JPH1068550A - 天井取付用吹出口の気流方向切替装置 - Google Patents

天井取付用吹出口の気流方向切替装置

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Publication number
JPH1068550A
JPH1068550A JP24412696A JP24412696A JPH1068550A JP H1068550 A JPH1068550 A JP H1068550A JP 24412696 A JP24412696 A JP 24412696A JP 24412696 A JP24412696 A JP 24412696A JP H1068550 A JPH1068550 A JP H1068550A
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JP
Japan
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engaging
ceiling
support rod
engaging member
blade
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Pending
Application number
JP24412696A
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English (en)
Inventor
Norisuke Matsumura
紀佑 松村
Hiromasa Yokoi
博正 横井
Yukio Kuno
幸男 久野
Akira Torimi
明 鳥実
Takuya Shigematsu
拓也 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYORITSU EATETSUKU KK
O K KIZAI KK
Kyoritsu Air Tech Inc
Original Assignee
KYORITSU EATETSUKU KK
O K KIZAI KK
Kyoritsu Air Tech Inc
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内で支持棒を介して操作することにより踏
み台等に載って作業を行なうことなく、簡単に吹出口の
吹き出し気流方向を切り替える。 【構成】 下方に広がった外枠12内に内部羽根14を
上下移動し得るように設け、該内部羽根14を上下移動
させて吹き出される気流を切替える天井取付用吹出口1
8の気流方向切替装置であって、前記内部羽根14の下
端縁16に着脱自在に係着する係着部材20と、この係
着部材20の下面側に連結される支持棒22とを備えて
いる。構成が簡単で軽量に製作でき、操作性が良好であ
る。踏み台等に載った状態で切替作業をしなくとも良い
から、作業上の危険性がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井取付用吹出口
の気流方向切替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天井取付用吹出口には、コーン状の外枠
内に、同じくコーン状の複数の内部羽根やパンを上下移
動可能に設けたアネモ型やパン型等があり、この上下移
動型においては、いずれも内部の羽根やパンを下方に操
作して下げると吹出し気流は天井面に沿った水平方向に
拡がり、逆に内部の羽根やパンを上方に上げると吹出し
気流は天井面に対して垂直方向に偏向する。これを利用
して、冷房時には気流を天井面に沿った水平方向へ、暖
房時には気流を天井面に対して垂直方向へ吹出して室内
の空気調和を図っている。
【0003】このような吹出口の内部羽根を上下に移動
させる切替機構として実公平5−17544号の装置が
提案されている。この装置では例えば、図12に示す様
に、外枠の上端に連結させたネック板内で、中空軸の周
縁に枠体を放射状に突設して複数の内部羽根を支持さ
せ、この枠体の端部側にネック板と対向して設けた上下
切替金具に縦長の係合溝を設けてネック板から突設した
支持ピンを係合させ、この支持ピンの先端を枠体に設け
た板ばねでネック板へ向け押圧させて複数の内部羽根を
縦長の係合溝の高さだけ上下移動できる様にしている。
これによって、踏台使用の際の操作のしにくさや、踏台
からの転落の危険性を防止するものである。この機構で
は、棒状本体に係合部を設け、この係合部を中空軸内に
挿入しながら、押上げ突起を中空軸の下端に当接させて
内部羽根を押上げ、また、引下げ鉤部を中空軸の上端に
係着して内部羽根を引下げて天井取付用吹出口の気流方
向を切替えるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の機構では、内部羽根を支持した中空軸内に係合
部を挿入して係着させるときに、特に上端の鉤部は目で
確認できないために中空軸の上端に係着させるのに手数
を要して迅速な作業ができない。また、中空軸の内部に
支持部材や他の気流調整部材等が設置されて中空軸内が
塞がっている場合には、前記切替え棒の挿入が不可能と
なり、気流切替のためには、室内側から踏台に乗って内
部羽根を直接把持して上下移動させねばならず、作業が
煩雑で、また作業上の危険がある等の問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、室内で踏台に乗ることな
く、支持棒を把持して係着部材を内部羽根の下端縁に目
視状態で簡単に係着して内部羽根の上下動操作を確実に
行って吹出し気流方向の設定を行え、作業も簡単で、短
時間に切替作業を行なえ、かつあらゆる種類のアネモ
形、パン形等の吹出口に対して用いることができる天井
取付用吹出口の気流方向切替装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、下方に広がった外枠12内
に内部羽根14を上下移動し得るように設け、該内部羽
根14を上下移動させて吹き出される気流を切替える天
井取付用吹出口18の気流方向切替装置であって、前記
内部羽根14の下端縁16に着脱自在に係着する係着部
材20と、この係着部材20の下面側に連結される支持
棒22とを備えてなる天井取付用吹出口の気流方向切替
装置10から構成される。
【0007】また、請求項2に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の発明では、前記係着部材20は、前
記内部羽根14の下端縁16の複数箇所に係着する複数
の係着部38を有するとともに、この係着部38の相互
の間隔を近接離間方向に移動調整でき、かつ移動位置を
保持し得る調整保持部40を備えてなることとしてもよ
い。
【0008】また、請求項3に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の発明では、前記係着部材20は、相
互にスライド状に係合する長物体54であることとして
もよい。
【0009】また、請求項4に係る係る天井取付用吹出
口の気流方向切替装置の発明では、前記支持棒22は、
前記長物体54の略中間位置に連結されてなることとし
てもよい。
【0010】また、請求項5に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の発明では、前記係着部38、38
は、前記内部羽根14の中心側に向けてフック開口64
を形成するフック体66であることとしてもよい。
【0011】また、請求項6に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の発明では、前記係着部材20の係着
部38、38と、該係着部材20と支持棒22との連結
部72には高さ方向について所要の間隙を形成保持する
ように脚74が設けられてなることとしてもよい。
【0012】また、請求項7に係る発明は、前記支持棒
22の上端側には該支持棒22と交差方向に枠本体80
が取り付けられ、前記係着部材20は該枠本体80の両
端側に可動自在に設けられ、さらに、前記支持棒22側
には操作部86が配置され、前記係着部材20はこの操
作部86に連係し、該操作部86における操作により前
記係着部材20を前記内部羽根14の下端縁16に着脱
自在に係着させてなる天井取付用吹出口の気流方向切替
装置から構成される。
【0013】また、請求項8に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の発明では、前記係着部材20は該枠
本体80の両端側に枢支部82を介してその一部を枢着
され、一端側は前記内部羽根14の下端縁16に着脱自
在に係着し、前記操作部86は前記支持棒22に沿って
設けられ、端部を前記係着部材20の他端側に連結させ
た操作索条88であり、該操作索条88の前記支持棒2
2の長手方向に沿った進退移動により前記係着部材20
を前記内部羽根14の下端縁16に着脱自在に係着させ
てなることとしても良い。
【0014】さらに、請求項9に係る天井取付用吹出口
の気流方向切替装置の発明では、前記係着部材20は前
記枠本体80に対して常時近接又は離間方向に付勢され
つつスライド自在に設けられたスライダ94であり、該
スライダ94には前記内部羽根14の下端縁16に着脱
自在に係着する係着部38が設けられ、前記操作部86
は前記支持棒22に沿って設けられ、端部を前記係着部
材20の他端側に連結させた操作索条88であり、該操
作索条88の前記支持棒22の長手方向に沿った進退移
動により前記係着部材20を前記内部羽根14の下端縁
16に着脱自在に係着させてなることとしても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置は、下方に広がった外枠内に内部羽根
を上下移動し得るように設け、該内部羽根を上下移動さ
せて吹き出される気流を切替える天井取付用吹出口の気
流方向切替装置であって、内部羽根の下端縁に着脱自在
に係着する係着部材と、この係着部材の下面側に連結さ
れる支持棒とを備えている。係着部材の具体的な形状は
内部羽根に係着できる任意形状であればよく、要は、内
部羽根の下端縁に係着できる構造であればよい。
【0016】この気流方向切替装置で天井面に設置され
た天井取付用吹出口の気流方向を切替えるときには、室
内で踏台に乗ることなく、支持棒を把持してその先端側
の係着部材を内部羽根の下端縁に目視状態で簡単に係着
して上下移動させ、吹出し気流方向の設定を行える。特
に、内部羽根を支持した中空軸の内部が支持部材や他の
気流調整部材の設置により塞がっていても、単に内部羽
根の下端縁に支持棒の先端側の係着部材を係着するだけ
で上下動操作を確実に行える。係着部材の具体的形状、
構造は任意である。要は、内部羽根の下端縁に着脱自在
に係着するものであれば良い。係着部位は内部羽根に対
し、1箇所、あるいは複数箇所で係着するようにしても
良い。係着させてから気流方向切替のために、支持棒で
上下動させる必要があるから、相当の強度があり、しか
も軽量である方が好適である。係着方法も限定するもの
ではなく、横スライドによらず、内部羽根の下端縁を挟
着、あるいはグリップするような機構でも良い。支持棒
は、伸縮し得るように構成する方が、保管上、あるいは
操作上も便宜である。単なる直状の棒体であっても良
い。係着部材の材質も上記した機能を行なうに足りる強
度、軽量性、操作性等を備えたものであれば任意に設定
しても良い。支持棒も、例えば、合成樹脂プラスチック
製としても良い。
【0017】係着部材は、前記内部羽根の下端縁の複数
箇所に係着する複数の係着部を有するとともに、この係
着部の相互の間隔を近接離間方向に移動調整でき、かつ
移動位置を保持し得る調整保持部を備えている。この複
数の係着部は内部羽根の周縁に係着させて上下動させる
ために対称位置に設ける方が好適である。しかし、これ
ら複数の係着部は、必ずしも対称位置に設定することは
必須ではない。前述のように、係着位置は、1箇所、2
箇所、3箇所、4箇所その他の複数箇所としても良い。
調整保持部は、案内枠体と左右スライダの構成に限るこ
となく、連続的、あるいは不連続的に間隔を調整し、そ
の設置間隔を保持できるものであればよい。スライダに
は鎖等の連係索条を設けてもよい。これにより、使用中
のスライダの脱落を防止でき、更にスライダとピンとを
案内枠体から共に外したときに小さなピンの紛失を防止
できる。
【0018】前記係着部材は、相互にスライド状に係合
する長物体で構成される。係着部材のスライドにより係
着部を内部羽根の形状に合わせて移動係着でき、操作性
に優れる。短く縮長させて支持棒と共にコンパクト化す
れば、製品の管理、収納が一括して行なえ、便宜であ
る。
【0019】前記支持棒は、長物体の略中間位置に着脱
連結される。必ずしも中間位置で着脱連結とすべきもの
でもないが、バランスをとって略水平に支持できやす
く、天井面の吹出口内の内部羽根の下面側で長尺体を平
行移動させる場合には良好な操作性が得られる。
【0020】前記係着部材の係着部は、前記内部羽根の
中心側に向うフック開口を備えたフック体として形成さ
れている。対向するように1対として係着部を設けれ
ば、係着部をバランスさせながら移動させるだけ簡単に
内部羽根の下端縁に係着部を係着させることができる。
また、係着部の移動操作も簡単で、目視で確認しながら
確実に係着できる。係着部は、内部羽根の中心側へばね
付勢された突起付き係着子により具体的係着を行う様に
してもよい。これにより、内部羽根の下端縁に下方から
当接させて押圧するだけで、ばね付勢された突起付き係
着子を内部羽根の下端縁に簡易に係着できる。
【0021】係着部材の係着部と、該係着部と支持棒と
の連結部には高さ方向について所要の間隙を形成保持す
るように脚が設けられる。多層コーン式のアネモ吹出口
の場合に、内部羽根の内で最も外側の羽根を上下動させ
て気流変更を行う場合もあるから、この際に、より内側
の羽根との干渉をさけて外側の内部羽根を上下動させ
る。
【0022】また、前記支持棒の上端側には該支持棒と
交差方向に枠本体が取り付けられ、前記係着部材は該枠
本体の両端側に可動自在に設けられ、さらに、前記支持
棒側には操作部が配置され、前記係着部材はこの操作部
に連係し、該操作部における操作により前記係着部材を
前記内部羽根の下端縁に着脱自在に係着させて構成して
も良い。枠本体は縦長の枠状のもの、棒状のもの、パイ
プ状のものでも良い。また、縦長でなくとも、内部羽根
の下端縁に着脱自在に係着する係着部材を対向する位置
に保持し得る構造のものであれば良い。したがって、例
えば円盤、四角形状の台として構成しても良い。また、
フレーム枠のように構成しても良い。
【0023】係着部材の可動構成は任意に形成しても良
い。操作部は例えば制御用の操作パネルを支持棒の下端
側に取り付け、係着部材は枠本体の両端側に枢着させて
電気的な連係により枢着部で該係着部材を回動させるこ
とにより、羽根下端縁に着脱させるようにしても良い。
【0024】また、係着部材は前記枠本体に対して常時
近接方向に付勢されつつスライド自在に設けられたスラ
イダとして構成し、これを電気的に連係させて支持棒の
把持部分に備えた制御パネルで操作し、羽根下端縁側に
自在に係着させるように構成しても良い。
【0025】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の好
適な実施例を説明する。図1、図2、図3には、本発明
の第1実施例に係る天井取付用吹出口の気流切替装置
(以下、「気流切替装置」という。)10が示されてい
る。内部羽根の上下移動で吹き出す気流を偏向する天井
取付用吹出口としては、多層コーン式のアネモ型吹出口
やパン型吹出口があるが、本実施例においてはアネモ型
吹出口の気流偏向を行う気流切替装置について説明す
る。本実施例において、気流切替装置10は、下方に広
がった外枠12内に複数の内部羽根14を上下動し得る
ように設けた吹出口18の、該複数の内部羽根14を上
下移動させて吹き出される気流を切替えるものである。
【0026】図1に示す様に、天井取付用吹出口18
は、室内天井面76に設けられた開口に中空のコーン状
の外枠12下端縁を配置させ、同外枠12の上端を中空
円筒形のネック板24に連結させて天井裏面側に支持さ
れている。
【0027】このネック板24の内部に複数の内部羽根
14を支持する支持部23が設けられている。この支持
部23は同心状に配置した複数のコーン状内部羽根の最
中央に位置する内部羽根と連通状あるいは同心状に縦方
向に配置されるパイプ状の中空軸28と、この中空軸2
8から放射状に延設して固定された板状の枠体30と、
この枠体の端部側に該中空軸28を中心とする周方向に
向けて固定された板バネ36と、同板バネ36の更に外
周側であって、この板バネ36と平行状に配置され、該
枠体30の端部側に固定されて内部羽根の切替移動を案
内する案内板32と、を有している。
【0028】そして、枠体30の下端には取り付けブラ
ケットが垂下され、これらと多層コーン状の内部羽根1
4のそれぞれがビス止め固定されることにより、支持部
23に対して内部羽根14が固定支持されている。
【0029】一方、案内板32には縦方向に案内溝34
が穿孔されている。そして、ネック板24には、この案
内溝34を貫通し前記板バネ36に向けて支持ピン26
が突設固定されている。この支持ピン26の先端部は、
この板バネ36を中央に向けて圧接するように該板バネ
36の外面に突き当たり係合している。これによって、
内部羽根全体は支持ピン26の板バネ36に対する圧接
力により係合支持され、かつ、案内板32の案内溝の縦
方向長さぶんだけ、係止状態を保持しつつ上下に移動す
ることとなる。本実施例において、内部羽根14は同心
状に複数個設けられ、外枠12と略相似状に形成されて
いる。
【0030】本発明において特徴的なことは、このよう
な天井取り付け用吹出口の気流方向切替装置であって、
切替装置10は、内部羽根14の下端縁に着脱自在に係
着する係着部材20と、この係着部材の下面側に連結さ
れる支持棒22と、を備えていることである。
【0031】前記係着部材20及び支持棒22は、例え
ば、アルミニウム合金、チタン合金等の軽合金、硬質合
成樹脂等を素材として形成されている。図1に示す様
に、係着部材20は、同心状に配列された複数の内部羽
根14のうちで、例えば、外面側に配置された内部羽根
14の下端縁16の複数箇所に係着する複数の係着部3
8を有している。実施例においては、内部羽根14の下
端縁16の直径方向の両端に係着する二つの係着部3
8、38を有している。
【0032】図2、図3において、係着部材20は、相
互にスライド状に係合する長物体54として形成されて
いる。このように、全体として細板状に形成し、これを
相互にスライドさせることにより、係着部材20そのも
のの重量を軽量に保持し得るとともに、下方からの支持
棒での操作が極めて楽になる。材料コストを安価に維持
させ、製造も簡単で量産性も有する。長物体であるか
ら、枠部材、パイプ部材、棒状部材その他の任意の構成
として良い。
【0033】長物体としてこれを枠部材やパイプ部材な
どから構成することにより相互の間隔調整用の調整保持
部40を形成しやすいものである。そして、長手方向に
伸縮させる機構を簡単な構造で実現でき、機能的にも吹
出口の開口の直径の大きさの大小にかかわらず、汎用的
に用いることができ、しかも、両側を羽根の下端縁に係
着させるようにすれば、種々の羽根の下面形状にも対応
して使用できる。例えば、四角形、五角形、六角形、八
角形、その他底面側吹出開口形状を問うことなく、あら
ゆる吹出口の吹出気流偏向作業に対して用いることがで
きる。係着部材の形状、構造は上記の構成に限定するも
のではなく、要は、内部羽根の下端縁に係着して簡単に
内部羽根を上下移動させ、吹出口の気流偏向作業を簡易
に行なわしめるものであれば良い。ブロック状のもの、
直方体、円柱体、六角柱体、枠体、その他任意形状でも
良い。
【0034】実施例において、係着部材20は、内部羽
根14の下端縁の複数箇所に係着する複数の係着部38
を有するとともに、この係着部38の相互の間隔を近接
離間方向に移動調整でき、かつ移動位置を保持し得る調
整保持部40を備えている。
【0035】実施例において、調整保持部40は、例え
ば、断面C型の案内枠体42と、この案内枠体42の両
端部に摺動自在に係合され、図1、図2、図3上で左右
に配置された左右スライダ44、44と、案内枠体42
に対する左右スライダ44の係止位置を保持する係止機
構45と、を備えている。本実施例では、係止機構45
は、案内枠体42の中央から左右対称位置に複数設けら
れた調整孔46と、左右スライダ44に開口され、前記
案内枠体42の調整孔に連通する係止孔48と、これら
調整孔46と係止孔48を貫通して締めつけ固定する係
止ボルト50を含む。
【0036】そして、これら左右スライダ44、44を
近接離間方向に移動調整させることによりアームの長さ
を自在に伸縮調整することとなり、よって、その両端側
に配置させた係着部38により種々の直径の吹出口につ
いて簡単に同係着部材を係着させ、内部羽根を上下移動
させる。案内枠体とスライダとの摺動係合構造は任意に
構成しても良い。単に2枚の細長い板を用い、案内のた
めの溝、突条、レール、フランジ等をいずれかの板に形
成させてそれらを近接移動方向にスライドさせるように
しても良い。また、係止保持についても、任意の構造と
しても良い。
【0037】一方、係着部材20は、内部羽根14の下
端縁の複数箇所に係着する複数の係着部38を備えてい
る。実施例において、係着部38は、左右スライダ44
の両端側にそれぞれ設けられており、したがって、円状
の吹出口下面の直径側に係着し得るようになっている。
係着部38そのものの位置は内部羽根の下端縁の任意の
位置でも良く、または、係着箇所についても2箇所のみ
でなく、3箇所、4箇所、それ以上の係着位置で係着す
るようにしても良い。ここにおいて、現場の吹出口18
の内部羽根14の形状に合わせて係着部材20の長さを
簡単に調整して支持棒22に連結し、天井面に設置され
た多数の吹出口18の気流切替え調整を迅速に行える。
また、作業終了後には、係着部材20は、短く収納させ
て、簡易に保管、運搬等を行なえる。
【0038】図1、図3に示す様に、実施例では、長物
体の一部をなすスライダの両端に1対の係着部38、3
8が設けれられており、この係着部38は、吹出口18
の内部羽根14の中心側に向けて開口したフック体66
として形成されている。図3においてフック体66は、
スライダ44の本体側から延長し、先端側を2度、略直
角曲げによりコ字状に曲げてフック開口64を中心側に
向けるようにして形成されている。
【0039】この内部羽根14の中心側に向かうフック
開口64、64を有したフック体66、66を、図6、
図7に示す様に、内部羽根14の下端縁16の対向位置
に平行移動させたり、或は、図8に示す様に、内部羽根
14の中央近傍位置へ移動させた後で回動させることで
簡単に内部羽根14の下端縁16に係着させることが可
能となる。
【0040】係着部38、38は、フック開口64を有
したフック体66に限ることなく、例えば、係着構成と
して種々のものが考えられる。閉鎖方向にばね付勢させ
たグリップ機構としたり、あるいはその他の任意構成で
も良い。また、ロボットハンドのように、支持棒にリン
ク機構を設けてリンクの動きに連動させて該グリップ部
分を開閉するな係着機構でも良い。
【0041】なお、図4に示す様に、案内枠体42の端
部側に摺動自在に設けたスライダ44は、その相互に連
通した係止孔48と調整孔46とに弾性ゴムを素材とし
たピン68を圧挿してスライダ44を案内枠体42に調
整固定してもよい。このとき、ピン68とスライダ44
とを鎖等の連係索条70で連結してもよい。このピン6
8とスライダ44とを連係索条70で連係することによ
り、使用中におけるスライダ44の脱落を防止でき、更
にスライダ44とピン68を案内枠体42から共に外し
たときに小さなピン68の紛失を防止できる。
【0042】図1、3、5に示す様に、実施例におい
て、相互にスライド状に係合する長物体54として形成
された係着部材の略中間位置にステンレス製のパイプ状
の支持棒22が略T字状に連結されている。即ち、長物
体54の案内枠体42の略中央位置に開孔された孔56
の下面側に、孔56の上面から螺合されたボルト58で
ボルト継手60が固定され、このボルト継手60に支持
棒22の上端に固定した連結ボルト62が着脱自在に固
定されている。
【0043】支持棒22の材質は、アルミニウム合金、
チタン合金等の軽合金、ステンレスその他の金属、合
金、木製、竹製、紙製、硬質合成樹脂、その他任意の素
材で形成しても良い。軽量で、安価なもので良い。棒
材、パイプ材、板材その他任意の素材、あるいは形状の
ものでも良い。成型方法についても、折り曲げ、押し出
し(引き抜き)型材、鋳造、射出成型その他任意の成型
方法を用いたものを使用して良い。また、ボルト継手6
0でなく、ソケット継手、ピン継手等で連結してもよ
い。また、支持棒22そのものを伸縮自在な構成として
も良い。
【0044】支持棒22は、長物体54の略中央に近い
中間位置をバランスよく略水平に支持でき、その状態で
天井面の吹出口18内の内部羽根14の下面側で長尺体
を平行移動させて両端の係着部38、38を内部羽根1
4の下端縁に容易に係着でき、気流切替えをスムーズに
行える。
【0045】ここにおいて、現場の吹出口18の内部羽
根14の形状に合わせて係着部材20の長さを簡単に調
整して支持棒22に連結し、天井面に設置された多数の
吹出口18の気流切替え調整を迅速に行え、作業終了後
には、係着部材20は、短く縮長させて支持棒22と共
にコンパクト化でき、軽量で作業性、搬送性に優れ、製
造コストも安価である。
【0046】また、基本的には、内部羽根14の下端縁
に着脱自在に係着する係着部材20と、この係着部材2
0の下面側に連結される支持棒22と、を備えた天井取
付用吹出口の気流方向切替装置であることから、室内で
踏台に乗ることなく、直接に支持棒22を把持して係着
部材20を内部羽根14の下端縁に目視状態で簡単に係
着でき、吹出気流方向の設定を行える。特に、例えば、
中央に配置された中空軸28等の内部が支持部材や他の
気流調整部材の設置により塞がって棒体状の上端を簡単
に係着させにくい様な場合でも、単に内部羽根14の下
端縁に係着するだけで上下動操作を確実に行えると共
に、見易く、作業を簡単で、短時間に完了させることが
可能である。
【0047】また、調整保持部40を設けているから、
二つの係着部38、38の間隔を、内部羽根14の下端
縁の幅間隔に合わせて調整保持できるため、大きさが異
なる吹出口の各内部羽根や、或は一つの吹出口内に配置
された相似形状の複数の内部羽根の内の任意の一つの羽
根等の下端縁に係着部の間隔を調整して確実に係着で
き、内部羽根の上下移動を安定して行える。
【0048】図5に示す様に、係着部材20の係着部3
8と、該係着部38と支持棒22との連結部72には高
さ方向について所要の間隙を形成保持するように脚74
を設けてもよい。即ち、支持棒22を、例えばボルト継
手60を介して着脱連結した案内枠体42に摺動自在に
係合された左右スライダ44、44の端部に略L形状に
脚74を連設し、この脚74の上端にフック開口64、
64が内部羽根14の中心側に向う様に係着部38、3
8を設けている。
【0049】これにより、下方に広がった外枠12内に
配置された複数の内部羽根14の内で、外枠12の内面
側と対向した外面側の内部羽根14aのみを上下移動さ
せ、他の内部羽根14は固定させた状態に保持して気流
方向を切替える吹出口において、係着部38、38を外
面側の内部羽根14aの下端縁に係着させて上下移動で
きる。即ち、係着部38、38を上方へ移動させるとき
に、係着部38、38と連結部72とには脚74の高さ
の間隙があるため、外面側の内部羽根14aを係着部3
8、38で上部位置に上昇させても連結部72が他の内
部羽根14の下面に接触することがなく、外面側の内部
羽根14aのみを上下移動させて的確な気流切替を行え
る。
【0050】次に、本実施例に係る気流切替装置10の
作用を説明する。本発明に係る気流切替装置10で、室
内の天井面に設けられている天井取付用吹出口18から
吹き出される気流方向の切替えを行なう場合には、係着
部材20の両端の係着部38、38の間隔を天井取付用
吹出口18の複数の内部羽根14の内で、外枠12の内
面と対向した外面側の内部羽根14aの直径方向の両下
端に係着できる様に調整する。即ち、調整保持部40の
案内枠体42の両端側に係合している左右スライダ4
4、44を摺動させて係着部38、38のフック体6
6、66の相互の離隔間隔を調整して案内枠体42の調
整孔46に連通したスライダーの係止孔48に係止ボル
ト50を通係してナット52又はピン68で締付け係止
する。この後で、案内枠体42の中央下面に設けている
ボルト継手60に支持棒22の上端を連結する。
【0051】この状態で、支持棒22を把持して天井面
76の天井取付用吹出口18の下面に係着部材20を近
接させる。図7に示す様な、コーン形のアネモ型吹出口
18においては、例えば、外面側の内部羽根14aと外
枠12との間隙に係着部材20の両端の係着部38、3
8を挿入し、係着部材20を内部羽根14の下面中心位
置へ平行移動させ、外面側の内部羽根14aの直径方向
の両下端縁に、図1に示す様に係着させる。そこで、把
持した支持棒22を押し上げて内部羽根14を外枠12
内の上部位置に上昇させる。また、外枠12内の上部位
置に上昇している内部羽根14においても、外面側の内
部羽根14aの直径方向の両下端縁に係着部材20の両
端の係着部38、38をして押下げ、外枠12内の下部
位置に下降させて吹出される気流を天井面76と垂直な
方向、或は天井面76に沿った水平方向等へ切替える。
内部羽根の下端縁に係着部材の係着部を係着させるか
ら、ネック部分がどのような支持構造の吹出口であって
も確実に用いることができ、かつ、操作を行なうことが
できる。
【0052】また、図8に示す様に、外枠12や各内部
羽根14が四角形である天井取付用吹出口18において
は、外枠12と四角形の外面側の内部羽根14aの一辺
下端縁との間隙に係着部材20の両端の係着部38、3
8を挿入し、係着部材20を内部羽根14の下面中心位
置へ平行移動させ、その後で係着部材20を回動させて
係着部38、38を内部羽根14aの対向した二辺下端
縁に係着させる。この状態で内部羽根14を上下移動さ
せて吹出される気流を切替する。
【0053】更に、図3に示す様に、内部羽根14の内
で外面側の内部羽根14aのみを上下移動させて気流切
替を行う天井取付用吹出口18においては、係着部材2
0の係着部38、38と、係着部材20と支持棒22と
の連結部72とに高さ方向に間隙を形成保持する脚7
4、74を設けた気流方向切替装置10を使用する。こ
の場合には、係着部38、38を外面側の内部羽根14
aの下端縁に係着したときに、係着部38、38と連結
部72とには脚74の高さの間隙があるため、外面側の
内部羽根14aを係着部38、38で上部位置に上昇さ
せても連結部72が他の内部羽根14の下面に接触する
ことがなく、外面側の内部羽根14aのみを上下移動さ
せて的確な気流切替を行える。また、係着部材による内
部羽根の下端縁への係着クランプ方法については適宜、
最外郭の羽根の直径方向部分だけの係着によらずとも、
片方をより内部側の羽根の下端縁に係着させるととも
に、他方を最外郭の羽根に係着させたり、最外郭よりも
内部側の羽根どうしの下端縁に係着させるようにしても
良く、具体的な室内等の状況に応じて最も操作しやすい
方法で操作を行なえば良い。
【0054】これにより、室内で踏台等に乗ることな
く、直接に支持棒を把持して係着部材を内部羽根の下端
縁に目視状態で簡単に係着でき、吹出し気流方向の設定
を行える。特に、センタコーン等の内部が支持部材や他
の気流調整部材の設置により塞がって棒体状の上端を簡
単に係着させにくい様な場合でも、単に内部羽根の下端
縁に係着部材を係着するだけだから上下動操作を確実に
行えると共に、操作状態が見易く、作業も簡単で、短時
間に完了させることが可能となる。なお、上記実施例に
おいては、多層コーン型のアネモ型の吹出口の内部羽根
14の気流偏向操作について説明したが、本発明は上記
の実施例構成にのみ限定されるものではなく、内部羽根
をパン型に一体的に形成させた単一羽根としてのパン型
吹出口においても、適用できる。
【0055】次に、図9に基づいて、本発明の第2実施
例に係る天井取付用吹出口の気流切替装置10を説明す
るが、上記第1実施例と同一部材には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0056】この実施例では、支持棒22の上端側には
該支持棒22と交差方向に枠本体80が取り付けられ、
係着部材20は該枠本体80の両端側に可動自在に設け
られている。すなわち、実施例において、支持棒22の
上端にはこの支持棒22と略T字状となるように長い角
棒状の枠本体80が固定されている。
【0057】本実施例において係着部材20は、枠本体
80の両端側に2個配置されている。係着部材20は、
略く字状に曲折されたアーム部材として形成され、枠本
体80の両端側にくの字状の曲がり方向を対向させるよ
うにして枢支部82において回転自在に枢着されてい
る。
【0058】図9に示すように、この2個のくの字状の
係着部材20は、枠本体の両端側に枢支部82を介して
その一部を枢着され、一端側は内部羽根14の下端縁1
6に着脱自在に係着するようになっている。本実施例で
は例えば上端側が内部羽根の下端縁に係着する。また、
このくの字状の係着部材の枢支部82よりも上部寄り側
にはスプリング等からなる付勢部材84が張架され、枢
支部82より上端側を常時互いに逆回転方向に付勢して
いる。(例えば、左側の係着部材は時計回り、右側の係
着部材は半時計回り方向に付勢されている。)
【0059】さらに、前記支持棒側には操作部86が配
置され、係着部材20はこの操作部86に連係してい
る。そして、該操作部86における操作により前記係着
部材20を内部羽根14の下端縁に着脱自在に係着させ
る。実施例において、操作部86は、この支持棒22に
沿って設けられた操作索条88として形成されている。
【0060】支持棒22にはリング状の案内部材90が
長手方向の複数箇所に取りつけられている。また、支持
棒22の上端寄り位置には案内ローラ92が取りつけら
れている。そして、操作索条88は支持棒22の把持部
22a側から順に案内部材90を通係し、さらに案内ロ
ーラ92に案内されて、先端が二股状に分岐してそれぞ
れの端部は前記したくの字状の係着部材20の下端側に
結着されている。これによって、操作索条88を支持棒
22の長手方向に沿った進退移動により係着部材を回動
させて羽根下端縁16に着脱自在に係着させることとな
る。実施例では、この操作索条88を下方に牽引すると
付勢部材84の付勢力に抗して係着部材20の下端側を
それぞれ互いに近接する方向に揺動させることにより、
同くの字状の係着部材20の上端側を互いに開く、ある
いは離開する方向に回動させる。
【0061】そして、この牽引して回動させ上端側を開
放した状態で、吹出口の内部羽根14の所望の下端縁1
6部分に配置させて操作索条の牽引を解放させると、付
勢部材の弾性復帰力により、くの字状の係着部材の上端
側を羽根の下端縁16側に当着させ、これによって、ク
ランプ状に係着させるものである。この状態で支持棒2
2そのものを上下動させて所要の気流方向に切り替える
こととなる。
【0062】この実施例では例えば支持棒の把持部分に
垂下させた操作部86としての操作索条88の操作によ
り、係着部材を可動として係着部材の羽根下端縁への係
着が自在にできるから、係着部材の係着部38の離開間
隔を予め設定する作業が不要となり、本装置を用いて直
ちに使用することができる。また、枢支部82を介して
係着部材20は回動しながら羽根下端縁16をクランプ
する結果クランプ時の間隔幅を自在に変更しかつ、係着
することができるからどのような内部羽根の下端円形
状、あるいは異なる羽根の下端縁どうしの係着であって
も確実に係着させて操作することが可能となる。
【0063】また、操作索条と、例えば付勢部材として
スプリング等のみにより操作部による係着部材の着脱操
作を行なえるから、構成が簡単で製造がしやすく、製造
コストも比較的に安価であり、また、電気的な駆動では
ないから故障も生じにくい。また、軽量に構成でき、実
用的である。
【0064】この実施例では付勢部材84を取りつけて
係着部材20の上端側を常時離開するように付勢してい
るが、付勢部材を用いずとも良く例えばリンク機構等を
用いて操作部を上下動させて係着部材を相互に離開、縮
長するようにしても良い。また、操作索条は牽引により
係着部材が相互に縮長するようにしても良い。
【0065】次に図10を参照しつつ本発明の第3実施
例に係る天井取付用吹出口の気流方向切替装置10につ
いて説明するが第2実施例と同一部材には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。この実施例では、係着
部材20は枠本体80に対して常時近接方向に付勢され
つつスライド自在に設けられ、同枠本体80の両端側に
設けられた2個のスライダ94として構成されている。
そして、このスライダ94には内部羽根14の下端縁1
6に着脱自在に係着する係着部38が設けられている。
図10において、スライダ94には横長の枠部材として
形成された枠本体80にスライド自在に係合するように
図示しない案内溝が形成されている。
【0066】実施例ではこのスライダ94は四角筒状に
形成され、この枠本体80の上端側から互いに対向方向
に鋭角状に係着部38としての爪96が突設されてい
る。一方、このスライダ94は該枠本体に一端を固定さ
れ他端をこれらのスライダに固定されて張架され、常時
これらのスライダ94を互いに近接方向に付勢するスプ
リング等の付勢部材84が設けられている。
【0067】また、枠本体80の両端側には案内ローラ
98が取りつけられている。そして、操作索条88は支
持棒22の把持部22a側から順に案内部材90を通係
し、さらに案内ローラ92に案内されて、先端が二股状
に分岐し、枠本体80の両端側に取りつけられた案内ロ
ーラ98に調帯されてそれぞれの端部はスライダ94に
固定されている。
【0068】これによって、操作索条88を牽引すると
付勢部材84の付勢力に抗して同スライダ94を互いに
離開する方向に摺動させる。そして、係着部38を離開
させた状態で切替操作すべき吹出口の内部羽根の下縁側
に配置させ、操作索条88を解放させることにより付勢
部材84によりスライダ94を再び相互に近接方向に摺
動させ、所望の内部羽根下端縁16に係着部38を係着
クランプさせる。そして、把持している支持棒22を上
下動させることにより吹出口の気流方向を水平側、ある
いは垂直側に切替操作するものである。この実施例でも
操作索条88の操作により、係着部材20を横方向にス
ライド移動させることができるから羽根下端縁への係着
が自在にでき、よって係着部38の離開間隔を予め設定
する作業が不要となり、本装置を用いて直ちに使用する
ことができる。
【0069】また、係着部材20はスライド移動しつつ
係着部の離開間隔を拡大縮長させ得るから種々の羽根形
状、羽根サイズにも自在に対応でき、かつ、羽根下端縁
への係着の仕方についても自由度が大幅に高くなるもの
である。なお、図上、100は、支持棒22の下端側に
取りつけられ、かつ、一端側は操作索条88の下端に固
定させ、S方向への握持操作により操作索条88を牽引
作動させる操作ハンドルである。
【0070】この実施例でも例えば図11に示すよう
に、付勢部材84を常時スライダ94を離間する方向に
付勢力を付与するように張架させ、操作索条88の上端
をこれらのスライダの下端縁側に固定させることにより
同操作索条88を牽引させることにより、該付勢部材の
付勢力に抗して両係着部材20を近接スライド移動さ
せ、羽根の下端縁に自在に係着させるように構成しても
良いものである。上記した第2、第3実施例の気流方向
切替装置についても多層コーン型の吹出口だけでなく、
パン型の単一内部羽根のタイプの吹出口についても同様
に適用できるものである。
【0071】本発明に係る天井取付用吹出口の気流方向
切替装置は上記した実施例構成に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した発明の精神を逸脱しない
範囲において任意の改変を行なっても良い。
【0072】
【発明の効果】以上、説明した様に請求項1に係る天井
取付用吹出口の気流方向切替装置によれば、下方に広が
った外枠内に内部羽根を上下移動し得るように設け、該
内部羽根を上下移動させて吹き出される気流を切替える
天井取付用吹出口の気流方向切替装置であって、前記内
部羽根の下端縁に着脱自在に係着する係着部材と、この
係着部材の下面側に連結される支持棒と、を備えてなる
ことにより、室内で踏台に乗ることなく、直接に支持棒
を把持して係着部材を内部羽根の下端縁に目視状態で簡
単に係着でき、吹出し気流方向の設定を行える。特に、
例えば、センタコーン等の内部が支持部材や他の気流調
整部材の設置により塞がって支持棒の上端を簡単に係着
させにくい様な場合でも、単に内部羽根の下端縁に係着
部材を係着するだけだから上下動操作を確実に行えると
共に、操作状態が見易く、作業を簡単で、短時間に完了
させることが可能である。
【0073】また、請求項2の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記係着部材は、前記内部羽根
の下端縁の複数箇所に係着する複数の係着部を有すると
ともに、この係着部の相互の間隔を近接離間方向に移動
調整でき、かつ移動位置を保持し得る調整保持部を備え
てなることにより、複数の係着部の間隔を、内部羽根の
下端縁の幅間隔に合わせて調整保持できるため、大きさ
が異なる吹出口の各内部羽根や、或は一つの吹出口内に
配置された相似形状の複数の内部羽根のうちの任意の一
つの羽根等の下端縁に係着部の間隔を調整して確実に係
着でき、内部羽根の上下移動を安定して行える。
【0074】また、請求項3の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記係着部材は、相互にスライ
ド状に係合する長物体であることにより、現場の吹出口
内の内部羽根の形状に合わせて係着部材の長さを簡単に
調整して支持棒に連結し、天井面に設置された多数の吹
出口の気流切替え調整を迅速に行え、作業終了後には、
係着部材は、短く縮長させて支持棒と共にコンパクト化
でき、軽量で作業性、搬送性に優れ、製造コストも安価
である。
【0075】また、請求項4の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記支持棒は、前記長物体の略
中間位置に連結されてなることにより、長物体の端部側
寄り位置に支持棒が連結されて連結部と反対側へ長物体
が傾斜されて内部羽根の下端縁へ係着部が係着不良を生
起させる様なことがなく、長物体の略中央に近い中間位
置を支持棒でバランスよく略水平に支持でき、その状態
で天井面の吹出口内の内部羽根の下面側で長尺体を平行
移動させて両端の係着部を内部羽根の下端縁に容易に係
着でき、気流切替えをスムーズに行える。
【0076】また、請求項5の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記1対の係着部は、前記内部
羽根の中心側に向けてフック開口を形成するフック体で
あることにより、相互のフック体に対向形成されたフッ
ク開口は、内部羽根の中心側に向けて設けられているの
で、内部羽根の下端縁の対向位置に平行移動させたり、
或は回動させることで簡単に内部羽根の下端縁に係着さ
せることが可能である。
【0077】また、請求項6の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記係着部材の係着部と、該係
着部と支持棒との連結部には高さ方向について所要の間
隙を形成保持するように脚が設けられてなることによ
り、下方に広がった外枠内に配置された複数の内部羽根
を有するタイプの吹出口のうちで、外枠の内面側と対向
した外面側の内部羽根のみを上下移動させ、他の内部羽
根は固定させた状態に保持して気流方向を切替える吹出
口においても、係着部材を外面側の内部羽根の下端縁に
係着させて上下移動させることができ、係着部を上方へ
移動させるときに、係着部と連結部とには脚の高さの間
隙があるため、外面側の内部羽根を係着部で上部位置に
上昇させても連結部が他の内部羽根の下面に接触するこ
とがなく、外面側の内部羽根のみを上下移動させて気流
切替を実効化できる。
【0078】また、請求項7の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記支持棒の上端側には該支持
棒と交差方向に枠本体が取り付けられ、前記係着部材は
該枠本体の両端側に可動自在に設けられ、さらに、前記
支持棒側には操作部が配置され、前記係着部材はこの操
作部に連係し、該操作部における操作により前記係着部
材を前記内部羽根の下端縁に着脱自在に係着させている
ので、支持棒側における操作部の操作により係着部材が
移動して自在に内部羽根の下端縁に係着する結果、地上
側で予め係着部材の離開間隔を設定する作業を必要とせ
ず、気流方向切替の作業効率が非常に高くなるととも
に、ほとんどあらゆるタイプの内部羽根の形状、サイズ
について使用でき、かつ、係着箇所についても極めて使
用上の自由度が高くなる。
【0079】また、請求項8の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記係着部材は該枠本体の両端
側に枢支部を介してその一部を枢着され、一端側は前記
内部羽根の下端縁に着脱自在に係着し、前記操作部は前
記支持棒に沿って設けられ、端部を前記係着部材の他端
側に連結させた操作索条であり、該操作索条の前記支持
棒の長手方向に沿った進退移動により前記係着部材を前
記内部羽根の下端縁に着脱自在に係着させているので、
操作索条と、例えば付勢部材としてスプリング等のみに
より操作部による係着部材の着脱操作を行なえるから、
構成が簡単で製造がしやすく、製造コストも比較的に安
価であり、また、電気的な駆動ではないから故障も生じ
にくい。また、軽量に構成でき、実用的である。
【0080】また、請求項9の天井取付用吹出口の気流
方向切替装置によれば、前記係着部材は前記枠本体に対
して常時近接又は離間方向に付勢されつつスライド自在
に設けられたスライダであり、該スライダには前記内部
羽根の下端縁に着脱自在に係着する係着部が設けられ、
前記操作部は前記支持棒に沿って設けられ、端部を前記
係着部材の他端側に連結させた操作索条であり、該操作
索条の前記支持棒の長手方向に沿った進退移動により前
記係着部材を前記内部羽根の下端縁に着脱自在に係着さ
せるから、操作索条と付勢部材のみの簡単な機構により
製造が容易で、製造コストも安価に維持し得る。また、
支持棒の手元での操作により係着部材の羽根下端縁への
クランプ係着操作が可能となり、地上での係着部材どう
しの間隔幅の設定が不要であるとともに羽根形状、羽根
サイズがどのような場合でも対応でき、使用上の自由度
が非常に高いものとなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の正面図である。
【図2】図1に示す天井取付用吹出口の気流方向切替装
置の平面図である。
【図3】図2のA−A線一部拡大断面図である。
【図4】案内枠体側のピンとスライダーとを連係索条で
連係させた気流方向切替装置の一部拡大断面図である。
【図5】係着部材の係着部と、係着部材と支持棒との連
結部とに高さ方向の間隙を形成保持する脚を設けた気流
方向切替装置の正面図である。
【図6】天井面に設けたアネモ型吹出口の内部羽根に係
着部材を係着させた斜視説明図である。
【図7】天井面に設けた同心円状に配置された内部羽根
に係着部材を係着させる操作説明図である。
【図8】天井面に設けた同心状に配置された四角型の内
部羽根に係着部材を係着させる操作説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る天井取付用吹出口の
気流方向切替装置の概略正面説明図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る天井取付用吹出口
の気流方向切替装置の概略正面説明図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る天井取付用吹出口
の気流方向切替装置の変形例の一部省略概略正面説明図
である。
【図12】従来の天井取付用吹出口の断面斜視説明図で
ある。
【符号の説明】
10 天井取付用吹出口の気流方向装置 12 外枠 14 内部羽根 16 下端縁 18 天井取付用吹出口 20 係着部材 22 支持棒 38 係着部 40 調整保持部 54 長物体 64 フック開口 66 フック体 72 連結部 74 脚 80 枠本体 84 付勢部材 86 操作部 88 操作索条 94 スライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 幸男 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034の4 協 立エアテック株式会社内 (72)発明者 鳥実 明 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034の4 協 立エアテック株式会社内 (72)発明者 重松 拓也 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034の4 協 立エアテック株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に広がった外枠内に内部羽根を上下
    移動し得るように設け、該内部羽根を上下移動させて吹
    き出される気流を切替える天井取付用吹出口の気流方向
    切替装置であって、 前記内部羽根の下端縁に着脱自在に係着する係着部材
    と、 この係着部材の下面側に連結される支持棒と、を備えて
    なる天井取付用吹出口の気流方向切替装置。
  2. 【請求項2】 前記係着部材は、前記内部羽根の下端縁
    の複数箇所に係着する複数の係着部を有するとともに、
    この係着部の相互の間隔を近接離間方向に移動調整で
    き、かつ移動位置を保持し得る調整保持部を備えてなる
    請求項1記載の天井取付用吹出口の気流方向切替装置。
  3. 【請求項3】 前記係着部材は、相互にスライド状に係
    合する長物体である請求項1または2記載の天井取付用
    吹出口の気流方向切替装置。
  4. 【請求項4】 前記支持棒は、前記長物体の略中間位置
    に連結されてなる請求項3記載の天井取付用吹出口の気
    流方向切替装置。
  5. 【請求項5】 前記係着部は、前記内部羽根の中心側に
    向けてフック開口を形成するフック体である請求項2な
    いし4のいずれかに記載の天井取付用吹出口の気流方向
    切替装置。
  6. 【請求項6】 前記係着部材の係着部と、該係着部材と
    支持棒との連結部には高さ方向について所要の間隙を形
    成保持するように脚が設けられてなる請求項2ないし5
    のいずれかに記載の天井取付用吹出口の気流方向切替装
    置。
  7. 【請求項7】 前記支持棒の上端側には該支持棒と交差
    方向に枠本体が取り付けられ、 前記係着部材は該枠本体の両端側に可動自在に設けら
    れ、 さらに、前記支持棒側には操作部が配置され、 前記係着部材はこの操作部に連係し、 該操作部における操作により前記係着部材を前記内部羽
    根の下端縁に着脱自在に係着させてなる請求項1記載の
    天井取付用吹出口の気流方向切替装置。
  8. 【請求項8】 前記係着部材は該枠本体の両端側に枢支
    部を介してその一部を枢着され、一端側は前記内部羽根
    の下端縁に着脱自在に係着し、 前記操作部は前記支持棒に沿って設けられ、端部を前記
    係着部材の他端側に連結させた操作索条であり、 該操作索条の前記支持棒の長手方向に沿った進退移動に
    より前記係着部材を前記内部羽根の下端縁に着脱自在に
    係着させてなる請求項7記載の天井取付用吹出口の気流
    方向切替装置。
  9. 【請求項9】 前記係着部材は前記枠本体に対して常時
    近接又は離間方向に付勢されつつスライド自在に設けら
    れたスライダであり、 該スライダには前記内部羽根の下端縁に着脱自在に係着
    する係着部が設けられ、 前記操作部は前記支持棒に沿って設けられ、端部を前記
    係着部材の他端側に連結させた操作索条であり、 該操作索条の前記支持棒の長手方向に沿った進退移動に
    より前記係着部材を前記内部羽根の下端縁に着脱自在に
    係着させてなる請求項7記載の天井取付用吹出口の気流
    方向切替装置。
JP24412696A 1996-08-26 1996-08-26 天井取付用吹出口の気流方向切替装置 Pending JPH1068550A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250551A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kyoritsu Air Tech Inc 換気システム

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JP2009250551A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kyoritsu Air Tech Inc 換気システム

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