JP2002168503A - 熱回収式換気システム - Google Patents

熱回収式換気システム

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JP2002168503A
JP2002168503A JP2000364641A JP2000364641A JP2002168503A JP 2002168503 A JP2002168503 A JP 2002168503A JP 2000364641 A JP2000364641 A JP 2000364641A JP 2000364641 A JP2000364641 A JP 2000364641A JP 2002168503 A JP2002168503 A JP 2002168503A
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heat recovery
exhaust
bathroom
air
air supply
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JP2000364641A
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Toshiaki Takanashi
敏明 高梨
Katsumi Shimada
克己 島田
Takuo Yamada
卓旺 山田
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Denso Ace Corp
Original Assignee
Denso Ace Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全館計画換気を浴室暖房乾燥機と連動させ、
新たに強制浴室換気装置を設けることなく、設備コスト
を抑える。 【解決手段】 顕熱交換器103gと送風機103c,
103fとを有し、建物の各所に給気及び排気をダクト
配管を通じて行う熱回収式顕熱交換換気ユニット103
と、浴室に設置され、排気用送風機を有しない浴室暖房
乾燥機26とから成り、前記浴室の排気を前記熱回収式
顕熱交換換気ユニットにより行わせるようにダクト配管
をなし、前記浴室暖房乾燥機の運転中は前記熱回収式顕
熱交換換気ユニットを風量モードに無関係に強制的に強
風運転させ、前記浴室暖房乾燥機の停止時には前記熱回
収式顕熱交換換気ユニットを設定された風量モードで運
転させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅及びマンション
等の建物における計画換気システムとしての熱回収式換
気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特に最近の住宅及びマンションは高気密
・高断熱化が進み、それに伴い冷暖房効率や遮音性能が
向上した反面、換気不足による二酸化炭素などの空気の
汚れ、湿気による結露、カビ、ダニの発生、ホルムアル
デヒドなどの揮発性有害化合物(VOC)による健康へ
の悪影響が社会問題になっている。
【0003】このような背景から、これからのマンショ
ン及び住宅設計においては、住戸全体を効率的に換気
し、室内から発生するこれらの有害物質を計画的に排出
する『24時間換気システム』が必要不可欠要素となっ
ている。
【0004】また、マンション等の集合住宅の場合、雨
天時に浴室で衣類乾燥を可能にする加熱コイルと送風機
からなる浴室暖房乾燥機の設置が普及しており、衣類乾
燥機が運転中は衣類乾燥に伴う過飽和な浴室内の湿気を
排気させるため、強制的に浴室内を換気する換気設備を
全館換気設備と別途に新たに具備することが必要になっ
ている。
【0005】従来の熱回収式換気システムとして、図6
に示す換気システムが知られている。
【0006】1は外気導入口であり、2は外気導入口1
と熱回収式顕熱交換換気ユニット3を接続する給気ダク
トである。
【0007】熱回収式顕熱交換換気ユニット3は、顕熱
交換器3g、給気用送風機3c、内部配管3b,3e、
排気用送風機3f、外気導入口1の側に設けた給気側フ
ィルタ3a及び室内側からの戻り空気導入口側に設けた
排気側フィルタ3dをケ−ス内に内蔵しており、天井裏
などに配置される。
【0008】給気側フィルタ3aは導入外気中の塵埃を
濾過するエアフィルタであり、導入外気は顕熱交換器3
gを通過し、室内側空気と熱交換することにより加温さ
れ、給気用送風機3cによって室内へ送られる。
【0009】4は複数居室へ外気を搬送する給気側主ダ
クトであり、5は複数の各居室へ空気分配をする給気側
分岐ボックスである。
【0010】10,11,12及び13は各居室の天井
に設けられた吹出グリルであり、6,7,8及び9は吹
出グリル10〜13と給気側分岐ボックス5の間を空気
配管する分岐ダクトである。
【0011】また、14,15及び16は洗面、トイレ
及び浴室等のダーティーゾーンの天井に設けた排気グリ
ルであり、17,18及び19は排気グリル14〜16
と排気側分岐ボックス20の間を空気配管する分岐ダク
トであり、21は熱回収式顕熱交換換気ユニット3と空
気配管接続する排気側主ダクトである。
【0012】ダーティーゾーンからの排気空気は熱回収
式顕熱交換換気ユニット3の排気側ダクト接続口に設け
られた塵埃除去用の排気側フィルタ3dを通り、顕熱交
換器3gに導かれる。
【0013】また、室内側空気は顕熱交換器3gを通過
し、冬期間は室内の暖気と低温の室外空気との間で熱交
換がなされ、冷却された空気は排気用送風機3fで加圧
され、排気ダクト22を通って、壁面に設けた排気口2
3から排出される。
【0014】一方、マンション等の集合住宅において
は、雨天時に浴室で衣類乾燥を可能とする図7のような
浴室暖房乾燥機24を独立して設置することが不可欠で
ある。衣類乾燥時には加熱コイル24aで浴室空気を加
温し、循環用送風機24bにより浴室内で循環させ、且
つ浴室暖房乾燥機24に設けられた排気用送風機24c
で過飽和な浴室内の湿気を強制的に排気ダクト17を経
て排気するようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
システムは、マンション等の集合住宅においては浴室を
除く全館換気を行う図6の換気システムの送風機動力
と、衣類乾燥に伴う浴室内の過飽和な湿気を衣類乾燥を
加速させるために図7に示されるように独立して設けら
れた浴室暖房乾燥機24の排気用送風機24cの動力と
を別途必要とする欠点を有する。
【0016】また、外気導入及び室内各居室からの給排
気空気を濾過するフィルタ3a及び3dは熱回収式顕熱
交換換気ユニット3内に組み込まれている。しかしなが
ら、フィルタ清掃は定期的に必要であるため、天井に設
けた点検口を介して換気ユニット内に組込まれたフィル
タ3a及び3dを取り出すことが必要であり、一般家庭
の主婦が点検することは困難である。
【0017】結果として実際にはフィルタ清掃がされ
ず、目詰まり状態で換気システムが運転され、期待する
換気性能が確保できないという問題がある。
【0018】従来の据付け施工においては、各居室への
外気導入のための分岐ダクト6〜9は給気側分岐ボック
ス5から多分岐配管施工され、且つ住居のダーティーゾ
ーンからの排気のための分岐ダクト17〜19も排気側
分岐ボックス20に多分岐配管施工される。
【0019】したがって、各居室へのダクト配管長が異
なる設計を余儀無くされるため、各ダクトの圧力損失に
バラツキを生じ、各ゾーンへの必要送風量を適正に供給
できない欠点が有る。
【0020】(発明の目的)本発明の第1の目的は、高
気密・高断熱仕様住宅に要求される24時間全館計画換
気を浴室暖房乾燥機と連動させ、新たに強制浴室換気装
置を設けることなく、設備コストを抑えることのできる
熱回収式換気システムを提供するものである。
【0021】本発明の第2の目的は、さらに、容易にフ
ィルタが清掃または交換可能な熱回収式換気システムを
提供することである。
【0022】本発明の第3の目的は、ダクト配管施工工
事の簡略化と空気配管抵抗を最小限に抑え、均一な空気
分配も可能とする熱回収式換気システムを提供するもの
である。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、顕熱交換器と送風機とを
有し、建物の各所に給気及び排気をダクト配管を通じて
行う熱回収式顕熱交換換気ユニットと、浴室に設置さ
れ、排気用送風機を有しない浴室暖房乾燥機とから成
り、前記浴室の排気を前記熱回収式顕熱交換換気ユニッ
トにより行わせるようにダクト配管をなし、前記浴室暖
房乾燥機の運転中は前記熱回収式顕熱交換換気ユニット
を風量モードに無関係に強制的に強風運転させ、前記浴
室暖房乾燥機の停止時には前記熱回収式顕熱交換換気ユ
ニットを設定された風量モードで運転させるようにした
熱回収式換気システムとするものである。
【0024】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、給気側送風路と排気側送風路
とに区分され、前記給気側送風路に給気側フィルタが、
前記排気側送風路に排気側フィルタが、それぞれ脱着自
在に取り付けられ、前記給気側フィルタ及び排気側フィ
ルタを出し入れするための開閉自在なドアが設けられて
なるフィルタボックスを、前記熱回収式顕熱交換換気ユ
ニットとは別個に前記ダクト配管の途中に配置するよう
にした請求項1記載の熱回収式換気システムとするもの
である。
【0025】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、建物の各所に配管される給排
気ダクトを、閉ル−プで構成される給気側ル−プダクト
と排気側ル−プダクトとにそれぞれまとめて接続するよ
うにした請求項1記載の熱回収式換気システムとするも
のである。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る熱回収式換気
システムの一実施形態を示すシステム構成図であり、図
2は図1の換気システムが建物に施工された状態の一例
を示す平面図である。
【0027】1,2,4〜23は図6において説明した
ものと同様であるので、説明を省略するが、熱回収式顕
熱交換換気ユニット3の代わりに、熱回収式顕熱交換換
気ユニット103が用いられて、例えば天井裏に配置さ
れる。これは、図6の熱回収式顕熱交換換気ユニット3
から給気側フィルタ3aと排気側フィルタ3dを取り除
いたものと同じ構成のものである。つまり、顕熱交換器
103gを内蔵し、給気用送風機103c、排気用送風
機103f及び内部配管103b,103eを内蔵した
構成になっている。
【0028】なお、給気ダクト2が2a,2bの2本に
なり、排気側主ダクト21が21a,21bの2本にな
っている。また、図2においては、吹出グリル12が1
2a,12bの2つになり、吹出グリル13が13a,
13bの2つになっている。
【0029】26は浴室暖房乾燥機であり、本発明に係
る浴室暖房乾燥機26と全館換気システムを連動して運
転する場合の浴室暖房乾燥機の構成の一例を示す。浴室
暖房乾燥機26は暖房循環部27と排気部28とから構
成され、暖房循環部27には加熱コイル27a、浴室内
を内気循環させる送風機27b、吹出グリル27c及び
吸込グリル27dが設けられ、排気部28には排気グリ
ル14及び分岐ダクト17に接続されるダクト接続口2
8aが取り付けられる。衣類乾燥時には加熱コイル27
aと送風機27bがオンとなり、浴室内を高温に維持す
るように作用している。この浴室暖房乾燥機26が従来
の浴室暖房乾燥機24(図7)と異なる点は、排気用送
風機24cを有していないことである。
【0030】29はフィルタボックスであり、熱回収式
顕熱交換換気システム103とは別個に形成され、天井
面に設けた機器点検口近傍の天井裏などの、誰でも容易
に手の届く位置に設置されている。その詳細な構成は図
3に示される。29aは袋状に形成された脱着自在な給
気側フィルタで、29bは同様に構成された排気側フィ
ルタであり、29cは、所定形状のフィルタボックス2
9の内部を左右に2分割して、給気側フィルタ29aが
収められる空間と排気側フィルタ29bが収められる空
間とを気密に仕切る仕切り板である。29dはフィルタ
洗浄あるいは交換をする場合のためにフィルタボックス
29に設けられた点検ドアであり、フィルタボックス2
9に脱着自在に取り付けられたフィルタ29a及び29
bを定期的にフィルタ清掃(あるいは交換)の為この点
検ドア29dから取出し可能になっている。袋状のフィ
ルタ29a,29bの内側は給気ダクト2a、排気側主
ダクト21aにそれぞれ連通し、フィルタ29a,29
bの外側のフィルタボックス29の内部空間は給気ダク
ト2b、排気側主ダクト21bにそれぞれ連通してい
る。
【0031】給気側の分岐ボックス5は、分岐ダクト
6,7,8及び9を一系統にまとめ、排気側の分岐ボッ
クス20はダーティーゾーンなどから排気する分岐ダク
ト17,18及び19を一系統にまとめる。
【0032】上記のごとく構成された全館換気システム
の外気空気は、外気導入口1→給気ダクト2a→給気側
フィルタ29a→給気ダクト2b→顕熱交換器103g
→給気用送風機103c→給気側主ダクト4→分岐ボッ
クス5→分岐ダクト6,7,8及び9を通り、吹出グリ
ル10,11,12及び13を通るので、各居室内に室
内空気と室外空気間で熱交換した新鮮な外気空気が導入
される。
【0033】逆に、室内の汚れた空気は、浴室、洗面及
びトイレの排気グリル14,15,16から吸い込ま
れ、各分岐ダクト17,18及び19を通り、分岐ボッ
クス20を通過し、フィルタボックス29内の排気側フ
ィルタ29bを通り、排気側主ダクト21bを通過して
熱回収式顕熱交換換気ユニット103に導かれ、顕熱交
換器103gで外気空気と熱交換し、排気用送風機10
3fを通り、排気口23から屋外に排気される。
【0034】図4は浴室暖房乾燥機26と熱回収式顕熱
交換換気ユニット103との連動運転をする本発明の一
実施形態の電気制御回路を示す図である。
【0035】浴室内で衣類乾燥をする場合、衣類乾燥を
加速するため浴室暖房乾燥機の運転中は、衣類から蒸発
する水分で浴室内が過飽和な湿度となるため、常時浴室
内を乾燥した空気状態に維持するために強制排気が必要
であり、通常、浴室では150m3 /h程度の強制排気
能力の排気用送風機が浴室暖房乾燥機と連動して運転し
ている。
【0036】しかしながら、衣類乾燥を伴わない状態の
浴室内の必要換気量は20m3 /hから30m3 /h程
度であり、必要換気能力に大きな差異があるのが一般的
である。
【0037】本発明では、浴室暖房乾燥機26の運転中
の強制排気を熱回収式顕熱交換換気ユニット103の強
風運転に負担させ、浴室暖房乾燥機26の停止時の通常
換気を熱回収式顕熱交換換気ユニット103の弱風運転
に負担させている。
【0038】図4において、103hは、給気用送風機
103cを駆動する給気用モータM 1 と排気用送風機1
03fを駆動する排気用モータM2 を制御するモータ駆
動回路であり、端子盤30とモータM1 ,M2 の速度調
整用コンデンサC1 ,C2 とを有する。103iは、熱
回収式顕熱交換換気ユニット103の運転操作盤であ
り、運転中を表示する発光ダイオード31と、運転時に
オンに操作される運転スイッチ32と、強風モード(H
i接点)と弱風モード(Lo接点)を切り換える風量モ
ード切換スイッチ33とを有する。浴室暖房乾燥機26
は、浴室暖房乾燥機26の運転、つまり、加熱ヒータ2
7aと送風機27bを駆動するモータM3への電源供給
をオン/オフする電源スイッチ34と、補助リレーRと
を有する。補助リレーRのa接点は風量モード切換スイ
ッチ34のHi接点に接続され、b接点は常時開放され
ている。
【0039】浴室暖房乾燥機26の電源スイッチ34が
オンにされた場合には、補助リレーRが励磁され、その
a接点がオンとなるので、風量モード切換スイッチ33
により設定される風量モードの如何に関係なしに端子盤
30のHi端子に電源が供給され、給気用モータM1
び排気用モータM2 は強風モードで駆動され、浴室は強
風モードにて排気部28より排気される。
【0040】浴室暖房乾燥機26の電源スイッチ34が
オフにされた場合には、熱回収式顕熱交換換気ユニット
103は常時風量モード切換スイッチ33により設定さ
れる風量モードにて運転することになる。
【0041】この場合、強風モード時の換気風量は浴室
暖房乾燥機26が要求する必要換気量プラス必要全館換
気風量に見合う風量が確保できるように設定され、弱風
モード時の必要風量は浴室暖房乾燥機26が運転しない
状態での全館換気風量に設定されていることは言うまで
もない。
【0042】図5は、図1の実施形態とはダクト配管方
式を異ならせた本発明の他の実施形態を示す図である。
【0043】35は図1の給気側の分岐ボックス5で構
成された空気配管を閉ル−プに構成した給気側の閉ル−
プダクトであり、36は図1の排気側の分岐ボックス2
0で構成された空気配管を閉ル−プに構成した排気側の
閉ル−プダクトである。
【0044】図5においては、閉ループダクト35,3
6に流入または流出する空気の速度は極端には変化しな
い。したがって、図1のように、複数の居室及びゾーン
からの分岐ダクト6〜9,17〜19を各系統別に集約
する時点での分岐ボックス5,20への空気の流入及び
流出に伴う急拡大及び急縮小に起因するダクト配管内で
の圧力損失を最小限度に低減できる。
【0045】且つまた、複雑な構成を持つ分岐ボックス
5,20を単純な閉ル−プダクト35,36で置き換え
たので、閉ループの径を大きくすることによって、閉ル
ープダクト35,36の真下の各部屋に最短長のダクト
配管をすることでシステム構成が可能となり、不均衡
で、局部的な、アンバランスな圧力損失の発生を回避
し、均一な空気分配を可能とする作用効果がある。
【0046】本発明の実施形態は、以上の構成により、
次のような効果を提供するものである。
【0047】まず第一の効果として、全館換気システム
とは独立して設置される浴室暖房乾燥機26と浴室を除
く建物の換気を行う熱回収式顕熱交換換気ユニット10
3をダクト配管にて結合させ、衣料乾燥時に浴室内の過
飽和な湿気を強制排気させる浴室専用排気送風機運転を
削除し、浴室暖房乾燥機26がオンした時には衣類乾燥
時に必要な強制換気風量を確保した熱回収式顕熱交換換
気ユニット103の強風運転を行うことができ、オフ時
には熱回収式顕熱交換換気ユニット103の設定風量モ
−ドで浴室を含めた全館換気運転ができる。
【0048】上記の特徴により、浴室暖房乾燥機運転時
は衣類乾燥のための強制排気送風機を独立して設ける必
要性がないため、ランニングコストの低減ができること
に加え、設備コストの低減も可能にすることができる。
【0049】また、所定形状のフィルタボックス29内
に内部を左右通路に2分割し、給気側送風路と排気側送
風路を構成し、且つ袋状に形成した脱着自在な給気側フ
ィルタ29aと排気側フィルタ29bを具備し、各送風
路入口/出口にはダクト接続用のダクト接続口を設け、
ボックス側面に開閉自在な点検ドア29dを設けてなる
フィルタボックスを別途独立して送風路内に具備し、天
井面に設けられた機器点検口近傍の天井裏に設置するこ
とで、容易に誰でもがフィルタ清掃又は交換のために熱
回収式顕熱交換換気ユニット103を分解することな
く、フィルタ清掃又は交換が可能なシステムを提供でき
る。
【0050】加えて、閉ル−プで構成される給気側の閉
ル−プダクト35及び閉ル−プで構成される排気側の閉
ル−プダクト36を用いているので、給気及び排気側分
岐ボックス5,20を保有しない構成が可能となるた
め、複数の居室及び排気側ゾーンからの分岐ダクト6〜
9,17〜19を各系統別に集約する時点での分岐ボッ
クス5,20への空気の流入及び流出に伴う急拡大及び
急縮小に起因するダクト配管内での圧力損失を最小限度
に低減できる。
【0051】また、複雑な構成を持つ分岐ボックス5,
20を単純な閉ル−プダクト35,36で置き換えが可
能となり、加えて、不均衡で、局部的な、アンバランス
な圧力損失の発生を回避し、均一な空気分配を可能とす
る作用効果がある。
【0052】さらに、複雑な空気ダクト回路を省き、省
工事化が可能となり、機器の設備コストの低減も可能な
システムを提供できるものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、高気密・高断熱仕様住宅に要求される全
館計画換気を浴室暖房乾燥機と連動させ、新たに強制浴
室換気装置を設けることなく、設備コストを抑えること
ができる。
【0054】また、請求項2記載の本発明によれば、さ
らに、容易にフィルタを清掃又は交換することができ
る。
【0055】また、請求項3記載の本発明によれば、ダ
クト配管施工工事の簡略化と空気配管抵抗を最小限に抑
えることができ、、均一な空気分配も行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱回収式換気システムの一実施形
態を示すシステム構成図である。
【図2】図1の換気システムが建物に施工された状態の
一例を示す平面図である。
【図3】図1におけるフィルタボックスの一例の詳細な
構造を示す斜視図である。
【図4】図1の換気システムの電気制御回路を示す図で
ある。
【図5】図1の換気システムとはダクト配管方式を異な
らせた本発明の他の実施形態を示すシステム構成図であ
る。
【図6】従来の熱回収式換気システムの一例を示すシス
テム構成図である。
【図7】従来の浴室暖房乾燥機を示す図である。
【符号の説明】
1 外気導入口 2a,2b 給気ダクト 4 給気側主ダクト 5,20 分岐ボックス 6〜9,17〜19 分岐ダクト 21a,21b 排気側主ダクト 22 排気ダクト 23 排気口 26 浴室暖房乾燥機 27 暖房循環部 27a 加熱コイル 27b 送風機 28 排気部 29 フィルタボックス 29a 給気側フィルタ 29b 排気側フィルタ 29c 仕切り板 29d 点検ドア 32 運転スイッチ 33 風量モード切換スイッチ 34 電源スイッチ 103 熱回収式顕熱交換換気ユニット 103c 給気用送風機 103f 排気用送風機 103g 顕熱交換器 103h モータ駆動回路 103i 運転操作盤 M1 給気用モータ M2 排気用モータ M3 モータ R 補助リレー 35,36 閉ループダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 13/02 F24F 13/02 Z (72)発明者 山田 卓旺 東京都港区赤坂1丁目9番20号 株式会社 デンソーエース内 Fターム(参考) 3L056 BE01 BF01 BF03 3L058 BD00 BE05 BE08 BG03 BG04 3L080 AC01 AE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕熱交換器と送風機とを有し、建物の各
    所に給気及び排気をダクト配管を通じて行う熱回収式顕
    熱交換換気ユニットと、浴室に設置され、排気用送風機
    を有しない浴室暖房乾燥機とから成り、前記浴室の排気
    を前記熱回収式顕熱交換換気ユニットにより行わせるよ
    うにダクト配管をなし、前記浴室暖房乾燥機の運転中は
    前記熱回収式顕熱交換換気ユニットを風量モードに無関
    係に強制的に強風運転させ、前記浴室暖房乾燥機の停止
    時には前記熱回収式顕熱交換換気ユニットを設定された
    風量モードで運転させるようにした熱回収式換気システ
    ム。
  2. 【請求項2】 給気側送風路と排気側送風路とに区分さ
    れ、前記給気側送風路に給気側フィルタが、前記排気側
    送風路に排気側フィルタが、それぞれ脱着自在に取り付
    けられ、前記給気側フィルタ及び排気側フィルタを出し
    入れするための開閉自在なドアが設けられてなるフィル
    タボックスを、前記熱回収式顕熱交換換気ユニットとは
    別個に前記ダクト配管の途中に配置するようにした請求
    項1記載の熱回収式換気システム。
  3. 【請求項3】 建物の各所に配管される給排気ダクト
    を、閉ル−プで構成される給気側ル−プダクトと排気側
    ル−プダクトとにそれぞれまとめて接続するようにした
    請求項1記載の熱回収式換気システム。
JP2000364641A 2000-11-30 2000-11-30 熱回収式換気システム Pending JP2002168503A (ja)

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