現場における取付作業は極めて容易となる。また、筒状体を軸対称形状とすることにより樹脂成形時の加工性も良好となる。
さらに、前記風向調整手段として、略円板体状の本体部と、前記本体部の周縁からの空気流出を遮断するため前記周縁の一部に設けられた邪魔板部と、を備えた風向調整部材を設ければ、略円板状の本体部の周縁の一部に邪魔板部を設けたシンプルな構造でありながら、筒状体の室内側開口から吹出す気流に指向性を与えることができるようになり、且つ、圧力損失を低く抑えることができる。
この場合、風向調整部材を構成する邪魔板部の位置、寸法は限定しないが、例えば、高さは風向調整部材が下降したときに邪魔板部側から空気が流出しない程度、幅寸法は本体部の周縁に沿って180度程度の領域に渡るサイズとすれば、邪魔板部のない部分から一方向に水平の主気流を吹出し、それ以外の領域(邪魔板部)からは半径方向に若干の副気流を吹き出すことができる。このため主気流により誘引された室内の汚染空気をグリル表面に接触させない効果があり、グリル表面を常に清浄状態とすることができる。さらに、吹き出し方向を2方向以上に設定したい場合は、連続した一つの邪魔板部の代わりに、複数の邪魔板部を設けることによって対応可能である。
この場合、前記風向調整手段を、前記軸心方向に移動可能とすれば、風向調整手段を軸心方向に移動させることにより、風向調整に加え、風量を調整したり、空気流の拡散状態を調整したりすることが可能となるため、施工現場に適した空調または換気状態に設定することができる。
一方、前記筒状体によって形成される流路内に、当該流路の開口率を変更するための流路開閉手段を設ければ、前記流路開閉手段を操作することにより、前記流路内を通過する風量を変更、設定することができるため、施工現場に応じた風量設定を行うことも可能となる。
また、前記換気装置を前記建物内の居室外に設置し、前記換気装置と前記換気グリルとを接続する前記給気経路の圧力損失が最小となる場所に前記換気グリルを設置することもできる。このような構成とすれば、給気経路内の圧力損失が最小となることにより、換気装置の送風機の負荷が軽減するため、換気効率がさらに向上し、換気に要するエネルギを削減することができる。なお、給気経路の圧力損失が最小となる場所としては、例えば、前記給気経路が最短となる場所、あるいは前記給気経路の曲げ回数や曲げ角度が少なくてすむ場所などがある。
前記居室の一部に設けられた換気用排気口からの空気排出方向に対し、前記換気グリルから前記居室内へ吹き出される主空気流の流動方向が90度〜270度となるように前記風向調整手段を設定することもできる。このような構成とすれば、主空気流が居室内を一巡するように流れ、居室内の隅々まで主空気流が行き渡るので換気作用が向上する。また、換気グリルからは主空気流のほかに、換気グリル全周に渡って副空気流が流れるので、主空気流の流動方向以外の空間にも空気流が到達し、ムラのない換気が可能となる。
なお、換気グリルを天井面に取り付けた場合、主空気流は天井面に這う水平気流となり、換気グリルを天井面近傍の壁面に取り付けた場合、風向調整手段の邪魔板のない部分を天井面に向けておけば、主空気流が天井面に衝突してそのまま水平方向に這うように流動し、副空気流は壁面付近を流れ、主気流により誘引された室内の汚染空気をグリル表面に接触させない効果があり、グリル表面を常に清浄状態とすることができるほか、前述と同様の効果が得られる。
本発明により、施工が容易で、換気効率に優れ、ダクト部材などの空調資材の使用量を削減し、換気に要するエネルギも削減することができる換気システムを提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である換気システムを設置した建物の一階部分を示す概略平面図、図2は図1に示す建物の二階部分を示す概略平面図、図3は図1に示す建物内の部屋における換気状態を示す模式図である。また、図4は本発明の第1実施形態である換気グリルを示す斜視図、図5は図4に示す換気グリルの側面図、図6は図4に示す換気グリルの底面図である。
図1に示すように、建物Hの一階部分の各部屋にそれぞれ換気グリル10が配置され、分岐ボックス60から各部屋に向かって分岐ダクト62が配管され、それぞれの分岐ダクト62の先端が換気グリル10に接続されている。また、図2に示す建物Hの二階部分には、換気装置の一種である全熱交換器63が配置されている。
全熱交換器63には、建物Hの外部に向かって配管された外気取入ダクト70及び排気ダクト71が接続され、全熱交換器63から給気ダクト66,69及び環気ダクト77が延設されている。給気ダクト66は一階部分の分岐ボックス60に接続され、給気ダクト69は二階部分の分岐ボックス68に接続され、環気ダクト77は環気口64に接続されている。また、建物Hの二階部分の各部屋にも換気グリル10がそれぞれ配置され、分岐ボックス68から各部屋に向かって配管された分岐ダクト65がそれぞれ換気グリル10に接続されている。
図2に示す全熱交換器63を作動させると、外気取入ダクト70を通して取り入れられた外気が一方の給気ダクト66を経由して一階部分の分岐ボックス60へ供給されるとともに、他方の給気ダクト69を経由して二階部分の分岐ボックス68へ供給される。一階部分の分岐ボックス60へ供給された外気は、複数の分岐ダクト62を経由して、それぞれの換気グリル10から部屋R1などへ送り込まれる。同様に、二階部分の分岐ボックス68へ供給された外気は、複数の分岐ダクト65を経由して、それぞれの換気グリル10から各部屋へ送り込まれる。
一方、建物H内の空気は、二階部分に設けられた環気口64から吸い込まれる。例えば、図1,図3に示す部屋R1内の空気は、環気口64に生じる負圧により、部屋R1の出入口の開閉手段であるドア72の下方に設けられた換気用排気口73から流出した後、一階共通部分を通って環気口64から吸い込まれ、環気ダクト77を経由して全熱交換器63へ導入される。そして、全熱交換器63内において、外気取入ダクト70を経由して吸い込まれた外気との間で熱交換が行われた後、排気ダクト71を通過して屋外へ排出される。
換気グリル10の詳しい構造、機能などについては後述するが、図4〜図6に示すように、部屋の天井面を形成する板状の天井部材11に開設された取付孔12に室内側から取付可能な外筒13と、外筒13の室内側開口から外筒13に装着される内筒15と、を備え、内筒15の室内側開口に、内筒15の軸心C1を中心に回転可能な風向調整手段であるルーバ18が着脱可能に装着されている。
図1,図3に示すように、建物Hの一階部分の部屋R1において、換気グリル10は開閉ドア72近傍の天井部材11に配置され、ドア72と対向する壁面78に向かって気流76を吹き出すようにルーバ18(図4参照)がセットされている。即ち、換気用排気口73からの空気排出方向に対し、換気グリル10から部屋R1内へ吹き出される主気流の流動方向が90度〜270度となるようにルーバ18を設定することにより、気流76が部屋R1内を一巡する方向に吹き出すようにセットされている。換気グリル10から吹き出した気流76は、コアンダ効果により、天井部材11、壁面78及び床面79に沿って移動するため、十分な到達距離を確保することができる。従って、図3に示すように、出入口近傍の換気グリル10から吹き出した気流76は、天井部材11下面に沿って部屋R1の奥側の壁面78まで移動し、そのまま壁面78に沿って下降した後、床面79に沿って換気用排気口73に向かって移動する。
このように、換気グリル10から吹き出した気流76は部屋R1内を一巡した後、換気用排気口73から排出されるので、換気用の気流76が部屋R1内全体に満遍なく行き渡り、優れた換気効率が得られる。なお、1つの居室に複数の換気グリル10を設置する場合は、各々の換気グリル10からの気流が、それぞれの換気グリル10が受け持つ換気ゾーンを一巡するようにセットすることにより、同様の効果を得ることができる。
換気グリル10の場合、風向調整部材であるルーバ18を回転操作することにより、気流の吹き出し方向を任意に設定することができるため、取り付け方向の制約がなく、施工現場に適した取り付けを行うことができ、面倒な位置合わせ作業も不要である。このため、ダクト部材の節約や圧力損失の低減を図る目的で、部屋R1内の状況を考慮することなく、分岐ダクト62が最短距離で配管できる部屋R1の出入口近傍や角隅部などに換気グリル10が設置されることがあっても、設置後、ルーバ18を回転操作することにより、部屋に適した吹き出し方向を設定することができる。
従って、部屋R1以外の各部屋においても、換気グリル10の設置場所に左右されることなく、最適な吹き出し方向を設定することが可能であり、常に優れた換気効率を得ることができる。また、図4,図5に示すように、換気グリル10の場合、天井部材11下面に露出する内筒15のフランジ15f部分などは円形であり、軸心C1を中心に略回転対称のデザインであるため、どの向きに配置されても外観上の違和感が生じない。このため、天井部材11に取り付ける際の面倒な位置合わせ作業も不要である。
一方、建物の構造によっては、ダクト長さを最短にすることができない場合もあるが、ダクト設置時にダクトの曲げ回数が少ない位置を選択すれば、ダクトの曲がり部による圧力損失の増大を抑制することができ、効率の良い換気が実現できる。なお、圧力損失の増大は、ダクトの長さや曲げ回数だけでなく、ダクトの曲げ角度にも起因するので、ダクトが最短であって曲げ回数が多かったり、曲げ角度が大きかったりする場合と、ダクトは最短でないがほぼ直線状に設置される場合と、を比較すると、後者の方が圧力損失が低いことがあるので、施工現場の状況に応じて選択できるようにしておくことが望ましい。また、ダクト内の圧力損失は、ダクトの曲げ角度、曲げ回数及びダクト長さの影響を受けるので、ダクトが最短であっても、曲げ角度が急であったり、曲げ回数が多かったりすると、曲げが緩やかでダクト長さが長い場合よりも、圧力損失が高くなることがある。従って、施工現場の状況を考慮して、圧力損失が最小となるようにダクトを設置する必要がある。
なお、換気グリル10の配置場所は出入口付近の天井面に限定しないので、壁面上部などに配置することもできるが、吹き出し気流方向は出入口側から部屋の奥側(外壁側、窓面側)に流れるように設定することが望ましい。即ち、壁面取付の場合、換気グリル10からの気流が、一旦、天井面側に向かって吹き出し、その後、天井面に沿って部屋の奥側(外壁側、窓面側)に流れるように設定することが望ましい。
次に、前述した図4〜図6及び図7〜図10に基づいて、換気グリル10の構造、機能などについて詳しく説明する。図7は図4に示す換気グリルの分解斜視図、図8は図4に示す換気グリルをルーバを取り外した状態で示す底面図、図9は図4に示す換気グリルの垂直断面図、図10は図4に示す換気グリルを構成する外筒の斜視図である。
図4〜図10に示すように、本実施形態の換気グリル10は、建物の天井面を形成する天井部材11に開設された取付孔12に室内側から取付可能な外筒13と、外筒13内に形成される流路14の開口率を変更するため外筒13の室内側開口13aから外筒13内に装着された内筒15と、を備えている。内筒15は外筒13内において軸心C1を中心に回転可能に装着されている。外筒13の外周には、後述する室内側開口13aからの操作により天井部材11に係合して当該外筒13を固定する複数の固定具16が設けられている。また、内筒15の室内側開口13aには、内筒15の軸心C1を中心に回転可能な風向調整手段であるルーバ18が着脱可能に装着されている。従って、外筒13に対して内筒15及びルーバ18は同じ軸心C1を中心に回転可能である。
また、外筒13の室内側開口13aから固定具16を目視可能な位置に窓部17が設けられている。窓部17は外筒13の周壁に開口されている。外筒13の下縁部には、天井部材11の取付孔12の内径より外径の大きなフランジ13fが設けられ、このフランジ13fの周方向に沿って複数のネジ孔13nが等間隔に設けられている。
外筒13はその軸心C1方向に貫通した円筒形状であり、その内部に軸心C1を中心に略回転体形状の流路14が形成され、流路14内の軸心C1に位置するハブ13cを中心に複数の固定羽根13pが放射状に設けられ、ハブ13cは室内側開口13aに向かって突出して配置されている。従って、複数の固定羽根13pは室内側開口13aに向かって全体的に突出した形状をなしている。複数の固定羽根13pの上面にはそれぞれ補強用のリブ13r(図10参照)が設けられ、ハブ13cの中心には貫通孔13hが設けられている。
これらの固定羽根13pの下面側に接触した状態で、内筒15とともに回転可能な複数の可動羽根15pが放射状に設けられ、そのハブ15cは固定羽根13pのハブ13cの下面側に接触した状態で軸心C1と同軸をなすように配置されている。複数の可動羽根15p及びハブ15cは内筒15と一体的に形成され、複数の可動羽根15pは複数の固定羽根13pと同じ傾斜角度で室内側開口13aに向かって全体的に突出した形状をなしている。複数の可動羽根15pの下面側には、それぞれリブ15rが設けられ、ハブ15cの中心には貫通孔15hが設けられている。また、内筒15の下縁部には、外筒13のフランジ13fを下面側から覆うことのできるサイズの外径を有するフランジ15fが設けられている。
図8に示すように、ルーバ18(図7参照)を取り外した状態において、フランジ15f(またはリブ15r)など内筒15の一部を操作して内筒15を軸心C1(図5参照)中心に回転させると、図8(a)に示す流路全開状態、あるいは図8(b)に示す流路全閉状態の間の任意の開度に設定することができる。また、図9に示すように、内筒15の室内側開口15aには、その軸心C1を中心に回転可能な風向設定用のルーバ18が装着されている。ルーバ18は上方から供給される空気流を図9中の複数の矢線で示す方向に誘導する風向調整機能を有しているため、ルーバ18を軸心C1中心に回転させることにより、設定風向を変更することができる。さらに、ルーバ18をその取付姿勢を考慮することなく取り付けた場合も、軸心C1中心にルーバ18を回転させることにより、所望の取付姿勢に調整することができる。
一方、図4,図5に示すように、固定具16は、外筒13の外周に回転可能に保持された雄ネジ部材16aと、雄ネジ部材16aに螺合された雌ネジ部16bに連設された係合アーム16cとで構成されている。係合アーム16cは、後述する雄ネジ部材16aの回転操作によって雄ネジ部材16aを中心に旋回するとともに、雌ネジ部16bが当該雄ネジ部材16aの軸方向に移動することにより天井部材11に係合可能である。
また、外筒13の外周には、雄ネジ部材16a、雌ネジ部16c及び係合アーム16cを収納するための凹状収納部19が設けられている。さらに、この凹状収納部19には、雄ネジ部材16aを中心とする係合アーム16cの旋回を一定位置で阻止する垂直平面状のストッパ部16s(図7参照)が設けられている。そして、図10に示すように、窓部17は凹状収納部19の一部を構成する位置に設けられている。
次に、図11〜図18に基づいて、換気グリル10の取付手順について説明する。図11は図10に示す外筒の取付工程を示す斜視図、図12は前記外筒の取付工程を示す斜視図、図13は前記外筒の取付工程を示す斜視図、図14は図13の一部拡大図、図15は前記外筒を室内側から見た斜視図、図16は前記外筒において係合アームを天井部材に係合させた状態を示す斜視図、図17は図4に示す換気グリルを構成する内筒、ルーバの取付工程を示す斜視図、図18は前記換気グリルを天井部材に固定した状態を示す側面図である。
換気グリル10を建物の天井面に取り付ける場合、図11,図12に示すように、板状の天井部材11に開設された取付孔12に対し、換気グリル10の構成部材である外筒13(図7参照)の上端部を室内側から挿入する。このとき、固定具16は凹状収納部19内に収納状態にあることを確認する。外筒13のフランジ13fの上面が天井部材11の下面(室内側面)に接触するまで挿入すると、図13,図14に示す状態となる。
次に、図15に示すように、外筒13の室内側開口13aに設けられた作業孔20に工具(図示せず)を挿入し、雄ネジ部材16aを締め付け方向に回転操作すると、図16に示すように、係合アーム16cが雄ネジ部材16aと供回りしてストッパ部16sに接触した位置で止まるとともに、雄ネジ部材16aの軸方向に沿って下降していき、やがて係合アーム16cの先端部が天井部材11の上面に係合する。雄ネジ部材16aは複数設けられているため、それぞれの作業孔20に工具を挿入して前述と同様に回転操作すると、天井部材11の取付孔12に対して外筒13が固定される。
この後、図17に示すように、外筒13の室内側開口13aに内筒15を挿入し、内筒15の上縁部に複数設けられたフック付きの突起部15xを、外筒13の内周面に沿って設けられたレール部13x(図16参照)にそれぞれ係合させる。そして、内筒15の室内側開口15aにルーバ18を装着すれば、図18に示すような状態となり、換気グリル10の取付作業が完了する。このとき、内筒15上縁部の突起部15xと、外筒13内周面のレール部13xとは図9に示す状態で係合している。
なお、図17に示す作業を行う場合、まず、外筒13の固定羽根13pのハブ13c下面に対し、内筒15の可動羽根15pのハブ15c上面を当接させ、内筒15の突起部15xを外筒13のレール部13xに係合させて内筒15を外筒13に取り付け、この後、ルーバ18の上面に突設された係止クリップ18aを、ハブ15cの貫通孔15hからハブ13cの貫通孔13hに挿入して装着すると、ルーバ18が内筒15に着脱可能に固定される。
このように、外筒13の外周に設けられた固定具16の雄ネジ部材16aを室内側開口13aにある作業孔20から回転操作し、天井面などを形成する天井部材11に当該固定具16の係合アーム16cを係合させて外筒13を天井部材に固定した後、この外筒13の室内側開口13aに内筒15を取り付けた後、内筒15の室内側開口15aにルーバ18を装着すれば、換気グリル10の取付作業が完了する。この場合、固定具16の雄ネジ部材16aの回転操作、外筒13に対する内筒15の取付及び内筒15に対するルーバ18の装着は、室内側からの作業で行うことができるため、取付作業は容易である。また、固定具16の雄ネジ部材16aの回転操作中、外筒13の窓部17を通して当該固定具16の様子を目視確認しながら作業を行うことができるので、確実な取付状態を得ることができる。
また、外筒13がその軸心C1方向に貫通した円筒形状であるため、当該外筒13内に、その軸心C1を中心とする軸対称形状の流路14を形成することができる。このため、天井面などを形成する天井部材11に開設された取付孔12に対する外筒13の取付姿勢が軸心C1中心の回転方向に変化しても、流路14の状態を一定に保つことができる。即ち、外筒13を取付孔12に取り付けるとき、その軸心C1回りの向きを考慮することなく取り付けても、外筒13内の流路14は常に一定状態となる。従って、外筒13は施工現場に適した姿勢で取り付けることができ、取付作業も容易である。
また、内筒15の室内側開口13aに軸心C1を中心に回転可能な風向設定用のルーバ18を配置しているため、換気グリル10から吹き出される空気流に指向性をもたせることができ、施工現場に応じた吹き出し方向を設定することができる。また、内筒15の軸心C1を中心にルーバ18を回転させるという極めて簡単な操作により、空気流の吹き出し方向を変更できるため、施工現場に応じた風向設定を行うことができる。さらに、外筒13の取付完了後に、ルーバ18を回転操作することによって要求される気流を得ることができるため、外筒13の取り付けの際にその取付姿勢を意識せずに施工可能であり、作業性にも優れている。
一方、外筒13の室内側開口13aから雄ネジ部材16aを回転操作することにより、係合アーム16cを雄ネジ部材16aの軸方向に移動させ、天井面や壁面を形成する天井部材11に係合させることができるため、室内側からの簡単な回転作業で外筒13を天井部材11に固定することができる。
この場合、取付前の状態においては、雄ネジ部16a及び係合アーム16cを凹状収納部19に収納しておくことにより、外筒13からの突出物を無くすことができるため、外筒13を梱包するための包装資材の簡素化を図ることができ、施工現場への搬入時の取り扱い性も良好である。
また、雄ネジ部材16aを回転操作しているとき、雄ネジ部材16aを中心として旋回する係合アーム16cの動きは、垂直平面状のストッパ部16sに当接することにより、天井部材11に対する一定位置で阻止されるため、雄ネジ部材16aを回転操作する際の当該雄ネジ部材16aと係合アーム16cとの供回りを利用して係合アーム16cを最適位置にセットすることができる。
さらに、係合アーム16cは凹状収納部19内で雄ネジ部材16aと係合状態にあるので、室内側から取付操作を行う作業者は凹状収納部19に設けた窓部17を通して係合アーム16cの動きを見ることができる。従って、係合アーム16cが旋回して所定位置に止まった後、雄ネジ部材16aに沿って直線移動して、天井部材11に係合されるまでの一連の過程を室内側に居る作業者が目視確認しながら作業を行うことができる。このため、施工性が大幅に向上し、より確実な取付状態を得ることができる。また、凹状収納部19に窓部17を設けたことにより、当該外筒13を合成樹脂で成形する際の加工性も良好となる。なお、当該窓部17は外筒13の周壁の一部を貫通した形状としているが、これに限定しないので、透視可能な透明部材で形成された窓部を設けることもできる。
なお、外筒13に設けられている窓部17は通気可能な開口であるが、外筒13の内側に内筒15を取り付けると、窓部17は遮蔽された状態となるため、流路外空間との間の空気流通は生じない。また、固定具16を構成する係合アーム16cの動きは凹状収納部19によって規制されるので、換気グリル10を建物内の壁面に取り付ける場合もスムーズに取付作業を行うことができる。
次に、図19〜図22に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。図19,図20は本発明の第2実施形態である換気グリルを示す斜視図、図21,図22は図19に示す換気グリルの垂直断面図である。
図19〜図21に示すように、本実施形態の換気グリル30は、図12で示した天井部材11に開設された取付孔12に室内側から取付可能な外筒33と、外筒33内に形成された流路34の開口率を変更するため、外筒33の室内側開口から外筒33内に装着された内筒35と、内筒35の室内側開口に装着されたルーバ40と、を備えている。内筒35は外筒33内において軸心C2を中心に回転可能に装着されている。ルーバ40は、内筒35軸心C2を中心に回転可能な支軸43を介して回転可能に取り付けられている。
また、支軸43内にネジ機構が設けられているため、支軸43を中心にルーバ40を正転逆転させることにより、ルーバ40は軸心C2方向に移動可能である。ルーバ40は、軸心C2と同軸に配置された略リング状の周縁部材42と、周縁部材42内に平行配置された複数の羽根部材41と、を備えている。周縁部材42は円錐筒体を軸心と直交する平面で輪切りしたような形状であり、羽根部材41の垂直断面は略く字状をなしている。
支軸43中心にルーバ40を回転させると羽根部材41の向きが変化するため、空気流の吹出方向を変更、設定することができる。また、支軸43中心にルーバ40を回転させることにより、ルーバ40を軸心C2方向に移動させることができる。従って、図21に示すように、ルーバ40を下方に配置することにより内筒35の内周面と周縁部材42との間に隙間Sを設けたり、図22に示すように、ルーバ40を上方に配置することにより内筒35の内周面と周縁部材42との隙間を極小化したりすることができる。
ルーバ40を図21に示すように設定すれば、周縁部材42の内側から吹き出す空気流(主気流)によって指向性を持たせることができ、隙間Sから吹き出す空気流(副気流)によって内筒35のフェース35fへの汚染空気の接近を阻止し、フェース35fの汚損を防止することができる。この場合、隙間Sから吹き出す副気流よりも周縁部材42の内側から吹き出す主気流の方が支配的となるため、隙間Sを拡げても、安定した指向性を得ることができる。
一方、ルーバ40を図22に示すように設定すれば、内筒35の内周面と周縁部材42とが最接近状態となり、空気流のほぼ全てが主気流となって周縁部材42の内側から吹き出すようになるため、吹き出し気流に強い指向性を持たせることができる。
換気グリル30は、風向調整手段であるルーバ40を軸心C2方向に移動させることにより、本来の風向調整機能に加え、風量を調整したり、空気流の拡散状態を調整したりすることができるため、施工現場に適した空調または換気状態に設定することができる。その他の部分の構造、機能等は前述した換気グリル10と同じである。
次に、図23〜図27に基づいて、本発明の第3実施形態について説明する。図23は本発明の第3実施形態である換気グリルを示す斜視図、図24は図23に示す換気グリルの平面図、図25は図23に示す換気グリルの底面図、図26は図24のX−X線における一部省略断面図、図27は図23に示す換気グリルの使用状態を示す一部省略垂直断面図である。なお、図23〜図27において図4〜図22と同じ符号を付している部分は、前述した換気グリル10,30の構成部分と同じ構造、機能を有する部分であり、説明を省略する。
図23〜図27に示すように、本実施形態の換気グリル50は、天井部材11に開設された取付孔12(図5参照)に室内側から取付可能な外筒53と、外筒53内に形成された流路54の開口率を変更するため、外筒53の室内側開口から外筒53内に装着された内筒55と、内筒55の室内側開口に装着された風向調整部材56と、を備えている。内筒55は外筒53内において軸心C3を中心に回転可能に装着されている。
風向調整部材56は、軸心C3を中心とする円板状の本体部56aと、この本体部56aの周縁の一部に沿って流路54上流側に向かって直立するように形成された邪魔板部56bと、を備えている。邪魔板部56bは、本体部56aの周縁の約半周に相当する部分(周縁に沿って約180度の角度範囲に渡る部分)に設けられているが、これに限定するものではない。
風向調整部材56は、内筒55の軸心C3を中心に回転可能な支軸56cを介して回転可能に装着されている。この支軸56c内には、ネジ機構が設けられているため、支軸56cを中心に風向調整部材56を正転逆転させると、風向調整部材56全体が軸心C3方向に移動する。換気グリル50においては、風向調整部材56に当接して邪魔板部56bの無い部分から吹き出す空気流が主気流となり、風向調整部材56の周縁と内筒55の内周面との隙間Sから吹き出す空気流が副気流となる。
支軸56c中心に風向調整部材56を回転させると、図26,27に示すように、邪魔板部56bの位置が変化するため、空気流の吹出方向を変更、設定することができる。また、支軸56cを中心に風向調整部材56を回転させると、支軸56c内のネジ機構により、風向調整部材56全体が軸心C3方向に上下移動するため、風向調整部材56の周縁と内筒55の内周面との隙間Sを変更することができる。即ち、風向調整部材56を上に移動させば気流が吹出す開口部分(隙間S)が狭まり、下に移動させれば開口部分(隙間S)が拡がるので、風向調整部材56の上下移動により風量調整も行うことができる。
換気グリル50は、風向調整手段である風向調整部材56を軸心C3中心に回転させることにより、吹き出し方向を任意に設定することができるため、取り付け方向の制約がなく、容易に施工現場に適した取り付けを行うことができる。その他の部分の構造、機能等は前述した換気グリル10,30と同じである。
なお、換気グリル10,30,50は、建物の天井面や壁面を形成する板状部材に開設された取付孔に対して室内側から取付可能な外筒13,33,53と、外筒13,33,53の室内側開口から外筒13,33,53に装着される内筒15,35,55と、を備えているが、本発明はこれらに限定するものではない。即ち、一つの筒状体内に形成された流路内に当該流路の開口率を変更するための流路開閉手段を設けたり、あるいは一つの筒状体の室内側開口に当該筒状体の軸心を中心に回転可能な風向調整手段を設けたりすることもできる。また、風向調整手段が軸心方向に移動可能な構成とすることもできる。
また、図1〜図3に示す換気システムは換気グリル10を用いて構築しているが、これに限定するものではなく、換気グリル10の代わりに換気グリル30,50を用いて本発明に係る換気システムを構築することも可能であり、それによって図1〜図3に示す換気システムと同様の作用、効果を得ることができる。
さらに、フェースが角型であり風向調整手段が筒状体内に回転可能に設けられた換気グリル、具体的には、円筒形状の筒状体内に回転可能なルーバタイプの風向調整手段を設けた換気グリルを用いて換気システムを構築する場合、換気装置からのダクトの長さが最短となる場所に設置することは可能であるが、フェースが角型であるため居室に対して取り付け方向の制約を受けることがある。しかしながら、居室に露出しない円筒形状の筒状体内に回転可能な風向調整手段が設けられているため、設置後に所望の気流となるように吹き出し方向を設定することが可能であり、図1〜図3に示す換気システムと同様の作用、効果を得ることができる。
本発明に係る換気グリル及び換気システムは、一般住宅、オフィスビルあるいは工場建屋などにおける空調設備や換気設備の構成部材として広く使用することができる。
本発明の実施の形態である換気システムを設置した建物の一階部分を示す概略平面図である。 図1に示す建物の二階部分を示す概略平面図である。 図1に示す建物内の部屋における換気状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態である換気グリルを示す斜視図である。 図4に示す換気グリルの側面図である。 図4に示す換気グリルの底面図である。 図4に示す換気グリルの分解斜視図である。 図4に示す換気グリルをルーバを取り外した状態で示す底面図である。 図4に示す換気グリルの垂直断面図である。 図4に示す換気グリルを構成する外筒の斜視図である。 図10に示す外筒の取付工程を示す斜視図である。 図10に示す外筒の取付工程を示す斜視図である。 図10に示す外筒の取付工程を示す斜視図である。 図13の一部拡大図である。 図13に示す外筒を室内側から見た斜視図である。 図14に示す外筒において係合アームを天井部材に係合させた状態を示す斜視図である。 図4に示す換気グリルを構成する内筒、ルーバの取付工程を示す斜視図である。 図4に示す換気グリルを天井部材に固定した状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態である換気グリルを示す一部省略斜視図である。 図19に示す換気グリルの一部省略斜視図である。 図19に示す換気グリルの一部省略垂直断面図である。 図19に示す換気グリルの一部省略垂直断面図である。 本発明の第3実施形態である換気グリルを示す斜視図である。 図23に示す換気グリルの平面図である。 図23に示す換気グリルの底面図である。 図24のX−X線における一部省略断面図である。 図23に示す換気グリルの使用状態を示す一部省略垂直断面図である。
符号の説明
10,30,50 換気グリル
11 天井部材
12 取付孔
13,33,53 外筒
13a,15a 室内側開口
13c,15c ハブ
13f,15f フランジ
13h,15h 貫通孔
13n ネジ孔
13p 固定羽根
13r,15r リブ
13x レール部
14,34,54 流路
15,35,55 内筒
15p 可動羽根
15x 突起部
16 固定具
16a 雄ネジ部材
16b 雌ネジ部材
16c 係合アーム
16s ストッパ部
17 窓部
18,40 ルーバ
18a 係止クリップ
19 凹状収納部
20 作業孔
35f フェース
41 羽根部材
42 周縁部材
43,56c 支軸
56 風向調整部材
56a 本体部
56b 邪魔板部
60,68 分岐ボックス
62,65 分岐ダクト
63 全熱交換器
64 環気口
66,69 給気ダクト
70 外気取入ダクト
71 排気ダクト
72 ドア
73 換気用排気口
75 天井面
76 気流
77 環気ダクト
78 壁面
79 床面
C1,C2,C3 軸心
H 建物
R1 部屋
S 隙間

Claims (8)

  1. 外気を建物内へ取り入れる外気取入ダクト及び前記建物内の空気を外気中へ排出する排気ダクトが接続された換気装置と、前記建物の居室内に設置された換気グリルと、前記建物内の居室以外の場所に設置された吸込口と、前記換気装置と前記換気グリルとを接続する給気経路と、前記換気装置と前記吸込口とを接続する環気経路と、を備え、
    前記換気グリルが、前記建物の天井面や壁面を形成する板状部材に開設された取付孔に室内側から取付可能な筒状体と、前記筒状体内に形成される流路と、を有し、
    前記流路内に流入した空気を所定方向に案内するための風向調整手段を、前記流路内であって前記筒状体の室内側開口に、当該筒状体の軸心を中心に回転可能に設けたことを特徴とする換気システム。
  2. 前記筒状体の室内側開口が円形である請求項1記載の換気システム。
  3. 前記筒状体がその軸心方向に貫通した円筒形状である請求項1または2記載の換気システム。
  4. 前記風向調整手段として、略円板体状の本体部と、前記本体部の周縁からの空気流出を遮断するため前記周縁の一部に設けられた邪魔板部と、を備えた風向調整部材を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の換気システム。
  5. 前記風向調整手段が前記軸心方向に移動可能である請求項1〜4のいずれかに記載の換気システム。
  6. 前記筒状体によって形成される流路内に、当該流路の開口率を変更するための流路開閉手段を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の換気システム。
  7. 前記換気装置を前記建物内の居室外に設置し、前記換気装置と前記換気グリルとを接続する前記給気経路の圧力損失が最小となる場所に前記換気グリルを設置した請求項1〜6のいずれかに記載の換気システム。
  8. 前記居室の一部に設けられた換気用排気口からの空気排出方向に対し、前記換気グリルから前記居室内へ吹き出される主空気流の流動方向が90度〜270度となるように前記風向調整手段を設定した請求項1〜7のいずれかに記載の換気システム。
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